苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-457~ 「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは?

Q-457:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.1;慈悲の注意ポイント>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 

 

 著書「近未来のブッダ」(サンガ、p217)の中で、苫米地博士は「コンパッション=慈悲の注意ポイント」を3つ挙げられています。「①情動で出た慈悲は疑え」「②慈悲はルールの世界ではない」、そして「③この世をよくしたいなら権力から離れる」です。

 

 

    情動で出た慈悲は疑え

 情動とは、大脳の活動の中でもかなり原始的なもの。原始的とは「抽象度が低い」という意味です。情動を全否定するつもりはありませんが、慈悲はそのレベルではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地博士は「情動で出た慈悲を持つ必然性みたいなものはまったくない」「情動で出た慈悲は人に仕掛けられていることが多い」と書かれています。

 F-386:“心身の不調”の一考察 <vol.2;動物の本能から生じる情動>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 

コーチングのフレームでいうと、ゴール設定の際に「情動から出ていないか?」と内省することが大事。情動により生みだされるゴール(らしきもの)は、まず間違いなく現状の中だからです。情動に囚われると、煩悩と強く結びついた現状の最適化となってしまいます。

Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html

 

 そもそも各自が認識している世界そのものが、すでに「人に仕掛けられて」います。私たちは自分の重要度により情報を取捨選択していますが、その「自分の重要度」は他人のモノサシや社会の価値観によってつくられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

現状の外とは、「これまでの自分の重要度の外側」という意味。それは、たいていの場合、「利己の外側」ということです。

 Q-393クライアントが利己的なゴールを設定している場合、ゴールの再設定を

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35284572.html

 

 情動がからむと、どうしても抽象度が下がってしまいがち。そうなると利己的になってしまい、ますます現状の外側はスコトーマに隠れてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

②慈悲はルールの世界ではない

 では情動を抑え、論理で考えればいいのかというと、それも違います。慈悲は論理という概念とはまったく違います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *論理(トゥールミンロジック)について、詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 もちろん、論理(理論)は大切です。論理(理論)がなければ真っ当なゲシュタルト化は難しいはずですし、仮にできたとしてもゲシュタルトを維持し続けることができないでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ゲシュタルトが不十分(不安定)であれば、しっかり理解することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 一方で、論理(理論)にこだわると、リミッターが外せません。もっとコーチっぽく表現すると、「現状の外にゴールを設定できない」。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

コーチの役目は「クライアントを『超論理』の次元に誘う」こと(厳密に言うと“誘導”とは違います)。脳機能でいえば前頭前野内側部の発火であり、苫米地理論でいえば右脳言語野の覚醒を実現することです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 それを苫米地博士は「感性」と表現されます。

 F-417:煩悩か 芸術か

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

 

 ちなみに、20世紀を代表する理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein1879~1955年)は、それを「直観的な感情」「直観的な反発」と表現しました。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 

 3つ目の「この世をよくしたいなら権力から離れる」は、苫米地博士の言葉をそのまま紹介します。以下、「近未来のブッダ」(サンガ、p218)からの引用です。

 

 

③この世をよくしたいなら権力から離れる

慈悲を実行するなら、権力からは離れること。大きな枠組みでいうと、国家権力と宗教が結びつくと、本来の宗教の慈悲や愛の教えからほど遠いことになります。イエス・キリストが「イスラムを殺せ」と言うわけがないでしょう。仏教は本来は思想の体系で宗教ではなく、墓も霊も超能力もマントラも否定するものなのにどこかで宗教になってしまいました。国家権力と結びつくと宗教化していったほうが有利だからです。権力者に利用されているのです。

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます。

この世界をよくしようと思うことになんの問題もありません。大いにやってほしいところです。ただし、権力を持ってそれを実現する方向で考えるとしたら、それは若い時の迷いです。迷いは無知からくるものです。根源的には無明といいますが、簡単にいうと無知。でも、若い時はそれでいいと思います。

災害ボランティアにじゃまだけど行った若者を非難はしません。震災で人が苦しんでいるから車で駆けつけようとして行った人が、不慣れでなにもできなくてもそれは若気の至り。だんだんわかっていけば、巧みにできるようになるでしょう。

とにかく、権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です。

 引用終わり

 

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

Q-458につづく)

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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近未来のブッダ



Q-458:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.2;そもそも権力とは?>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 

 

 前回(Q-457)は、苫米地博士の「近未来のブッダ」(サンガ、p218)より引用しました。そこにはこのような文章がありました

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 今回は「権力」についてシンプルに確認しましょう。

 

 動物にとって、世界とは物理空間のこと。権力を手にするのは“物理的に強いもの”です。

それに対して、人間の世界は物理空間を包摂する情報空間のこと。権力を手にするのは“情報的に強いもの”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そんな人間にとっての権力とは、「何らかの構造的なもの(ゲシュタルト)をバックに持つ情報的な力」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ただし、人間がまだ動物的だった頃は、権力者の威光を示すための刑罰は、直接、物理的身体に対して与えられていました。例えば、公開の場で行われる四裂き刑、烙印、鞭打ちなど。こういう直接的な力の行使により成立する権力のことを「主権力」といいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19477029.html

 

近代以降の刑罰は、犯罪者を監獄に収容し精神を矯正させるものとなりました。これは人間性を尊重した近代合理主義の成果と一般には思われています。

しかし、フランスの哲学者 ミシェル・フーコー(Michel Foucault1926~1984年)はこうした見方に疑問を呈しました。「監獄に収容された人間は、常に権力により監視され(パノプティコン)、家畜のように従順な存在であることを強要されている」と。

モチベーションでいえば、「want to」を奪われ、「have to」を強制された状態です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「従順な存在であることを強要されている」とは、自由が奪われているということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような自由を奪い取る力は、監獄内だけではなく、一般社会の中にもたくさん仕込まれています。いたるところに設置されている監視カメラやあらゆる活動(情報)を一元管理しようとする制度がその代表です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106353.html

 

直接的に圧力を加えているわけではないのに、人々を抑圧する力

 

それが現代の権力である「生権力(バイオパワー)」です。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。

<事実(data)>「私には権力がある」

→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」

→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」  という構造です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 ところが、生権力(バイオパワー)には抑圧も強制もありません。それなのに「まるで抑圧と強制があるかのように人々を飼い慣らす」 それが生権力(バイオパワー)です。

苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、生権力(バイオパワー)とは、「奴隷マインドを生みだす力」のこと。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 余談ですが、テレビなどマスメディアも生権力(バイオパワー)として機能します。だから、「テレビは見てはいけない」↓

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 さらにいうと、苫米地博士が「お金教」と表現される資本主義そのものにも生権力(バイオパワー)が働いています。「お金がないと飢え死にする」「少ないと恥ずかしい」などと信じ込まされ、人々は奴隷のように働かされています。

 昔の奴隷は物理的な鎖に繋がれていましたが、現代の奴隷は“お金”に代表されるような情報的な鎖に繋がれています。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そんな生権力(バイオパワー)、すなわち「人々を飼い慣らす力」「奴隷マインドを生みだす力」「自由を奪う鎖」に対して行うべきことは 常にモニタリングし続けること。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 そして、モニタリングを続けた上で、生権力(バイオパワー)そのものを客観視できる視点を身につけることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それができたら、次に挑むのは「自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる」。

 

 以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp124)より引用します。

 

 

自分が支配できるバイオパワーの世界を目指せ!

