苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:L:講義・研修・セミナー編 > 2022年9月シークレットレクチャー(「信」-3)

L-226202209月シークレットレクチャー -01;鍵となるのは「絶対他力」

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 

 

 いきなりですが、重要な質問をします。

 

自己実現とゴール達成は違うものです。その理由は?

 

 

 苫米地博士は、著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)の冒頭で、コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」であると書かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

オーセンティック・コーチング

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 コーチングのテクニックのすべてはゴールを設定し、それを達成するためにあります。ゴールこそがコーチングのすべてです。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

  コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」であり、ゴールこそがコーチングのすべて

 

 ですが、一般向けにコーチングについて語られるとき、苫米地博士はまず「自我」の定義の確認をされます。「バラいろダンディ」(TOKYO MX)での最終講義においても、最初に自我の復習をされていました↓

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 自我とは、部分関数であり、重要性評価関数です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その自我について、苫米地博士は、著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店、p199)の中でこのようにも表現されています。

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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 つまり、抽象度が上がるということは、自分の行為が何なのかということ以上の抽象的な思考を持つということであって、それを自我というのです。自分の行為の内省的な認識に意味を持たせるためには、このように、1つ上の認識が生まれなければならないのです

 

 

 抽象度が上がる」=「自分の行為が何なのかということ以上の抽象的な思考を持つ」=「自我

 

 このあたりがゲシュタルト化すると、「自己実現とゴール達成は違うもの」というのが体感を伴って理解できるはず。そんな理解を目指して、全3回の講義を作成しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

ところで、全体を通してのメインテーマは「」です。

先ほどの“体感を伴った理解”を「」と関連付けながらもう少し抽象度を下げて表現すると、「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」を目指す中、私自身が体感したのは「絶対他力」というイメージでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

  絶対他力

 

 

 この言葉を縁に、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「まずは、『信じる』ことをやめなさい」(泰文堂、p117)より引用します。

 

 

聖職者の論理を解くカギは、絶対他力

 信徒が洗脳にはまり、煩悩の解放にすっかり消極的にさせられているいっぽうで、聖職者は、じつは自らの煩悩の解放にかなり積極的です。

 聖職者は信徒を支配する側ですから、それ自体は想像に難くないかもしれませんが、彼らがどう考えて自らを正当化するのかという点は一考に値します。

 聖職者の論理を解くカギは、絶対他力です。

 宗教心、つまり完全な存在に対する憧れは、人間なら誰しもが持っています。

 当たり前のことですが、聖職者を目指す人は、最初から権力を求めて宗教の道に入るわけではありません。あくまで神に対する憧れが、入信の動機になっているはずです。

 しかし、長年その道に携わると、聖職者も徐々に宗教の虚構性に気づき始めます。なぜなら、教団を維持していくためには、組織の論理に従わざるをえなくなるからです。

 これは、読者の皆さんが勤め先の組織の論理に従わざるをえないのとまったく同じことです。会社には政治力学が働いているし、そのなかで生き残るためには、権力を持ちたいという煩悩に身を任せるしかありません。

 もちろん、権力を握れば握ったで、それを最大限駆使しなければ自分の思い通りに事を進めることはできないため、権力の獲得はさらに大きな権力を求める行為につながっていきます。

 煩悩の最たるものは権力の獲得ですから、権力を求めることに際限がなくなるメカニズムは、あらゆる煩悩についてもそのとおりです。よくいわれるように、欲望は満足を知らないわけです。

 聖職者たちが置かれている状況も、こうした一般のビジネスパーソンと何も変わらないといえます。

 

 さらに聖職者には、もうひとつの重要な問題に直面します。「神はいるのかいないのか」という問題です。

 思うに、神はいないという結論に達している聖職者は、おそらくいないはずです。科学によって神の不在が証明された事実を知る聖職者も、「神はいない」という認識を持つはずがありません。なぜなら、彼らは宗教による洗脳に爪先から頭のてっぺんまで浸かっているからです。しかし、歳をとるにつけ、宗教の虚構性には気づいています。

 とすると、彼らが達するのは、神がいようといまいと生きているうちに煩悩を満たさなければいいことは何もない、という結論に違いありません。

 そこで、さまざまに教義の拡大解釈を行い、たとえば妻帯を許すなどのルールの変更を行ってきました。もちろん、ルールの変更だけでなく、一般の与り知らない隠れたところで、さまざまに煩悩を解放してきたわけです。

 

聖職者が持つ煩悩

 また、なかには完全な存在を確信するがゆえに、煩悩の解放を肯定する論理も生まれたはずです。これは、イエス・キリストや親鸞が教える絶対他力にたどりついた聖職者たちが持つ考えです。

 神は、人間から最も遠い存在です。

 人間がどれほど努力したとしても、その努力によって人間が神に近づくことはできませんし、神が行う救済に何も影響を及ぼしません。絶対他力とは、完全な存在としての神に対する定義なのです。だから、親鸞が説いた悪人正機が示すように、善人と悪人の区別はなく、神は神の存在を信じる者を救うわけです。

 悪人が改心し、いまわの際で神を信じれば天国に行くことができるというのであれば、極端な話、何もいま品行方正にして戒律を守り続けなければならない道理はありません。どんなに煩悩にまみれた人生を送ろうと、最後に改心して神にすがればいいということになります。

 絶対他力にたどりついた聖職者はみな、このことをわかっています。

 加えて、いずれの宗教にも懺悔や告解など許しの仕組みがあり、煩悩に従う行為を半ば受け入れています。聖職者が過ちを犯しても、本人はそれを恥ずかしいこととして悔いるかもしれませんが、許されることがあらかじめわかっているのです。

 しかも、聖職者は信徒に許しを与える側ですから、過ちを犯した信徒の数々に接していれば、許されない一線がどんどん甘く遠のいていくのはごく当然ではないでしょうか。

 絶対他力にたどりつけば、いかに厳格な戒律を守っているように見える聖職者も、生きているうちに自分を満足させることを考えるに決まっています。

 私は、高位とされるさまざまな宗教の聖職者に会う機会がありますが、じっさい親しくなり、彼らの煩悩がいかに強いかを知りました。

 ふだんはあまねく威厳を示している彼らも、じつに人間くさく、自らの煩悩にも達観しています。これはこれで、いいわけです。

 もちろん、聖職者が持つ煩悩は、世界を支配するような権力者が持つ煩悩、つまりとんでもない悪事の企てとは異なります。戦争を仕掛けたり、人知れず大虐殺を行ったりする煩悩は許されるべきものではありません。

 その点で、懸念があるとすれば、聖職者が自分たちの権威を冒されたと考えるときでしょう。

 聖職者が持つ権力欲は、政治家が持つそれにようには強くないと思いますが、それを冒されたときの反応は政治家よりも激しいものがあります。なぜかといえば、彼らは自分たちが権威であるという確信を持っているからです。

 たとえば、ローマ法王は、自分が神の代理人だと本気で確信しています。ツイッターをする神の代理人などというのは、私にはイメージがわきませんが、彼は自分のことを本心からそう信じています。もちろん周囲もそう確信しています。

 宗教が生むこうした確信ほど危ないものはありません。完全な存在側にいるという確信は常軌を逸し、それはこの世を破壊しかねない力の暴発を招く恐れがあります。たとえば、十字軍の遠征がそうですし、いまもそれとはわからない形で戦争が起こっています。

 宗教による洗脳が世界の破局をもたらすかといえば、その可能性はいまのところ低いと思いますが、これはまた別のお話です。

 引用終わり

 

 

 絶対他力とは、完全な存在としての神に対する定義なのです。だから、親鸞が説いた悪人正機が示すように、善人と悪人の区別はなく、神は神の存在を信じるものを救うわけです

 

 不完全性定理以降の時代に生きる我々は、「完全な存在としての神」が存在しえないことを知っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 では、私たちは「絶対他力」をどのように理解すればいいのでしょうか?

 どのように「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」を目指せばいいのでしょう?

 

L-227につづく)

 

 

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L-227202209月シークレットレクチャー -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

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 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

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当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 

 

 私たちは「絶対他力」をどのように理解すればいいのでしょうか?

 どのように「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」を目指せばいいのでしょう?

