苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

タグ:アファメーション

F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします

 Vol.1;言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20086131.html

 Vol.2;非言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 Vol.3;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -前編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276927.html

 Vol.4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -後編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377720.html

 

 

 前回まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことの具体的な事例を提示しながら、「情報を支配されると現実まで支配される」という問題点を示しました。これはディベート(トゥールミンロジック)でいうとケースサイドにあたります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 今回はプランサイド、すなわち「問題を解決すること」がテーマです。「他人に支配されないため」という視点と、「他人を(無意識下でも)支配しないため」という視点で、2回に分けてまとめます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 まずは「他人に支配されないため」から。

 

 ところで、皆さんは「幸せなら手を叩こう♪」と歌う曲を御存知でしょうか?

 私には幼少期の頃によく聞いていた記憶があります。しかしながら、それは歌詞から連想するような明るい思い出ではありません。今思えば、子どもながらに自由を奪われる不快感を感じていたのでしょう。「幸せなら態度で示そうよ ほら、みんなで手を叩こう」という部分がたまらなくイヤでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 「幸せなら手を叩こう」は「AならばB(A→B)」という誘導です。

私たちの行動、とくに無意識の行動は、必ずフレームになっています。例えば、「A:むしゃくしゃしたら→B:飲みに行く」「A:出かける前に→B:鏡を見る」「A:家に帰ったら→B:ゲームをする」というように。

 このような一連の行動の枠組みが「フレーム」です。フレームは、もともとはコンピュータ(人工知能)の情報処理の概念で、「ある一定のタスクを処理するための枠組み」のことを表します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477304.html

 

「病院を受診しインフルエンザの予防接種を受ける」という例で考えてみましょう。
 フレーム(「病院を受診しインフルエンザの予防接種を受ける」)のタスクを処理するためには、「A:電話して予約する」→「B:予約時間前に病院に到着し受付を行う」→「C:体温を測定し問診表に記入する」→「D:診察を待ち呼ばれたら診察室に入る」→「E:診察後ワクチン接種を受ける」→「F:容体変化がないか確認しながら会計を待つ」→「G:会計を済ませ病院を出る」…という一定の行動パターンがあります。

 毎年、同じ病院で予防接種を受けている方々は、この一連の流れをフレームとして認識し、「次は何だっけ?」などいちいち考えることなく(フレーム内の行動を)無意識に行うことができます。

 

 その行動パターンのことを「ゲシュタルト」とも表現しますが、いずれにせよ、私たちの生活のあらゆる行動は、こうしたフレームやゲシュタルトが無数に集まって形成されているのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

情報(印象)操作をおこなうことで、これまでの「A→B」を「A→X」という別なものに変えることができます。そして、その情報操作を受け入れると現実が変わります(BからXへ)。例えば「A:OKサイン→B:賛成・同意」が「A:OKサイン→X:白人至上主義への支持表明」に変わったように。記念撮影時にOKサインをしていた着ぐるみの中の従業員がテーマパークを解雇されたという事実は、情報(印象)操作により“現実”が変わってしまったことの証です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 

 では、私たちは「他人に支配されないため」にどうすればいいのでしょうか?

  …ここでは2つの方法を御紹介します。

 

 1つ目は「フレームの中断」。

 「病院を受診しインフルエンザの予防接種を受ける」といったフレーム内の一連の行動は、ほとんどの場合、無意識に行われています。そのため、いったんあるフレームが動きだしてしまうと、そのフレームが完結するまではフレームに支配されて、途中で行動をやめることができません。しかし、そのフレームを意識化し、フレームに自ら介入することで、フレーム内の行動を中断することができるようになります。

あるいは、予防接種でいえば「B:予約時間前に病院に到着し受付を行う」や「C:体温を測定し問診表に記入する」の段階で、「予防接種は負の側面もある」ということを顕在化するように仕掛けておくことで、フレーム内の一連の行動を中断することができます。

 無意識の一連の行動であるフレームを中断できると、→「Y:やっぱり注射はやめる」という新たな選択ができるようになるのです。

 

 このフレームの中断は「アンカー&トリガー」として説明することもできます。アンカーとは脳が記憶している何らかの意識状態で、トリガーはその意識状態を引きだすきっかけとなる情報のことです。先の例の場合は、「予防接種は負の側面もある」と思い出すことがアンカーで、そのきっかけとなる「病院」や「問診表」がトリガーといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477470.html

 

 「他人に支配されないため」の2つ目の方法は「アンカー&トリガー」を利用して「フレームの組み換え」を行うこと。

「A:むしゃくしゃしたら→B:飲みに行く」「A:出かける前に→B:鏡を見る」「A:家に帰ったら→B:ゲームをする」で考えてみましょう。「むしゃくしゃしたら飲みに行く」という人は、「飲みに行く」という行為をきっかけ(トリガー)に、「ストレスから解放されリラックスした意識状態」(アンカー)を引っ張りだしています。同じように「鏡を見る」(トリガー)は「凛々しい大人のイメージ」(アンカー)、「ゲームをする」(トリガー)は「むっちゃ楽しい気分!」(アンカー)といった感じでしょうか。

