苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-350~ 「情報的身体」がよくわかりません?

Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

私は苫米地式認定コーチであるとともに、医師であり、苫米地式のマスターヒーラーでもあります。そのことを御存知の上で質問してくださったようです。

質問部分を抜粋すると

 

Q:「情報的身体」というのがよくわかりません?

 

 今回はいただいた御質問を2回に分けて回答していきます。前編が問題(課題)を見つけるケースサイド(case-side)、後編が問題(課題)を解決するプランサイド(plan-side)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 前・後編とも苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない」(徳間書店)から、「イメージが健康をつくる」(p36)の部分を引用します。免疫力や健康の秘訣を感じながら読み進めてください。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 前編;ケースサイド

 

 

 A1:「情報的身体」に対する言葉は「物理的身体」だと思いますが、じつは、「物理的身体」も情報的身体です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それがわかると「情報的身体」がクリアになるばかりか、“夢”も叶いやすくなります。その理由はクリアでしょうか?

 (私の答えは後ほど)

 

 それでは苫米地博士の言葉を確認しましょう。「脳に免疫力をつければ病気にならない」(p36)から引用します。

 

 

〇脳が体を書き換える

 「脳の免疫力」を高める方法は

 ・「情報空間」を味方につけること。

 ・健康な状態をあなたの「コンフォートゾーン」にすること。

 と前述しました。

 1つ目の「情報空間」を味方につけることですが、まず、情報空間という言葉自体、皆さんにとっては聞き慣れないものだと思います。

 これは認知科学で使用する用語で、健康の文脈で単純化していえば、「情報空間=脳/物理空間=体」です。情報空間(脳)は物理空間(体)にさまざまな影響を及ぼします。冒頭で紹介した前屈の実験を思い出してください。「脳は体を書き換える」のです。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士の著書を読み込まれている方は、「情報空間=脳/物理空間=体」という表現に違和感を覚えるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 私の場合、「なぜ『情報空間=心』ではなく、『情報空間=脳』とされたのだろう?」という疑問が浮かびました。内省言語です。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その後考えた仮説は、「脳と心、体と心を別々に考える物心二元論が刷り込まれている読者にも、スコトーマを生じることなく読み進めてもらうため」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私は医師としても活動していますが、医療・介護業界のパラダイムは、今も二元論や機械論です。例えば、ある現役教授からはこのような御質問をいただきました。「『財布を娘に盗られた』といった被害妄想がでている老人に対して、コーチングの視点ではどのように対応するのですか?」。

この発言の根底にあるのは「存在→関係」という見方。その見方が重要な事実をスコトーマに隠しています。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 脳と心、体と心は別々のものではなく、「脳と心」「体と心」でひとつです。同じものの抽象度の違いであり、切り離して考えることはできません。

Q-065:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.2;西洋医学と東洋医学の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958654.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 脳と心、体と心は同じものの抽象度の違いであり、「脳と心」「体と心」でひとつ

 

 この理を理解し実践できるようになると、“奇跡”が“アタリマエ”に感じられるようになります。

 F-157:指一本でも役に立ちたい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 以下、引用の続きです。

 

 

〇ハーバード大学の「祈り」の研究

 脳が体を書き換える例をさらに一つ紹介しましょう。

 それは「祈り」の研究についてです。

 アメリカのハーバード大学やコロンビア大学などの名門大学を含む全米70校以上の大学医学部では、「祈り」が治癒に与える影響について真剣な研究が行われています。それらの研究では、医師や家族が患者の回復を祈ると、治癒率が驚異的に伸びるというデータが得られています。

 こうした結果を研究者たちは、こんなふうに結論づけています。「他人に回復を祈ってもらうことにより、患者は自分が治癒したイメージを持ちやすくなり、その治癒のイメージが免疫力を高めて病気の治癒を促しているのだ」と。

 これを本書の理論で説明すると、「祈りを契機に、健康で元気な自分に向かって脳の免疫力が働き、脳が体を書き換えた」ということになります。

 単純化していえば、どのようなイメージを描くかが極めて重要なのです。

 健康で元気な自分のイメージを描けば細胞や免疫システムが活性化し、反対に病気の自分などをイメージすると細胞や免疫システムの活性が鈍ります。

 こうしたメカニズムを応用したイメージ療法は世界中の医療現場で実践されています。ホワイトボードにがんの絵を描き、そのがんを白板消しで消すというイメージ療法で、本当にがんが治ったという報告もあります。

 がんが消える様子が脳内でリアルにイメージされ、脳が体を「自分はがんだ」から「自分は健康だ」に書き換えた結果、がんが治ったのです。

 引用終わり

 

 

 どのようなイメージを描くかが極めて重要

 