 

 「確信」という言葉を見たときに(trigger)、いつも思い出すコーチング・プリンシプルがあります(anchor)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 それは「夢をかなえる方程式 I×V=R」。「I」はImageまたはImagination、「V」はVividness、「R」はRealityです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

この方程式が意味するのは、「(そのとき)一番臨場感が高いイメージが(そのときの)現実である」ということ。テーマに沿ってシンプルに言い直すと

 

 

  確信が現実を生みだす

 

 

 「夢をかなえる」とあるとおり、「I×V=R」はとても希望に満ちたプリンシプルです。

 例えば、ゴールの世界の臨場感が高ければ、ゴールを達成する自己イメージが生まれ、その自己イメージがゴールの世界の臨場感をさらに高めていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そうなるとスコトーマが外れていき、どんどんゴール実現に近づいていきます。「invent on the way」しながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

一方で、このプリンシプルは、とても危険な人間の情報処理の特性をもあらわしています。

もしもゴールの世界の臨場感が大きく崩れたなら、ゴールなんて実現できっこないというセルフイメージに陥り、臨場感はますます低下していきます。

本当はゴールを実現するエネルギーも能力もあるというのに、自分の可能性をまったく信じられなくなりながら。

F-312:デジタル自傷行為 <case-side -2;エフィカシーが下がりきった状態=〇〇>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32525868.html

 

 “とても危険な人間の情報処理の特性”と書きましたが、ここでいう“情報処理の特性”とはブリーフシステム(Belief SystemBS)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その情報処理の特性=BSが“とても危険”な理由は、「他人や社会の強い影響によりつくられ、過去に閉じ込められている」から。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 一言でいうと 不自由。

 

 そんな不自由から脱却し、自由を獲得するがコーチングです。その自由とは、本当の“自分”を見いだすこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

自由意思で現状の外にゴールを設定し(「I」)、その臨場感を高めていくと(「V」)、ゴール側の可能世界w2に移行することができます。ホメオスタシスの働きで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その結果として、これまでの記憶(過去)でつくられた自分が、ゴール(未来)にふさわしい“自分”に書き換わっていきます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

それがシンの自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

 苫米地博士は「自分が本当にほしいもの、自分が心からやりたいことを選び出して、それに向かっていく自我に変えていくのはまさに脱洗脳であって、他者から作られた自我を脱構築していくのがコーチングである」と語られています↓

 L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

もちろん、長年の生活環境で埋め込まれたBSを(結果として)書き換えることは簡単ではありません。なぜ難しいのでしょう? 私たちはまず何に取り組むべきなのでしょう?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 以下、苫米地博士の著書「宗教の秘密:世界を意のままに操るカラクリの正体」(PHP研究所、p197)より引用します。BSが書き換えられない原因と対策を考えながら読み進めてください。Feel

 

 

「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳

 前章で私は、「人が信仰心を抱く理由のひとつは『完全情報への渇望』があるから」と述べました。人間にその欲望があるからこそ、どんな宗教も「完全なもの」「絶対的なもの」、要は「ア・プリオリ」があると語ります。そしてその瞬間から噓が始まり、教祖がもともと発していた強烈な救済のメッセージは、信者を束縛し教団や聖職者に奉仕させるためのストーリーへと堕落していきます。それは現代に生きる私たちを束縛・支配するお金教でも同じことです。

 

 そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります。

 地球の人口70億のうち、おそらく699000万人ぐらいの人がいまだに宗教を必要としています。その人たちに共通しているのが、恐怖の感情です。

 病、別離、孤独、貧困、そして、死。人々は多くの恐怖に苛まれています。宗教が信仰と引き換えに信者たちに与えるものは昔も今も恐怖からの「救済」です。恐怖から逃れることのできる魂の安寧の場所を約束するのです。

 

 しかし、その「救済」はまやかしです。

 宗教が「救済」を唱えるときは、いわゆる「マッチポンプ」が多いものだと理解してください。ありもしない恐怖をでっちあげて、その恐怖から逃れるためには自分たちの宗教を信じるしかないと言って、信者たちを脅迫するのです。

 霊は存在しないのに悪霊を取り除くと言ったり、あの世は心の中に作られたイメージにすぎないのに、あの世の行き先がお布施の額で変わるかのように信者を脅したり、あたかもお金がなければ餓死すると言わんばかりに貧乏の恐怖を煽ってみたり。

 マッチで火をつけて自分で火事を起こしておいて、やおらポンプを持ち出して水をかけて、「消した、消した」と騒ぐようなもの。まやかしのストーリーをでっちあげて恐怖心を煽り、私たちへの束縛を強めようとしているのです。

 そのような人たちが唱える「救済」を信じていても、魂の安寧の場所などどこにもありません。

 

 私は本書の冒頭で、マザー・テレサが深刻な信仰の危機と神への疑問を抱えていたことを書きました。おそらくマザー・テレサは、宗教が内包する本質的な矛盾に気づいてしまったのでしょう。

 人間は、それが、神との契約であれ富や権力を掌中に収めることであれ、それを深く追求すればするほど救いを手に入れることはできません。

 では、私たちは一体どうやって生きていけばいいのでしょうか。孤独と絶望のうちに死んでいくしかないのでしょうか。

 いいえ、決してそんなことはないはずです。私は2000年前にイエス・キリスト自身が、その解答のひとつを現代の私たちに向けて送ってくれていると思っているのです。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 宗教の秘密: 世界を意のままに操るカラクリの正体 | 苫米地英人 | 宗教学 | Kindleストア | Amazon

 

 

 そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります

 

 (結果としての)BSの書き換えができない大きな理由は「恐怖」。だから私たちは、まずは恐怖を克服する必要があります。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

その恐怖の最たるものが「死の恐怖」。突き詰めると、それは「細胞レベルで働く煩悩」だといえるはずです↓

Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

L-228につづく)

 

 

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L-159202201月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

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Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。

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Q-302:「死が迫る老人を慮りながら、目の前の世界をよりよくしていく感じ」とは?

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Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

Q-353:傷つくような他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接することが正解なのでしょうか?

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Q-445:パーキンソン病の母が雨の日も畑に行ってしまうので(しかもよく転ぶ)、とても困っています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37455827.html

 

 

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L-228202209月シークレットレクチャー -03;生と死の間を輝かせる縁起

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

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 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

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当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 

 

 そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります

 

 (結果としての)ブリーフシステムの書き換えができない大きな理由は「恐怖」。だから私たちは、まずは恐怖を克服するべきです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その恐怖の最たるものが「死の恐怖」。突き詰めると、それは「細胞レベルで働く煩悩」だといえるはずです↓

Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 

 と前回(L-227)の最後に書きました。

 

人は誰もが「死の恐怖」を抱えており、それは「細胞レベルの煩悩」である ということに対して違和感を感じる方は少ないと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その一方で、「死の恐怖」「細胞レベルの煩悩」という言葉に強い臨場感を感じる方も少ないはず。皆さんはどうですか?

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 医療・介護現場で働いていると、「人は必ず老い、たいていは病み、必ず死ぬ」ということを思い知らされます。最近、私は、40代の男性が食事を喉に詰まらせ窒息死するという場に居合わせました。まわりはもちろんのこと、本人も数秒後に自分が死ぬとは思っていなかったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 物理空間において命は有限であり、生命現象の終わりである死は確実にやってきます。ときに突然、まるで襲われるかのように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

今日生まれる子も含めて、1日経てば、必ず1日、各々の人生の終わりが近づいてきます。その死がどんどん近づいてくるという事実は、ふだんは意識に上がっていないはず。多くの人にとっては。

その一方で、大人になるにつれ、無意識は死が近づいていることをしっかり感じ取ります。まわりで起こる「老」「病」「死」を縁にして。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その「無意識は感じているけれども、意識には上がっていない」という状態が、潜在的に「死の恐怖」を増幅しているはずです。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 「大人になるにつれ、無意識は死が近づいていることをしっかり感じ取る」の実際のところは、能動的な学習ではなく、たいていの場合は受動的な脅しに由ります(ハズ)。その代表が「地獄や悪魔を語る“教育”」です。

 PM-06-18~20:仮説13)宗教の限界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 私たちは、これまで生きてきた間に、たっぷりと「死の恐怖」を刷り込まれています。その事実を知り、常に自身の心をモニタリングし続けることが大事。

まずは気づくことです。心の奥底に潜む「死の恐怖」に。

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(ベストセラーズ、開拓社より再販)の冒頭部分を引用します。

 

 

 あなたは、いつか、必ず、死にます

 ある時、あなたの心臓は停止し、身体中の細胞は活動を終えます。避けられるものなら避けたいと願っても無駄です。万人に等しく死は訪れるのですから。しかし、あなたは自分の死を体感することはできません。他人の死を傍観するだけです。

 では、あなたは死とどのように向き合っていけばいいのでしょう。死をどのように考えていけばいいのでしょうか。それらについて考えていこうというのが、本書の目的です。

 宗教的な考え方はもちろん、東洋思想(釈迦の教え)、機能脳科学、さらには宇宙物理学、量子論などさまざまな考え方を駆使して死について考察を加えていきます。

 

 これまで、人は「死の恐怖」とさまざまな形で向き合ってきました。闘ってきたと言ってもいいかもしれません。

 本書は、「死の恐怖」との向き合い方、克服法について考えていきます。一体「死の恐怖」とは何なのでしょうか。私たちは、恐怖を感じようにも死ねば意識そのものがなくなるとわかっているのに、なぜ、死に対して怯えるのでしょうか。

 自分がこの世から消えなくなる-。

 どうやら、この「自己喪失感」が「死の恐怖」の正体のようです。この「自己喪失感」を分析してみると、一つは「自分という存在そのものが消えてなくなること」、もう一つは「自分という存在の価値がこの世から消えてしまうこと」、この二つがあることがわかります。

 つまり、この二つとどう向き合うかを考えていくのが、本書の大きなテーマとなります。

 

 第一章では、死の専門家とも言える「宗教」について、その性質や死とのかかわり方を見ていきます。第二章では、死とはそもそも何なのか、その本質を探ります。第三章では、死を見つめるうえで前提となる「自分」と「宇宙」について考えます。第四章では、死を恐れる「恐怖心」について考え、恐怖心そのもののコントロール法まで見ていきます。そして、第五章では、死を通して「生きる」ことについて考えます。

