F-108700脚のイームズチェア

 

 私は鹿児島に生まれ、今も鹿児島を中心に活動しています。

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 病院長として働いていた2009年に認知科学者 苫米地英人博士と情報的に出会い、その後博士のセミナーやライブに参加するために東京に向かうようになりました。特に認定コーチとなった2015年は、月に23回は東京に行っていたはずです。

 もちろん移動は飛行機。霧島連山を眺めながらのんびり搭乗を待つ時間は、今でもとても心地のよいpreciousな時間です。

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 今回は、その搭乗待ち中に利用している椅子にまつわる話です。

 

 先日、鹿児島空港の出発ロビーの椅子が、じつはマニア憧れの名作家具「イームズ シェルチェア」であることを知りました。1972年(昭和47年)の開港時に納品された800脚のうち約700脚が今も使われているそうです。

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 椅子の名前は米国の工業デザイナー チャールズ&レイ・イームズ夫妻に由来します。主に195070年代に活躍したデザイナーですが、1990年代半ばにブームが再燃し、その人気は現在も続いているそうです。

 

 興味深いのは、空港に納入された当時は「名作家具」とは認識されていなかったということ。南日本新聞によると、設計会社からの提案を受けて耐久性の面から導入を決定したそうです。

 年数がたち劣化がめだつようになると、革張りが破れたものから順次廃棄されていきました。当初の800脚のうち100脚ほどを廃棄処分した頃にブームが到来。「これほどのシェルチェアがまとまって残る場所は他にない」と雑誌に相次ぎ取り上げられたことから、廃棄せずに革を張り替えながら維持する方針に変更されたということです。

 

 これは「目の前の世界(宇宙)は、観測者(認識主体)と目の前の事象の双方向の縁起により存在する」という理と関連しています。

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 詳しくは「レンブラントの絵が44年ぶりに発見された」というニュースを取り上げた下記ブログ記事で解説しています。ぜひ「観測者(認識主体)の知識や知能が上がれば上がるほど観測(認識)される宇宙は『たいしたことがある』ものになるという可能性」を感じてください。

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 先月東京に出張した際には、いつもより早めに空港に行き、シェルチェアにゆっくりと腰かけてみました。イームズ夫妻の情報場にアクセスしながら。

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 チャールズ・イームズ(19071978年)は、1925年から1928年の間、奨学金を受けセントルイス・ワシントン大学建築学科に通っていたそうです。ところが、研究課題として「近代建築の三大巨匠」の一人 フランク・ロイド・ライト(18671959年)を取り上げることを教授に提案したことで退学処分となってしまいます。「彼のモノの見方はモダンすぎる」という教授のコメント(退学処分理由)が記載された文書が残っているそうです。

まさにドリームキラー!

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 世界恐慌も重なり生活に困ったイームズでしたが、モダニズム建築への情熱は失いませんでした。1936年にクランブルック美術学院(ミシガン州)に入学し、1940年にニューヨーク近代美術館で開催された「オーガニック家具デザイン」コンペにおいて6部門中2部門で優賞します。

 1943年に妻とチャールズ&レイ・イームズ事務所を立ち上げると、建築や家具のデザインだけではなく展示のプロデュースも手掛けるようになり、さらにはショートフィルムの製作や写真家としての活動も行っていきました。そして、デザイナーの育成にも力を入れたそうです。

 尽きることのないwant toがゴールとなり、時空を超えてひろがりながら現実化していったのです。

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 その縁起の広がりは、太平洋を越えて遠く日本の南にまでやってきました。そして、50年近く経った今も、鹿児島からの空の旅を見守っています。

 鹿児島空港を御利用の際は、ぜひ「イームズ シェルチェア」に座ってみてください。きっと言葉にできない何かを感じるはず。それはイームズ夫妻からの時空を超えた働きかけかもしれません。

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 このイームズチェアの例のように、身近なところにもじつにたくさんの物語が存在しています。縁起として。

その物語を生みだすものはゴール。そして、物語を認識することができるのもゴールがあるからだといえます。

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 ゴールが認識を決め、認識が現実を生みだす

 Goal comes first. Reality is second.

ルー・タイス(Lou Tice)        

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

イームズチェア(鹿児島空港)