苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-445~ BLACK RAIN

F-445BLACK RAIN <前編;“視点”の違い ~スリー・タイム・フレーム~

 

 前回(F-444)のタイトルは「Working Dead」。

 ブログ用の文章を書きながら、「私もWorking Deadだったな」としみじみと思いました。もっと正確にいうと働く前からすでにWorking Dead

 F-444Working Dead

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38257510.html

 

 そんなことを考えたのは、書きながら聴いていた音楽が影響したのかもしれません。聴いていたのは1989年に公開された映画「BLACK RAIN」のサントラです(作曲:Hans Zimmer)。

 F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34150617.html

 

 

BLACK RAIN

 

 

 1989年秋から翌年春までの間に、私は二度「BLACK RAIN」を観ました。

 

 最初に観たのは大学浪人中の秋。リドリー・スコット監督ならではの映像美には感動しましたが(撮影監督:ヤン・デ・ボン)、内容的には何ともいえない余韻が残りました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *ここからはネタバレを含みます。御注意ください

 

 

 まずはストーリーを紹介します。

 離婚後養育費の捻出に苦労するニューヨーク市警の刑事 ニック・コンクリン(演:マイケル・ダグラス)は、横領の嫌疑をかけられ査問中の身です。

 ある日同僚のチャーリー・ビンセント(演:アンディ・ガルシア)とレストランを訪れた際に日本のヤクザの抗争に巻き込まれます。そのときに捕まえた佐藤浩史(演:松田優作、この作品が遺作)を日本に送還した際、二人は騙され佐藤に逃げられてしまいます。

 自分たちのミスを取り返すべく大阪府警の捜査に加わろうと願い出ますが、刑事部長はそれを許さず、松本正博警部補(演:高倉健)を監視役に付けます。強引なニックと真面目な松本は反発し合いますが、チャーリーが惨殺されたことをきっかけに、佐藤逮捕に向けて思いを一つにします

 ブラック・レイン - Wikipedia

 

 

 当時、一番印象に残ったのは、張り込み中にニックが松本に対して横領が事実であることを告白したシーンでした。チャーリーにも打ち明けていなかった真実を知った松本は、ニックが“自分”を内省できるように導きます。

そのときの松本の表情と言葉の“間”がとても心に響きました。

 Q-170:自身の信念を失いそうです vol.2;コーチング実践者向け -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24425213.html

 

 その後、認知科学者 苫米地英人博士にマインド(脳と心)の仕組みや内部表現書き換え技術、そしてコーチングを学ぶようになって、心に響いた理由がよくわかるようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 その一つは“視点”。

 大阪府警の捜査に加わろうとするシーンにおいて、日本の警察と主人公 ニックの“視点”の違いが浮き彫りになります。

 Q-265:臨場感世界をまったく同じように感じることが<前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html

 

日本の警察は「おまえたちのせいだ」と怒り、「責任をどう取ってくれるのか?」と迫ります。それに対してニックは、ミスを認めた上で、「これからどう取り返すか?」に集中します。

警察は、例えば「切腹」のように、「過去に決着をつける」ことを「責任」と考えていました。対してニックは、「未来における自身の行動」を「責任」と考えました。ニックの犯した横領に対する松本の態度にも「未来」が感じられます。

 PM-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

 つまり、日本の警察は過去に対してRASが働き、ニックと松本は未来に対してRASが働いている ということ。これが決定的な“視点”の違いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 コーチングにおいて重要なのは、もちろん、未来。

 「スリー・タイム・フレーム」という概念がありますが、「思考の基準を未来に置く」ことがコーチングの基本です。

 L-09420217月シークレットレクチャー -06BSと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 

 以下、苫米地博士の著書「[新版] コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版、p126)より引用します。

 

 

