苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-294~ 苫米地式次世代リーダーシップ

F-294:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない>

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)は、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

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 この本の中で、苫米地博士は、リーダーを「ゴールをリアルに認識し、それをすべてのメンバーと強く共有できる人」と定義されています。そして、「最低条件として、自分が得意としている分野、やりたいと思っている分野を見つけることが大切」と語られています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 止められても成し遂げたいゴールがあることを大前提に、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく実現していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)にて公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 

 

 苫米地博士がまず指摘されたのが、「これまでのリーダーの特徴」。その象徴的キーワードが「アプリオリ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今までは先にピラミッド型構造権力があり、既存権力集団からの指名により新たなリーダーが生まれていました。だから、リーダーが持つ権力は「代理権」です。

リーダー自身が独創的な思考を行うことは許されず、アプリオリ権力の言いなりになる人ほど“素晴らしいリーダー”ということ。だから、(アプリオリ権力にとって)理想的なリーダーほど、心の内はhave toだらけ(のはず)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 もっとストレートに表現すると、(アプリオリ権力にとって)理想的なリーダーほど奴隷。

 Q-293:私のような凡人にはとてもできそうになく、悶々とした日々を過ごしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321962.html

 

 その証拠に、リーダーの権力の行使には、必ず承認が必要になります。これまでのリーダーシップに自由はありません。だから「have toだらけ」。だから「奴隷」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな状態のままでは、本来の能力を発揮できるはずがありません。

 PM-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 PM-06-10:仮説05)権利と義務の関係の理解不足

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13959033.html

 

 

230417 リーダーシップ-1(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

 現代社会はどんどんデータ流通量が増大しています。さらに、今はChatGPTの時代。

 人類が今まで経験したことのないスピードで、情報空間がどんどん拡張しています。抽象度でいうと下向きに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 しかしながら、これまでのアプリオリ権力とその代理人リーダーは、どんどんひろがっていく新しい世界全体を認識することができません。アプリオリ権力のブリーフに合致する情報以外は、すべてRASにはじかれ、スコトーマに隠れるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「RASにはじかれ、スコトーマに隠れる」原因は過去に囚われ抽象度が低いままだから。「過去に囚われ抽象度が低いまま」の原因は煩悩に囚われているから。その煩悩の表出のひとつが差別です。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 苫米地博士は「これまでのリーダーでは機能しない時代が到来している」と断言されています。その象徴がCOVID-19や“ワクチン”をめぐる茶番でしょう。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 そう、茶番。皆さんのまわりはどうでしょう?

 

  ゴマすり

  利己

  裏権力

  無ビジョン

 時代遅れ

  イノベーション欠如

  そして、地盤沈下

 

 もしもこんなものに囲まれているのなら、あなた自身が新たなリーダーを目指すべきです。すべての重要な変化は、まずはあなたの心の中ではじまります。

 PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality. / Mr. Lou Tice

 

F-295につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

しかしながら、これまでのアプリオリ権力とその代理人リーダーは、どんどんひろがっていく新しい世界全体を認識することができません。アプリオリ権力のブリーフに合致する情報以外は、すべてRASにはじかれ、スコトーマに隠れるからです

 

 その重大な事実を、痛みを伴いながら学びました↓

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 PM-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーンの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 

-追記2

RASにはじかれ、スコトーマに隠れる」原因は過去に囚われ抽象度が低いままだから。「過去に囚われ抽象度が低いまま」の原因は煩悩に囚われているから

 

 では、「煩悩に囚われている」原因は?

