苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-414~ 総理が「楽しいことはない」とぼやく姿に学ぶ

F-414:「楽しい日本」を目指す総理が「あんまり楽しいことはない」とぼやく姿に学ぶ <vol.1;「楽しい」は大切ではあるが

 

 参院選大敗後も「職責を全うする」と繰り返していた石破茂総理大臣が、突然、辞意を表明しました。

 

ほんの10ヶ月前、石破総理が国民に向けて語ったのは、「一人ひとりが主導する『楽しい日本』を目指す」でした。

 

ところが、先月(20258月)開催された国際会議(TICADアフリカ開発会議、横浜)後の晩餐会において、「楽しい日本」を目指しているはずの総理は「もう仕事の話はやめましょう。疲れますから。大統領とか総理大臣とかやっておりますと、あんまり楽しいことはございません」と発言しました。


 その発言を縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;「楽しい」は大切ではあるが

 

 

 きっと皆さんも同じだと思いますが、石破総理の発言を聞いて、私は「まずい」と思いました。日本のリーダーである総理大臣が、その機能・役割を全うすることを「あんまり楽しいことはない」と表現したのだから。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 もしも私が石破総理のコーチなら、ゴールの見直しを促すでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

最初からゴール(らしきもの)が現状の中にあったか、現状の外だとしてもすでに達成しているか、ゴール側のコンフォートゾーンの臨場感を失っているか のいずれかであるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 前々回(F-412)紹介した苫米地博士の最近の投稿(X)に「社会的劣化」という表現がありましたが、総理の「あんまり楽しいことはない」という発言は、まさに日本社会の劣化の象徴だと感じました。

 F-412Life Is Beautiful ~調子? 素晴らしいです♫~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37322333.html

 

 そもそも「楽しさ」とは、「心が満ち足りてウキウキし、愉快で明るい気持ち」のこと(苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」p86)。

とても重要なことなのですが、人の場合には「プライミング」が働きます。

 

プライミングとは、「先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受け、特定の行動が促進または抑制される」こと。いわゆる報酬系(reward system)のことです。

 Q-336:何かいい仕事はありませんか? <vol.3;認知ホメオスタシス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32300998.html

 

 先ほどの「楽しさ」の定義でいうと、「心が満ち足りた → ウキウキ・愉快・明るい気分」ではなく、「(先に)ウキウキ・愉快・明るい気分 →(自然に)行動 → 心が満ち足りる」という関係です。さらにゴールと重ねていうと

 

 (ゴール設定により)ウキウキ・愉快・明るい気分

 →(ゴールの世界w2に向かうホメオスタシス・フィードバックとして)行動

 →(ゴールを達成しつつ)心が満ち足りる

 

 という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 あくまでも「ゴールが先、認識(ウキウキ・愉快・明るい気分 → 心が満ち足りる)が後」です。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 その因果関係を理解すると、「最も楽しいのはゴールに向かう過程」だということがわかります。ゴールを達成してしまうと(=かつてのゴールの世界が現状になると)、すっかりモチベーションを失い、「あんまり楽しいことはない」となるのは当たり前のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

「心が満ち足りる」のはいいことですが、そのままであれば(=新たなゴールまたは他のカテゴリのゴールがなければ)、エネルギーと創造性を失っていきます。やがては「やる気がない状態」に陥るでしょう。

 Q-354:休みの日なのにvol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33182294.html

 

 さらに恐ろしいのは、そんな「エネルギーと創造性を失った状態」「やる気がない状態」を、無意識が強力に維持しようとしてしまうこと。それが日本社会のあちらこちらで起きているというのが、苫米地博士の「社会的劣化」という表現が指し示す現実でしょう。

 

  誰もが本当のゴールを見失っている

そもそもゴールを見つけられないでいる

 

 

 コーチになりたての頃、私は「しっかり知識を伝えられれば、誰もがスコトーマを外してゴールを見つけられる」と信じていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 でも、今はもっと厳しい認識をもっています。なぜなら

 

 以下、苫米地博士の著書「テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方」(PHP研究所、p123)より引用します。私たちが(総理大臣でさえも)直面している“現実”を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 

現状に満足している人は洗脳されている

 「自分はいまの状況に満足しているから、コンフォートゾーンをズラす必要はない」

 そう考えている人がいるかもしれません。

 しかし、自分が現状に満足しているとしたら、危ないと思ったほうがいい。満足していればいるほど危険です。

 自分への不満こそ、よい傾向なのです。それは、自分が「現状のままではいけない」とのセルフイメージをもっている証だからです。満足していないのは、たとえ漠然とはしていても、「いつか違う人間になりたい」という夢があることを意味するからです。

 自分の現状に満足している人は、なぜそんなに満足しているかをまずは考えてみることです。

 偏差値の高い大学を出ているから?

