苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-481~ 新刊でアファメーションが取り上げられているのはなぜ?

Q-481:これからはアファメーションは行わないと理解しておりましたが、苫米地博士が新刊で取り上げられているのはなぜなのでしょうか? <前編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:苫米地博士は「過去は一切関係ない」と矛盾するから「これからはアファメーションは行わない」と話されています。これからのコーチングではアファメーションは行わないと理解しておりましたが、博士の新刊の「老い方をいますぐ、アップデート」の中ではアファメーションを積極的に勧めているように感じられます。

博士がアファメーションを取り上げられているのはなぜなのでしょうか?

どのように理解して、どう実践すればよいでしょうか?

 

A1:前半はコーチング入門者に対する視点で、後半はコーチング実践者に対する視点で回答します。あくまでも私の仮説です。気楽にどうぞ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

「アファメーション(Affirmation)」の「affirm」は、「肯定する」「承認する」という意味です。コーチングにおいては「肯定的な断言をすることにより、無意識の力を引き出し、イメージを現実化する方法」として用いられています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 なぜ「無意識の力を引き出す」ことができるのでしょう?

 

 

 答えは「ゴール側の可能世界w2の臨場感を高めることができる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは現状の外にあるためクリアにイメージすることはできません(できる場合は現状の中です)。しかし、ゴールを達成している未来から逆算した自分やまわりのあるべき状態はイメージすることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

それはゴールに基づいたコンフォートゾーン(CZ)であり、ゴール側の可能世界w2です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ちなみに、最新のコーチングにおけるCZの定義は「w ∀y∃x rComfortzone(x,y) } x,y ∈w_{current}}」。自然言語で表現すると「すべての現在の可能世界を並べ替える関数r」です。

 F-430:オーセンティック・コーチングの形式定義 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37977729.html

 

 その“ゴールに基づいたCZ(=ゴール側の可能世界w2)”を肯定的に断言すると、その臨場感を高めることができます。声に出しながら繰り返し読むと(=外部化)、臨場感はさらに高まります。

 L-246202210月介護施設研修 -06;可能世界w2の臨場感を上げる3ステップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38099185.html

 

 なぜ臨場感が高まると無意識の力を引き出すことができるのでしょう?

 

 

 答えは「“ゴールに基づいたCZ(=ゴール側の可能世界w2)”にホメオスタシスが働く」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

情報空間に働くホメオスタシス・フィードバックの強度が臨場感の正体です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 つまり、臨場感とは、CZのレベルやホメオスタシス・フィードバックの強度と同じ。そして、それはエフィカシーの高さのことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーとは、「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。最新のコーチングにおいては「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」と定義されています。

 

 

  Efficacyw1)→ w2

 

 

 コーチングの実際の作業は「クライアントのゴール設定をサポートし、エフィカシーを上げる」こと。よって、アファメーションが有効なのは間違いありません。

 F-323:観自在 <実践編-3;アファメーション>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33063756.html

 

 では、なぜ「コーチングではアファメーションは行わない」のでしょう?

 

 

 ここで「新刊の『老い方をいますぐ、アップデート』」中のアファメーションに言及されている部分を確認しましょう。以下、同書(TAC出版、p16520263月発売)より引用します。

 

 

エフィカシーの簡単な上げ方

 第二の人生を充実させている人に共通するのは、環境や周囲の声に振り回されず、自分なりの軸をしっかり持っていることです。そうした自分への信頼が行動力や決断力の源になります。

 そのために欠かせないのが、自分を好きになり、自分を肯定する「自己イメージ」を高めることです

 

 そこで、まず試してほしいのが、毎朝「今日はいい一日になる」と声に出しながら、コップ一杯の水を飲む習慣です。たった数秒の行動ですが脳の働きを活性化させ、作業効率を大きく底上げしてくれます。

 なぜ水を飲むだけで脳が目覚めるのか。それは、水を飲むという行為と、ポジティブな言葉やイメージをセットにすることで、エフィカシーが自然と高まるからです。こうした「言葉で理想の自分を作る技法」はアファメーションと呼ばれ、自分で自分の肯定感を高める手法です。

 人はどれだけ知識やスキルを持っていても、エフィカシーが低いと実力を発揮できません。逆に、エフィカシーが高まれば、自信を持って行動でき、成果にもつながりやすくなります。

 

 では、アファメーションを使ってエフィカシーを高めるにはどうすればいいか。

 まず、「こうなりたい」という未来の自分を明確に決めます。たとえば、「老後はずっと孤独だ」と悩んでいるなら、「主体的な仲間たちに囲まれた自分」がその理想のイメージになるでしょう。

