苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-348~ "MJ” ~縁起宇宙(w1)を再構築!~

F-348:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.1Off the wall

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

私自身はあまり気がついていませんでしたが、指摘されて振り返ると、確かに大きく変わっています。

「“現状の外”とはこういうことか」と、しみじみと実感している今日この頃です。

Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 コーチになって日々痛感しているのは、「人はたくさんの“壁”に閉じ込められている」という事実。お金/キャッシュの壁、時間の壁、年齢(老い)の壁、能力の壁、気力の壁、体力の壁、言葉の壁、価値観の壁、距離(空間)の壁、そして現状維持の壁

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 今はそれらの“壁”がリアルに感じられるようになってきました。きっとスコトーマが外せるようになったのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 さらにいうと、“壁”の違いがクリアに感じられるようになりました。先ほどの例えでいうと、お金の壁/キャッシュの壁時間の壁年齢(老い)の壁能力の壁気力の壁体力の壁言葉の壁価値観の壁距離(空間)の壁、そして現状維持の壁 というように。

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 その“違い”とは何でしょう?

 

 そう、ここでいう“違い”とは、抽象度の差のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地博士に学ぶようになってから、宇宙が立体的(多次元的)に感じられるようになりました。その理由は「すべての事象を情報空間中にマッピングしている」からだと思います。もちろん無意識下で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

  

 先ほどの“壁”を抽象度の高い方から3層に分けてならべなおすと、

  気力の壁価値観の壁

  お金の壁能力の壁言葉の壁現状維持の壁

  キャッシュの壁時間の壁年齢(老い)の壁体力の壁距離(空間)の壁

という感じ(私見です)。

 


潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 人(生命現象)は全抽象度にまたがって同時に存在しています。すべて情報であり、本来は自由自在のはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ところが、抽象度を軸とした場合の情報宇宙の底面である物理空間においては、大きな制約を受け続けることになります。「物理法則」という強力な秩序が働くからです。

 だから、物理空間では「受け入れ、調整する」という感覚が大事。“壁”の存在を前提として行動する感じです。

 F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 例えば、ゴールのバランスホイールを調整するとき、私は時間や場所、体力(体調)や関わる人たちの状況を意識に上げます。

 Q-362~各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 しかし、そのときに抽象度に対する意識が低いと、本来は制限がないはずの情報次元の“壁”に囚われてしまうことになります。

 F-242:鉄は熱いうちに打て

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28734264.html

 

 だから、Off the wall

 自身のマインドが生みだしてしまっている“壁”を取り払うのです。

 L-159202201… -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 

 コーチとしてクライアントさんの“壁”を取り払うとき、当然ではありますが、私は相手のブリーフに合わせて取り組みます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 例えば、クライアントさんが自分で壁“を壊せそうにないケースはこんな感じ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34042823.html

 

 自分で壁“を壊せそうなケースは↓ というように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34097325.html

 

 

 ところで、「Off the wall」には、「突拍子もない」「型破り」「普通じゃない」という意味があるそう。これはコーチのブリーフである「Not Normal」と重なります。つまり

 F-331:分断緩和のための処方箋 vol.2;本当は今までずっと苦しかった

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33464142.html

 

 Not Normal」なコーチとの縁が、クライアントさんの「Off the wall」を後押しする!

 

 その理由はホメオスタシス同調です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 よって、コーチの「Not Normal」度が上がるほど、クライアントさんは「Off the wall」をうまく行えるようになります(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 例えば、私の場合、クライアントさんの「Off the wall」を実現するためにストレートにバランスホイールの話をするのですが 苫米地博士は「複数の人格を持て!」と仰います。

まだまだ私の「Not Normal」度は甘いようです。

 

 以下、苫米地博士の著書「あなたは常識に洗脳されている」(大和書房、p108)より引用します。博士による「Rゆらぎ」を体験してください。Feel

 L-05620208月シークレットレクチャー -02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 

普通の人が複数の人格を持つ時代

 情報空間では、自分で複数の人格を持つことができます。

 逆に、一人の自分だけではつまらないと思うようになります。

 私は、常に「二足のわらじ」をおすすめしています。要するに、職業は最低でも二つは持つことをおすすめしているのです。

 常に二、三の職業を持っていたら、嫌な仕事をしなくてもいい。一つくらいやめても食べていけます。実際に、私は夜の10時くらいまで本の執筆をして、夜10時から朝までギターを弾きながら曲を作っています。

 書籍の著者とミュージシャン、どちらが本業なのかわかりません。どちらのほうが稼いでいるかも微妙です。書籍の印税よりもDVDや音源の売り上げのほうが多い年もあるのです。

 これは、著者とミュージシャンという二つの人格を持っているということです。

 二足のわらじは、何も情報空間でなくても物理空間でもできることです。物理空間でも二つの職業を持つことができます。

 ただ、物理空間では同時に二つのことをすることは難しいでしょう。本を書きながら曲を作ることはできなくもないですが、非常に難しい。

 しかし、情報空間では同時に二つのことを簡単にできます。アバターになってしまえば、こっちで女の子になって、あっちで男の子になることも可能なのです。

 例えば、俳優をやりながらコンサルト業もして、株に投資したり、お店を経営したりできるのです。

 そして、複数の人格を持つほうが幸せになれます

 

 なぜなら、どれか一つ成功すればいいので、幸せになれる可能性が高くなるからです。

 複数の人格を持つことと多重人格は違います。多重人格とは、一度に一つの人格しか出てこないので、同時に複数の人格を持つことではないからです。

 複数の人格を持つことは、誰にでもできます。リアルな物理空間でも、みな複数の人格を持っているのではないでしょうか。

 会社にいるときの人格、友だちと会っているときの人格、恋人と一緒にいるときの人格、一人で家にいるときの人格など、それぞれの立場で役割を演じていると思います。

 わかりやすいのが芸能人でしょう。芸能人は、テレビで求められている役割を演じています。ほんの一部のイメージだけで、視聴者は勝手に想像を膨らませます。だから、実際に会ってみたらとんでもない人だったということもあるのです。

 どの人格が本当の自分かと決めつける必要はありません。すべて自分の人格です。

 情報空間では物理的な制約はなくなりますから、自由に自分の人格を決めることができます。好きな顔でいいし、好きな性別、好きな年齢でいい。

 現実社会も自分の記憶(情報)でできているのですから、新しい情報を組み合わせて新しい人格を作っても何も問題ありません。

 SFだと思うかもしれませんが、そのような未来はすぐそこまできているのです。

 引用終わり

 

F-349につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

情報空間では物理的な制約はなくなりますから、自由に自分の人格を決めることができます。好きな顔でいいし、好きな性別、好きな年齢でいい

 