 人類がこれまで歩んできた道を第一章で概観し、第二章で「死の正体」を明かし、第三章で「自分という存在が消えること」について考え、第四章で「恐怖」という、冷静な思考を妨げる要因を取り除き、第五章で「自分という存在の価値」を考えつつ、「生きるとは何か」を探っていくという流れです。

 

 ところで、私をご存じの読者の皆さんは、私を脳の専門家と思われていると思います。もちろん、それは正しいのですが、その脳の専門家がなぜ死を考える本を書くのかと疑問に思われるかもしれません。

 実は私は日本仏教で長く僧籍を持っています。また、チベットやスリランカなどの仏教とも交流を続けており、カギュ-派傳法大阿闍梨でもあります。二〇一〇年三月には、チベット仏教ゲルグ派傳法大阿闍梨の号も授かりました(ちなみに、ダライ・ラマの宗派がゲルグ派です)。私は、葬式仏教などと揶揄される日本仏教の誤解を解き、釈迦の教えを研究し、世界の人々が幸福に暮らすために何ができるかを常に追究しています。

 そのためこれまで多くの仏典、経典を読んできました。そうして死を捉え直すうちに、私の専門である機能脳科学や物理学、量子論などがたどりついた最先端の知見と、釈迦の思想が見事に符合していることに気がつきました。科学と宗教の両方を俯瞰する視点で死を考えること、これは私にしかできない試みと思い、本書を執筆することにしたのです。

 

 死を考えることは生を考えることです。生なくして死はありません。読者のみなさんは、本書を通して死を考えることで、明日からの生き方が劇的に変わることを実感されるはずです。それは、死の恐怖や不安を克服するというだけではありません。人生に輝きが生まれ、生きる価値を見いだし、ポジティブな思考を手に入れることができるのです。

 死を考えるだけでどうしてそんなことが起こるのか。その答えはもうすぐわかります。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 「生」と「死」の取り扱い説明書 eBook : 苫米地英人:

 

 

自分がこの世から消えなくなる-

 どうやら、この「自己喪失感」が「死の恐怖」の正体のようです

 

 さらに抽象度を下げた分析が、「自分という存在そのものが消えてなくなること」と「自分という存在の価値がこの世から消えてしまうこと」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 「自分という存在」と「自分という存在の価値

 

 

 自分という存在」を考えることは、「自我」を定義することです。その「自我」は部分関数と評価関数という2つの観点で考えることができます。そして、その本質は「空(くう)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分という存在の価値」とは、「空」なる自分が果たす役割・機能のこと。「仮(け)」です。「空」であることを忘れずに、しっかり「仮」を実践できることが「中(ちゅう)」。

その中観が「死の恐怖」の克服を可能にします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

死を考えることは生を考えることです。生なくして死はありません

 

 

 そんな生と死の間にゴールを見いだし実現していくことが、最強の「死の恐怖」克服法である と私は確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それはスピリチュアルペインを解決することであり、生と死の間を自ら輝かせる大切な縁起でもあります。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

L-229につづく)

 

 

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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-187~8:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -04~5;“心の災害”にはレジリエンスで! レジリエンスにはコーチングを !!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25802632.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25868437.html

F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

L-023~420203月シークレットレクチャー -01~2;スピリチュアルペインを解決するのは自由意思でのゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25974037.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26014834.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

「生」と「死」の取り扱い説明書

Kindle版はこちら↓

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L-229202209月シークレットレクチャー -04;自我関数から導きだされる縁起

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

  

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起


  

死を考えることは生を考えることです。生なくして死はありません

 

 これは前回(L-228)引用した苫米地博士の言葉(「『生』と『死』の取り扱い説明書」)。

 

 私たちは、これまで生きてきた間に、たっぷりと「死の恐怖」を刷り込まれています。その事実を知り、常に自身の心をモニタリングし続けることが大事。

まずは気づくことです。心の奥底に潜む「死の恐怖」に。

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 モニタリングは思考と同時並行的に行いますが、その思考には注意が必要です。例えば「死を考えることは生を考えること」という場合の「考える」は、通常の場合、「過去」に基づく情報処理です。その理由は「認識のパターンは過去の記憶でつくられている」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

認識のパターンのことをブリーフ(信念)と呼びます。そのブリーフが集まってできあがった脳内の統合的なシステムがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSは私たちの認識・理解・評価・判断を制御しています。無意識下で、まるで決まったアルゴリズムに従うかのように。だから、私たちの情報処理は「自動運転」といえます。

 BSは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」で構築されています。そこには他人や社会の価値観がたっぷりと刷り込まれています。だから、私たちの情報処理は「無人運転」だともいえます。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 コーチングにおいては、このBSによる自動思考(「自動運転」「無人運転」)を、一旦しっかりと止めることが重要。その取り組みのことを「止観(しかん)」と呼びます。

 L-224202208月シークレットレクチャー -11;「止」と「観」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37272802.html

 

 止観を経てコーチング中に行うのは「観自在瞑想」。「自分が在ること/ところ(=自分という存在)を自由自在に観る」というのが「観自在」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 以下、苫米地博士の著書「一生幸福になる 超訳 般若心経」(学研、p15)より引用し(青字)、掘り下げます。

 

 

瞑想とは自分自身を自由自在に観ること

 瞑想とは自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめることと書きました。実は、自分自身を見つめると、同時に自分のいる世界も、宇宙全体も見たことになります。なぜかというと、自分自身というのはそれだけで存在しているのではなく、必ず自分以外の周りのもの(=自分のいる世界、宇宙全体)との関係によって成り立っているからです。このことをお釈迦様は「縁起」と呼びました。

 人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。ですが、瞑想とは自分自身から離れて、自分自身を外側から見つめ直す作業です。自分を外側から見るには、自分と周囲との関係をよく見る必要があります。このとき、それまでの思い込みや先入観などを捨てて見ないと、本当の自分は見えてきません。思い込みや先入観に縛られていると、自由に自分自身を見つめられないのです。瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)ことなのです。

 引用終わり

 

 

 自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめる

 

 次世代コーチングの枠組みでいうと、「自分自身」とは「関数p」、「自分のいる世界」とは「現状の可能世界w1」、そして「宇宙全体」とは「『ゴール側の可能世界w2』を含むすべての可能世界w」のこと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「関数p」とは自我、そして「可能世界」はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

 自分自身を見つめると、同時に自分のいる世界も、宇宙全体も見たことになります

 

 このことを、苫米地博士は「部分関数」を用いて説明されます。部分関数とは、「対象を2つに分ける関数」のこと。「『宇宙』を入力すると、『自分』を出力する部分関数f」が自我です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

  f自我(宇宙)→ 自分

 

自我関数fに宇宙のすべての情報を入力すると、自分に関する情報だけが出力されます。なぜかというと、「(宇宙の中の)自分に関する情報」と「(宇宙の中の)自分以外の情報」に分けたから。

 もしも自我の逆関数に「自分に関する情報」を入力すると、「宇宙のすべての情報」が出力されることになります。なぜなら自我関数が分けた「(宇宙の中の)自分に関する情報」と「(宇宙の中の)自分以外の情報」を分ける前に戻すと、宇宙すべての情報が復元されることになるからです。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 「自我の逆関数に自分を入力すると、宇宙が出力される」を突き詰めると、「宇宙は自分自身を見るための鏡である」ことがわかります。

 F-200:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.4;「こんなにほったらかしにして」を解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26610212.html

 

 

 自分自身というのはそれだけで存在しているのではなく、必ず自分以外の周りのもの(=自分のいる世界、宇宙全体)との関係によって成り立っているからです。このことをお釈迦様は「縁起」と呼びました

 

  「自我の逆関数に自分を入力すると、宇宙が出力される」を、苫米地博士は「f1自我(自分)→ 宇宙」と形式的に定義されています。この式の意味するところは、「もしも自分のことを知ることができるならば、宇宙全体も知ることができる」ということ。もっとシンプルに表現すると

 

自分と宇宙は一体である

 

それが自我関数から導きだされる「縁起」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。ですが、瞑想とは自分自身から離れて、自分自身を外側から見つめ直す作業です

 

 f自我(宇宙)→ 自分」や「f1自我(自分)→ 宇宙」が示唆しているのは、「自分を知るということは、宇宙全部を知るのと同じくらい難しい」ということ。当然、「自分が心から望むゴール」を見つけることも難しいことだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 思い込みや先入観に縛られていると、自由に自分自身を見つめられないのです。瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)ことなのです

 

 だから、「自分を知り、ゴールを見つける」ためには、他との関係により生みだされる“点”の本質をしっかり理解する必要があります↓

 Q-449:アートマンって何ですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html

 

 その本質とは、「空」。

 「空」である“点”が、「仮」としてのゴールを生みだし、結果として関数pを書き換えます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そのプロセスがコーチング。コーチングとは「可能世界間の移行」であり、「結果として関数p(自我)を書き換える縁起」です。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

L-230につづく)

 

 

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-関連記事-

S-04-27:鏡の中の“自分”に微笑みかけるために <最終回>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24178986.html

F-404:自由訳「守破離」 vol.2;「守」× Healing

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html

L-11920219月シークレットレクチャー -07;人間だから持つことができる強大な生命力

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L-172202203月シークレットレクチャー -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

L-215202208月シークレットレクチャー -02;コーチの役割は。そのためにコーチは

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37125267.html

Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

 

一生幸福になる 超訳 般若心経



L-230202209月シークレットレクチャー -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 

 

「空」である“点”が、「仮」としてのゴールを生みだし、結果として関数pを書き換えるそのプロセスがコーチング

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

コーチングとは「可能世界間の移行」であり、「結果として関数p(自我)を書き換える縁起」

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 ところで、無意識と意識の違いとは?