 

 続きは次回に。原点はやはりこの言葉↓

 

All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality. / Mr. Lou Tice

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

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F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-210:広がりゆく存在の意識 ~2021年秋の重要度の変化を俯瞰して~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27184497.html

 

 

 

F-295:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

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 この本の中で、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 ...それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 

 

これまでのアプリオリ権力とその代理人リーダーは、どんどんひろがっていく新しい世界全体を認識することができません。アプリオリ権力のブリーフに合致する情報以外は、すべてRASにはじかれ、スコトーマに隠れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「RASにはじかれ、スコトーマに隠れる」原因は過去に囚われ抽象度が低いままだから。「過去に囚われ抽象度が低いまま」の原因は煩悩に囚われているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

では、「煩悩に囚われている」原因は?

 

 その答えを想像しながらお読みください。今回は「苫米地式次世代リーダーの要件」です。

 

 

230417 リーダーシップ-2(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

〇アプリオリ権力も尊重するが、アプリオリ権力に盲従しない

 盲従なら「無人運転」、よくて「自動運転」です。いずれにせよ、奴隷。

 F-089~:無人運転と自動運転

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

私が感じたのは「闇雲に戦わない」というメッセージ。それは「うまく泳げ」「賢く立ち振る舞え」ということではなく、「『自分の方が絶対に正しい』と思うな」という戒め。

言い換えると、「不完全性を忘れるな」ということのはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 空(くう)が抜けた実観は、いつか必ず破綻します。

 PM-06-21:仮説14)空なき実観の行き着く先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14833876.html

 

 なぜなら、相手への尊敬や尊重を失い、自身がアプリオリ権力化するから。そんな心の状態では「立体的認識」は不可能です。

 Q-318:今、逃げましたよね? <後編;相手の世界に想像を働かせて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31641663.html

 

 

〇ゴール達成のミッションを創造し、認知空間に地図を描き皆と共有する

 「認知空間の地図」とは、ゴールが生みだす新たな世界(w1)をイメージ化したもの。ビジョンともいいます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

情報空間の一部が「認知空間」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

ゴールは現状の外ですので、リーダーはゴールへ向かう「認知空間」を感じることができても、フォロワーにはできません。最初はまったく理解できず、戸惑うばかりでしょう。

だから、「認知空間の地図」が必要になります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 リーダーが創造する「ゴール達成のミッション」を違う言葉で表現すると“架け橋”。現状(w0)と、現状とはまったく異なるゴールの世界(w1)をつなぐ“架け橋”です。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 

230417 リーダーシップ-3(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

〇圧倒的な利他性・徹底した自己犠牲。揺るぎない責任感が人を惹きつける

 「利他性」「自己犠牲」「責任感」という言葉(ゲシュタルト)には注意が必要です。その理解によっては、かえってゴール実現を妨げることになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 理由は主に2つあります。その1つはモチベーション。

 もしも「利他性」「自己犠牲」「責任感」がhave to(~ねばならない)なら、リーダーとしては失格です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

なぜなら、ゴール実現ができないばかりか、フォロワーを不幸にしてしまうから。リーダーのhave toが、フォロワーのwant tohave toに書き換えてしまいます。ホメオスタシス同調によって。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 すると、チーム内は創造的回避ばかりになってしまい、ますますゴールから遠のきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

リーダーとは、人々に幸せと安らぎを与える存在です。「利他性」「自己犠牲」「責任感」といった重たい言葉(ゲシュタルト)でさえ、余裕でwant toを貫けるのがリーダーです。

では、なぜそんなことができるのでしょう?

(私の答えは後ほど)

 

 「かえってゴール実現を妨げる」2つ目の理由は、搾取の構図となってしまう(可能性がある)から。きっとすぐに思い浮かぶと思いますが、相手を力で脅したり蔑んだりして支配し利用しようとする人は少なくありません。そういう人は相手のニーズについてはお構いなしで、自分のニーズばかりを押しつけます。そうですよね?

人間関係は相手の人格を尊重することから始まるはずなのに、それでは相手を奴隷化するのと変わりません。

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

 

一時的にはうまくいくかもしれませんが、大きなゴールを成し遂げることはできません。利用ばかりの人間関係はいずれ必然的に崩壊するため、チームとして機能しないからです。リーダーがいくらwant toを貫こうとしても、まわりは必ず疲弊してしまうでしょう。

縁起はいつも双方向なのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 何を心がければ、「心から望む」「止められてもやりたい」といったwant toを貫けるのでしょう?

