苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-288~ 今日1日だけは憧れるのはやめましょう

F-288:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.1;アファメーションの秘訣

 

 2023322日(現地時間3/21)、米国フロリダ州マイアミにあるローンデポ・パークでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦が行われ、日本代表が32で米国代表を撃破。14年ぶり3度目の優勝を飾りました。

 日本で行われた1次ラウンドから試合のたびに高まった興奮と熱狂は完全優勝という最高の形で幕を下ろし、日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 「OHTANIで始まり、OHTANIで終わった」といえる大会ですが、その期間中にはたくさんのドラマがありました。

 不振 村上選手の復活の逆転サヨナラ打

 そのサヨナラのホームを踏んだ韋駄天 周東選手の激走 ←Hawks

 骨折 源田選手のさすがの背走キャッチ&根性バント

 剛腕 佐々木選手のデッドボール後 チェコ選手の元気ダッシュ(&お詫びお菓子w

 ホームラン強奪 メキシコ外野手のドヤ顔パフォーマンス

 Let’s go George

 そして、打球は軽々と柵を超えるのに自分は柵を超えられない吉田選手の優勝パンダ転がり

 

 感動シーンが次々と浮かんできますが、私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 大谷選手は言葉で仲間を鼓舞したわけですが、じつは、言語は諸刃。想起性が高く臨場感を高めやすい一方で、危険な点もあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

 危険な点とは

1)言語化するとwant tohave toに変わってしまう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 2)言語化するとドリームキラーが生まれる(可能性がある)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 3)言語化によりエフィカシーを下げてしまう(可能性がある)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 4)言語化すると抽象度の上限をつくってしまう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 5)言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる …etc

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 言語は臨場感を高めやすい一方でとても危険。

 だから、私たちコーチは言語を使わないで相手の内省言語を引き起こすことを心がけます。それが「心の本質を捉える基本中の基本」↓

 L-07920213… -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 大谷選手は言語を用いましたが、仲間には言語次元を超越したメッセージがしっかり伝わりました。それは「世界一」をコンフォートゾーンに変える強烈な働きかけだったはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そして、コレクティブ・エフィカシー(Collective Efficacy)!

 Q-310~12:私のまわりではvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 「コレクティブ」は日本の選手間だけに留まりません。「今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて」という言葉に込められているのは、「米国選手は憧れに値する」「明日からはまた憧れます」というリスペクト。さらには、両国国民はもちろん、baseballを愛するすべての人々へと拡大していくリスペクトだったはずです。

 さらに、それはbaseballという縁起空間(情報場)そのものへのリスペクトだったともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そう考えると、大会中(とくに日本ラウンド)の感動の源泉はコレクティブ・エフィカシーにあったのかもしれません。きっと「試合中は敵であっても、それ以外は野球好き」という抽象度次元間(敵と野球好きの格差)のポテンシャルエネルギーが、感動(&感謝・希望)の正体だったのでしょう。

 S-03-04:心のエネルギーは概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 

 そのようなことを考えていたら、アファメーションの秘訣に触れた気がしました。

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『言葉』があなたの人生を決める」(フォレスト出版)から引用します。アファメーションとは「自分で自分に語り聞かせる言葉」。その「自分」の定義にどうやら秘訣がありそうです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *「『自分』の定義」についてはこちらをどうぞ↓

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

言葉のメカニズムを解明したアファメーション

 ルー・タイスの重要な著作のひとつに、「アファメーション」(フォレスト出版)という本があります。アファメーションというのは、簡単にいえば、自分で自分に語り聞かせる言葉のことです

 これは、ルー・タイスが提示する方法論の中で、人生のゴールを達成するためのコアとなる技術です。人間が自分の望みを実現する原理を突きつめて考えていくと、アファメーションを自分に言い聞かせていくだけで人生のゴールを達成してしまう、とさえいうことができます。

 ルーは、「アファメーション」の中で、そこに働くゴール実現メカニズムを解明しています。ただ、その説明原理は、私がルーとともに彼のコーチングプログラムを再構築する以前の一世代前の心理パラダイムをベースとしたものになっています。いまあらためて読み返してみると、もう少し現代脳科学的な視点からの補足や説明を加えたほうが、さらに多くの人々によりよくルーのゴール実現メカニズムを学んでもらえただろうと感じました。

 「アファメーション」は、ルー・タイスが彼のプリンシプルを余すことなく伝えようとした、それほどコアな力作です。この名著にもう一度スポットを当てるためにも、私が認知科学者としての知見に基づいて、その入門編として成り立つような書物を著わす意義がありそうだと考えたわけです。

