苫米地理論/定理を学び、苫米地式を実践する<竹原邦雄 / CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 <竹原邦雄 / CoacH T> ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-463~ 恐怖心を好奇心が上回ってしまう

F-463:恐怖心を好奇心が上回ってしまう <vol.1;「コミュニケーション」の研修を伝える「スピーチ」>

 

 ちょっと前のことですが、先輩コーチのお話を伺っているときに、深い変性意識状態(ASC:Altered States of Consciousness)になりました。

 F-391:童謡か? 軍歌か?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36506396.html

 

変性意識とは、物理的な現実世界よりも情報空間に臨場感を持っている状態のこと。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

*「情報空間」はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そのときの意識状態を言葉にすると… 「ゆったりリラックスしていて、心身がますます軽くなりながら、自由に思考している」という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 言語を超えた次元を漂いながらぼんやりと考えている感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

 そのような状態になる引き金(trigger)となったのは… 「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という言葉。

 

感じたイメージや体感が崩れないように気をつけながら言語化してみようと思います。

 

 vol.1;「コミュニケーション」の研修を伝える「スピーチ」

 

 

  恐怖心を好奇心が上回ってしまう

 

 …あらためて「恐怖心とは何だろう?」と考えているときに、医療・介護現場で働いている方から、このような御相談をいただきました。

 

 

 医療法人内で行われる「コミュニケーション」をテーマにした研修の案内に、「当然取り組むべきものであることが本部より周知されています」「受講状況は、賞与及び昇給の評価に反映されます」と記載されていました。みんなで「なんか嫌だよね~」という話をしているのですが、どう思われますか?

 

 

 …誰(どんな立場の人?)が誰(管理職限定? 職員全員?)に送ったのかで変わってくるとは思いますが、素直に読むと“強烈なhave to感”を感じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 もっとはっきり言うと… 脅しを用いた強制的な押しつけ。

 

人は誰もが「押されたら、押し返す」という心理特性を備えています。つまり、脅せば脅すほど、強いれば強いるほど、職場は機能しなくなっていく ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 そもそもコミュニケーションの基本は“縁起”。縁起は双方向性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

よって、「自分が何を言ったか(発信)?」と同様(あるいは、それ以上)に、「相手がどう受け取ったか(受信)?」が重要になります。自分の思いや言い分を一方的に相手に伝えるのは、コミュニケーションではなく、スピーチです。

Q-291:ドーパミンの分泌を… <vol.11;縁起的コミュニケーションのために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29969615.html

 

 「『コミュニケーション』をテーマにした研修の案内」が一方的、差別的、威圧的、強制的であることにとてもアイロニックなものを感じますが、もしも私がコーチとして関わるなら一切評価はせずに(「いい」「悪い」は言わない)、発信者の「意図」を確認するでしょう。

 F-375:俺にかかってこい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35750566.html

 

 なぜなら、コミュニケーションとは、自分と相手の意図を同時に実現させて「すべてをハッピーにする」方法論 だから↓

 Q-296:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すれば… <実践編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30403103.html

 

 以下、苫米地博士の著書「人を動かす『超』話し方トレーニング」(ソフトバンククリエイティブ、開拓社より再版、p43)より引用します。

 

 

本当の「話し上手」になるには?

 本書を手にしたあなたは、「話し上手」なほうが「話し下手」よりもいいのだと思っていることでしょう。「話し下手」なほうがいいと思っているなら、話し方の本など手にするはずがありませんよね。

 「当たり前じゃないか。話し上手なほうが得だもの。交渉ごとにも強いし、営業にも強い。口説き上手なら異性にももてるし、コミュニケーション力が高いほうが人間関係もうまくいくに決まっている」

 本当にそうでしょうか? 当たり前と思っていることから疑ってみましょう。

 そもそも、「話し上手」とはどういうものなのでしょうか。

 流暢にしゃべる人が「話し上手」で、朴訥としゃべる人は「話し下手」なのでしょうか。おもしろい話をする人が「話し上手」で、退屈な話をする人が「話し下手」なのでしょうか。わかりやすい話をする人が「話し上手」で、難解な話をする人が「話し下手」なのでしょうか。

 こんなふうに挙げていくと、実は「話し上手」を定義するのは非常に難しいことがわかります。なぜ難しいかと言うと、話をする目的が人によってそれぞれ違うからです。

 話をするからには、何らかの目的があるはずです。人を説得する、相手が自社製品を買いたくなるようにする、自社の会社の商品が他社より優れていることをわかってもらう、相手と仲良くなる、自分のいいところを知ってもらう、好きな異性に自分のことを好きになってもらう、遅刻の理由を相手に納得してもらう……などなど、話すときには何らかの目的があるはずなのです。

 これがわかると、「話し上手」とか「いい話し方」というものがどういうものなのかがわかります。それは、「話す目的を達成できる話し方」が「いい話し方」であり、それができる人が「話し上手」だということです。

 この目的には、話す人の目的と聞く人の目的とがあります。話す人の目的と聞く人の目的とが合致していない場合、片方にとってはいい話し方なのに、もう片方にとってはよくない話し方だということもありうるわけです。

 例えば、話す人の目的が「話すことで自分のストレスを解消すること」で、聞く人の目的が「(何らかの)有意義な情報を得ること」だった場合、話す人にとってはいい話し方でも、聞く人にとっては悪い話し方だったということがありうるということです。

 あるいは、同じ話し方でも、ある状況下ではいい話し方だが、別の状況下ではいい話し方ではないということもありえます。また、同じ話し方なのだが、ある人にとってはいい話し方なのに、別の人にとってはいい話し方ではないということもありえます。

 

 精神科医で催眠療法家のミルトン・エリクソンという人がいました。アメリカで数多くの精神疾患の患者を治療し、その催眠療法は非常に高く評価されていました。彼は世界を飛び回り、積極的に講演活動も行っていました。一九八〇年に七八歳で亡くなるのですが、その晩年に行われた彼の講演を聞いた日本人の精神科医は、こう言ったそうです。

