苫米地理論/定理を学び、苫米地式を実践する<竹原邦雄 / CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 <竹原邦雄 / CoacH T> ブログ

カテゴリ:L:講義・研修・セミナー編 > 2023年02月シークレットレクチャー(「縁起の後継」-1)

L-260202302月シークレットレクチャー -01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 

20232月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「縁起の後継。キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」です。

 

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

 

01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 

 

 20224月に「オーセンティック・コーチング」(CYZO)が出版されました。そして、202511月にアップデート版である「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)が出版されています。

 追加されたのは「最新のコーチング・メソッド3つ」と「オーセンティック・コーチングの形式表記(定義)」。その「形式表記」とは Efficacyw1)→ w2

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -12

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 これから書き下ろすこのブログ記事の元レクチャーは、最初のバージョンの「オーセンティック・コーチング」(2022年出版)とアップデート版の「2026」(2025年出版)の間に行ったものです。

 その3年ちょっとの間に、状況はダイナミックに変化し、世界は目まぐるしく変わっていきました。そういう激動の中で「何のために生きるのか?」「何をゴールにするのか?」がますます問われているといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ブログ記事化にあたって、あらためて「オーセンティック・コーチング 2026」を読み直してみました。もっとも心に響いたコア・メッセージは 利他性

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 当時のレクチャーでメインテーマとした「縁起の後継」はもちろんのこと、「知識体系」「洗脳」「煩悩」というキーワードも、すべて利他性が深く関わっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p78)より引用(青字)し、解説を加えます。“利他性”を意識に上げながら、ゆっくり読み進めてください。

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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◎スピリチュアリティのゴールの大切さ

 もうひとつ、キリスト教圏で生まれたコーチングらしい「社会貢献」のカテゴリーとして「スピリチュアリティ」があります。

 これはカトリシズムのような博愛主義をベースとしたもので、宗教という枠組みの中での人格形成であったり、霊性や精神性をいかに上げていくのかがゴール設定の際に重要になってきます。

 事実、敬虔なクリスチャンであったルー・タイスはキリスト教的な人格をいかに高度化していくかというゴールを持っていましたし、そのゴールに向かう力が世界の数々の紛争をおさめてきた原動力にもなっていました。

 引用おわり

 

 コーチングの祖であり、苫米地博士の師でもあるルー・タイスさんは、ゴールのバランスホイールの中に「スピリチュアリティ」のカテゴリーを設けていたそうです。

 F-419:私、うっちゃいました <中編;抽象度を上げるための縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37587853.html

 

コーチングを日本に紹介する際に、苫米地博士はルーさんと相談して「スピリチュアリティ」をバランスホイールから抜いたそう。

 その理由の一つは、当時はオウム真理教の事件の記憶がまだ新しく、「スピリチュアリティ」という表現が、本来の意味とは異なり、カルト宗教などを想起させる可能性があったから。コーチング普及の障害となりえる要因を除外するためにあえて抜いたそうです。

 F-303:芸術はvol.5;芸術とコーチングとリーダーシップに共通する境地

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32078054.html

 

 ルーさんにとっての「スピリチュアリティ」のゴールとは、「キリスト教的な人格をいかに高度化していくか」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 最近の博士の教えでいうと、「定理1 →定理2 →定理3」という変化(進化)のことです↓

https://tomabechi.jp/TomabechiNDUpaperJApublic.pdf

 https://tomabechi.jp/TomabechiSlidesSCJA20260422.pdf

 

 

 キリスト教がそれほど根付いていない日本で「スピリチュアリティ」を実行するとすれば、仏教の枠組みの中で考えることになるでしょう。いかに悟りに近づいていくかが日本人に理解しやすい「スピリチュアリティ」ではないかと思います。

 ただし、「スピリチュアリティ」の場合は知識の習得ではありません。日本では仏教に取り組むというと、経典を学ぶことや、禅の修行を連想する人が多いと思いますが、それではさきほど説明した「生涯学習」のカテゴリーになってしまいます。「スピリチュアリティ」の場合は知識の習得ではなく、実践が大切です。「霊性を上げる」ために、いかに人間的に優れた人になるか、そのために社会に何をすればいいのかをゴールの一つとして持つことです。

 引用おわり

 

 『スピリチュアリティ』の場合は知識の習得ではなく、実践が大切」という部分を読んで(trigger)、私は「慈悲」を思い出しました(anchor)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 著書「近未来のブッダ」(サンガ)の中で、苫米地博士は「いちばん簡単な慈悲の瞑想の修行法は、『慈悲の実行』です」と書かれています(p202)。

 

 

近未来のブッダ

 

 

 実行とは、抽象度の低い物理空間での具体的な行為のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

  自分以外の人が苦しんでいたらその苦しみを自分のものとしてなくそうとする

 

 その実行が「慈悲」。

 ただし、ただ闇雲に行動することはNG。「前頭前野でしっかり思考し、行動する」ことが重要です。つまり、IQをフル活用するということ。

 Q-348:自身の人生をvol.5;走りながら考えるのは「〇〇〇〇」、その時気をつけるのは「〇〇」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32598346.html

 

IQをフル活用する」と「抽象度を上げる」は、ほぼ同義。そのポイントは「無分別」です。無分別とは、「あるものと別のものを分け隔てない」ということ。それは「すべてを同じとみる視点」のことです。

F-403:自由訳「守破離」 vol.1;コーチとして考える「守破離」のポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36993899.html

 

それをコーチングのフレームでいうと徹底的に自分以外のため」という感覚。

 

 その感覚がブリーフ化するほど、コーチングの実践はうまくいくようになります。本来は認識できないはずの現状の外のゴールが感じられるようになるからです。

 Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 

 自分は無神論者だから関係ないとは思わず、「スピリチュアリティ」を実践することとは、突き詰めていけば、人間的に優れた人になることだと思ってください。それはたとえ無神論者であっても重要なことですから、「スピリチュアリティ」のカテゴリーの中でゴールを設定することは大切になってくるのではないかと思います。

 それにこのゴールは簡単に言ってしまえば、「社会が良くなる」ということでもあります。そのために自分の霊性を上げる。仏教的に言えば、悟るということであり、コーチング的に言えば、悟りを越えることです。

 引用おわり

 

 仏教的に言えば、悟るということ」というのは「空観」のこと。「コーチング的に言えば、悟りを越えること」は「仮観」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

苫米地式は、その「空」と「仮」を包摂した「中観」です。

 Q-357:休みの日なのに気持ちがvol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 「中観」とは、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって(さらには更新し続けて)、物理的な抽象度(物理的現実世界)においてもゴール実現のためになんらかの具体的行動を続けている状態のこと。

 Q-340「あなたは食べた物でできている」と<中編;時間栄養学と精神栄養学>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32399243.html

 

 それを苫米地博士は「ゲバラ主義」と表現されます。苫米地式は「中観」であり、「ゲバラ主義」です。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

 このあたりの詳しいことは私の『超悟り入門』を読んでほしいのですが、いまここで簡単に説明すると「悟りとはこの世が幻であることを理解する」ことです。幻であるからこそ、痛みも苦しみも、幸せも快楽も自分の思いのままになるわけです。つまり、すべては自分で作り出しているものであり、それを理解することが悟りです。これがわかると悟りは決して答えではないことが見えてきます。悟ったという状態であり、理解したという学びであり、だからこそ、悟りは越えていくものなのです。

 引用おわり

 

 

 悟りは決して答えではない

 悟ったという状態であり、理解したという学びであり、だからこそ、悟りは越えていくもの

 