 「飲みに行く」「鏡を見る」「ゲームをする」という行為が、理想的な意識状態をつくるための“儀式”のようになっているのです。前回(F-113)取り上げたラグビーに関連していえば、元代表選手 五郎丸歩選手がプレースキックをする前にしていた“ルーティン”も同様です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377720.html

 

 理想的な自己イメージを強化するために、あらかじめ特定の行動をすることを「アンカリングのアファメーション」と呼びます。アファメーションとは、主に言語を使って理想的な自己イメージをつくりあげる方法のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html

 

 新たなアンカリングのアファメーション、すなわち何らかの“儀式”的な行動(トリガー)を決めて、理想的な意識状態(アンカー)と結びつけてしまうことが「フレームの組み換え」です。「飲みに行く」を「瞑想する」、「鏡を見る」を「深呼吸をする」、「ゲームをする」を「まず宿題をする」に変更することができると、「A:むしゃくしゃしたら→X:瞑想する」「A:出かける前に→X:深呼吸をする」「A:家に帰ったら→X:まず宿題をする」が自然に選択される“儀式”的な行動となり、理想とする意識状態を引きだしやすくなります。

 

 それでは最後にワークを行いましょう。

 

 

 <ワーク:フレームを意識化し、中断、組み換えを行う>

1.    自分がしている行動をすべて意識にあげ言語化する(紙に書きだせばbetter

2.    意識に上がった行動を一旦ストップし(中断)、「なぜ?」「何のために?」と自問する(ラベリングも一緒にどうぞ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18456250.html

3.    行動をストップしたままゴールを確認し、それを達成している理想的な意識状態をイメージする(例えば「うれしい」「楽しい」「誇らしい」)

4.    そのイメージを引きだす新たな“儀式”を決め、イメージと結びつける(理想的なイメージをありありと感じながら“儀式”を繰り返す)

5.    その後も自分がしている行動をすべて意識にあげ(中断)、組み換えが不完全なら「私らしくない」とセルフトークしながら修正(3&4に再度取り組む)、組み換えができていれば「私らしい」とセルフトークしてさらに強化していく

 

 

 このワークは、ますます深刻化する「ゲーム障害」や「薬物依存」対策にも応用できます。ぜひ大切な人たち(とくに子どもたち)に教えてあげてください。

 

F-115につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-参考-

 苫米地英人博士著 「Dr.苫米地の脱洗脳禁煙術」(WAVE出版)

 

 
-追記-
 本文中の例は、マービン・ミンスキーの「フレーム理論」というよりは、ロジャー・シャンクの「スクリプト理論」かもしれません。苫米地博士の著書「認知科学への招待」(サイゾー)に詳しくまとめられています。



脱洗脳禁煙術&認知科学への招待




F-094:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.1

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 これは戦前・戦後を通じて日本映画界で活躍した女優 高峰秀子さん(19242010年)の言葉です。

 

 Wikipediaによると、4歳の時に母親を結核で亡くした高峰さんは、名づけ親にもなった父の妹の養女となり東京に移り住みます。その義母(実父の妹)は17歳の時に函館に来た活動弁士(サイレント映画上映中にその内容を語りで表現する解説者)と駆け落ちし結婚。その後自らも「高峰秀子」の名で活弁士として活動したそうです。

 

 5歳の頃、蒲田撮影所を見学した際にたまたま行われていた子役オーディションに義父に推されて飛び入り参加した高峰さんは、見事監督に選ばれ撮影所に入社することになりました。その時から義母の芸名 高峰秀子を名乗りはじめたそうです。

その後子役から女優へと成長し、1954年に「二十四の瞳」でブルーリボン賞主演女優賞を、1955年に「浮雲」でキネマ旬報ベストテン女優賞を、1979年に「衝動殺人 息子よ」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞します。

 

 私が驚いたのは1981年に制作された映画「典子は、今」の助監督をされていたこと。「典子は、今」は、母親が服用していたサリドマイド剤の副作用により両腕のない状態で生まれた辻典子さん本人を主人公にしたセミ・ドキュメンタリー映画です。

 

 両腕のない主人公が海に飛び込んで懸命に泳ぐシーンは、今も私の脳裏に焼き付いています。幼少期のトラウマ体験により泳ぐことが苦手だった当時の私にとって、その映像はとても衝撃的だったからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7702169.html

 

今思えば、「典子は、今」から勇気をもらったことが、トラウマを克服する大きなきっかけになったのかもしれません。おかげで大学時代にはウインドサーフィンを存分に楽しむことができました(代わりに霊を怖がっていましたけれど)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199964.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7384947.html