 他人を叩き、悪口をいいながら生きることは、じつはとても楽な生き方です。

 本当に戦うべき強い相手と苦しい戦いをする必要はないし、問題の本質に向き合う必要さえありません。権力が用意したパノプティコンとバイオパワーに従って、権力者以外の自分よりも上の人を叩き、自分よりも下にいる人を見下す毎日を送るだけでいいわけです。

 私は、人種差別と闘ったアメリカの作家アミリ・バラカの説く「奴隷の鎖自慢」を思い起こします。

 

 「奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢を始める。

 どちらの鎖が光っていて重そうで高価か、などと。

 そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。

 だが奴隷達を繋いでいるのはじつは同じ鎖に過ぎない。

 そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない」

 

 鎖自慢に興じながら生涯を閉じることができれば、これは幸せです。

 しかし、それは奴隷の幸せです。

 

 では、それ以外に、どのような生き方があるのか。

 それは、自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる生き方です。

 例を挙げれば、11歳になる私の息子がやっているようなことです。

 ある夏休みにコンピュータプログラムを習った私の息子は、自分でソーシャルゲームをつくり、そのゲームで遊ぶということを毎日くり返しています。

 自分でプログラミングしたゲームですから、何がどう展開するかということは知り尽くしているはずで、私には自分がプログラムしたゲームで遊ぶという感覚がどうにもわかりません。

 しかし、息子は飽きもせず取り組んで、対戦キャラクターにやられたりすると、「ぎゃあ!」と声を上げて悔しがっています。自分が用意した罠に自分ではまって、そのことに強い臨場感を感じているわけです。

 

 私はこの息子の世界を「自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界」と捉えています。

 自分が生みだしたバイオパワーに従うというのは、いわば「その人自身が神になる」ということです。いいかえれば、何もかもを自分だけで引き受け、その代わりに、他人が用意したバイオパワーのことは関知しないし、従いもしないという生き方です。

 社会のルールに従わなければリスク無限大かもしれませんが、喜びも無限大の、未来人の幸せな生き方のひとつに違いありません。

 引用終わり

 

 

自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界

 

 そのような可能世界w2345…)を自ら創造するのがコーチング。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 具体的には、現状の外にゴールを設定し、エフィカシーを高めていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチングを実践すると生権力(バイオパワー)を克服するどころか、自然に生みだすことができるようになっていきます。だからこそ、「権力からは離れようと思う」「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というブリーフが重要になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのようなブリーフシステムを身につけた人が、苫米地博士がイメージされている「次世代リーダー」です。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

Q-459につづく)

 

 

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-追記-

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。<事実(data)>「私には権力がある」→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」という構造です

 

 私は、禅道場を持つ病院で、長く病院長を務めました。法人理事長の下、有志職員が集まり、毎朝般若心経を唱えていた病院です。

 F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 

しかしながら、理事長の思いとは裏腹に、創業家一族の心の奥にあったのは「創業家には権力がある」→「従わないと罰を与える(=抑圧)」→「だから従え(=強制)」という構造でした。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html

 

 問題(課題)の本質はどこにあったのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

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Q-459:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.3;リーダーシップ>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

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 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 vol.3;リーダーシップ

 

 

 前々回(Q-457)、苫米地博士の「近未来のブッダ」(サンガ、p218)より引用しました。そこにはこのような文章がありました

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

 

 

 上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というのは、「抽象度」のことではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

前回(Q-458)確認したとおり、人間にとっての権力とは、「何らかの構造的なもの(ゲシュタルト)をバックに持つ情報的な力」のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

例えば、会社などの組織では、その構造をピラミッドの形で表現します。その中で上にいけばいくほど、様々な権限、つまり権力が大きくなっていきます。と同時に、接することのできる情報も増えていきます。

よって、与えられる権限(権力)に応じて、より高い視点を持ち、より広範囲の情報空間を見渡すことができなくてはなりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「権力構造を上がるほど、抽象度が上がる」というように、本来、“権力と高抽象度”はワンセット。そのために教育が重要な意味を持ちます。

 PM-05-13~15そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 ところが、現実は「権力構造を上がるにつれて、煩悩まみれになる」というのがほとんど。そうですよね?

 Q-363各エリアのゴールについて想いを馳せている… -A2<止;煩悩を意識する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33604324.html

 

 そんな残念な現実、つまり煩悩まみれの権力構造においては上に上がるのではなくて下に下がろうとする

 

 そのための縁起のひとつがコーチングです。コーチングを実践すると生権力(バイオパワー)を克服するどころか、自然に生みだすことができるようになっていきます。

だからこそ、「権力からは離れようと思う」「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というブリーフが重要になります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのようなブリーフシステムを身につけた人が、苫米地博士がイメージされている「次世代リーダー」です。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

 

次世代リーダーの概要(日本転生、p194)

「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版)より引用

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 以下、苫米地博士の著書「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版、p189)より引用します。

 

 

超高齢国家の次世代リーダーとは

 私はいま日本政府のリーダーシップについて大きな疑問を持っています。みなさんもそうでしょう。この国のリーダーたちを見て疑問に思わない人がいるでしょうか?

 ワクチン行政、増税、マイナンバー制度、マイナンバーカード、LGBT問題などといった政策のあり方、進め方にはほとんどの国民が疑問を持っていますし、再考を強く望んでいます。

 ところが、当の大臣たちは「利用者の利用の仕方が悪い」「メンテナンスが悪い」「他党が悪い」などと強弁し、立ち止まって考えることをしません。国民の声に耳を傾けることをしないのです。最もひどかったのはLGBT法案を通す際でした。本書でも何度か問題提起をしたように、与党内の会合で過半数以上が賛成していないのにもかかわらず、法案を国会に提出してしまったのです。賛成多数による強行採決ですらなかったこの強引なやり方は、完全に民主主義を破壊するものでした。

 彼らには日本のリーダーという自覚も自負もないのでしょうか?

 

 現在の日本のリーダーたちには、日本を良くしていこうという意思が見えてきません。国民の声を聞こうという態度を示すことすらしないのです。

 国民が彼らに感じるのは「既得権益のためにリーダーの座にしがみついている」「利権と金、煩悩を満足させることがリーダーを目指すモチベーションになっている」といったことでしょう。

 残念ながらいまの日本のリーダーたちにはリーダーシップがないのです。

 

 リーダーシップとはフォロワーをある目標に導いていく能力です。企業であれば、プロジェクトリーダーが部下たちをプロジェクトの成功に向けて導いていくことを言います。自衛隊であれば、作戦遂行に向けて上官が部下を率いていくことを言うでしょう。政治家なら、政党の幹部が決めた党利党略に従わせることを言うかもしれません。

 そうしなければいけない理由は、会社法や自衛隊法、党則があるからです。つまり、すべての組織のリーダーが部下に対して権力を持てるのはルールの下における権力があるからなのです。なんらかの法律や拘束があるから権力が発生する。ということは、組織があるから権力が生まれるということになります。

 ですから、老人が権力を持っているのは、単に老人がなんらかの組織の上にいるからであり、組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステムが維持されているためです。

 この最もわかりやすい形が世襲です。歌舞伎などの伝統文化の世界はまさにそうで、何百年と受け継がれてきた権力構造を維持することで「権威」が生まれています。生花の世界も茶道も構造は同じです。

 政治家も地盤、看板、カバンという親から受け継いできた組織的権威があるから当選するわけで、そういうものを持たない人々が選挙で勝つにはむずかしいものがあります。

 日本におけるリーダーとは、縦社会の構造的に発生する権力を握った者がリーダーになるというもので、単なる権力者間の椅子取り合戦なのです。

 そんな椅子取り合戦で頂点を極めた者がリーダーであるなら、リーダーが下の者に対して気を遣う必要などないでしょう。日本におけるリーダーとは権力者と同義なのです。

 

 これがわかると日本のリーダーたちが他人の言葉に耳を貸さない理由もわかるでしょう。リーダーはリーダーシップをもってフォロワーをゴールに導く人ですが、権力者は単に権力を握った人です。その時点ですでにゴールを達成しており、あとは権力の座をいかに維持するか、居心地良くするかしか考えません。欲望の限りを尽くし、煩悩の命じるままに生きるのも当たり前なのです。そういう構造だからです。