 私自身は「越えていくもの」という感覚をとても大切にしています。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 そもそもすべては縁起であり、その縁起は多次元的でダイナミックなものだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

自身の思考はつねにバージョンアップ可能であると確信し、実践が役に立っていないと感じたならすぐに役に立つものに変えていく そのように心がけています。

F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 「オーセンティック・コーチング」のアップデートも、そんな“実践”であるはず。

 「2026」の中で、スピリチュアリティは「抽象度」「エソテリシティ」「リーダーシップ」として復活しました。

 Q-464:「この世をよくvol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

  「抽象度」「エソテリシティ」「リーダーシップ」

 

これが“利他性”の3つの側面です。

 F-433:イメージするための表現の関数 <前編;メディカルコミュニティ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38050052.html

 

L-261につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-告知1

 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直しました。

 

202682日(日)に「コーチング説明会&セミナー<260802>」を開催します↓

I-157:【告知】「コーチング説明会&セミナー<260802>」開催の御案内

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38524753.html

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-455~Self Control

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_433774.html

Q-449:アートマンって何ですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html

Q-469:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.5;“ループ”の先で得る境地>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38186736.html

Q-485~:リハビリに取り組むときそのゴールが現状の外かというといつも疑問に感じます

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_433701.html

 

 


L-261202302月シークレットレクチャー -02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 

20232月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「縁起の後継。キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」です。

 

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

 

01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38554090.html

 02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 

 

 キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」。

まずは各概念を確認し、ゲシュタルトをクリアにしていきましょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ところで、皆さんは「知識とは何か?」「知識体系とは?」と問われたら、どのように答えますか?

 

 

 「知識」について、まずは歴史的な話から。

 

 かつては「正しいもの以外は知識とは呼ばない」というのが大前提だったそう。それを「単調論理」と呼びます。

 そんな単調性に対して「例外のない法則はない」と主張したのが、イギリスの分析哲学者 スティーヴン・トゥールミン(Stephen Edelston Toulmin19222009年)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

トゥールミンはいわゆる三段論法で代表される形式論理の方法論が実社会における論理構築の手段として適さないと考え、「トゥールミンロジック」を築き上げました。

S-01-12三段論法がダメな理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658325.html

 

 その基本構造は「データ(事実)」「ワラント(根拠)」「クレーム(主張)」の3つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

さらに「バッキング(論拠)」「クオリファイアー(確率)」「リザベーション(例外)」の3つを足した6要素で論理構築が行われます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12504855.html

 

 

図01(トゥールミンロジックの六要素)

*詳しくはこちらをどうぞ↓

S-01~:よりよい“議論”のために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

 先ほどの「例外のない法則はない」とは、「リザベーション(例外)」のこと。その根底にあるものを西洋哲学で表現すると「不完全性」「不確定性」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 東洋哲学でいうなら「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「正しいもの以外は知識とは呼ばない」という大前提を外し、「間違っていても知識と呼ぶ」「真偽値が定まっていない知識を知識として認める」としたことで、この世界をより正確に記述できるようになったのだそうです。それが「非単調論理」。

 L-254202212… -03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 

 と、ここまでが歴史の話。

 

 

 現代分析哲学では、知識とは「可能世界から可能世界への到達可能性関数」。よって、現実世界で実現可能な関係であれば知識、実現不可能であれば妄想といえます。ここでいう現実世界とは、「情報空間のうち誰もが共有している世界」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 抽象度という軸で宇宙を並べ替えた場合の底面、すなわち一番情報量が多い次元が物理空間です。その物理空間が「情報空間のうち誰もが共有している世界」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)において、苫米地博士はコーチングを形式定義されました。それが「Efficacyw1)→ w2」。

自然言語で表現するなら、「並列宇宙(可能世界)w1から別の並列宇宙(可能世界)w2への移行を促す行為」です。

F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -12

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 苫米地理論の第2世代「超情報場理論」に沿っていうと、現状の自我が生みだす情報場(w1)から、現状の外へのゴール設定で生みだす新たな情報場(w2)へ移動するための乗り物が「知識」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *超情報場理論はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 「現状の外へのゴール設定で生みだす新たな情報場(w2)」というのは、ゴール設定の時点では実現可能性(到達可能性)はゼロ。だから、まわりの人々には“妄想”のように感じられます。それがまわりの人々、それも関係が近い人ほどドリームキラー化しやすい理由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 それ故、私は「『知識』という乗り物を共有する」ことを重要視しています。このブログが長く続いているのも、そんな強い思いのあらわれ(=物理空間への写像)のはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そんな「知識」の本質とは

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地 思考ノート術」(牧野出版、p63)より引用します。

 

 

●知識のジレンマを解消する

 知識のジレンマを解明する前に、ノートにおける知識とは何か、明確にしましょう。

 知識とは「潜在的に他者と共有しうる物事の関係性のこと」です。

 現代分析哲学で言えば、「知識とは、可能世界から可能世界への到達可能性関数」ですが、難しくなり、この本の範疇を超えてしまいますから、ここでは省略します。

 ノートにおける知識は、現実世界で実現可能な関係であれば知識と呼べます。実現不可能なことは、考えた人の頭の中で起きているただの妄想にすぎません。

 

 たとえば、「村上春樹って知っている?」と訊かれて「知っている」と答えた場合、「知っている」の意味はいくつか考えられます。

 1 知り合いだ。

 2 名前は知っている。

 3 どんな作品を書いている人か知っている。

 村上春樹のような作家の場合、ほとんどの人にとって1の「知り合いだ」は現実に実現可能な世界ではありませんし、共有できる関係ではありません。答えた人の妄想です。

 2の「名前は知っている」は村上春樹というラベルを知っているにすぎません。ラベルは知識ではありません。大体の人が、このように知識とラベルを混同しています。ラベルを話題にするときは、だれがそのラベルを付けたのかよく考えてから口にしなければなりません。ラベルを付けた人の意図が働いているからです。

 3の「どんな作品を書いた人か知っている」は、訊いた人と答えた人の間に共有できる関係ができあがります。この3が知識です。自分以外と共有する可能性のある関係性が知識なのです。

 関係性についての説明は、次の節で改めて説明します。

 ここで説明した知識はあくまでも、ノートを書く上で意識しておいたほうがいい知識のことです。

 

 さて、知識のジレンマについてです。過去の知識にしか照らし合わせないからスコトーマが消えない。しかし、認識するには知識が必要、でした。

 ジレンマから抜け出すには「スコトーマそのものを消す方法」と「スコトーマをちょっとずらして穴埋めする方法」があります。ならば、知識を増やしつつスコトーマをずらす訓練をしてスコトーマを消せばよい、ということです。

 スコトーマをずらす訓練については、第3章で詳しく紹介します。

 引用おわり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 苫米地式 思考ノート術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

潜在的に他者と共有しうる物事の関係性

 

 それが「知識」の本質。

  

 「(潜在的に他者と共有しうる)物事の関係性」とは、縁起のこと。縁起は、双方向性であり、ダイナミックに変化していくものです(無常)。そして、その“双方向性”や“変化”は次元を超えていきます。

 F-440:風になりたい <vol.4;“自分”をさらなる高次元に導く縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38179659.html

 

 苫米地博士がとくに生成AI関連でよく話される「帰納(induction)」と「演繹(reduction)」でいうと、「『たくさんのサンプルから共通するパターンを見つけだして定義する』という帰納」は低→高という抽象度の移動で、「『先に抽象的な定義をし、その視点でサンプルを定義する』という演繹」は高→低という抽象度の移動です。