 次に、その理想の姿を具体的な言葉で自分に繰り返します。

 「自分はできる」

 「この目標を達成するのにふさわしい人間だ」

 「仲間たちに囲まれて、自分のやりたいことをやり、社会に貢献できている」

 こうしたポジティブな自己対話を毎日続けることで、未来の自分の姿がリアリティを帯び、行動も自然と変わっていきます。

 何かができない人は「うまくできない自分」を根拠なく思い込んでいるだけで、本来の力を出せていません。

 だから、理想の自分をさきに決め、その姿にふさわしい行動をいまの自分に条件づけるのです。これが自己イメージを高く保つやり方であり、結果として「なりたい自分」を現実化していくことにつながります。

 朝の一杯の水は、自分の未来を変える自己イメージアップの呼び水なのです。

 すでにご存じの方も多い方法ですが、ここであらためてアファメーションの作り方の基本ルールを整理しておきます。

 

アファメーション作成の11のルール(「老い方をいますぐ、アップデート」より引用)

「老い方をいますぐ、アップデート」p168より引用

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第二の人生を充実させている人に共通するのは、環境や周囲の声に振り回されず、自分なりの軸をしっかり持っていることです。そうした自分への信頼が行動力や決断力の源になります。

 そのために欠かせないのが、自分を好きになり、自分を肯定する「自己イメージ」を高めることです。

 

 その「自分への信頼」や自分の裏返しである「宇宙(世界)への信頼」の基盤となるのがベーシックトラスト。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ベーシックトラストとは、「子どもの親(大人)への絶対的な信頼感」のこと。

 それは親が子どもを徹底的に信じてあげることで育まれます。親から信頼されている状態がCZになる ということです。

 Q-229:低年齢の子どもも後編;しつけと教育の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 ところが、現実においては、親はドリームキラーであることが多いもの。ベーシックトラストが弱く、なかなか「自分への信頼」が持てないという方は決して少なくないはずです。そうですよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 さらに老いが重なると、ますます「自分への信頼」は揺らいでいきます。心身ともに弱っていくから。

 L-02620203月シークレット… -04;老いの実感 ~乗り物酔いリターンズ~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26077153.html

 

よって、文字どおり「老い方をアップデート」するために、あえてアファメーションを取り上げられているのだと思います。

 F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

これはコーチング前の段階の話であり、コーチング入門者向け。

エフィカシーは「自分のゴール達成能力の自己評価」ですが、そもそもゴールが設定されていなければ高めようがありません。

 ゴールがないままでは「理想の自分をさきに決める」ことはできず、当然「その姿にふさわしい行動をいまの自分に条件づける」こともできません。

ルー・タイスさんの言葉でいうと、「ゴールが先、認識が後」です。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 引用した文章で博士が問われているのは

 

  自分を好きですか?

  自分を肯定する「自己イメージ」を持っていますか?

 

 ということ。

 

 でも、ほとんどの人は自分のことを好きではなく、自分を肯定する「自己イメージ」を持ってはいません。「持っている」という方も、本来の潜在能力と比べると、まったく足りないはずです。

 Q-208:質問という行為はセルフイメージを下げると思っています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26826907.html

 

 その理由はベーシックトラストが弱いからであり、老いとともに心身が弱っていくから。もっと本質的に考えるとそもそも我々の記憶が“失敗”駆動型だから です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 だから「アファメーションを使ってエフィカシーを高める」ことを勧められているのだと思います。まずはコーチングのスタートラインに立てるように。

 Q-429:宇宙は「包摂半順序束」。そのtopである空(くう)は「有と無を包摂する概念」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36937284.html

 

 

 以上がコーチング入門者に対する視点での回答です。

 次回はコーチング実践者に対する視点で回答し直します。

 

Q-482につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 ちなみに、最新のコーチングにおけるCZの定義は「w ∀y∃x rComfortzone(x,y) } x,y ∈w_{current}}」。自然言語で表現すると「すべての現在の可能世界を並べ替える関数r」です

 

 思考することそのものが大切。思考とは「記憶と情報の関連性を無作為に組み合わせる」ことです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 

 ところで、最新のゴールの定義は「∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」でしたが、「老い方をいますぐ、アップデート」と同時期に発売された「新・夢が勝手にかなう手帳 2026年度版」(Club Tomabechi)の中では「w ∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」と記載されており、「ある可能世界において」をあらわす「w」が追加されています。

これはなぜなのでしょう?