 そのためのワークがこちら↓

 F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34261064.html

 

 私は、コーチとしてふさわしい人格であり続けるために、「好きな名前」を名乗っています。それが「CoacH T」です。

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

L-143202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-06;現状の外のゴールに向かい続けることができる理由

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33398926.html

Q-142:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-339~:「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426446.html

 

 

あなたは常識に洗脳されている



F-349:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.2IWe are the world

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 vol.2IWe are the world

 

 

 コーチングはとても奥深いものですが、実際に行われることは「ゴールを設定して、エフィカシーを高める」といたってシンプル。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域にまんべんなく(バランスホイール)の3つ。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 それらに加え、苫米地博士は 4)自分中心を捨て去る を挙げられています。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「自分中心を捨て去る」は、儒教的な無我や滅私ではなく、“自分”の定義をひろげること。

 L-163202201月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 それは関係性の結び目である“自分”=自我を拡大・拡張すること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

「自分中心を捨て去る」は、“自分”の定義をひろげること

  =自我の拡大・拡張

  =抽象度が上がる

 

 その感覚を別の言葉で表現すると、「主語が『I』から『WE』にかわる」。セルフイメージそのものが「We are the world」になるという感じです。

 (私の実体験はこのようなものでした↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855064.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23919789.html

 

 「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことは、もちろん、「ゴールを設定し、エフィカシーを高める」ためにとても大切です。

 しかし、コーチとして考えると、気をつけるべき点もあります。ゴール設定がうまくできたが故に生じる落とし穴のようなものです。

 

それはコンフォートゾーン化。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 高い抽象度次元のイメージがコンフォートゾーン化すると、物理空間でのリアルな行動がおっくうになります(ですよね?)。

それだけでなく、「ゴールを更新し、さらなる高次元に飛びだす」ための気力も失うでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

それは強力なホメオスタシスで維持される「現状維持の壁」といえます。かつての夢が現実化していく中で生みだされる新たな“壁”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 この課題(case)に対する私の解決(plan)はシンプル。それは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 実践し続けること

ゴール実現のための何らかの具体的行動を継続し、社会を変革し続けること です。

 

 

 もちろん、それは簡単なことではありません。ゴールは“現状の外”だから。

ゴール実現に向かう何らかの行動は、必ずまわりの人々のコンフォートゾーンをゆるがし、とくに既得権益のコンフォートゾーンを崩すことになります。

ゴールの抽象度が高いほど、きっとモーレツに嫌がられるでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 だから、ゴール実現のために行動する人は「変革者」。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

 そんな変革者自身にも、やがて試練が訪れます。理想と現実のギャップや期待と落胆の差が大きいほど、認知的不協和が生じやすくなるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 脳機能でいうと前頭前野優位から大脳辺縁系優位へ、怒りでいうと人間的怒り(公憤)から動物的怒り(私憤)へと、転がり落ちやすくなります。

SWでいうと「ダークサイドに墜ちる」)

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 そのマネジメント(=エモーションコントロール)をしくじると、まわりを巻き込んでhave to化しながら、IQが下がり、抽象度も下がることになります。

すると、いつの間にか「主語が「『WE』から『I』にかわる」はず。

それはselfishになる(戻る)ことを意味します。だから

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

 一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける

 

 

 これは苫米地理論やコーチングの根底にある「〇〇思想」のこと。博士は「△△△主義」とも表現されます。

 

 以下、苫米地博士とキューバ政府最高科学顧問/モスクワ大学博士(原子力工学)フィデル・カストロ・ディアスバラールト氏の対談本「もう一歩先の世界へ 脱資本主義の革命が始まった」(徳間書店、p14)より引用します。「〇〇思想」「△△△主義」を五感で体感しながら読み進めてください。Feel

 

 

 人類の歴史を振り返ったとき、革命家と呼ばれる人物は数多く存在しますが、本当の意味での革命家と呼べる人は数えるほどしかおらず、その1人がチェ・ゲバラです。そして今、ふたたびチェ・ゲバラのような「真の革命家」が出現しないと、この世界は滅んでしまう危険があると私は思っています。

 キューバ革命のような武闘闘争を行うための指導者が必要だ、ということではありません。21世紀の今、世界を変えるためにマシンガンは必要ありません。ゲバラのような思想、信条を持った人物が必要だ、ということです。そのゲバラのイデオロギーを「ゲバラ主義」と呼びます。今の日本、今の世界には「ゲバラ主義」が必要とされているのです。

 では、ゲバラ主義とはどんなイデオロギーなのか。柱は2つあります。

 1つ目の柱は「高い理想」、2つ目の柱が「直接的実行」です。高い理想の「高さ」は、一般の人が普通に思いつくような高さではなく、その理想を聞いた第三者が「本当に実現できるのか?」「実現できるはずがない」と思ってしまうような高さを目指します。直接的実行とは、物理的に自分の体を使って行動することです。この2つの柱を両立させて、徹底的に追求することがゲバラ主義であり、革命の基本原理となります。

 まだ彼が生きていた頃は、日本においてゲバラ主義はまったく評価されていませんでした。というか、正しいゲバラ主義が日本の人々に伝えられることはありませんでした。

 ゲバラは革命政府樹立後の19597月、キューバ使節団を引き連れて来日を果たしています。そのとき企業の工場などを視察して、通産大臣(当時)の池田勇人と会談も行いました。歴史的な革命を成し遂げた指導者のひとりが来日し、政府関係者と会談を行っているのですから、普通に考えれば大きなニュースになるはずです。しかし、ゲバラ来日のニュースは、朝日新聞で「東京へ来たカストロ・ヒゲ」と揶揄的に報道されたのみで、ほかのメディアには完全に無視されました。

 来日時、ゲバラは予定になかった広島を訪問し、広島平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑に献花し、現地新聞の記者に「なぜ日本人はアメリカに対して原爆投下の責任を問わないのか」と問い詰めたと言われていますが、そうした言動も日本のメディアで報道されることはありませんでした。当時の日本においては、ゲバラは「共産ゲリラの人」ですべてであり、ゲバラのイデオロギーが日本人の心に届くことはありませんでした。

 近年ではチェ・ゲバラに関する本がたくさん出版され、ゲバラを主人公にした映画も制作されているので、彼について知る機会が増えていると思います。日本でも、彼の思想や、その思想に基づく生き方に共感している方も多いのではないでしょうか。世界情勢から見ても、すでに「資本主義」対「共産主義」という冷戦の時代は終わり、キューバをはじめ中国、北朝鮮、ベトナムなど共産主義を掲げる国家は残ってはいるものの、以前のように共産主義に対してアレルギーを持ったり、偏見の目で見たりすることはなくなってきています(また、中国のように国家資本主義とでも呼べるような新しい道を模索している共産国もあります)。