 

 それでは高峰秀子さんのこの言葉を、コーチの視点でみてみましょう。

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 この言葉は強力なアファメーションになっています。「~できたらいいな」や「~したい」といった願望ではなく断言です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14973460.html

 

 「握りつぶす」という言葉には強い意志が滲み出ています。それは例えば「ドリームキリングには絶対に負けない」というような覚悟の言語化でしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 「その強い意志や覚悟が、やがて高いエフィカシーへと昇華していく」と私は思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 もちろん「握りつぶす」の根底にはどんなに止められても成し遂げたいと願うようなゴールがあるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そのゴール(未来のイメージ)とエフィカシー(達成の確信=臨場感)が“現実”を生みだします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 

 

 「イヤなことは心の中で握りつぶす」というセルフトークは、「エモーションコントロール」にも活用できます。エモーションコントロールとは、不安や恐怖、怒りといった強い情動によりIQやパフォーマンスが低下するのを防ぐ(すみやかに改善する)ためのスキルです。

 

 例えば、泳ぐのが苦手な子どもがプールを見ただけで震えてしまうのは、何らかの辛い記憶がトラウマ化しているからです。かつての私もそうでした。

 泳ぐことに関するネガティブな体験を、海馬は重要な“失敗”として側頭葉に投げ込み記憶させます。そして、不安・恐怖などを伴った強烈な体験であるほど、繰り返し思い出したり、恐ろしい夢として見たりしながら、長期記憶化していきます。それがトラウマ化の正体です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 そうした状態が続くとプールや海の話題を見聞きしただけでドキドキしたり、体がブルブル震えたり、息苦しくなるなどの身体症状があらわれます。それは情報空間(心)にできた傷の物理空間(体)への表出です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 扁桃体と海馬による記憶の増幅作用が、そのような身体症状を引き起こします。プールや海がトリガー(引き金)となって(しかも扁桃体により増幅されながら)引っ張りだされ、まるで今その場にいるかのように恐怖を追体験するのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

その体験は「過去(のイヤな記憶)が“現在”(=現実)に変わってしまうこと」ともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 さらに、トラウマに関連する情報に接することでおこるイヤな記憶の増幅が繰り返されると、やがては前頭前野に認識のパターンが生まれてしまいます。前頭前野の認識パターンとはブリーフシステムのことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 この段階に至ると、自律神経の乱れが生じ、生命維持に直結する脳幹にも変調がみられ、中枢神経の働きまでおかしくなります。ブリーフシステムとは個人の心理的特性であり人格そのものですので、まるで「別人になった」かのように変わり果ててしまいます。

 

 よって、最初のトラウマ化を防ぐための「エモーションコントロール」はとても重要といえます。

 

 

 次回は、「イヤなことを心の中で握りつぶす」や「エモーションコントロール」のためのワークを御紹介します。

 
(F-095につづく)

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「エモーションコントロール」について、認知科学者 苫米地英人博士がYou Tube公式チャンネル内で詳しく解説されています。海外で開催されたシークレットセミナーでの講義内容がなんと無料で視聴できます(私はそのセミナーに参加させていただきました)。25分程です(2倍速で視聴したら12分!)。ぜひご覧ください。

 苫米地英人You Tube公式チャンネル

 https://www.youtube.com/watch?v=73T7i1M6-JQ

 

 

高峰秀子さん(Wiki)

高峰秀子さん(1940年代後半)

Wikipediaより引用

 

 


Q-072:不言実行はなぜ大切なのか? 有言実行は本当に間違っているのか?

 

 2019年の正月、子どもが書初めで「不言実行」と書くのを見ていました。

 「不言実行が大切なのはなんでだと思う?」と質問していると、別の子が話に加わり「有言実行という言葉は格言としては誤りなんだよ」と教えてくれました。

 

 皆さんに質問です。

 

 格言はなぜ不言実行なのでしょうか? なぜ不言が大切なのでしょうか?

 有言実行は本当に間違っているのでしょうか?

 

 今回はそんな疑問について、コーチの視点で考えていきたいと思います。

 

 

 「不言実行」の不言、つまり「言語化しない」ということには大切な理由がいくつかあります。

 

 一つ目は「言語化した途端にwant toからhave toに変わってしまう」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 二つ目は「言語化すると、それを見たり聞いたりした人がドリームキラーになる可能性がある」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 三つ目は「言語化によりエフィカシーを下げてしまう可能性がある」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 四つ目は「言語化すると抽象度の上限をつくってしまう」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 もちろん、ゴールのイメージがあることは大前提ですが、それを具体的に言語であらわしてしまうことはイメージを固定化しゲシュタルトを強固にしてしまう危険があります。人間は一つのゲシュタルトで物事を認識していますので、スコトーマが外れにくくなることになります。

 (そもそも具体的に言語化できるものは現状の中にあり、ゴールとはいえません)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 五つ目は(四つ目と被るかもしれませんが)「言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる」ということ。

 

 脳の機能でいえば「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させる」ことが重要です。それは天才が行っている情報処理であり、苫米地理論でいうところの「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させる状態」のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 以上の理由より、格言が「不言実行」であることにはとても意味があるといえます。

 

では、「有言実行」という言葉は間違っているといえるのでしょうか?