 

 苫米地博士はとてもシンプルに定義されています。それは「無意識のうち気づいている部分が意識」↓

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 無意識を意識に上げるモニタリングはとても重要です。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

ただし、その「意識」は、通常は過去の記憶によって他人や社会に作られたブリーフシステム(Belief SystemBS)が生みだしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

だから、現状(可能世界w1)の外に心から望むゴールを設定し、ゴール(可能世界w2)側からモニタリング&ラベリングを行い続けることが重要!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *モニタリング&ラベリングはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 

 と言葉でいうのは簡単ですが、実際には「現状(可能世界w1)の外に心から望むゴールを設定する」ことは簡単ではありません。「現状の外」はスコトーマに隠れており、そもそも認識する(意識に上げる)ことができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その解決のために、私は常に目の前の宇宙を立体的に観るように心がけています。“立体的”とは、抽象度という軸を加えたA次元として観るということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 立体的に観つづけていると、「自分のマインドが映しだす目の前の宇宙は、最も情報量の多い物理次元を底面とする広大な情報空間である」ことが感じられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そんな情報空間中を自由に飛びまわることができる意識状態が「観自在」です。

F-318~:観自在

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

抽象度を用いて説明すると、「観自在」は、「抽象度nの事象に対して、抽象度(n1)となることができる状態」のこと。苫米地博士は「いくらでも次元を超えられる」という意味で「A次元」と表現されています。A次元を獲得した意識状態が「観自在」です↓

 F-301:芸術は高抽象度の未知なるvol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html

 

 そのような「観自在」を目指しながら、私は心の写像である世界を観察し続けています。医師として表現すると「診察」です。例えば↓

 F-049~:同じ人間なのだから診れるだろう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268336.html

 

  診るのは物理空間上の「果」

察するのは高次の情報空間にひろがる「因」

 

「よく観察して意識に上げる」という行為を続けていると、客観的な視点を作ることができます。客観的な視点とは、次世代コーチングでいう「外側視点(外的視点)」のこと。

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 外側視点(外的視点)を作ると、さらに抽象度を上げることができるようになります。コーチングにおいて重要なのは、主観ではなく、客観です。

 L-202202207月医療・介護研修会 -12QA、最終回);コーチングの奥義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36432314.html

 

 ここで問題。なぜコーチングは「客観」なのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。苫米地式次世代コーチングのプリンシプルを感じてください。Feel

 

 

苫米地式・次世代コーチング・プリンシプル③

「セルフトーク」

 

エフィカシー関数を作るセルフトークのコントロール

 私たちは常に自分自身に語りかけています。それがセルフトークです。

 私たちは無意識的なものも含めると、1分間に数回は自分自身に話しかけているといわれています。これを1日に換算するとかなりの数になります。

 何か失敗したときに「あ、しまった」「またやってしまった。なんてバカなんだ」と言ってしまうのもセルフトークです。これを「自分らしくない」と捉え、エフィカシーを下げないようなセルフトークに変えていく必要があります。

 「またやってしまった。なんてバカなんだ」というのは、エフィカシーが低い自分を肯定する言葉です。そんな言葉を使っていると自分をw1に縛り付けてしまい、そこから抜け出せなくなります。

 「自分らしくない」ということは、本当はそれができる自分なのだが、今回は自分らしくない結果だったと考えれば、エフィカシーを下げずにすみます。一方で、うまくいったときは「たまたまラッキーだった」と思わず、その結果は「自分らしい」と高いエフィカシーの自分を肯定すればいいのです。

 可能世界w2へ移行するためには、可能世界w1から可能世界w2に移行できるというエフィカシー関数を作っていく必要があるのですから、最低限エフィカシーを下げてはいけません。さらにエフィカシーを上げていく必要があります。

 エフィカシー関数を作っていくために、セルフトークを変えていくことを、セルフトークのコントロールといっています。単にネガティブな言葉を、ポジティブな言葉に変えましょうということではないので注意が必要です。

 なお、今回は付録③として、ドクター苫米地のコーチング理論のエッセンスをシンプルな言葉で表した特製のセルフトーク・カードを添付しました。苫米地プリンシプルが自然とインストールされる「効果抜群」のカードです。そちらも活用してセルフトークをコントロールしてください。

 

外的視点を作る

 セルフトークのコントロールをする際に重要なのは、外側の視点を作るということです。つまり、「主観」ではなく「客観」ということです。

 ここで注意しなければならないのは、悲観を楽観に変えるということではないということです。例えば、コップの半分に水が入っているときに「半分しか入っていない」と悲観的に捉えている人に対して、「半分も入っている」と楽観的に捉えなさいと指導する人がいますが、それはコーチングではありません。

 「あなたの会社の株を、私は51パーセント、あなたは49パーセントでよいでしょう」と言われたら、それに納得する人はいないでしょう。

 コップに水が半分も入っていると楽観的に捉えなさいというのは、49パーセントでもうれしいでしょう、と言っているのと同じことです。これはあくまでも本人の心の中の捉え方であって「主観」の話です。

 そうではなくて「客観」が大事だということです。「客観」するとしたら、コップの中に水が入っていなかったとしても、「雨が降ったらこのコップに水を入れられるかも」と捉えることができるはずです。

 悲観視している人に対して、楽観視しましょうといっても、「主観」から抜け出せず、現状の世界w1にとどまることになってしまいます。「客観」できないと、w2の世界は見えてこないのです。

 あくまでもコーチングでは「客観」つまり外的な視点を作っていきます。そうすることで、初めて「主観」ではなく「客観」によるセルフトークのコントロールができるようになるのです。

 引用終わり

 

 

セルフトークのコントロールをする際に重要なのは、外側の視点を作るということです。つまり、「主観」ではなく「客観」ということです

 

 コーチングにおいて「客観」が重要なのは、抽象度を上げてセルフトークのコントロールをするため。

 Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 そして、セルフトークのコントロールをするのは、エフィカシー関数を作っていくためです。

 Q-448:未来において「被害者」<補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

L-231につづく)

 

 

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F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

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Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



L-231202209月シークレットレクチャー -06;コーチが黙っているからこそ起こること

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 06;コーチが黙っているからこそ起こること

 

 

 前回(L-230)、私は「診察」という表現を使いました。

 

  診るのは物理空間上の「果」

察するのは高次の情報空間にひろがる「因」

 

 「高次の情報空間にひろがる『因』」を察する間、同時に私自身の思考のモニタリングも行っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もう少し具体的に説明すると、モニタリングしているのは「言葉(Words)」と「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」です。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 前回引用した苫米地博士の言葉の中に、「私たちは無意識的なものも含めると、1分間に数回は自分自身に話しかけているといわれています」という部分がありました(新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版)。

その自分自身に話しかける言葉は映像を想起させ、映像は感情を生みだします。人はみな、この「言葉」「映像」「感情」という3つの軸で思考しています。

 L-067202011月シークレット… -02思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 その思考のことを「セルフトーク」と呼びます。苫米地博士が「オーセンティック・コーチング」等の書籍で用いられている表現でいうと「内省言語」。コーチの仕事とは、「クライアントの内省言語を喚起させること」です(オーセンティック・コーチング、p112

 F-394:ナイセイカンショウ <vol.3;心の本質を捉える基本中の基本>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36643053.html

 

 

オーセンティック・コーチング

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング eBook : 苫米地英人:

 

 

 そんな内省言語は、無意識のうちに「(一人)一宇宙」を生みだし強化していきます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 その「一宇宙」の創造を、偶然に任せるのではなく、しっかりゴール(未来)側からデザインするように働きかけるのがコーチの役割。その鍵となるのが「内省言語」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。

 

 

内省言語を作る

 コーチングでは、コーチはクライアントと会話すらしません。世間には、コーチングの質問集のような本や、コーチングではこういう言葉でクライアントを誘導しなさいと教える本がありますが、それらは間違ったコーチングです。

 コーチングでは、クライアントが「現状の外側にゴール設定」をすることが重要ですが、だからといってコーチがクライアントの設定したゴールが現状の内側だったときに、「そのゴールは現状の内側ですね」と言うこともしません。それは自我関数pに関わっていることだからです。

もしも「そのゴールは現状の内側ですね」などと言ってしまったら、クライアントはコーチの言葉によって物事を判断するようになってしまいます。それでは、子ども時代に、親や学校の先生が「これがいいですよ。あれはダメですね」と教えていたのと同じことを今度はコーチがしていることになります。

コーチングでは、コーチは黙っているのです。私だったら、黙ってパイプに火をつけたり、葉巻に火をつけたりしています。すると1分も沈黙に耐えられるクライアントはほとんどおらず、クライアントはすぐに話し始めるのです。

でもそのクライアントが話し始める内容は、単に場を維持するための会話がほとんどです。そのクライアントの話す会話が重要なのでなく、あくまでもクライアントの客観的なセルフトークである内省言語を作ることが重要なのです。

ところがコーチが質問したり、コーチが話したり、コーチがアドバイスすることが主になると、クライアントは「主観」のままになってしまいます。抽象度の高い視点からクライアントを観察するコーチが黙っているからこそ、クライアントは「客観」になり、内省言語が想起されていくのです。