 L-253202212… -02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 

 そんな「帰納」と「演繹」の双方向性が“真”の知識。それは次元を超えた「ゲシュタルト」だといえるはずです。

 L-07820213月シークレット… -01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 

L-262につづく)

 

 

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 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

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 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直しました。

  

202682日(日)に「コーチング説明会&セミナー<260802>」を開催します。テーマは「自動化」です↓

I-158:【告知】「コーチング説明会&セミナー<260802>」のテーマは「自動化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38562237.html

 

 

-告知2

 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

L-08020213月シークレットレクチャー -03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

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L-08120213月シークレットレクチャー -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

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L-205202207月シークレットレクチャー -03;情報空間のエネルギーを認識し活用する

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Q-331:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技>

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Q-468:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.4;“自問自答のループ”に導くkey word「言語束縛」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38175207.html

 

 

苫米地 思考ノート術

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L-262202302月シークレットレクチャー -03;「共有」の2つの“方向性”

 

20232月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「縁起の後継。キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

 

01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38554090.html

 02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38568077.html

 03;「共有」の2つの“方向性”

 

 

知識とは「潜在的に他者と共有しうる物事の関係性のこと」

 

 前回(L-261/02)御紹介したとおり、「(ノートにおける)知識」のことを、苫米地博士はそのように定義されています(「苫米地 思考ノート術」牧野出版、p63)。

 

 

苫米地 思考ノート術

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書籍の中では、具体例として、「村上春樹を知っている」という場合の「知っている」の意味を、「1)知り合いだ、2)名前は知っている、3)どんな作品を書いている人か知っている」と分類し、「1)共有できない関係=妄想、2)知識ではなくラベル、3)共有できる関係=知識」と解説されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38568077.html

 

今回は、博士の「知識」の定義を、「1)潜在的」「2)他者と共有」「3)関係性」という言葉に注目しながらあらためて考察します

 

 

1)潜在的に」

私は「さらに高次の抽象度次元へと向かう方向性」のことだと理解しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それは「思考し続け、可能性(可能世界)を拡大し続ける」ということ。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

時間でいうと未来志向です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その先にあるのは「空(くう)」であるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

DrT神奈川大講演-05

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

2)他者と共有」

この部分には2つの正反対の“方向性”が含まれていると思っています。

 

「他者と共有」するものを具体的情報と考えると、1)とは正反対の低次へ向かう方向性となります。

「村上春樹を知っている」の例で示されているとおり、他者と共有する情報が多いほど、より具体的になっていきます。それは抽象度が下がるということ。一番情報量が多いのが物理空間です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

抽象度を軸とした場合の情報空間の底面といえる物理空間(次元)は、「任意の他者と臨場感を共有するための特別な空間(次元)」だといえます。共同幻想を実現するための場です。

L-09220217月シークレット… -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 

その実現のために行う作業、もっと丁寧にいうと情報因果を共有する物理空間に落とし込む際に行う仕上げの作業が「実装(implementation)」です。

 F-431:自由訳「心技体」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38010584.html

 

もう一つの“方向性”については、最後に考察します。

 

 

3)関係性」

関係性とは縁起のこと。「関係が存在を生みだす」という言葉のとおり、先に関係があるから知識となり、関係がさらなるゲシュタルトを生みだします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地 思考ノート術」(牧野出版、p87)より引用します。

 

 

●すべての物事には関係性があると認識せよ

 「関係性」という概念もノートに欠かせません。

 ノートに書いた重要な言葉には必ず何らかの関係があります

 もし、関係が結べない言葉があったら、その言葉はいまの自分にとって重要なのにどうしてゴールにとって重要でないのかを吟味する必要があります。考えていくうちに、ゴールにとって重要なものに変化していく可能性があります。

 

 話がちょっと横道にそれました。関係性に戻します。

 

 この世のすべての物事には関係性があります

 これは、「縁起」という言葉で説明できます。

 「縁起」とは「因縁生起」のことで、一切の物事は絶対的には存在せず、他との関係において成立していることを意味します。仏教の根本思想です。

 物事は「縁に因って生じ起こる」のです。消滅も変化もまた縁起によります。

 

 この関係性=縁起がノートでは重要な役割を果たします。

 自分の認識が増えれば増えるほど、抽象度が上がれば上がるほど、ダイナミックに関係性が変わります。すると必ず自分の中で変化が起きます。

 

 人と人も縁起で成り立っています。きわめて簡単な例で説明します。

 私がだれかに携帯の電話番号を聞いたとします。その人は快く私に番号を教えてくれました。私にとっては電話番号を教えてくれた関係を持つことが重要です。

 それが「縁」によって起きるということで、関係が生まれるということです。電話番号を聞くという行為がふたりの関係を定義したことになります。

 それまでは電話番号を聞く関係ではなかったのですから、私の中でもその人の中でも、明らかに関係に変化が起きています。番号自体は大して重要ではありません。忘れたら聞けばいいだけのことです。

 親子の関係も同様です。子どもが悪いことをすると親はよく「だれが産んでやったんだ」と言います。親の常套句です。

 子どもの答えはこうです。「僕が生まれたから、お前は親になったんだ」と。

 子どもが生まれて初めて、「自分が親になった」という関係が成立しています。

 「関係」は双方向であり、それがすべてを生み出すのです。

 

 ノートに書いた言葉に関係性をつけていくこと、あるいは関係を見出していくことが、自分を変えるきっかけになることは理解できましたか。

 引用おわり

 

 

「縁起」とは「因縁生起」のことで、一切の物事は絶対的には存在せず、他との関係において成立していることを意味します。仏教の根本思想です。

 物事は「縁に因って生じ起こる」のです。消滅も変化もまた縁起によります

 

その「関係(性)」を生みだすものは何でしょうか?

 

 答えは、もちろん、ゴールです。「Goal comes first」(by Mr. Lou Tice)!

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 最新のコーチングにおけるゴールとは、「∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future」。

そのポイントは 1}現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そのようなゴールが関係を生みだします。

コーチングにおける「関係(性)」とは、「ゴール側のコンフォートゾーン(CZ)」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

苫米地理論(第2世代「超情報場理論」)でいうと、「共有する情報場」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 そして、今春(2026年)公開された苫米地定理でいうと、他者と共有する「TCZTotal Comfort Zone)」のことです。

 F-457Self Control version 1.0.0TCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38519459.html

 

 自分中心を捨てて設定する利他的なゴールは、より抽象度の高い次元に存在します。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 「2)他者と共有」するものを包摂するゴール(LUB)と考えると、高次の抽象度次元への方向性、すなわち「空」に向かう方向性となります。それが「定理3:抽象共有TCZ」です。

 F-459Self Control version 3.0.0shared-high-TCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38559539.html

 

最初から抽象度の高いゴールを掲げて共有できればいいのですが、それは容易ではありません。抽象度が上がるほど、通常は臨場感が下がるから。利他的なゴールは意外に受け入れてもらえないはずです。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 そもそも、ゴールは現状の外です。だから「潜在的」。

ゴール設定時、「関係(性)」はまだCZの外にあり、“場”はスコトーマに隠れています。そんなゴールを、最初からみんなで共有できるはずがありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

では、どうすればいいのでしょう?