スリー・タイム・フレーム

 ルー・タイスがよくあげるのは、スリー・タイム・フレームという思考の概念です。それは、過去、現在、未来のどこに思考の基準を置き、物事を考えるかというものです。

 過去に思考の基準を置く人は、過去の出来事を語り、過去を基準に物事を考えます

 こうした人たちに共通するのは、人生の最盛期をすでに過ごし、「昔は良かった」「あの時は幸せだった」という考えを持っていることです。それゆえに未来に対しては悲観的であり、現在は不平不満の対象でしかありません。

 現在に思考の基準を置く人は、「今現在」にします。「今こうだから、明日もこうだ」という具合です。現状を維持しようとする姿勢は、時として頼もしく映ることもあるかもしれませんが、結局は、来る日も来る日も同じことを繰り返すことになります。

 未来に思考の基準を置く人は、未来を先見し、そのイメージをはっきりと持っています。現状がその方向に動き出していることを想定して行動し、自分だけでなく周りの人をも未来に向かって引っ張っていこうとします。

 このような人たちは、未来のことであっても、すでに実現している、達成しているものとして現在形で語り、思考します。

 そのため、ゲシュタルトが有効に働き、その結果スコトーマが外れ、RASを働かせて必要な情報が流れ込むようになり、イメージ通りの未来に自分を導くのです。

 引用おわり

 

 

 未来に思考の基準を置く人は、未来を先見し、そのイメージをはっきりと持っています。現状がその方向に動き出していることを想定して行動し、自分だけでなく周りの人をも未来に向かって引っ張っていこうとします

 

 劇中のニックの姿は、まさにこんな感じ。

 佐藤とホステスのつながりや偽札に気づいたのも、執念の尾行で佐藤を追い詰めたのも、アメリカに強制送還される飛行機から脱出したのも、すべて「未来に向かって引っ張っていこう」とする力の結果。

 その力の正体はホメオスタシス(フィードバック)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その求心力により、ついには関西ヤクザの首領 菅井国雄(演:若山富三郎)のところにまで辿り着き、佐藤の殺害を持ちかけます。

 F-441:風になりたい <vol.5;自我の求心力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38197659.html

 

ただし、その強力な求心力には「チャーリーの仇をとりたい」という私欲がはりついていました。この時点でのニックは復讐の鬼。情動によりゴールの本質を見失っている状態です。

 F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 そして、ついにニックは

(この先は映画でお楽しみください)

 

 

 正直に言うと、浪人時代の私は、都合よく進むストーリー展開にすこし興ざめしていました。「そんなはずないだろう」「いやいやいや日本をなめすぎ」とあきれる感じで。

 きっと未来に希望を感じていなかったのでしょう。ゴールがなかったのです。まだ社会に出てもいないのに、心はすっかり老いて死にかけていました。だから「働く前からすでにWorking Dead」。

 PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 

コーチングを学んでいる今は、傍から見ると信じられないような展開が次々と起こることをしっかりと受け入れることができます。「超ラッキー」が「あたりまえ(New Normal)」な感じです。なぜなら

 

 ゲシュタルトが有効に働き、その結果スコトーマが外れ、RASを働かせて必要な情報が流れ込むようになり、イメージ通りの未来に自分を導く

 

 ことを何度も経験し、「信じられないような展開」がじつは必然であることを理解できるから。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 さらにいうと、コーチングを実践しながら抽象度を上げ続けることで、「スリー・タイム・フレーム」さえも超越することができるから。

 F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 

それはきっと、「一念三千」の意識状態。その一念三千を体感してはじめて、本当の意味で、心から理解することができるようになります。「過去は一切関係ない」と

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

過去は一切関係ない

 

 

 それがコーチングの基本中の基本。

「過去は一切関係ない」が理解できているからこそ、純粋に未来に思考の基準を置くことができるようになります。そして、未来に思考の基準を置くことができるから、「未来のビジョンによる引力の極大化」を実践することができるようになります。

 L-248202210月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38119777.html

 

 

  未来のビジョンによる引力の極大化

 

 

 それがコーチングです。

F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33515591.html

 

F-446につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 その求心力により、ついには関西ヤクザの首領 菅井国雄(演:若山富三郎)のところにまで辿り着き、佐藤の殺害を持ちかけます

 

 そのやり取り中の菅井のセリフが、

 

I was ten... when the B-29 came.

