苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-354~ 気持ちが良くない日が続きます。疲れているだけでしょうか?

Q-354:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?<vol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

  

Q:私は最近、仕事の疲れなのか、休みの日なのに気持ちが良くない日が続きました。訳もなくイライラするなどです。また、不平不満や愚痴をいうタイプではなかったのですが、それをいうようになっている自分に気が付きました。

仕事は、しんどいと感じるときもありますが、ゴールの一部として思えるとやる気は湧きます。単に疲れているだけでしょうか?

 

 vol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 

  

A1:「それをいうようになっている自分に気が付きました」は、しっかりモニタリングができている証。

 Q-286:ドーパミンの分泌をコントロールまたは? <vol.6;モニタリングの意義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 

しかも、ゴール側から「自分らしくない」と評価できているようです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その観察と評価はとても重要です。詳しくは↓

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

仕事は、しんどいと感じるときもありますが、ゴールの一部として思えるとやる気は湧きます」ということですが、「ゴールの一部として思えるとやる気は湧く」ことより「しんどい」は物理空間が主と思われます。その場合、まずは休息を。

(詳しくはこちらでどうぞ↓)

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

  

 以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p70~)から引用します。「無気力」と「やる気がない」の違いを立体的に理解してください。Feel

 

 

「無気力」とは

 気力や元気がないこと。進んで何かをしようとする気持ちが起きないこと。

 よく混同されがちだが、「無気力」な状態と「やる気がない」状態は、まったく別もの。対処法も大きく異なる。

 

本当はまったく違う、「無気力」と「やる気がない」

 無気力は、英語にすると「No Energy」。つまり、本来は、身体が疲れきっていたり、弱っていたりして、エネルギーがない状態を指します。

 これに対し、体力はあるのに、物事に取り組む意欲が湧かないのが、「やる気がない」状態です。

 

疲労からくる無気力と間違ったゴール設定によるやる気のなさ

 現代のサラリーマンには、無気力な人が少なくありません。仕事をやる気はあるのに、身体がついていかないのです。その原因は、睡眠不足や栄養不足です。身体と心にいいものを食べてしっかり眠ることが、無気力を克服する一番の方法だといえます。

 また、何かやりたいこと、達成したいゴールがあり、それに向かって全力で取り組んだ結果、気力を使い果たしてしまうこともあります。その場合も、ゆっくり休養をとる以外に、気力を回復する方法はありません。

 一方、身体は動くのに、「無気力で会社に行けない」という人の多くは、「会社の仕事をやる気がない」人です。

 彼らは、会社に行かないために、「体調が悪い」「気持ちが沈んでいる」など、さまざまな理由を作り出します。つまり、「会社に行かない」という方向に、たくさんの気力を使っているのです。

 何かを「やる気がない」というのは、ゴールが間違っている状態です。本当はやりたくないと思っていることを、無理矢理やっているから、やる気が起きなくなってしまうのです。「やる気がない」状態を克服するには、現在、ゴールだと思っているものを見直し、本当にやりたいと思えることを見つけるしかありません。

 引用終わり

 

  

単に疲れているだけでしょうか?」に対する私の回答は、「そうかもしれません」。

繰り返しますが、まずはしっかりと休息をとってください。

 Q-269:薬をやめることができますか? <中編:case-side(ワーク付き)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 

 ところで、先ほど「『無気力』と『やる気がない』の違いを立体的に理解してください」と書きました。立体的に理解するために意識に上げるべきことがあります。何でしょう?

 

 そう、抽象度。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を意識に上げ続けていると、やがて目の前の世界が立体的に感じられるようになっていきます。底面の物理空間から頂点である空(くう)に向かって拡張していく感じで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「空(くう)」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そんな意識状態(=世界を立体的にとらえている)で「しっかりと休息をとる」を考えると、その「休息」という言葉が情報空間中にひろがって感じられるはず。物理空間の体から情報空間の心にまで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 身心、つまり体と心はそもそも同じもの。同じものの抽象度の違いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

身心ともrefresh(=全抽象度でrefresh!)したら、次は「ゴールは本当に心から望むものか?」を確認してみましょう。

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

 

 再度、「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p71)より引用します。今度は「ゴール」という概念(ゲシュタルト)を感じながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