 そのような時代であるからこそ、偏った先入観を持たず、もう一度ゲバラ主義を見直すことができるのではないかと思うのです。

 では、2つの柱について、それぞれ詳しくご説明をしましょう。

 まずは「高い理想」について。ゲバラが目指したのは「帝国主義支配からの人民の解放」でした。革命前のキューバでは、アメリカ資本とアメリカの傀儡であったバティスタ独裁政権がキューバの人々を搾取していたので、ゲバラは「帝国主義から、中南米の人々を解放すること」をゴール(目標)として、革命を成し遂げました。革命政府樹立後、アメリカ企業の資産の接収と国営化を推し進めたためにアメリカから経済封鎖を受けたキューバは、同じ共産主義国であるソ連と友好関係を築き、さまざまな支援を受けました。アメリカ帝国主義からの解放を実現し、きっと多くの人は満足したはずです。しかし、ゲバラは違いました。1965年アルジェリアで行われた「第二回アジア・アフリカ経済会議」において、最大の支援国であったソ連を「帝国主義的搾取の共犯者」と非難したのです。彼の反帝国主義、人民解放の思想は徹底しており、キューバ経済にとって不可欠なパートナーであったソ連に対しても、自分の理想に反していると思えば「間違っている」とはっきりと批判しました。

 これは、当時もう1つの共産主義大国であった中国と公然と対立していたソ連の当然の怒りを買うことになりました。

 これらの背景を元に推測するならば、ソ連はキューバ政府に対して「チェ・ゲバラを国政から追放しろ。さもなくば、援助を打ち切るぞ」と通告したはずです。そのときゲバラとキューバ政府の間で何があったのか、具体的には公にはされていませんが、彼はおそらく盟友であるカストロ議長と話し合ったのでしょう。そして、ゲバラはキューバを離れることになったと思っています。もちろんゲバラには「全世界の虐げられる人民を帝国主義支配から解放する」というとてつもない高い理想があり、その実現のためにキューバを出た側面もあると思います。しかし一方で、ソ連からの圧力があったのではないかと私は考えています。

 ともあれ、ゲバラはアメリカやソ連という当時、世界を牛耳っていた大国に対しても自分の信念、信条を曲げることをせず、最後まで「反帝国主義」「人民解放」という理想を貫き通しました。こうした姿勢こそが、ゲバラ主義における「高い理想」です。

 もう1つの柱である「直接的実行」とは、攻撃すべき相手に対して、自らが直接的に攻撃をしかけることです。キューバ革命における攻撃すべき相手とは、キューバを支配していたバティスタ政権であり、バティスタ政権の後ろ盾となっていたアメリカでした。カストロやゲバラをはじめとした革命軍兵士は、武器を手に政府軍に向かっていきました。

 ただし現代はマシンガンや刀などの武器を持って乗り込んでいく時代ではありません。

 直接的実行には、必ず物理的リスクが伴います。武装闘争であれば、戦闘の最中に銃弾に倒れるかもしれません。政府や企業を批判する直接的意見を繰り返せば、身体的にもリスクがあるのが現実です。そうした物理的リスクに怯むことなく、直接的実行を継続することが、社会を変える力になるのです。

 また、攻撃する対象は、特定の個人というより、より抽象度の高い社会的なシステムであるべきです。個人を打倒しても、システムが残る限り、第2、第3の支配者が現れます。自分たちを圧迫し、支配する社会的なシステムを変革することが、真の革命につながります。

 「高い理想」と「直接的実行」。この2つが揃ってはじめて、ゲバラ主義が成り立ち、真の革命が実現できるのです。

 引用終わり

 

 

 「高い理想」と「直接的実行」。この2つが揃ってはじめて、ゲバラ主義が成り立ち、真の革命が実現できる

 

 この「ゲバラ主義」が、コーチング実践者のブリーフ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そして「ゲバラ主義」は、苫米地理論やコーチングの根底にある「中観思想」のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 この縁起宇宙(w1)再構築の秘訣を、私は「IWe are the world」とイメージしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

F-350につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける

  =ゲバラ主義

  =中観思想

  =IWe are the world

 

 さらに私は「DevSecOps」とも重ねてイメージしています。

 F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

F-328:お大事に <後編;最も大切にしなければいけないこと>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33311888.html

L-137202111月シークレットレクチャー -06;平和を実現するために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33098147.html

Q-357:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか? <vol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html

 

 

もう一歩先の世界へ 脱資本主義の革命が始まった



F-350:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.3Starting with the man in the mirror

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 vol.3Starting with the man in the mirror

 

 

 前回(F-349/vol.2)は「ゲバラ主義」がテーマでした。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 ゲバラ主義の柱とは「高い理想」と「直接的実行」。

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 「高い理想」とは、“現状の外”に見いだすゴールのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールとは、個人レベルの願望成就ではなく、より高次の抽象度次元にひろがる縁起(関係性)そのもののwell-beingのことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地博士は「バラいろダンディ」(20211213日放送回)の中で、ゴールのことを「将来達成したい世界」と表現されていました。「ゴールは自分のことではなく、社会の姿。それもより抽象度の高い世界のことである」と。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

そんなゴールは“自”と“他”を分ける“自分”という視点を超越した「未来における縁起のつながり」のことでもあります。それが自我。ゴールが生みだす空(くう)としての自我です。

それを前回(F-349)は「IWe are the world」と表現しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「直接的実行」とは、ゴールを実現するための具体的かつ直接的行動のこと。

ゴール実現のための課題(case)やその解決法(plan)はあくまでも高い抽象度次元にありますが、実際の解決(=直接的実行)は最も低い抽象度次元である物理空間でなされます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「課題(case-side)」と「解決(plan-side)」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 具体的な解決、すなわち「直接的実行」のためには細かな調整が必要になります。抽象度が下がるほど具体的情報量が増え、複雑化していくからです。そのとき制約も増加していきます。

 それらをうまく調整し、矛盾なくスムーズに実行・実現することを「実装(じっそう)」と呼びます。英語では「implementation」です。

 Q-196未来の抽象度の高いイメージ(I)を臨場感高く想像すれば(V)実現する(R)と考えていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25936863.html

 

初回(F-348/vol.1)の例えでいうと、「キャッシュの壁」「時間の壁」「年齢(老い)の壁」「体力の壁」「距離(空間)の壁」などの“Off the wall”が実装(implementation)には欠かせません。

そのときの私は「IWe are the world」という感覚。

無限にひろがる縁起を内包した“私”という一人の存在が、あくまでも自己責任で、「直接的実行」を行っている という感覚です。

PM-05-27自由を求める人に必要な「自己責任」の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987549.html