 

 

〇自己を更新し続け、高い抽象度で現状の外を誰よりも見ることができる

 どうすればhave to化せず、want toを貫けるのか?

 その答えが「自己更新」です。それはゴールのポイントである「自分中心を捨て去る」の実践のこと。

 Q-221:ゴール実現のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 私は「自己更新=自分中心を捨て去る=自分の定義を大きくする」と理解しています。部分関数としての自我を拡大していくという意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自我が拡大することは、抽象度が高くなることと同義。その結果、ますます現状の外が認識できるようになります。スコトーマが外れるからです。

 

 自我が拡大する=抽象度が高くなることは、ゲシュタルトが巨大化することと同義。ゲシュタルト同士が結びつき大きくなっていくほど(connect the dots)、理解は深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

F-296につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

自我が拡大する=抽象度が高くなることは、ゲシュタルトが巨大化することと同義。ゲシュタルト同士が結びつき大きくなっていくほど(connect the dots)、理解は深まっていきます

 

 そのための思考法が「苫米地思考ノート術 -脳を活性化し人生を劇的に変える最強思考ノート」(オープンエンド)に書かれています。
 (シンプルにまとめました↓)

 L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html


  

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-254~:イノベーションがうまれるとき

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F-269~:冗長性と多様性

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S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

 

苫米地 思考ノート術

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F-296:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

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 この本の中で、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

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 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。言い換えると「calling」↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

 vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 

 

230417 リーダーシップ-4(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

〇全てのメンバーがいつでもリーダーに代われる「メンバー(リーダー)育成」を徹底

 「メンバー(リーダー)育成」のポイントとして、苫米地博士は「抽象度」と「エフィカシー」を挙げられています。ここでのエフィカシーとは、「いつでもリーダーの代役ができるという自覚」のこと。目指すのは「全員がリーダーとなる組織」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 以下、苫米地博士の著書「心の操縦術 真実のリーダーとマインドオペレーション」(PHP研究所、p86)より引用します。

 

 

全員がリーダーとなる組織

 組織の上位の人々が命令し、下位の人々はただひたすらそれに従って行動する、という組織は効率がよくありません。理想は、全員がリーダーとなれる組織です。

 それに、工場での単純作業のようなものはできるだけロボットに任せて、将来は全員参謀の時代が来たほうが幸せでしょう。

 アメリカの軍隊も、昔と違って、個々の兵士が自律して行動する柔軟な組織になっています。どの人間でもいつでもリーダーになれるような訓練がなされているわけです。

 それはどういうことかといえば、タスクごとに担当が決まっているのです。役割分担です。

 「この分野、この仕事では俺がリーダーだけど、この仕事では俺はソルジャー」ということです。タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変えるのです。このように、マルチな次元が組みあわされるシステムをつくっているのです。

 そうしないと、旧来のツリー状の組織では、どんどんボトルネックができてしまいます。ボトルネックの部分をやられると、それより上と下とが完全に切れてしまい、情報伝達ができなくなってしまいます。

 太い電線を一本切れば、そこから分岐していた電線すべてに電気が供給されなくなり、大規模な停電が起こるようなものです。

 切れなくても、何らかの理由でそのボトルネックで情報が停止すると、そこから下のツリー全体が機能停止します。

 これを防ぐためには、全員がリーダーになれる組織をつくる必要があります。そうすることで、状況に応じて柔軟に対処できるようになります。

 そのためには、組織のメンバーの誰もが視点を上げてものを考えられるようにならなければなりません。

 今のアメリカ軍は既にそうなっています。アメリカ軍だけでなく、企業もそうでなければなりません。

 事実上、既にそうなっている部分もあるでしょう。

 電子メールのセッティングは、「社長、ダメですよ」などと言いながら新入社員がやっているかもしれません。昔はありませんでした。

 そういったことが、まさに今、技術革新のなかで起きているわけです。それは、そのタスクのなかにおいて、社長がソルジャーで、電子メールを設定している親友社員がリーダーなのです。