ゴール設定は定期的に見直しを

 仕事を続けているうちに、ゴールのあり方が変わってしまうこともあります。最初は、本当にやりたいことがあって、その会社に入ったはずなのに、いつの間にか「生活するために働かなければ」と思うようになってしまったり、会社の中で出世することが目標になってしまったり、とにかくノルマを果たすことしか考えられなくなってしまったり……

 「生活のために働く」「会社の中で出世する」「ノルマを達成する」というのも、他人から押し付けられたゴールに過ぎません。そのようなゴールを目指して働いていると、それこそやる気がなくなってしまうこともあるでしょう。

 もし、「時間の経過とともに、ゴールの設定がズレてきている」と感じたら、正しいゴールを設定し直すことをおすすめします。

 引用終わり

 

 

 モチベーションは、「have to」ではなく、本当に「want to」でしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

モチベーションが「want to」なら、今度はコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を確認しましょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

  

ゴール側の世界(w1)の臨場感が高まるほど、現状(w0)は「気持ちが良くない」感じがします。「訳もなくイライラする」は、その証かもしれませんよ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

下記ブログ記事を参考に、ぜひ御自身のCZを再確認してください。

(苫米地博士の言葉を引用しています↓)

Q-306~8:私のまわりではそうでもないですvol.1~3:コンフォートゾーン>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30976461.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30996032.html

 

Q-355につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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 次回の開催はR6.2/4(日)<←1/28から変更しました>の予定。テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

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F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

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Q-059:今まで「仕事をしなければならない」という気持ちが強いでした

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Q-287:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.7;モニタリング&ラベリングの意義>

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Q-334~:何かいい仕事はありませんか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426303.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



Q-355:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか? <vol.2;リラックスと緊張のサイクル -基礎編-

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:私は最近、仕事の疲れなのか、休みの日なのに気持ちが良くない日が続きました。訳もなくイライラするなどです。また、不平不満や愚痴をいうタイプではなかったのですが、それをいうようになっている自分に気が付きました。

仕事は、しんどいと感じるときもありますが、ゴールの一部として思えるとやる気は湧きます。単に疲れているだけでしょうか?

 

 vol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33182294.html

 vol.2;リラックスと緊張のサイクル -基礎編-

 

 

A2:前回は、「無気力」と「やる気がない」の違いを理解した上で「ゴール→モチベーション→コンフォートゾーンと確認していく」ことをお伝えしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 問題(課題)がなさそうなら、抽象度を下げて、よりテクニカルなポイントを確認していきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

  

 これから2回(Q-355~6)のエンドステートは「訳もなくイライラ』を『訳のあるイライラ』に変える」こと。そして最後(Q357)は「』を超越する」。いずれもキーワードは「リラックスと緊張のサイクル」です。リラックスを深めながらゆっくり読み進めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

 ところで、コーチングはもちろん、ヒーリングやリーダーシップにおいても、リラックスが基本。そのためにまず行うべきことがあります。何でしょうか?

 

 そう、逆腹式呼吸↓

 F-217:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <1st.Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 きっと同意していただけると思いますが、本気でリラックスしている状態をつくるのは決して簡単ではありません。気づかないうちに雑念(D)に囚われてしまうから。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

緊張と不安により雑念状態に陥ると、IQが下がってしまいます。「Fight or Flight」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 ゴールに向かってエネルギーと創造性を発揮し続けるためには、体をしっかりリラックスさせ、高いIQを維持し続ける必要があります。それが前回書いた「身心ともrefresh(=全抽象度でrefresh!)」の意味。

 (苫米地博士のIQが高い人の脳の使い方」の解説はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33051194.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33084025.html

 

 

 では、さらに掘り下げ、「脳波」について確認しましょう。皆さんは自分の脳波を測定してもらったことがあるでしょうか?
 (おそらくほとんどの人がないはず)

 

 じつは、脳波はリラックス度をはかるのに役立ちます。

 そもそも脳波(electroencephalogramEEG)とは、動物の脳で生じている電気活動のこと。脳波の大部分を形成する特定の脳波活動である基礎律動は、周波数帯ごとに異なった生理学的意義があります。例えば、リラックスが深まるほど、ベータ(β)→アルファ(α)→シータ(θ)と周波数が下がっていきます。

 

脳波(Wikipedia)

Wikipediaより引用

脳波 - Wikipedia

 

 