 コーチングのフレームでいうと、「イメージ」の起点がゴール設定で、終点がゴール達成です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、その「イメージ」=ゴールの実現を確信するほど、イメージは現実化しやすくなります。その確信がエフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 それをプリンシプル化したものが、夢を叶える方程式「I×V=R」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 *「イメージ療法」について、詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 では、引用の続きを。

 

 

〇生命とは「情報」である

 「箱を潰す」イメージをすると、それまでより深く前屈できる。

 がんが治る、がんが消えるイメージを持てるとがんが治る、

 これが「情報空間(心)」を味方につけたということです。

 どういうことか説明しましょう。

 先に述べたよう、脳は頭蓋骨の中におさまっていて、外界と触れることはありません。頭蓋骨を切って、大脳を外に出しても、触感がないために脳は外界を感知しません。

 脳が外界と触れるのは、脳の入出力チャンネルである「モーダルチャンネル」(「五感」と「言語」を合わせたもの)を介してのみです。脳は、神経を通じてもたらされる電気信号によってのみ外界を認識します。

 すなわち、脳にとっては生命活動=「情報」なのです。

 私たちが生きているということ、生活しているということは脳にとっては「情報処理活動」なのです。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士が語られている「『情報空間(心)』を味方につける」とは、冒頭の「健康な状態を『コンフォートゾーン』にする」と同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「『情報空間(心)』を味方につける」と、イメージは一気に実現しやすくなります。強力なホメオスタシス(恒常性維持機能)がイメージ実現のために働くから。「人間の場合、ホメオスタシスが情報空間まで拡張している」というのが、苫米地理論の第1世代です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 しかしながら、必ず実現するとはいえません。その理由は

 

 以下、引用の続きです。

 

 

〇物理空間は抽象度が低い世界

 一方で、私たちは物理的な空間に生きています。

 これは簡単なことで、皆さんもよくお分かりですよね? 私たちはお腹がすけばご飯を食べ、病気になれば治療をし、眠たくなれば眠ります。つまり、「物理空間(体)」の活動をしています。

 ここでまたひとつ、認知科学の新しい言葉を使います。物理空間は、情報空間のいちばん下の抽象度に位置している。ということです。

 抽象度って何? と思われた方も多いでしょうが、これは要するに「情報量の大小」を言っています。情報量が多ければ多いほど抽象度は低く、情報量が少ないほど抽象度は高くなります。

 

 たとえば、「犬」「猫」より、犬も猫も含んだ「哺乳類」の方が情報量は少なく、抽象度が高い。「人間」は「苫米地英人」より抽象度が高い。しかし「人間」は「霊長類」より抽象度は低い。イメージがつかめましたか?

 なぜ「人間」の方が「苫米地英人」より情報量が少ないかというと、「人間」は「苫米地英人」「前田日明」「山田太郎」といったさまざまな対象を包摂しているからです。

 すべてのものは情報量の大小(抽象度)で序列化できます。

 そして私たちの生命活動はすべて情報処理活動なので、物理空間(体)は情報空間(心)の一部です。情報空間中で最も抽象度が低く、物理法則が働くエリアが物理空間です。物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間なのです。

 引用終わり(この続きは次回に)

 

 

 ゴール設定により「イメージ」をつくり(I)、ゴール実現を確信するほど(V)、ゴールのイメージは実現しやすくなります(R)。

しかし、必ず実現するとはいえません。その理由は「一方で、私たちは物理的な空間に生きている」から。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

情報空間では「イマジネーションの限界を壊すこと(限界突破)」が重要ですが、そのイメージ(I)を情報空間の底面である物理空間で現実化(RReality)するためには「物理制約下で再構築する(物理法則内におさめる)こと」が必要になります。

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

その現実化のための作業のことを「実装(インプリメンテーション)」と呼びます。「I×V」がnot normalであるほど、実装(R化)には高いレベルの知識と技術が求められます。

(詳しくは映画「スター・ウォーズ」を取り上げたこちらの記事にまとめました↓)

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージしつづけるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

 物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間

 情報(場)を書き換えると、物理(場)が書き換わる

 

 これを理論化しているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 「情報的身体」に対する言葉は「物理的身体」だと思いますが、じつは、「物理的身体」も情報的身体です …OKですよね?

 

 「物理と情報は別々のものではなく、同じもの」という事実の理解不足が「『情報的身体』というのがよくわかりません?」の主因 それが私の分析です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

Q-351につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

コーチングのフレームでいうと、「イメージ」の起点がゴール設定で、終点がゴール達成です

 

 「未来から過去に向かって流れる」という時間の流れを加味すると、ゴール達成が“「イメージ」の起点”だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 さらにいうと、時間は流れてはいません。その場合

(続きはこちらでどうぞ↓)

Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

Q-339~:「あなたは食べたものでできている」という言葉は間違っている?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426446.html

 

 

脳に免疫力をつければ病気にならない!