 「何を言っているのかわからない。まるっきりボケ老人の話だった」

 歳をとっていましたし、彼は若い頃にポリオ(小児麻痺)を発症し、麻痺の症状がありました。話し方もおそらく、非常に聞き取りにくいものだったに違いありません。催眠療法の大家ですから、その日本人精神科医は「どんなありがたい話が聞けるだろう」と大いに期待していたことでしょう。しかし、聞いてみると、何を言っているのかほとんどわからない講演だったわけです。この日本人精神科医の目的は達せられなかったため、彼にとってミルトン・エリクソンの話し方は「話し上手」ではなかったわけです。

 しかし、ミルトン・エリクソンは臨床の場では言語によって催眠療法を行っています。そして、実際、彼の治療によって患者は治っているわけです。臨床の現場では、彼の話し方は間違いなく、この上ない「上手な話し方」です。精神疾患の患者を治すという目的を達成できているからです。

 ここからわかることは、「絶対的に正しいと言えるような上手な話し方というものはない」ということです。話す目的があって、その目的を達成できる話し方が上手な話し方、つまり、いい話し方なのです。世に数ある「話し方の本」はこのことに気付いていません。だから、そこに書かれている「こう話しなさい」という内容は、ある場面では使えても、別の場面では使えないのです。

 ただし、「論理的話し方」の場合は別です。「論理的話し方」をするのが適した場面、すなわちビジネスなどの判断や意思決定が伴う場面(内容のあることを話すほぼあらゆる場面ですが)で使うことが前提ですから、状況や人物によって変わることはありません。その論理が的確か否かだけが問題になるのです。

 引用おわり

 

 

「話す目的を達成できる話し方」が「いい話し方」であり、それができる人が「話し上手」だということです

 

 …もしも研修案内を書いた人の意図が「職員を怖がらせたい」「苦しめたい」「マウントをとりたい」といったものであったなら、案内文は「いい話し方」と評価できます。「みんなで『なんか嫌だよね~』という話をしている」という状況を引き起こしているのだから(「すべてをハッピーにする」ではありませんが)。

 

 でも、きっとそんなつもりはなかったでしょう。ならば、この研修案内は“失敗”です。

 PMⅠ-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 繰り返しますが、コミュニケーションとは、自分と相手の意図を同時に実現させて「すべてをハッピーにする」方法論 です。

 今春(2026年)公表された「苫米地定理」を用いると、コミュニケーションとは、「定理3:抽象共有TCZ」を実現するためのツール。

 F-459:Self Control <version 3.0.0;shared-high-TCZ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38559539.html

 

 

  苫米地定理3

  抽象度が上昇するにつれ、収束点は最小上界(LUB)へと引き上げられる

  - 統合・包摂・利他性の構造

 

 

 「抽象度が上昇する」というのは、たくさんのものを包摂する視点を手に入れるということ。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そのためには「自分と相手の意図を同時に観る」という感覚が必須で、ふだんからまわりの人々の意図や目的を感じようとする姿勢が欠かせません。シンプルにいうと、「興味を持つ」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 その「興味」の源泉は、もちろん、ゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、「恐怖心」や「好奇心」は何から生じるのでしょうか?

 

(F-464につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE        

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-追記-

ただし、「論理的話し方」の場合は別です。「論理的話し方」をするのが適した場面、すなわちビジネスなどの判断や意思決定が伴う場面(内容のあることを話すほぼあらゆる場面ですが)で使うことが前提ですから、状況や人物によって変わることはありません。その論理が的確か否かだけが問題になるのです

 

 …「論理的な話し方」についてはこちらをどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

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 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258:2022年12月… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 …コーチとしての活動を大幅に見直しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_176695.html

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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 2026年8月28日(金)に、宮崎市(宮崎県)にて、「リアル・ワンデイ『コーチング』」を行います。気軽にお問い合わせください↓

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 2026年9月5日(土)に、羽田空港(東京都)にて、「リアル・ワンデイ『コーチング』」を行います。気軽にお問い合わせください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38630769.html

 

 

-関連記事-

L-243:2022年10月介護施設研修 -03;「飛び交う言葉、会話内容」を意図的にデザインする

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F-464:恐怖心を好奇心が上回ってしまう <vol.2;恐怖心>

 

 ちょっと前のことですが、先輩コーチのお話を伺っているときに、深い変性意識状態(ASC:Altered States of Consciousness)になりました。

 F-391:童謡か? 軍歌か?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36506396.html

 

 そのときの意識状態を言葉にすると… 「ゆったりリラックスしていて、心身がますます軽くなりながら、自由に思考している」。言語を超えた次元を漂いながらぼんやりと考えている感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような状態になる引き金(trigger)になったのは… 「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という言葉。

 

 感じたイメージや体感が崩れないように気をつけながら言語化します。

 

 vol.1;「コミュニケーション」の研修を伝える「スピーチ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38633947.html

 vol.2;恐怖心

 

 

 前回(F-463/vol.1)のテーマは「コミュニケーション」でした。

コミュニケーションとは、「自分と相手の意図を同時に実現させて『すべてをハッピーにする』方法論」であり、「『定理3:抽象的共有TCZ』を実現するためのツール」です。

 F-459:Self Control <version 3.0.0;shared-high-TCZ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38559539.html

 

 

  苫米地定理3

  抽象度が上昇するにつれ、収束点は最小上界(LUB)へと引き上げられる

  - 統合・包摂・利他性の構造

 

 

 「抽象度が上昇する」というのは、たくさんのものを包摂する視点を手に入れるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そのためには「自分と相手の意図を同時に観る」という感覚が必須で、ふだんからまわりの人々の意図や目的を感じようとする姿勢が欠かせません。シンプルにいうと、「興味を持つ」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 その「興味」の源泉は、もちろん、ゴール。

 では、「恐怖心」や「好奇心」は何から生じるのでしょうか?