My family lived underground for three days.

When we came up, the city was gone.

Then the heat brought rain... BLACK RAIN.

You made the rain black and shoved your values down our throat.

We forgot who we were.

You created Sato and thousands like him.

I’ll pay you back.

 

 

 菅井の言う「押し付けられた価値観」を、とくにこの数年間、嫌と言うほど思い知らされました。

 F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

 「your values」とは“拝金主義”のこと、「Sato and thousands like him」とは“拝金主義に染まった人々”のことです。

そして、日本人の価値観を徹底的に破壊した象徴が “BLACK RAIN...

 Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

敗戦国 日本の私たちは、民間人までもがたくさん虐殺されてしまった私たちは、アメリカ人が主人公のアメリカ映画「BLACK RAIN」にどのように向き合えばいいのでしょう?

 

 

 少し前までは気づいていませんでしたが、今の私には「過去は一切関係ない」という言葉がとても重く響きます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

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-関連記事-

F-197~:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか?

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

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Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

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Q-446~:未来において「被害者」という評価をひっくり返すことができるのはあり得ないと思っています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431828.html

 

 

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F-446BLACK RAIN <後編;強い倫理観が「命を失っても譲れないゴール」を生みだす>

 

 前々回(F-444)のタイトルは「Working Dead」。

 ブログ用の文章を書きながら、「私もWorking Deadだったな」としみじみと思いました。もっと正確にいうと働く前からすでにWorking Dead

 F-444Working Dead

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38257510.html

 

 そんなことを考えたのは、書きながら聴いていた音楽が影響したのかもしれません。聴いていたのは1989年に公開された映画「BLACK RAIN」のサントラです(作曲:Hans Zimmer)。

 F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

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BLACK RAIN

 

 

 前編;“視点”の違い ~スリー・タイム・フレーム~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38276542.html

 後編;強い倫理観が「命を失っても譲れないゴール」を生みだす

 

 *今回も軽くネタバレを含みます。御注意ください

 

 

 二度目の「BLACK RAIN」は大学入試1日目の夜でした。

 

 もしも入学できたとしても、学費や生活費を自力でなんとかしないといけなかった私にとって、地元の鹿児島大学医学部以外の選択肢はありませんでした。そのため現役時は鹿大だけを受験しました。

 余談ですが、当時の担任からは「鹿大にこだわるなら工学部に行け」と悪意なく言われ、御縁ある内科医からは「医師になったら僕が講師を務める医局においで。一緒に働こう」と言っていただきました。

 PM-03-07~8鹿児島大学医学部を目指して

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7199779.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7199884.html

 

 前者はエフィカシーを下げる働きかけ、後者は上げる働きかけ。前回(F-445)のテーマ“視点”でいうと、前者は「過去」、後者は「未来」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 1年の浪人を経ての医学部再挑戦で、私は鹿大以外の大学も受験しました。仮に合格したとしても6年間の一人暮らしを続けることはできないのに。

そういう意味では「現状の外」といえますが、そのときの意識状態は決してゴールに向かうものとはいえませんでした。なぜなら「医師になる」の先の世界(ビジョン)がなかったから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そんな状態で「未来のビジョンによる引力の極大化」が起こるはずがありません。

F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33515591.html

 

ゴールは自分のことではなく(例:医師になる)、未来の社会や世界のことです(例:誰もが心身ともに健康で自身の望む人生を全うしている)。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 そのような利己的で未熟な意識状態で臨んだ(鹿大ではない大学の)受験1日目の筆記試験の後に面接がありました。人生初の面接です。

そのときに面接官から「当大学と鹿児島大学、両方合格したらどちらを選びますか?」と質問され、私は「鹿児島大学です」と即答しました。

その回答に(おそらく表情や口調などの非言語部分にも)キレた面接官(たぶん教授)に罵倒され、しかもストレートに言い返してしまったため、私は不合格を確信しました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

プレッシャーからすっかり解放された私は、その夜すぐにはホテルに戻らず、映画館でのんびり過ごしました。観たのは「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」と「BLACK RAIN」の二本立てです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 前年夏に観たときに面白すぎて2回観た「インディ」(3作目)にはさほど心は動かず、初見でなんともいえない思いが残った「BLACK RAIN」に心が震えたことを覚えています。

 

  なぜ最初に観たときとこんなに印象が違うのか?