 

L-263につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-告知1

 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直しました。

 

202682日(日)に「コーチング説明会&セミナー<260802>」を開催します。テーマは「自動化」です↓

I-158:【告知】「コーチング説明会&セミナー<260802>」のテーマは「自動化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38562237.html

 

 

-告知2

 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

F-358:自由訳「OODA」 <vol.4Act

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34906708.html

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-392:コーチングとは基本的に利他的になることでゴールを達成することなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35248836.html

Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

Q-440:「want to」に従い行動していると、「これは利他的な行動なのか?」と悩んでしまうことがあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37350628.html

 



L-263202302月シークレットレクチャー -04;ひらめきを生む秘訣

 

20232月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「縁起の後継。キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」です。

 

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

 

01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38554090.html

 02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38568077.html

 03;「共有」の2つの“方向性”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38574027.html

 04;ひらめきを生む秘訣

 

 

 そもそも、ゴールは現状の外です。だから「潜在的」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴール設定時、「関係(性)」はまだコンフォートゾーン(CZ)の外にあり、“場”はスコトーマに隠れています。そんなゴールを、最初からみんなで共有できるはずがありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

では、どうすればいいのでしょう?

 

 

 ところで、「スコトーマが生じる/外れる3つのポイントは?」と質問されたら何を思い浮かべますか?

 

 そう、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「知識」と聞いて、今の私がイメージするのは「苫米地定理」。定理1~3に関して、苫米地博士の論文「潜在ポテンシャル統一理論」で学ぶことができます↓

 https://tomabechi.jp/TomabechiNDUpaperJApublic.pdf

 https://tomabechi.jp/TomabechiSlidesSCJA20260422.pdf

 

 *「ミニマル6定理版認知時間論論文」も暫定公開されています↓

 日本語版:https://tomabechi.jp/TomabechiTimeTheoryMin6JA.html

 英語版:https://tomabechi.jp/TomabechiTimeTheoryMin6EN.html

 

 

 正直にいうと、初めて読んだときは、かなり苦心しました。博士のディベート本「知的生産性が無限大にアップする 超人脳の作り方」(アスコム、後に「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方・増補版」としてCYZOから再販)を読んだときのように。

皆さんはどうでしたか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 数式はもちろんのこと、解説中の言葉がわからない。そもそもどう発音するのかさえ知らない

 

 そんな感じでしたが、肌身離さず論文を持ち歩き、時間を見つけては読んでいました(最初は「眺める」という感覚)。ミーティングの前(たまにミーティング中も)や移動や食事の間に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 それはホメオスタシス(フィードバック)による自然な行動のはず。実際、「努力」や「根性」という感覚は皆無です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、なぜ自然に行動できるのでしょう?

 

 

 このところ、「働いて、働いて、働いて」と宣言していた人の“サボり”や“言い訳”が話題になっています。それをコーチングのフレームでいうと創造的回避。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 もっと丁寧にいうと、「ゴール側のCZ(「働いて」の先にひろがる世界)」にではなく、「これまでのCZ」にホメオスタシスが働いている状態です。

 まさか最初から嘘をついていたわけではないと思いますが、いずれにせよ「ゴールを設定(再設定)できていない」か「ゴール側のCZをうまく作れていない」 といった課題があるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 大切なのは、やはり、ゴール(設定)。

 ゴールにより2)重要性や3)役割(責任)が生まれ、さらなる1)知識を得ることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 最新のコーチングにおけるゴールとは、「∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」。

そのポイントは 1}現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る

 Q-456:ゴールに <後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37922407.html

 

ゴールに向かいながらさらなるゴールを志向していると、抽象度が上がっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

抽象度が上がると、より大きなゲシュタルトをつくることができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

より大きなゲシュタルトをつくる過程で、どんどん知識が増えていきます。認識と認識のつながりがゴール側から見えるようになり(=ゲシュタルト化)、さらにゲシュタルトとゲシュタルトの関係(性)が理解できるようになるから(=ゲシュタルトの統合)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

すると、ゴールに関する情報(T)ばかりを認識するようになります。RASがゴール(と関連する情報)に対して働くから。その時、目の前の世界そのものが知識のゲシュタルトのように感じられるでしょう。そうなると、「潜在的な関係性」がどんどん顕在化していくはずです。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

そんな「知識+ゲシュタルト」(=文脈)が、 “現状の外”を他者と共有することを可能にします。そして、物理次元でともに実装すること(インプリメンテーション)も。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

以下、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再版、p201)より引用します。

 

 

頭のいい人は部分だけで全体が分かる

 とはいえ、ゲシュタルト能力はべつに天才の特権ではありません。

 私たちは誰もが日常的にゲシュタルト能力を使っています。例えば、山登りに行って、見たことのない珍しい色と羽の形の鳥を見たとします。しかし、そのはじめて見る生き物を、私たちはちゃんと鳥だと認識できます。なぜでしょう?

 もし私たちの鳥という概念が、これまで見たことのある鳥だけを集めて(つまり部分を集めて概念全体をつくって)「これが鳥である」と定義したとしたら、はじめて見る鳥を鳥だと認識できません。

 反対に、「鳥とは羽で空を飛び、脚が2本ある」と定義したら(つまり先に概念全体を決めてしまったら)、飛ばない鳥や大きなトサカを持つ鳥は鳥ではないことになってしまいます。

 すなわち、私たちの鳥という概念は、個々の鳥という部分の寄せ集めで定義されているわけでも、鳥という概念全体が定義されて個々の物理的な鳥に提供されているのでもない。個々の鳥という部分と、概念全体とが、双方向的に関係しているというゲシュタルトなのです。

 このゲシュタルトができていることによって、私たちははじめて見る鳥でも「鳥だ」と分るのです。

 

 ゲシュタルトができていれば、全情報を手に入れなくても、部分情報を手に入れただけで、それが何か一瞬で分かります。

 部分情報が分かれば、同時にほかの部分情報も分かるのです。

 森の中で、鳥が見えていなくても、木の上から鳥のさえずりが聞こえただけで、鳥がいると分かる。それと同じように、あるテーマについてゲシュタルトができていれば、はじめて聞く話でも、そのテーマに関連した話なら、その話が何を意味するのか、自分にとってどう重要なのかが一瞬で分かります。

 これが、冒頭の映画の主人公のように「Aから一気にDへ行く」ということです。「BCで行き詰まる」人は、ABCという部分を順に追ううちに迷路に迷い込みます。そして迷路の中で、長い間、頭を抱えることになります。

 一方、「Aから一気にDへ行く」人は、ゲシュタルトができているから、Aという部分情報から全体が分かり、一気にDという答えに到達できます。一瞬で答えがひらめくのです。こういう人は、鳥のさえずりを聞いただけで「鳥だ」と分かるのと同じ能力を、さまざまな分野で発揮できます。そのようにゲシュタルト能力を高めているということが、頭のいい人の思考法の秘密であり、ひらめきを生む秘訣なのです

 引用おわり

 

 

ゲシュタルトができていれば、全情報を手に入れなくても、部分情報を手に入れただけで、それが何か一瞬で分かります。部分情報が分かれば、同時にほかの部分情報も分かるのです

 

 それが「部分と全体の双方向性」。そして、それが「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 前々回(L-261/02)の例でいうと、人間は「帰納」でも「演繹」でもない思考ができます。それが「アブダクション(abduction)」と呼ばれる推論能力であり、心理学や計算機科学で「ヒューリスティック(heuristic)」と呼ばれる能力です。

 L-254202212… -03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 

 前回(L-262/03)の例でいうと、抽象度が上がる方向性の「定理3:抽象共有TCZ」と抽象度が下がる方向性の「具体的情報の共有」という2つの共有を同時に成し遂げる力。

 F-459Self Control version 3.0.0shared-high-TCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38559539.html

 

 それが「ひらめきを生む秘訣」です。

 F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 

L-264につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE        

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

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 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_176695.html

 

 

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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 2026828日(金)に、宮崎市(宮崎県)にて、「リアル・ワンデイ『コーチング』」を行います。気軽にお問い合わせください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38580744.html

 

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F-276~L下でのBSB

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Q-357:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか? <vol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

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「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(Kindle版)

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L-264202302月シークレットレクチャー -05;今そこにある危機

 

20232月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「縁起の後継。キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」です。

 

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

 

01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38554090.html

 02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38568077.html

 03;「共有」の2つの“方向性”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38574027.html

 04;ひらめきを生む秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38582598.html

 05;今そこにある危機

 

 

 レクチャーのキーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」。次は「洗脳」について確認しましょう。

皆さんは「洗脳とは?」と問われたら、どのように答えますか?