 給料の高い会社に勤めているから?

 ブランドをたくさんもっているから?

 では、なぜ偏差値や給料やブランドに「価値」を感じるようになったのでしょうか。いったいいつから、そのような価値観をもつようになったのでしょうか。

 よく考えてみれば、必ず過去に、他人によってそうした価値観を植えつけられたはずなのです。その他人とは親かもしれませんし、学校の先生や友人かもしれない。あるいは、テレビドラマやコマーシャル、雑誌に載っていた芸能人やモデルかもしれません。

 もしかすると、人生の現状ルートから外れる行為に対して何かしらの恐れや不安の感情を抱くように、知らず知らずのうちに洗脳されてしまっている可能性があるのです。

 私が上智大学卒業後に就職した三菱地所は、人もうらやむ優良会社といわれていました。なぜならば「絶対に潰れない会社」だったからです。三菱地所は、日本の中心である丸の内のほとんどの土地を所有しています。明治時代に、創業者である岩崎家の力によって、すべてまとめてそこを手に入れたのです。

 それ以来、三菱地所は「丸の内の大家」として磐石の基盤を築いています。ほとんど減価償却が終わった持ちビルの日本一高い家賃を回収するだけで、毎月莫大な利益を得られていたのですから潰れるわけがありません。

 当然、社員の給料も一般的な会社にくらべて高い水準にあります。そのため、三菱地所の社員には「自分たちは幸せだ」と思っている人がたくさんいました。彼らがそう感じる最大の理由は、人生のどこかの時点で、だれかに「あの会社は世界でいちばん安定している会社だから食いっぱぐれがない」と刷り込まれたからに相違ありません。

 三菱グループで働いている人たちは、子どもも三菱地所に入れたいと考えます。「三菱グループにはたくさんの会社があるが、歴史的にその本社は三菱地所だ。巨額の不動産資産を継いだ“長男本社”に入れれば安心だ」と思い込んでいる人が少なくありません。彼らにとってそれが自信の拠り所であり、セルフエスティームの根拠なのです。ほんとうは彼らがすごいのではなく、創業者である岩崎弥太郎、弥之助がすごい存在だったにすぎないのに……

 当時、三菱地所で働く入社三年目ほどの青年が、就職活動中の後輩の学生に、会社のすばらしさを誇らしげに語る姿を目にしました。よくよく聞いてみると、かつて先輩にいわれたことを、そのままリピートしているだけでした。

 これほど極端な例でなくても、基本はみな同じです。自分の会社や自分の現状に満足している人は、上司や先輩から植えつけられた考え方を、あたかも自分で考えたことのように受け容れてしまっている場合がほとんど。それは自分の考えたことではないのです。人からいわれたことなのです。受け売りなのです。

 そうと気がつくには、自分が大切だと感じていることや、物事の好き嫌いに関する価値観について一度、書き出してみることです。たとえばコーヒーと紅茶では、どちらが好きなのか。そんな些細なことですら、他人の判断基準に影響されています。

 だれにいわれたか、どこで聞いたか、一つひとつ書き出していく。その根拠は何か、そしてそれは、ほんとうに自分の欲していることなのか。

 突き詰めてみると、その裏側には「それを失ったときの恐怖の感情」がぶら下がっているはずです。その情動を埋め込んだのが「ドリームキラー」なのです。

 引用終わり

 

 

 必ず過去に、他人によってそうした価値観を植えつけられたはず

 

 私たちは、そうと知らずに、洗脳社会に生きています。「楽しい」「怖い」といった情動に振り回されながら、お互いにますます洗脳社会を強化しあっています。だから

 F-374:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.8(最終話);コーチングの原点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35701370.html

 

 

  まずは脱洗脳!