 

 

 …今回は「恐怖心」について。

 恐怖について、苫米地博士は、著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p24)の中で「もっとも気をつけなければならない感情だといえるかもしれません」と書かれています。

 

「感情」の解剖図鑑

 

 

 その理由の一つは、「大脳辺縁系が活性化して、前頭前野の働きが抑えられ、IQが低下する」から。その状態が「Fight or Flight」です。

 PMⅠ-04-07~8:医療・介護現場で生じる苦しみの悪循環 ~ファイト・オア・フライト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 IQが下がったままの状態では、当然ですが、最高のパフォーマンスを発揮することができません。さらには、大脳辺縁系優位はストレスが高い状態であるため、心身がどんどん疲弊していくことになります。

 L-184:2022年06月医療・介護研修会 -07;「イライラ克服」の基盤

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35592887.html

 

 そして、もう一つの理由が、「人は恐怖によって縛りつけられたり、コントロールされたりすることが多い」から。「自分自身はプラスの感情に基づいて行動しているつもりでも、じつは恐怖によってコントロールされている」というケースは少なくありません。

 L-249:2022年10月介護施設研修 -09;「やりたいことだけをやる」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38124477.html

 

 例えば「高額の報酬を提示されて仕事を引き受ける」という場合、「報酬を得られる喜び」がモチベーションになっているように思えても、その裏には「お金がなくなることへの恐怖」があったりします。

 Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28179398.html

 

実際のところ、動物には遺伝子レベルで恐怖がプログラミングされています。火を避けるのは、刺激(火)に対するプログラムどおりの行動(反応)です。ところが、人間は、その火を活用して文明を発展させてきました。

 F-461:Self Control <実装編;自由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38593330.html

 

苫米地博士は「人類の3大発見」として「火」を挙げられています。発見した火をツールとして活用することができるようになったのは、前頭前野を使った思考の結果。

人間は、知識と論理によって、遺伝子に書き込まれた恐怖情報に頼らずに、さまざまな危険を回避できるようになりました。

(「知識」についてはこちら↓)

L-261:2023年02月シークレットレクチャー -02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38568077.html

 

 ところで、「痛みを感じない病(病態)」や「恐怖を感じない病(病態)」があるのを御存知でしょうか?

 

 前者は「物理空間での情報処理エラー」で、後者は「情報空間での情報処理エラー」と考えることができるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 前者の代表は「先天性無痛無汗症(CIPA:Congenital insensitivity to pain with anhidrosis)」。

 遺伝性感覚・自律神経ニューロパチーに属する疾患で、日本では130~210名ほどの患者が存在すると考えられています。

自律神経障害の影響も大きいとは思いますが、痛みを感じないことで生じる骨折・脱臼などの外傷や熱傷・凍傷、そして感染症の悪化などにより余命は短いとされています。実際に50歳以上まで生存するケースは少ないそうです。

先天性無痛無汗症(指定難病130) – 難病情報センター

 

 後者の代表は「ウルバッハ・ヴィーテ病(Urbach-Wiethe disease)」。

 扁桃体が石灰化(カルシウム沈着)により破壊される病気で、恐怖に関する情動がまったく欠落した状態になるとされています。

 ロッククライミング界のレジェンド「アレックス・オノルド」が持つ特徴的な脳とは? - GIGAZINE

 

大脳辺縁系の一部である扁桃体(へんとうたい、amygdala)は、すぐ近くにある海馬に働きかけ、出し入れする記憶を増幅したり弱めたりします。いわゆる情動処理の中心的役割を担う場所で、とくに不安・恐怖といったネガティブな情動に関わります。

 F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 じつは、恐怖を感じなくても寿命には影響しないことが明らかになっています。普通の人が避ける危険地帯に平気で立ち入ってしまうため事故や事件に巻き込まれるケースはありますが、いわゆる生命予後は一般と変わりがないそうです。

  

 この事実が示すことは、抽象度の高い次元に移行している人類にとって、「恐怖はあまり必要のない感情である」ということ。むしろ、「しっかりコントロールするべき感情」です。

 F-455:Self Control <version 0.0.0;情動>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38478473.html

 

 恐怖をコントロールする方法として、苫米地博士は「パニックを最低限に抑える」ことを挙げられています。

 

 以下、苫米地博士の著書「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版、p169)より引用します。

 

 

緊急時、平常心を保つ4つの方法

 クライシスサイコロジーというのは、アメリカのCDC(疾病管理予防センター)が中心となって進めている一種の危機管理プログラムです。

 CDCというのは、たとえば細菌兵器や生物兵器によるテロ、あるいはエボラ出血熱のパンデミックといった疾病災害など、国家的な危機につながる疾病の感染拡大に対応することを目的の1つにしている機関です。

 かりに重大な感染症が発生した場合、その感染拡大を予防したり管理したりすることはもちろん重要ですが、同時に、そのさいに国民に広がるパニック心理を抑制することがとても大切になります。

 そこでCDCは、どうすれば人々に広がるパニック心理を抑制することができるか、その方法をホームページで公開しています。彼らは、国民に情報を公開し、知識を広く行き渡らせることが国家的な危機を乗り越える最善の方法だと、よく心得ているわけです。

 

 さて、CDCが想定しているクライシスは疾病の拡大によるものですが、たとえば核攻撃や自然災害などの要因で起こるクライシスにも、彼らが公開したガイドラインは非常によく当てはまります。

 彼らのガイドラインの中で、クライシスにさいして何が起こると予想されているか、主なものをピックアップすると次のようになります。

 

 まず、人々全般に悲観的な感情が広がり、そのせいでコミュニケーションのしかたや内容が変わります。また、出来事に対する否定的な反応が、人々に否定的な行動をとらせるようになります。

 否定的な行動としては、やる必要のないことをやらなければならないと考えるようになります。また、他人と特別な関係を結ぼうとし、依存心が高まります。

 同時に、商業活動全般が縮小し、人々が急にわけもなく旅行をしなくなります。

 また、人々の身体に異変が生じます。じん麻疹が出るなど、説明がつかない症状がからだに出てくる人が増えるのです。

 さらに、人々は不安を解消する代償行為として、無意味なことをやるようになります。CDCはその一例として、みんなでロウソクを点けてぐるぐる歩き回るという行為を挙げています。

 こうしたクライシスは、人々の中で次のような段階を踏んで進んでいきます。

 

  拒絶 →恐怖 →回避 →希望の喪失

 

 そして最後には、危機的状況を何度も何度も頭の中でくり返す心理状態を生みます。最悪の場合は、パニックが起こるわけです。

 

 さて、CDCは、こうした事態に対処するための4つの基本原則を記しています。

 要点だけを簡単にまとめると、次のとおりです。

 

 まずはじめに、緊急事態が起こったときは、最初に「最悪の可能性を伝えなさい」ということ。そして「それが時間とともに改善していっていることを数字で伝えなさい」ということ。

