苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-452~ コーチングの対象が自分でも他人でもすることは同じ?

Q-452:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.1;コーチングは「自問自答」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;コーチングは「自問自答」

 

 

Q:苫米地博士の書籍や動画で学びながら、自分自身にコーチングを行っています。自分を変えていこうとするときに、他者に対するときよりも客観的に進めていくことが難しいように感じています。コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いのでしょうか? 自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイントなどがあるのでしょうか?

 

A1:他者よりも自分に対するコーチングの方がずっと難しいはずです。そもそも「セルフコーチング」という概念自体が矛盾しています。なぜでしょうか?

 

 

 「他者よりも自分に対するコーチングの方が難しい」のは、御指摘のとおり「客観的に進めていくことが難しい」から。コーチングは、主観ではなく、客観。客観を維持できなければ、それはコーチングではありません。

 L-202202207月医療・介護研修会 -12QA、最終回);コーチングの奥義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36432314.html

 

 客観のことを、苫米地博士は「外側視点(外的視点)」と表現されたりもします。

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 その客観や外側視点(外的視点)がないと、スコトーマを外すことができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマを外すことができないと、いつまで経っても現状の外にゴールを設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、「自分自身に対してコーチング」はとても難しいのです。

 Q-069:認知的不協和の状態に… Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 

 「『セルフコーチング』という概念自体が矛盾」している理由は、コーチングの鉄則に反するからです。では、その鉄則とは何でしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p254)より引用(青字)し、考察します。

 

 

◎なぜ、コーチングの時間は30分なのか?

 <アドバンスド2>の最後は「コーチング・セッションはなぜ30分なのか?」についてです。

 いつも言っているようにコーチングの時間はおしゃべりの時間ではありません。いま紹介したようにコーチの仕事の第一はゴールが現状の外にあるかどうかのチェックです。その時に重要なのはコーチのアドバイス……だと思っている人が非常に多いようですが、違います。

 コーチはアドバイスをしません。ゴールについて考えるのはクライアント自身です。逆にアドバイスのようなことをしたら、クライアントは、コーチからの影響を受けてしまうでしょう。さきほど言った「世界から差別をなくす」をゴールに設定する話がいい例です。ですから、コーチはクライアントが自問自答を続けられるように黙って見守るべきなのです。

 ところが、多くの間違ったコーチングでは、ここでさまざまなアドバイスをすることを推奨しています。クライアントの悩みを聞き、気持ちに寄り添い、元気づけようとします。

 たぶん「それの何が悪いのか?」と思った人も少なくないでしょう。コンサルティングやカウンセリングであれば、そのやり取りこそが仕事になるわけですから。

 しかし、苫米地式コーチングでは「クライアントのコンテンツにかかわらない」というルールがあります。コンテンツとはまさにゴールの内容で、コーチは内容にかかわってはいけません。それをやってしまうとどうしてもクライアントの利益100%というわけにはいかなくなってしまいますし、クライアントのスコトーマを逆にコーチが強めてしまうことにもなりかねません。

 では、一体、セッションの間、コーチはなにをしているのか?

 引用終わり

 

 

 クライアントのコンテンツにかかわらない

 

 これがコーチングの鉄則!

 

 コンテンツのことを「まさにゴールの内容」と書かれていますが、さらに重要なのは「関数pの再定義をしない」こと。「関数p」こそが、“コンテンツ”の根源です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

「関数p」とは、自我のこと。コーチは決して自我には関わりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自我をコーチング用語で言い換えると、「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」です。コーチは、自我にも、BSにも、そして「ゴールの内容」にも、決して関わりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

 クライアントのコンテンツにかかわらない

 

 

 では、コーチは何をするのでしょうか?