 

コーチング学び始めた頃、ルー・タイスさんの言葉を縁に、そのような感覚がクリアになりました。ゲシュタルト化したからだと思います。その言葉とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

 

 

 ルーさんが教えてくださっているのは「すべて自分次第」だということ。仏説的に表現すると「すべて自身のマインドが生みだしている」。一言でいうと「空(くう)」です。 だから

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 Starting with the man in the mirror

 

 

 私たちは、心を変えることで、これまでの現状(w0)からまったく新しいゴール側の世界(w1)へと移動することができます

それはこの世に生きたままの「生まれ変わり」。「即身転生」です。

 F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34261064.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「今日からポジティブな自分に生まれ変わる! 新しい自分に会える倍音浄化音源CD付き」(日東書院、p151)より引用します。「即身転生」を体感しながら、ぜひ実践し続けてください。Feel

 

 

実践・「即身転生」

 道具の用意が整ったら、早速「生まれ変わり」の実践に移りましょう。

 まずは、できるだけ静かな空間を用意します。といっても、家のどこか一室でかまいません。ただ、トイレなどは雰囲気が出づらいのでやめたほうがいいでしょう。

 カーテンなどは閉めて、外の光や音ができるだけ入らないように工夫しましょう。照明は、昼なら消して、夜なら真っ暗にならない程度の薄明かりにしましょう。リラックス効果のあるアロマキャンドルなどを照明代わりにするのもいいと思います。仏教的にはお線香の香りがいいのかもしれませんが、そこまでこだわる必要はないでしょう。

 空間が整ったら、リラックスします。逆腹式呼吸を繰り返しましょう。

 数分から数十分の逆腹式呼吸で十分にリラックスできたら、音による変性意識生成に取りかかります。

 灰皿と割り箸(もしくは爪楊枝)の用意があるなら、割り箸をやぐらを組むように積んでその中に燃えるものを入れ、火をつけましょう。繰り返しますが周囲に引火しやすいものを置かないようにくれぐれも注意してください。

 次に水を入れたシンギングボール(ワイングラス)の縁をこすって、音を出します。音自体は違いますが、シンギングボールもワイングラスも「ウワーン、ウワーン」という、波打つような音が出るはずです。シンギングボールなら、中の水が跳ねていれば万全です。

 この音を聞きながら、「金剛鈴(風鈴)」も鳴らします。「チベタン・シンバル(チンチュー)」があれば、「金剛鈴」と交互に鳴らしてみましょう。

 慌てたり、鳴らすことに必死になるとかえって変性意識になれませんので、あくまでもリラックスした状態を保ちながら、ゆったりとした気持ちで鳴らしてください。

 火を使っている場合は、燃えている炎を見つめながら音を聞きましょう。火が弱くなってきたら、燃えるものを足して、火の勢いをある程度保つようにします。紙は点火時にはいいのですがすぐに燃え尽きてしまうので、木のほうが便利です。例えば、乾燥させたアイスキャンディの棒などになりたい自分のことをあらかじめ書いておくと、護摩焚きのお札の雰囲気が出ていいかもしれません。

 文字での表現が難しいのですが、「ふわっとした気持ち」になってきたら、「変性意識」が生成されたと思っていいでしょう。「変性意識」状態になったと思ったら、生まれ変わりたい自分のイメージを細かく思い浮かべます。

 いくつもの多国籍企業をもつ経営者だとしたら、具体的にどの国でどんな事業を展開しているか、各国の社員は何人で直接知っている部下はどんな人物かなど、会社のディテールを細かくイメージします。そこで自分はどんなことをしているか、部下にどんなことを言っているか、どんな人たちと交流があって、その交流の場ではどんな話をしているかなど、できれば映像とともに音やにおいや感触、食べているシーンなら味まで同時に思い浮かべてみましょう。

 強い変性意識下で、こうしたイメージを五感のリアリティをもって感じることができると、別人格のほうが本当の自分だと無意識に勘違いさせることができるようになります

 あとは、日常生活の中で悩みや「ネガティブな感情」が湧き上がってきたときに、「いや、でも本当は私は多国籍企業をいくつも経営する経営者なんだ」と思い直し、「だから、こんなことで不安になる必要はないんだ」とか「だから、ここで嫉妬する必要はない。むしろ、あの人のほうが私に嫉妬しているに違いない」などというように、気持ちを切り替えていくようにするのです。

 一回だけの儀式では、時間とともに生まれ変わりのリアリティが下がってしまうでしょう。リアリティが下がると、当然、もとの自分に戻ってしまいますから、この儀式は定期的にやり続けたほうが効果的です。

 繰り返しますが、バーチャルに生まれ変わったことは他言無用です。誰かに言ってしまうと、その人が生まれ変わりのリアリティを下げにかかる可能性があります。むしろ、「何をバカなことを言っているんだ」と徹底的にもとのあなたに引き戻そうとするのが普通の反応と言えます。それではせっかくの生まれ変わりが台無しです。「シークレット・エージェント」は誰にも自分の正体をばらしてはいけません。

 さて、生まれ変わったあなたにはもう怖いものはありません。何を言われても、何を思っても、それは世をしのぶ仮のあなたの話であって、現実の(生まれ変わったあとの)あなたとは何の関係もありません。

 もし、生まれ変わったあなたに何らかの新しい悩みが湧いてきたとしても、さらに別のあなたに生まれ変わってしまえばその悩みからも離れることができます。あなたは、悩みや苦しみから永遠に離れ続けることができるようになったのです。

 引用終わり

 

F-351につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 Starting with the man in the mirror

 

 皆さんは「鏡の中の自分」に微笑みかけることができますか?

 

 モヤモヤを感じる方はこちらをどうぞ↓

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-11630年後の自分は何歳なのか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20682390.html

L-126202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -07;すべては自分次第。その自分とは

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html

Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-366~:医師からのパワハラがひどすぎて心が折れました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428654.html

 

 

今日からポジティブな自分に生まれ変わる!



F-351:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.4Another MJ

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 vol.3Starting with the man in the mirror

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html

 vol.4Another MJ

 

 

 ここまで「Off the wall」「IWe are the world」「Starting with the man in the mirror!」というサブテーマで書き綴ってきました。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

サブテーマの“サブ(sub)”とは、「下位の」「補助の」「副の」という意味。

 

抽象度を上げて、「Off the wall」「IWe are the world」「Starting with the man in the mirror!」を包摂したのが、メインタイトルの“MJ”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 さて、“MJ”とは何のことでしょう?

 

 

 いろんな境遇の方々から様々な御質問や御相談をいただきます。

そのとき、私が最初にお伝えするのは「スコトーマ(Scotoma)」について。スコトーマには3つのポイントがあります。すぐに浮かびますか?

