苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-276~ L下でのBS&B

F-276L下でのBSB vol.1;“風通し”>

 

 前回まで「冗長性」「多様性」をキーワードに、“システム”の運用について考察しました。苫米地式のコーチとして。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

  

 その中で苫米地博士が「ブリーフィング」について言及されている文章を引用しました(「コーポレートコーチング(上)」)。

「ブリーフィング(briefing)」とは、実際の行動に移る前に、ミッションの共有、手順の確認、あるいは想定される状況のシミュレーションなどを全員で確認すること。「ブリーフ(brief)」とは、「短い」「手短な」「簡潔な」という意味です。

ブリーフィングは、組織という“システム”の風通しをよくすることにも役立ちます。

 F-274:冗長性と多様性 <vol.6;プロフェッショナルなマインド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30503310.html

 

 ところで、新型コロナ感染症(COVID-19)によって世界が様変わりしてから、早くも3年が経過しています。

 現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています。

 (原稿執筆時最新の集計1/5~1/11においても、日本は118232人と10週連続の1位。46万人で2位のアメリカに2倍以上の大差をつけています)

 

 全国一斉休校が断行された頃(2020年)は“沈黙の春”でしたが、今では完全に賑わいを取り戻しています。ここ鹿児島でも。

皆さんのまわりも3年前とはだいぶ違った感じになっているのではないでしょうか?

 F-139:沈黙の春

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 その理由は“慣れ”。

 Q-257:私、立ち直れるかな? <中編;組織~社会の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28703188.html

 

日本での感染者数は今が最多。死者数も今が最悪です!

だから、本当は今こそこれまでの施策を見直すべきなのに、一向にアサンプション・アップデートが行われません。

F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 それどころか、この期に及んで「旅行者支援」。

“ワクチン”を接種するほど感染しやすくなることは、昨春、厚労省がしっかり示していた科学的事実です(当初は誤ったデータが公表されていました)。

なのに“ワクチン”の接種は続けられ、さらには生後6カ月~の子どもたちにまで拡大されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

現状は「最悪の未来予想(I)が現実化している(R)」といえます。

(とても残念ですが、本当の“最悪”はこれからやってきます)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

こんなにもひどい状況なのに、責任ある方々が改めないのはなぜなのでしょう?

I-098:大切な人の命を守るために ~新型コロナワクチンに関する情報(リンクあり)の御紹介~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221437.html

 

 *私の“解”はこちら↓

 F-035~:クライシス(危機)の本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 

 結果として、すっかりクライシスに慣れてしまった一般社会と、どんどん疲弊していく医療・介護現場との間に、とても大きなギャップが生じています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そのギャップはますます現場を緊張させます。医療・介護現場に携わる方々は、今後さらに「Fight or Flight」に陥りやすくなるはずです。老病死に苦しむ患者さんやその家族とともに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 このような厳しいcaseに対して、私が意識しているのが”風通し“

 

 コロナやインフルエンザといった具体的な対策(生物学的感染症)としてだけでなく、個人レベルでも(心理学的感染症)、組織や社会のレベルでも(社会的感染症)、“風通し”が重要だと思っています。

 F-186:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

 

 以下、具体的な事例を紹介します。(一部変更を加えています)。“風通し”をイメージしながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 昨年、2度もコロナクラスターを経験した某医療機関では、実際の体験をもとに次のクラスターに備えた話し合いを定期開催していました。「感染対策委員会」として。

 さらに、情報を法人全体で共有するために、新たに事業所の垣根を超えた「感染対策会議」が設けられ、感染予防や封じ込めのためのアイデア出しが行われました。
 キーワードは「自由」。「突飛なアイデアほど大歓迎」という雰囲気です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな中、複数の事業所で同時多発的にコロナクラスターが発生。次々にスタッフ(&家族)や患者さんが感染していく中、プランどおりにコロナ対策が行われました。具体的には

 ・業務内容のシンプル化(トリアージ)

 ・人員の再配置・他事業所への応援要請

 ・スタッフ不足による業務負担増加に伴う心身不調への対応

 ・コロナ患者の体調悪化(とくに呼吸)への対応

 ・コロナ患者・非感染者の心理状態悪化(不安、抑うつ、不眠など)への対応

 ・コロナ患者・非感染者のBPSD悪化(妄想、暴言・暴力、徘徊など)への対応

 ・部屋移動とそれに伴う悪影響への対応

 ・非感染者の導線確保(トイレや入浴など)

 ・感染拡大予防を実施しながらのリハビリ継続  …etc.

 

 *トリアージ(triage)はこちら↓

 F-146~:トリアージをコーチの視点で考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 *BPSDはこちら↓

 Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

 

 状況はどんどん変わっていきます。まさに無常。その度にリーダーを中心に話し合いが行われ、対策が実行されていきました。

 話し合いはほとんど立ち話で行われ、リーダーは即断即決。

でも、その間に様々な意見がしっかりとリーダーに伝わっていました。職種や年齢はまったく関係なく、あらゆるスタッフから。

 

 さらに、一度リーダーが行なった決定は迷いなく行われていました。全員一丸となって。

 もしも状況が変わったなら、リーダーにすぐに報告がいき、すみやかに話し合いが行われました(アサンプション・アップデート)。

 そして、また新たな対策を実行。一丸となって。

 

 

 残念ながら、今もクラスターは続いています。”ワクチン“接種を続ける限り、これからも繰り返し起こるのでしょう。

 でも、きっと新たな課題(case)を見つけ、さらにいい対策(plan)を重ねていくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

絶望を希望に変えることができるから。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 スコトーマを外し「出口」を見つけることができ、さらには「出口」の先までしっかり見通すことができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その状況を見守りながら、私が感じたのが“風通し”です。

 

F-277につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています

 

 感染上位国(日本・韓国・米国)には共通点があります。何でしょうか?