 言葉というのは、じつに不思議な力を持っています。

 どんな言葉を使うか。その使い方ひとつで、その人の人生は決まってしまいます。

 言葉がいかにその人に強い影響を与えるかについて記された本は、たとえばひところはやった「魔法のつぶやき」などのように、世の中にはいくつもあります。しかし、なぜそれが人生に大きな影響を与えるのか、残念ながら、そのメカニズムを明快に解き明かしたものはありません。

 あるとすれば、唯一、ルーの「アファメーション」だけではないでしょうか。

 現状を抜け出し、人生のゴールを達成したいあなたは、本書で、そのメカニズムをさらにはっきりと知ることになると思います。

 言葉が人生を決定する、その仕組みを理解することで、あなたは、現状を抜け出すことの意味や、そのために人生のゴールをより大きなものに描く必要性も理解することができるようになるでしょう。もちろん、人生のゴールを達成するために、あなたが身につけるべき考え方の全体像も、はっきりと把握できるに違いありません。

 引用終わり

 

F-289につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 日本で行われた1次ラウンドから試合のたびに高まった興奮と熱狂は完全優勝という最高の形で幕を下ろし、日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました

 

 「日本中が感動(&感謝・希望)に包まれる」ことは、じつは、とても危険なことでもあります。大切な“何か”がスコトーマに隠されてしまうかもしれないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-113:情報が書き換わると vol.4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377720.html

 

 

-追記2

剛腕 佐々木選手のデッドボール後 チェコ選手の元気ダッシュ(&お詫びお菓子w

 

 デッドボールを受けたウィリー・エスカラ選手は米国生まれのプロ野球選手。現在はチェコのリーグでプレーしているそう。他の選手は大学生や会社員が中心で、監督はなんと神経内科医なのだそうです。

 Baseball×doctorから(トリガー)、私は名作「Field of Dreams」を思い出しました(アンカー)。

 F-117~Field of Dreams

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 これも危険な兆候です。3S政策によって臨場感世界が作られてしまっているのかもしれないから。それは洗脳。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 洗脳状態から目覚めるために、私はいつも「フレームを意識化し、中断し、組み換えを行う」ように心がけています。

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 

-告知1

 2023年はサバティカル休暇をとる予定です。

 そのため今年度のオンラインセミナー開催は2回になる見込みです。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-029:プロとアマの違い part3 ~This is unreal~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8900334.html

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_384262.html

 

 

「言葉」があなたの人生を決める

Kindle版はこちら↓

「言葉」があなたの人生を決める | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 

 

 エースで主力打者

 まるで漫画の主人公のような活躍を続ける大谷選手は、まさに「超人」!

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士の著書の中に、「超人」や「超人脳」について書かれているものがあることを御存知でしょうか?

 

 そう、「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳のつくり方」(CYZO)です。

 

ディベートで超論理思考を手に入れる

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方 eBook : 苫米地 英人:

 

 

 その本の中で、苫米地博士は、超人の条件を「多方面の分野で図抜けた実績を出せること」とされています。超人の定義は「人の領域を超え、神の領域をも超えた人」です。

 

 神の領域をも超えた人?

 

 じつは、「創造主であり、絶対であるという『神』」は人類が創造しました。それは数学者 クルト・ゲーデル(Kurt Gödel19061978年)によって明らかにされています。「不完全性定理」(1931年)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

「ある系が無矛盾であったとしても、その系の中で、その系の無矛盾性は証明できない」というゲーデルの証明のポイントは、「その系の中で」という部分。

これはつまり、系の外に出ることができれば、定義上の「神」を超えた視点を持ったのと同じという意味です。

 

人の領域を超え、神の領域をも超える

=系(システムS)の外に出る

→多方面の分野で図抜けた実績を出せる

 

その「図抜けた実績」のために必要なのは「革新的な発想」です。

 革新的な発想とは、ただスコトーマを外すことではありません。たいていの場合、それは同じ抽象度での視点の変化に過ぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 革新的な発想の源泉は「抽象度(視点)を上げた新たなゲシュタルト構築」。そのゲシュタルト構築の結果として、私たちは革新的な発想を手に入れることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *詳しくはこちら↓

 F-254~:イノベーションがうまれるとき

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

つまり、「今の抽象度よりも高い抽象度で見たり考えたりできる」というのが「超人」。言い換えると、「論理的思考を徹底的に極めることによって、論理という系の外に出る」。

 

コーチングと重ねると、「系の外」とは、「コンフォートゾーンの外」であり、「現状の外」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 よって、論理的思考を徹底的に極めることは、ゴール設定にも役立ちます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 論理的思考を徹底的に極めると、ある瞬間、論理を超えてそれまでの論理だけでは考えつかないような画期的な着想に至ることがあります。皆さんもご経験ありますよね。