 

 そう、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 知識がなければ、そもそも認識することができません。仮に認識できたとしても、理解することはできません。「“MJ”とは何?」と質問されても、意味がわからず、困惑するばかりでしょう。

 

 では、答え合わせを。

 

 “MJ”とは、「King of Pop」と称されるマイケル・ジャクソン(Michael Jackson1958~2009年)のこと。「Off the wall」「We are the world」「man in the mirror」は曲名です。

 

 「Off the Wall」(1979年)↓

 Michael Jackson - Off the Wall (Audio) (youtube.com)

 

 「We Are the World」(1985年)↓

 U.S.A. For Africa - We Are the World (youtube.com)

 

 「Man In The Mirror」(1987年)↓

 Michael Jackson - Man In The Mirror (Official Video) (youtube.com)

 

 

 重要なことなので繰り返しますが、スコトーマを生みだす/外すポイントは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つ。知識がないとそもそも認識することができませんが、反対に知識があることで認識が制限されてしまいます。

 F-345:知らないと言う罪と知りすぎる罠

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34206232.html

 

 マイケルが好きな人たちの無意識は、“MJ”につづく「Off the Wall」という表記ですぐにゲシュタルト化したはずです。そして、2つ目の「We Are the World」で確信度が上がり、3つ目の「Man In The Mirror」でますますゲシュタルトが強固になったはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その時、マインドでは2つの変化が生じています(ハズ)。

 

1つは、私がなかなかマイケルに言及しないことに対する違和感。その正体は「ゲシュタルトが完成(確定)しないことによる不安定な感覚」です。違う表現でいうと「フレームの中断」。

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

  

もう1つは、マイケル・ジャクソン以外の“MJ”がスコトーマに隠れてしまい、思考が限定的になることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 世の中にはたくさんの“MJ”が存在しています。

 例えば、私と同年代のバスケ好きにとって、“MJ”とはマイケル・ジョーダン(Michael Jeffrey Jordan1963~)のこと。韓流好きにとっては、キム・ミョンジュン(1994~)のことでしょう。「デロリアン」や「パーキンソン病」とともに“MJ”とあったら、それはマイケル・J・フォックス(Michael J. Fox1961~)のことです。

 (ちなみに、「世界三大MJ 誰?」で検索すると、「マイケル・ジャクソン・松本潤・みうらじゅん」と表示されましたw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 

いずれにせよ、「MJ=マイケル・ジャクソン」というゲシュタルトを受け入れると、他の可能性(可能世界)は意識から消えていきます。知っていても重要度が下がるから。

それが「無明(むみょう)」。現代的にいうと、「自我が生みだすスコトーマが外れない状態」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33640525.html

 

人はゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そして、そのゲシュタルトが“意味”を決めています。

ゲシュタルトにより意味が決まるということは、ゲシュタルトが変わると意味が変わってしまうということ。それは「世界」や「環境」、「現実」が変わることと同じです。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 自身の自由意思でゲシュタルトを書き換えていくのがコーチングです。コーチングを実践すると、「世界」「環境」「現実」がダイナミックに変わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

その過程を別の言葉で表現すると、「縁起宇宙(w1)再構築」。

 その再構築は、どうも2種類あるようです。縁起宇宙が「ただ拡張するだけ」のパターンと「より豊かになる」パターンの2つ。いかがでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 「ただ拡張するだけ」と「より豊かになる」の違いを考える貴重な縁となったのが、今回のサブテーマとしているanother MJ”。その“MJ”とは、映画「Spider-ManNo Way Home」(2021年)に登場する“ヒロイン”のことです。

 

 未視聴の方の感動を奪いたくないので詳しくは触れませんが、「No Way HomeNWH)」までには3系統の実写版“スパイダーマン映画”があり(サム・ライミ監督の3部作、マーク・ウェブ監督の2部作、そして「NWH」につながるジョン・ワッツ監督のMCU映画2作)、それぞれに“MJ”がいます。もちろん、主人公のピーター・パーカーも。

 

 と、ここまでが「ただ拡張するだけ」の話。各映画シリーズはまったく別々の世界観のままです。

 

 「NWH」の登場により、“スパイダーマン映画”は「より豊か」になりました。世界観が統合されたからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

NWH」は、米国映画評論サイト Rotten Tomatoes7.9/10点と高評価(93%)され、全米興行収入歴代3位のメガヒットを記録しました。「より豊か」が観るものの心に響き、感謝・感動・希望とともに口コミで評判がひろがったから。

PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 「より豊か」を仏教的に表現すると、「中観」。

その中観は、コーチングの根底にある苫米地理論のコアでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その中観の基本が「〇〇〇〇〇」。その基本がしっかり守られていたことが、「NWH」が素晴らしかった最大の理由である と私は分析しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

「〇〇〇〇〇」は、コーチングにおいても、とても重要なポイントです。

 

以下、苫米地博士の著書「夢がかなう脳! 『悟りの力』で脳力を全開にする究極メソッド」(PHP研究所、p95)より引用します。「〇〇〇〇〇」を想像しながら読み進めてください。Feel

 

 

一人ひとりの、それぞれに異なった「仮の役割」を認め、慈しむ

 では、中途半端ではない「空」や「仮」の理解とはどんなものでしょうか。

 まず、すべての存在が「空」なのはわかりきっていることです。けれども、隣でうるさい音を立てながらポップコーンを食べている人が、横にいる彼女の手を握っているとしたら、その人はいま、映画にデートという役割を持たせていることになります。

 一方、自分はあくまでも娯楽という役割をこの映画に持たせています。また、前の席に座っている人は映画業界志望で、「勉強」という役割を映画に持たせているかもしれません。

 つまり、映画という「空」なるものに「仮の役割」があるわけですが、それがどんな役割かは、映画を観ている観客それぞれによって違うわけです。すべての観客はそれぞれに異なった「仮の役割」を期待して、その映画との関係を結んでいる。それぞれがそれぞれにまったく違った関係性を結びつつ、しかも、いまこのとき、同じ映画館で一緒に映画を観ている。このように想像を働かせていくのも、「縁起」の思想の一つのあり方だといえます。

 重要なのは、「空」なるものに「仮の役割」があり、しかもその「仮の役割」は決して一つではない、ということです。極限してしまえば、「仮の役割」は、人の数だけ違うといっても過言ではないでしょう。

 いま挙げた映画のたとえの場合、眼前で上映されている映画に役割を持たせているのは、一人ひとりの観客です。その一人ひとりの、それぞれに異なった「仮の役割」を認め、慈しむ。それが大乗仏教的な発想だといえるでしょう。

 なぜなら、「縁起」の思想によれば宇宙を成り立たせているのは「お互いの関係性」だからです。

 