クライアントには無言で無意識に自我を観察させる、実はこの過程がすでに「客観」になっています。そうすると、クライアントは「これは変えないとダメだ」「本当にやりたいことはなんだろう」と内省言語が発生し、自分で自我関数pを変え始めるのです。

コーチがクライアントに「あなたは変わらないとダメですよ」と、言葉で言ったところで変わるものではないということです。

次に、クライアント本人が無意識の中で、過去の記憶を使わずに、セルフトークでゴールに対してストーリーテリングしていれば、その中間過程でゴールに対して臨場感が出てきます。

クライアントには、無言で自我を観察させて、過去の記憶を使わないストーリーテリングができるようにすることが重要です。それはコーチが黙っているからこそ起こることです。

 引用終わり

 

 

あくまでもクライアントの客観的なセルフトークである内省言語を作ることが重要

 

 そのためには抽象度を上げながら「無意識に自我を観察」という過程を経ること(=客観)が重要。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 すると、「これは変えないとダメだ」「本当にやりたいことはなんだろう」という内省言語が発生します。その内なる言葉(&映像&感情)をしっかりモニタリングして、さらにコントロールしていくことがポイント。さらに具体的にいうと

 Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

1段階:「無理だ」「できるわけがない」という“あきらめ”

  第2段階:目的論的なものが生まれてくる、いわば“希望”が芽生える段階

  第3段階:「私はいつも~している」という“誓い”

  第4段階:“ゴールを実現”した新しい自分のイメージでの自然な内省言語

 

 …この第1段階から第4段階へと向かう変化、すなわち「あきらめ →希望 →誓い →ゴールを実現」という言葉(&映像&感情)=臨場感をコントロールすること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 そのコントロールにより「ゴール側の可能世界w2を出力するエフィカシー関数」が生みだされます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

新たな「エフィカシー関数」をつくりながら、「自分で自我関数pを変え始める

 

 それがコーチング中に起こること。「コーチが黙っているからこそ起こる」ことです。

 Q-448:未来において「被害者」<補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

L-232につづく)

 

 

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-追記-

クライアント本人が無意識の中で、過去の記憶を使わずに、セルフトークでゴールに対してストーリーテリングしていれば、その中間過程でゴールに対して臨場感が出てきます

 

と、苫米地博士は書かれています。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 その「ストーリーテリング」とは?

 

 私のイメージはこちら↓

 Q-421~:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430928.html

 

 

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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-373:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.7;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -実践編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35653525.html

L-128202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -09;セルフトーク×エフィカシー

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L-129202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -10;自己充足的予言×エフィカシー

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L-206202207月シークレットレクチャー -04;「想像力×創造力」の源

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Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

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 01;鍵となるのは「絶対他力」

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 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

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 03;生と死の間を輝かせる縁起

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 04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 06;コーチが黙っているからこそ起こること

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 07;コーチングの実践は実戦

 

 

新たな「エフィカシー関数」をつくりながら、「自分で自我関数pを変え始める

 

 それがコーチング中に起こること。「コーチが黙っているからこそ起こる」ことです。

 Q-448:未来において「被害者」<補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

 そのためにはコーチに対する信頼が必要なのは言うまでもありません。ところが、その「信頼」が曲者。私たちは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態をうまく保つ必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

「自由意思で想像するゴール側の可能世界w2をしっかり創造する」ために。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 ところで、「民、信なくんば立たず (民無信不立)」という言葉をご存じでしょうか?

 

 これは「論語(顔淵第十二)」に記載されている孔子の言葉です。

あるとき子貢という弟子が政治の目的について尋ねました。そのときの孔子の回答が「食を足らし、兵を足らし、民これを信にす」 ...1)食糧の充足、2)軍備の充実、3)信用の確立 です。

Q-415:やり場のない怒りはどのようにゴール設定vol.5;条件・娯楽・目的>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36129192.html

 

子貢が「この3つのうち、仮に1つを諦めねばならないとしたらどれを除きますか?」と質問したところ、孔子は「軍備だよ」と即答したそう。

さらに「残りの2つのうち、1つを諦めるとするとどちらですか?」と尋ねると

 

もちろん食糧だ。人間はいつか死ぬ。死は逃れられないが、信用が失われては社会そのものが成り立たなくなる

 

 と答えたのだそうです。その「信用が失われては社会そのものが成り立たなくなる」が「民、信なくんば立たず (民無信不立)」です。

 L-203202207月シークレット… -01;決して過信はせずに、しっかり確信する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36719650.html

 

孔子は食糧よりも信用を選びました。それは「命よりも信用の方が大切だ」という弟子たちへのメッセージです。

(*そもそもこの問い自体がダブルバインド。詳しくはこちらでどうぞ↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33414117.html

 

ここを苫米地式で考察すると、物理空間上の個の存在よりも、より抽象度の高い情報次元での縁(社会的つながり)の方に重きを置いていることがわかります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

孔子は見抜いていたのです。宇宙はすべて関係性で成り立っていると。

見抜けた理由は「巨大なゲシュタルトを構築していたから」のはず。ゲシュタルトができるから、しっかり理解することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

さらに、ゲシュタルトどうしがつながりより大きなゲシュタルトができあがると(connect the dots)、ますます理解が深まっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 さすが孔子! さすがは論語!

 

 

と安易に納得せずに、まずは疑ってみることが、「決して過信はせずに、しっかり確信する」というブリーフ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳論語」(三才ブックス、p6)より引用します。

 

 

差別の思想は、人間が元来持っている性質の1つです。人間だけではありません。群れをなす全ての生物に当てはまります。ボスとその他に差別され、時には争いすら起こります。これは、生物が持つ生き残るための本能です。

本能を超えて、差別思想を根絶するのは、並大抵のことではありません。キリストや釈迦ほどの知慧と勇気が必要なのかもしれません。しかも、それほどの知慧や勇気を以てしても、数百年も経てば、いつの間にか奴隷と差別のシステムへとすり替わってしまいます。

 

 では、孔子はどうなのでしょうか。「論語」を生み出し、儒教をアジア全体にまで広げた希代の教祖は、キリストや釈迦と同じように権威に抗い、差別を否定していたのでしょうか。

 実は、孔子はキリストや釈迦と違って、始めから差別思想を支持していました。そして、権威中心の「支配の論理」を採用していたのです。

 

 子曰 學而時習之 不亦説乎 有朋自遠方來 不亦楽乎 人不知而不慍 不亦君子乎

 

 子曰く、学びて時に之を習う。亦説ばしからずや。朋有り遠方自り来たる。亦た楽しからずや。人知らずして慍みず。亦君子ならずや、と。

(学而第一の一)

 

 これは、論語でも有名な冒頭の言葉です。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 言葉の意味は次の通り。

 

 「知識を学び、常にそれを実践に移す。何と楽しいことか。また、友人が遠くから訪ねてくれる。これも何と楽しいことか。人に認められなかったとしても少しも気に掛けない。これが本当の君子ではないだろうか」

 

 なかなか「ためになる」言葉……と思った方は、もう一度よく読んでみてください。本当にためになる言葉でしょうか。

 確かに、「学びて時に之を習う」や「朋有り遠方自り来たる」は、その通りかもしれません。しかし、よくよく考えてみれば、当たり前の話です。改めて言われるまでもないでしょう。

 私が素直に頷けないのは、最後の節。

 「人知らずして慍みず。亦君子ならずや、と」

 そのまま現代語訳にすると「人に認められなかったとしても少しも気に掛けない。これが本当の君子ではないだろうか」ですが、この裏を返せば「目立つな」という意味に受け取れます。精一杯勉学に励み、目立たないようにすることは美徳だと説いているわけです。

 どうですか。ちょっとおかしいとは思いませんか。

 どうして目立つことが悪いのでしょうか。目立っていても学ぶ人は学びます。学ぶことと目立つことは関係ありません。むしろ、学んで目立ったほうが、人生としては豊かに過ごせるのではないでしょうか。

 論語は、日本人にとってはとても身近な書物です。中には、論語を生きる指針として大切にしている人もいます。実際、論語を学べば、「心豊かな人生を送ることができる」と思っている方も多いのではないでしょうか。

 しかし、この解説からもおわかりの通り、官僚にはいいかもしれませんが、私の本音では未来ある若者には勧めたくない生き方です。

 論語が私達を輝かしい未来へと導くことはないでしょう。むしろ、逆です。読み方次第で論語は私達の人生を見誤らせる危険な書とさえ言えます。論語を通じて感じることは、孔子は人々に奴隷になることを奨励するため、自分の教えを広めたのではないかということです。

 「そこまで言うほど……」と戸惑われた方は、もう一度先ほどの文をよく読んでみてください。

 一見すると、誰もが受け入れやすいことが書かれていますが、吟味してみると、その裏側にはとんでもない真意が隠されています。

 ここで子(=孔子)が本当に言いたいことは、「目立つな」ということです。

 「目立つな」というのは、「成り上がってはいけない」ということ。もっと言えば、「一生小役人でいなさい」「奴隷でいなさい」ということです。せっかく何かを学んでも、それを最大限に活かそうとせず(例えば、起業しない)、一役人として知識を埋もれさせるように促しているのです。現在でも「出る杭は打たれる」の喩え通り、何らかの分野で成功して目立った人が叩かれる風潮があります。