 ということは、いまの日本のリーダーは単なる権力者であり、リーダーシップを持った本物のリーダーはいないということになります。

 私たちの本当の敵は現在の権力の座に座るトップではありません。倒すべき直近の相手ではありますが、本質的な敵は権力構造であり、煩悩を刺激し続けるシステムにあるのです。権力を基盤としたシステムこそが私たちが倒すべきものなのです。

 

 問題はそれができるのか? 権力システムを倒すことが可能か? という部分です。

 もちろん、それは可能です。それは私が提唱する次世代のリーダーシップです。

 次世代のリーダーシップとは権力に寄らないリーダーを生み出すものです。法的な裏付けや、歴史的な構造に支えられた権力を否定するものです。

 これは「必要性に応じて生まれるリーダーシップ」です。権力ではなく、必要性の発生とともに生まれるリーダーシップですから、そこに必要性さえあれば誰がリーダーになってもいいのです。

 わかりやすい例を挙げましょう。

 かつて日本で電子メールが始まったとき、「メールで連絡するなど失礼だ」と言われました。ところが、数年経って電子メールが普及すると、「失礼だ」と言っていた幹部社員たちにもメールを使う必要が生じて、若い新入社員にメールのやり方を聞きに行くことになったのです。その際、相手が上司であっても新入社員の方が知識を持っているのですから、上下の立場は逆転します。新入社員が「こちらはこうやってください」と指示し、社長が「そうか、わかった」と聞く立場に必然的になります。必要性に応じて生まれるリーダーシップとはこういうことです。

 自分に必要性があれば自然にリーダーシップが発生するということです。また、そのリーダーシップはリアルタイムで発生し、消滅します。要は社長がメールのやり方を覚えれば、元の関係に戻るということです。

 次世代のリーダーとは必要性が生じたときに、自然と決まる人間のことを言います。ですからリーダーシップを持っている人は、不特定多数に対して双方向で、必ずリーダーとして選ばれるという素養のある人のことになります。

 権力がほしいというリーダーはもう不必要な時代なのです。権力を欲する人間はもう必要ありません。それは古いし、間違っているということです。私たちを幸せにしてくれるリーダーは、私たちが心からついて行きたいと思える人たちです。

 引用終わり

 

 

 この世をよくしたいなら権力から離れる」の「権力」の正体とは、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」のこと。

 

 その「権力を基盤としたシステム」は、ただ離れればいいものではなく、「私たちが倒すべきもの」。

 L-232202209月シークレットレクチャー -07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 

 本当に求められるリーダーとは、アプリオリ権力によらないリーダー。「権力を基盤としたシステム」を遥かに超えていくリーダーです。

 F-292:今日1日だけは、憧れるのは… vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31456569.html

 

アプリオリ権力とは、法律・世襲・慣習などに基づいた「当たり前の前提」となっている権力のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「不特定多数に対して双方向で、必ずリーダーとして選ばれるという素養のある人」というのは、必然的にアプリオリ性は低くなります。「メンバー(フォロワー)のためにアプリオリ性を低くしていく」というのが次世代のリーダーの姿。それが苫米地博士が書かれている「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」の意味であるはず。

 Q-449:アートマンって何ですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html

 

 最後に、「苫米地式次世代コーチングを身につけ、理想の世界を実現するセルフトークカード」(「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」付録③)より引用します。言語による外部化を繰り返しながら、次世代リーダーの臨場感を強化してください。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 

Self-Talk 10

リーダーシップを高める言葉

 

私は、アプリオリ権力によらないリーダーとして、高い抽象度で現状の外側の世界を見ている。そして、圧倒的な利他性と、徹底的な自己犠牲で、揺るぎない責任感を持ちながら、理想の世界をフォロワーとともに実現する日々を送っている。

 

 

Q-460につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記(Q-458の追記のつづき)-

私は、禅道場を持つ病院で、長く病院長を務めました。法人理事長の下、有志職員が集まり、毎朝般若心経を唱えていた病院です。

 F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 

しかしながら、理事長の思いとは裏腹に、創業家一族の心の奥にあったのは「創業家には権力がある」→「従わないと罰を与える(=抑圧)」→「だから従え(=強制)」という構造でした。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html

 

 その構造の最大の問題(課題)は、「空(くう)が抜け、実観になっていた」こと。「創業家には権力がある」という幻想をリアルに感じている状況は、般若心経に代表されるような釈迦の教えとは相容れません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そんな状況を打破するために、私は、般若心経や仏説について解説し、トゥールミンロジックを教えながら論理的な思考を実践してもらおうと試みました。

自らスコトーマを外して、過ちに気がついて欲しかったのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 でも、うまくはいきませんでした。

結局、私は“だまし討ち”にあい、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」から弾きだされました。

 I-017:ブログ更新予定 ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 私の試みが“失敗”してしまった本質的な原因はどこにあったのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-065~:水木しげるさんの「幸福の七か条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-417:煩悩か 芸術か

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F-420:私、うっちゃいました <後編;デフォルト化した社会を変えるために>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37623972.html

L-238202209月シークレットレクチャー -13;“Not Normal”を貫きバイオパワーに打ち克つための最初の一歩

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37758098.html

 

 

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Q-460:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.4;エスティーム>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 vol.3;リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 vol.4;エスティーム

 

 

 最初(Q-457/vol.1)に「コンパッション=慈悲の注意ポイント」を確認しました。それは「①情動で出た慈悲は疑え」「②慈悲はルールの世界ではない」「③この世をよくしたいなら権力から離れる」。

 その「③この世をよくしたいなら権力から離れる」に関する苫米地博士の言葉が

 

この世界をよくしようと思うことになんの問題もありません。大いにやってほしいところです。ただし、権力を持ってそれを実現する方向で考えるとしたら、それは若い時の迷いです。迷いは無知からくるものです。根源的には無明といいますが、簡単にいうと無知。

 

 

 初めてこの部分を読んだとき(2019年)、「『この世界をよくしよう』という思いを『権力を持ってそれを実現する方向で考える』ことが『迷い』であり『無知』である」ということが理解できませんでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

おそらく「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをされた方も同じだと思います。

 Q-172:自身の信念を失いそうです vol.4;コーチ向け

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 それは「『コンパッション=慈悲の注意ポイント』がゲシュタルト化していない」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 私自身のモヤモヤはずっと続いていましたが、最初のバージョンの「オーセンティック・コーチング」(20224月出版)を読んだ後に解消しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 きっかけは新しい「エスティーム」の理解でした。以下、最新のバージョンである「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p131)より引用します。

 

 

◎エスティームの新しい解釈

 鬱になるのは前頭前野の活性が下がって大脳辺縁系が優位になっているからです。エフィカシーが上げられない原因も同様で、大脳辺縁系の活性が優位になり、IQが下がっている状態だからです。情動的になり、論理思考ができなくなってしまった脳を、前頭前野で思考できるようにすればエフィカシーも上がってきます。別の言葉で言えば、マインドの使い方を間違えているためにエフィカシーが上がってこないのです。マインドの使い方を変えていけば、エフィカシーも自然に上がってくるはずです。

 では、マインドの使い方をどう変えていけばいいのでしょうか?