 このようなことがいくらでもありえるわけで、企業組織体の各メンバーは、このタスクを遂行するユニットにおいては自分がリーダーシップを発揮して行動できる、というようにしておかないと、本来いけないのです。

 引用終わり

 

 

 ポイントは「タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変える」こと。つまり、役割をアプリオリなものとみるのではなく、ゴール実現のためのひとつのダイナミックな機能とみることです。

そのためには役割・機能の違いをしっかり尊重する必要があります。「しっかり区別は行いながら、決して差別はしない」というように。

 それが「マルチな次元が組みあわされるシステム」の礎です。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

〇アプリオリ権力リーダー達の煩悩が生み出す未曽有の危機を回避・解決する

 マルチな次元が組みあわされるシステム

 =タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変える

 

 だから、アプリオリ権力の強力な煩悩が生み出す“未曽有の危機”を回避・解決することができます。鍵はチームレベルでの問題解決力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 私自身は「チームレベルでの問題解決力」の最大のポイントは「コレクティブ・エフィカシー」だと思っています。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

 全員がリーダーとなれるチームで、お互いのエフィカシーを高め合いながらゴールに向かい続けると、どんなシナジーが生まれ、どんな世界を作りだせるのでしょう?

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 苫米地博士はこのような世界を提示されています。

 

 

230417 リーダーシップ-5(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

〇リーダーが「日々変化する社会のより多くの人に利益のあるゴール」を次々と発見できる

 マルチな次元が組みあわされるシステム

 =タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変える

 

 そんな柔軟なシステムが生みだすパワーの源は縁起。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴールに向けてますます縁起力を発揮し互いのスコトーマを外しあうために、私自身はブレインストーミングとブリーフィングを重要視しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *詳しくはこちら↓

 F-276~L下でのBSB

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423822.html

 

 

〇リーダーによってゴールへの道が創造され、次々と人々が選択し、行動・実現できる

 リーダーは特定の人物ではありません。ましてや、アプリオリ権力に指名されただけの“奴隷”ではありません。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

リーダーとは、誰よりも「日々変化する社会のより多くの人に利益のあるゴール」を見いだせる人。誰よりも抽象度が高い人。そして、誰よりも自由な人です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ところで、自由なリーダーが描く“Not Normal”な世界はなかなか理解してもらえないもの。それなのに人々が魅了されていくのはなぜでしょう?

誰よりも抽象度が高いゴールに向かう選択を、フォロワーが自然に行うことができるのはなぜなのでしょう?

 

 答えはシンプル。「ゴールのイメージ(I)に強い臨場感を感じている(V)」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その臨場感がチーム内で共有されると、ゴールの世界にホメオスタシスが働きます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

F-297につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

心の操縦術

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F-297:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.4;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -前編-

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

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 この本の中で、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。言い換えると「calling」↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

 vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

 vol.4;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -前編-

 

 

 全員がリーダーとなれるチームで、お互いのエフィカシーを高め合いながらゴールに向かい続けると、どんなシナジーが生まれ、どんな世界を作りだせるのでしょう?