 

 

 苫米地博士は著書「洗脳原論」(春秋社)の冒頭(p4)で、「洗脳」についてこのように書かれています。

 

 

洗脳原論

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 洗脳とは、われわれの神経レベルでの情報処理・信号処理の段階に、何らかの介入的な操作を加えることによって、その人の思考、行動、感情を、思うままに制御しようとすること

 

 

 シンプルに表現すると、洗脳とは「ある現実w1を、それとは違う現実w2に変える」こと。

 

基本的にはコーチング中に行われることと同じですが、コーチングは100%クライアントのために行われ、洗脳は第三者の利益のために行われます。

コーチはコンテンツ(可能世界w)には一切関わりません。コーチの利益は0。少しでもコーチ自身の利益が入ってしまうと、コーチングは途端に洗脳に変わってしまいます。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -12

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

ところで、前回(L-263/04)引用した「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再版)の中で、苫米地博士はこのように書かれています(p201)。

 

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

Kindle版はこちら↓

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

ゲシュタルトができていれば、全情報を手に入れなくても、部分情報を手に入れただけで、それが何か一瞬で分かります。部分情報が分かれば、同時にほかの部分情報も分かるのです

 

 ...その「ゲシュタルト」とは、「縁起」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 コーチングのフレームでいうと、「ゴール側のコンフォートゾーン(CZ)」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 先ほどの「可能世界w」とは、この ゲシュタルト=縁起=CZ のこと。

最新のコーチングにおいては、CZとは「{w ∀y∃x rComfortzone(x,y) } x,y ∈w_{current}}」。自然言語でいうと、「現在存在しているすべての可能世界を自分にとっての重要度で並び変える関数(ただし、必ず順番を決められるとは限らない)」のことです。

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -10

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 繰り返しますが、この ゲシュタルト=縁起=CZ を、ゴール設定を起点に自分で作り上げるのがコーチング。もしも他者に作られてしまったなら、それがどんなに素晴らしい世界であったとしても洗脳だといえます。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 「自由」という言葉を使って表現するなら、コーチングは自由を拡大(拡張)するものであり、洗脳は自由を奪うもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 私たちは、今、「自由を拡大するか? それとも奪われるか?」という岐路に立たされています。

 F-395:ナイセイカンショウ <vol.4;認知戦に打ち勝つための「ナイセイカンショウ」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36687231.html

 

 「そんな大げさな」といった内省言語が生じる方は、下記引用文をじっくり読んでください。引用元の書籍が出版されたのは20年以上前のことですが、洗脳や認知戦は当時とは比べものにならないくらいの“今そこにある危機”となっています。

 Q-472:嫌がらせ<基礎編②;「セルフトーク→内省言語」に秘められた重大な機能>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38211230.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p131)より引用します。

 

 

日常的なアンカーとトリガー -占いにはまるケース

 A子は、都内の会社の事務をしているごく普通のOLである。彼女は宗教を全く信用していないし、性格も偏執的なところはなく、心身共に安定しているので精神科に通った経験もない。そんな彼女はある日、友人に誘われてよく当たるといわれている占い師に自分の運勢を見てもらうこととなった。彼女は占いも信じていなかったが、占ってもらうのは嫌いではない。彼女が訪れた占い師のところは、一回の診断料が一万円。少々割高な感は否めなかったが、雑誌に取り上げられるくらい評判がよく、人気もあったので一度くらいなら、という軽い気持ちで占ってもらった。

 しかし、実際に見てもらうと、占い師のいうことは恐ろしいほどよく当たった。最近、彼氏とうまくいっていない、会社で嫌なことがあった。将来に不安を感じているなど……。彼女は占い師の指摘がことごとく当たるので、驚き、当惑し、感心してしまった。また、その占い師はこうもいった。

 「今日、家に帰ればあなたの部屋が少し変わっているでしょう。それは悪い兆候です。もし、心配になったらもう一度きてください」

 気になった彼女は、仕事を終えると真っ先に帰宅して、部屋を見わたした。さして変化はないようにも見えたが、彼女にとっては確かに、何かが違っていると感じた。彼女は急激な不安に襲われ、慌てて占い師のもとへ向かった。占い師は家具の位置を移動させるように指示し、彼女はさっそく実践した。

 やがて、彼女はその占い師のことをすっかり信用するようになり、足繁く通い詰めるようになった。診断料もはじめの頃は定額の一万円のままだったが、「A子さんの問題は一万円では解決できません」と値上げを要求してくるようになり、一万円から二万円、二万円から五万円と次第に高額となり、最終的には一回で三十万円にもなった。それでも、彼女は疑うこともせず、金を支払い続けていった

 

 これは実際にあった話で、結局彼女は総額で五百万近くの金を、その占い師に貢いだ。

 このケースは明らかに洗脳である。彼女にはアンカーとトリガーが埋め込まれている。洗脳の定義は本人の利益になっているか否かということは、第一章でも述べた。占いというのは一見、本人の利益になっているように思われる。しかし、それは間違いだ。本人の利益になっている気にさせられているだけである。

 私は別に占いを否定しているわけではない。ただ、占いは当たるから意味があるのではなく、当たった気になるから意味があるといっているのだ。事実、占いを信じて競馬や宝くじが当たる人はほとんどいない。仮に当たった人がいても、確率的にはきわめて低いだろう。しかし一度でも当たることで、そこに宣伝作用が加わって、いつの間にか「占いはよく当たる」という意識が刷り込まれてしまうのである。

 例えば、銀座のある宝くじ販売所では、長蛇の列を作っているが、すぐ近くにある別の販売所ではガラガラだという現象をよく見る。長い時間をかけて、あえて並んでその販売所で購入するのは、そこがよく当たるといわれているからだそうだ。これは「よく当たる気にさせられている」という典型的な例だろう。その店でよく当たるのは、ただ購買者が他の販売所よりも圧倒的に多いからだ。単に確率の問題である。

 A子が占いにはまったのは、当たった気にさせられたというのが大前提にある。占い師はおそらく、「私の占いを信じなければ、よくないことが起きる」といったアンカーを彼女に埋め込んだのだろう。占いをしながら過去の嫌な出来事を聞き出せば、それをアンカーとすることができる。彼女が自分の部屋がいつもと違うと感じたのも、巧妙に仕掛けられたアンカーに引っ掛かったからだ。普通に考えれば、部屋が変わっているはずがない。しかし、いくら自分の部屋といえども、毎日隅々まで注視しているわけではないし、写真に撮っていることもないだろう。それ故に「ソファの位置がちょっと違っている」とか「テレビの上のぬいぐるみが移動している」などの違和感を覚えてしまうのである。まさしく、ゲシュタルトへのアンカーによる内部表現操作の介入である。「占いを信じない」というトリガーと、「良くないことが起きる」というアンカーが発動しているからこそ、そういった心理が生じたのである。同時に「信じれば、必ずいいことが起きる」というアンカーも植え付けられているだろう。それにより、自分の部屋を見て何か違っている気になる。いい占い師に出会ったと、わざわざそのアンカーを利用して自己洗脳までしてしまうのである。