 

 

 コーチングでは「有言」も重要視し、積極的に活用します。

 

 その一つがアファメーションです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12645685.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 もう一つの例として、ゴールを目指す過程のコミュニケーションツールとして「有言」を利用することがあげられます。ある程度抽象度の高いゴールを目指す場合には、コミュニケーションは必ず必要になります。私たちは縁起として存在しているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 より具体的に(有言でw)説明します。

ゴールがあると、やるべきことが詳細にわかってきます。それをエンドステートと呼びます。

そのエンドステートを実行するために様々な状況や可能性を想定し(アサンプション)、状況の変化に合わせて更新していくこと(アサンプションアップデート)が必要になります。

その過程で具体的な行動(コース・オブ・アクション、COA)が決まってきます。コース・オブ・アクション(COA)とは「想定される状況を吟味した上での、そのいくつかの状況下で行うべき行動パターン」のことです。

当然、組織の場合、エンドステートやCOAは言語で共有されていなければなりません。よって、「有言」が重要なのです。

 

 

目指すべきゴールはあくまで“現状の外”であり、抽象度の高いものです。

「曖昧で抽象的でよくわからないけれど、なにか漠然とすごく高いところにありそうだというぐらいの認識」、すなわち「不言(より正確には非言)」でかまいません。

 

つまり、ゴールとしては「不言(非言)」が正しく、そのゴールを達成する過程で「有言」を活用するということ。

 

もしもゴールそのものが「有言」に変わってきたならば、すぐにゴールを再設定しなおし「不言(非言)」にすることが大切です。

 

「不言実行」「有言実行」をそのように使い分けてみることをお勧めします。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 エンドステート、アサンプション、コース・オブ・アクションなどについては苫米地博士の著書 「コーポレートコーチング(下)」(開拓社)を御参照ください。

 

 

コーポレートコーチング



Q-070:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法

 

いよいよ(ようやく)御質問に具体的に回答いたします。

 

御質問をいただいた際、じつは、私はすぐに専門医の受診を勧めました。「何カ月も続く頭痛」の原因として、脳腫瘍や動脈瘤など治療を要する重篤な疾患の可能性があるからです。

私は「とは、『物理次元でのへの働きかけ(医療)』と『情報次元でのへの働きかけ(苫米地式)』が、多次元的かつ同時に行われることで克服できるものである」と思っています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 御質問者はちゃんと医療機関を受診された上で、私に質問をしてくださっていました。幸い物理空間に器質的異常がなかったことを確認したうえでの回答であることを御理解ください。

 

 

Q:現状、ゴールとの乖離によっておそらく認知不協和の状態にあるのですが、頭痛が何カ月も続く状態です。ゴールはとてつもなくWANTTOなのですが、辛いとアファメーションをしてしまいます。

 認知不協和がゴールにとって大切だとのことですが、このような状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよろしいでしょうか?

 また対処としましてリラックスできる呼吸の無意識化につきまして、何かご教示頂ければありがたく存じます。よろしくお願いします。

 

A:御質問者は理解されていますが、「認知的不協和」は決して悪いことではありません。ゴールを設定した人に起こる認知的不協和は、エネルギーと創造性の源になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 ただし、その不協和の状態はいわゆる「ストレス状態」であり、そのまま無理を続けると影響が物理空間にも及びます。そうなるとゴール自体がいくらwant toでも、いつの間にかhave toに変わってしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

縁起をベースとする苫米地式で考えると、頭痛などの症状には「警告(=スコトーマを外すきっかけ)」という機能・役割があるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 

 したがって「辛い」と感じる時は、ゴールに向かうプロセスを止めて、再検討する必要があるといえます(止観)。御質問者の場合、情報空間をきちんと観たうえで「ゴールはとてつもなくWANTTO」と再確認されていますのでOKです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 アファメーションは、直訳すると誓約や宣誓のことです。アメリカで生まれたコーチングプログラムは言語に重きを置いています。その核心テクニックがアファメーションです。

 言葉は必ずイメージを想起させ、イメージは必ず情動を引っ張りだします。それが言葉の持つ力です。その言葉の力(喚起力)を利用するアファメーションは、ゴールの世界の自分の姿を言葉にして毎日読みあげます(起床時と就寝前が特に重要)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html

 