 これについてはすでにいろんな書籍で書いていますので、そちらも参照してほしいのですが、本書で新しく伝えるのはエスティームの効用です。

 セルフエスティームという言い方もしますが、本書ではエスティームで統一します。

 エスティームの意味は「尊重する」「高く評価する」という意味で、エフィカシーと似ているように聞こえますが、コーチングでは両者を明確に分けています。

 なぜなら、コーチングにおけるエスティームとは、社会の中での地位のことを指すからです。課長よりも部長のほうが高いエスティームであり、部長よりも社長のほうが高いエスティームを持っているということです。

 しかし、社会的地位とは現状の中に居続けることで意味を成します。「私はこの会社の部長なんだ」ということに誇りを持っていればこそ、それを実現したいと思うわけです。つまり、エスティームを高めることは自分を現状に縛り付けることを意味します。ですから、エスティームはコーチングではクローズアップされることが少ない言葉になります。ただし、人間の心理とは不思議なものでエスティームが高い人はエフィカシーも高いことが往々にしてあります。

 ですから、今回、私はエスティームに新たな意味を追加し、再定義しました。この再定義によってエスティームはコーチングにおいて重要な言葉となります。

 エスティームの新しい定義とは自分の社会的地位を誇るのではなく、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というものです。部長や社長といった社会的な地位を誇るように、自分のゴールの高さを自ら評価し、誇るのです。

 これまでのエスティームは「私もとうとう社長にまで上りつめた。凄いな、私は」としみじみ思うことでした。しかし、これからのエスティームは「私のゴールは社会的貢献度がとても高い。現にあそこやあそこの国の人々の暮らしを豊かにできそうだ。私って凄いなあ」としみじみと思うということです。

 自分が持っているゴールを誇ることでエスティームを高める。エスティームが高まれば、エフィカシーも自然に高まってくるのです。

 引用終わり

 

 

エスティームの新しい解釈(オーセンティック・コーチング 2026)

「オーセンティック・コーチング 2026」(p133)より引用

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コーチングにおけるエスティームとは、社会の中での地位のことを指す 社会的地位とは現状の中に居続けることで意味を成しますつまり、エスティームを高めることは自分を現状に縛り付けることを意味します

 

 こちらの「エスティーム」が、私たちが離れるべき「権力」に相当するもの。前回(Q-459)確認したとおり、その正体は「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 

 苫米地博士は、これまでの「エスティーム」に新しい意味を追加し、再定義をされました。それが

 

 自分の社会的地位を誇るのではなく、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、4)自分中心を捨て去るの4つ。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 自分中心を捨て去りながら現状の外に設定するゴールは、当然、“自分”という枠組みを超え社会にひろがっていきます。抽象度が上がるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 さらに時間でいうと、旧「エスティーム」は過去であり、新「エスティーム」は未来です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、博士によるエスティーム再定義のコアは、「自分/過去」から「社会/未来」への意識(視点)の変化 だといえます。これは次世代コーチングの「(関数pの再定義を促すのではなく)可能世界w1から別の可能世界w2への移行を促す」という定義と合致します。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 苫米地式コーチングの形式定義は「可能世界間の移行」。それを「Efficacyw1)→w2」と記述します。

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

 自分が持っているゴールを誇ることでエスティームを高める。エスティームが高まれば、エフィカシーも自然に高まってくるのです

 

 新しい定義の「エスティーム」と「エフィカシー」が高い人(=ゴールの抽象度が高く、かつ、そのゴール達成を確信している人)は、高い抽象度で現状の外側をしっかりと見ることができるようになります。

そういう人が圧倒的な利他性を持ち、徹底的な自己犠牲と揺るぎない責任感で生きていると、まわりの人々も自然と感化されていきます(その理由は↓)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 言い換えると高い理想と直接的実行

それを苫米地博士は“ゲバラ主義”と表現されます。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

“ゲバラ主義”のようなブリーフで生きている人をイメージできたなら、「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」ということが腑に落ちるはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「この世をよくしたいなら権力から離れる」の鍵は、やはり抽象度にありそうです。

 F-402:「抽象度」を説明する際に用いている図が誤解を与えていることを知り、止観を経て、気づいたこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36958351.html

 

Q-461につづく)

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記(Q-459の追記のつづき)-

情動的になり、論理思考ができなくなってしまった脳を、前頭前野で思考できるようにすればエフィカシーも上がってきます。別の言葉で言えば、マインドの使い方を間違えているためにエフィカシーが上がってこないのです。マインドの使い方を変えていけば、エフィカシーも自然に上がってくるはずです

 

 情動的になる」ことを防ぐために般若心経が説く「空(くう)」について確認し、「論理思考ができなくなってしまった脳」をリブートするためにトゥールミンロジックについて学び実践するどうやら私の試みの方向性は間違っていなかったようです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *「トゥールミンロジック」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

しかしながら、私は“だまし討ち”にあい、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」から弾きだされました。

 I-017:ブログ更新予定 ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 その本質的な理由は「現状の外(旧『エスティーム』の外)へのゴール設定の促しが不十分であったため、相手の無意識が『関数pの書き換え』と感じた」からでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そもそも病院長である私と創業家一族の間には利害関係が存在していました。「コーチはクライアントのコンテンツには一切関わらない」という鉄則の意味を、私はこの厳しい経験を通じて学びました。

 Q-443:コンサルティングとコーチングは同時にできるでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37416250.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

F-388:“心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.4;新しいエスティームのfirst step

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L-223202208月シークレットレクチャー -10BSの階層性を抽象度とマッチングさせる =人間形成 =〇〇

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Q-298~:どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423870.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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Q-461:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 vol.3;リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 vol.4;エスティーム

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37991770.html

 vol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」

 

 

 「この世をよくしたいなら権力から離れる」の鍵は、やはり抽象度。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、抽象度を上げるためにはどうすればよいでしょうか?

 

 

 答えはシンプル。「コーチングを学び、実践する」ことです。

 F-429:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」。

 L-069202011月シークレット… -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

 そのゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4つです。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 3つ目の「バランスホイール(balance wheel)」は、人生のあらゆる領域で「やりたいことをやりたいだけやる」ためのツール。「職業」「趣味」「家族」「健康」「ファイナンス」「生涯学習/教育」「地域への貢献」「社会への貢献」「芸術」といったカテゴリーすべてに、それぞれ独立したゴールを設定していきます。

 Q-425:現状の外側に100%want tovol.3update ofBalance Wheel」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 

 すべてのゴールを実現しようとしていると、各カテゴリー間で矛盾や対立が生じます。皆さんは「仕事と私、どっちが大事なの?」と問い詰められたことはありませんか? あるいは「仕事より遊び(あるいは彼氏・彼女)を優先しすぎなのでは」といった苦言を呈されたことは?

 

 そんなときは人生全体のバランスを整えるチャンス!

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

バランスホイールを意識に上げながら、そのすべてを包摂する感覚で生きていると、いつの間にか矛盾や対立は解決(解消)していきます。無意識が活性化し、抽象度が上がり、複数のゴールを同時に達成するような創造性が生まれるから。

(詳しくはこちらでどうぞ↓)

 Q-071:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.8;「リラックスできる呼吸の無意識化」のコツとその先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14830941.html

 

 そのように「バランスホイールを意識に上げながら、コーチングを実践する」だけでも抽象度は上がります。さらにしっかり抽象度を上げられるように苫米地博士がupdateされたのが「ゴールのカテゴリーに『抽象度』を設ける」こと↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p265)より引用します。

 

 

◎新カテゴリー「抽象度」

 以上がこれまでの補足と確認でした。ここから、いよいよ新カテゴリーの話に入ります。

 典型的なバランスホイールのカテゴリーは「職業」「家族」「生涯学習」「趣味」「社会貢献」「ファイナンス」「健康」といったものでした。新しい苫米地式コーチングではさらに3つ「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」が含まれます。

 「抽象度」とは利他性のことです。利他性については、さきほどもお話ししていますが、ここでは別の角度からお話ししましょう。

 そもそも、なぜ「利他性」のカテゴリーと言わないのかというと、多くの日本人はこの言葉に気恥ずかしさや気後れみたいなものを感じてしまうからです。「利他性を考えるなんて私には畏れ多いです」といった感覚でしょうか。ですから、「抽象度」です。抽象度が高いということは間違いなく利他性も高いわけですから。

 ただし、さきほども言ったように利他性はそれほど難しいことではありません。同じゴールでも家族がお腹いっぱいになるというよりは日本人がお腹いっぱいになるというほうがいいわけです。さらに言うなら全世界がお腹いっぱいになるほうがいいですよね。こうやって抽象度を上げていけば、同時に利他性も上がっています。しかも、「世界から飢餓をなくす」というゴールにもつながっていきます。