 占い師たちは、こういった手法を経験的に学んできたのであろう。彼らは、独特な雰囲気を持つ占いの館や、水晶球を見つめさせる凝視法による催眠誘導などを利用して、巧みに変性意識を生成し、そのうえで客の過去の嫌な体験やうれしい体験などを聞き出してアンカーを作る。客にとっては、長期記憶化された出来事なので、当然アンカーも長期記憶化される。結果、A子は占い師に心酔してしまう。彼女が金を払うのは、むしろ必然の行為となるわけである。

 引用おわり

 

 

まさしく、ゲシュタルトへのアンカーによる内部表現操作の介入である。「占いを信じない」というトリガーと、「良くないことが起きる」というアンカーが発動しているからこそ、そういった心理が生じたのである

 

 洗脳や認知戦が当たり前になった現代において、認識の大前提である「知識」と「ゲシュタルト能力」を“自分”でコントロールすることは、ますます重要になっています。

 L-255202212月医療・介護研修会 -04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38349808.html

 

そして、もっとも重要だといえるのがゴール。自ら設定するゴールの抽象度です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

L-265につづく)

 

 

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-関連記事-

F-378:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.2;洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう方法>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35894360.html

F-380:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>

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F-398:赤いGと白いG ~よくわかんないけど、なんかわかった!~

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F-426:さくら <vol.3;“洗脳”が解ける(解けかけている)感触>

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L-163202201月シークレットレクチャー -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

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L-227202209月シークレットレクチャー -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

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L-240202209月シークレットレクチャー -15(最終話);洗脳から身を守るための究極奥義

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37795312.html

 

 

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L-265202302月シークレットレクチャー -06;“強度変性意識”の生成と日常化

 

20232月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「縁起の後継。キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

 

01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38554090.html

 02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38568077.html

 03;「共有」の2つの“方向性”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38574027.html

 04;ひらめきを生む秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38582598.html

 05;今そこにある危機

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38588681.html

 06;“強度変性意識”の生成と日常化

 

 

 前回(L-264/05)は苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p131)より引用しました。


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まさしく、ゲシュタルトへのアンカーによる内部表現操作の介入である。「占いを信じない」というトリガーと、「良くないことが起きる」というアンカーが発動しているからこそ、そういった心理が生じたのである

 

 洗脳や認知戦が当たり前になった現代において、認識の大前提である「知識」と「ゲシュタルト能力」を“自分”でコントロールすることはますます重要になっています。

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そして、もっとも重要だといえるのがゴール。

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もっと正確にいうと、自ら設定するゴールの抽象度です。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 ところで、苫米地博士は「バラいろダンディ」(東京MX2022822日放送回)で認知戦についての講義をされています。タイトルは「“洗脳”のリスクをよく理解して認知戦の現代を生き抜け」↓

 "洗脳"のリスクをよく理解して認知戦の現代を生き抜け Dr.苫米地 2022年8月22

 

 

220822 洗脳(バラダン)-1

「バラいろダンディ」

2022822日放送回より引用

 

 

 その中で、苫米地博士は

 

洗脳技術:

臨場感空間を社会的日常から教義/思想空間に移行させ、強化維持する技術

 洗脳技術の基本:

  “強度変性意識”の生成と日常化

 

 と話されています。

 Q-329:最近「記憶がvol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 

220822 洗脳(バラダン)-2

「バラいろダンディ」

2022822日放送回より引用

 


 変性意識(ASCAltered States of Consciousness)とは、臨場感を感じている世界が物理的な現実世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態のこと。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 仮想世界とは、「情報空間」のこと。誰もが“現実”と感じている世界も、じつは、「情報空間」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 だから、私たちは必ず変性意識(状態)であるといえます。「変性意識」の対義語である「通常意識」の状態でいられる人は悟った人だけ。

 L-260202302… -01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38554090.html

 

 変性意識が深くなって、物理的現実世界と同じか、それ以上に仮想世界の臨場感が高くなった状態が「トランス状態」です。その状態で暗示を入れると催眠が可能になります。

 Q-169:自身の信念を失いそうです vol.1;コーチング入門者向け

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24385304.html

 

 その暗示とは、「新しい可能世界の記述」。

 「記述」を第三者の利益のために行うのが「洗脳」であり、それを集団に対して行えば「認知戦」になります。対して、クライアントの利益のためだけに、コンテンツに一切関わることなく行うのが「コーチング」です。

 F-428:見えない壁

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37908516.html

 

繰り返しますが、物理的現実世界以外の世界に少しでも臨場感がでたら変性意識状態です。それはRがゆらいだ状態(RR’ Rゆらぎ)。自分自身でRをゆらがすと、変性意識をコントロールすることができるようになります。

Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 以下、苫米地博士の著書「自分のリミッターをはずす! 完全版変性意識入門」(ビジネス社、p172)より引用します。

 

 

変性意識マスター

 変性意識を自在に操ることができるようになると、あなたの生活はどう変わるでしょうか?

 まずは変性意識を利用した情報操作に騙されることがなくなります。テレビや新聞、広告代理店などはいま恣意的な情報によって大衆操作を積極的に行っていますが、彼らの手法に騙されることはなくなります。

 例えばテレビです。テレビは強力な情報操作装置として機能しますが、その理由はテレビを見るだけで人は簡単に変性意識状態になってしまうためで、しかもテレビの場合は長時間、人を変性意識状態に置くことが可能です。

 このため、一度テレビを見始めるとダラダラと見続けてしまうことになるのです。

 しかし、変性意識を自ら操ることができる人はテレビの前でムダな時間を過ごすなどといったことはなくなります。もしも見るにしても必要なものを必要なだけ情報収集し、変性意識状態から抜け出てくることが簡単にできるようになります。

 また、変性意識マスターとなれば防御だけでなく、積極的なスタンスで情報を操る側に回ることも可能になります。

 営業職であれば、自分が扱う商品がお客さんにとって魅力的に映るように働きかけることができるようになります。

 なぜなら、ある商品を好きになる行為は恋と一緒で変性意識の操作がなされているからです。

 上司が部下の成績を上げさせるためにも変性意識は大切です。

 ここでは上司と部下の間にラポールを形成すればいいのです。ラポールとは信頼関係のことで、これは同じ臨場感空間を共有する時に発生します。

 上司が作り出した臨場感空間(仕事の場合でいえばノルマ達成に向けて動くことの満足感や充足感のある職場や人間関係)に部下たちが共感するように働きかければとても気持ちのいいラポールが形成されます。

 仕事だけではありません。

 人間関係全般でも変性意識状態は役に立ちます。

 というのも、前述したように、変性意識の大きな特徴として、自分が変性意識状態になると相手も変性意識状態になってしまうからです。

 これを利用すれば、相手の心や行動をある程度コントロールすることも可能になってきます。変性意識状態を自らコントロールできるようになると人生を幸福にし、自分のゴールを近づけることができるようになります。

 ですから、本書で紹介した呼吸法と気の玉の操作法を何度も練習してください。あなたの人生は間違いなく一変するでしょう。

 引用おわり

 

 

 前述のバラダンで、苫米地博士はさらに詳しく話されました。それが「変性意識の日常化」。

 


220822 洗脳(バラダン)-3

「バラいろダンディ」

2022822日放送回より引用

 