 スポーツやビジネスなどで思いどおりのパフォーマンスを発揮するためには、「リラックスしすぎではないリラックス状態」をつくることが重要です。

 適度なリラックス状態にあるとき、人間の脳はアルファ波の中でも低い周波数帯のローアルファ波支配(8~10ヘルツ)になっています。反対にいうと、ローアルファ波に脳波をコントロ-ルできれば、リラックス状態を自在に生みだすことができるということ。双方向性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そのコントロール例のひとつが「バイオフィードバック」↓

 Q-285:ドーパミンの分泌を? <vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 

 光を利用する方法が有名ですが、音を使って脳波をコントロールすることもできるそう。苫米地博士が制作されている“機能音源(functional sound)”では、IQを上げるための音源にはアルファ波誘導のための音が、熟睡用の音源にはアルファ波→シータ波→デルタ波と誘導するための音が入っているそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799882.html

 

 私自身は光が点滅するゴーグルや機能音源をフル活用していますが、じつは光や音なしでもバイオフィードバックができます。それが「それぞれの脳波体験を臨場感をもってイメージする」こと。そう、トリガー&アンカーです。

 アンカーとなるローアルファ波体験とは、「時間を忘れるくらいに集中して取り組んでいる状態」です。とくに趣味に取り組んでいるときのような“没頭している意識状態”を思い出すだけで(トリガー)、同じ脳波を再現できるそうです(アンカー)。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 

 さて、今回のテーマは「リラックスと緊張のサイクル」。

 人間の体には、もともとリラックス→緊張→リラックス→緊張……と、リラックス状態と緊張状態が交互に入れ替わるリズムが備わっています。つまり、リラックスがないと緊張も生まれないということ。

基本はリラックスです。そのためにトリガー&アンカーをフル活用します。

 

 リラックスと緊張のサイクルに深く関係しているのが、神経伝達物質と内分泌物質です。

 神経伝達物質とは「神経細胞間などで形成されるシナプスで情報伝達を介在する物質」のこと。ドーパミンやセロトニンがあります。

 内分泌物質とは、一般的にホルモンと呼ばれるもので、体内の決まった器官で合成・分泌されて、体液を通して体内を循環します。アドレナリンやノルアドレナリンがその代表です。

 

 *ドーパミン・セロトニン・アドレナリン・ノルアドレナリンについてはこちら↓

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 リラックスしているとき、人間の神経は副交感神経優位になっています。その後、アドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンが分泌されて緊張状態になると、交感神経優位に変わります。

 交感神経優位の状態は目的を果たすまで続きます。目的を果たすとアドレナリンやドーパミンを抑制するためにセロトニンが一気に分泌され、副交感神経優位のリラックス状態に戻ります。

 このようにリラックスと緊張のサイクルの裏には副交感神経と交感神経のサイクルがあり、神経伝達物質や内分泌物質が深く関わっています。

 

 最後に、苫米地博士の著書「本番に強い脳と心のつくり方」(PHP研究所、p139)より引用します。「緊張とリラックスのサイクル」をイメージしながら読み進めてください。Feel

 

 

緊張にも二種類ある

 リラックスと緊張の理想的なサイクルをつくるには、どのようなリラックス状態、緊張状態にするかも考慮に入れなければなりません。

 じつは緊張状態には二つのタイプがあります。

 一つ目は、アドレナリンやドーパミンが分泌されて交感神経優位となり、しかも脳波がアルファ波支配にあるとき。この状態のときにはパフォーマンスが向上します。

 しかし、もう一つの緊張状態、同じくアドレナリンやドーパミンは分泌されているけれども、脳波はベータ支配になっているときは、逆にパフォーマンスが落ちてしまいます。

 前者が言うなれば「集中」「興奮」しているポジティブな緊張状態であるのに対し、後者は「恐怖」や「不安」によって緊張しているネガティブな状態です。

 単純にアドレナリンやドーパミンを分泌させて交感神経優位の状態をつくりたいのならば、極度の恐怖や不安を与えれば簡単です。しかし、何かを怖がっているときや不安を感じているときはベータ波支配の雑念状態になり、脳の機能が低下して運動能力も落ちてしまうのです。

 そもそもスポーツにおいて、ベータ波の役割はありません。ベータ波が支配すると緊張はしますが、それは雑念状態でもあるのです。「どうしよう、どうしよう」と思い込み、うろうろしたり、ガタガタ震えてきます。そのようなネガティブな緊張感は、スポーツにおいては出る幕はないのです。

 アルファ波支配の脳波でほどよいリラックス状態を維持しながら、アドレナリンやドーパミンを分泌させて「集中」「興奮」という意味での緊張状態をもたらすことが大切なのです。