 

 

 そのようなことを探究し続けることが「コーチにふさわしいハビット&アティテュード」だと私は思っています。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

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-関連記事-

F-164~5:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.2「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

F-371:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度>

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L-251202210月介護施設研修 -11(最終回);<ワーク>自己充足的予言

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html

 

 

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Q-482:これからはアファメーションは行わないと理解しておりましたが、苫米地博士が新刊で取り上げられているのはなぜなのでしょうか? <後編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:苫米地博士は「過去は一切関係ない」と矛盾するから「これからはアファメーションは行わない」と話されています。これからのコーチングではアファメーションは行わないと理解しておりましたが、博士の新刊の「老い方をいますぐ、アップデート」の中ではアファメーションを積極的に勧めているように感じられます。

博士がアファメーションを取り上げられているのはなぜなのでしょうか?

どのように理解して、どう実践すればよいでしょうか?

 

A2:前半はコーチング入門者に対する視点で、後半はコーチング実践者に対する視点で回答します。あくまでも私の仮説です。気楽にどうぞ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38305515.html

 

 

 前回引用した文章で博士が問われているのは

 

  自分を好きですか?

  自分を肯定する「自己イメージ」を持っていますか?

 

 ということ。

 

 でも、ほとんどの人は自分のことを好きではなく、自分を肯定する「自己イメージ」を持ってはいません。「持っている」という方も、本来の潜在能力と比べると、まったく足りないはずです。

 その理由はベーシックトラストが弱いからであり、老いとともに心身が弱っていくから。

もっと本質的に考えると、そもそも我々の記憶が“失敗”駆動型だからです。

 だから「アファメーションを使ってエフィカシーを高める」ことを勧められているのだと思います。まずはコーチングのスタートラインに立てるように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 とここまでがコーチング入門者向けの話。

 現状の外にゴールを設定し、未来から過去に流れる時間観で生きるコーチング実践者にとっては、「過去は一切関係ない」!

これは重要なプリンシプルです。

 L-248202210月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38119777.html

 

 いくらいいアファメーションであっても、過去の自分が書いたものを今声に出して読んで臨場感を上げることは、「過去は一切関係ない」と断言する苫米地式と矛盾します。

だから最新のコーチングにおいては、質問中にあるとおり、苫米地博士はアファメーションを推奨されてはいません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

では、なぜ「老い方をいますぐ、アップデート」(TAC出版)の中で「アファメーションを積極的に勧めている(ように感じられる)」のでしょう?

 

 

 ヒントになるのは「ゲシュタルト」(あるいはフレーム)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

もう一度、「老い方をいますぐ、アップデート」の第4章全体を読み直してみてください。

 

 

老い方をいますぐ、アップデート

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 …OKですか?

では、コーチング実践者に対する視点で回答します。

F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

4章のタイトルは「これからの世界に何を残すのか? -次世代リーダーという新しいあり方」です。つまり、リーダーシップのゲシュタルト(フレーム)。だから博士は「アファメーションを積極的に勧めている」ように書かれたのだと思います。

Q-459:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.3;リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 

 コーチングとリーダーシップはまったく違うものです。まずはそこをしっかりと理解してください

 

 

 「コーチングとリーダーシップはまったく違うもの」を「しっかり理解する」というのは、「コーチング」というゲシュタルトと「リーダーシップ」というゲシュタルトをそれぞれ作るということ。

 

 その上で両者を統合することができると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 理解がさらに深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

コーチングとリーダーシップはまったく違うもの

 

 

 その一方で、両者は深く関係しています。苫米地博士は「真のリーダーにはコーチングの知識と技術が必要」と話されています。「真のリーダー」とは、アプリオリ権力ではないリーダーのことです。

 F-296:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

 

「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)の中で、博士はゴールのバランスホイールに「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」を追加されました。

なので「リーダーシップ」は -あくまでもその本質はコーチングとは違うものですが-コーチングの実践に含まれます。

 Q-464:「この世をよくしたいvol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人:

 

 

 つまり、低い抽象度次元においては「コーチングとリーダーシップはまったく違うもの」ですが、1つ抽象度を上げると「コーチングとリーダーシップは同じ(包摂される)」ということ。

 そのように抽象度をコントロールしながら向き合うことで、しっかり「理解」しながら(=抽象度↑)、ちゃんと「実践」する(=抽象度↓)ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 繰り返しますが、ポイントは抽象度のコントロールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 以下、苫米地博士の著書「コーポレートコーチング 上」(開拓社、p109)より引用します。「抽象度のコントロール」を意識に上げながら、ゆっくり読み進めてください。Feel