 

 

 答えは簡単です。クライアントのエフィカシー(ゴールを達成するための自己能力の自己評価)を上げることをしています。これは、コンテンツにはかかわらないということの裏返しでもあります。自己能力の自己評価ですからコーチはコンテンツにはかかわる必要はありません。ですから、コーチングは、エフィカシーの構築をお手伝いするものなのです。

 引用終わり

 

 答えは「エフィカシーを上げる」「エフィカシーの構築をお手伝い」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 次世代コーチングのフレームでいうと、「エフィカシー関数を作る」こと。そのために行うことが「セルフトークのコントロール」です↓

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 

 また、クライアントがエフィカシーを上げることができれば、コーチは話す必要はありません。なぜなら、そこから先はクライアントがゴールについて自問自答する時間だからです。もしも、そこでコーチがなにかを喋ってしまったら、自問自答の邪魔をすることになってしまいます。

 引用終わり

 

 自問自答」とは、超瞑想のことでもあります。つまり、コーチング時間=瞑想時間。その重要な取り組み(や意識状態)を邪魔しないために、コーチは無言を貫きます。

 L-213202207月シークレットレクチャー -11;<ワーク3>スコトーマを消す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36911560.html

 

 

クライアントが口を開くのは自問自答の結果が出た時です。その時、コーチも必要であれば、口を開きます。ただし、それはアドバイスではありません。そのゴールが現状の外であるのかのチェックです。

 引用終わり

 

 ゴールは、あくまでも現状の外。しかしながら、「現状の外かどうか?」は自分ではなかなかわからないものです。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

現状の外と思っていたものが「理想的な現状」「現状の最適化」であった場合、ますます現状=これまでの関数pBSに縛られてしまうことになります。

L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 

 そして、必要に応じて、バランスホイールへと落とし込むことを促していくのです。

 だからこそ、コーチング・セッションの時間は30分ほどなのです。これは多くの人が短いと思っているようですが、コーチの前で実際にクライアントが自問自答している時間は5分と保ちません。ほとんどの人は1分もしないうちになにかを話し始めてしまいます。自問自答の時間としては30分でも長いくらいなのです。

 何度も繰り返しますが、コーチングはカウンセリングでもコンサルティングでもありません。クライアントとともにゴールへと向かうパートナーといった存在です。いえ、パートナー以上の存在であると思っている私にとって、やはり、この言葉がしっくりきます、「コーチはクライアントの一番の味方である」と。

 親兄弟、配偶者よりも味方です。

 なにがあってもクライアントの味方をする存在。それがコーチです。

 ですから、セッションではクライアントは徹底的に自問自答をし、その自答をコーチにぶつけてください。コーチは、それがゴールへと向かっているかを確実にチェックします。

 引用終わり

 

 

 コーチング・セッションは「自問自答」。

ならば、コーチによるコーチングも、セルフコーチングも、さほど違いがないように感じられるかもしれません。“自ら問い、自ら答える”ことだから

 F-392~:ナイセイカンショウ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431017.html

 

しかし、やはり、セルフコーチングは難しいものです。

それはなぜでしょうか(case)? どうすればいいのでしょうか(plan)?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

Q-453につづく)

 

 

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-関連記事-

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-314~:こんな私に誰がした

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

Q-423~:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431018.html

Q-443:コンサルティングとコーチングは同時にできるでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37416250.html

Q-448:未来において「被害者」という評価をひっくり返すことができるのはあり得ないと思っています <補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

 

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Q-453:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.2;コーチングは「自己超越」-前編-

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;コーチングは「自問自答」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 vol.2;コーチングは「自己超越」-前編-

 

 

Q:苫米地博士の書籍や動画で学びながら、自分自身にコーチングを行っています。自分を変えていこうとするときに、他者に対するときよりも客観的に進めていくことが難しいように感じています。コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いのでしょうか? 自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイントなどがあるのでしょうか?

 

A2:コーチング・セッションは「自問自答」。

ならば、コーチによるコーチングも、セルフコーチングも、さほど違いがないように感じられるかもしれません。“自ら問い、自ら答える”ことだから

 F-392~:ナイセイカンショウ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431017.html

 

しかし、やはり、セルフコーチングは難しいものです。

それはなぜでしょうか(case)? どうすればいいのでしょうか(plan)?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 今回はコーチング・セッション中に行われる「自問自答」について掘り下げます。

 

自問自答」は“自ら問い、自ら答える”ということですが、最初の「自(ら問い)」と次の「自(ら答える)」は同じではありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「同じではない」ということをしっかり確認し、場合によっては修正(誘導)することが、コーチの役割です。その確認と修正(誘導)を、「自分自身に対してコーチングを行う場合」には自分で行わなければなりません。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

そのためにはコーチングにおいても重要な“ある知識”の体得とその実践が必要です。

 L-236202209月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37723449.html

 

 その体得する知識とは「抽象度」。実践とは「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 最初の「自(ら問い)」よりも後の「自(ら答える)」の抽象度が高くなければ、「自問自答」で吐き出した答えは必ず現状の中。その場合、コーチは抽象度が上がる方向に誘導しながら、再度「自問自答」を促します。

 L-06220209… -02;高次の抽象度次元に誘う存在、高い抽象度次元を志向する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28485944.html

 

これから引用する文章に合わせて「ゲシュタルト」という言葉を用いるならば、最初の「自(ら問い)」よりも後の「自(ら答える)」の方がゲシュタルトが大きくなっています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *「ゲシュタルトを大きくする」ための具体的方法はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 以下、苫米地博士の著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店、p148)より引用します。

 

 

すべては、ゲシュタルトの選択問題

 前項で述べたように、ゲシュタルトとは、1つの心を維持し、それにそぐわないものは認識しないという知覚現象や認識活動を説明するための概念で、日本語では認識の統合とか認識のかたまりとか呼ばれています。

 維持するためにふさわしい認識の範囲がすなわち、前出のフレームになるわけですが、現実の人間の思考では、そのフレームを設けて、その中で考えるということが難なくされています。

 無限の可能性を全部洗って、選択するには、無限の時間がかかってしまうからです。

 つまり、ある1つのことをやるときに、その中で起きうることのすべてに、起きる可能性があるのです。

 その可能性の中で、何が関係あるのか、何が関係ないのかを選び出し、ゲシュタルトを形成するのです。

 例に挙げた完全試合でいえば、赤い帽子が重要だったのか、赤いトランクスが深い関係を持っているのか、あるいは、観客の帽子が赤かったことと関係があるのか、そのどれもが関係ないのかなどなどの可能性です。

 もしかしたら、観客にとっては、そのどれもが関係ないもので、赤い帽子もめがねも、完全試合をするためのフレーム、ゲシュタルトの中にははいらないかもしれません。

 まして、ピッチャーがはいているトランクスの色など知りようがないのです。完全試合の可能性はまったくないことでしょう。

 しかし、ピッチャーにとっては、これは、完全にゲシュタルトの選択範囲内です。彼は、数々のゲシュタルト要因の中から、赤いトランクスを選び出したのです。

 このような、人間の心だけがする選択を科学で可能にし、問題を解決しようとしたのが認知科学です。

 その先駆者は、アメリカの計算機科学者ジョン・マッカーシーです。彼は、マービン・ミンスキーとならぶ初期のAIArtificial Intelligence=人工知能)の第1人者と言われています。

 彼は、1956年、人工知能に関する初の国際会議を開催しました。

 そしてパトリック・ヘイズとともに、彼の指導を受けたアラン・コトックは、1966年にチェスプログラムを開発しました。

 しかし、ジョン・マッカーシーや同じく第1人者とされたパトリック・ヘイズらが提唱したフレーム問題により、人工知能(AI)の限界が見えてきたのです。

 つまり、かなり狭い範囲のゲシュタルトによるものでなければ、人工知能は、与えられた使命を果たすことができないことがわかったのです。

 たしかに、人工知能研究の初期には、文法や専門知識などのルールを与えればコンピュータによる自然文の理解が可能になり、人間との対話もできるようになるのではないかという楽観的な見通しがありました。

 人工知能にできることは、現在、50年近くもまえに開発されたチェスのゲーム以上のものはないのです。

 これから先のことはわかりませんが、私は、やはり、ここでも、認知科学の限界を感じてしまうのです。

 まとめれば、人工知能はたしかに、たとえばチェスや将棋のように限定されたゲームなどのフレームの中では、人間を凌ぐ能力を発揮します。しかし、それも人間がプログラムを仕込んだからこそできることです。