 

 どんなにうまい人にかけられたとしても、じつは、催眠状態は長続きしません。睡眠が最も深い変性意識状態なので、眠ると必ず催眠状態から醒めるからです。

 Q-355:休みの日なのに気持ちがvol.2;リラックスと緊張のサイクル -基礎編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33196855.html

 

しかし、睡眠で催眠が解けても、再び何らかのトリガーによって洗脳状態に入ると、洗脳状態は継続します。それが「日常化」。前回の引用文中にあった「トリガー&アンカー」は、そのための強力な技術です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38588681.html

 

 反対にいうと、自分自身でゴール側の世界をアンカー化し、その臨場感を呼び起こすトリガーを作っておくと、いつでもゴール側の可能世界w2… whに戻ることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

  いつでもゴール側の可能世界w2… whに戻ることができる

 

 

 そのための技術は、これからますます重要になっていくはずです。

 F-060BTTF

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13626536.html

 

L-266につづく)

 

 

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-追記-

変性意識を自ら操ることができる人はテレビの前でムダな時間を過ごすなどといったことはなくなります。もしも見るにしても必要なものを必要なだけ情報収集し、変性意識状態から抜け出てくることが簡単にできるようになります

 

 縁ある人が、最近、「楽しみにしていたドラマだったけど、見るのをやめた」と話していました。理由は「見え隠れする政治的意図が気持ち悪い」から。

 F-384:ロバート・メーガーのvol.4(最終話);役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 それは「変性意識を自ら操りながら、他者からの仕掛けに気づき、自身のゴールに従い行動を修正した」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 とても素晴らしいハビット&アティテュードだと思いました。Yes, you’re good

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 改めて感じたのは「テレビは見てはいけない」という教えの重要性。もしも見るのなら、しっかり変性意識をコントロールし続ける必要があります。

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 

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 202695日(土)および96日(日)に、羽田空港(東京都)にて、「リアル・ワンデイ『コーチング』」を行う予定です。スケジュールが確定したら、再度御案内いたします。

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L-266202302月シークレットレクチャー -07;ゴールと自由の双方向性 →進化

 

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01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

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 05;今そこにある危機

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 06;“強度変性意識”の生成と日常化

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 07;ゴールと自由の双方向性 →進化

 

 

 前々回(L-264/05)は苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再版、p131)より引用しました。

 


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まさしく、ゲシュタルトへのアンカーによる内部表現操作の介入である。「占いを信じない」というトリガーと、「良くないことが起きる」というアンカーが発動しているからこそ、そういった心理が生じたのである

 

 洗脳や認知戦が当たり前になった現代において、認識の大前提である「知識」と「ゲシュタルト能力」を“自分”でコントロールすることは、ますます重要になっています。

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そして、もっとも重要だといえるのがゴール。

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もっと正確にいうと、自ら設定するゴールの抽象度です。

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  ゴールの抽象度

 

 以下、苫米地博士の著書「自分のリミッターをはずす! 完全版変性意識入門」(ビジネス社、p174)より引用します。前回(L-265/06)引用部分のつづきです。

「ゴールの抽象度」という言葉(トリガー)から想起するイメージ(アンカー)を感じながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 

なぜ、変性意識状態を自ら操る必要があるのか?

 本章の最後は、なぜ、変性意識を自ら操る必要があるのかを考えていきましょう。

 変性意識とは物理空間とは別の世界に臨場感が移った状態ですが、なぜ、物理空間から離れる必要があるのでしょうか?

 それは現実という物理空間が奴隷の世界だからです。

 奴隷という言葉が嫌ならば、誰かの思惑で作られている世界という言い方でもいいでしょう。

 もう一度現実の世界をよく見てください。

 理不尽なことばかりではないでしょうか。本来、政治家は国民を代表して政治を行うはずです。ところが、いま彼らは金や利権のためだけに動いているようにしか見えません。お金や利権以外の理由がまったくない、いくつかの法案を通過させたことはそのいい例です。

 マスコミも正確な情報を流していません。政府や財界の意向を受けたバイアスのかかった偏向報道が蔓延しています。

 皆さんだって既に気づいているはずです。この世界が虚偽に満ちていることを。

 しかし、虚偽に満ちている世界というのは、言葉を換えれば情報空間そのものだということもできるでしょう。

 実際、私たちが生活している世界は情報空間そのものです。例えば、誰かが流した悪意のある噂によって、それまで居心地が良かった会社生活や学校生活が一瞬にして針のむしろになることだってあるでしょう。

 一瞬にして変わる現実ってなんでしょうか?

 私たちは自分で思っている以上に、あやうい世界で暮らしているのです。噂という不確かな情報によってですら、揺らいでしまう世界に住んでいます。

 そして、情報で揺らぐ世界とはすなわち情報世界そのものです。

 現代人の多くは自分たちが物理世界に住んでいると思っていますが、既に情報の世界、情報空間のほうにより臨場感を持ってしまっているのです。

 ところが、人間はその「現実」になかなか気づかないのです。自分たちは物理空間の中に生きているといまだに思っています。

 だから、簡単に騙されてしまうのです。マスコミの情報操作によって簡単に考えを変えられてしまうのです。

 そろそろ、このような、他人に作られた「現実」からおさらばしませんか? と私は問うているのです。

 あなたにとっての現実=理想郷はあなたが自分で作れば、それが現実のものになるのです。

 そのために変性意識はあります。

 さあ、変性意識を自らコントロールして、情報空間という現実の世界でしっかり生きていきましょう!

 引用おわり

 

 

 なぜ、変性意識状態を自ら操る必要があるのか?

 

 その理由は「(情報空間の底面である)物理空間から離れる必要がある」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

物理空間から離れる必要があるのは、「現実という物理空間は奴隷の世界」だから。そこには自由がありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 それは「誰かに虐げられている」ということばかりではありません。自由を奪っているのは、じつは、自分自身です。

L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そう断言できるのは、そもそも「人はゲシュタルト能力を持っている」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 3回前の記事(L-263/04)で確認したとおり、ゲシュタルトができていれば、全情報を手に入れなくても、部分情報を手に入れただけで、それが何か一瞬で分かります。

 無限に等しい可能性の中からまるで運命に導かれるかのように「これだ!」と判断できるのがゲシュタルト能力。そして、その「『これだ!』と判断」と同時に、他の可能性をあえてスコトーマに隠すことができるのがゲシュタルト能力です。

 L-170202203月シークレット… -03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 

私たちは、じつは、あたりまえのようにゲシュタルト能力によって「フレーム問題」を解決しています。

 Q-304:どうやったらすべての目標を結びつけることがOps編;〇〇〇化>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30891147.html

 

 このゲシュタルト能力こそが、認識できないはずの現状の外にゴールを見出し、実際にそのゴールを達成してしまう秘密であるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 繰り返しますが、それは人間が生得的に持っている能力。「アブダクション(abduction)」と呼ばれる推論能力であり、心理学や計算機科学で「ヒューリスティック(heuristic)」と呼ばれる能力です。

 L-254202212… -03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 

 そんな能力と双方向的に関係するのが「ゴール」。

最新のコーチングにおけるゴールとは、「∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」。

そのポイントは 1}現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去るです。

4)自分中心を捨て去る」というのは、「自分より他人を優先する」「自分のことは後回し」という意味ではなく、「自分の定義を拡大・拡張する」ということ。

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 その本質は「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それは「自」と「他」を分ける“分別”の意識状態から、「自」と「他」を同じ(あるいは一体)とみる“無分別”の意識状態に変化していくこと。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 抽象度が上がると、スコトーマが外れ、現状の外にさらなるゴールを見つけることができるようになります。つまり

 

 

 ゴールを設定することで抽象度が上がり(=自由になり)、抽象度が上がることでさらなるゴール設定ができるようになってますます抽象度が上がる(=さらに自由になる)

 

 

 しかしながら、抽象度を上げることは、決して簡単ではありません。苫米地博士が証明されたとおり、本来は「定理1:個人TCZ収束」→「定理2:共有TCZ収束」→「定理3:抽象共有TCZ収束」という抽象度が上がる進化が組み込まれているというのに↓

 https://tomabechi.jp/TomabechiNDUpaperJApublic.pdf

 https://tomabechi.jp/TomabechiSlidesSCJA20260422.pdf

 

 一体何が人間の進化を阻んでいるのでしょう?