 

 

コーポレートコーチング(上)

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リーダーのマインドとプロフェッショナルのマインド

 次は、リーダーのマインドとプロフェッショナルのマインドについてです。

 簡単に言いますと、リーダーの人たちと現場の人たちとの違いは何かという話です。

 これは、抽象度の違いと捉えるべきものです。

 リーダーは常に高い抽象度を保つ必要があります。

 仮に現場レベルの業務をやるケースがあったとしても、頭の中には常にコーポレート全体の発展とか、コーポレートが目指すゴールのことを考えていなければなりません。

 例えば、何かの理由でファーストフードチェーンの社長が、現場の店舗の厨房に立って、調理をすることがあるかもしれません。

 しかし、これは100%パフォーマンスであって、頭の中は会社全体のことを考えています。

 それに対して、現場の厨房で働く人たちは、通常はエンドステートのこと、つまり自身のやるべきミッションに集中しているはずです。

 こうした各自のミッションのことを、コーポレートミッションと区別する意味で「サブミッション」と呼ぶことがあります。

 このサブミッションを遂行するために、エンドステートの臨場感空間の抽象度で活動することは、何の問題もありません。

 ファーストフード店の厨房でパンにハンバーガーを挟む仕事をしている人が、社長や役員が経営会議で話し合う内容について、いちいちチェックする必要はないわけです。

 ただし同時に、この抽象度を上げたり下げたりする柔軟性をそれぞれの構成員が持つことは、現在のコーポレートにとっては必要なことでもあり、実際、システムとして存在するということは注意点の一つとして押さえておいた方がいいでしょう。

 現場の厨房からいきなり持株会社の社長レベルにまで上がってしまうような柔軟性までは必要としませんが、抽象度で一つか二つ上、具体的には厨房で仕事をする人なら、その店舗の店長レベルの抽象度ぐらいまでは柔軟に上げ下げできるべきです。

 現在的な組織は、誰もがいつでもリーダーになることができるように、最初から訓練された人たちの集合体であるべきです。

 また特殊部隊の例で恐縮ですが、特殊部隊の中にもリーダーがいます。

 もしリーダーがテロリストとの戦闘で撃たれて、戦闘不能の状態に陥ったとしたら、それまでリーダーではなかった特殊部隊員の誰かがリーダーの役割を担う必要が出てきます。

 そのときに、誰もがリーダーとしての訓練を受けていなかったら、この部隊は壊滅してしまうか、少なくともミッションを遂行することはできなくなるでしょう。

 それでは困るわけで、リーダーが突然、不在になるリスクも考慮して、自らのエンドステートの遂行とは別に、普段から抽象度の上げ下げができるようにしておく必要があるのです。

 さらにここで注意が必要なのは、リーダーが不在となり、それまで同じくらいの抽象度にいた構成員がリーダーの役割を担うことになったとき、他の構成員はその人を本当のリーダーだと扱って行動しなければいけないということです。

 簡単に言うと、その急造リーダーの命令を絶対のものとして受け入れなければいけないということです。

 コーポレートにおいて、組織の命令は常に一方向でなければなりません。

 特に企業においては民主主義はありません。

 業務命令は常に上意下達です。

 ビジネスには一瞬の躊躇が、大きな損失に繋がることも少なくありません。

 すぐに判断を下して動かなければならないような状況で、「あいつはこの前リーダーになったばかりだから信用できん。まずはみんなで会議しよう」などと言っていては、生き残れません。

 もちろん、「ブリーフィング」はかまいません。

 ブリーフィングというのは、まだ実際の行動に移る前に、ミッションの共有、手順の確認、あるいは想定される状況のシミュレーションなどを全員で確認し合うことです。

 特殊部隊であれば、実際の戦闘地域ではない場所、例えば基地内、もしくは空母やヘリコプターの中で行われる打ち合わせ、会議、といった情報共有の場のことです。

 そういった場で行われるような情報伝達であれば、下から上にも常に伝わらなくてはなりません。

 それはやるべきことですが、テロリストと対峙している状況で会議を開くことはあり得ません。

 ましてや、「あいつはこの前まで俺と同じ立場だった急造リーダーだから、言うことは聞けん」などという状況では、組織は崩壊しているも同然です。

 いずれにしても、組織の構成員はエンドステートの臨場感を持ちつつ、抽象度が一つか二つ高いポジションならいつでも取って代われるという状態に訓練されている必要があります。