 ある野球のピッチャーが、いい成績を上げるのに、自分のはいたトランクスが関係あるのだといった、思いがけない関係性を見つけ出すような「抽象化能力」、そして全体と部分の双方向性を捉える能力は、人工知能には今のところ望むべくもないのです。

 むしろ、そうした人工知能の限界をはっきり認識したことが、現在の認知科学の功績と言ってもいいのではないでしょうか。

 引用終わり

 

 

ゲシュタルトとは、1つの心を維持し、それにそぐわないものは認識しないという知覚現象や認識活動を説明するための概念で、日本語では認識の統合とか認識のかたまりとか呼ばれています

 

 この「1つの心を維持し、それにそぐわないものは認識しないという知覚現象や認識活動」が、人間に特有のゲシュタルト能力。

 Q-408:ブリーフシステムをゼロベースで観察するvol.2;〇〇を感じ取る力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35967572.html

 

 無限に等しい可能性の中からまるで運命に導かれるかのように「『これだ』と判断」できるのが「ゲシュタルト能力」です。そして、その「『これだ』と判断」と同時に、人は他の可能性をあえてスコトーマに隠すことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私たちは、じつは、あたりまえのようにゲシュタルト能力によって「フレーム問題」を解決しています。

 Q-304:どうやったらすべての目標を結びつけることがOps編;〇〇〇化>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30891147.html

 

 このゲシュタルト能力こそが、認識できないはずの現状の外にゴールを見出し、実際にそのゴールを達成してしまう秘密であるといえます。その本質は「抽象度を上げる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

  「自ら問う」間に抽象度を上げ、「自ら答える」

 

 

 それがコーチング・セッション中に行われる「自問自答」。それは「自己超越」のプロセスだといえるはずです。

 F-390:“心身の不調”の一考察 <vol.6(最終話);根治的解決法 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36459545.html

 

 そんな「自問自答」=「自己超越」を、「セルフコーチング」において実現するための秘訣(秘密)が

 

Q-454につづく)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-382:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.2;知識「無限の『there』」>

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L-234202209月シークレットレクチャー -09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

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L-237202209月シークレットレクチャー -12;ゴール側からの新たな縁起づくり

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37748141.html

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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Q-454:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.3;コーチングは「自己超越」-後編-

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;コーチングは「自問自答」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 vol.2;コーチングは「自己超越」-前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37865334.html

 vol.3;コーチングは「自己超越」-後編-

 

 

Q:苫米地博士の書籍や動画で学びながら、自分自身にコーチングを行っています。自分を変えていこうとするときに、他者に対するときよりも客観的に進めていくことが難しいように感じています。コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いのでしょうか? 自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイントなどがあるのでしょうか?

 

A3:「自ら問う」間に抽象度を上げ、「自ら答える」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それがコーチング・セッション中に行われる「自問自答」。それは「自己超越」のプロセスだといえるはずです。

 F-390:“心身の不調”の一考察 <vol.6(最終話);根治的解決法 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36459545.html

 

 そんな「自問自答」=「自己超越」を、「セルフコーチング」において実現するための秘訣(秘密)が「利他性」です。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p260)より引用し(青字)、考察していきます。

 

 

◎誰もが持っている利他性

 ゴールを設定する時に重要なのが心から欲しいゴールかどうかです。意外とそうではないゴールを選んでいる人が多いというのはこれまでも話してきましたが、ここではバランスホイールを使って具体的に解説していきましょう。

 引用終わり

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして4)自分中心を捨て去る。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「3)人生のあらゆる領域」にしっかりとゴールを設定(再設定)するために、バランスホイール(balance wheel)を活用します。バランスホイールを意識に上げることが、人生のあらゆる方面で「2)心から望む」を貫くためのポイント。

 次世代コーチング・プリンシプルでいうならば、「⑤やりたいことをやりたいだけやる」ための鍵がバランスホイールです。

 Q-425:現状の外側に100%want toのゴールvol.3update ofBalance Wheel」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 