コーチングは脱構築 !!

 

 

それが10年間活動してきたコーチとしての私のブリーフ(信念)。総理の発言を縁にますます強くなっているブリーフです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

F-415につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

(ゴール設定により)ウキウキ・愉快・明るい気分

 →(ゴールの世界w2に向かうホメオスタシス・フィードバックとして)行動

  →(ゴールを達成しつつ)心が満ち足りる

 

 さらに詳しく説明すると、「ウキウキ・愉快・明るい気分」と関係するのが「ドーパミン(dopamine)」です。

Q-076180804医療講演会レポート vol.4:コーチングが“痛み”に有効な理由

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

ドーパミンとは、“行動”を促す中枢神経系の神経伝達物質のこと。食事で摂取したフェニルアラニンやチロシンを元に作られ、興奮した状態をつくるアドレナリン、不安や恐怖を引き起こすノルアドレナリンに変わります。

かつてはアドレナリンやノルアドレナリンの単なる前駆物質と考えられていましたが、ドーパミンそのものに、運動調節、ホルモン調節、記憶、注意、気分、意欲、そして学習に関わる重要な働きがあることがわかってきました。

L-167202201… -11(最終回);モーツァルトの音楽を“体感”するワーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34445624.html

 

 繰り返しますが、ドーパミンとは、“行動”を促す神経伝達物質のこと。“行動”とは物理空間で行われる活動のことだけでなく、情報空間での活動も含みます。「情報空間での活動」とは、思考のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

ドーパミンによって思考が促進されると、より複雑で高度な思考ができるようになります。つまり、「IQが上がる」ということ。

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 このドーパミンによるIQアップにより、人類は進化を実現してきました。

 L-177202203… -10;自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35079795.html

 

 もちろん個人の人生においても、ドーパミンによるIQアップが重要。リーダーであればなおさらです。

 (「ドーパミン」について、詳しくはこちらでどうぞ↓)

Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 

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-関連記事-

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

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F-303:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.5;芸術とコーチング(Authentic Coaching)とリーダーシップに共通する境地

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F-365:経営判断ってなんだ?

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L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

 

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F-415:「楽しい日本」を目指す総理が「あんまり楽しいことはない」とぼやく姿に学ぶ <vol.2;「楽しさ」って何? そもそも「心」って何?>

 

 参院選大敗後も「職責を全うする」と繰り返していた石破茂総理大臣が、突然、辞意を表明しました。

 

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 その発言を縁にコーチとして考えたことをまとめます。

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 vol.1;「楽しい」は大切ではあるが

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 vol.2;「楽しさ」って何? そもそも「心」って何?

 

 

  まずは脱洗脳!

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 いきなりですが、問題です。

「脱洗脳」「脱構築」のための重要なポイントを3つ挙げてください。気楽にどうぞ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 私がいつも意識に上げているのは、1)知識、2)重要性、3)役割(責任) のコントロール。この3つをみて(部分)、何かが思い浮かびませんか(全体)?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そう、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)はスコトーマ(Scotoma)と関係する項目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「脱洗脳」「脱構築」のためには知識が必須。ちなみに「知識」とは、「可能世界から可能世界への到達可能性関数」のことです。

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 次世代コーチング・プリンシプルと重ねていうと、「ある可能世界w1から別の可能世界w2への到達可能性関数」が知識。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 もう少し掘り下げて説明すると、「現状の自我が生みだす“現実世界”という可能世界w1(←多くの人にとっては物理空間)から、現状の外へのゴール設定により自ら生みだす新たな可能世界w2(←高次の情報空間)へ移動する関数」が知識です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *「物理空間」「情報空間」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 さらにいうと、最近の苫米地博士は「w1からw2への到達可能性関数」のことを「エフィカシー関数」と表現されています。「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」がエフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *「エフィカシー関数」についてはこちら↓

 L-209202207月シークレットレクチャー -07;コーチングのカクシン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36836716.html

 

 

 本物の「楽しさ」を感じ、しっかりコントロールするためには、「楽しさ」について知り、しっかり理解していなければなりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