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 苫米地博士はこのような世界を提示されています。

 

 

230417 リーダーシップ-6(バラだん)

 

 

〇新しいリーダーが次々と生まれ、ダイナミックにリーダーシップが更新されていく

 「新しいリーダーが次々と生まれる」というのは、縁起が更新されていくということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 縁起が更新されていくのは、新たなゴールが生みだされ続けるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 新たなゴールとは、より抽象度の高い次元に、つまり空(くう)に向かって生みだされる仮(け)。

 

 だから、「ダイナミックにリーダーシップが更新されていく」というのは中観の実践といえます。すべての存在が空であるとする空観と、縁起の中での仮の役割に注目する仮観の2つをバランスよく維持している状態が中観です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 縁起の思想からすると、宇宙は多様で、ダイナミックに変化する関係性によって成り立っています。逆にいうと、この世の一人ひとりは、お互いの関係の中で初めて成り立つと同時に、この宇宙を構成している貴重な存在。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 この「一人ひとりがお互いに宇宙を生みだす大切な存在である」という視点が中観です。この視点があると、すべての存在を自然に大事に思うことができます。なぜ?

 

 

〇全てのメンバーが自分以外の人達の利益のために生き、圧倒的な充実感の日々を送る

中観の視点があると「すべての存在を自然に大事に思うことができる」のはなぜ?

 

 私の答えは「自我と宇宙がまったく同じになる」から。だからこそ、「充実感」をしっかり得ることができます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-280:今までRASとスコトーマは<後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 「自我と宇宙はまったく同じ」という境地に到達するのは、コーチングを実践し続けた結果です。1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外に設定し続けていると、自我を宇宙サイズに拡張していくことができます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 さらにエフィカシー。エフィカシーとは「自分のゴール達成能力の自己評価」です。つまり、自身の存在意義の確信。

 そんなエフィカシーを高めるということは、「自分の存在意義を確信したうえで、さらに世の中とのつながりを拡大し、宇宙サイズにまでその存在意義を拡大していく」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 だから、「自分以外の人達の利益のために生きる」ことができるし、「圧倒的な充実感の日々を送る」ことができます。苫米地博士の生き様は、その貴重な実例です。中観が導く“幸福(well-being)”をしっかり示してくださっています。

 (「中観が導く“幸福(well-being)”」はこちらで↓)

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 そんな「圧倒的な充実感の日々」の中で、私たちは“あるもの”を獲得します。

 

 以下、苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p209)より引用します。あなたの中にもある“あるもの”を感じながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

最終ゴールは「自由意志」の獲得!

 「人類史上、最も偉大な発見は何ですか?」

 こう問われたなら、あなたは何と答えますか? 「火」や「火薬」でしょうか。それとも「印刷技術」でしょうか。私なら、迷うことなくこう答えます。

 それは「火」と「計算機」、そして「自由意志」である、と。

 1番目に挙げた「火」に異論を唱える人はまずいないのではないかと思います。人類は誕生したときから、雷や火山の噴火によって発生した火を利用してきましたが、自らの意思で火を起こし、それを絶やさない方法を見つけたのは、およそ50万年前のことだと言われています。この「火の発見」は、偶然によるものというのが通説ですが、私は誰かが内部表現の外側から情報をキャッチして、火を実用化する道を開いたのではないかと推測しています。

 いつ何時も自由に火を起こせるようになったことは、人類の生活を劇的に変化させました。暖をとることができるため寒冷地に居住することが可能になり、凍死する危険性も減りました。また、食べ物を焼いたり煮たりすることで料理のバリエーションも広がりました。しかし、人類が火から受けた何よりも大きな恩恵は、「機械を発明できるようになったこと」でしょう。もし、火を発見していなければ、人類の文明は石器時代から一歩たりとも進化できなかったはずで、当然、現在の私たちのような人類は存在していません。

 2番目に挙げた「計算機」は、「発見ではなくて発明ではないか」という声が聞こえてきそうですが、厳密に言えばこれは発見です。なぜなら、計算機というものは、もともと宇宙に存在していたものだからです。これまでにも何度かお話ししてきましたが、物理宇宙は情報宇宙の一部なわけですから、そこには何らかの情報処理システムが機能しているはずで、そのシステムをモデル化したのが計算機、つまりコンピュータなのです。そういう意味では、計算機は発明されたのではなく、発見されたものなのです。