 

 コーチングではバランスホイールのカテゴリーとして職業、家族、健康、趣味、社会貢献、生涯学習、ファイナンスなどがあり、カテゴリーごとにゴールを設定していくわけですが、ファイナンスは「あまり好きじゃないけど、お金になるのでやっています」という人が多いカテゴリーです。

 先日、その典型的な人に出会ったので紹介しましょう。

 彼は貨幣の古物商をやっている人間で明治〇〇年の銀貨は価値が高いと言っていました。数週間前にある場所であった古物商のバザーで手に入れた明治〇〇年の銀貨がいまは買値の20倍になったと喜んでいました。彼はそれを海外の市場で売ろうと考えたのでしょう。私に香港の銀貨の相場について調べてほしいと言ってきたのです。

 その時、彼に言った言葉は「なにもしないで、買ってきたものを右から左に売るのは転売ですよ。不労所得と言って経済を破壊するので絶対にやってはダメです」というものでした。

 彼の行為は商社のやっていることと根本的に違っています。大したリスクも負わず、買ってきたものを右から左に流すだけです。なにしろ、古物として扱う銀貨の価値はなにもしないことがいいことなのです。発売された当初のまま、パッケージもなにもかも元通りであればあるほど価値が高いのです。付加価値をつけようとしたらダメなのですから、本当にただの転売です。価格設定にしても疑問があります。数週間で価格が20倍になったと言っていましたが、実際は知り合いの古物商同士で転がして値段を吊り上げた結果でしょう。それを最終消費者に高値で売るというのは詐欺に近い行為です。結局、私は「世間ではそれを不労所得と言って犯罪行為に近いものだから協力できないよ」と言ったら怒って帰っていきました。

 ファイナンスのカテゴリーのゴールはお金儲けだからといって何をしてもいいわけではありません。自分がやりたいことと同時に利他性がないといけないのです。

 引用終わり

 

 「2)心から望む」をただ追求すると、つい利己的になってしまうもの。それが動物のデフォルトです。残念ですが、人間も放っておくとデフォルトに戻ってしまいます。

 F-420:私、うっちゃいました <後編;デフォルト化した社会を変えるために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37623972.html

 

 人間が他の動物と違うのは、抽象度を上げていくことができること。人は教育によって抽象度を上げながら、より“人間らしく”成長していくことができます。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

しかしながら、とくに“お金”に強力に紐付く恐怖や不安により脳の働きが大脳辺縁系優位になってしまうと、容易にデフォルトに戻ってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから「ファイナンス」のカテゴリーは重要。「ファイアンス」に向き合うときこそ、「利他性」を肝に銘じるべきです。

 Q-444:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37428249.html

 

 そんな「利他性」は、「自分自身に対してコーチングを行う場合」の鍵だといえます。なぜなら

 

 

 前述のように現状の外はなかなか見ることはできません。ですから、コーチとのセッションになるわけですが、自分で現状の外か否かを検証する方法が一つあります。それが「利他性」です。

 他人を利する、他人のために動くというのはとても簡単な現状からの脱出方法です。なぜなら、私たちの現状というのは自分のために作られているからです。居心地のいい場所=コンフォートゾーンは、その名の通り、自分が過ごしやすい場所です。どこになにがあるのかがわかり、すぐに取り出すことができ、嫌なことを言う人もいない。精神的にも物理的にも、居心地のいい空間を私たちは懸命に作ろうとしています。

 一方、コーチングに興味を持つ人は、その空間が逆に窮屈になってしまった人たちです。「やりたいことを見つけてそれをやろうとするのですが周囲の賛成が得られない」といったものや、「いまの状態では自分の成長がない。逆に阻害されてしまっている」といった思いを持っています。居心地のいい場所とは慣れ親しんだ場所であるとともに、すべてがわかっている場所であり、ともすればそれは刺激のない空間でもあるのです。

 それを打ち破るために現状の外に出ようと思うのですが、多くの人はこんなふうなことを考えます。「結局、やっぱりいまは外資系で働かないとダメだな」「いまは投資をやるべきだ」といった欲望の成就です。これが問題なのです。残念ながらそこに利他の精神はありません。