もちろん、「楽しさ」について理解していなくても、楽しい気分を感じることはできます。しかしながら、その状態で留まることは危険。なぜなら、「楽しさ」は他者に利用されてしまいやすい感情だから。

 L-143202111… -06;現状の外のゴールに向かい続けることができる理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33398926.html

 

 楽しさを感じるとき、人の脳内にはドーパミンが流れニューロンが活性化され、深い変性意識状態に入っていきます。

 Q-281~2:ドーパミンの分泌をコントロールvol.1~2;ドーパミン分泌の秘密技>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 

変性意識(Altered State of ConsciousnessASC)とは、「目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態」のこと。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」です。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

具体的な情報量が減っていくからです。抽象度が上がるほど、文字どおり“抽象的”になっていきます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば、「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その秘訣が「呼吸」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

 そんな変性意識について、苫米地博士は「変性意識は特定の自我を作ること」とも説明されています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33933655.html

 

 例として「家族と野球観戦をしていて楽しさを感じているとき」を考えてみましょう。物理的に見れば「野球場の椅子に座って、白いボールの行方を見ている」という行為に過ぎないのですが、脳はその行為に対して「このままいけば勝てる」「子どもたちと花火が見れる(*福岡のことです)」など、ワクワクを伴ったプラスの意味づけをしています。

 L-126202111月医療・介護研修レポート -07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 

 「楽しさ」とは、変性意識状態に入り、脳による意味づけを受け入れたときに引き起こされる感情です。そのときの「意味づけを受け入れる」という行為が、「特定の自我を作ること」といえます

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

そのように自ら催眠状態になって生みだす「楽しさ」という感情は、前頭前野が作りだす幻だともいえます。そう、ただの幻です。

 F-302:芸術は高抽象度の未知なるLUB。コーチングは? <vol.4;同調能力の秘密>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32026141.html

 

  楽しさはただの幻 されど幻

 

 その「されど幻」的な楽しさをフル活用するのがコーチング。「仮」としてのコーチングです。幻(仮)ではあっても自分の自由意思で設定したゴールに向かっていると、楽しい気分でいられ、ドーパミンが放出されて、ゴール実現のための取り組み(挑戦)に没頭することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 それは“無我夢中”という状態。すると、自由な発想と行動力で、どんどんゴールに近づいていくことができます。だから、楽しさによって、自分が目指しているゴールの正しさを測ることができます。あくまでも幻(仮)であることが前提の正しさですが

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 反対にいうと、「あんまり楽しいことはございません」というときは、必ずゴールの再検討が必要です。

 Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

 

 では、「楽しい」「楽しくない」という幻(仮)を生みだす心とは何なのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地英人大全1 思考への思考法」(KKロングセラーズ、p62)より引用します。「心」の本質を感じてください。Feel

 

 

心とはメカニズムである

 心というのは生命科学で言うところのホメオスタシス恒常性なのである。

 この言葉を説明する前に、まず命というのはどこにあるかを考えてみよう。

 

 肉体のどの器官に命があるのか。

 心臓にあるのか、それとも脳にあるのか。

 血液の中にあるのか、呼吸の中にあるのか。

 もちろん、命の実体はどこを探しても見つからない。「これが生命だ」と発見した人は誰もいない。でも、間違いなく私たちは生きている。このことをどのように解釈すればいいだろうか。

 その答えは「生命そのものに実体はないけれども、生命活動はある」ということになるだろう。生命は実在しないけれども、生命としての働きはある、ということだ。

 では、その生命の働きは何かというと、それが私たちの体の中にある「ホメオスタシス」というメカニズム、性質だ。

 日本語で「恒常性」と言うことでも分かるように、ホメオスタシスとは生体内の環境を一定に維持しようとする働きのことを指す。外部の環境が変化したり、あるいはばい菌やウイルスが身体の中に侵入したりしても、ホメオスタシスが働くことで私たちの生命活動は維持できている。私たちは生きているわけだ。

 つまり、この恒常性こそが生命活動の鍵であると言うこともできるだろう。

 