 「辛いとアファメーションをしてしまいます」ということですが、認知的不協和が生じていると自身で分析したゴールに関するアファメーションであれば、過度の負担になっているのかもしれません。

 その場合、違う「I´」へ、すなわち違うゴールの世界にジャンプしてください。例えば、「職業」や「社会への貢献」において認知的不協和による頭痛が生じているのであれば、「趣味」や「家族」といったゴールに関してアファメーションやビジュアライゼーションをすることをお勧めします。

 

 よって、認知的不協和(ストレス)が身体化している状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションとは

 

(そのゴールに関しては)アファメーションやビジュアライゼーションをしないこと」です。

 

 

ゴールは人生のあらゆる領域にたくさん(気軽に)設定するものです。ぜひ、普段はフォーカスしていなかった領域(カテゴリー)を意識し、ゴール設定とその臨場感の強化(アファメーション、ビジュアライゼーション)を楽しんでください!

 

そうしているうちに、きっと頭痛は軽減するはずです。

(もし、それでも軽減しない場合は、再度専門医を受診することをお勧めします。私が医師になった頃は慢性/再発性頭痛の治療は難しかったのですが、今は著効する薬があります)

 

 

 最後に認知科学者 苫米地英人博士の「新・夢が勝手にかなう手帳 2018年度版」から引用します。ちょうど御質問をいただいた11月の「Monthly Dr.Tomabechi’s Column」中の文章です。

 

 

 引用開始

 ストレスがなければ、成長できない

 

 ゴールが設定できて、ゴールに向かって突き進んでいるときは、want to(したいこと)だらけで、ストレスがないのか?

 もちろんそんなことはありません。ストレスはあります。いや、むしろストレスが成長を促進します。情報空間をゴールの方向へ移動していくということは、成長しているということです。

 ストレスがなければ、成長もできません。野球選手はベンチではリラックスしてもよいのですが、バッターボックスでは適度な緊張と集中が不可欠です。それはストレス状態です。そのストレスが選手を成長させてくれるのです。もしストレスがなければたとえばバッターボックスに立っても、打ちやすいところに打ちやすい球が毎回来るような練習を積み重ねても、成長はできません。厳しいコースをついてくる速球や変化球で繰り返し練習するからこそ、そのストレスが選球眼を養い、選手としての成長を促すのです。

 ただし、have to(しなければならないこと)によるストレスは不要です。でも成長に不可欠なストレスは歓迎するべきなのです。ストレスがなければ生命も進化しませんし、我々も成長できないのです。

 戦国武将の山中鹿助(しかのすけ)のように、「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と叫んでみましょう。山中鹿助はゴールを設定し、そのゴールを達成する近道が七難八苦を得ることだとわかっていたのでしょう。

 必要なストレスは感じて当然です。ワクワクするだけでなく、絶望感や悲嘆にくれることもあるでしょう。大きなストレスにつぶされそうになることも何度もあるかもしれません。

 しかし、それはゴールへ向かって移動しているゆえのリアクションであり、七難八苦が来るということは、ゴールに向けて移動できているためだと考えてもよいかもしれないのです。

 引用終わり

 

 

 ぜひ山中鹿助になった気分で「私に頭痛を与えてくれてありがとう!」と叫んでみてください(笑)!

 

 症状が強い時は辛いでしょうが、その頭痛は「ゴールへ向かって移動しているゆえのリアクション」であり、頭痛があるということは「ゴールに向けて移動できているためだと考えてよい」のです。博士もそうおっしゃってくださっています。

 

 ぜひバランスホイールを意識してください。

それはあなたの認識する宇宙を広げる行為でもあります。頭痛をきっかけにスコトーマが外れ、宇宙がさらに広大になるのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 頭痛はその“きっかけ”という役割・機能として存在しているのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

「リラックスできる呼吸の無意識化のコツ」について、次回(Q-071、最終回)まとめます。それは宇宙をさらに豊かにする大切なきっかけとなります。さらには、前回(Q-069)の最後で触れた「バランスホイールの重要性」とも大いに関係します。

ぜひ“バランスホイールの先にあるもの”ついて考えてみてください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 

 (Q-071につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2018



Q-056:霧島市(鹿児島)教育講演会<180628> vol.10finale

 

 2018628日(木)、霧島市(鹿児島県)で開催された姶良地区学校保健会において、教育に関する講演を行わせていただきました。

 当日の講演内容については、Q-047を御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142259.html

 

 いただいた御意見・御質問に対して回答いたします。

 

 

・子どもたちの心に火をつけるための魔法の言葉などを集めたものがあれば見てみたいです

 

A:西洋は「はじめに言葉ありき」(ヨハネによる福音書第1章第1節)の文化です。言葉を重要視する文化の中でルー・タイス氏がつくりあげたコーチングは、アファメーションに代表されるように、言葉の力を取り入れています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html

 