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳に免疫力をつければ病気にならない! eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



Q-351:「情報的身体」というのがよくわかりません? <後編;プランサイド>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

私は苫米地式認定コーチであるとともに、医師であり、苫米地式のマスターヒーラーでもあります。そのことを御存知の上で質問してくださったようです。

質問部分を抜粋すると

 

Q:「情報的身体」というのがよくわかりません?

 

 今回はいただいた御質問を2回に分けて回答していきます。前編が問題(課題)を見つけるケースサイド(case-side)、後編が問題(課題)を解決するプランサイド(plan-side)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 前・後編とも苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない」(徳間書店)から、「イメージが健康をつくる」(p36)の部分を引用します。免疫力や健康の秘訣を感じながら読み進めてください。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 前編;ケースサイド

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 後編;プランサイド

 

 

 A2:前回は苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」と第2世代「超情報場理論」を紹介しました。

 (第1世代↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

     物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間

     情報(場)を書き換えると、物理(場)が書き換わる

 

 これを理論化しているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 「情報的身体」に対する言葉は「物理的身体」だと思いますが、じつは、「物理的身体」も情報的身体です …OKですよね?

 

 「物理と情報は別々のものではなく、同じもの」という事実の理解不足が「『情報的身体』というのがよくわかりません?」の主因 それが私の分析です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

 とここまでがケースサイド。今回は問題(課題)解決のためのプランサイドです。

 前回同様、苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない」(徳間書店)の「イメージが健康をつくる」(p41)から引用しながら、解説を加えていきます。まずはこちらから。

 

 

〇情報空間のエネルギーが健康をつくる

 ここまでで、

 ●人間を含む生命現象は情報処理活動であり、

 ●この世界はすべて情報空間であり、

 ●情報空間の最も抽象度の低いところに物理空間がある、

 という話をしました。

 引用終わり

 

 

 この3つの理解がヒーリングには欠かせません。もちろん、コーチングにおいても。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、引用の続きを。

 

 

 さて、健康の話に戻りましょう。なぜ健康においてこの話が重要なのかというと、物理空間のエネルギーよりも強力な情報空間のエネルギーが健康な心身をつくるからです。

 情報空間のエネルギーの強さを理解するために、こんなケースを想像してみましょう。

 飛行機からパラシュートなしで人が飛び降りて死んだとしたら、その人の死因は何だと思いますか?

 地面に叩きつけられたこと?

 落下速度に耐えられず呼吸困難?

 多くの人はそんな死因を想定するでしょう。

 しかし実際には、「死ぬ!」と思うその心理的ショックによる急性心筋梗塞などでショック死するのです。つまり、「死ぬ!」と思う情報空間のエネルギーが物理空間の体を殺してしまうのです。

 

 想像しただけで死んでしまう。これが情報空間のエネルギーです。

 

 考えたことで自分を殺すことができる。そこまで強力なエネルギーを、情報空間(心)から物理空間(体)に向けて発生させられるほどに、情報空間のエネルギーは強力です。

 

 反対に、死が迫るような状況でも「自分は絶対に生きる!」と確信している人は、「生きる!」という情報空間のエネルギーが物理空間の体に働きかけて、生きのびます。

 

 そんなことは夢物語だと思いますか?

 しかしこれは現在の認知科学では自明のことで、「現実(リアリティ)」とは、「脳が臨場感を持っている情報空間のこと」を指します。

 たとえば映画を観て映画の世界に引き込まれているとき、脳は映画の世界(情報空間)に臨場感を持ち、映画の情報空間を「リアリティ」として認識します。

 

 スクリーンの中でトム・クルーズが銃撃に巻き込まれたとき、それをスクリーンで観ているあなたも心臓がドキドキしたことがあるでしょう。それは情報空間のリアリティに対して体が反応していたということです。そして、それはホメオスタシスが情報空間にも広がっているからです。

 それと同じように、人間の体は、「スネをぶつけてアザができた」というように物理空間での出来事に反応するだけでなく、「風邪が早く治る」と確信すればその「情報空間」のリアリティに対して体が反応し、早く治ります。先ほどの例のように「死ぬ!」と信じた場合には、脳はその情報空間をリアリティとして認識し、体の機能が止まり死んでしまいます。

 引用終わり

 

 

     「現実(リアリティ)」とは、「脳が臨場感を持っている情報空間のこと」を指す

     死が迫るような状況でも「自分は絶対に生きる!」と確信している人は、「生きる!」という情報空間のエネルギーが物理空間の体に働きかけて、生きのびる

 