 このように、利他性を追求すると意外に簡単に現状の外側に出ていくことができるのです。「抽象度」というカテゴリーはすべてのカテゴリー・ゴールについて利他性を確認していく、ある意味セルフ・コーチのような役目になります。

 「職業」のカテゴリー・ゴールで言えば、自分の機能を提供している社会をもっと大きくすることはできないかをチェックします。「地域社会」のカテゴリー・ゴールは地元の地域だけでなく、隣近所までも包括できるゴールにしていくという方法論が一つあります。「趣味」のカテゴリー・ゴールで言うと自分だけが楽しいだけでなく、ほかの人にも楽しみをわけてあげられるように考えるということです。釣りにしても魚を釣って海に戻すキャッチ&リリースもいいですが、利他性を考えれば海の環境を良くすることもゴールに入ってくるはずです。各ゴールに利他性が加わるだけでゴールは現状の外に出ていくことになるのです。「抽象度」はそのためのカテゴリーとなります。

 引用終わり

 

 

 利他性を追求すると意外に簡単に現状の外側に出ていくことができるのです。「抽象度」というカテゴリーはすべてのカテゴリー・ゴールについて利他性を確認していく、ある意味セルフ・コーチのような役目になります

 

 現状の外にゴールを設定することは、決して簡単ではありません。「簡単ではない」を「できる」に変える秘訣が「利他性」。それを博士は「抽象度」という言葉でバランスホイールのカテゴリーに加えられました。

 Q-451:転倒予防のための取り組みが度を超すと、身体拘束の観点で問題があるように思えます そのグレーゾーンをどう考えればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37831386.html

 

 

各ゴールに利他性が加わるだけでゴールは現状の外に出ていくことになるのです。「抽象度」はそのためのカテゴリーとなります

 

 次世代のコーチングでは、「バランスホイールを立体的にイメージする」ことが重要。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ゴールには「大きければ大きいほどよい(=抽象度が高いほどよい)カテゴリー」と「バランスが重要なカテゴリー」があります。「健康」と「ファイナンス」は、「バランスが重要なカテゴリー」です。

 Q-444:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37428249.html

 

 その2つ(「健康」「ファイナンス」)は、他のゴールを達成するために必要なカテゴリーです。だから、他のゴールを下支えする「バランスが重要なカテゴリー」となります。「健康」「ファイナンス」自体のゴールは他のゴールとの関係でダイナミックに決まり、カテゴリーごとに、さらには他のカテゴリーのゴールが更新されるたびに、どんどん変化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 一方、「抽象度」のカテゴリーは高ければ高いほどよいのですが、他のすべてのゴールの上に位置することで“バランスホイール全体のバランス”に働きかけていきます。その結果、すべてのカテゴリーのゴールの抽象度を引き上げていく縁起となります。

 L-237202209月シークレットレクチャー -12;ゴール側からの新たな縁起づくり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37748141.html

 

  すべてのカテゴリーのゴールの抽象度を引き上げていく

 

そのプロセスは、じつは、“生命現象の理”そのものです↓

F-400:縁起から得た“希望/HOPE”の体感 <後編;苫米地理論学習中の気づき>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36884253.html

 

Q-462につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 そもそも、なぜ「利他性」のカテゴリーと言わないのかというと、多くの日本人はこの言葉に気恥ずかしさや気後れみたいなものを感じてしまうからです

 

 その他の理由として、「『利他』という言葉が誤解されている可能性が高い」というのも考えられます。誤解が生じる原因は「儒教洗脳」です。

 L-163202201月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 「自」と「他」を分別する意識状態で「『自』よりも『他』を優先する」というのは、苫米地博士が語られている「利他性」ではありません。それは人々に「奴隷マインド」を強いる罠。

 F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

 

 博士が語られる「利他性」とは、無分別の意識状態で生まれるものです。「自」と「他」を“同じ”と感じられる意識状態でのハビット&アティテュードだといえます。

 Q-440:「want to」に従い行動していると、「これは利他的な行動なのか?」と悩んでしまうことがあります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37350628.html

 

 そのような意識状態の先に“無敵”がある と私は信じています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-361:自由訳「OODA」 <vol.7;「OODA」の本質とコーチングの真髄>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35059143.html

F-407:自由訳「守破離」 vol.5(最終話);苫米地式「守破離」の真髄

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37145932.html

L-225202208月シークレットレクチャー -12(最終回);幸せを求めていないだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37299218.html

Q-118:認知的不協和時に無意識が全力で働きゴールに向かっている気がしています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682162.html

Q-453~4:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.2~3;コーチングは「自己超越」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37865334.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37889012.html

 

 

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Q-462:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 vol.3;リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 vol.4;エスティーム

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37991770.html

 vol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38005381.html

 vol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」

 

 

 前々回(Q-460/vol.4)の追記中で、病院長としての私の取り組みが“失敗”してしまった理由を考察しました。私の最新の仮説は

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

現状の外(旧『エスティーム』の外)へのゴール設定の促しが不十分であったため、相手の無意識が「関数pの書き換え」と感じた

 

 というもの。「関数p」とは、自我のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 次世代コーチングとして苫米地博士があらためて定義されたのは、コーチングとは「関数pの再定義を行うのではなく、並列宇宙(可能世界)w1から別の並列宇宙(可能世界)w2への移行を促す行為である」ということ。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 わかりやすいように「管理職」と呼ばれる機能で考えると、管理する対象は「関数p」ではなく、「ゴール側の並列宇宙(可能世界)w2への移行」の方。それをコンテンツに関わらずに行う(促す)のがコーチの役割。そして、コンテンツ自体(w2)を創造し、そちら側にどんどん引っ張っていく(引き上げていく)のがリーダーの役割です。

 Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの機能を持つと考えてよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

 ただし、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」が強く残る中、Q-459vol.2)で確認したような「アプリオリ権力によらないリーダー」となることは簡単ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 

 私が見聞きした実際の例でいうと、創業家一族の代表に呼び出されたある専門職スタッフは、「気に入らないから、今月で辞めろ」と圧をかけられ、そして本当に退職させられてしまいました。私が直接知るだけでも、同様のケースが2回あります。

これが「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」。やっていたことは強引な「関数p」の書き換え、支配とも呼べる行為です。

 PM-06-14:仮説09)個人攻撃が生みだすスコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249780.html

 

 対して私は「ゴール側の並列宇宙(可能世界)w2への移行」を目指しました。面と向かっては「理想論」と切り捨てられ、陰では「お花畑」「苫米地教信者」などと罵倒されながら。それでも気にすることなく、自分がやるべき機能を発揮することに集中しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 そのような記憶があるので、「権力から離れながら、抽象度の高いゴールを達成すること」、あるいは「ゲバラ主義を貫くこと」がいかに困難であるか 痛みを伴うほどリアルに感じています。

 L-150202111… -05;記憶にリアルな臨場感を持たせると、相手も同じ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33796873.html

 

 その一方で、「権力から離れながら、抽象度の高いゴールを達成する」「ゲバラ主義を貫く」ことはできると今も確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 その根拠はマインドの仕組みに精通した苫米地博士によるコーチングのアップデートがあり、さらにはリーダーシップに特化したプログラムがあるから。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p267)より引用します。前回(Q-461)引用した部分の続きです。

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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◎新カテゴリー「リーダーシップ」

