苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-435~ MIAMI VICE

F-435MIAMI VICE <前編;大きな世界観への“アクセスコード”>

 

 米国のTVドラマ「MIAMI VICE」をご存じでしょうか?

 

 1984年から1989年まで5シーズンにわたって放映された刑事ドラマで、日本でも「特捜刑事 マイアミ・バイス」として198610月から19883月まで放送されました(シーズン4途中で打ち切り)。

 鹿児島でも放送されていたのですが(たしか水曜深夜)、私は家で視聴することができなかったので(理由は察してください)、祖父の家で録画(VHS)して観ていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

Miami Vice(Wikipedia)

Wikipediaより引用

特捜刑事マイアミ・バイス - Wikipedia

 

 

MIAMI VICE」は当時の“常識”を覆すドラマでした。

L-233202209月シークレットレクチャー -08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37675977.html

 

 例えば、視覚への働きかけ。

 エグゼクティブ・プロデューサーに抜擢されたマイケル・マン(Michael Mann)は、上記ロゴでもわかるとおり、徹底的にパステルカラーにこだわりました。

 ストーリー上屋外ロケが多かったのですが、映像に映り込むものすべての色をカラーチャートで分類し、基準外の色は移動や撤去、再塗装を行ったそうです(公衆電話や建物なども)。そうやって「表:華やかな楽園」「裏:凶悪な犯罪都市」というイメージを作り上げました。

 L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

 さらには、聴覚への働きかけ。

80年代を席巻した音楽番組「MTV」のような演出は、このドラマから始まったそう。数分間、音楽と映像だけ なんてことがよくありました。

今思うと、それらは「非言語の働きかけ」だといえます(英語の歌詞がわからない人限定ですが)。

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

楽曲を提供したミュージシャンも豪華で(私が好きなブライアン・アダムスの曲も使われています)、劇中挿入歌を集めたサウンドトラック(vol.1~3+ベスト盤)は大ヒットしました。さらにグレン・フライ、フィル・コリンズ、ウィリー・ネルソン、そしてジェームズ・ブラウンといったアーティストは、いずれも重要な役どころで出演もしています。

 F-267~:「Classic

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422833.html

 

 人気ミュージシャンの楽曲だけではなく、ドラマのために書き下ろされた劇伴も秀逸。ヤン・ハマー(Jan Hammer)が作曲した「Miami Vice Theme」は、インストゥルメンタル曲としては異例のビルボード1位を獲得し、グラミー賞も受賞しています(1986年)↓

 Jan Hammer - Miami Vice Theme [OFFICIAL VIDEO]

  

 2002年にはハマーの楽曲のみで構成された「MIAMI VICEThe Complete Collection」(2枚組CD)が限定発売されました。このCDは私の大のお気に入りで、とくに車で海沿いを走るときなどに聞いています。

マイアミと姉妹・友好盟約を結んでいる鹿児島市はヤシの木が多く、曲をかけながら走っているときの気分は完全に“Miami”です(乗っている車はフェラーリではありませんが)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 最近、前述のテーマ曲や主人公のテーマ曲(「Crocket’s Theme」)のアレンジ版が存在することを知り、ずいぶん高かったのですが購入してしまいました。「聞きたい」というwantを止められなかったのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 2週間後イギリスから届いたCDを聴いてみると、「何か違う」という違和感が

 

それは「ちょっと気持ちの悪い違和感」でした。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その後しばらくの間、「この違和感の正体は何なのだろう?」と考えました。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 

 ところで、ご承知のとおり、苫米地博士は今も毎月ライブを開催されるミュージシャンであり、音楽や音そのもののマインド(脳と心)への影響を研究する科学者でもあります。

博士が制作されている“機能音源(functional sound)”には、例えば「IQを上げる」ための音源にはアルファ波誘導のための音が、「熟睡する」ための音源にはアルファ波→シータ波→デルタ波と誘導するための音が入っているそうです。

 Q-355:休みの日なのに気持ちがvol.2;リラックスと緊張のサイクル -基礎編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33196855.html

 

 “機能音源”は最先端の機能脳科学や認知科学、そして人類の音遺産を応用して開発されているそう。サブリミナル技術も使いつつ、まったく新しい「無意識レベルでしか認識できない方法」で脳を活性化するというのが、苫米地博士の“機能音源”です。