 本来、人は身につけた知識を活かして、成長します。そして、新しい世界へ飛び出していくことが、また人を成長させます。

 しかし、孔子はそれをよしとはしていません。なぜなら、奴隷が成長したり、奴隷が自分自身の考えを持ち、夢を持って羽ばたいていったりすると困るからです。日本を含むいわゆる儒教国では、それが今でも一般的な風潮として蔓延っています。

 論語の本質的な役割は「権力者が民衆を支配できるように洗脳する」ことです。皇帝などの権力者が、民衆をひと所に縛り付けて奴隷にするために利用した、洗脳書とさえ言えるのです。

 前半に誰もが受け入れやすい文言を入れておき、後半に本当に言いたいことを入れるのは、論語の1つの定型ですが、これは厳しく言えばカルトの教義にありがちな手法です。「世界平和」や「潤いのある人生を送るために」といった文の後に、多少怪しい文言を挟んでも、読む人はすんなりと受け入れてしまいます。

 論語にはそうした「支配の論理」が随所に散見されます。ですから、論語を鵜吞みにするのは、大変危険と言えるのです。

 残念ながら、現在の日本は、論語による「支配の論理」に洗脳されています。数千年の時をかけて埋め込まれた思想は、今や日本人の遺伝子レベルにまで浸透しています。その結果、日本人は無意識のうちに「支配の論理」に縛られた判断を余儀なくされています。

 そこで、私は日本を「脱洗脳」するために、あえて論語を取り上げることにしました。というのも、論語は「権力者のために用いる洗脳書」ではありますが、だからこそ「洗脳されないため」に活用することができます。

 そのためには、まずは「先生」という言葉を使うのをやめなければいけません。権威を疑い、覆さなければいけません。

 仮に、あなたが学校あるいはお稽古事で「先生」の立場であり、生徒に「先生」ではなく「~さん」と呼ばれたことに少しでも違和感があれば、論語によって洗脳済みだと自覚してください。国会議員でも、弁護士でも、会計士でも、医師でも同じです。

 

 人間は必ず何かに洗脳されています。親、教師、友人、マスメディアなど、何者かに洗脳され、束縛されて生きています。そして、日本にとって最も大きな束縛の1つが「論語」なのです。

 本当に心豊かな人生を送りたいのであれば、論語による束縛から解放されなければいけません。そして、論語だけではなく、あらゆるものからも脱洗脳し、一度、本当の自由を獲得しなければなりません。

 論語は、そのためのテキストとしては、とても多くの示唆に富んでいます。

 本書では、孔子が残した言葉を私が再解釈することで、論語からの脱洗脳を試みています。

 本書を読めば、論語による「支配の論理」から解放されるだけでなく、あらゆる束縛が見えるようになります。何が「表」で何が「裏」かが、わかるようになります。私達を取り囲む、全ての「仕掛け」が見えるようになります。

 皆さんが、より豊かで楽しい人生を謳歌できるために、苫米地式「論語」を是非とも学んでいただければ、と思っています。

 引用終わり

 

 

人間は必ず何かに洗脳されています。親、教師、友人、マスメディアなど、何者かに洗脳され、束縛されて生きています。そして、日本にとって最も大きな束縛の1つが「論語」なのです

 

 その束縛から自身を解放し、自由なマインドを手に入れるのがコーチング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 コーチングは脱洗脳であり、脱構築です。その根底には釈迦哲学があります。

 L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

 「民、信なくんば立たず」を釈迦哲学で再解釈するなら、「関係により存在が生まれる」という縁起。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

縁起の思想は、2600年前に釈迦が見いだした真理であり、哲学や科学の発展により明らかになった真実。その本質は「アプリオリ性の完全否定」。哲学でいえば「不完全性定理」であり、物理学でいえば「不確定性原理」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 不完全性や不確定性が示すのは、無常であり、無限の可能性。ところが、孔子や論語に象徴される権力構造(既得権益)は、一見抽象度が高い「もっともらしいイメージ」を仕掛け、人々が潜在能力を開放しようとするのを潰そうとします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 コーチングマインドを持つ者が戦うのは「目には見えない権力構造」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そして、その戦いの第一歩が「現状の外へのゴール設定」

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 コーチングの実践は実戦です。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

L-233につづく)

 

 

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F-228~:ゼロトラスト

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Q-423~:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか?

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L-233202209月シークレットレクチャー -08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

 

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 01;鍵となるのは「絶対他力」

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 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

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 03;生と死の間を輝かせる縁起

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 04;自我関数から導きだされる縁起

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 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 06;コーチが黙っているからこそ起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37640576.html

 07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

 

 

  コーチングの実践は実戦

 

 コーチングマインドを持つ者が戦うのは「目には見えない権力構造」であり、その戦いの第一歩が「現状の外へのゴール設定」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ところで、ゴールのポイントを3つ挙げるとしたら何をイメージしますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 基本は「現状の外」「心から望む」「人生のあらゆる領域(バランスホイール)」です。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 さらに付け加えるならば、「自分中心を捨て去る」。そのポイントについては、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再販)のStep.6に詳しくまとめられています。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 

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 「自分中心を捨て去る」というのは、「自分より他人を優先する」「自分のことは後回し」という意味ではなく、「自分の定義を拡大・拡張する」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その本質は「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それは「自」と「他」を分ける“分別”の意識状態から、「自」と「他」を同じ(あるいは一体)とみる“無分別”の意識状態に変化していくことです。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 抽象度が上がるからこそ、スコトーマが外れ、現状の外にゴールを見つけることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

自分中心を捨て去る = 抽象度を上げる

 

 

 これまでの現状の外側にゴールを見つけると、今までずっと「あたりまえ」と思っていたことが当たり前ではなくなっていきます。私の実体験でいうと、あれだけ素晴らしいと思っていた「民、信なくんば立たず」という言葉がとても虚しく感じられるようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 「あたりまえ」とは、「常識」のことでもあります。コーチングマインドを持つ者が戦う「目には見えない権力構造」のひとつは、「常識」という名のバイオパワーです。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 もちろん「常識」に抗うことは簡単ではありません。なぜなら、人間の脳は“常識以外のものを嫌う”ようにできているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 以下、苫米地博士の著書「あなたは常識に洗脳されている」(大和書房、p25)より引用します。

 

 

◎人間の脳は、常識以外のものを嫌うようにできている

 「常識」という名の洗脳が恐ろしいのは、私たちの脳の仕組みに原因があります。

 人間の脳には、スコトーマ(盲点)があります

 世の中のすべてのことを見ているのではなく、自分にとって重要度の高いものしか目に見えないようにできているのです。

 例えば、あなたがマンションを買おうと思ったとします。そうすると、急にあちこちでマンションの広告が目に付くようになります。

 急にマンションの広告が増えたのではありません。マンションの広告はずっと存在していたのに、まだ買うつもりがなく、興味を持っていなかったので、そこに存在していても目に入ってこなかっただけなのです。

 このような現象を「スコトーマ(盲点)の原理」と言います。

 そして、スコトーマの原理は、「常識」についても同じことが言えます。

 あなたが常識だと思っているものしか目に入ってこないように、脳はできているのです。だから、先ほどの少子化が問題だということも疑ってみることができないのです。

 小さいころに受けた教育、新聞やテレビで言われていることを「常識」だと勘違いしてしまうと、そうでないものに拒絶反応を示すのです。

 例えば、あなたは小さいころから「紙のリサイクルはいいことだ!」と言われてきたのではないでしょうか。地域や学校で、古紙回収をしていたと思います。だから、今「紙は燃えるゴミと一緒に捨てたほうがいい」と言われると、「何を言っているんだ!」と反発します。

 しかしこれは大きな間違いです。紙をリサイクルして再生紙をつくるためには、余計なエネルギーが必要です。紙のリサイクルは、まったく意味がないだけでなく、逆に環境に悪いのです。

 それにもかかわらず、「紙のリサイクルはいいことだ!」という幼い頃からの「常識」に縛られているあなたは、なかなか真実を受け入れられません。

 小さい頃から洗脳された常識は、ずっと私たちの思考を制限するのです。これは、奴隷と同じですよね。

 だから、世の中で言われている常識を疑うことで、奴隷から抜け出すことが大切になってくるのです。

 引用終わり

 

 

 小さい頃から洗脳された常識は、ずっと私たちの思考を制限するのです。これは、奴隷と同じ

 

 だから、「常識」という制約を打ち破り、自由を手に入れる!