 私たちの心も同じだ。

 脳のどこを探しても「心が宿る場所」は見つからないし、魂の実在を立証してみせた人は誰もいない

 心は実在はしないけれども、私たちは世界の動きを感じ、物事を考えることができ、自分の意志にしたがって行動できる。つまり心は実体としては存在しないけれども、機能、ファンクションとしての心は存在する。外界からの情報に反応して、心はつねに揺れ動き、そこで意思作用が生まれている。

 それが仏説に言う六識、眼耳鼻舌身意(げんにびぜつしんに)ということだ。

 

 そして、それと同時に、心には連続性がある。

 心は瞬間ごとにさまざまに動いているけれども、それでもなお、昨日の自分と今日の自分は「同じ自分」であるという実感を持てるのはなぜか。

 それは心にもホメオスタシスの働きがあるからだ。

 引用終わり

 

 

 心とはメカニズムである

 心にもホメオスタシスの働きがある

 

 それが「心」の本質。

 そのことを苫米地博士が理論化されたのが、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

F-416につづく)

 

 

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Q-287:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.7;モニタリング&ラベリングの意義>

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F-416:「楽しい日本」を目指す総理が「あんまり楽しいことはない」とぼやく姿に学ぶ <vol.3;「楽しさ」=ゴール設定&達成 =〇〇>

 

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 vol.1;「楽しい」は大切ではあるが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37400550.html

 vol.2;「楽しさ」って何? そもそも「心」って何?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37438818.html

 vol.3;「楽しさ」=ゴール設定&達成 =〇〇

 

 

 心とはメカニズムである

 心にもホメオスタシスの働きがある

 

 それが「心」の本質。

 そのことを苫米地博士が理論化されたのが、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その「心」の本質を踏まえた上で、もう一度、苫米地博士のこの言葉の意味を考えてみましょう。

 

  まずは脱洗脳!

コーチングは脱構築 !!

 

 前回(F-415)、私は「脱洗脳」「脱構築」のための重要なポイントとして、1)知識、2)重要性、3)役割(責任) のコントロールを挙げました。この3つはスコトーマ(Scotoma)と関係する項目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 なぜ「脱洗脳」「脱構築」と「スコトーマ」を結び付けて考えるのかというと、私たちはそうと知らないだけで(=知識がない)、すでに洗脳されているから。そして、その洗脳された世界がコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)となっているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 CZは強力に維持され、その外側は認識することができません。つまり、人はCZの内側に閉じ込められているということ(コーチング実践前の状態です)。その“人を閉じ込める力”がホメオスタシス(Homeostasis)です。

 L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 

 前回(F-415)の引用文で苫米地博士が書かれていたように、ホメオスタシスは生命活動の鍵となるものです。前頭前野が発達した人間の場合、生命活動とは、物理空間に限定されるものではなく、より高次の情報空間にまでひろがっています。つまり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

抽象度の低い世界ではホメオスタシスの働きでしっかり生きながら(=生存)、同時に、より抽象度の高い次元にホメオスタシスを働かせながら人間らしく生きることができる(=進化・向上)

 

 その「抽象度の高い次元へ向かうホメオスタシス活動」こそがシンの「楽しさ」であるというのが、コーチングを学び実践している私の実感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 すべてはゴール設定からはじまります。ゴール設定とは、「重要度」を決めることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴール設定により新たな可能世界w2を生みだし、その世界を抽象度の低い次元で実現(実装)する その取り組みすべてがコーチング。それを苫米地博士は「ゲバラ主義」と表現されます。

F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 さらに抽象度を上げていうと、ゴール設定&達成は「瞑想」だといえます。

 

以下、苫米地博士の著書「洗脳力」(アスコム、p150)より引用します。

 

 

瞑想は苦行ではない。わくわくするほど楽しい

 「止観」の話に戻りましょう。「止観」とは具体的にはどのようなことをすればいいのでしょうか。「止観」とは瞑想でもあります。心の動きを止めて自分自身を見つめる作業、これは即ち瞑想です。煩悩を止めていろいろな宇宙を瞑想で体験する。自分とは、自分と自分以外のすべての関係のゲシュタルトですから、自分を見つめるというのは、宇宙を見つめることでもあります。これが「止観」の基本です。