 その緊張状態は、たとえるならば、むかしの狩猟民が獲物を狩っているときの精神状態です。まさに獲物と格闘しているとき、緊張はしますが集中・興奮しています。そのときベータ波はほとんど出ておらず、アルファ波支配になっています。緊張しながらも脳波はアルファ波支配になっているのが、スポーツにおいてはベストな緊張状態といえるのです。

 また、リラックス状態も、脳波によってアルファ波優位とシータ波優位に分けられます。理想的なのは、副交感神経優位で、脳波はローアルファ波支配になっている状態です。

 リラックスが必要だからといって、ゲーム中にシータ波支配にまでしてしまうと、おそらく次の動きに移ることができなくなってしまいます。ただし超一流選手は、試合中にそこまで脳波を下げる場合があります。言ってみれば瞑想状態であり、きわめて高い抽象思考をしていたり、気分を完全に切り換えたりしているのだと思われます。

 ゲームが完全に終わったら、そのときはシータ波まで下げて、さらにデルタ波支配の状態にまでなってグーグー寝てしまっても問題はありませんが、ゲーム中はローアルファ支配、周波数としては8ヘルツくらいを維持しておいたほうがいいでしょう。そうすれば思考の抽象度が上がり、運動能力も向上します。

 以上をまとめると、スポーツをしているときは、脳波をつねにアルファ波帯に収めておく必要があるのです。

 ▶緊張状態では、10~13ヘルツのアッパーアルファ波支配。

 ▶それ以外のリラックス状態、またはゴールを決めたあとやホームランを打ったあとは8~10ヘルツのローアルファ波支配。

 

 そしてゲームが終わったあと、シータ波やデルタ波支配まで下げて、セロトニンを思いっきり放出するようにします(ゲーム後にセロトニンをしっかり出すことの重要性については、次項で解説します)。

 ちなみに神経伝達物質やホルモンと脳波との相関関係のメカニズムについては、まだ解明されていません。

 脳波がシータ波、デルタ波まで下がっているときにはセロトニン、さらには睡眠と関連しているメラトニンが分泌され、アドレナリンやドーパミンが分泌しているとき、脳波はアルファ波からベータ波支配になっています。ですから関係性があることは疑いないのですが、どちらが原因でどちらが結果なのかはいまだわかっていません。

 ただ、アルファ波支配のときにパフォーマンスが向上することはわかっているので、スポーツ時には、リラックス状態のときも緊張状態のときも、つねに脳波はアルファ波支配の状態を維持するべきなのです。

 引用終わり

 

Q-356につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

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 次回の開催はR6.2/4(日)<←1/28から変更しました>の予定。テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

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Q-356:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか? <vol.3;リラックスと緊張のサイクル -実践編-

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:私は最近、仕事の疲れなのか、休みの日なのに気持ちが良くない日が続きました。訳もなくイライラするなどです。また、不平不満や愚痴をいうタイプではなかったのですが、それをいうようになっている自分に気が付きました。

仕事は、しんどいと感じるときもありますが、ゴールの一部として思えるとやる気は湧きます。単に疲れているだけでしょうか?

 

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 vol.3;リラックスと緊張のサイクル -実践編-

 

 

A3:前回(Q-355)は「リラックスと緊張のサイクルの裏には副交感神経と交感神経のサイクルがあり、神経伝達物質や内分泌物質が深く関わっている」ことを確認しました。

 

「リラックス→緊張→リラックス」のサイクルが重要だとわかっていても、なかなか緊張を解けないということも多いはず。

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そのような状況で心がけることについて確認しましょう。以下、苫米地博士の著書「本番に強い脳と心のつくり方」(PHP研究所、p163)より引用します。

 

 

決定的場面で簡単に緊張をほぐす方法

 逆境をつくるのは周囲の状況ではなく、あくまでも自分の判断といっても、慣れていない人が大観衆の前に出たり、試合を左右する打席に立ったりすれば、やはり緊張して体はガチガチになってしまうと思います。

 そこで、リラックス状態の簡単なつくり方をお教えしましょう。

 一つ目は、脳のカラクリを利用した方法で、「緊張をすればするほど、リラックスができる」ことを利用します。

 先述したように、リラックス状態のときに分泌されるセロトニンには、アドレナリンやドーパミンなどの抑制物質としての役割があります。つまり「緊張するからこそ(アドレナリンやドーパミンが分泌されるからこそ)、リラックスもできる」のです。