その瞬間が「論理という系から飛び出し、より高い抽象度で思考できた瞬間」です。それは「あらゆる分野の知見がつながり合う瞬間」でもあります。ジョブズ風に言うと「connect the dots」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 だから、超人とは「論理を知ったうえで、論理に縛られない自由な発想を手にすることができる人」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 繰り返しになりますが、「革新的な発想」は、徹底的に「論理」を極めたうえで、論理を超えた「超論理」の境地にまで達することで獲得することができます。

武道に例えると、論理は基本の「型」のようなもの。その型がディベートです。現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」と呼ばれています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 苫米地博士は「論理という思考の基本をしっかり身につけない限り、新たな発想とか飛びぬけた着想にはたどり着かない」と語られています。

 

 論理を極める

 

 それが「超人脳」獲得への最初のステップ。次回シンプルにまとめます。

 

 *「トゥールミンロジック」について、詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

F-290につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

革新的な発想の源泉は「抽象度(視点)を上げた新たなゲシュタルト構築」。そのゲシュタルト構築の結果として、私たちは革新的な発想を手に入れることができます

 

 革新的な発想とは「ただ問題を解決すること」ではありません。そのレベルでは「過去の最適化」のまま。

F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 

 もちろん「問題を解決する=過去の最適化」は素晴らしいことです。ただし、それは現状(Status QuoSQ)の中での話。苫米地博士は「普通のひらめき」と表現されます。

では、「本物のひらめき」は?

 

 以下、苫米地博士の著書「『110分』でひらめき脳に生まれ変わる」(イースト・プレス、p18)より引用します。「本物のひらめき」を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 「本物のひらめき」とは何か?

 みなさんは「ひらめき」と聞いて、どういうことをイメージするでしょうか。

 おそらく多くの人が、発明家や経営コンサルタントなどのことを頭に思い描いたのではないでしょうか。

 つまり、「日常生活が快適になるひらめき」「企業が抱えている問題を解決するひらめき」ということでしょう。

 また、一般のサラリーマンであれば、「効率のいい仕事がひらめいた」「世の中の人が求めているサービスがひらめいた」ということを思い描いたかもしれません。

 しかし、それらは「本物のひらめき」ではありません。

 なぜなら、ここで挙げたひらめきは「過去の最適化」でしかないから。

 たとえば、発明家として有名なドクター・中松氏。彼の発明で有名なのは、フロッピーディスクです。フロッピーディスクの磁気ディスクはIBMの発明ですが、彼は磁気ディスクにほこりがかぶらないカバーの発明で特許を取っています。私は特許を照会して調べたことがあります。

 これは、レコード盤の応用です。ホコリがつかないレコードカバーというもので特許を取っているのです。みなさんご存じのとおり、レコードとはレコード盤に刻まれた凹凸の溝で針が振動することによって音が出るというしくみです。ですから、溝にホコリがつくと、音が飛んでしまいます。レコードにとって、ホコリは天敵なのですが、それをドクター・中松氏が解決しました。

 その方法を簡単にいうと、カバーのレコード針が当たるところに穴をあけて、カバーをしたままレコードを回せるようにしたのです。ですから、ドクター・中松氏の特許は、レコードカバーの特許です。そして、フロッピーディスクにも、同じ原理が使われているということで、IBM側と和解したのです。

 私は、彼がフロッピーディスクを本当に発明したのではないと批判したいわけではありません。これが、「本物のひらめき」とは何かを伝える例としてわかりやすいため、例として挙げているのです。

 つまり、ドクター・中松氏の発明は、もともと「レコード盤にホコリがついてしまう」という問題が先にあったということです。ただ、その問題を解決したということ。「どうすれば、レコード盤にホコリがつかないだろうか」と考え、「あ、カバーをすればいいんだ」とひらめいたわけです。

 それがフロッピーディスクでもそのまま応用可能だということでした。

 一般にひらめきといわれるものは「普通のひらめき」であって、「本物のひらめき」ではないことが多いのです。なぜなら、過去の最適化でしかないからです。過去に発見されたこと、過去に理論化されたことを応用したにすぎないのです。

 では、「本物のひらめき」とは何か

 本章では、このことについて述べていきたいと思いますが、先に結論をいってしまいましょう。

 

   「本物のひらめき」とは、問題を抽象化した理論であること

   「本物のひらめき」とは、人類史上初の問題を発見すること

この二つが「本物のひらめき」の条件です。

 引用終わり

 

 

-告知1

 今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-18~20:仮説13-1~3)宗教の限界

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 

「1日10分」でひらめき脳に生まれ変わる

Kindle版はこちら↓

「1日10分」でひらめき脳に生まれ変わる: 「とてつもない成果」を生み出すいちばん簡単な方法 | 苫米地英人 | Kindle本 | Kindleストア | Amazon

 



F-290:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 

 

 エースで主力打者

 まるで漫画の主人公のような活躍を続ける大谷選手は、まさに「超人」!