 しかし、順番としては、人類はこの計算機の発見によって、逆に物理空間を包含している情報空間という宇宙の存在に気づくに至りました。

 もちろん、その背景には、基本となる計算機の数学(離散数理)を進化させた学者たちの多大なる貢献がありました。

 ともあれ、計算機の登場によって期せずして成し遂げられた情報宇宙の発見が、3番目の「自由意志」の発見へとつながることになりました。

 それまでの人類が認識していた宇宙は、古典的なユダヤ・キリスト教観に代表されるような、「創造主がつくった世界」でした。つまり、「136億年前に絶対神がビッグバンを引き起こしたことで、次から次へと玉突き現象のようにさまざまな因果が起こって現に至っている」という理解です。そして、この理解が正しいとするなら、私たちの生きている宇宙で起きるすべてのことは、常に過去が現在を決定していることになります。

 過去が現在を決定しているとは、つまり、こういうことです。

 たとえば、今日事故で電車が大幅に遅れたせいで、あなたが社員生命を懸けて挑もうとしていた新製品のプレゼンテーションに間に合わず、結果としてそのことで会社を辞めさせられることになり、そのせいで結婚を控えていた恋人と破局して絶望のどん底に落ちたとしても、因果をたどっていけばすべては宇宙がビッグバンによって生まれたときから決まっていたことだった、ということです。言うなれば、すべてのシナリオを「神が書いていた」ということで、このような考え方を「決定論」と言います。

 この宇宙を決定論が支配しているなら、つまり、すべてが予め決められたシナリオ通りに進んでいて、そこから逃れることができないのなら、そこに自由意志は存在しないことになります。

 そんな理不尽なことがあるでしょうか? これまでに何度も述べてきたことですが、情報宇宙という存在のすごいところは、時間と空間を超越しているということです。ですから、情報宇宙の中では時間が未来から現在へ、現在から過去へと流れ、そこでは人は自由に生き方を選択することができるのです。

 しかし、私たちが抽象度の低い物理宇宙に固執している限りは、真の自由意志など手に入るはずがありません。

 人類という種全体が抽象度を高めていったとき、初めて人類の知の限界としての創造主である神の抽象度を超えて、人類が大きく進化することができるはずです。それを可能にするための第一歩が、「自由意志の発見」だったと私は思います。

 自由意志を獲得した人類は、大いなる進化への入口に立たされていると言えます。ところが、自由意志を自在に使いこなせている人というのはまだまだ多くありません。火と計算機を自在に使いこなして進化の踏み台にしてきたように、自由意志もまた一種の当たり前に使いこなせる道具にしなければなりません。それが成し得たとき初めて、人類はさらなる進化へと踏み出すことができるのだと思います。

 つまり、私たちが取り組むべき今後の課題は、「自由意志の汎用化」とも言うべきものです。人類が、種全体として、自由意志の存在を認識したうえでそれを自在に使いこなし、未来を切り開いていく―。そのヴィジョンを私たち一人ひとりが共有することが大切なのです。

 引用終わり

 

F-298につづく)

 

 

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F-065~:水木しげるさんの「幸福の七カ条」

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Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

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F-298:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.5;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -後編-

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

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 この本の中で、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

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 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。言い換えると「calling」↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

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 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

 vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

 vol.4;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31764601.html

 vol.5;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -後編-

 

 

 前回は「苫米地式次世代リーダーが作る次の世界」のうち、「新しいリーダーが次々と生まれ、ダイナミックにリーダーシップが更新されていく」と「全てのメンバーが自分以外の人達の利益のために生き、圧倒的な充実感の日々を送る」について掘り下げました。

 

 

230417 リーダーシップ-6(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

 前回は苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p209)より引用しました。

 

 「一人ひとりがお互いに宇宙を生みだす大切な存在である」という中観の視点があると、すべての存在を自然に大事に思うことができ、「自分以外の人達の利益のために生きる」ことができるし、「圧倒的な充実感の日々を送る」ことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その課程で、私たちは「自由意志」を獲得します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ところで、前回引用部分の後の文章で、苫米地博士は読者にこう問いかけられています。

 

自由意志を発見しさらなる進化への門口に立つことができても、なお物理宇宙にしがみついてしまう人々がいるのはなぜか?