 私たち一人ひとりが「空」なる宇宙に「仮」なる役割を持たせることができる大変な、宇宙そのものと同じだけ重い存在であると知ることができる。それが中観の視点です。

 「縁起」の思想によれば、宇宙とはさまざまな関係性によって成り立っているものです。ということは、逆にいえば、一人ひとり(あるいは一つひとつ)の存在は、お互いの関係性の中ではじめて成り立っているものであると同時に、すべてこの宇宙を構成し、成り立たせている、貴重な存在ということになるのです。

 いうなれば、一人ひとりが、この移ろいゆく時空の中で、お互いに宇宙を生み出している不思議な存在ということになります。

 そのことを認められるのが大乗仏教の思想なのです。

 このように、「空観」と「仮観」の見方を繰り返し、両者のバランスを取った見方に到達すれば、オウム真理教のポアの論理のような考え方は出てきません。

 このような、完全に「空観」「仮観」を理解したバランスのいい状態が大乗仏教の「中観」なのです。

 引用終わり

 

 

一人ひとりが、この移ろいゆく時空の中で、お互いに宇宙を生み出している不思議な存在

 

 それが「一人一宇宙」!

 「一人一宇宙」が、中観の基本であり、コーチングにおける重要なポイントです。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 前々回(F-349/vol.2)、「一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける」ことが、苫米地理論やコーチングの根底にある「中観思想」だと書きました。苫米地博士は「ゲバラ主義」とも表現されます。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 さらに「一人一宇宙」を加えると

 

 一方で「一人一宇宙」を理解し(=「I」の集合が宇宙という感覚)さらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方で「すべてはつながっていてひとつ(=We are the world)」としっかり感じながら直接的行動をし続ける

 

その双方向性のなかでゴールに向かい「慈しむ」ことを続けると

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

F-352につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 初回(F-348/vol.1)の引用文中で、苫米地博士は「一人の自分だけではつまらないと思うようになります」と書かれています。「一人一宇宙」という中観の基本を踏まえながら、その“意味”をあらためて感じてください↓

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

F-260:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

L-07320211月シークレットレクチャー -02;情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

Q-106190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -03

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19484941.html

Q-246:続・気楽に生きたいのですが ~「気楽に生きる」ということ~ -04;「一人一宇宙」はゴールに向かう夢の一部

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28416456.html

 

 

夢がかなう脳!

Kindle版はこちら↓

夢がかなう脳! | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



F-352:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.5Heal the world

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 vol.3Starting with the man in the mirror

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html

 vol.4Another MJ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34521440.html

 vol.5Heal the world

 

 

 以前(F-349/vol.2)、「一方でさらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方でしっかり直接的行動をし続ける」ことが、苫米地理論やコーチングの根底にある「中観思想」だと書きました。苫米地博士は「ゲバラ主義」とも表現されます。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 さらに「一人一宇宙」を加えると

 

 一方で「一人一宇宙」を理解し(=「I」の集合が宇宙という感覚)さらなるゴールを追い求めながら、常にエモーションコントロールを行いつつ、一方で「すべてはつながっていてひとつ(=We are the world)」としっかり感じながら直接的行動をし続ける

 

その双方向性のなかでゴールに向かい「慈しむ」ことを続けると心の平和が実現していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 私は、一人ひとりの“心の平和”こそが「Heal the world」だと思っています。そう、“MJ”=マイケル・ジャクソンが優しく歌うこのイメージです↓

 Michael Jackson - Heal The World (Official Video) (youtube.com)

 

 

 前回(F-351/vol.4)のanother MJ”とは、映画「Spider-ManNo Way Home」(2021年)に登場する“ヒロイン”のことでした(詳しくはMichelle Jones-Watson)。

 

 「NWH」は、「Iron Man」(2008年)から始まったMCUMarvel Cinematic Universe)映画の27作目。

MCU映画は公開順にphase分類(ゲシュタルト化)されていて、現在はphase 5。「NWH」は1つ前のphase 4に属します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ちなみに、phase 1~3までは「Infinity Saga」、phase 4~6は「Multiverse Saga」と呼ばれています。さらにオタクな話をすると、「Infinity Saga」は映画23作品でひとまとまり。「Multiverse Saga」からは『Disney+』で配信されるドラマやアニメが加わっており、phase 4以降はドラマ&アニメ17作品+映画10作品で進行中。今夏(2024年)公開予定の「Deadpool Wolverine」が11作目の映画(MCU全体では34作目)となります。

 F-235:自由訳「revenge」と「avengevol.2;「re」と「a」の記憶

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28474895.html

 

Multiverse」とは、「宇宙」を意味する「Universe」の「Uni(単一の)」を「Multi」に置き換えた造語です。「宇宙は私たちが存在している宇宙だけではなく、別に、または無数に存在するかもしれない」という仮説に基づく世界(宇宙)観で、「多元宇宙」「平行宇宙」などとも呼ばれています。

実写版“スパイダーマン映画”を例にすると、サム・ライミ監督の3部作、マーク・ウェブ監督の2部作、そして「NWH」を含むジョン・ワッツ監督の3作(4作目制作の噂あり)はそれぞれ独立した別々の存在でしたが(Universe)、「NWH」で見事に統合されて1つの可能世界となりました(Multiverse化)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

NWH」が素晴らしいのは、それまでの各宇宙(Universe)での主人公やヴィランの“痛み(とくにスピリチュアルペイン)”が解消されていくこと。まさに「Heal the world」です。

L-00720201月シークレットテクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

いや、いや、うまくことが運ぶのは映画の中の話だから。現実はそんなに甘くない

 

 そんな声が聞こえる気がしますw

 今、臨場感が下がっていませんか?