 ですから「いま自分はすごく緊張している」と感じたら、「緊張してラッキー。このあと思いっきりリラックスできるじゃん」と考えれば、そのとおりになるのです。逆に「緊張してマズイ。なんとか緊張を解かなきゃ」と焦ってしまうと、ますます緊張が解けなくなってしまいます。

 人間の脳の仕組みとして、ずっと緊張を続けることはできません。緊張すればするほど、アドレナリンやドーパミンが出れば出るほど、それを抑制するために勝手にセロトニンが放出されるからです。

 脳のこうしたからくりを知っていれば、緊張してもすぐに対処できます。

 二つ目の方法は、頭のてっぺん、もしくは足先から、順番に一つひとつの筋肉を緩めていく方法です。このとき「順番に」が最大のポイントになります。

 なぜなら「まずは腕、次に足」と選択的に緩めようとすると、選択した部位に意識が向いてしまい、ますますその部位の筋肉を緊張させてしまうからです。人間は何かを意図的に選択するとき(この場合は「〇〇の緊張を解こう」と意識すると)、そのことに対する内部表現が強くなってしまうので、結果として余計に緊張してしまいます。

 「今日は足の親指のつま先から」「今日は頭のてっぺんから」とスタート地点だけは決めて、あとは足先から(もしくは頭のてっぺんから)順番に緊張を緩めていったほうが効果的です。同時に逆腹式呼吸で息を吐き、お腹を膨らませながら緩めていくと、よりリラックス状態をつくりやすくなります。

 緊張したとき、「緊張した、マズイ」「リラックスしなきゃ」と焦ることが、いちばんしてはいけないことです。緊張を緩めようと強く思えば思うほど、逆に緊張します。

 焦るのではなく、気楽な気分で「いまノルアドレナリンが出ているから、次はセロトニンの出番だな」と体内物質の性質を把握したり、体の一部分から順番に緊張を緩めたりすることで、勝手にリラックスできるようになります。

 引用終わり

 

 

 緊張するからこそ(アドレナリンやドーパミンが分泌されるからこそ)、リラックスもできる

 

 アドレナリンやドーパミンなどの興奮系物質を抑制するのがセロトニンです。交感神経優位の緊張状態時にアドレナリンやドーパミンが多く分泌されるほど、それらを抑制するためのセロトニンが大量に分泌されます。だから「緊張してラッキー」!

 Q-327:最近「記憶が抜ける」ようなvol.2;感情が起こるメカニズム -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31891038.html

 

 じつは、この“緊張→リラックス状態”を経験することは超重要! なぜでしょう?

 

 

 交感神経優位の極度の緊張から解放されてリラックス状態になると、副交感神経優位に変わりながらセロトニンが大量に分泌されます。セロトニンは前頭前野にはあまり作用しないため、大量のセロトニンでリラックスを深めながらも前頭前野ではドーパミンの興奮状態が続いているという無双状態が生まれます。

 (「ドーパミン」について詳しくはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 

 それは「幸福感に包まれながら、いまだ興奮が冷めやらぬ状態」。いわば「リラックス×緊張(興奮)のハーモニー状態」です。

 

 このセロトニン&ドーパミン状態を何度も経験すると、強い「プライミング」が形成されます(data)。だから「“緊張→リラックス状態”を経験することは超重要!」(claim)。

 では、「data」と「claim」をつなぐ「warrant(根拠)」を確認しましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 プライミングとは、「先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受け、特定の行動が促進または抑制される」こと。いわゆる報酬系(reward system)のことであり、洗脳技術の一種でもあります。

 Q-336:何かいい仕事はありませんか? <vol.3;認知ホメオスタシス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32300998.html

 

 脳は何らかの報酬回路が働くときに、先にドーパミンが流れるようにできています。その現象がプライミング。じつはプライミングが「時間」の概念を生みだしています。

と苫米地博士が書かれています。<「脳と心の洗い方」p113>)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 さらに人間の場合、腹側被蓋野(ventral tegmental areaVTA)の中脳辺縁系投射であるA10神経など、ドーパミン経路が前頭前野にまでひろがっています。だから時空を超えた抽象度の高い次元に対してもプライミングを働かせることができます。つまり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 現状の外(=高い抽象度次元)にゴールを設定する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