 Q-280:今までRASとスコトーマは<後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 博士の80年代からの音の研究は、2000年代にディスカバリーチャンネルに取り上げられています。同番組は世界中で放映され、4億人が視聴したそう。ある音源はテロ予防として某国の空港で使用され、暴動対策として刑務所でも利用されていることが明かされています。

 

 以下、博士のブログ(200692日)から引用します。

 https://tomabechi.jp/archives/50256438.html

 

 

 私がカバーされているディスカバリーチャンネルの番組の海外での放映が開始されたようだ。着うたを作ったり、ギターを弾いたり、funky scientistとして紹介されている。ヨーロッパなどからディスカバリーチャンネルを見たということで、着うたの問い合わせがかなり来始めた。日本では11月の放映らしい。字幕をつくるタイムラグがあるようだ。英語のタイトルは、One Step Beyondという番組。サイエンス未来形という日本語タイトルの11月からの第2シーズン中で放映されるらしい。

 引用終わり

 

 

 そのディスカバリーチャンネルの番組で紹介されたのは「胸が大きくなる音源」。

「なぜ、それ~?」と不思議に思われるかもしれませんが、大々的に紹介されたのが「巨乳音源(by 博士)」だったのには大人の事情があるそうです。

ぜひ下記リンク番組をご覧ください↓

 ディスカバリーチャンネル 「機能音源 胸が大きくなる着うた」

 https://www.youtube.com/watch?v=_n05ZmSZuCY

 

 そんな博士は「音楽に親しむことでIQがアップする」と話されています。鍵は「世界観」。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 その「世界観」の本質は、「抽象度の高さ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 以下、苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(エイ出版社、p32)より引用します。

 

 

14/55

かなり高い抽象度を必要とする音楽に親しむことでIQがアップ

 音楽もまた脳の活性化に役立つことで知られています。最初は聴くことからはじまって、次には自分で楽器を演奏するところまでいきましょう。クラシックで基礎を固めてから、自分の芸術性を表現するためにロックやジャズにいってもいいでしょう。音楽は作者の世界観が曲に表れます。その世界観が大きい方が、聴いている側も有意義ですので、大きければ大きいほどいいということになります。そこまで作曲者の世界観が大きい音楽を探してみると、やはりモーツァルトやベートーヴェンなどのクラシックということになります。それは近現代のロックやジャズなどの世界観とは比べ物にならないほど大きいもの。ほとんどは、宗教的な要素が入っているので、どうしても世界観が大きくならざるを得ないのです。

 クラシックの世界では、モーツァルトやベートーヴェンなどの世界観を忠実に再現する職人が求められます。演奏者の個性を発揮する領域はほとんどゼロです。作曲者が書いた楽譜を一音たりとも変えずに表現するのがクラシックの演奏者なのです。

 対して、ロックやジャズといった音楽は、演奏者の表現の余地が広く残されていて、自身の世界観をより自由に表現できます。ならば、クラシックよりもロックを聴いた方がいいかというとそうではありません。わたしはロックも大好きで普段でもレッドツェッペリンやジミヘンも聴きますしロック演奏もしていますが、クラシックの演奏者は、音楽大学を卒業した人ばかりで、ロックの演奏よりも技術は高いことが多いのです。一流の人たちの高い技術の音楽を聴くことはとても大切です。

 音楽を聴くことが、脳にいいのは、情報空間のリアリティをしっかりと維持して表現するという訓練になるから。可能であれば、聴くだけでなく、自分で演奏する方がいいんです。大人でも練習すれば、すぐできるようになります。音大レベルになる必要はないのですから、教室に半年ほど通えば、ある程度できるようになるでしょう。どんな楽器を弾けばいいかお悩みの方は、譜面のある楽器ならばなんでもかまいません。最初はピアノをおすすめしますが、バイオリンでもチェロでもいいでしょう。譜面という視覚情報を通じて、作曲者のつくり上げた世界観を再現できたかが重要です。

 

POINT 超一流脳への道

 脳によい音楽は世界観が大きいもの

 抽象度を上げる訓練にもなる

 引用終わり

 

 

 音楽は作者の世界観が曲に表れます。その世界観が大きい方が、聴いている側も有意義ですので、大きければ大きいほどいいということになります

 

