ブログ・シリーズ編
S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~
S-02-11:アインシュタインの“直観”の源
「マナー」「ルール」「モラル」は(議論を通じて出来上がった)誰もがよりよく生きるための約束事のはずですが、一方でお互いの自由を奪い合う装置として働きます。
ただし、その3つには明確な違いがありそうです。
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このシリーズ編第2弾(S-02)では、自由に生きることをテーマに、マナーやルール、モラルについて考察します。ぜひ皆さん自身の自由について思いめぐらしながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。
告知(I-030):
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S-02-00(目次):
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「ルール」を守ることはなによりも優先されるべきことなのでしょうか?
もし「ルール」が守れなかった場合、罰を受けさえすればよいのでしょうか?
人の命を奪った人も、その刑期を全うすれば完全に許されるのでしょうか?
わたしが戦争に反対するのは、直観的な感情による。
わたしは人間を殺すことがたまらなくいやなのだ。
わたしのそうした姿勢は論理的なものではなく、
あらゆる残虐行為と憎悪に対する直観的な反発によるものだ。
アルバート・アインシュタイン
…前回まで「マナー」と「ルール」について考察しました。
マナーとは「他者を気遣う」気持ちの表れであり“自主規制”。そして、言語により具体的にし、かつ、“自主”を取り除いた“規制”がルールでした。マナーもルールもシステム(あるいは社会)を成り立たせるために存在しています。
ルールは言語により具体化(あるいは明文化)されたものですから、その存在は論理空間にあります。脳機能でいうと前頭前野背外側野の働きです。
感情を司るのは大脳辺縁系です。それは魚類や爬虫類にもみられる、より原始的な脳の働きです。
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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
アインシュタインが述べた「直観的な感情」「直観的な反発」は、大脳辺縁系的な感情や反発ではないはずです。なぜなら、原始的な感情だけでは「人間を殺すことがたまらなくいや」という思考は生まれず、「残虐行為」という概念はもちろんのこと、「憎悪」という情動自体が認識できないはずだからです。
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アインシュタインの「直観的な感情」「直観的な反発」は、脳幹部や大脳辺縁系処理の話ではありません。大脳辺縁系どころか、「人間を殺すことは良いことか悪いことか?」「どこからが残虐行為か?」「憎悪とは何か?」といった論理的な議論(ディベート)を前頭前野背外側部で徹底的に行うことまでも超越して“直観的”に拒絶しています。
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このアインシュタインの“直観”は、論理空間をはるかに超えた空間(次元)へのアクセスにより生まれました。そこは“ひらめき”が生まれる超次元…
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そのアクセスを可能とするのは、前頭前野内側部の活性化(発火)です。
脳幹・大脳辺縁系の活性化は「情動(感情)」。前頭前野背外側部の活性化は「論理」。そして、前頭前野内側部の活性化が「社会的情動」または「感性」。
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「情動(感情)」→「論理」→「社会的情動(感性)」という変化は、生命の進化そのものです。そして、それは抽象度が低い次元から高い次元への飛翔でもあります。
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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
前頭前野が発達した人類は、論理空間、そして超論理の空間へのアクセスが可能となり、他の生物とはまったく異なる存在に進化しました。
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(S-02-12につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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シリーズ編第一弾(S-01)「よりよい“議論”のために」
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PMⅠ-06-12:仮説07) 思考停止
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html
アルベルト・アインシュタイン博士(&ロバート・オッペンハイマー)
Wikipediaより引用