 

 2番目に、政府は、たとえば「危機を収束させます」という約束をしてはダメで、むしろ状況の不確定性を人々に正確に知らしめ、その問題を解決するプロセスについてのみ伝えなさい、ということ。

 

 3番目は、その後の取り組みによって、問題解決のプロセスが進んでいることや状況が改善していることを伝えるために、それを示すデータや数字を継続的に国民に伝えていくこと。

 

 4番目は、恐怖を認め、人々に目の前の恐ろしい事態に関連する文脈情報を与えなさい、ということ。

 

 CDCは、この4つの基本原則を守るだけで、人心や社会の混乱は相当に鎮まってくると結論づけているわけです。

 引用おわり

 

 

 …CDCが提唱する基本原則は…

 

1)     最初に最悪の可能性を伝え、それが改善していることを数字で伝える

2)     状況の不確定性を正確に伝え、その問題を解決するプロセスについてのみ伝える

3)     問題解決のプロセス進行や状況改善を示すデータや数字を継続的に提供し続ける

4)     恐怖を認め、問題に関連する文脈情報を与える

 

 …の4つ。

 L-148:2021年11月… -03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 

 コーチング中にクライアントのマインドで起こる変化で考えると、ゴールをしっかり設定できるほど、不安や恐怖が生じやすくなります。ゴールは「現状の外」に設定するものだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、コーチングの実践においては、不安や恐怖をしっかりコントロールすることが重要なポイントになります。

余談ですが、すぐ間近に迫った脅威に対して抱く恐怖に対して、不安は時間と空間を超えた推論や予測の結果として生じます。

 F-404:自由訳「守破離」 vol.2;「守」× Healing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html

 

 その違いは抽象度。

抽象度を上げながら論理的思考を行うことで、恐怖はコントロールしやすくなります。しかし、さらに高次の抽象度で不安のマネジメントをしくじると、下の次元でも恐怖のコントロールを失い、一気にパニック状態に陥ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

私自身は、抽象度を上げて不安を情動のひとつとして理解し、さらに抽象度を上げて情動を思考の一部として認識するように心がけています。その上で、不安を“娯楽として味わう”という感覚です。

 F-421:微笑み返し <前編;ゴールに関係ない感情は…>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37661867.html

  

そのようにして抽象度を自在にコントロールできることが、ヒーリング&コーチングの大前提であるといえるはずです。

L-220:2022年08月… -07;ヒーリング実践の基盤、コーチング実践の基礎

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37209477.html

 

 その実践法について、下記ブログ記事でどうぞ↓

 Q-492~6:初めてセミナーに参加して以来、苫米地先生の本を読むと… <実践編-1~5>

 <実践編-1;変性意識を作り出すワーク>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38507936.html

 <実践編-2;現状w1の境界ギリギリで行うこと>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38513806.html

 <実践編-3;現状w1の境界ギリギリで湧き起こる情動を克服する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38527910.html

 <実践編-4;w1からw2… whへのメッセージアンサンブル -応用編->

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38534042.html

 <実践編-5;「自分を信じ、肯定できる」ようになったら…>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38547844.html

 

(F-465につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE        

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-追記-

 抽象度を上げながら論理的思考を行うことで、恐怖はコントロールしやすくなります。しかし、さらに高次の抽象度で不安のマネジメントをしくじると、下の次元でも恐怖のコントロールを失い、一気にパニック状態に陥ります

 

 …「論理的思考」についてはこちらをどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

-告知1-

 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258:2022年12月… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 …コーチとしての活動を大幅に見直しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_176695.html

 

 

-告知2-

 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

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L-249:2022年10月介護施設研修 -09;「やりたいことだけをやる」

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Q-438:ぐっすり眠ることができず、最近はめまいが続いています …体調不良が続いており、申し訳ない気持ちと不安でいっぱいです

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F-465:恐怖心を好奇心が上回ってしまう <vol.3;好奇心>

 

 ちょっと前のことですが、先輩コーチのお話を伺っているときに、深い変性意識状態(ASC:Altered States of Consciousness)になりました。

 F-391:童謡か? 軍歌か?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36506396.html

 

 そのときの意識状態を言葉にすると… 「ゆったりリラックスしていて、心身がますます軽くなりながら、自由に思考している」。言語を超えた次元を漂いながらぼんやりと考えている感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような状態になる引き金(trigger)になったのは… 「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という言葉。

 

 感じたイメージや体感が崩れないように気をつけながら言語化します。

 

 vol.1;「コミュニケーション」の研修を伝える「スピーチ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38633947.html

 vol.2;恐怖心

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38652275.html

 vol.3;好奇心

 

 

 今回のテーマは「好奇心」。皆さんはどのようなイメージが浮かびますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 苫米地博士は、著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p115)の中で、「好奇心」をこのように定義されています。

 

 

 生物学的にみると、好奇心、すなわち「知りたい」という感情は、あくまでも、ホメオスタシス活動の一部にすぎません

 

 

 …ホメオスタシス(恒常性維持機能)とは、ストレスとなりうる外的および内的環境の変化に対して、生きながらえるために生体が常に安定した状態を保とうとする機能のこと。例えば、暑い日に汗をかくのもその一つです。汗が気化する際に熱を奪い、体温上昇を防ぐことができます。

そのような「ホメオスタシス活動」は、人間の場合、より高次の情報空間にまで拡張しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それを博士が理論化されたものが、苫米地理論第1世代「サイバーホメオスタシス理論」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ホメオスタシスは常に安定的な状態を維持しようとしています。その「安定的」とは、通常は「現状維持」のこと。それゆえ現状を維持しようとするホメオスタシスの働きを変えない限り、私たちは変化(進化)することができません。無理に変えたとしても、強力なホメオスタシスの働きにより、すぐに引き戻されてしまいます。

 Q-078:お変わりありませんか?こちらは変わりなく過ごしております

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15835817.html

 

 コーチング関連の用語に「ハビット(Habit)」と「アティテュード(Attitude)」というのがあります。シンプルにいうと、ハビットは「無意識の行動」であり、アティテュードは「無意識の判断」。それらは自動的(自然)に行われる行動や判断のことです。

 L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 そのハビット&アティテュードは、過去の記憶によって形成されています。強い情動を伴った記憶で生みだされているブリーフシステム(Belief System、BS)の投影です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 繰り返しますが、ホメオスタシスとは「環境の変化に対して、生きながらえるために生体が常に安定した状態を保とうとする機能」のこと。

 環境との間でやりとりされるのは、温度や湿度、地形など、物理的な情報だけではありません。人間の場合、周囲の人との関係性や本から得た知識など、より抽象度の高い情報をも取り入れて、自我や世界観、認識パターン(BS)を構築し、日々更新を続けています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『ツキ』を引き寄せる洗脳術 ~自分を磨き上げる秘密のメソッド34~」(三才ブックス、p78)より引用します。

 

 

レッスン16 現状に執着してはいけない

Don’t attach to a much importance to the status quo.