  なぜ心が震えるのか?

 

 そんなことを考えながら、2日目の受験終了後に鹿児島に帰りました。言葉にはできない悶々とした思いを抱えながら。

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 苫米地式認定コーチとして活動する今は、二度目に心が震えた理由がよくわかります。ひと言でいうと“共感”です。

Q-298~:どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423870.html

 

主人公の心(情報場)に強く共感したのは、大事な受験の面接で逆ギレしてしまい後悔していたからだと思います。横領を行い、信じてくれた同僚を裏切り続けた主人公の後悔と(今思うと小さいものですが)私の後悔が共鳴したのでしょう。

F-418:私、うっちゃいました <前編;後悔は進化の結果>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37549544.html

 

 前回(F-445)書いたとおり、主人公 ニック(演:マイケル・ダグラス)は、松本(演:高倉健)のサポートを得て、未来において責任を果たそうとします。佐藤(演:松田優作)を捕まえることで。そして、刑事としての尊厳を取り戻すことで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 それは「本当の“自分”を取り戻す」ということ。ひと言でいうと「脱洗脳」です。

 F-378:学びと破門で脅しをかける <vol.2;洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう方法>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35894360.html

 

 では、何から“自分”を取り戻すのか? というと 拝金主義。

 ゴールのバランスホイールでいうと、養育費の支払いなどで「ファイナンス」に偏っていたのを、「職業」や「社会への貢献」、そして「スピリチュアリティ」を包摂する“視点”でバランスを取り戻すということ。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

ひょっとしたら、この時初めて「職業」と「ファイナンス」のゴールを切り分けたのかもしれません。

 Q-444:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37428249.html

 

 生活に追われ横領を行ったニックと進学後のお金の心配で頭がいっぱいだった私は、ともに「お金の奴隷」だったといえます。だから「Working Dead」。私の場合は「働く前からすでにWorking Dead」。

 Q-422:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36570553.html

 

 自らを脱洗脳し、「Working Dead」から脱するためには、ゴール、とくに「スピリチュアリティ」のカテゴリーのゴールが必要です。

 日本にコーチングを導入する際にバランスホイールから抜いたという「スピリチュアリティ」を、苫米地博士は「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」の3つに分けて戻されました。

Q-305:「心身相関」と「超情報場理論」 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30918952.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2026年度版」(Club TomabechiMonthly Dr.Tomabechi’s Column 1月)より引用します。

 

 

スピリチュアリティというゴール(抽象度、リーダーシップ、エソテリシティ)

 コーチングの元祖であるルー・タイスは敬虔なクリスチャン(キリスト教徒)であり、その社会貢献のゴールに「スピリチュアリティ」がありました。これはカトリシズムのような博愛主義から来ており、そこではキリスト教という枠組みの中での人格形成や霊性、精神性の向上が意図されています。

 ただ、日本では不幸にもオウム真理教のテロ事件があり、その後も統一教会などのトラブルが続いており、スピリチュアリズムに対しては私自身も批判的です。ただし、スピリチュアリズムとスピリチュアリティは区別されるべきです。

 そのため、私はスピリチュアリティをバランスホイールのゴールに入れるべく、3つに分割しました。それが「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ(秘教性)」です。ただ、この3つは絡み合い、3つで1つです。