 全員のエフィカシーが高ければ「なんでリーダーは俺じゃなく、あいつなんだ」というようなおかしな感情は生まれません。

 また、当然ですが、リーダーは現場の抽象度までいつでも下がっていける状態でなければなりません。

 現場のエンドステートに関わることを相談されたとき、「全然、わからない」では困ります。

 特殊部隊のリーダーであっても、銃の使い方に長けている必要はありますし、テロリストとの格闘になったとき、素手でねじ伏せるぐらいの格闘技術を身に付けておく必要はあるわけです

 組織は、それぞれのサブミッション(エンドステート)の抽象度の二つ上ぐらいの抽象度を持てる人を常に育てる必要があるのです。

 企業などの組織における出世を考えたとき、どういう人間を出世させるかと言えば、このように二つぐらい上の抽象度について明らかによく理解している人を選ぼうということになるはずです。

 ひと昔前までは、前のリーダーやさらに上のリーダーに忠誠を尽くした人とか、個人的にかわいがられた人といった、抽象度の極端に低い人が出世したりしました(もちろん、出世させる方も抽象度が低い)。しかし、今はそんな企業が次々と淘汰される時代になっています。

 さて、こうした、優れたリーダーになるというような、抽象度が少し上のエフィカシーとは別に、「俺はこの仕事に関しては、最高の業績を出せる」というような、自分のサブミッション(エンドステート)への高いエフィカシーというものもあります。

 これが、プロフェッショナルのマインドです。

 プロフェッショナルのマインドは、抽象度を常に2つぐらいあげたサブミッションの遂行と、エンドステート達成への高いエフィカシーの両方を常に維持します。

 一人一人がプロフェッショナルなマインドを持つことは、ハイパフォーマンスな組織を作る上では必須です。

 まずは、こうしたプロフェッショナルのエフィカシーを徹底的に上げていけるようなコーポレートトークを作り上げていく必要があります。

 そういったコーポレートカルチャーを作り出すど真ん中にいるのがコーポレートコーチだということを理解していただきたいと思います。

 引用おわり

 

 

 リーダーは常に高い抽象度を保つ必要があります

 

プロフェッショナルのマインドは、抽象度を常に2つぐらいあげたサブミッションの遂行と、エンドステート達成への高いエフィカシーの両方を常に維持します

 

 このような「リーダーのマインド」と「プロフェッショナルのマインド」を極めた先にあるのが“ゲバラ主義”です。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 ゲバラ主義とは、「抽象度の高い理想(ゴール)」と「直接的実行」の双方向性

 

 「抽象度が高い理想(ゴール)」が時空を超えていくほど、アファメーションは過去に縛られなくなっていきます。つまり、「過去は一切関係ない」というプリンシプルと矛盾しなくなる ということ。

 Q-476:嫌がらせを<応用編;「やりたいことをやりたいだけやる」を貫く鍵>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38252126.html

 

 一方の「直接的実行」は、より抽象度の低い次元での行動です。抽象度が低くなるほど、関連する具体的情報(縁起)が増え、それらが複雑に絡み合いながらダイナミックに変化していくことになります。仏教的にいうと「無常」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そのような状況で「サブミッション(エンドステート)」を達成するためには、状況の変化に合わせて想定(アサンプション)を細かく更新していく必要があります。コーポレートコーチングのフレームでは、それを「アサンプション・アップデート」と呼びます。

 当然、アサンプションを更新するたびにアファメーションは変わっていき、結果的に「過去は一切関係ない」という状況になります。

 F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 

 以上より、「博士がアファメーションを取り上げられているのはなぜなのでしょうか?」に対する私の回答はリーダーシップのゲシュタルト(フレーム)だから

 

どのように理解して、どう実践すればよいでしょうか?」に対してはゲバラ主義と理解して、「抽象度の高い理想(ゴール)」と「直接的実行」の双方向性で実践する です。

 

 

 これがコーチング実践者向けの回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

「コーチングとリーダーシップはまったく違うもの」を「しっかり理解する」というのは、「コーチング」というゲシュタルトと「リーダーシップ」というゲシュタルトをそれぞれ作るということ。その上で両者を統合できると理解がさらに深まります

 

 そのための方法が「コンセプチュアル・フロー」です↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

F-443:風になりたい <vol.7(最終話);新たな『風になりたい』(=自己組織化)をブーストする鍵”>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38237847.html

L-08820213月シークレットレクチャー -11;コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

Q-464:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

 

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