 

理想と異なる現状に甘んじているのは馬鹿

 現状があなたにとって最も心地よい状態にあると、能力を発揮しやすく、高いパフォーマンスを示せます。しかし、現状が理想と異なれば、それに甘んじているのは馬鹿げているので、「ツキ」のある生活は送れないでしょう。

 

 人間はホメオスタシスレベルをなかなか変えられないがゆえに、現状から脱することができません。

 このホメオスタシスレベルについて、もう少し解説します。

 人間がホメオスタシスレベルをなかなか変えられないのは、それが心地よい空間だからというのはもちろんのこと、他にもホメオスタシスの本質が深く関係しています。

 繰り返しになりますが、人間はストレスになりうる外界の環境の変化に対して、生体を常に安定した恒常的状態に保とうとする仕組みを持っています。それがホメオスタシスです。

 ホメオスタシスは、生体が生きながらえるために、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新します。外界の気温が上がれば、体温を下げる。運動すれば、そのエネルギーを供給するために呼吸や心拍数が上がる……。

 私たちは、ホメオスタシスのおかげで環境に適応して生きていられますが、同時にホメオスタシスのせいで現状から脱せずにいるのです。

 ブリーフシステムに相反する新しい行動が引き起こされたとしても、それはホメオスタシスによってすぐに元に戻されてしまいます。

 喫煙者が一時的に禁煙してもいつの間にかタバコを口にしてしまうのも、ダイエットに成功した人がリバウンドで元に戻るのもブリーフシステムを作り替えずに、ホメオスタシスレベルを壊していないからです。

 

 現状を変える必要がないと頑強に思い込んでいる人に対しては、無理にホメオスタシスレベルを変えろとはいいません。

 なぜなら、ホメオスタシスレベルでは自分が最も心地よい状態にあることなので、自身の能力を発揮しやすいからです。人が高いパフォーマンスを示すのは、ホメオスタシスレベルにいるときです。

 逆にいえば、高いホメオスタシスレベルにいる人は、当たり前のように高いパフォーマンスを発揮できます。

 スポーツの試合でホームチームが強いのは、選手たちが高いホメオスタシスレベルにいるからです。

 しかし、現状を打破したいと思っている人にとっては話が変わってきます。

 いくら現在のホメオスタシスレベルが自分にとって心地よい状態にあるとはいえ、現状が自分の理想と違っていれば、そこに甘んじるのは馬鹿げています。社長になりたいのに、部長の生活に満足していても意味はないでしょう。

 

 本書の冒頭で紹介した、年商が150億円と100億円の2人の社長は、私と知り合った当初は年商が60億円と40億円でした。彼らはまだ30代半ばという若さだったので、これでも大変な業績です。しかし、私は特に驚きはしませんでした。なぜなら、彼らの最も心地よい状態、つまりホメオスタシスレベルが年商60億円と40億円だったからです。

 逆に私は「君たち、ホメオスタシスレベルを変えないと永遠に60億と40億のままですよ」と告げて、彼らのホメオスタシスレベルを変える方法を教えました。すると、私の忠告を受け入れたことで、2人揃って年商を100億円以上にまで伸ばすことに成功しました。

 彼らは年商60億円と40億円のホメオスタシスレベルから脱したことで、100億円以上の稼ぎ方が見えたのです。

 もし、あなたが本当に「ツキ」のある人生を送りたければ、現状に嫌気が差さなければなりません。現状の慣れ親しみ、つまりホメオスタシスレベルを壊す必要があるのです。

 引用おわり

 

 

私たちは、ホメオスタシスのおかげで環境に適応して生きていられますが、同時にホメオスタシスのせいで現状から脱せずにいるのです

 

 …今回のテーマである「好奇心」は2種類に分けて考えることができます。

ひとつは「低次元の環境(物理空間、w0)に対するホメオスタシス活動」。そして、もうひとつは「高次元の環境(情報空間=情報場、…wh)に対するホメオスタシス活動」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 「環境に適応して生きていられる」という“生き残り”をかけて行われる「低次元の環境に対するホメオスタシス活動」の根底にあるのは動物的な本能的欲求。それは怒りや恐怖といった原始的な情動とも深く結びついています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 つまり、「低次元の環境(物理空間)に対するホメオスタシス活動」の表出としての好奇心は、前回(F-464/vol.2)取り上げた恐怖心と同じレベルだということ。この場合の好奇心は恐怖心と裏表の関係です。

それゆえ、「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という場合であっても、じつはホメオスタシスのフィードバック対象は同じであり、BSやハビット&アティテュードが劇的に変わることはありません。当然、いつまでたっても現状を打破することはできないままです。

Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html

 

時間でいうと、過去に縛られている状態。ホメオスタシスは“過去”に対するフィードバックです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 一方、「高次元の環境に対するホメオスタシス活動」の根底には“価値(value)”があります。その価値を生みだすものが… ゴール。現状の外に設定する真のゴールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの存在により生じる好奇心は、恐怖心とはまったく別物。そもそも次元が違います。

 それゆえ、「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という場合、ホメオスタシスのフィードバック対象が変わり、結果としてBSやハビット&アティテュードが変化(進化)し、まったく新しい世界を生きることになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 時間でいうと、未来から現在に向かって時間が流れている状態。ホメオスタシスは“未来”に対してのフィードバックです↓

苫米地未来原点認知時間理論(6定理版)
https://tomabechi.jp/TomabechiTimeTheoryMin6JA.html

 