 有意義」のひとつが「IQがアップ」すること。

 Q-431:コーチングを行う際、説明を平易にしたり、自分なりの<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36974130.html

 

IQとは、情報空間における操作能力のこと。「抽象度の高い空間で、五感をともなう身体的な操作ができる能力」がIQです。

引用文中の「世界観が大きい」とは、「抽象度が高い」ということ。つまり、より大きな世界観を感じられるほど、抽象度が高くなり、IQが高くなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 高次の抽象度世界を高い臨場感で感じることは簡単ではありませんが、音楽はそれを可能としてくれます。よって、音楽は「大きな世界観(=抽象度の高い世界)への“アクセスコード”」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 話を「MIAMI VICE」に戻します。

初めは強い違和感を感じた「Miami Vice Theme」「Crocket’s Theme」のアレンジ版も、繰り返し聴いているうちにすっかりなじんできました。きっとコンフォートゾーン化したのでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 しかし、「気持ちの悪さ」は残ったままです。

 

それはきっと音楽(trigger)により引っ張り出された「MIAMI VICE」の世界観(anchor)に由来しているはず。

F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 もっと正確にいうと、「MIAMI VICE」の世界観の変化に由来しているはずです。

 

F-436につづく)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-193:コーチとして観る「Field of Dreams」;原作者の「生と死の間(between life and death)」から何を学ぶことができるだろう?

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F-436MIAMI VICE <後編;「利他→利己」「大乗→小乗」リブートの予感>

 

 米国のTVドラマ「MIAMI VICE」をご存じでしょうか?


Miami Vice(Wikipedia)

Wikipediaより引用

特捜刑事マイアミ・バイス - Wikipedia

 

 

劇伴音楽を担当したのはヤン・ハマー(Jan Hammer)。ハマーが作曲した「Miami Vice Theme」は、インストゥルメンタル曲としては異例のビルボード1位を獲得し、グラミー賞も受賞しています(1986年)。

 最近、前述のテーマ曲や主人公のテーマ曲(「Crocket’s Theme」)のアレンジ版が存在することを知り、ずいぶん高かったのですが購入してしまいました。「聞きたい」というwantを止められなかったのです。

*オリジナル版「Crocket’s Theme」はこちら↓

 Jan Hammer - Crockett's Theme (Miami Vice)

 

 2週間後イギリスから届いたCDを聴いてみると、「何か違う」という違和感が

 

それは「ちょっと気持ちの悪い違和感」でした。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38091415.html

 

 

 思考の結果たどりついた違和感の正体は、「『MIAMI VICE』の世界観の変化に由来している」というもの。

 F-294:苫米地式次世代リーダーvol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 

 全シーズンを視聴されている方には同意していただけると思いますが、シーズン1~2とシーズン3~5はまったくの別物です。一言で言うと、“熱量”が違います。

 F-100:芸術は爆発だ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 1980年代の私は、シーズンを重ねるほどグダグダになるストーリー展開に戸惑い、突然の番組打ち切りに呆然としました。

 F-280L下でのBSB vol.5;“風通し”=ゴール側から〇〇を整え続けること>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30825413.html

 

その「戸惑い」や「呆然」をコーチとして分析すると、「利他から利己への変化」に対する拒否的な反応だったといえます。

Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

 

抽象度でいうと、高次元から低次元への変化。それは単に「情報量が増える」ということではありません。はっきり言うと“劣化”であり“退化”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 あらためて調べてみてわかったのですが、「利他→利己」の本質的な原因はゴールを失ったことにあったようです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る(利他性)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「1)現状の外」は常にスコトーマに隠れているため、ゴールを見つけることは簡単ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 仮に「1)現状の外」にゴールを見つけられたとしても、そのゴールに向かっている間に、かつての現状の外は現状に変わっていきます。それはゴール側の可能世界w2がコンフォートゾーン化するということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 すると、さらなる「1)現状の外」に新しいゴールを設定すること(w3w4w5…)が難しくなります。強力なホメオスタシスが心地よい現状w2(←かつての現状の外)を維持しようとするから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 それは自己保身。

無意識はコンフォートゾーンとなった現状w2(←かつての現状の外)をなんとしてでも維持しようとします。「MIAMI VICE」でいうなら、高い人気を維持しスポンサーを確保することが最優先事項となったはず(=お金に囚われる)。その結果、挑戦的な取り組みは影を潜め、大衆に迎合したありきたりのストーリーになってしまったのでしょう(=過去に縛られる)。

今はTV番組の話をしていますが、政治や社会もそう。そして、人生も同じです。

 F-420:私、うっちゃいました <後編;デフォルト化した社会を変えるために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37623972.html

 

 では、「MIAMI VICE」のシーズン1~2とシーズン3~5の間に何があったのでしょう?