→ プライミングを働かせる(傍からみるとモチベーションup

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

→ ゴールの世界(未来)がコンフォートゾーン化することでホメオスタシスが働く

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *情報空間に働くホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

  

 御相談の「訳もなくイライラする」ときは、何らかの緊張状態にあるはず。脳波でいうとベータ波支配、自律神経でいうと交感神経優位、内分泌物質でいうとアドレナリンやノルアドレナリンがいっぱい、そして脳機能は大脳辺縁系優位です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html


そんな時は自身の状態をモニタリングし、ゴール側から肯定的に評価(T)してください。

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

その上で「GMCZ」を再チェックしながら、脳波(ローアルファ波支配)や自律神経(副交感神経優位)を整え、セロトニン&ドーパミン状態を再現して前頭前野をさらに活性化させましょう。超論理の高次元空間まで突き抜けるイメージで。

S-02-12“超論理”を表現する言葉

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

  

そのプロセスはプライミングを強化するビッグチャンス!
 気楽に取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

Q-357につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 緊張するからこそ(アドレナリンやドーパミンが分泌されるからこそ)、リラックスもできる

 

 さらにいうと、極度のストレス状態で苦痛を感じると、ノルアドレナリンに加え、β-エンドルフィン(beta-endorphin)が分泌されるようになります。

 F-157:指一本でも役に立ちたい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 β-エンドルフィンは中枢神経系と末梢神経系の双方で産生される内因性オピオイドです。

オピオイド(opioid)とは、1)ケシから採取されるアルカロイド、2)そこから合成される化合物、3)体内に存在する内因性の化合物 のこと。わかりやすく表現すると“麻薬”。

(「麻薬」は法律上の分類であり、すべてのオピオイド=麻薬というわけではありません)

 

β-エンドルフィンの鎮痛効果は、なんとモルヒネ(←医療用麻薬)の6.5倍もあります。そのストレス低下作用はとても強力です。

Wikipediaには「鎮痛効果はモルヒネの18~33倍」と記載されています)

 

 “ストレス低下作用”は情報空間の底面(物理空間)だけに限定されるものではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 β-エンドルフィンが出るほどの苦痛レベルでは大量のセロトニンが分泌されるため、苦しみから解放されたときの幸福感も思いっきり高まります。それは全抽象度での苦しみ(トータルペイン)を解消するために役立つはず。

 L-00120201… -01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

だから「緊張してラッキー」。さらにいうと「緊張するほどラッキー」!

 

 

 じつは、シンの「ラッキー」はさらに高い次元にあります(次回まとめます)。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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-関連記事-

PM-05-27自由を求める人に必要な「自己責任」の意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987549.html

F-082~:ダメ。ゼッタイ。

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F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

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F-280L下でのBSB vol.5;“風通し”=ゴール側から〇〇を整え続けること>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30825413.html

 

 

お釈迦さまの脳科学

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Q-357:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか? <vol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:私は最近、仕事の疲れなのか、休みの日なのに気持ちが良くない日が続きました。訳もなくイライラするなどです。また、不平不満や愚痴をいうタイプではなかったのですが、それをいうようになっている自分に気が付きました。

仕事は、しんどいと感じるときもありますが、ゴールの一部として思えるとやる気は湧きます。単に疲れているだけでしょうか?

 

 vol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33182294.html

 vol.2;リラックスと緊張のサイクル -基礎編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33196855.html

 vol.3;リラックスと緊張のサイクル -実践編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33233344.html

 vol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編-

 

 

A4:前回までは「訳もなくイライラ』を『訳のあるイライラ』に変える」ことがエンドステートでした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

「訳のあるイライラ」に変わった後の内省言語は、「緊張してラッキー」「緊張するほどラッキー」です。そんな言葉が自然に浮かんでくるまで「リラックスと緊張のサイクル」の体得に取り組んでください。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

  

「リラックスと緊張のサイクル」を体得したら、次のエンドステートは「』を超越する」。それはどういうことなのでしょう?

 

まずはこちらの文章をお読みください。苫米地博士の著書「本番に強い脳と心のつくり方」(PHP研究所、p171)からの引用です。

 

 

スポーツに禅の教えは有効か?