 

 ...どう答えますか?

 

 

 「物理宇宙にしがみつく」というのは、脳幹レベルの欲求に振り回されている状態です。博士もよく引用されている心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)の「欲求階層説(自己実現理論)」でいうと、下位の階層に囚われている状態。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

自己実現理論 - Wikipedia

 

 

 もちろん、その「下位の階層」は抽象度が低い次元のことでもあります。抽象度が一番低い情報空間の底が物理空間(宇宙)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その物理空間の価値を見境なく奪い合うというのが、21世紀になっても続いている人類の姿。人の生活も戦争の領域(domain)さえもどんどん情報空間に移行しているというのに、結局は物理的視点から離れられません。その象徴が“ワクチン”という惨劇でしょう。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 被害が明らかになってもなお国民に“ワクチン”を押し付けるこの国のリーダーは、海外(WEF)に向けてはこのように発信しています。

 F-254~:イノベーションがうまれるとき

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 今、我々は、グレートリセットの先の世界を描いて行かなければなりません

 

 ...その「グレートリセットの先の世界」とは、本来は、誰もが徹底的に抽象度を高めた上で(=自分中心を捨て去る)、心から望むことを自由に追求(=自由意志)し続けた結果として実現する「現状の外のw1」。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 争いも差別もない、真に豊かで平和なw1を、しっかり描き、しっかり伝え、しっかり手渡していく

 

 ...そんなリーダーに誰もがなれたとき、まったく新しい世界(w1w2w3...)がどんどん実現していくはずです。それが苫米地式のグレートリセット!

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ...そのようなことを考えながら、博士のこの言葉を噛みしめました。

 

〇「戦争」や「差別」といった概念さえ持たない次世代の子ども達が、さらに次の世界を作る

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ、p167)より引用します。「進化した人類」とは皆さんのことです。本当の自分の姿をイメージしながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

進化した人類のあり方

 私は、慈悲がない世の中には将来性を見いだせないほどの危機感を覚えています。しかし、それと同時に、楽観視している未来予想もあります。人類は進化すれば進化するほど、個の側ではなく空側にスライドすると予測できるからです。

 具体的な空側にスライドした未来については、角川春樹事務所から出した『百年後の日本人』に書いてあります。百年後の予想世界では、人類みんながインターネットでつながっています。自分の脳は隣の人とチップでつながり記憶は共有されます。だれかが暗記してくれると自分がそれにアクセスできるから暗記しなくていいことになります。

 百年よりもう少し時間がかかるかもしれませんが、そんな世になったら、最初から「確固たる自分がいる」などというアートマン思想を確信する人はいなくなるでしょう。つながっていたら、隣が痛いのは、自分がつながりを切断しない限り自分が痛いのです。まさに縁起・慈悲の世界がそのままリアルになります。そうなれば、だれもがこの世は縁起だと納得して生きる時代になるでしょう。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 自分中心を捨てながら抽象度を上げ続け、「自我=宇宙」となったなら、慈悲は不要になるのでしょうか?

 

 苫米地博士の答えは「No」です。博士は「慈悲はいつか乗り越えるべきもの」と語られます。

 詳しくは下記のブログ記事で。「近未来のブッダ」より該当する部分を引用しています↓

 Q-267:臨場感世界をまったく同じように感じることは<補足;compassion

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29158318.html

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

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F-183:“幸福(well-being)”とは?-8;心の平和の和が世界の平和=“幸福(well-being)”

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Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html

S-04-26:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味(後編)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24116667.html

 

  

近未来のブッダ



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