 では、瞑想とは何か。

 瞑想とは端的に言えば、「抽象度の高い空間を五感を使ってリアルに感じること」を言います。抽象度の高い空間ですから、この世の出来事によって惑わされるような雑念はここにはありません。「今日のごはんは何を食べようか」「次のボーナスはいくらもらえるんだろう」といった思考は雑念です。

 ですが、瞑想はこの世の雑念よりも高い抽象空間をリアルに体感して、そこに生活してしまうことです。

 人間は抽象度の高い思考をリアルに感じることで大いなる快感を得ることができます。それは人間の脳がそれを可能にする構造を持っているからです。

 抽象的な思考は脳の中でも前頭葉、前頭前野と呼ばれる場所でなされます。この前頭葉というのは、前に突き出して大きく巻くような形で下へ食い込み、さらに脳の奥へ向けて食い込んでいます。

 手の中で親指をなかに巻き込むようにして、じゃんけんのグーの形に握ってみてください。親指を除く4本の指でつくる、巻き込んだような形が前頭葉です。親指は脳幹に当たります。脳幹は原始的な欲求を満たすことで快楽を覚えるような器官であり、生命維持のために重要な役割をもつ器官です。

 前頭葉は脳幹を巻き込むような形であり、また、先に述べた、脳幹の中脳VTA領域からのドーパミン経路もあり、脳幹情動と前頭前野情報が連動することができます。つまり、抽象的な思考や仮想世界での出来事に対しても脳幹が情動を感じられたり、抽象的な思考空間を身体性をもって操作したりすることができるようになっているわけです。

 だから、長年座って瞑想していた達磨大師はものすごく気持ちよかったに違いないのです。あるいは、楽しかったに違いないのです。何を考えていたかはわかりませんが、おそらくは「明日、どんな理想の星をつくろうかな」とかそんなようなことをリアルに瞑想していたのでしょう。リアルに感じられれば感じられるほど、楽しくて気持ちいいのが瞑想なのです。

 禅の批判に聞こえると不本意ですが、今の座禅はどちらかというと「苦行」に近いでしょう。ですが、達磨大師がやった禅定による瞑想は「苦行」ではなく、ドーパミンがたくさん出てとても楽しくて気持ちいい行為だったはずなのです。

 座禅を組むときの結跏趺坐とか半跏趺坐と言われる足の組み方も、今の人にとってはやりづらい苦痛を伴うものですが、達磨大師の時代の人たちにとってはあの姿勢がいちばん安定してリラックスできた座り方だったはずなのです。また、本来ならたとえば寝転がって座禅を組んで、瞑想してもいいのです。私の教えているクラスでもできるだけ楽な姿勢をとってもらうように心がけ、「寝転がってもいいですよ」と指導することもしばしばです。

 ただし、寝転がると、リラックスし過ぎて本当に眠ってしまうことがあります。これでは瞑想できませんから、眠らない程度に最もリラックスできる姿勢でやるのがいちばんいいでしょう。

 引用終わり

 

 

瞑想はこの世の雑念よりも高い抽象空間をリアルに体感して、そこに生活してしまうこと

 

 高い抽象空間をリアルに体感」し「そこに生活してしまう」ことは、とても楽しいに違いありません。しかし、その様子(=可能世界w2での生活)を傍から見ると、妄想に浸っているのと同じ。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

ゴール設定で生みだした「高い抽象空間」を、臨場感豊かに他者と共有することがゴール達成です。ゴールの抽象度が上がれば上がるほど、ゴールを達成したときのインパクトは大きくなります。それは「社会(未来)がよりよく変わる」ということ。

Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

 

ただし、抽象度が上がるほどゴール達成は困難になっていくため、「楽しいことはない」と感じることも増えるはずです。それでもあたりまえのように(=ホメオスタシスの働きで)邁進していくのがリーダーの役割。そして、それがリーダーの責任です。

F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

 どうすればよりよい社会をつくることができるか?

 どうすればよりよい未来を実現することができるか?

 

 それだけ考え、夢中に生きる。

だからこそ、生きていることが楽しいと感じられ、「楽しい」がまわりにひろがっていく

 

 

 石破総理の「大統領とか総理大臣とかやっておりますと、あんまり楽しいことはございません」という発言を縁に、このようなイメージを体感しました。

 F-158~:無我夢中

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