 

 「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳のつくり方」(CYZO)の中で、苫米地博士は超人の条件を「多方面の分野で図抜けた実績を出せること」とされています。

 「図抜けた実績」のために必要なのは「革新的な発想」。「革新的な発想」は、徹底的に「論理」を極めたうえで、論理を超えた「超論理」の境地にまで達することで獲得できます。

 

 まずは徹底的に論理を極める

 それが「超人脳」獲得への最初のステップ。

 

 論理的思考を鍛えることができるのが「ディベート」です。ディベートをマスターすると、1)最短時間で最適解を見つけられるようになり(=普通のひらめき)、2)論理という系の外に出て自由を手に入れることができるようになります(=本物のひらめき)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」。それはイギリスの分析哲学者 スティーヴン・トゥールミン(Stephen Edelston Toulmin19222009年)により1960年代に提唱された論理的構築法です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26062728.html

 

トゥールミンロジックは、いわゆる三段論法に代表される形式論理の方法論が実社会における論理構築の手段として適さないために提唱されました。それは排中律の世界から無分別の次元へのパラダイムシフトと考えることができます。

F-231~3錠じゃないと飲まん!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418468.html

 

基本は「データ(data、事実)」「ワラント(warrant、根拠)」「クレーム(claim、主張)」の3要素。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 その3要素に「バッキング(backing、論拠)」「クオリファイアー(qualifier、確率)」「リザベーション(reservation、例外)」の3つを加えた6要素でディベートは行われます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12504855.html

 

トゥールミンロジックの6要素

 

その6要素を用いて行うのが、「問題を見つけること(ケースサイド)」と「問題を解決すること(プランサイド)」。繰り返しますが、その目的は「最短時間で最適解を見つけること」です。

ケースサイド(case side)とは「必要性」のこと。具体的には「その問題(課題)がいかに大きいか?」「どれほど行動の必要性があるか?」を突きつめていきます。

プランサイド(plan side)とは「(行動の)有効性」。それは「行動をすることでニーズ(ケース)がきちんと解決するか?」を検証することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ケースサイドには2つのポイントがあります。ハーム(harm、問題性)とインヘレンシー(inherency、内因性)です。

 

 ハームとは「そのプランを実行しないとどの程度の影響がでるか?」。重要性(シグニフィカンス)が大きいほど、そのプランを実行するべきということになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 

インヘレンシーとは「ハームの内因性の論理」。否定する側から見た場合、「ハームが現状(Status Quo)に内因的であるかどうか?」や「論題(プラン)を採択することのみでハームは解決するのか?」を確認することです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

余談ですが、「現状を維持すれば問題が修復されるのであれば、そんなものはハームではない」というインヘレンシーの論理をコーチング理論に変換すると、「現状を維持しても達成されるのであれば、そんなものはゴールではない」...

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 プランサイドにも2つのポイントがあります。ディスアドバンテージ(disadvantage、不利益)とソルベンシー(solvency、解決性)です。

 

ディスアドバンテージは、クレーム(主張)に対して「そのプランだと大きなディスアドバンテージが生じる」と攻撃すること。それは「プランを実行しない方が、最終的にアドバンテージ(利益)が大きい」と証明することでもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

ソルベンシーは「プランサイド(有効性)がケースサイド(必要性)に対して解決能力があるか?」を確認すること。解決策が必要性とあっているかを確認することを「ミート・ニード」といいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html

 

 

 ここまで「論理を極める」ためのトゥールミンロジックについてシンプルにまとめました。その目的は「論理的思考によりスコトーマを外し、不完全性を前提に最適解を導く」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 それは前頭前野背外側部を発火させ、左脳言語野をフル活用すること。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 その上で取り組むのが、「超人脳」獲得への2つ目のステップ。次回シンプルにまとめます。

 

 *「トゥールミンロジック」について、詳しくはこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

F-291につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 今回説明した論理的思考を、もう一段抽象度を上げて考えることがとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

具体的には「ストックイシュー(stock issues)」「カウンタープラン(counter plan)」「カウンターワラント(counter warrant)」があります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076426.html

 

 中でも私が重要視しているのが「クリティーク(kritik)」。それは「相手の前提となっている価値判断そのものを疑う」というブリーフ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

昨今の“ワクチン”騒動を鑑みると、認知戦の時代を生き抜く“鍵”だといえます。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 それはレジリエンス(resilience)の大前提「ゼロトラスト(zero-trust)」とも通じるはずです。