 抽象度とは利他性です。他人を利することを考えると現状の外に飛び出せます。またリーダーシップはゴールと関わります。多くのフォロワーに支持される社会性と利他性のあるゴールを掲げてリーダーになりましょう。そして強い倫理観によって「自分の命をたとえ失っても譲れないゴール」を持つ人となりましょう。

 この倫理観こそがエソテリシティであり、抽象度とリーダーシップとエソテリシティはこのように絡み合ってスピリチュアリティというゴールに統合されるのです。

 引用おわり

 

 

抽象度とは利他性です。他人を利することを考えると現状の外に飛び出せます。またリーダーシップはゴールと関わります。多くのフォロワーに支持される社会性と利他性のあるゴールを掲げてリーダーになりましょう。そして強い倫理観によって「自分の命をたとえ失っても譲れないゴール」を持つ人となりましょう

 

 映画終盤でのニックの姿には「自分の命をたとえ失っても譲れないゴール」の存在が感じられます。ただし、そんな意識状態の時には、気をつけないといけないことがあります。

それは「空(くう)」が抜けた「実(じつ)」になってしまわないこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

ひとたびゴールを設定すると、ゴール達成、すなわち抽象度が下がる方向ばかりに気が向いてしまい、ついつい「空」を忘れてしまうもの。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それは「指ばかりを見て、指さす先を見失った状態」。だから「指さす先」=「空」を忘れないために、「さらなるゴールを思い続ける」という感覚が大切です。

 Q-408BSをゼロベースで観察することが困難な中vol.2;〇〇を感じ取る力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35967572.html

 

その鍵となるのが「意図性(intentionality」。

「意図性(intentionality)」とは、「次に何をするか」という将来に対する自身の意図のこと。それは行動だけでなく、思考(=情報空間での行動)をも含みます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

「意図性(intentionality)」が、“自分”という存在のオリジナルを決め、その存在の意義を決めます。シンプルにいうと、「なぜ存在するのか?」「なぜ生きるのか?」への答えが自分(=宇宙)を決定します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

  自分の命をたとえ失っても譲れないゴールとは何か?

  そのさらに先にあるゴールは何か?

  なぜ存在するのか?

  なぜ生きるのか?

  “自分”とは?

 

 

 受験の後、鹿児島に帰る電車の中で感じた「言葉にはできない悶々とした思い」とは、そういった自問だったのだと気がつきました。

 Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 これは「Working Dead」を脱し、真の意味で生きる(生ききる)ための自問です。

 L-221202208月シークレット… -08;“しっかり生きる”ためのシンプルなワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37223679.html

 

 

  なぜ生きるのか?

  “自分”とは?

 

 

 

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-追記-

プレッシャーからすっかり解放された私は、その夜すぐにはホテルに戻らず、映画館でのんびり過ごしました。観たのは「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」と「BLACK RAIN」の二本立てです

 

 若い人には信じられないと思いますが、昔は二本立てがあたりまえでした(少なくとも鹿児島では)。計4時間以上も映画館で過ごすことができるなんて、なんてのんびりした時代だったのでしょう。

Q-320~1:速いスピードでvol.2~3:「時間は体感」を体得する4つのステップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31732537.html

 

 受験初日の夜、先に見たのはインディ・ジョーンズの3作目「The Last Crusade」でした。

1作「Raiders of the Lost Ark」(1981年)から第5作「The Dial of Destiny」(2023年)までは、なんと42年間!

それぞれの映画が意識に上がるたびに(trigger)、その時代の体感が甦ります(anchor)。

F-304~:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426094.html

  

 ところで、インディ・ジョーンズといえば、あの胸躍るマーチ!

 作曲したのは、もちろん、映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams1932~)です。

次回(F-447~)からは、その巨匠の言葉を考察します。

 

 

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-381~:ロバート・メーガーの「3つの質問」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430484.html

L-131202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -12;心豊かに働き、心豊かに生きるために

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Q-322~3:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.4~5:「体感時間」を拡張するための4つの要因>

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31785852.html

Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2026年度版




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