 コーチングにおける「好奇心」とは、ゴール側の可能世界w2… whに向かうホメオスタシス・フィードバックのこと。それは結果としてのBS更新を引き起こす縁起であり、生命力や創造力そのものだといえます。

 L-206:2022年07月シークレットレクチャー -04;「想像力×創造力」の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36789215.html

 

(F-466につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE        

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

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 L-258:2022年12月… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

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 …コーチとしての活動を大幅に見直しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_176695.html

 

 

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F-466:恐怖心を好奇心が上回ってしまう <vol.4;「上回る」は〇〇〇〇〇〇〇のコントロール>

 

 ちょっと前のことですが、先輩コーチのお話を伺っているときに、深い変性意識状態(ASC:Altered States of Consciousness)になりました。

 F-391:童謡か? 軍歌か?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36506396.html

 

 そのときの意識状態を言葉にすると… 「ゆったりリラックスしていて、心身がますます軽くなりながら、自由に思考している」。言語を超えた次元を漂いながらぼんやりと考えている感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような状態になる引き金(trigger)になったのは… 「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という言葉。

 

 感じたイメージや体感が崩れないように気をつけながら言語化します。

 

 vol.1;「コミュニケーション」の研修を伝える「スピーチ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38633947.html

 vol.2;恐怖心

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38652275.html

 vol.3;好奇心

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38673491.html

 vol.4;「上回る」は〇〇〇〇〇〇〇のコントロール

 

 

 前回(F-465/vol.3)確認したとおり、鍵となるのはホメオスタシス。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

ホメオスタシス(homeostasis)とは、ストレスとなりうる外的および内的環境の変化に対して、生きながらえるために生体が常に安定した状態を保とうとする機能のこと。

人間の場合、その働きは高次の情報空間にまで拡張しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

例えば「暑い日に汗をかく」という場合、先に環境側の情報(「暑い」)の入力が行われ、その情報処理の結果として出力(「汗をかく」)が行われます。抽象度の低い物理次元においてのホメオスタシスは、「すでに起こっている出来事」に対する反応(ネガティブフィードバック)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 時間でいうと、それは過去に縛られている状態。ホメオスタシスは“過去”に対してフィードバックを行っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 私たち人間の場合、抽象度が上がるほど、より自由な思考ができるようになります。それは物理因果という束縛から解放されるということ。大乗仏教的に表現すると「観自在」です。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 例えば「ゴールの世界w2に向かって行動する」という場合、入力される環境側の情報というのは本人の頭の中にある情報(ゴール側のイメージ)です。ゴールは必ず現状の外だから。

そして、安定した状態を保つための出力は「これから起こる出来事」に対する反応(ポジティブフィードバック)となります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 時間でいうと、それは未来から時間が流れている状態。ホメオスタシスは“未来”に対してフィードバックを行います。余談ですが、コーチングにおいて「過去は一切関係ない」のは、現状の外(=過去の延長線上ではない未来)に対してフィードバックを行うからです。

 L-248:2022年10月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38119777.html

 

 そのような未来(ゴールの世界w2)に対するホメオスタシス・フィードバックにより、臨場感が高まり、ゴール側のイメージが実現していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

  

 つまり、コーチングのフレームで「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という場合、「上回る」とは“ホメオスタシスのコントロール”のこと。「現状から最も離れたwhに対してホメオスタシスを働かせるようになること(ハイパーホメオスタシス)」が望ましいコーチングです。

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

 …クリアでしょうか?

 

 「現状から最も離れたwhに対してホメオスタシスを働かせるようになる」は間違いではありませんが、誤解しやすい表現でもあります。理解の鍵となるのは「双方向性」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』が違う 人を動かす3つの条件」(三才ブックス、p65)より引用します。

 

 

臨場感を共有するということ

 ホメオスタシスは、情報処理する主体(例えば人間)が、情報処理を行う空間(物理的現実世界)を維持するための1つの法則です。

 人間がなぜ、空間をつくるのかといえば、臨場感を共有するためです。2つ以上の個体が空間を共有するために、情報処理空間をつくり、その空間を安定的にする働きがホメオスタシスというわけです。

 

 これはつまり、個体の維持と同時に、情報処理空間という環境の維持でもあるのです。

 気温が上がって、ホメオスタシスの作用で人間が汗をかいて体温を調節するのは、人間の論理です。しかし、もっと高い視点から見ると、それは環境も変えていることになります。外界の気温が上がり人間が汗をかくと、汗の気化により微妙ながらも確実にわずかながら気温が下がっています。

 私たちは環境に合わせて自分が変化すると思いがちですが、環境と自分の両方が同時に変化する関係を生み出すのがホメオスタシスです。一方的ではありません。互いにフィードバックしているのです。

 

 私は、ホメオスタシスはなぜ生まれたのかというと、臨場感空間をつくるために生まれたと考えています。

 個体を生きながらえさせるためと述べましたが、それだけであればホメオスタシスは必要ありません。

 もし、この世にあなた1人しか存在しなければ、ビッグバンはありません。なぜなら、共有する相手がいないからです。共有する相手がいないのであれば、共有する空間である宇宙はいりません。ということは、ホメオスタシスも必要ありません。

 ホメオスタシスのフィードバックが必要ということは、2つ以上の存在が、ある空間を臨場感を持って共有するためでしょう。それぞれがその環境と関係を持つために、ホメオスタシスの働きがあるわけですから。

 

 普通の人は、つい逆に考えてしまいがちです。人間が無意識で体温を調整したりするのは、生体を安定的に維持しようとするためで、そのためにホメオスタシスがあると。それは違います。ホメオスタシスがあるから、この世が生まれたのです。アインシュタインの相対性理論でいえば、先に法則ありきです。相対性理論があり、それに当てはまった宇宙があるのです。物理の法則があるから、宇宙は変化していると考えるべきです。

 人類がいるからホメオスタシスがあるのではなく、ホメオスタシスがあるから人類がいるのです。

 環境に順応できるのはホメオスタシスがあるからではなく、ホメオスタシスがあるから環境が変わるのです。

 