 F-142:不要不急 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22878502.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

I-098:【重要】大切な人の命を守るために ~新型コロナワクチンに関する情報(リンク先)の御紹介~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221437.html

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

F-143:不要不急 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22931091.html

Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html

 

 

 

F-291:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

  

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 

 

 前回は「超人脳」獲得への最初のステップを確認しました。それは「論理を極める」。そのための方法として「トゥールミンロジック」を御紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳のつくり方」(CYZO)の中で、苫米地博士は超人の条件を「多方面の分野で図抜けた実績を出せること」とされています。超人の定義は「人の領域を超え、神の領域をも超えた人」です。

 

「『神の領域』をも超えて『図抜けた実績』を出す」ために必要なのは「革新的な発想」。その「革新的発想」の源泉は「抽象度(視点)を上げた新たなゲシュタルト構築」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

ゲシュタルト構築の結果として、私たちは革新的な発想を手に入れることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

前回取り上げたトゥールミンロジックは、言語を用いてゲシュタルトを構築し革新的発想を手に入れる縁起。それが「超人脳」獲得への最初のステップ「論理を極める」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

論理を極めると、情報空間をますます自由自在に移動する(操作する)ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 論理を極めた上でさらに「論理を超える」 その超論理が「超人脳」獲得への2つ目のステップ。そして、そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。苫米地博士が「苫米地 思考ノート術」(牧野出版)内で詳しく解説されています。

 

苫米地 思考ノート術

Kindle版はこちら↓

苫米地式 思考ノート術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

「コンセプチュアル・フロー」では、いま自分が思考していることをモニタリングしながら、より高次の抽象度で描き直していきます。その“抽象度”が縦軸です。

 

 *モニタリング(&ラベリング)はこちら↓

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 「フロー」とは「時間の流れ」のこと。

物事の関係性は、静的に未来永劫つづくものではなく、時間とともにダイナミックに変化するものです。もちろん、時間は未来から過去に向かって流れています。その“時間”が横軸。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 図にすると


コンセプチュアル・フロー(縦軸と横軸)

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用

 

  

 余談ですが、「過去は一切関係ない」という事実を無意識にすり込むことができるというのも、私がコンセプチュアル・フローを強くお勧めする理由です。

 上の図をご覧ください。横軸である時間に過去はありません。

「未来が因であり、現在が果」「過去は一切関係なし」 それがコーチングマインド!

Q-273現状の外に飛び出す勇気や~綸言汗の如し~ <vol.3;苫米地式「綸」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29323919.html

 

 ただし、本当に未来から過去へ向かう時間の流れを生きるためには、絶対に欠かせない条件があります。それはコーチングのコア中のコア。何でしょうか?

 

 そう、ゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ややこしく聞こえるかもしれませんがw、ゴールがスタート!

現状の外へのゴール設定によって、時間が未来から過去へと流れはじめます。

 (さらに詳しく解説しました↓)

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

 では、コンセプチュアル・フローについて具体的に説明します。

 

 スタートはゴール設定です。

 まずは図の右上(横軸:一番遠い未来、縦軸:一番抽象度の高い次元)にゴールを書き込みます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その後は頭に浮かんだ認識を自由に書き込んでいきます。

 ここで大切なのは誰かの言葉を書くのではなく、自分で考え感じた言葉を書き込むこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

さらに付け加えると、ここでいう“自分”とは、現在の自分(ブリーフシステム)ではなく、ゴールを達成した未来側の“自分”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)2P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 ゴールから見た言葉(認識)をたくさん書き込んだら、バラバラな言葉(認識)の関係性を見つけます。物事のすべてに関係性があります。その関係性を言語化しましょう。

 

図全体を眺めていると、ひとつのゲシュタルトが見えてくるはず。それが「理解」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 
 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)3P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

さらに新しい認識を書き込むことを続けていくと、1つ抽象度が上がった新しいゲシュタルトができます。それを続けていくと、だんだん抽象度が上がり、ゲシュタルトも高い(大きい)ものになります。ジョブス風にいうと「connect the dots」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 それが「理解が深まる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 理解が深まることでスコトーマに隠れていたシンの問題に気づくことができ(case-side)、理解がさらに深まることでその問題を解決することができます(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *「case-side」「plan-side」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 つまり、ゴールを達成するということ。

 それが「『ゴール』と『現状の自我』の間に臨場感という橋を架ける」という感覚です。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)4P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 

 我々の直面する重要な問題は、その問題が生じたのと同じ考えのレベルでは解決することができない

 We can’t solve problems by using the same kind of thinking we used when we created them.