 …これが情報空間にまでホメオスタシスが拡張した生命現象=情報処理活動の力。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

「信じるものは救われる」という言葉があるとおり、はるか昔から人類は信じることで“奇跡”がおこることを知っていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7554690.html

 

第二次世界大戦中にナチスにより強制収容所に送られた体験を「夜と霧」に記した精神科医 ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl1905~1997年)は、強制収容所の中で人間観察と深い洞察を続けました。そして、生きることを投げ出した人と投げ出さなかった人の違いに気がつきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その違いとは「目的(mission)」の有無。もっと掘り下げると「希望(hope)」です。

PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 コーチングのフレームでいうと、「希望 →ゴール →目的 →エネルギー&創造力」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それが生命力であり、“奇跡”の源泉。“奇跡”はマインドでの情報処理の結果です。

 F-161:コーチの視点で考察する“青春” vol.2;フリードリヒ・ニーチェ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24140969.html

 

 諸研究により「希望や夢がある子どもとない子どもでは、その後の人生がまったく異なってしまう」ことが明らかになっています。飢餓や貧困で苦しむ地域においても、「希望や夢」の格差によって、さらに免疫力やパフォーマンスが違ってしまうそう。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882140.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615641.html

 

通常「格差」というと経済的格差を考えますが、より重要なものは情報的な格差、すなわちマインドの使い方の差です。世界3位(近々4位に転落)の経済大国であるはずの日本の現状を鑑みると、その重要性を痛感します。

F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 ならば重要なことは

 

以下、引用の続きです。

 

 

 情報空間のエネルギーは物理空間のあなたの体を書き換えます。そして情報空間のエネルギーは四六時中、人間の体に変化を与えています。

 昨日の夫婦喧嘩を思い出して再び頭に血が上るとか、テレビの幽霊特集を観て血の気が引くとか、小説を読んで泣いたり笑ったりするのも情報空間のエネルギーに対する反応です。

 情報空間のエネルギーは、私たちが普段生きている(つもりの)物理空間のエネルギーよりも圧倒的に強力です。

 たとえば、食事とトレーニングで筋肉を鍛え上げたパワーリフティングの選手も、試合の直前にショッキングな知らせを受け取ると、力を出せなくなります。これは情報空間のエネルギーが物理空間に影響を及ぼした分かりやすい例です。

 そして、これから説明するように、情報空間の強力なエネルギーは、人を病気にしたり、健康にしたりもするのです。

 では、そのメカニズムは? 情報空間と健康がどう関係するの?

 そう思っている方もいるでしょう。

 そこで次に「コンフォートゾーン」について理解していただきます。

 

 POINT:情報空間のエネルギーが健康を左右する

 引用終わり

 

 

 ならば重要なことは、マインドをうまくコントロールできるようになって、「情報空間のエネルギー」を自由自在に使いこなすこと。それがコーチングです。

 

 コーチングとは、コーチとクライアントの一対一の関係性の中で「コーチがマインドの使い方を教える」こと。具体的な作業は「クライアントのゴール設定をサポートし、エフィカシーを高める」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールの基本条件は、1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域に設定する(バランスホイール)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 それに加えて、私は「自分中心を捨て去る」を重視しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 その「自分中心を捨て去る」とは、自分の定義をひろげていくこと。それは部分関数としての自我を拡張していくことであり、抽象度が上がるほど拡大する縁起のつながりを“自分”とすることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「抽象度が上がるほど拡大する縁起のつながり」とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そのコンフォートゾーンのレベルがエフィカシーです。

 Q-310:私のまわりではそうでもvol.5:コレクティブ・エフィカシー -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 

 

     物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間

     情報(場)を書き換えると、物理(場)が書き換わる

 

 このことを理論化しているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。「『物理的身体』も情報的身体」はクリアですね?

 (クリアじゃなければこちら↓)

 L-003~420201月シークレットレクチャー -03~4:身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 「物理と情報は別々のものではなく、同じもの」という事実の理解不足が、「『情報的身体』というのがよくわかりません?」のケース。そして、私のプランはコーチングの実践です。

 

 ゴールを設定しエフィカシーを上げることで“自分”が拡張していく感覚がつかめると、「情報的身体」がますますクリアに感じられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 その「情報的身体」とは、新たな可能世界w1であり、ゴールの世界のこと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

一言でいうなら「空(くう)」!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催はR6.1/28(日)の予定、テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

F-160~:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405497.html

F-172:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ -最終回- vol.4-4「死」;well-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24853051.html

F-311~:デジタル自傷行為

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426481.html

Q-120:情報空間の移動と身体の軸について

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20874002.html

 

 

脳に免疫力をつければ病気にならない(Kindle)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳に免疫力をつければ病気にならない! eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



このページのトップヘ