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の… ~ vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 「映画の中だからうまくいく。現実はそんなに甘くない」は、もちろんそのとおりでしょう。でも、そのイメージに留まったままであれば、いつまで経ってもヒーリングはできません。もちろん、コーチングも。なぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そう、この世(&あの世)の理は「I×V=R」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 ところで、MCU的「Multiverse」には大きなスコトーマがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのスコトーマが体感を伴って外せていること、すなわち“覚醒”が、シンのヒーリングやコーチングには欠かせません。

 L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 

 ここは「縁起宇宙(w1)再構築」のために、とても重要な部分。じっくり考えていただきたいので、この続きは2週間後に投稿します(F-354/vol.6)。その間、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス)を参考に、じっくりと考察してください。

以下、同書(p75)より一部引用します。Feel

 

 

現実とは幻想の共有に過ぎない

 人間は、ある情報空間の中で、情報を共有することができます。これはホメオスタシスという人間が持っている機能が関係しています。

 ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のこと。人間はストレスとなりうる外界の環境の変化に対して、常に安定した恒常的状態を保とうとする仕組みを持っています。ホメオスタシスは、生体を生きながらえさせるために、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新します。

 このホメオスタシスがある情報空間とフィードバックすると、人間はその空間に臨場感を持つことができます。臨場感とは、さもその場に身を置いているように感じることで、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚……。ある空間に対して、あたかも五感で感じているような感覚です。

 1つの情報空間に、ホメオスタシスのフィードバックによって臨場感が高まると、その空間が自分にとっての現実(リアル)となります。目の前の物理的現実世界はもちろん、本の中の仮想世界や空想で生み出した世界も現実となるのです。

 これが、人々の間で約束事を生み、幻想を共有させています。

 仮にあなたが、「私は社長になりたい」と思っていても、所詮は約束事です。極めて狭い空間、短い期間内の約束事でしかありません。一部の人にしか通用しないことは、幻想に過ぎません。

 

 すべては、自分の心の中の世界です。それも自分の心が認めているごく小さな約束事です。

 電車の中で威張っている中年男性と若者が遭遇しても、彼らには物理的な光の反射、電車の振動くらいしか共有していません。それ以外には、何の約束事もないのです。ですから、中年男性がどれほど会社で偉くても、若者が擦り寄って挨拶することはありません。

 もし、中年男性が自分に関係が深いという意味で偉いということを若者が共有していれば、若者はすぐにでも挨拶するでしょう。自分が着席していたら、慌てて立って席を譲るかもしれません。でも、実際には共有していないので、そんなことはないのです。

 かつての日本には、年輩の人達がそういったことを期待していた節がありました。年功序列が当たり前だった頃は、年を取っている人は偉いということが社会全体で多少は共有されていたのでしょう。

 

 時代をもっと遡れば、そういった儒教的思想はさらに強く共有されていました。江戸時代の身分制度を見ても明らかです。平民が問答無用で平伏していた大名行列などは、まさに権威だけで人を従わせる典型的な悪例です。

 今でも儒教的思想は多少残っているところはあります。ただ、大名行列のような権威を振りかざして従わせることはありません。ですから、偉そうに振る舞う人に全く面識のない私たちが挨拶するというような愚挙は起こりません。

 身なりも関係ありません。どれだけ高給ブランドのスーツを着ていようが、貴金属を身に付けてようが、「あ、そう」で終わりです。

 にもかかわらず、ステータスが高い(と思い込んでいる)人達は、そのことに気付いていません。滑稽にも、皆が自分に擦り寄ってきて当たり前だと勘違いしています。ですから、電車やレストランでも偉そうな態度を通しているというわけです。

 引用終わり

 

F-354につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 この続きは2週間後に投稿します(F-354/vol.6)。その間、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス)を参考に、じっくりと考察してください

 

 次回の投稿(F-353)も「Multiverse」がテーマです。苫米地博士の最近の講義をまとめます。MCU的「Multiverse」が抱えるスコトーマを外し、“覚醒”するためのきっかけにしてください(こちらもどうぞ↓)。

 L-09220217月シークレット… -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

L-11420219月シークレットレクチャー -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

L-11920219月シークレットレクチャー -07;人間だから持つことができる強大な生命力

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 

 

幻想と覚醒

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 幻想と覚醒 eBook : 苫米地英人:

 



F-354:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.6(最終回);HealingCoaching the worldw1w2…

 

 体感的には「あっという間」ですが、苫米地博士と情報的に出会ってからそろそろ15年、苫米地式認定コーチとしてはもうすぐ10年目に入ります。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 いつの間にか、私も、まわりも、激変してしまったよう

 

 その変化を噛みしめながら、コーチとして「縁起宇宙(w1)の再構築」について考えてみました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 vol.3Starting with the man in the mirror

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34474558.html

 vol.4Another MJ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34521440.html

 vol.5Heal the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34599783.html

 vol.6HealingCoaching the worldw1w2…

 

 

 前回(F-353)、いったんこのシリーズを中断して、苫米地博士の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)での講義を取り上げました↓

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 その中で博士が言及されていた「w”は可能世界である」を、コーチング実践前にしっかり理解(体得)していることが重要。私はその理解(体得)が“覚醒”だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 私たちが現実だと思っている目の前の世界は、じつは、「一番臨場感が高いイメージ」にすぎません。つまり、「すべて幻想であり、“w”は可能世界として無限にひろがっている」ということ。それがこの世界(宇宙)の理です。

 その理をプリンシプル化したものが「I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html


 さて、MCU的「Multiverse」が抱えているスコトーマはクリアでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 一緒にスコトーマを外す前に、あらためて「Multiverse」について確認しましょう。「どこにスコトーマがあるのか?」「スコトーマを外すためにはどうすればいいのか?」と考えながら読み進めてください。

 (ヒント:“視点”を意識に上げてください)

 

 

 Wikipedia内で「マルチバース」を検索すると、「多元宇宙論」に転送されます。そこにはこのように記載されています。

 多元宇宙論 - Wikipedia

 

 現在の宇宙論がインフレーションを想定する限り、観測可能な宇宙以上の空間を必然的に内包する。

 つまり同一のビッグバンから生まれた領域内に、決して物理的に干渉、観測できない領域を複数選ぶことができる。物理的に干渉できないのだからこれは一種の別の宇宙であり、平行宇宙である。ただし基本的には超遠方であるだけであって、基本的な物理法則、物理定数、および素粒子の種類は合致すると考えられる。

 引用終わり

 

 「インフレーション」とは、「初期の宇宙が指数関数的な急膨張(=cosmic inflation)を引き起こした」という初期宇宙の進化モデルのこと。提唱者は東京大学名誉教授の佐藤勝彦さんです。

 

インフレーション期を経た宇宙膨張の概念図(Wikipedia)

インフレーション期を経た宇宙膨張の概念図

「宇宙のインフレーション」(Wikipedia)より引用

宇宙のインフレーション - Wikipedia

 

 

 簡単にいうと、「宇宙は真空エネルギーが相転移して、ビックバンを経て形成された」という理論。その相転移は、同時に(一斉に/一気に)起こるものではなく、必ず局所的にはじまるとされています。例えば、水が氷になるときに、同時に(一斉に/一気に)氷になるのではなく、部分的に氷になっていくイメージです。

宇宙において相転移が局所的(部分的)にはじまるということは、「相転移が終わったところ」と「まだ相転移の途中のところ」が混在していることを意味します。

相転移が終わった空間では膨張がはじまります。すると、その空間の一部である相転移途中の空間は膨張から取り残されてしまいます。その相転移途中の空間の内側ではインフレーションによる急激な膨張が起きているのだそう。

つまり、「膨張の速度が遅い空間でも、内側は急膨張している」。

これがアインシュタインの相対性理論から導き出される「ワームホール(時空のある1点と他を結ぶ空間領域)」であり、異次元空間(多元宇宙)が存在するという根拠。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

シンプルにまとめると、1)最初にインフレーションが起きた宇宙を母宇宙と呼ぶ、2)その中でワームホールに子宇宙ができ、その中にさらに孫宇宙ができる、3)この連鎖により宇宙の多重発生が起き、無限に宇宙が存在することになる

 …これが「Multiverse」のイメージです。

 

 

 では、あらためて質問です。

苫米地博士に学ぶ者たちにとって、もちろん「Multiverse」は真ですが、この“視点”のままでは十分ではありません。

 

スコトーマは(case-side)?