一方、日本には「言霊(ことだま)」という言葉があります。この言葉の存在自体が、言葉に力があることを古くから日本人が実感していた証だといえます。私は幼少の頃から真言宗のお寺に通っていますが、真言(しんごん、=マントラ)とはまさにエネルギーを生みだす「真実の言葉」であり、「その働きを表す秘密の言葉」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854577.html


 
ここで忘れてはならないのは、言葉そのものに力があるのではないということ。言葉をきっかけとした人の思考そのものに力が宿ります。そのマインドの力(The Power of Mind)を引きだす一つの要因が言葉であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7031387.html

 

 このブログにおいて名言をたびたび引用していますが、私自身も言葉をとても重要視しているからです。最近投稿したフリーテーマの記事では西郷隆盛の言葉を紹介しています。次は高杉晋作の言葉を取り上げる予定です(F-055)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12491793.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12645423.html

 

 いずれも人間の情報処理を高い抽象度で語った言葉です。ぜひ御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 ところで、Amazon.co.jpの殿堂入り著者でもある認知科学者 苫米地英人博士の著作にも、名言をテーマとした本があります。偉人たちの言葉を苫米地博士が解説する「自分を大きく変える 偉人たち、100の言葉 ―Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版)と博士御自身の名言を自ら解説されている「すごい私になれる魔法の名言」(主婦と生活社)です。

マインドに眠る力を引きだす言葉がたくさん記されています。ぜひお読みください。

 

 

・コーチングのもっと具体的な方法。学校でもできるコーチング等があれば知りたいと思いました

・具体的な声のかけ方を知りたいと思いました

 

A:コーチングのポイントは「ゴールを設定すること」と「エフィカシーを高めること」です。「止められてもやりたい何か(でも、現状のままでは達成不可能)」をみつけ、その達成を心から確信するようになった時、エネルギーと創造性が解放されます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 教師が生徒のコーチとなり、さらには生徒同士がお互いのコーチとなるような環境をつくりあげることができれば、爆発的なエネルギーと創造性が発揮されるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 まずは、そんな素晴らしい世界(未来)があるということを知る

そして、その実現のために必要な知識を学び、ゴールを設定した上で、スキルを磨き続ける

 

 そんな挑戦の日々の中で、ケースに合わせて「具体的な方法」「具体的な声のかけ方」が生まれます。縁起の結実として。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 まずは、「思いどおりの世界(未来)をつくることができる(I×V=R)」「スコトーマに隠れているだけで、その方法はすでにある」「だから、夢を実現することは必ずできる」と語り続けてください。子どもたちに、保護者の皆さんに、そして自分自身に。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 そうすることで希望が芽生えます。その希望こそが、力強く生きる力の源泉となります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 

・大変素晴らしい講演でした。ぜひわが校でも先生に講演をお願いしたいと思いました

・コーチングをもっと学んで、子どもたちに活かしたいと思いました

 

A2015年に苫米地式認定コーチとなって以来、ずっと「コーチングを“いのちの現場”に届けている」「コーチとしてフルに活動している」というイメージを抱いていました。
 しかし、当時の私には医師そして病院長としての重要な役割があり、コーチとしての活動を存分に行うことはできませんでした。

 意図した形ではありませんでしたが、今春(20184月)、縁起が大きく動きました。結果的に、苫米地式認定コーチとしてフル稼働する環境が整いました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

 

 IRへと変わっていったのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 
  それは「自分のリミッターをはずした!」ともいえます(笑)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268324.html


 教師向け、保護者向け、生徒向けの講演・講話、教師を対象としたコーチング研修プログラム(複数回要望を伺いながらプログラムを構築します)等喜んでお受けします。
 このブログに記載されたメールアドレス宛にぜひ御連絡ください。
 (もちろん、医療・福祉関連の方も)

 メールアドレス:coachfor.m2@gmail.com

 

 ワクワクするような未来を実現しましょう!

 そのパワーを次世代に手渡しましょう!!

 

 連絡をお待ちしています。

 

 

 「霧島市(鹿児島)教育講演会<180628> QA」 完

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 コーチングの元祖 ルー・タイス氏と認知科学者 苫米地英人博士が開発した子ども(&親、教師向け)のセルフコーチングプログラム「PX2(ピーエックスツ―)」の導入についても、ぜひ御検討ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html

 

 

偉人たち100の名言&すごい私になれる魔法の名言



PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-15抽象度を上げて死を克服するワーク:トータルハッピネス(Total Happiness) -後編-

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

抽象度を上げて死を克服するワーク:トータルハッピネス(Total Happiness) -後編-

 

 

「私にとって、身体的な幸せとはなんだろうか?」

 

「私にとって、心理的(精神的)な幸せとはなんだろうか?」

 

「私にとって、社会的な幸せとはどんなことだろうか?」

 