 

 

これはドイツ生まれの理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein1879~1955年)の言葉。20世紀を代表する大天才は、抽象度を上げることの重要性を訴えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 抽象度を上げる

 そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。コンセプチュアル・フローを続けることで、人の領域を超え、さらには神の領域をも超えることができるようになります。

それが「超人」。

「系(システムS)の外」を人々に示すことができるシンの超人です。

 

F-292につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-029:プロとアマの違い part3 This is unreal!~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8900334.html

Q-182~185:家族ががんで… -06~9;「I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28179398.html

 

 

 

F-292:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31405631.html

 vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 

 

 過去2回(フリーテーマ)は、「『超人脳』を獲得し、『超人』に至るための方法」についてまとめました。その「超人」とは、リーダーのことでもあります。人々を現状(SQStatus Quo)の束縛から解放し、新たな世界へと導くリーダーです。

 F-255:イノベーションがうまれるとき <中編;リーダーの資質>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29466625.html

 

 「今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!」は、まさにリーダーの言葉。同じプロフェッショナルだからこそわかる強烈なコンフォートゾーンを超えて、さらなる高みに仲間を導くリーダーの言葉です。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 苫米地博士が挙げられているリーダーの基本条件は 1)情報収集能力、2)同調能力、3)責任能力 の3つ。博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)にまとめられています。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 そのようなリーダーの資質は「人から人に伝わっていく」もの。大谷選手の場合、リーダーシップを伝えたのはWBC優勝監督である栗山英樹さんでしょう。

大谷選手が北海道日本ハムファイターズに入団した時(2013年)の監督でもある栗山さんは、NPB初となる「二刀流」をドリームキラーから守り続け、見事に才能を開花させました。その過程の中で、きっとリーダーシップの伝授があったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 その栗山さんの現役時代の所属先はヤクルトスワローズ。今回のWBCコーチ陣のうち吉井理人さんと城石憲之さん、そして前任の日本代表監督 稲葉篤紀さんもスワローズ出身です。この4人に共通するのが野村克也(1935~2020年)さん。「野村再生工場」と称された、NPB通算1565勝の名監督です。

 F-218:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <2nd. Step;絶対大丈夫!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

 野村さんの代名詞といえば「ID野球」。「ID」とは「Import Data」のことで、「経験や勘に頼ることなく、データを駆使して科学的に進めていく」というもの。つまり、野村さんは野球の世界にロジックを持ち込んだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 もっと苫米地式に寄せて表現すると、「野球を物理空間から高次の情報空間に拡張した」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「高次」とは、もちろん、「抽象度が高い」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 野村さんの著書を読むと、目先の1勝のためではなく、選手が野球を引退した後のことまで考えていたことが読み取れます。つまり、人生という視点で指導していたということ。

 その抽象度の高さが「1)情報収集能力」の鍵となります。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 野村さんの指導は、グラウンド以外でも行われました。長時間に及ぶミーティングです。ミーティングの目的は情報の伝達と知識化、そして知識の共有だったはず。

一言でいうと“学習”。シンの学習(教育)こそが「2)同調能力」の土台となります。

PM-05-06~8:そもそも教育とは?-3)学習を促進する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

*「情報」と「知識」の違いはこちら↓

L-10320218月シークレットレクチャー -05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

 さらに巧妙だったのはマスメディアの使い方です。全体ミーティングには十分に時間をかけていた野村さんですが、個別の指導はあまり行わなかったといいます。

選手に直接アドバイスするのではなく、マスメディアの報道を介して間接的に伝えることで、選手自身の思考を促したのでしょう。内省言語の生成を通じて、選手たちは自然に「2)同調能力」を鍛えられたはずです。

L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その「2)同調能力」により、野村さん自身の「3)責任能力」が選手たちに受け継がれたはず。

野村さんがよく口にしていた言葉に、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」というものがあります。その言葉には「負けた時はしっかり原因を究明し(case-side)、必ず対処する(plan-side)」という覚悟が感じられます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 おそらくその言葉は、負けを選手のパフォーマンスのせい(他責)にするのではなく、あくまで監督としての自身の機能・役割の課題(自責)と戒める言葉だったのでしょう。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 それが今回のWBC期間中に、私が最も強く感じたものです。

 

では、そのリーダーシップの本質とは何なのでしょう?