 引用終わり

 

 利他性」は、「自分自身に対してコーチングを行う場合」の鍵。なぜなら、「他人を利する、他人のために動くというのはとても簡単な現状からの脱出方法」だから。「現状」とは、ホメオスタシスによって強力に維持されているコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールの基本条件「1)現状の外」というのは、CZの外側という意味です。CZの外側はスコトーマに隠れるため、私たちはそもそも「1)現状の外」を認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「コーチングの対象が自分であっても他者であっても」これまでのCZから抜け出さなければ、コーチングのコアであるゴール設定ができません。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 だから、CZ

 

 

 自分が心から欲しいものをゴールにしてくださいと言われたら、自分が得することを、自分が心地よくなることを真っ先に考えますが、それはいままでのコンフォートゾーンを拡張させただけです。そのままでは現状の外には出られないのです。

 外に出るには利他性が大切になってきます。他人を利することを考えると、前にも書きましたが、現状の外が見えてくるのです。現状とは自分にとっての居心地のいい空間ですから、そこに利他の視点を入れれば、当然、現状の外になるからです。

 利他性というのは、自分の意思で現状から飛び出す糸口なのです。

 引用終わり

 

 だから、CZは高く! 狭く!

 

 それが次世代コーチング・プリンシプル「④居心地のよさを求めるな」の核心です。

 L-210202207月シークレットレクチャー -08;狭く! 高く!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36862880.html

 

 より利他的なゴールを設定し(高く!)、現状のCZに対して排他的なゴール側のCZをつくるほど(狭く!)、ホメオスタシス・フィードバックのループを狭めて強力に働かせることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 反対にいうと、そうしないと現状から抜け出すことはできません。居心地のいい現状(これまでの可能世界w1)に片足を突っ込んだまま、まだ馴染みのない不安定な現状の外側(ゴール側の可能世界w2)へと移動することはできないのです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 利己的ではなく、利他的に生きる。

 これを言うと多くの人は「理想はそうだけど、現実的には」といいます。つまり、「できたらいいね」ということで、最初からできないと思っているし、やろうと考えてもいません。

 しかし、「利他性」は私たちの生活にとても身近で誰もが持っています。例えば、私たちは道にゴミを捨てません。捨てない理由は自分たちが住んでいる街が汚れるからです。自分だけではなく、他人も嫌な思いをしますから、ゴミは捨てないのです。多くの日本人にとって「当たり前の感覚」、これが利他性のわかりやすい例です。

 利他の精神は聖人君子だけが持っている高尚なものではありません。誰もが持っている他人への気遣いや思いやりです。その気持ちをゴールを設定する際に加味すると、スッと現状から出ることができるようになってくるのです。

 引用終わり

 

 仮に現状から抜け出すことができたとしても、まわりがこれまでの現状に引きずり戻そうとします。それがドリームキラーによるドリームキリング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 ドリームキラーの代表的な内省言語が、「理想はそうだけど、現実的には」というもの。そういう冷めた空気(雰囲気)からクライアントの熱い心(エフィカシー)を守り抜き、さらに熱くしていく(エフィカシーを高めていく)ことがコーチの役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 次世代コーチングのフレームでいうと、「エフィカシー関数を作る」こと。そのために行うことが「セルフトークのコントロール」です↓

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 私自身は「スコトーマに隠れているゴールを見つけることは、コーチとの縁なくしては不可能」だと思っていますが、「利他性」によって「現状からの脱出」ができればセルフコーチングは可能であろうとも思っています。あとはエフィカシー次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以上より、「自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイント」をあえて挙げるならば、「利他性を高めて現状から脱出し、(自分自身で)エフィカシーを上げ続ける」ことでしょうか。

 F-371:義を見て為さざるはvol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35558970.html

 

その際にとくに取り組むべきなのは「ストーリーテリング」。「自己超越」のストーリー化です(ハズ)↓

 F-373:義を見てvol.7;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -実践編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35653525.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

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