「私にとって、スピリチュアルな幸せ -すなわち自分の存在と意味が確信でき、その役割を目の前の宇宙に果たしている状態- とはどのようなことだろうか?」

 

 四つともイメージできたら、呼吸のコントロールは継続しながら、そのイメージをノートに書き留めてください。ハッピーな自分が身体的にどんな状態で、心理的にはどんな感じで、社会的にはどのように生きているかを、「うれしい」「楽しい」「誇らしい」などの情動を表す言葉とともに書き込んでいきます。

 

そして、人生全体を俯瞰して自分の存在を感じながら、自分の果たしたい機能・役割を言葉に変えていきます。絵で描いてもかまいません。あわてず、焦らず、ゆったりとした気持ちでイメージし、幸せを味わいながら書き込んでください。

 

 書き終わったら、その言葉を読みあげてください。

 

書き込んだその言葉は毎日何回も読みあげてください。起床直後と就寝直前が特に重要です。読み上げながら、先程のイメージをありありと五感で感じていきます。

 

そこに書かれた言葉は「アファメーション」となり、あなたの無意識に強力な働きかけを行います。

 

アファメーションとは、直訳すると誓約や宣誓のことです。

アメリカで生まれたコーチングプログラムは言語に重きを置いています。その核心テクニックがアファメーションです。

しかしながら、1990年代のコーチングブームではアファメーションが暗示と誤解されました。暗示とは「そうでないとわかっていることを『そうだ』と思い込ませる技術」のことです。

アファメーションは決して暗示ではなく、ゴールの世界の臨場感を高めるためのツールであり、夢実現のための鍵となるものです。ぜひ毎日読みあげてください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

To give cure sometimes To give relieve often To give comfort always

与えよ ときに救いを しばしば癒しを そして、いつも安らぎを

 

 

縁ある人々にやすらぎを与える存在であり続けるために、自分自身のスピリチュアルな幸せを常に感じていてください。

 

「自分の存在と意味」を確信しながら、トータルハッピネスを実践できれば、きっと毎日を、いや人生のすべての瞬間を、“comfort”に過ごすことができます。

 

その“comfort”は、必ずまわりに良い影響を与えます。心理学で「心理的感染効果」と呼ばれる現象が起こるからです。苫米地理論でいうと「ホメオスタシス同調」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

To give comfort always」を、まず皆さん自身が実現してください。

その先にはあなたの心の平和があり、そのずっと先には世界の平和が待っています。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Q-019:霧島市教育講演会(180124 QA vol.5

 

2018124日(水)に霧島市(鹿児島県)で開催された「第12回学校保健研究協議会」にていただいた御質問・御意見に回答いたします(個人が特定される恐れがある場合は表現を変えています)。

 

 

・火をつけることは難しいが、荒れた心の子供に聞く耳を持たせるきっかけづくりについて知りたい

 

A:自己啓発という言葉があります。

“啓発”を調べると、「人々の気がつかないような物事について教えわからせること」(大辞林 第三版)、「《『論語』述而の『憤せざれば啓せず、悱(ひ)せざれば発せず』から》人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと」(デジタル大辞泉)とあります。

 

論語(述而)にある「憤せざれば啓せず、悱せざれば発せず」とは、「自分から学ぼうとしない者には指導しない。自分の考えを言いたいがその言葉がでてこないという者にしかヒントは与えない」という意味です。

よって、“啓発”は確かに「教えわからせること」「教え示して、より高い認識・理解に導くこと」という意味で間違いないのですが、その語源である論語まで考慮すると「聞く耳を持たない者に教えてはいけない」という警告も含んでいるといえます。

自己啓発は「自分を啓発する」ということですので、「自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為」(Wikipedia)ですが、その出発点は「自分自身に聞く耳を持たせること」といえます。

 

私は、“啓発”とはコーチングそのものであると考えています。

ゴールやエフィカシー、スコトーマといった概念をしっかりわかってもらえれば、子供たちが自分自身の意志で心に火をつける時がきっと来るはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

まずはコーチングについてあなた自身が学び、そして実践してみせながら、子どもたちの心(無意識)に伝えてあげてください。

 

なお、孔子の「聞く耳を持たない者に教えてはいけない」という警告に関連して、私自身も貴重な経験をしました。私は院長として働いていた職場へのコーチング導入に失敗しました。そこから学んだことを「The Power of Mind Ⅰ」第六章にまとめていますので、ぜひ御確認ください。

 

 

・学習障害を持つ子供への、教師・保護者の接し方について知りたい(事務局へのお願い)

 

 A:事務局への来年以降の講演会に対するお願いでしたが、「学習障害」について思うことがありますので取り上げました。

 

 学習障害(LD)の英訳はLearning Disabilities、またはLearning Disorderですが、ネガティブな意味を含むdisabilitiesdisorderではなく、個性と捉えdifferencesに変えていこうという提言がされています。

