ブログ・シリーズ編

S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

S-03-23D)「物理次元で発散」でのコントロール ~苫米地式アンガーマネジメント~

 

シリーズ編第3弾(S-03)は、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-035):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19792909.html

 S-03-00(目次):

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

 

…S-03-10までの分析をシンプルにまとめると、A)概念の階層にエネルギーが生じる→B)無意識レベルでエネルギーを知覚→C)意識化(エネルギーの情動への転換)→D)物理次元で発散 といえます。「怒り」に支配されないためにはどうすればよかったのでしょうか?

 

まず、A)「概念の階層にエネルギーが生じる」レベルで「心のエネルギー」をコントロールするための「思いっきり概念の階層を上げてしまう」という方法についてまとめました。この方法が問題解決の本質であり、世界平和を可能とする程のパワーを持った最良・最強の解決策です。

まずは概念の階層を上がること、すなわち抽象度を上げることに挑戦してください(私も日々挑んでいます)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20932747.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21033212.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21133126.html

 

B)「無意識レベルでエネルギーを知覚」するレベルでの「心のエネルギー」のコントロール方法とは、「イライラなどの“違和感”を感じたときに、自身のゴールを見つめなおし、ゴール達成のためのパワーに変えてしまう」というものです。

 

前回までC)「意識化(エネルギーの情動への転換)」のレベルについてまとめました。最後の2回は私の体験を具体的に解説しました。

 S-03-21C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.5-

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 S-03-22C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.6-

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最後はD)「物理次元で発散」です。うまく発散するための苫米地式アンガーマネジメントを御紹介します。

 

 

 「アンガーマネジメント」を検索するとたくさんのサイトや本がヒットすることから、多くの人にとって重要度が高い課題であることがわかります。

 

 私が今まで伺った怒りの発散(解決)方法で多いのが、「6秒間我慢する」「お酒を飲む」「おいしいものを食べる」「体を動かす」「とにかく眠る」というもの。他にも「掃除をする」「趣味に没頭する」「旅行に行く」「自然の中に身を置く」「カラオケで熱唱」「ペットと戯れる」等々 きっと皆さんも取り組んだことがあるのではないでしょうか?

 

 私のお勧めは「情動爆発系」。

アクティブな発散法としては「誰もいないところで思いっきり叫ぶ」というもの。実際にやってみるとわかりますが、人は長く怒り続ける(叫び続ける)ことはできません。興奮系のアドレナリンにしろ、恐怖系のノルアドレナリンにしろ、大量に分泌された後には必ずセロトニンが分泌されるからです。セロトニンは精神の安定をもたらす神経伝達物質。どんなに激しく怒っても、いやむしろ限界まで怒ったがゆえに、その後はリラックスするしかないのです。

 

 「叫ぶのはちょっと」という方には「映画館で喜怒哀楽を思いっきり体感する」ことをお勧めします。真っ暗で大きな音に包まれる映画館は、ただでさえ変性意識に入りやすい場です。そこでドキドキ・ワクワクした楽しさを感じると、脳内にドーパミンが流れ、ニューロンが活性化されて、さらに深い変性意識に入っていきます。

楽しさを感じている時は、「悲しい」「苦しい」「痛い」などネガティブな感情を引き起こす脳の部位が抑制され、ポジティブな感情が強化されていきます(もちろん“痛み”も軽減します)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15549035.html

 

 そのようなドーパミン→セロトニンに満ち溢れた状態になると、抽象度を上げやすくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 その意識状態をアンカー(錨)としてしっかり記憶してください。そして、記憶したアンカーをすぐに引き出せるトリガー(引き金)を決めてください。

 (トリガー&アンカーは、下記ブログ記事で紹介しています↓)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477749.html

 

 トリガーにより自在に変性意識状態(アンカー)を引きだせるようになったら、ぜひ苫米地式アンガーマネジメントを行ってください。以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)より引用します。

 

 1:怒り自体を起こりにくくする

 怒りの原因となるような出来事が発生したときには、目を閉じて瞑想をしたり、深呼吸をしたりしましょう。そうすることで、副交感神経が活性化し、身体がリラックス状態になってセロトニンが分泌されやすくなり、怒りの感情が起こったり増幅するのを抑えることができます。

 

 2:自分を怒らせた相手への復讐の方法を考える

 思考を司る前頭前野が活性化すると、感情を司る、扁桃体を含む大脳辺縁系の働きが弱まります。つまり、怒りの感情が生まれたとき、あえて前頭前野を活動させることで、大脳辺縁系による怒りの増幅を抑えることができます。

 前頭前野を活動させる方法はさまざまです。誰かに裏切られた、と感じたのであれば、「自分にも原因があったのではないか」と内省したり、「こういうことが起こらないためにはどうしたらいいか」と、今後のために対策を考えたりするのもいいでしょう。

 しかし、特におすすめしたいのは、「復讐の方法を考えること」です。自分を怒らせた相手に対し、どのような復讐をすれば、一番効果的であるかを考えるのです。手の込んだ復讐方法であればあるほどよいでしょう。それだけ頭を使うからです。

 たとえば、仕事の関係者の行動に腹が立ったなら、「どのような人に、どのような言い方で相手の落ち度を伝えたら、相手がもっとも困るか、不利益をこうむるか」を一生懸命考えるのです。もちろん実行する必要はありません。考えているうちに、前頭前野の働きが活性化され、怒りという感情が治まっていくはずです。

 引用終わり

 

 (S-03-24につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 2年前のちょうど今頃、「自分を怒らせた相手への復讐方法を考えるワーク」をよく行いましたw。その後コーチとしての未来を思い描く過程で、今まではスコトーマに隠れていたことにたくさん気づきました。その詳細は下記ブログ記事にまとめています(目次)↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_380649.html

 

 

「感情」の解剖図鑑