 

 

 答えはエグゼクティブ・プロデューサー マイケル・マンの離脱です。常に客観的な立場で全体をコントロールしていたマンが去ったことで、ストーリーの“核”となるものを、もっというと“魂”を失ってしまいました。

 Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 これは私見ですが、「MIAMI VICE」の“核”や“魂”とは「反権力」であったはず。

 F-362:自由訳「OODA」 <vol.8;「OODA」というトリガーが引きだすもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35109001.html

 

 これも私見ですが、主人公 ソニー・クロケット(James Sonny Crockett)の立ち居振る舞いは、苫米地博士が語られる「アプリオリではないリーダー」のイメージと重なります。シーズン3頃までは。

 Q-462:「この世をよくしたいならvol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38018633.html

 

そのイメージを言語化すると

  圧倒的な利他性
  徹底的な自己犠牲
  揺るぎない責任感

 その根底あるのはゴール社会性があって、利他性があって、しかも人々をワクワクさせるような夢があるゴールです。

 F-416:「楽しい日本」を目指す総理が「あんまり楽しいことはない」とぼやく姿に学ぶ <vol.3;「楽しさ」=ゴール設定&達成 =〇〇>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37475932.html

 

 そんなゴールを制作陣が失ってしまい、それが主人公のブリーフに投影された というのが私の仮説。ひょっとしたらマンが去ったことで先にエフィカシーが下がり、その結果ゴールを見失ってしまったのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールとエフィカシーは一体です。ゴールの中にエフィカシーは含まれており、エフィカシーはゴール抜きでは語れません。

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -12

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 では、高く揺るぎないエフィカシーを保つために、何を心がければいいのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「30代で思い通りの人生に変える69の方法」(泰文堂、p150)より引用します。

 

 

42 高く揺るぎないエフィカシーを持つために、小乗と大乗のゴールをつくりなさい

 このような考え方を仏教用語で「小乗」といいます。

 小乗というのは、平たく言えば、自分が解脱するために修行することです。

 衆生の救済を目的とする「大乗」と異なり、まったくの自分本位です。そのため、大乗仏教はそうした教義を持つ宗派を差別的に「小乗仏教」と呼びました。

 だからといって、自分本位はダメな考え方だ、というわけではありません。

 たとえば、達磨はインド南部の国の第3王子でしたが、洞窟に9年間座り続けて、足を腐らせてしまいました。ふつうに考えれば、これはずいぶん愚かな話です。

 足を腐らせるくらいの一途な思いがあるのなら、貧しい人を救ったり、社会を変えることに力を注いだり、ほかにやることはいくらでもあったことでしょう。ところが、そんなことは棚に置いて、彼はひたすら座禅を組み、足を腐らせてしまいます。そして、そんな達磨のことを、「素晴らしい修行者」「坐禅の開祖」と称賛するわけですから、世間もどうかしています。

 しかし、おそらく達磨に訊くと、本人は幸せなのです。

 なぜかといえば、本人は坐禅を組むことでベータエンドルフィンが大量に出たわけです。足が腐っても痛くないほど出たということは、よほどドーパミンやセロトニンがたくさん出たということでしょう。

 そのときに達磨が感じた世界は、悟りの境地に違いありません。

 傍から見ると、ただのおかしな人に見えたでしょうが、本人はものすごく幸せです。これを小乗というわけです。

 小乗は悪いことではなく、お金の価値で自分を量るよりもはるかにいいことです。ただし、小乗はどう転んだところで趣味の世界の行為であり、その意味で、達磨は趣味の親分といえます。達磨の趣味が何かといえば、座る趣味ということです。