自身もLDADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向があるという上野一彦先生(東京学芸大学教授、日本LD学会会長)のインタビューが下記サイトで確認できます。ぜひチェックしてください

 http://bigissue-online.jp/2012/09/27/lerning-differences-1/

 

 

・私自身苫米地氏の著作を持っており、刺激を受け12月末からルー・タイス氏著作の「アファメーション」を読み進めています。人間の心の持ち方、使い方(言葉も含め)に大きな可能性が潜んでいることを教育の場で伝えていきたい

 

 A:ぜひ伝えてください。「大きな可能性が潜んでいる」と信じる教師や親の何気ない言動が、きっと子供たちの心に希望をうみだすはずです。コーチとして私も応援いたします。

 ところで、平昌五輪で感じた「言葉の力」についてフリーテーマで取り上げました。下記を御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html

 

蛇足ですが、苫米地式の場合は、さらに非言語による直接的な無意識への介入も行います。

言語・非言語を用いた直接的介入手法によりクライアントのゴールを達成させるマインドをつくりあげるものが苫米地式コーチングです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

アファメーション


F-021:平昌五輪で垣間見た言葉の力 ~スピードスケート編~

 

 「言霊(ことだま)」という言葉が存在することからもわかるように、日本では昔から「言葉には不思議な力が宿っている」と考えられていました。その言葉を積極的に使って(あるいは慎むことで)、言語で表現される内容を現実化しようとするのが言霊信仰です。

 

 西洋社会においても、「はじめに言葉ありき」という新約聖書の一節(ヨハネによる福音書第一章)に象徴されるように、「すべて言葉によって成り立っている」という思想が根底にあります。

 1970年代にルー・タイス氏がおこしたコーチングにおいても言葉の力を重要視しており、アファメーションとして用いています。

 

 「すべては情報であり、様々な抽象度の階層に同時に、かつ、ダイナミックに存在している」という苫米地理論で考察すると、「ある抽象度において言葉となった情報が、多次元的に共有され、それぞれの書き換えのきっかけ(縁起)になる」と解釈することができます。

ある情報処理の結果が言葉となり(言語化)、その言葉が新たな情報処理に影響を与えるという感じです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

言葉は情報(処理)の結果であり、新たな情報(処理)の原因である

 

そんなことをあらためて考えさせられるエピソードを、平昌五輪から二つ紹介いたします。まずはスピードスケートから。

 

スピードスケート女子500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手は、ある言葉をずっと大切にしてきたそうです。それは「顔晴(がんばれ)」という言葉です。

 

中学二年時には高校生を抑えて全日本ジュニア選手権で優勝していた小平選手は、高校二年時にスランプに陥ってしまいました。「不安と焦り、悔しい思いを何度もした。スケートの楽しさを忘れてしまうくらい辛くて、自信が持てない自分が嫌いになった。大好きなスケートも楽しめるわけがなくて、氷上で笑うということがなくなった」と当時を振り返る小平選手は、周囲から「頑張れ」と言われることがとても苦しかったそうです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882703.html

 

そんなときにあるコーチからもらった言葉が「顔晴(がんばれ)」でした。「本当のガンバレは顔が晴れたこと。辛くても笑顔は忘れちゃいけない」

 

 「頑張れ」という言葉に疲れ、悔いばかりが残る日々を過ごしていることに気がついた小平選手は、「笑顔でいること。よい記録をだすことより、なにより笑顔で顔晴ることが今の私にできる感謝の気持ち、恩返しである」と思うようになり、スランプを克服することができたそうです。

 

 「ガンバル」という同じ言葉を、「頑張る」とイメージするか、それとも「顔晴る」とイメージするか 

 

たったそれだけのことですが、その違いが心の力となったことで、今回の最高の結果につながったに違いありません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

やはり言葉には大きな力が宿っているようです。

しかし、その言葉の力とは、言葉そのものにあるものではなく、人と言葉との縁起により、その人のマインドの中に生まれるものです。

結局はマインド次第なのです。

 

TVで例えると、言葉は電波、マインドが受像機(TV)です。

その受像機(TV)をバージョンアップするために、コーチングがとても役にたちます。

 

まずは何気に使っている日常の言葉に注目し、そして考えてみてください。

「他人に対して私はどんな言葉を使っているだろうか?」「自分自身に対して私はどんな言葉を使っているだろうか?」「これからどんな言葉を使えばいいだろうか?」と。

 

言葉をきっかけとした思考が、さらにコーチングで磨かれるとき、それは明日を切り拓く大いなる力となります。小平選手のように。

 

次回(フリーテーマ)は、女子フィギュアスケートから御紹介します。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

WSDSSC_Kolomna_2016_-_Nao_Kodaira(Wikiより引用)
Wikipediaより引用

このページのトップヘ