 私の認識では、武道とスポーツは別物です。

 とはいえ、武道的精神とスポーツを融合させようと試み、一定の成果を上げている人もなかにはいます。アメリカNBAで、現在はロサンゼルス・レイカーズを率いるフィル・ジャクソンがもっとも有名でしょうか。

 彼は「ゼン・マスター」と呼ばれるほど、チームに禅のノウハウをもちこみ、かつてのシカゴ・ブルズ時代にはマイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペンを、現在のロサンゼルス・レイカーズではコービー・ブライアントという名プレーヤーを指導してきました。2008~09シーズンが終わった時点で、ヘッドコーチとしての優勝回数は歴代1位の10回を数え、プレーオフでの勝ち数も歴代最高を記録しています。

 彼が学び、チームの指導に取り入れた禅は、仏教本来の禅とは少し異なっています。鈴木大拙(1870~1966)という仏教学者が英語の著書によってアメリカに伝えたもので、道教的瞑想に近いものです。

 心の状態を平静に保ち、雑念をいかに消していくかに徹底して特化しているため、その点でスポーツ時の精神状態をコントロールするには効果的なのです。「無」を重視する道教の教えに則った修行だからです。道教的瞑想によって心を平静に保てれば、脳波もアルファ波支配になりますからね。

 ただ、仏教本来の禅はスポーツには向きません。

 仏教の禅の本質は止観です。初心者にとっての止観とは「煩悩を止めて観る」こと。そして止観をつきつめると、最後には「観ること自体を止める」という境地にいたります。この世は「観るから」存在するのであって「観ることを止めれば」存在しません。煩悩も「観るから」存在する、ならば「観ることを止めれば」煩悩も消える-。

 こうした仏教本来の禅をスポーツに持ち込んだらどうなるでしょうか?

 簡単です。「勝ちと負けは同じこと」となってしまいます。これがほんとうの禅であり、止観です。プロスポーツは成り立たなくなってしまいますね。

 ともかく、道教的な禅はプロスポーツのパフォーマンスを向上させるうえで有効ですので、もし禅の知識があるのならばプロスポーツに応用してもいいと思います。

 引用終わり

 

 

 止観をつきつめると、最後には「観ること自体を止める」という境地にいたる

 

 それが「『』を超越する」。その境地は、思いっきり抽象度が上がった境地であり、「勝ちと負けは同じこと」と同様に「すべてが同じ」とわかる無分別の境地です。

 F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

宇宙の構造

 

 

 そんな境地のとき、脳内ではセロトニンが満ちあふれながらドーパミンも持続し、さらにはローアルファ波支配を保っています。そう、前回言及した「リラックス×緊張(興奮)のハーモニー状態」です。

 (前回のブログ記事はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33233344.html

 

 それは「空観」の状態である と私は確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 空とは「抽象度を究極的に高めていった先にある精神状態」のこと。

 空の境地にいたれば、現在・過去・未来という時間的なひろがり、ここ・あそこという空間的なひろがりをすべて包摂し、“この世”のあらゆることを瞬時に認知することができるようになります。それが「一念三千」です。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 ところで、苫米地博士と時空(物理空間)を共有されたことがありますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私は年に何回かしかお会いする機会がありませんが、実際の苫米地博士はいつもニコニコされています。ニコ生やバラダンでのあの楽しそうな雰囲気そのままです。なぜなのでしょう?

 

 答えはシンプル。「いつも幸せを感じている」から。

 博士は意識的にセロトニン&ドーパミン状態をつくりだし、空と仮を包摂した中観の境地で生きられています。抽象度が高い思考をするほどドーパミンやセロトニンがあふれるのですから、どれほど豊かな幸せを感じられているのでしょう?

 

 そんな博士に学ぶ苫米地式は、中観の実践であり、ゲバラ主義!

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 その前提として、「いつも幸せ」はあたりまえ(=Comfort ZoneCZ)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

しかしながら、「いつも幸せ」に留まることはなく、つねに現状の外のゴールに向かって挑戦しつづけます。それが苫米地式!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 苫米地博士こそ、「リラックスと緊張のサイクル」の体現者であり、中観の実践者です。博士の活動の多くが機密性の高いものであるため(&抽象度がとても高いため)、ほとんどの人にとって知る由もないだけです。その一例がこちら↓

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 ぜひ書籍や講義動画などで苫米地博士の臨場感世界(情報場)を確認し、セミナー等で実際に会ってその臨場感を思いっきり体験し高めてください。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 そうすることで「気持ちが良くない日が続く」は解決していきます。必ず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 長くなりましたが、以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

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F-231~3錠じゃないと飲まん!

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