 ホメオスタシスは、その都度すべての空間に生まれます。否、ホメオスタシスがあるから、その空間が生まれます。人間よりも先にホメオスタシスがあるのです。

 情報処理主体があるからホメオスタシスがある。ホメオスタシスがあるから情報処理主体がある。これは切っても切り離せない関係です。

 物理学でいえば、質量があれば物理法則が発生するでしょう。裏を返せば、物理法則があるから質量があるともいえます。物理法則から逃げられる質量はありません。同じように、情報空間では、情報処理システムになった瞬間にホメオスタシスから逃れられることはできません。

 引用おわり

 

 

環境と自分の両方が同時に変化する関係を生み出すのがホメオスタシス

 

 …その「環境」とは、可能世界であり、縁起空間。そこには必ず人(認識主体)が存在します。物理的存在ではなかったとしても、情報的存在として必ず↓

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

(F-467につづく)

 

 

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 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

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 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258:2022年12月… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 …コーチとしての活動を大幅に見直しました↓

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F-318~:観自在

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L-053:2020年7月シークレットレクチャー -03;縁起とはホメオスタシスが働く〇〇

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L-070:2020年11月シークレットレクチャー -05;「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation)

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L-149:2021年11月医療系研修会 -04;生体に備わっているホメオスタシスの同調性を利用する方法

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Q-335~6:何かいい仕事はありませんか? <vol.2~3;認知ホメオスタシス>

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32300998.html

Q-337:何かいい仕事はありませんか? <vol.4;「認知ホメオスタシス」を自由自在にコントロールする>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32316938.html

 

 

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F-467:恐怖心を好奇心が上回ってしまう <vol.5(最終話);「上回る」ための〇〇〇〇のコントロール>

 

 ちょっと前のことですが、先輩コーチのお話を伺っているときに、深い変性意識状態(ASC:Altered States of Consciousness)になりました。

 F-391:童謡か? 軍歌か?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36506396.html

 

 そのときの意識状態を言葉にすると… 「ゆったりリラックスしていて、心身がますます軽くなりながら、自由に思考している」。言語を超えた次元を漂いながらぼんやりと考えている感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような状態になる引き金(trigger)になったのは… 「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という言葉。

 

 感じたイメージや体感が崩れないように気をつけながら言語化します。

 

 vol.1;「コミュニケーション」の研修を伝える「スピーチ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38633947.html

 vol.2;恐怖心

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38652275.html

 vol.3;好奇心

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38673491.html

 vol.4;「上回る」は〇〇〇〇〇〇〇のコントロール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38692891.html

 vol.5;「上回る」ための〇〇〇〇のコントロール

 

 

環境と自分の両方が同時に変化する関係を生み出すのがホメオスタシス

 

 …これは前回(F-466/vol.4)引用した苫米地博士の言葉。著書「すごいリーダーは『脳』が違う 人を動かす3つの条件」(三才ブックス、p65)中に書かれています。

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

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 …その「環境」とは、可能世界であり、縁起空間。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

そこには必ず人(認識主体)が存在します。物理的存在ではなかったとしても、情報的存在として必ず。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 対象が物理的であろうが情報的であろうが、その存在を感じることができるのは、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)+言語の6つのモーダルチャンネルから得られる情報によります。

 Q-370:共感覚が… <vol.2;「共感覚」実践の前に確認しておくべきこと>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34082930.html

 

 その入力情報を元に情報処理が行われ、何らかの出力が行われます。「安定した状態を保つ」ために。それがホメオスタシスの機能です。その機能は、人間の場合、情報空間にまで拡張しています。

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 情報空間は、例えば「時間」や「空間」といった物理因果を超えた空間です。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

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そんな空間にまで拡張したホメオスタシスが「環境と自分の両方が同時に変化する関係を生み出す」というのは、まさにコーチングのこと。

現状の外へのゴール設定を起点に、まずは「環境」が変わり(w1→w2… wh)、新しい「環境(w2… wh)」とフィードバックするように「自分」がダイナミックに変化していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それを苫米地博士は、「コーチングの基本は、関数 p の再定義を促すのではなく、並列宇宙(可能世界) w1 から別の並列宇宙(可能世界) w2 への移行を促すこと」と話されています。

 Q-455:ゴールに… <前編;自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37898936.html

 

 今春(2026年)公表された苫米地定理を用いるなら、「コーチングの基本は、認知制御方策の書き換えではなく、ゴール側の新たな安定領域であるTCZ(Total Comfort Zone)への収束(最適制御)を促すこと」です(ハズ)↓

 潜在ポテンシャル統一理論:認知ホメオスタシスと認知戦

 TomabechiNDUpaperJApublic.pdf

 

 

 環境と自分の両方が同時に変化する関係を生み出すのがホメオスタシス

 

 …その「環境」が「可能世界であり、縁起空間であり、必ず人(認識主体)が存在する」というのは、「誰かの入力情報は誰かの出力情報である」ということ。そして、たとえ意図していなかったとしても、あるいは気づいていなかったとしても、「自分の出力は誰かの入力になる」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 コーチングにおける「現状の外」というのは、抽象度の高い方向性のことであり、利他性や社会志向性が高い空間のことです。それ故、簡単には認識(入力)することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そのような高抽象度空間にアクセスするためには、「感覚を研ぎ澄ませる」ことが必須。例えば歩行禅は「感覚を研ぎ澄まし、自分の意識を身体の外にまでのばせるようになる」ために行うものです↓

 Q-492:初めてセミナーに参加… <実践編-1;変性意識を作り出すワーク>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38507936.html

 

 もっとストレートにいうなら、「変性意識のコントロール」。

それが高抽象度空間へのアクセスの鍵であり、ホメオスタシスを自在にコントロールするためのポイントです。

 L-265:2023年02月シークレットレクチャー -06;“強度変性意識”の生成と日常化

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38602751.html

 

 以下、苫米地博士の著書「自分のリミッターをはずす! 完全版 変性意識入門」(ビジネス社、p228)より引用します。

 

自分のリミッターをはずす!

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 自分のリミッターをはずす!: 完全版 変性意識入門 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

 

古武術を学ぶ意味

 さて、師範代たちの話から古武術のなんたるかが見えてきたのではないでしょうか?

