Q-334:何かいい仕事はありませんか? <vol.1;すべての仕事がやりたいことに変わる>
昔、病院長として“経営”に関わっていたとき、私にとって最も重要だったのは「人」でした。「お金」ではなくて。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
もっと正確に表現すると、重要なのは「縁ある人々(&その縁ある人々…)の幸福」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
院長3年目に認知科学者 苫米地英人博士と情報的に出会い、学び、確信に至りました…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html
…「すべてマインド次第!」だと。もちろん、「縁ある人々の幸福」もマインド次第です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
そして、私は苫米地式コーチング認定コーチになりました。「縁ある人々の幸福」を本気で実現するために↓
S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html
当時私が働いていた医療法人には、とても立派な禅道場がありました。そこで毎朝禅を組む理事長には御理解いただけたはずですが、自身のエゴのために禅を組む人たちにはなかなかわかってもらえませんでした。私の取り組みやその意図について。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html
そういえば、一緒に働いていたベテラン医師から、「いつもこんなひどい目にあわされているのに、なぜそんなに楽しそうなのか?」と質問されたことがあります。真剣に。
(その医師×苫米地博士のエピソードはこちら↓)
F-017:すぐに行動する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7030948.html
答えはシンプル …「ゴールがある」から。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
私には止められても達成したいゴールがありました。ゴールのために実現している状態(エンドステート)のひとつが「縁ある人々の幸福」です。
Q-072:不言実行はなぜ大切なのか? 有言実行は本当に間違っているのか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html
“ゴールのために実現している状態(エンドステート)”は、ゴールへ向かうコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)ともいえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
「縁ある人々の幸福」というCZを、残念ながら、私は“経営陣”と共有することができませんでした。
(その原因と対策について考察しました↓)
PMⅠ-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html
…なぜこんな話をしているのかといえば、今、医療や介護の現場は危機的状況にあるから。ストレートに表現すると、「医療・介護現場で人が壊れている」。
例えば、日本医療労働組合連合会(医労連)が愛知県内の看護職員約5000人に実施した調査では、80%が「仕事を辞めたい」、75%が「慢性的に疲れている」と回答しています(毎日新聞、2023年5月12日配信)。
私の住む鹿児島では、看護師の大量退職によって、救急医療の拠点である鹿児島市立病院が病床稼働率を最大7割に制限する事態に陥りました。(南日本放送、2023年4月4日配信)。
そして、つい最近、神戸市の甲南医療センターに勤務していた医師(当時26歳)が、長時間労働が原因でうつ病を発症し自殺したと労災認定されていたことが報道されました(読売新聞、2023年8月17日配信)。翌日会見した母親の「医師を守れない病院に患者を守り救う資格はあるのか」という訴えが胸に刺さります。
私は、医療・介護現場から御依頼をいただき、職員向けに講演・研修を行っています。もちろん、コーチとして。
ありがたいことに途切れることなく御相談をいただいているのですが、それは過酷な現場がますます閉塞感に包まれているからなのかもしれません。実際、依頼されるテーマは「イライラ対策」「疲れへの対処」「モチベーション維持」「職場が明るくなるために…」といったものが多くなっています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
そんな中、ある医療法人にて、管理職のポジションにいるベテラン職員からこのような相談を受けました。
何かいい仕事はありませんか?
…お話しを伺っていて感じたのは“Hopeless”。その職場というよりは、業界の未来に対する絶望です。
PMⅠ-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html
私のRASは「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」を見つけました。そのような思いが、情動と一体となって、管理職職員のピュアなwant toを重たいhave toに変えてしまったのでしょう。
PMⅠ-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html
*RASはこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
御相談に対して私は、スコトーマやゲシュタルトについて説明しながら、「すべてマインド次第」であることを伝えました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
最初から「いい仕事」があるのではなく、自身のマインドがリアルタイム&双方向的に「いい仕事」を生みだしている
…と。
F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html
つまり、マインド次第で、すべての仕事がやりたいことに変わる
以下、苫米地博士の著書「すべての仕事がやりたいことに変わる -成功をつかむ脳機能メソッド40」(サイゾー)より、「はじめに」の一部を引用します。
「仕事」を通じて自己実現を目指すためには、どういうものの見方や技術が必要か-。そういった視点で私自身が培ってきた知見を改めて振り返り、生まれたのが今回の本です。
本書を一冊読むだけで、読者の皆さんの仕事と人生の両方がダイナミックに変わり出す内容になるよう、より深化した内容と、これまでよりもっとわかりやすい表現を心がけました。本書は脳機能理論を駆使した、いわば「ドクター苫米地流・仕事術の決定版」といえるでしょう。
さて、本書を手にされた皆さんは当然、「仕事がデキるようになりたい!」という願望を持っておられることでしょう。では、「仕事がデキるようになる」とは、どのようなことでしょうか?