 いっぽうの大乗は、趣味の世界にとどまらずに自分以外の人の役に立とう、ということを目指したものです。

 それは、人生のゴールでいえば、3つ目のゴールに当たります。つまり、ボランティアを含めた地域貢献や社会貢献を考えることです。

 つまり、私がコーチングで行う初期のアドバイスは、金銭だけで自分の価値を量る悪い癖をぶち壊すために、小乗と大乗のゴールをそれぞれ持て、ということなのです。

 職業以外の2つのゴールは、みなさんだいたい3ヶ月くらいで決まります。

 もちろん、思いつくだけではダメで、それが本当に心からうれしいことにならなくてはいけません。

 心からそれを実現したいと思えることで、小乗、大乗というふうに考えていくと、自分の本当の望みが意外に少ないことに気づくでしょう。

 しかし、それを考える癖をつけないと、その人の一生は、お金の奴隷のままで終わってしまいます。高く揺るぎないエフィカシーも、生涯身につくことはありません。

 ▶みんなのためと自分のためのゴールを目指してみる

 引用終わり

 

 

心からそれを実現したいと思えることで、小乗、大乗というふうに考えていくと、自分の本当の望みが意外に少ないことに気づくでしょう。しかし、それを考える癖をつけないと、その人の一生は、お金の奴隷のままで終わってしまいます。高く揺るぎないエフィカシーも、生涯身につくことはありません

 

 上記引用文で博士が説かれているのは、単なる小乗の否定ではなく、バランスの重要性。

 Q-425:現状の外側に100%want tovol.3update ofBalance Wheel」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 

 そう考えると、おとり捜査官であるがゆえに「圧倒的な利他性」「徹底的な自己犠牲」「揺るぎない責任感」を持つはずの主人公がバランスを崩してしまい、大乗から小乗へ、すなわち利他から利己へと変質してしまったこともうなずけます。

重要なのはバランスを取ること。その鍵となるのが“客観”。コーチングは、“主観”ではなく、“客観”です。その“客観”が高く揺るぎないエフィカシーを保つポイントです。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 シーズン2の冒頭で堂々と「お金の奴隷」でいることを拒絶した主人公の姿に憧れた私としては、そのブリーフを貫いた先にひろがる世界(未来)を見ることができなかったことが残念で仕方がありません。それが「気持ちの悪さ」の正体だと思いました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

 「気持ちの悪さ」はまだ続いていますが、同時に希望も感じています。

 

 2006年にマイケル・マン自ら監督を務めたリブート映画(主演:コリン・ファレル&ジェイミー・フォックス)が制作されていますが、2027年夏に再リブート映画が公開されることが決まっているのです。

 監督は、なんと、「トップガン マーヴェリック」(2022年)や「F1/エフワン」(2025年)のジョセフ・コシンスキー(Joseph Kosinski)。コシンスキーはオリジナル版に格別な思い入れがあるようで、「1985年当時、まわりは『STAR WARS』や『TRANSFORMERS』に夢中だったが、私自身は『MIAMI VICE』だった」とコメントしています。

 そんな監督が描く再リブート版「MIAMI VICE」の舞台は、1980年代半ばのマイアミ!

「シーズン1をベースに、当時のマイアミの魅力と腐敗を探求する」とアナウンスされているので、きっと「利他→利己」「大乗→小乗」で終わってしまったTVシリーズを正真正銘の「MIAMI VICE」に再構築してくれるはずです。

 

 1年半後、“あの頃”を再体験できることが、そして“本当の結末”を観れる(かもしれない)ことが楽しみでなりません。

 

 

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-追記-

 さらにオタク話を2つほど。

 

 コシンスキーが監督した映画「トップガン マーヴェリック」と「F1/エフワン」の音楽はハンス・ジマー(Hans Zimmer)が担当しています。ジマーは一昨年(2025年)サウジアラビアから国歌の編曲を依頼されましたが、報道によると「国歌を現代化した罪」で起訴されているそうです。さすがジマー、すごいスケール感です。

 F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34150617.html

 

 そんなジマーとよくコンビを組んでいるのがクリストファー・ノーラン(Sir Christopher Nolan)。ノーランは「作家主義と大作主義の両立に最も成功している一人」と評される名監督ですが、バットマン映画の2作目「ダークナイト」(2008年、音楽はジマー)の制作にあたって、マイケル・マンの監督作「ヒート」(1995年)を研究したとコメントしています。

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