 新カテゴリーの2つ目は「リーダーシップ」です。コーチングを受けている人は常にリーダーシップというカテゴリー・ゴールを作ってください。

 リーダーシップはいま別のセミナークラスを作って個別に教えているほど重要なカテゴリーです。

 それほど重要なリーダーシップとはなにかというと、アプリオリではないリーダーの養成ということです。これまでのリーダーは皆アプリオリでした。権力者があらかじめ決めたリーダーを、我々は長として戴くという形です。会社組織を見ればわかるように、課長、部長というのは役員たちが選んでいます。役職のない社員たちはその決定に黙って従う義務があります。さらに言えば、社長もそうです。社長を決めるのは株主総会で株主が決定します。このようにアプリオリの権力が指名した人間がリーダーとなるのがこれまでのリーダーの作られ方でした。部下になる人間はリーダーの言うことに従うだけです。違う意見を持っていてもリーダーが納得しなければ物事は動きません。それでも自分の意思を曲げたくなければ、その人はその組織から出るしかありません。これがアプリオリ、つまり、権力者たちによって選ばれたリーダーが作る組織です。

 しかし、そういったリーダーたちがこれまで何をしてきたでしょうか? どんな世界を作ったでしょうか? 結果は見ての通りです。終わりなき戦争と飢餓で苦しむ人々がいる世界です。21世紀にもなってなぜ、こんなことになっているのかというと、リーダーが従来の権力者の言いなりだからです。アプリオリのリーダーを戴いていることのこれが害悪です。

 これからの世界に必要とされるリーダーは違います。自らのゴールを高く掲げて、それに賛同するフォロワーを集めた人がリーダーとなります。当然、大切になってくるのはゴールです。社会性があって、利他性があって、しかも人々をワクワクさせるような夢があるゴールです。これがないとフォロワーはつきません。そういうゴールをどのカテゴリーでもいいので一つは保ちましょうというのがリーダーシップのカテゴリーになります。

 そして、そのために重要になってくるのがドリームキラーにも負けないエフィカシーです。エフィカシーは「ゴールを達成するための自己能力の自己評価」です。これが高ければ、ドリームキラーにも負けません。

 本来、ルー・タイスの時代から「自分のゴールは家族にさえ教えない。コーチだけに伝える」と教えて来ました。その理由はドリームキラーが生まれるからです。「そんな大それた希望を持ってもうまくいくわけないよ」「もっと足元を見なさい」「こんなこともできないのに、そんな夢みたいなことができるわけがない」と言って夢をくじく人が必ず出てきます。しかも、身近な人がそうなることが多いのです。ですから、これまではゴールを他人に言ってはいけない、と教えていました。

 しかし、これからはリーダーシップのカテゴリーが入ります。フォロワーに支持されるような利他性のあるゴールを掲げていくことが重要になってくるのです。そしてその際、重要になってくるのがコーチの存在です。いくらエフィカシーを上げても、それ以上に現実が足を引っ張る場合があります。そんな時こそ、コーチを信頼するということです。コーチは何があってもクライアントの味方になってくれる存在です。なぜなら、クライアントのゴールの一番の理解者だからです。

 私のゴールである「世界から差別と戦争をなくす」はテレビでもインターネットでも書籍でもセミナーでも、どこでも公言しています。それができたのはルー・タイスが「君ならできる」と言ってくれたからです。そして、「だったら、大統領たちのコーチをやったらいい」と言ってくれたからです。私にとってはルーはコーチでした。

 ですから、自分の中のバランスホイールの一つにリーダーシップを取り入れてください。

 引用終わり

 

 

自らのゴールを高く掲げて、それに賛同するフォロワーを集めた人がリーダーとなります。当然、大切になってくるのはゴールです。社会性があって、利他性があって、しかも人々をワクワクさせるような夢があるゴールです。これがないとフォロワーはつきません。そういうゴールをどのカテゴリーでもいいので一つは保ちましょうというのがリーダーシップのカテゴリーになります

 

 ぜひゴールのバランスホイールに「リーダーシップのカテゴリー」を加えてください。そのカテゴリーをイメージするたびに、「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」はクリアになっていくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 Q-459vol.3)で紹介したこの言葉を、再度、「苫米地式次世代コーチングを身につけ、理想の世界を実現するセルフトークカード」(「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」付録③)より引用します。

言語による外部化を繰り返しながら、次世代リーダーの臨場感を強化してください。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 

Self-Talk 10

リーダーシップを高める言葉

 

私は、アプリオリ権力によらないリーダーとして、高い抽象度で現状の外側の世界を見ている。そして、圧倒的な利他性と、徹底的な自己犠牲で、揺るぎない責任感を持ちながら、理想の世界をフォロワーとともに実現する日々を送っている。

 

 

Q-463につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

―追記―

 次世代コーチングとして苫米地博士があらためて定義されたのは、コーチングとは「関数pの再定義を行うのではなく、並列宇宙(可能世界)w1から別の並列宇宙(可能世界)w2への移行を促す行為である」ということ

 

 次世代コーチングのもうひとつの定義が、「クライアントにとって一番重要な未来のゴールに従い、現在あるべきコンフォートゾーンを選び出すことを促す行為」というもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

―関連記事―

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

PM-06-16:仮説11)縁起とは真逆のゲーム理論

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

F-303:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.5;芸術とコーチング(Authentic Coaching)とリーダーシップに共通する境地>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32078054.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



Q-463:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.7;カテゴリー・ゴール「エソテリシティ」>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 vol.3;リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 vol.4;エスティーム

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37991770.html

 vol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38005381.html

 vol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38018633.html

 vol.7;カテゴリー・ゴール「エソテリシティ」

 

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 3つ目の「バランスホイール(balance wheel)」は、人生のあらゆる領域で「やりたいことをやりたいだけやる」ためのツールです。「職業」「趣味」「家族」「健康」「ファイナンス」「生涯学習/教育」「地域への貢献」「社会への貢献」「芸術」といったカテゴリーすべてに、それぞれ独立したゴールを設定していきます。

 そのバランスホイールに、苫米地博士は3つのカテゴリーを追加されました。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

1つ目は「抽象度」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

2つ目は「リーダーシップ」。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 そして、3つ目は「エソテリシティ」。

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p270)より引用します。前回(Q-462)引用した部分の続きです。

 

 

◎新カテゴリー「エソテリシティ」

 「エソテリシティ」とは「密教」のことです。密教がなぜバランスホイールのカテゴリーの一つに入るのか疑問に思う人も多いでしょう。

 実は、「エソテリシティ」は先の2つ「抽象度」と「リーダーシップ」と関係しています。まず、「抽象度」をなぜ入れたのかというと、もともと『IIE』(Investment In Excellence)の時代からルー・タイス・システムには必ず、「スピリチュアリティ」というカテゴリーがありました。ルー・タイスの母国アメリカは建国の理想からしてキリスト教国です。ピューリタンの子孫たちが建国したアメリカ民主主義の基本理念は、自分自身や帰属するグループとそれ以外を分け隔てなく、すべての人々と平等に接し、特に困っている人たちに手を差し伸べたり、社会全般に広く貢献することが、「神の下、当然である」というキリスト教博愛主義です。

 トランプ大統領に近いチャーリー・カーク氏が、大学キャンパスでの講演中に狙撃殺害された事件などは、あらゆる意味で民主主義の根幹を揺るがす反キリスト教的分断が起きていることを示唆していますが、ほとんどのアメリカ人は「博愛主義を理想とする」と普通に学んで育っています。現実にはなかなかそうならない状況がある国だからこそ、敬虔なカトリックであったルー・タイスはキリスト教的スピリチュアリティをバランスホイールのゴールの一つに入れました。

 しかし、日本の場合、「スピリチュアリティ」という言葉がオカルトやカルト宗教と誤解されるリスクがあると考えました。ですから、バランスホイールから抜いていたという経緯があるのですが、それがなぜ、いまになって「エソテリシティ」として復活するのか?

