F-013:お年玉

 

 2018年あけましておめでとうございます。

 今年はコーチングを広める活動を加速いたします。このブログでも発信を続けていきますので、よろしくお願いいたします。

 

 さて、皆さんはどんなお正月を過ごされたでしょうか?

 

 私は十年ぶりに12/311/1を家族と過ごしました。これまでは院長として、他の医師やソーシャルワーカーに休んでいただくために率先して年末年始の当直をこなしてきました。創業家の後継ぎが帰ってきた今回は、その責から解放されゆっくりと休むことができました。

そんな久々の家族との正月を楽しんでいるときに、ずいぶん前の出来事を思い出しました。

 

それは長男がまだあどけなかった頃の話です。

うっすら雪が積もった庭で子供たちや犬と遊んだ後に家族と出かけることになりました。その時に「足首をひねってしまい痛いから杖を使いたい」と長男が言ってきました。

腰痛・坐骨神経痛が原因で歩行困難になってしまったときに私が使っていた杖のことでした。

 

早速長男の身長に調節し、杖の使い方を少し理論的な話も加えながら教えました。長男は階段を上るときも下るときも杖を使っていました。不慣れなためうまく使えておらず、ほとんど役割を果たしていないようにも見えましたが、本人が真剣でしたので冷やかしたりはしませんでした。

 

その翌日には、もう杖のことは頭になかったようでした。

足関節の状態も悪くなく、普通に歩いていました。そんな長男の姿を見守りながら、ふと「杖を使う私の姿が、長男の無意識に働きかけたのではないか」という思いがよぎりました。

 

発達心理学の研究にて、我々の価値判断の90%以上が親の影響を受けていることが明らかにされています。

例えば、毎朝コーヒーを飲むという習慣(ハビット)も、「コーヒーにしますか?紅茶にしますか?」と質問され、思わず「コーヒー」と答えてしまう行動の性向(アティチュード)も、親のものまねであることが圧倒的に多いということです。

 

杖を使う私の姿が、子供たちの脳内で何らかのイメージを形成してしまったことは間違いありません。長男にとってそれがどんな情動を伴うものかは分かりませんが、少なくともネガティブなものではなさそうでした。たどたどしいその姿から“あこがれ”のようなものさえ感じました。

 

「自分の何気ない言動が子供たちに、そして子供たちの未来に、強く影響してしまう」という事実を少し恐ろしく感じました。“教育”という言葉に含まれる影響力を、現役子育て世代や教育関係者はしっかり理解する必要があると思いました。

 

そんなことを考えながら長男の姿を眺めていると、私の父も腰痛に悩み、よく動けなくなっていたことを思い出しました。

私も親から影響を受けていたのです。腰痛で動けなくなる父の姿に将来の自分の姿を重ねていたのかもしれません。そして、そのイメージは現実になりました。

 

「私は、どんな習慣を、親から受け継いでしまったのだろうか?」

「私は、どんな情動記憶を、親から埋め込まれてしまったのだろうか?」

 

そんな自分自身に対する問いかけは、知らずに自分を束縛している親の影響から脱却するきっかけになります。それは、本当の自分自身を見つけることでもあります。

 

自分自身が自由になるために、親のコピーではない自分オリジナルの人生を歩むために、まず自身の中に埋め込まれたブリーフを見つけ出す。

そして、良い影響を与えるブリーフのみを次世代に引き渡す。

そのために、日常の自分自身の言動をふりかえり、コントロールすることが大人の責任である

 

杖を使う長男の姿から、そんなことを学びました。

愛する我が子からのあたたかいお年玉でした。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)