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そんな“脱常識=Not Normal”が、コーチング実践者にふさわしいブリーフだといえます。

 F-388:“心身の不調”の一考察 <vol.4;新しいエスティームのfirst step

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36367342.html

 

L-234につづく)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33515591.html

F-367:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.1;問題も解決も〇〇〇にあり>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35363063.html

F-403~:自由訳「守破離」 vol.1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431319.html

Q-097~:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_376974.html

Q-243~:続・気楽に生きたいのですが~「気楽に生きる」ということ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

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L-234202209月シークレットレクチャー -09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 06;コーチが黙っているからこそ起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37640576.html

 07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37675977.html

 09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

 

 

 「常識」という名の洗脳が恐ろしいのは、私たちの脳の仕組みに原因があります。

 人間の脳には、スコトーマ(盲点)があります

 世の中のすべてのことを見ているのではなく、自分にとって重要度の高いものしか目に見えないようにできているのです。

 

 これは前回引用した苫米地博士の著書「あなたは常識に洗脳されている」(大和書房、p25)中の言葉。

 

 

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つい忘れてしまいがちですが、まずは「『必ずスコトーマがある』という事実を意識に上げ続ける」ことが重要。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 次のステップは「スコトーマを消す」です。そのためのワークが「苫米地 思考ノート術」(牧野出版、p116)の中にあります。

 

 

苫米地 思考ノート術

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<ワーク:スコトーマを消す>

①知識を増やす

知識により新たなスコトーマが生じるため、②以下のワークと同時に取り組む

②因果を逆に考える

未来を「因」とし、現在を「果」とする。「時間は未来から過去へと流れる」の体感

③自分の視点を否定する

固定観念に縛られず、今までの見方を否定してみる

④正しいと思っている常識を疑う

自分の中にある過去の記憶にまつわる判断を「本当にそう思ったのか?」と自問する

 

*①以外の3つは「スコトーマをダイナミックにずらして確率を上げる方法」

連続的にワークを行い、大胆にずらすことがポイント。詳しくはこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36911560.html

 

 

 スコトーマがダイナミックにずれると、きっと“めまいのような体感”を感じるはず。

 F-195:新たな概念「PPPD」の考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 それは「Rゆらぎ」の体感ともいえます。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

そのときに“より高次の抽象度次元”に意識が向いていると、今まではまったく認識できなかったゴールを見つけられます。なぜでしょう?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 答えは「抽象度が上がる →新たな認識 →新たな思考 →理解が深まる →ますますスコトーマが外れる」という変化が起こるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 この「理解が深まる」ことが「ゲシュタルト化」です。情報を見て(聴いて)、その情報に意味を持たせ、もっと大きな枠組みで理解をする能力がゲシュタルト能力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルト能力は、抽象化能力と同じ。この世の中にある(起こる)一見バラバラなものに隠された法則が認識でき、それらの関連性を見いだすことができると(connect the dots)、新しいゲシュタルトができあがります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

それが理解であり、抽象度が上がるということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 その過程でゴールに向かう足がかりを見つけ(=抽象度が上がる方向性)、同時にゴールを達成する具体的な方法(=抽象度が下がる方向性)を“inventon the way)”していきます。

 F-251:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.8;選択>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29250667.html

 

 私は、これらすべてのプロセスにおいて、欠かすことができない“心構え”があると思っています。コーチングの成否を左右するといっても過言ではない、クライアント自身が獲得すべき“心構え”。それは

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 -禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再版、p150)より引用します。

 

 

本当に「なりたい自分」になる決意を堅固にしよう

 私たちが目指すのは、社会や他者に洗脳されやすい抽象度の低い状態から抜け出し、同時に自分を束縛する自我から自らを解き放ち、真の意味で「なりたい自分」「叶えたい夢」「実現したい幸せ」を手に入れることです。

 つまり、「奴隷の幸せ」は求めていない-。

 本章で内部表現を書き換えるに当たって、まずその点を再認識しておきましょう。

 私がなぜ、「奴隷になるな、奴隷になるな」としつこく繰り返すか。それは逆説的に言うと、奴隷が一番幸せであることは間違いないからです。

 自分で何も考えずに、社会の思惑通りに生きるなら、それほど簡単なことはありません。社会や他人に操られていればいいわけですから、何も自分で考えなくていいし、何も自分で決定する必要はないし、自分のしたことに対して何ひとつ責任をとることもない。だからお気楽だし、ハッピーなのです。

 元来が怠け者にできている、楽なほうに流れたい人間にとって、これほど強烈な甘い誘惑はありません。そのために、人はついつい「奴隷の幸せ」を求めてしまう、という見方もできます。でも、本書はそこに、

 「それでいいんですか?」

 という一石を投じたい。「いいわけがない」ことは明快過ぎるくらい明快だからです。

 これまで再三お話ししてきたように、奴隷はある意味で社会や他者にだまされた状態のまま、そうとは気づかずに、自分の夢や幸せとはこういうものだと思いこまされているだけです。哲学的に言うなら、単純に、

 「奴隷の幸せは、幸せではない」

 ということです。

 それは「間違った知識は、知識ではない」のと同じ。たとえば、あなたが誰かから携帯の番号を教えてもらったとして、相手が番号を言い間違えたにせよ、自分が聞き間違えたり、メモリに入力し間違えたりしたにせよ、相手の携帯につながらなければ、その番号は知識と言えるでしょうか? 答えは「ノー」です。正しい知識でなければ知識ではないのです。

 同様に、自由な幸せしか幸せとは言えない。よって、「奴隷の幸せ」は幸せではない、ということです。

 賢明なるみなさんは、すでにこの点を理解されていると思いますが、「奴隷の幸せ」というのは「わかっちゃいるけど、やめられない」ほどの魔力を持つもの。そこに引き戻されることのないよう、プロローグで提示した強烈な“脅し”を思い出してください。要は、

 

 「あなたは一生分の後悔に苦しみながら、死の淵をさまよい続けたいですか?」

 

 ということです。甘い誘惑に負けたら、どんな不幸が待っているかをしっかり認識しておくことが、「奴隷の幸せ」に堕してしまいそうになる自分にブレーキをかけるうえでも役立つでしょう。

 ここは腹を括って奴隷の人生からオサラバし、「私は真の意味でなりたい自分になるんだ」という決意をしっかりと固めてください。

 そして前章のトレーニングを積んだら、あなたはもう準備万端。次の「内部表現を書き換える」技術の習得へとステップアップしていくことができます。

 引用終わり

 

 

 「奴隷の幸せ」というのは「わかっちゃいるけど、やめられない」ほどの魔力を持つもの

 

 その「魔力」の正体は、「情報空間に働くホメオスタシス(フィードバック)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ホメオスタシスが「奴隷の幸せ」に働くのは、「奴隷の幸せ」がコンフォートゾーン化しているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「奴隷の幸せ」がコンフォートゾーン化するのは、それが動物にとってのデフォルトだから。人間も放っておくと動物に戻ってしまいます↓

 F-420:私、うっちゃいました <後編;デフォルト化した社会を変えるために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37623972.html

 

 そのようなコンフォートゾーンを抜け出す力の起点となるのが、真の意味でなりたい自分になる」という決意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 アップデートした苫米地式コーチングのフレームで言い直すと、「心から望む可能世界Whを選択した結果として、ゴールにふさわしい自我関数pに変わる(=自在)」という自由意思

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 それが私が思う「欠かすことのできない“心構え”」。一言でいうならば、「意図」です。

 Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html

 

L-235につづく)

 

 

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-追記-

その過程でゴールに向かう足がかりを見つけ(=抽象度が上がる方向性)、同時にゴールを達成する具体的な方法(=抽象度が下がる方向性)を“inventon the way)”していきます

 

 その思考(意識状態)に欠かせないのが「コンセプチュアル・フロー」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-072:「糖尿病リスク予測ツール」に思う vol.2;わかっちゃいるけどやめられない♪

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15394923.html

F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

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F-345:知らないと言う罪と知りすぎる罠

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F-360:自由訳「OODA」 <vol.6;「OODA」とは〇〇〇そのもの ver.2

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L-08820213月シークレットレクチャー -11;コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

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Q-387~:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429772.html

 

 

新・福音書

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L-235202209月シークレットレクチャー -10;「真の意味でなりたい自分になる」という決意の次に行うこと

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 06;コーチが黙っているからこそ起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37640576.html

 07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37675977.html

 09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37687612.html

 10;「真の意味でなりたい自分になる」という決意の次に行うこと

 

 

「心から望む可能世界Whを選択した結果として、ゴールにふさわしい自我関数pに変わる(自在)」という自由意思

 

 それが私が思う「欠かすことのできない“心構え”」。一言でいうならば「意図」です。

 Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html

 

 「心から望む可能世界Wh」というのは、現在の自我が認識できる抽象度よりも高次の次元にひろがります。それが「現状の外」という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そんな高抽象度次元にゴールを設定し実現するためには、当たり前ですが、前頭葉前頭前野をフル活用する必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そのためには「不安・恐怖 → 大脳辺縁系優位」を防止することが絶対条件。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

大脳辺縁系優位に陥ることなく前頭前野優位を維持し続けるために行うのが、「エモーションコントロール(emotion control)」です↓

 F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 いわゆる“カルト”は恐怖を利用して洗脳を仕掛けてきます。例えば「COVID-19」「mRNAワクチン」といった“茶番”においては、死の恐怖がうまく利用されてしまいました。

(さらには「思いやり」に紐付くような抽象度の高い情動も)

L-173202203月シークレット… -06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 

 前頭前野(外側部)を使って論理的に考えることは重要ですが、まともな論理と“カルト”の差を見極めることは簡単ではありません。その見極めのためには「〇〇」が必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳原論」(春秋社、p152)より引用します。「〇〇」を想像しながら読み進めてください。Feel

 

 

NASAと洗脳

 一九六〇年代以降も、実は、感覚を遮断するだけである程度洗脳ができてしまうという内容の論文が、ひきつづきいくつか発表された。それによると、変性意識状態では被暗示性が高まり洗脳されやすくなるということだけではなく、感覚を遮断される期間を教えないほうが効果があることもわかった。