 それでは、『古武術編』の最後は、21世紀の現在において、私たちが古武術を学ぶ理由を改めて考えてみましょう。

 私が伝えたいのは当然ながら戦いの技術ではありません。内部表現の書き換えによって相手を意のままに操ることでもありません。

 古武術を学ぶ理由はたったひとつ、自分のゴールを実現させるためです。

 変性意識について知るのも、内部表現の書き換えを学ぶのもやはり理由は同じ、ゴールのためです。

 これまであなたは自分の変性意識によって、本来見えるはずの世界を見てこなかった可能性があります。

 また、私たちの周りには個人のゴールを妨げるものも多数存在します。

 それをあぶり出し、無効化するにも古武術のエッセンスは有効です。

 すべてはゴールのためです。自分が望むゴールを自分で設定し、実現のための手段を見つけ出すために“変性意識”は必要になってくる技なのです。

 本書をここまで読まれたあなたはその意義も、変性意識の生成の仕方も理解していることでしょう。

 そんなあなたのために、最後にもうひとつ、変性意識入門を締めくくるにふさわしい重要な技を紹介致しましょう。

 引用おわり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 自分のリミッターをはずす!: 完全版 変性意識入門 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

 

すべてはゴールのためです。自分が望むゴールを自分で設定し、実現のための手段を見つけ出すために“変性意識”は必要になってくる技なのです

 

 …著書「脳と心の洗い方」(フォレスト出版)の中で、苫米地博士は、基礎知識として「変性意識」「内部表現」「ホメオスタシス」「プライミング」の4つを挙げられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38453314.html

 

 

脳と心の洗い方

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Amazon.co.jp: 脳と心の洗い方 Forest2545新書 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

 

 「変性意識」のポイントは…

 - 対義語は「通常意識」。それは物理的現実世界(R)にしか臨場感がない状態

 - 物理的現実世界以外の世界に少しでも臨場感がでたら変性意識状態(R→R’)

   例:「言葉を話す」「言葉を聞いて認識する」と… 言語の世界という仮想世界に臨場感が生まれる =変性意識状態

 - 変性意識が深くなって物理的現実世界と同じか、それ以上に仮想世界の臨場感が高い状態がトランス状態

 - 変性意識下では必ずラポールが起こる 例:ストックホルム症候群

 F-206:マトリックス/Matrix -01<ストックホルム症候群>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26952285.html

 

 

変性意識(ASC:Altered States of Consciousness)とは、臨場感を感じている世界が物理的な現実世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指します。

F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~「Indy 5」の… <vol.1~3;臨場感>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 もちろん、現実世界の臨場感がまったくなくなるということはありません。現実世界よりも、仮想世界の臨場感がより強い状態のことです。映画を見ているときがまさにそうで、深い変性意識下で映画の世界に強い臨場感を感じていると、言動が自然に映画の世界(多くは主人公の姿)に寄っていきます。

 Q-170:自身の信念を失いそうです vol.2;コーチング実践者向け -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24425213.html

 

 催眠状態も変性意識のひとつの状態です。意識の変性度が高い状態が、一般的に「トランス状態」といわれています。それは決して特別な状態ではありません。変性意識と意識はコインの裏表のような関係であり、変性意識は意識のすぐ真後ろにあります↓

 F-284:気楽 ver.2 <01;「リミッターをはずす!」ために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 さらにいうと、瞑想も同じ。

瞑想のことを、苫米地博士は「思考実験」とも表現されます。それは「現実では起こりえない事象、実験不可能な現象を徹底的思考によって解を導く方法論」のこと。

 Q-342~:瞑想をすると思慮深い方向に向かってしまい、エネルギーが…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426480.html

 

苫米地博士が次々と定理を完成されているのも、長年の瞑想=思考実験 の結果だといえるはず。しっかり瞑想=思考実験を行うためには、「自由自在に情報空間(情報場)を移動できる意識状態」をマスターする必要があります。博士はそのマスター・オブ・マスターです。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 

変性意識を自分で作り出し、自由自在にコントロールする

 

 

…そんなコントロールを無意識下で常に行っている“変性意識マスター”と場を共有すると、ふだんは感じられないような情報次元を感じられるようになります。ホメオスタシスは同調するから。

 L-150:2021年11月… -05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ…

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33796873.html

 

コーチングにより現状の外が見えるようになるのは、変性意識をコントロールしているコーチと新たなゴールを切望するクライアントの双方向の働きかけの結果(=縁起の結実)です。だから私は、コーチングの密教的なパワーは“縁起力”だと思っています。

F-325:観自在 <実践編-5;“縁起力”をブーストする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33162493.html

 

 先輩コーチの「恐怖心を好奇心が上回ってしまう」という言葉を縁に(trigger)、今まで感じられなかったようなイメージを体感できたのも(anchor)、すべて“縁起力”です。

 

  

 ところで、私を導いてくださった「先輩コーチ」とは、苫米地式コーチング認定マスターコーチ 佐藤義治さんです。佐藤コーチは、今回引用した博士の書籍(「自分のリミッターをはずす!」)の原稿も担当されている苫米地流の師範でもあります。

(佐藤マスターコーチのサイトがR8.9/16にリニューアルされています↓)

 目標達成コーチング・内部表現書換えの非言語コミュニケーションなら佐藤ワークス

 

 

 環境と自分の両方が同時に変化する関係を生み出すのがホメオスタシス

 

 …重要なので繰り返しますが、その「環境」が「可能世界であり、縁起空間であり、必ず人(認識主体)が存在する」というのは、「誰かの入力情報は誰かの出力情報である」ということ。そして、たとえ意図していなかったとしても、あるいは気づいていなかったとしても、「自分の出力は誰かの入力になる」...

 

 たくさんの縁の結実であるこのブログでの出力が、誰かにとっての“よき入力”となることを、いつも心から願っています。

 

 

CoacHing4M2 EDGE        

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-告知1-

 コーチとしての活動を大幅に見直しリブートしました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_176695.html

 

 新たな取り組みとして、「個別コーチング事前相談<オンライン>」をはじめました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38702307.html

 

 

-告知2-

 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-告知3-

 2026年10月31日(土)および11月2日(月)に、羽田空港(東京都)にて、「リアル・ワンデイ『コーチング』」を行います。気軽にお問い合わせください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38698629.html

 

 

-関連記事-

F-295~6:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.2~3;次世代リーダーの要件>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34261064.html

L-265:2023年02月シークレットレクチャー -06;“強度変性意識”の生成と日常化

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38602751.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

  


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