 理由は日本がいま拝金主義に満ち満ちているからです。金さえ儲かれば、他人が損をしてもいいという感覚はさきほどの銀貨を売る話でも納得してもらえると思いますが、ああいう輩がいまとても増えているのです。しかも、この拝金主義はいまや日本のあちこちにはびこっています。政治家までもお金で動き、若者もお金持ちをヒーローと見る文化にいつの間にかなっています。いまの日本には「スピリチュアリティ」はもちろん、それに代わるものがありません。自らを律するものがない人間は平気で倫理を踏み越えるのです。

 日本がいまおかしくなってきているのは倫理観の欠如なのです。ですから、いま求められているのは越えてはいけない倫理ラインを自分で作ることです。それが「スピリチュアリティ」ですが、日本は仏教の国ですから仏教バージョンとして「エソテリシティ」を作ったのです。

 強い倫理観によって「自分の命を失ってでも譲れないものがある」というものをゴールとして持つということは単なる「リーダーシップ」や「抽象度」とはまた違った高い概念になります。

 それともう一つ、「コーチという絶対的味方がいるとなぜか人は成功しやすくなる」という、いまはまだ科学的証明ができていない部分もコーチングにはある、という思いを「エソテリシティ」には込めています。経験的な話なのですが、自分以外の誰かから絶対的に信用されていると思うと人は思ってもいない力を発揮するのです。それは生命場なのか情報場の作用なのか、よくわかりませんが、宗教レベルの精神的力が作用する瞬間があるのです。そういった「スピリチュアリティ」の人知を超えた部分を、宗教性をできるだけ排した形で作ったのが「エソテリシティ」なのです。

 引用終わり

 

 

 ゴールのカテゴリーに新たに加わった「エソテリシティ」には2つの意味が込められています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

その1つが「越えてはいけない倫理ラインを自分で作ること」。

 

少し話が逸れますが、「倫理」と似ている言葉に「論理」があります。その「倫理」と「論理」はまったくの別物。ちなみに現代の「論理」は「トゥールミンロジック」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 私はトゥールミンロジックを強く勧める立場ですが、実際に論理的思考を行う場合には気をつけるべき注意点があります。それはコーチングの感覚とも相通じる重要なポイントです。

 (「トゥールミンロジック」について、詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 論理的思考を行う場合の注意点 それは「決して相対化してはならないものがある」という事実。それを忘れてしまうと(=スコトーマに隠れる)、きっと判断を誤ります。先ほどの博士の言葉でいうと、「平気で倫理を踏み越える」ことになりかねません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

例えば、「“ワクチン政策”を推し進めるべきか? それとも一旦止まるべきか?」といった議論は論理空間上で行われます。論理空間とは、もちろん、情報空間の一部です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

物理空間だけではなく、情報空間にも不完全性が働きます。つまり、「絶対に正しい答え」や「永遠に正しい解」は存在しえないということ。だからこそ、「命」のように相対化してはならないものを議論の対象にしてはならないのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

皆さんは「人を殺してはいけない理由」を子どもたちにどのように説明しますか?

 

 私の場合、「ぎをゆな(議を言な)!」の一言(鹿児島弁です)↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19370962.html

 

 

 大切なことなので繰り返しますが、世の中には「決して相対化してはならず、議論の対象にしてはならないこと」があります。それは「論理を超えた空間がある」ということ。その「論理を超えた空間」のひとつが「倫理(空間)」です。

よって、私にとって「倫理違反」や「倫理性に関する懸念」という表現はとても重く響きます。

F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

 トゥールミンロジックでいうなら、それは「クリティーク(kritik)」。

「肯定側の推進する論理の背景もしくは前提にある哲学、思想、世界観、利用される用語などが望ましくないものであれば、肯定側のケースやプランの有効性にかかわらず、現実の世界では、肯定側のプランが採択されてはならないという議論」がクリティークです。

わかりやすくいうと、「そもそもおかしい。だから議論する意味(価値)がない」ということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076426.html

 

 

 「エソテリシティ」のもう1つが、「『コーチという絶対的味方がいるとなぜか人は成功しやすくなる』という、いまはまだ科学的証明ができていない部分もコーチングにはある」。それは苫米地博士の強い思いでもあるはず。

 F-412Life Is Beautiful ~調子? 素晴らしいです♫~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37322333.html

 

 博士は「経験的な話なのですが、自分以外の誰かから絶対的に信用されていると思うと人は思ってもいない力を発揮する」「それは生命場なのか情報場の作用なのか、よくわかりませんが、宗教レベルの精神的力が作用する瞬間がある」と書かれています。

しかしながら、生粋の科学者である苫米地博士が探究を止めているはずがありません。コーチのブリーフは「決して立ち止まらない」だから。

F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

*「生命場」「情報場」に関係する“苫米地理論第2世代”はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 きっと「エソテリシティ」も理論化されています。おそらく、そのヒントは苫米地理論第3世代「生命素粒子理論」と昔から博士が話されている「ゲシュタルト統合」にあるはずです。

 Q-436:コーチングは行動科学と <vol.3;「内部表現」という宇宙を認識する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37061031.html

 

 *「ゲシュタルト統合」のための思考法はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

 ここまで「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけについて考えてきました。ゴールのバランスホイールに新たに加わった「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」を、それらのカテゴリーを加えた苫米地博士の意図とともに考察すると、「権力から離れる」という感覚がよりクリアに感じられるはずです。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 最終話である次回は、“情報空間をもう一段超える感覚”で「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」について考えてみたいと思います。

 F-407:自由訳「守破離」 vol.5(最終話);苫米地式「守破離」の真髄

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37145932.html

 

Q-464につづく)

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

―関連記事―

F-098~:なぜ2位ではいけないのだろうか? ~「順位づけをすり込むことはよくないが、1位を目指さないといけない」の意味~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_377712.html

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Q-331:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技>

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Q-362~各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

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Q-464:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

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 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

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 vol.2;そもそも権力とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 vol.3;リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 vol.4;エスティーム

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37991770.html

 vol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38005381.html

 vol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38018633.html

 vol.7;カテゴリー・ゴール「エソテリシティ」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38024944.html

 vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ

 

 

 ここまで「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけについて考えてきました。ゴールのバランスホイールに新たに加わった「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」を、それらのカテゴリーを加えた苫米地博士の意図とともに考察すると、「権力から離れる」という感覚がよりクリアに感じられるはずです。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

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 最後は、“情報空間をもう一段超える感覚”で「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」について考えてみたいと思います

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

 と前回(Q-463)の最後に書きました。その「情報空間をもう一段超える」の「一段」とは、抽象度の階層のこと。「情報空間を一段超える」は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」と同義です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして、それはゲシュタルトを統合して、より大きなゲシュタルトをつくることでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その「ゲシュタルトの統合」をシンプルに表現すると(複数のことを)ひとつにまとめる

 

 *そのための思考法はこちら↓

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 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p273)より引用します。前回(Q-463)引用した部分の続きです。

 

 

◎「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」は3つで1

 実は「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」は「スピリチュアリティ」を日本人に理解しやすいように、受け入れやすいように3つに分けたものです。「スピリチュアリティ」とは神と自分との関係性の話です。そういう関係性の空間の中で最も清い人間であるからリーダーシップを持てるわけです。「利他的であるから、その人についていこう」と我々は思うわけですから。

 同時に、リーダーとはサクリファイス=自己犠牲ができる人間です。自己犠牲とは利他性の裏返しであり、それを可能とするのが「抽象度」になります。

 さらにもう一つ、自己犠牲ができるのは、信じるものがあるからです。それが「エソテリシティ」になります。この3つは絡み合うようにして3つで1つ。まさに三位一体として機能しています。

 では、そんな3つにどんなゴールを設定すればいいのでしょうか?