スコトーマを外すためには(plan-side)?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 では、私の答えを。

先ほどまでの「Multiverse」とは、すべて物理空間のこと。「多元宇宙論」は物理学の理論であり、抽象度を軸にした場合の情報空間(宇宙)の底面の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 物理空間にフォーカスすること自体はまったく問題ありませんが(focus of attention)、高次元への意識(concentration)がないと、無限に近い“可能世界(宇宙)w”を認識できなくなります。スコトーマに隠れるから。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 「高次元への意識(concentration)」を違う表現であらわすと、「さらなる現状の外の探究」といった感じでしょうか。つまり、ゴール設定(再設定)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの基本条件は、1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 ゴールとなるものは、決してひとつではありません。ゴールのカテゴリ自体がたくさんあり、そのカテゴリごとに複数のゴールがあってかまいません。さらには、ゴールは更新するもの。そのゴール(潜在的なゴールも含めた)すべてが“可能世界(宇宙)w”です。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 ということは

 

 以下、苫米地博士の著書「人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44 もう、努力してはいけない!」(学研プラス、p174)より引用します。

 

 

ルール44 自分自身のたな卸をする

 たな卸しというのは、普通は「帳簿上の在庫と実際の商品在庫との差異を把握するために行う在庫確認のこと」を言います。ですから、「自分自身のたな卸」と言うと、「これまでに自分自身に起こったことを再確認する」とか「自分自身をもう一度よく見直してみる」という意味だと思う人もいるかもしれません。

 「自分自身をよく見直してみる」というのはたしかに大事なことです。止観という、「煩悩を止めて、自分自身をよく見つめること」は私がいつもお勧めしていることでもあります。

 ただし、ここでいう「たな卸」の意味は少し違います。「人生が変わる」という視点から言うと、過去の自分、過去の記憶を精査しても、意味がありません。過去はすでに過去であり、現在や未来に影響を及ぼしません。人生を変えるには過去を利用するのではなく、未来に対して働きかけることが重要なのです。

 では、「自分自身のたな卸」とは何をするのでしょうか。それは、「ゴール(夢、目標)のたな卸をする」ということです。

 夢、目標、ゴールを設定しようとすると、多くの人が「お金持ちになる」とか「社長になる」など、一つの答えになってしまいます。しかし、ゴールが一つだと、一つのことだけに縛られてしまったり、そのゴールが本当の自分のゴールではなく、他人に仕掛けられたものだった場合、修正がしづらくなってしまいます。

 お金があってもいいですし、社長を目指してもいいのですが、人生そのもののゴールがそこだけになってしまうのは危険です。

 スポーツ・アスリートが「オリンピックで金メダルを取る」というゴールを設定してもかまいませんが、それが人生のゴールだとしたら問題なのです。

 その解決策は、「常に人生に関して複数のゴールをもつ」というものです。

 お金についてのゴールがあったら、それ以外のゴールも考えるのです。例えば、趣味や職業、家族のこと、健康のこと、社会的な(コミュニティなどへの)貢献、スピリチュアルなこと(精神性≒宗教的なもの)、生涯教育のような知識について、レジャーについてなど、さまざまな分野で人生にまんべんなくゴールを設定するのです。

 ゴールをたくさん設定してしまうと、ゴールへ向かう力が分散されてしまうのではないかと思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。いや、それどころか、ゴールへ向かう力はかえって増すことになります。なぜなら、現状とゴールとの差が大きいほどゴールへの推進力は増すわけですから、現状とかけ離れたゴールが複数あれば、推進力もかけ算式に増していくことになるからです。

 人生は一つの夢がかなえばそれで終わりではありません。多くの人がお金に固執しがちですが、お金は資本主義社会において道具にすぎません。それ自体が目的化することはありえないはずなのです。

 ゴールにはバランスが必要です。投資の際のポートフォリオと同様です。いろいろな分野でゴールを設定して、それぞれについてアファメーションを作成します。いくつも唱えることになりますが、それが人生を変えることにつながります。

 

 さて、「たな卸」の話に戻りましょう。

 この複数のゴールを定期的に「たな卸」します。つまり、複数のゴールどうしがどのような関係になっているかを見るのです。

 例えば、あるゴールと別のゴールが相対関係にないか、あるゴールが別のゴールを包摂しないか、あるゴールと別のゴールが対立しないかなどについて、細かく吟味するのです。

 こうすると、おのずとゴールの優先順位が決まってきます。目の前の最優先はなんなのかがわかると、とりあえずはそこへの推進力を強くしていけばいいことがわかります。ただし、優先順位を決めることは、ゴールを一つに決めることではありません。あくまでも、ゴールは複数持ってください。最低でも5~10個の人生におけるゴールを異なる分野に分散させて持ちましょう。そして、それらの関係を定期的に精査することで、ゴールの実現もより近くなっていくことを忘れないでください。

 引用終わり

 

 

 常に人生に関して複数のゴールをもつ

 

 その「複数のゴール」を常に意識に上げ続けることが、「高次元への意識(concentration)」です。それは「意図(intentionality)」を感じ続けることでもあります。

 Q-333:「記憶が抜ける」ようなvol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 

 この複数のゴールを定期的に「たな卸」します。つまり、複数のゴールどうしがどのような関係になっているかを見るのです

 

 これは「Multiverse」の「たな卸」。

 さらなる現状の外へゴールを設定し(off the wall)、そこに向かって挑み続けていると、苫米地博士が語られていた「一人の自分だけではつまらない」を克服していくことができるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それが「HealingCoaching the worldw1w2…)」

 そして、それは「Heal the IWe are the world”」でもある

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「縁起宇宙(w1)の再構築」を考察しながら、私はそのようなイメージを体感しました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

Q-377:同じ抽象度で最適化されたゴールのような気がします

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34573983.html

 

 

人生を劇的に好転させる自己洗脳ルール44

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 絶対成功する44のルール eBook : 苫米地英人:

 

 


このページのトップヘ