 

L-267につづく)

 

 

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 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

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 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

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自分のリミッターをはずす!

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L-267202302月シークレットレクチャー -08;煩悩克服のポイント

 

20232月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「縁起の後継。キーワードは「知識体系」「洗脳」「煩悩」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

 

01;悟りを超えていく ~「利他性」の3つの側面~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38554090.html

 02;「帰納」と「演繹」の双方向性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38568077.html

 03;「共有」の2つの“方向性”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38574027.html

 04;ひらめきを生む秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38582598.html

 05;今そこにある危機

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38588681.html

 06;“強度変性意識”の生成と日常化

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38602751.html

 07;ゴールと自由の双方向性 →進化

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 08;煩悩克服のポイント

 

 

 ゴールを設定することで抽象度が上がり(=自由になり)、抽象度が上がることでさらなるゴール設定ができるようになってますます抽象度が上がる(=さらに自由になる)

 

 しかしながら、抽象度を上げることは、決して簡単ではありません。

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苫米地博士が証明されたとおり、本来は「定理1:個人TCZ収束」→「定理2:共有TCZ収束」→「定理3:抽象共有TCZ収束」という抽象度が上がる進化が組み込まれているというのに↓

 https://tomabechi.jp/TomabechiNDUpaperJApublic.pdf

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 一体何が人間の進化を阻んでいるのでしょう?

 

 

 答えは「煩悩」。

 L-185202206月医療・介護研修会 -08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

たいていの場合、「2)心から望む」ものの多くは、抽象度の低い次元にあります。仏教でいう「煩悩」とは、抽象度を引き下げる力のこと。煩悩により、私たちは抽象度が最も低い物理空間に縛られています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その代表といえるのが「細胞レベルの苦」。誰も食欲や睡眠欲といった細胞レベルの欲求から逃れることはできません。これら根本的な欲求を、上座部仏教では「苦」と言い、大乗仏教では「煩悩」と呼んでいます。

Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことが<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 幸せに生きることができないのは、この煩悩のため。「あらゆる不幸は、煩悩を制御できないことで起こっている」といえます(case-side)。よって、「煩悩をどうコントロールするか?」が重要(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

そのコントロール方法のひとつが「止観」です。

 F-416:「楽しい日本」を目指すvol.3;「楽しさ」=ゴール設定&達成 =〇〇>

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 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社より再版、p142)より引用します。

 

 

「止観」とは?

 「止観」の「止」は、煩悩を制御すること。拡大解釈をすると中国禅になります。その中国禅では、座禅を組んで「喝!」とやる、あのイメージが強調され過ぎているせいか、あたかも煩悩をはじめ雑念のすべてを消すことが「止」であると誤解されがちです。

 でも、それでは気絶するなどして何も考えられなくなった人しか、理想的な悟りの境地に達することができないことになります。

 もし、煩悩を「止める」ことを「捨てる」という意味だと思っている人がいたら、それは大きな間違いです。壁に向かって9年座禅を組んだと伝えられる達磨大師だって、頭のなかにはとてつもなく大きな抽象宇宙が広がっていたはず。言ってみれば、「雑念だらけ」だったと思うのです。

しかも、足の痛みも忘れてしまうくらい気持ちよかったのですから、抽象空間で大量のドーパミンやエンドルフィンを出していたのでしょう。臨場感を持って抽象思考をしていたわけです。

そもそも、人が煩悩を完全に捨ててしまったら、大変です。食欲がなければ飢え死にしてしまうし、性欲を捨てれば種を子々孫々につなげていくことが不可能になります。人類が滅亡してしまうではありませんか。

だから、煩悩を捨てる必要はありません。お釈迦様も「ほどほどにね」と言っています。ようするに、煩悩を自分でしっかりコントロールすればいいわけです。

 また、「止観」の「観」は、自分を高い視点から観ること。親鸞が始めた浄土真宗では、「見調べ」という手法を使います。これは、親や兄弟、配偶者など、身近な人との関係について、「してもらったこと」「してあげたこと」「迷惑をかけたこと」などを考え、徹底的に内省を促そうというもの。この見調べをもとに、心理療法などに使われる「内観療法」が考案されました。

ただ、見調べの場合、自分をいろいろな視点で「観る」のはいいけれど、我欲や煩悩を脇に置くという「止」の部分が弱くなりがちです。と言うのも、観れば観るほどいろんな心の動きが出てきて、逆に自分の都合のいいように妄想を膨らませてしまったり情動に流されたりする恐れがあるからです。

 このように、「止」と「観」はどちらか一方に力点を置きすぎると、うまくありません。煩悩をちょっと脇に置いてあげないと、どうしても煩悩に引っ張られて、本当の意味で高い抽象度に上がっていけないのです。

したがって、「止」と「観」の2つを同時に行うことが、止観トレーニングのポイントになります。

 引用おわり

 

 

 煩悩を捨てる必要はありません。お釈迦様も「ほどほどにね」と言っています。ようするに、煩悩を自分でしっかりコントロールすればいいわけです

 

 煩悩を自分でしっかりコントロールする」のに、じつは、コーチングがとても有効です。「4)自分中心を捨て去る」ことを意識に上げながら、「1)現状の外」へゴールを設定することを繰り返していると、自然に抽象度が上がっていくから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 さらに「オーセンティック・コーチング 2026」では、「3)バランスホイール」自体に「抽象度」というカテゴリーが加わりました。

 Q-461:「この世をよくしたいならvol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38005381.html

 

 この「抽象度」のカテゴリーに設定するゴールを意識に上げ続けること、もっとシンプルにいうと「抽象度」のカテゴリーそのものを意識に上げ続けることが、コーチングの重要なポイントだといえます。

 

 なぜなら、そうすることで「客観」を体得することができるからです。

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 大切なのは、同じ抽象度での「視点の変化」ではなく、高次の抽象度への「視点の移動」。

気にするべきことは、「コップの水が半分しかない」とか「半分もある」ということではなく、「コップそのものの機能」や「スコトーマに隠れたコップの可能性」です。それらを認識するためには、抽象度の高い視点の獲得が欠かせません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「抽象度」のカテゴリーによりバランスホイール内のすべてのゴール・カテゴリーが1つ上の次元で統合されるようになると、ゲシュタルト能力によってますますスコトーマが外れやすくなり、抽象度の高い視点を獲得することができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それを重ねていくと、煩悩のコントロールが自然にできるようになっていきます。なぜなら、「『煩悩』も幻である」と体感を伴って理解できるようになるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

L-268につづく)

 

 

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 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

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 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

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 コーチとしての活動を大幅に見直しました↓

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 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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 2026828日(金)に、宮崎市(宮崎県)にて、「リアル・ワンデイ『コーチング』」を行います。気軽にお問い合わせください↓

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