 

F-293につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 大谷選手が北海道日本ハムファイターズに入団した時(2013年)の監督でもある栗山さんは、NPB初となる「二刀流」をドリームキラーから守り続け、見事に才能を開花させました

 

 じつは、プロ入り時(2013年)に大谷選手が「二刀流挑戦」を明言したとき、大反対していたのが野村さんでした。「二刀流? ふざけるな」「一刀流だけでも大変なのに、プロ野球をなめるな」「俺が日ハムの監督で使うなら間違いなくピッチャー」など、苦言を連発していたことが報じられています。

 ところが2016年のシーズン後(投手:10/防御率1.86、打者:打率.322/22本塁打/67打点)、野村さんは公の場で深く頭を下げて謝罪しました。「取り消し!彼のプレーを見て、考え方を改めさせられました」「もう自信を無くした。自分の見る目とかいうことは信用していたから、(発言を)撤回することはほとんどない。今回だけは、撤回させていただきます。大谷さん、すいませんでした」

 そして2018年、MLBに挑戦する大谷選手に対して、このようなメッセージを送っています。「大谷、神の子、不思議の子 後輩たちのより良い見本たれ

 

 

 リーダーの基本条件は 1)情報収集能力、2)同調能力、3)責任能力

 それらはアプリオリにあるものではなく、日々の生活の中で磨きあげられていくもの

もちろん過ちや失敗はあるが、真摯に向き合い再び立ち上がった先に新たな世界がひろがっていく

 

 そんな生き様=リーダーシップが受け継がれていくことを、郷土の先輩の姿に重ねながら思い巡らしました。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

Q-210:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? <回答1:ゴール&リーダーの観点で>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26886756.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

すごいリーダーは「脳」がちがう | 苫米地英人 | リーダーシップ | Kindleストア | Amazon

 



F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31405631.html

 vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31456569.html

 vol.6;リーダーシップの本質

 

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 それが今回のWBC期間中に、私が最も強く感じたものです。

では、そのリーダーシップの本質とは何なのでしょう?

 

 まずはリーダーシップについて確認しましょう。

苫米地博士が認知科学の観点からリーダーシップについて考察されている書籍があります。「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

すごいリーダーは「脳」がちがう | 苫米地英人 | リーダーシップ | Kindleストア | Amazon

 

 

 苫米地博士のリーダーの定義は「ゴールをリアルに認識し、それをすべてのメンバーと強く共有できる人」。さらに「最低条件として、自分が得意としている分野、やりたいと思っている分野を見つけることが大切」と語られています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 止められても成し遂げたいゴールがあることを大前提に、博士が教えてくださるリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 「情報収集能力」とは、「高い視点から判断する能力」のこと。重要なのは情報をたくさん集めることではなく、選別することです。そのために情報を統括して高い視点から見る力、すなわち抽象度を上げて判断する能力が求められます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その情報収集能力を覚醒させるのが「抽象度の高いゴール」。

 ただし、高い抽象度次元にゴールを設定することは、決して簡単ではありません。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そう、ゴールは“現状の外”にあり、必ずスコトーマに隠れているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 抽象度の高いゴールを設定する作業は、社会でいかに機能を果たすかを決める作業でもあります。社会で機能を果たす抽象度の高いゴールとは、多くの人を巻き込んで幸せになる(する)こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そのために必要なのが「同調能力」です。すなわち、多くの人を引き寄せる力。

シンのリーダーは、支配するのではなく、人々に幸せと安らぎをもたらします。

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

抽象度の高いゴールを実現するためには、多くの人の協力が不可欠です。より多くの協力をもらうほど、お互いのエフィカシーが高まり(コレクティブ・エフィカシー)、ゴールが実現していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

ということは、リーダーになることが、じつは、ゴール実現への近道。

F-269~:冗長性と多様性

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 リーダーとは、「ゴールが生みだす空間に対する臨場感を自在にコントロールできる人」でもあります。ゴールが生みだす空間=ゴール側のコンフォートゾーンに多くの人々を引き寄せられる人です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、どうやって引き寄せるのでしょう?

 

 まずは「Rゆらぎ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

R」とはリアリティのこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

リアリティをゆらがし(I×VR)、相手が感じている臨場感世界(w0)から、ゴール側の臨場感世界(w1)へ移動させるのです。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 リーダーのゴールの世界に対する強烈な臨場感が、まわりの人々の臨場感を書き換えます。ホメオスタシス同調によって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 だからこそ、リーダーには「責任能力」が厳しく問われます。

 PM-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

 まとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。誰よりも巨大な世界観が、シンのリーダーシップです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 大谷選手のこの言葉を縁に、私はそんなことを考えました。

 

リーダーシップ=巨大な世界観の体感(feel)が「calling」です。そして、「calling」を具体化したものが「cause」。

 F-117~Fields of Dreams

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

誰にも理解できないようなcallingを抱き続けながら、同時にフォロワーとはしっかりcauseとして共有している

 