 それは「できるだけ多くの人が素晴らしい体験をすること」です。

 世界中の乾いた土地にあまねく雨を降らせるがごとく、世界を幸福で満たすことです。クライアントが成功するということはクライアントの周りの人も成功していることになりますから、クライアントを通して全世界に影響を与える。これが利他性。神の一方的な愛と同じでルー・タイスのカトリック博愛主義なのです。

 21世紀はこういった利他性や倫理がいままで以上に必要となってきます。自分の幸せが他人の不幸の上に成り立つなどということはあってはならないのです。世界中の富の99%を握る0.001%の人たちなどという世界は間違っています。富の偏在と格差社会は「スピリチュアリティ」がなくなったからできてしまったのです。

 引用終わり

 

 

 「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」この3つは絡み合うようにして3つで1つ。まさに三位一体として機能しています

 

 私自身は「絡み合うようにして3つで1」というのを、「抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ」というようにイメージしています。双方向の同時並列処理でダイナミックに機能しているイメージです。

 順番が変わっているのには理由があります。それは「DevSecOps」と重ねてイメージしているから。それもゲシュタルトの統合といえるはずです。

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 「DevSecOps」の「Dev(デブ)」とは、「開発(Development)」のこと。「Sec(セク)」は「セキュリティー(Security)」で、「Ops(オプス)」は「運用(Operation)」。

 抽象度という軸を取った場合、情報空間(底面は物理空間)を下るように運用(Ops)しながら、同時並行的に情報空間を上がっていくように開発(Dev)を進め、その間中がっちりセキュリティ(Sec)を行っている というのが「DevSecOps」です。

 I-059:苫米地英人博士に関連する無料講演会のお知らせ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27577837.html

 

 

DevSecOps(210906バラ色ダンディ)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX202196日放送回)より引用

 

 

 「DevSecOps」は、「Development」「Security」「Operations」を1つのものとして考える、システム開発の最新パラダイムです。

 「1つのものとして考える」とは、まさにゲシュタルト化のこと。独立したゲシュタルトをさらに大きな1つのゲシュタルトに統合するから(全体)、「Development」「Security」「Operations」という各機能(部分)をしっかり理解することができ、そして、その機能を束ねて最大限発揮することができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 「DevSecOps」は、もともとは「DevOps(デブオプス)」という開発と運用をセットで考える仕組みだったそうです。そこにセキュリティーまで統合されて、今のパラダイムに進化したそう。具体的には、数週間単位のカプセル化された開発サイクルで行われ、頻繁な変更も同時並行的に行われます。その変更や更新は自動化でき、秒単位でどんどん行われるのだそうです。

苫米地博士が話された例でいうと(「バラいろダンディ」20219月放送回)、グーグルは1日に45千回もシステム変更をしているそうです。もちろん、その間に運用、つまりグーグルのサービス提供が止まることはありません。

 余談ですが、博士が「オレは立ち止まらない」と話されるたびに(trigger)、私の脳裏には「DevSecOps」のイメージが浮かび上がります(anchor)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 その「DevSecOps」を、私は、個人のマインド内にも構築することができると思っています。鍵となるのは「“自分”のデタッチメント・ユニット化」であるはず↓

 F-271:冗長性と多様性 <vol.3;デタッチメント・ユニット>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30335231.html

 

 なぜ構築できるのかというと(warrant

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 すべては「情報」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

その「情報」を処理するシステムがマインド(脳と心)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 身近な言葉に置き換えると、「Dev」とは理学で、「Ops」は工学といえるはず。人間のマインドでいうと、「Dev」とは前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動)で、「Ops」は前頭前野外側部の機能(論理)といえるはずです。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

そんな「Dev」と「Ops」の間には「Sec」、すなわちセキュリティー(Security)が必要です。なぜでしょうか?

 

 私が思う1つ目の理由は、「人間には情動(感情)がある」から。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

情動(感情)優位になってしまうと、前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動≒「Dev」)ばかりか、前頭前野外側部の機能(論理≒「Ops」)さえも発揮することができません。IQが下がり、短絡的になるからです。いわゆる「Fight or Flight」という状態に陥ってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

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 そうならない(なってもすぐに回復する)ための機能が「ヒーリング」。コーチング用語を用いると、ゴール側のコンフォートゾーン(CZ)を維持することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 実際、コーチングがうまく機能すると、クライアントの無意識は自然にコーチングからヒーリングという感覚に変化していきます(ハズ)。

 F-239:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.3;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編後編;コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28608833.html

 

 そうして、かつてのゴールは“現実”になっていきます。新たな現状である“かつてのゴール側のCZ(=可能世界w2)”に強力なホメオスタシスが働くようになりながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

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 すると、さらなる現状の外(w3w4w5…)にゴールを見つけることが難しくなります。スコトーマが外せなくなるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 おそらくCZの中でも「Ops」は可能でしょう。それは論理を駆使した現状の最適化といえるから。しかし、「Dev」の方は絶対にできないはずです。スコトーマが外せなければ、より高次の抽象度次元に進むことができません。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 それが第2の答え。「Dev」のためにはCZを打ち破る必要があります。そして、その鍵となるのが「エソテリシティ」であり、コーチの存在です。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 つまり、DevSecOps」を個人のマインドに構築した場合の「Sec」とは、CZを維持するヒーリングとCZを超越するコーチングをダイナミックに実行すること。その後ろにあるのが「エソテリシティ」 そのように私は理解しています。

 

 そのヒーリング×コーチング(based Esotericity)による「Sec」により、より高次の抽象度次元に向かう「Dev」と低次の抽象度次元での運用(実装化)である「Ops」を同時に成し遂げることができるようになります(ハズ)。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 苫米地式「Ops」とは、「できるだけ多くの人が素晴らしい体験をすること」であり、「世界を幸福で満たすこと」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 それを圧倒的な利他性と徹底的な自己犠牲、そして揺るぎない責任感を持ちながらフォロワーとともに実現していくことが「リーダーシップ」。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 そのような「DevSecOps」、すなわち「抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ」によって「コンパッション(慈悲)」を実現している

 

その確信を“気”としてこめながら、私はコンパッションクラブに臨んでいます。

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 以上が「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけを縁に考えたことです。

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 「この世をよくしたいなら権力から離れる」ということを、“立体的”に感じていただけたならうれしく思います。御質問ありがとうございました。

 

 

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-追記-

今回の回答では「オーセンティック・コーチング 2026」の「アドバンスド3」より引用しました。ゲシュタルトを完成させるため、最後の文章(本文中の引用のつづき、p275)まで引用します。Feel

 

 

◎コーチとは?

最後にコーチとはなにか? を語って終わりにしましょう。

コーチはクライアントに対してなにをするのか、というと「やりたいことをやりたいだけやりましょう」と言い続ける存在です。

そして、コーチは「未来にしか興味がありません」。過去は一切関係ないのです。コーチはこれを口癖のように繰り返して、自分自身の中に落とし込んでおいてください。

そして「常に笑顔」。いつもやりたいことをやっているのですから笑顔であるのが普通ですが、たまにうまくいかないこともあります。その時であっても笑顔です。なぜなら、うまくいかなかったとしてもやりたいことをやり、目的に近づいているからです。もちろん、そこには少しの不安があるでしょう。しかし、それでいいのです。矛盾しているように感じられるかもしれませんが、少し不安があるくらいが「ちょうどいい」のです。

例えば、私の友達の元K-1チャンピオンのピーター・アーツは現役時代、毎日練習していました。それが辛いかと言えば、そんなことはありません。好きなことをやっているわけですから好きも嫌いもありません。やらないと気持ち悪い、逆に嫌な気持ちになるからやるのです。ただし、「このまま練習をして本当に試合に勝てるだろうか」とふと不安に思う瞬間もあったようです。キツイ練習をどれだけしてもです。

この時、コーチはどうするべきでしょうか? 「修正しましょう」と言うでしょうか? もちろん言いません。不安はどれだけ練習を積んでもなくなりません。ですから、不安は不安のままでいいのです。少しぐらいの不安があるほうが現状の外に出ている証拠でもあります。ですから、不安は正しいのです。「ちょうどいい」とはそういう意味です。コーチは高い視点から現状の外を見て、クライアントを高みに導くリーダーたる存在なのです。

引用終わり

 

 

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