大半の人は、経験や知識によって培われたノウハウ、身につけたスキルといったものが、「仕事がデキる」ために絶対に欠かせないと思っているのではないでしょうか。努力してノウハウを会得し、スキルを磨いて、与えられた仕事を効率よくこなし、会社や組織に対する貢献度を高める。すると、上司や会社からの評価が高くなって、出世できて給料もよくなる。そんな図式を思い描いておられる人が多いのではないでしょうか。
実は、みなさんが本当の意味で「仕事がデキる人」に生まれ変わるためには、そういった発想を根底から変える必要があります。
私にいわせれば、仕事ができる人とは、自分が人生において成し遂げたい夢やゴール(目標)を正しく設定できている人のことです。自分の決めたゴールに向かって、「やりたいこと」だけをやりたいようにやっていける人が、仕事ができるようになって、成功するのです。
逆にいえば、ゴールの設定さえ正しくできれば、あなたは必ず、仕事ができるひとに変われます。ゴールの設定のしかた、そのものが問題なのです。仕事のノウハウやスキルは方法論ですが、ゴールの設定さえ正しければ、方法論はあとからいくらでもついてくるのです。
本書では、だれにでも実践可能で仕事の能力が飛躍的に向上するノウハウをいくつか紹介しますが、それらは目指すゴールがあってこそ、初めて意味を持つのだと、まず理解しておいてください。
さて、たいていの人は目標を設定する際に、外的な条件や自分の置かれている現状から「このくらいが現実的だろう」と考えるでしょう。たとえば、「現在300万円の年収をせめて500万円くらいにはしたい」とか「売上げを30%アップさせたい」といった目標を立て、このくらいなら努力すれば達成できるだろう、と考える。実は、それは目標設定のしかたとして、まったく間違っており、成果が望めない方法です。
本書で詳しく説明しますが、中途半端なゴール設定では無意味なのです。得てして、努力さえすれば達成可能に思えることほど、人間はできないものです。これは、脳の働きがそのようになっているからです。人間の脳には、たとえそれが思わしいものではなくとも、「現状」にとどまり続けようとする働きが備わっているのです。
あなたが本当に変わりたいと願うのなら、目標の設定は絶対、現状を基準に考えてはいけません。いまのあなたからは想像もつかないくらいスケールの大きな目標、現状のままでは決して達成できない状態こそ、ゴールとして設定すべきなのです。
引用終わり
…「何かいい仕事はありませんか?」という言葉を生みだしたのは、もちろん、マインド。具体的には「外的な条件や自分の置かれている現状から『このくらいが現実的だろう』と考える」という情報処理です。
Q-276~:セルフトークのマネジメントについて
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html
「何かいい仕事」を探し求めるというのは、「まったく間違っており、成果が望めない方法」です。
まず取り組むべきことはゴール設定!
「いまのあなたからは想像もつかないくらいスケールの大きな目標、現状のままでは決して達成できない状態」をゴールとして設定することです。
Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html
自分の決めたゴールに向かって、「やりたいこと」だけをやりたいようにやっていける人が、仕事ができるようになって、成功する
…もちろん、その時に取り組んでいる仕事は「いい仕事」です。必ず。
(Q-335につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html
次回の開催は9/24(日)。詳しくはこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32237668.html
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-067~:Connect the dots 2019(ワーク付き)~経営と医療と教育をコーチングとディベートでつなぐ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_309400.html
F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html
F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html
Q-223~:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416549.html
Kindle版はこちら↓
Amazon.co.jp:
すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40 eBook : 苫米地
英人: 本