 それがリーダーの姿。シンのリーダーのハビット&アティテュードであるはず。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 最後に苫米地博士の著書「なりたい自分になれる就活の極意 脳機能学者が明かす『自己プロデュース就活術』」(CYZOp117)から引用します。リーダーシップの本質を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

calling”が面接官の心を動かす

 ここまでは面接の現場で使える具体的なテクニックについてお話ししてきましたが、本項はかなり抽象的な内容になります。したがって、「明日の面接ですぐに使える」というわけではありませんが、これからお話しすることをしっかりと理解してもらえれば、必ず面接の通過率はアップします。少し難しい話になりますが、気を楽にしてついてきてください。

 

 さて、キリスト教の宗教用語に“calling”という言葉があります。キリスト教では「神のニーズ」と訳されていますが、もっと嚙み砕くと「神に期待されていること」という意味になります。つまり、すべての人類が必要としていることであり、かつ神に与えられた自分の役割のことをcallingと呼ぶのです。

 仮に、クリスチャンに「あなたのcallingは何ですか?」と聞いたら、ドキっとしてしまうでしょう。神に誓って成し遂げるべき使命のことですから、「ありません」とも言えないし、うかつに答えると人格そのものを否定されてしまう恐れがあるからです。

 callingとは、このように抽象度の高い概念です。

 これに対して、もう少し抽象度が低く、具体的なものが“cause”です。

 では、両者の違いについて、実際の志望動機の例を挙げて説明しましょう。

 たとえば、新聞やニュースなどの情報を見て地球温暖化について関心を持っている人が、「地球温暖化を食い止めるため、二酸化炭素排出量を削減する事業に関わりたい」というのは、どちらでしょうか?

 答えは、causeです。

 理由は、人から与えられた情報がベースになっているからです。ちなみに「人為的な地球温暖化」というのは、NASAでさえデータの間違いを認めているくらいですから、この場合は、前提そのものがすでに誤っていると言えます。

 このようにテレビや新聞、本などで得た情報をもとに「こうしたい」と言っても、その根拠がどこにあるのか、あるいは本気なのかどうかは、すぐに面接官に見破られてしまいます。これが「causeだけがあって、callingがない」という状態です。

 一方、小さな子どもが飢えに苦しむ途上国の惨状を目にした人が、「世界中の貧困を撲滅したい」というのがcallingです。

 「全人類のために、こうしたい」のように普遍性が高く、かつ自分の目で見た情報をもとに、自分の命をかけてもいいくらい本気で思っていることが、callingになり得るのです。その上で、「だからこそ、世界中に食料を届けたい」など、より具体的な行動目標(cause)が生まれるという図式が、本来のcallingcauseの関係です。

 自分で体験して衝撃を受けたことなら、「全身全霊をかけて成し遂げたい」という言葉に宿る説得力が、まったく違ってきます。そして、このように心の底からあふれ出す思いが、面接官の心を動かすのです。

 

 NPO法人などのボランティア団体のなかには、callingがなく、causeだけで活動しているところがたくさんあります。本来はcallingがあり、その背景をもとにcauseがあるべきです。「あれをやる」「これをやる」というのもよいのですが、まずcallingがない限り、しっかりと芯の通った活動にはならないでしょう。causeを話せば人は納得するかもしれませんが、その背景となるcallingがない限り、人の心はなかなか動かないのです。

 ただし、これらは面接で具体的に語る必要はありません。「自分はこういう社会的使命感を抱いている(calling)。そこで私は、こういう関わり方によって社会を変えていきたい(cause)」と、つねに意識しているだけにしましょう。本気で成し遂げたいcallingなら、必ずゴールと表裏一体の関係にあるため、言葉にして語らなくても、相手には自然に伝わります。

 引用終わり

  

 自分はこういう社会的使命感を抱いている(calling)。そこで私は、こういう関わり方によって社会を変えていきたい(cause

 

 その社会的使命感を、ゴールとして設定し、実現していくのがコーチング。

 そして、その過程でお互いのエフィカシーを高め合いながら、幸せと安らぎ、希望をひろげていくのがリーダーシップです。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

その社会的使命感を、ゴールとして設定し、実現していくのがコーチング。

 そして、その過程でお互いのエフィカシーを高め合いながら、幸せと安らぎ、希望をひろげていくのがリーダーシップです

 

最近(2023年春)、ずっと「リーダーシップ」について考えています。

次回(F-294)も「リーダーシップ」がテーマ。苫米地博士の渾身の講義をまとめます。お楽しみに。

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-123~:「I」を「R」を実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

F-276~L下でのBSB

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423822.html

Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html

Q-306~:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけど

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424264.html

 

 

なりたい自分になれる就活の極意

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: なりたい自分になれる就活の極 脳機能学者が明かす「自分プロデュース就活術」 eBook : 苫米地 英人:

 

 


このページのトップヘ