 「これからあなたを真っ暗な独房に二日間入れ、感覚遮断します」と言って入れるのと、「あなたがどれくらい入っていなくてはならないか、わかりません」と、いきなり投げ込まれる場合では、まったく効果が違う。これはなぜか。

 人間の心理は、ある事象に関して知識がないと、恐怖が生まれる構造になっている。だから、知識のない状態で感覚遮断された環境に置かれると、恐怖心が高まり相手に従いやすくなる、というのがひとつの説明である。約三〇年前、ヘッブの実験ですでに確かめられていたその効果は、オウムの独房修行を行なおうとする信者や、自己啓発セミナーに参加しようとする人々の心理状態にもそのまま当てはまる。

 その後、同様の感覚遮断実験を含めて、無重力状態で意識がどうなるのかという脳機能研究による心理物理実験は、現在でもNASAなどでつづけられている。それは洗脳の実験というわけではないが、そこで得られたデータは人間の無意識ないし非常に意識の深いところに関わる貴重な研究データなので、何らかの形で洗脳者の手に渡って悪用されるようなことがあれば大変危険である。

 しかし現在のところ、米軍は洗脳という技術を積極的に軍事活用しているのではないと思われる。というひとつの理由は、たとえば私が留学していた私立大学は、米軍から予算が多く出ている関係で、いわゆる米軍のエージェントの人たちが通学していて、私のように国籍がアメリカでない留学生と一緒に研究をしていた。加えて学内には、KGBのエージェントも在籍していた。これは私の大学に限ったことでなく、アメリカ社会の体質がオープンなのであって、よい意味でも悪い意味でも開けているのである。そのせいかベルリンの壁崩壊前に一度、学内の研究員に地元CIAから、学内におけるKGBの活動が活発なので、何か不審なことがあったらもよりのCIAに連絡してほしい、という警告書が配られたことがあったくらいだ。

 そういう玉石混淆の学問の世界では、洗脳をあからさまに研究すると、する側もされる側も非常に大きなリスクを負う。最悪の場合される側も命のリスクを負うが、する側も国家的なリスクを負う。

 洗脳分野の研究は、常に最新のテクノロジー、最新の実験結果を利用しなければならない世界である。そういった技術を、われわれ現役の大学にいる人間たちや、アルパネット(Arpanet 現在のインターネット)で繋がっていたわれわれの横のネットワークも含めて、一切知られずにやるというのは不可能なのだ。

 引用終わり

 

 

人間の心理は、事象に関して知識がないと、恐怖が生まれる構造になっている

 

 まともな論理と“カルト”の差を(前頭前野優位を維持したまま)見極めるためには、「知識」が必要です。米国CDCCenters for Disease Control and Prevention、疾病予防管理センター)の表現でいうと、それは「文脈情報」のこと。

 F-126:続・クライシスの本質 ~「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く~ <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664055.html

 

文脈情報とは、「関連する知的な情報(のかたまり)」のことです。それを苫米地博士は「ゲシュタルト」と表現されます。つまり

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

  ゲシュタルトなし →恐怖が生まれる →大脳辺縁系優位に陥る

  ゲシュタルトあり →恐怖が鎮まる →前頭前野優位を維持

 

 だから、知識を得て、どんどんゲシュタルト化する。それが「真の意味でなりたい自分になる」という決意をした次に行うこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 そのゲシュタルト化は、ゴール側からの新たな縁起づくりでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

L-236につづく)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

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F-418~:私、うっちゃいました

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L-148202111月医療系研修会 -03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

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洗脳原論

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L-236202209月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37577854.html

 04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 06;コーチが黙っているからこそ起こること

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37640576.html

 07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37675977.html

 09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37687612.html

 10;「真の意味でなりたい自分になる」という決意の次に行うこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37713427.html

 11;「複雑な関係を、立体的に思考する」ために

 

 

  ゲシュタルトなし →恐怖が生まれる →大脳辺縁系優位に陥る

  ゲシュタルトあり →恐怖が鎮まる →前頭前野優位を維持

 

 だから、知識を得て、どんどんゲシュタルト化する。それが「真の意味でなりたい自分になる」という決意をした次に行うこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルト化は、ゴール側からの新たな縁起づくりでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 ところで、「知識」とは何でしょう?

 

著書「苫米地 思考ノート術」(オープン・エンド)の中で、苫米地博士は、知識を「ある可能世界から別の可能世界への到達可能性関数」「潜在的に他者と共有しうる物事の関係性」と定義されています。詳しくはこちら↓

L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 

苫米地 思考ノート術

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 次世代コーチング・プリンシプルに沿っていうと、「現状の可能世界w1からゴール設定で生みだす新たな可能世界w2に移行する」ために必要なものが「知識」。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

ただし、「知識」だけでは足りません。知識はあくまでも大前提です。

 

 著書「40歳から『差がつく』生き方 奴隷マインドを捨て、ノット・ノーマルで行け!」(PHP研究所、p143)の中で、苫米地博士はこのように書かれています。

 

 

40歳から「差がつく」生き方

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仕事はみな、知識と論理で成り立っている。知識そのものは脳の側頭葉や前頭前野にパターンとして入っているが、それをどうやって組み合わせて使うかを考えるのは、すべて左脳の作業だ。だから、四〇歳までは、まず左脳を鍛えておく。大量の知識を頭に入れて、知識をもとに論理を自在に使えるようにしておかないといけない

 

 

 「知識」とともに必要なのが「論理」。現代の論理は「トゥールミン・ロジック」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 その「知識」と「論理」は左脳の世界。「側頭葉や前頭前野にパターンとして入っている」知識を「どうやって組み合わせて使うかを考える(=論理)」のは、「すべて左脳の作業」です。

(詳しくはこちらでどうぞ↓)

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 さらに博士は、このように書かれています。

 

 

右脳は前頭前野などと連携して自分を評価する働きをする。「幸せだ」とか「幸せでない」と評価するのは右脳である。幸せを感じる機能は、子どもにも大人にも高齢者にも必要なものだ

 

 

 左脳的な働きだけでは、人は「幸せ」を体感することはできません。前回のテーマでいうと、左脳だけでは「まともな論理と“カルト”の差を見極める」ことは困難。「幸せ」を見いだしたり、「差を見極める」ためには、「左脳を抑えて、右脳で観る」という感覚が重要です↓

 L-180202206… -03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 

 さらにいうならば

 

 

  左脳を超えて、右脳で観る

 

 

 それがコーチング実践(実戦)の感覚です。「右脳で観る」からこそ、「『目の前の世界』や『人生』を丸ごと変える」ことができるようになります。その目的は「人々をリッチにする」「社会や未来をリッチにする」こと。

 L-070202011… -05「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29045573.html

 

 リッチ(rich)とは、「金持ち」という意味ではなく、「豊かさ(well-being)」のことです。コーチングは「豊かさ(well-being)」のためにあります。

 L-179202206月医療・介護研修会 -02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 

 つまり、コーチングとは、「左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストし、豊かになる」こと。それができるコーチング実践者のことを、苫米地博士は「超人」と表現されます。

 F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 

 では、コーチングを実践し“超人化”するために何に取り組めばいいのでしょう?

 

 私のお勧めは「コンセプチュアル・フロー」↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地 思考ノート術」(牧野出版、p186)より引用します。

 

 

コンセプチュアル・フローは頭の中で

 コンセプチュアル・フローについて、理解できましたか?

 第3章の書き方例やこの章の具体例を見て今日から始められそうだと思った人は、すぐに実行に移してください

 最初はゆっくりで大丈夫。スピードはしだいにあがります。時間に制限はありません。すぐに抽象度が上げられない、ラベリングできない、ゲシュタルトがつくれない、といってあきらめてはいけません。

 

 大事なのは、コンセプチュアル・フローという思考方法になじんでいくことです

 何度もいいますが、自分のゴールを忘れないのはもちろんのこと、一度つくったゲシュタルトは持ち歩いてください。何かに接したとき、思いついたことをノートに書き込んでください。もうひとつ上のゲシュタルトが必ずできます。

 スコトーマがどんどん消えていき、いろいろなものが認識できるようになります。他者と潜在的に共有できる物事の関係性が見えてきて、頭の中には確実に知識が増えます。つまり、IQが上がり頭がよくなるということです。

 

 ノートは頭の中でつくること、これが目標です。だんだんコンセプチュアル・フローで思考することに慣れてきたら、紙のノートに書く必要はありません。前にも話しましたが、頭の中なら3Dで考えられます。複雑な関係が立体的に思考できます。

 

 コンセプチュアル・フローを駆使すれば、夢の実現につながることは、賢明な読者ならお気づきですね。

 さあ、ゴールを目指して豊かな人生のために、未来の人類が幸せになれるよう、いますぐノートをとりはじめましょう。

 引用終わり

 

 

頭の中なら3Dで考えられます。複雑な関係が立体的に思考できます

 

 その「『複雑な関係』を、言語や論理を超えた次元で、ゴール側から『立体的に思考』する」ことがコーチングの実践。それが「ゴール側からの新たな縁起づくり」です。

 F-364:シコウサクゴ <後編:コーチング中は「from思考錯誤×3 to試行錯誤」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35211211.html

 

L-237につづく)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3;最強の自己プロデュース力=火の鳥>

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Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

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