 (答えは次回)

 

 共通点を見いだすためには、抽象度を上げなければなりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げる

常に抽象度を上げ続ける

 

 そのハビット&アティテュードは、今後ますます重要になっていくはずです。その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-256~:私、立ち直れるかな?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420158.html

 

 

コーポレートコーチング(上)

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F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 

 以下、前回(vol.1)本文からの引用です。

 F-276L下でのBSB vol.1;“風通し”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html

 

現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています

 

 これらの感染上位国(日本・韓国・米国)には共通点があります。何でしょうか?

 

 答えは「“ワクチン”接種上位国」。つまり、“ワクチン”を熱心に打ち続けている国ほど、感染が爆発しているということ。これが“現実”です。

詳しくはこちらでどうぞ↓

 追加接種率世界トップの日本が、なぜコロナ感染者数が最多なのか? | アゴラ 言論プラットフォーム (agora-web.jp)

 

 私なりに“現実”を分析してみました。エクスプラネーション・パターン法で。

 エクスプラネーション・パターン法とは人工知能の研究から生まれたもので、情報の分析と次の予想の展開に使われる方法です。具体的には、失敗や期待外れが生じた際に「なぜそうなったのか?」という理由をいくつも考えていきます。

 その後は「トゥイーキング」。過去の失敗の仮説をもとに「今起こっている問題」をすみやかに解決するための修正法(対策)をつくります。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 エクスプラネーション・パターン法による私の仮説は、

    そもそもリーダーが機能していない(←その理由は「〇〇〇がない」?)

    (①がOKだとしても)リーダーの下での「失敗の仮説化」がNG

    (①②がOKだとしても)リーダーの下での「修正法(対策)」がNG

 

 エクスプラネーション・パターン法において大切なのは、「真相を探ることが目的ではない」ということ。不完全性が働くのですから、「原因究明」にこだわる必要はありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

とくに“ワクチン”の場合、今苦しんでいる人(&これから苦しむ人)が大勢いるのですから、すぐに対策を試みるべきです。まずは現状の最適解で。その実行の過程でアサンプション・アップデートを重ねていきます。

F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 そのような仮説化と修正(対策)をしっかり行うことが、リーダーが今やるべきこと(エンドステート)のはず。

 Q-225:ラベリングにおけるゴールに関連があるないの判断基準はエンドステートでの自分の姿なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27711225.html

 

 私が最も大切だと思うのは、「『なぜそうなったのか?』という仮説をいくつも考え、『今起こっている問題』をすみやかに解決するための修正法(対策)をつくること」の遥か先にあるゴール。リーダーが思い描き、他と共有する世界(未来)の源となるものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを追い続けるからエネルギーが湧きあがり、ゴールを思い続けるからクリエイティビティが発揮されます。その結果としての仮説化と修正(対策)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 ゴールは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨て去りながら、3)現状の外に設定するもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 本物のゴールは、実現どころか、設定さえ簡単にはできません。定義上“現状の外”にあり、必ずスコトーマに隠れているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

だから、まずは「スコトーマを外す」ことが重要。スコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割により外れる(生じる)のですから、知識を得ることが最初に心がけるべきことといえます。そもそも知識がなければ、目の前の事象を認識することができません。

ここで注意していただきたいのは、反対に知識があることで新たなスコトーマが生まれてしまうという事実。俗にいう「専門バカ」とは、専門知識に固執することで生じる視野狭窄のことです(=スコトーマ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367579.html

 

 御承知のとおり、現代社会はどんどん情報量が増えています。よって、増大した情報(知識)量により、かえってスコトーマが生じやすくなっているともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

だから「抽象度を上げる」!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「抽象度を上げる」ことは、ソクラテスが「無知の知」という言葉にこめた願いであり、ますます情報量が増大する社会で生きる現代人が身につけるべきブリーフであるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 さらにいうと、「抽象度を上げる」ことは、進化・向上を重ね平和を実現するか? それともこのまま滅亡してしまうか? の分水嶺。

 PM-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 

 では、どうやったら知識を増やしながら、同時にスコトーマを外すことができるでしょうか? どうやったらさらに抽象度を上げることができるのでしょうか?

 

 私が“鍵”になると思っているのは、「ゴールを共有した仲間(同志)の存在」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 いくらゴール(未来)を共有しているとはいえ、ブリーフを構築する記憶は一人ひとり違います。よって、各人はそれぞれ違う世界を認識していることになります。共同幻想を生きながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 その違いをお互いに活用しあうのです。「ブレインストーミング(brainstorming」を重ねることで。

 

 ブレインストーミングとは、「集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法」のこと。それは“縁起の力(縁起力)”を生みだす方法のひとつといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

ブレインストーミングには4つの原則があります。

1. 判断・結論をださない (結論厳禁)

2. 突飛な考えを歓迎する (自由奔放)

3. アイデア量を重視 (質より量)

4. アイデアを結合し発展させる (結合改善)

 

 …4つ目の「結合改善」とは「ゲシュタルトの統合」のこと。ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 アップル社の共同創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)は、「ゲシュタルトの統合」のことを「connect the dots」と表現しました。それは「抽象度を上げる」と同意です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その時、“ひらめき”が生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 「“ひらめき”を生むbrainstorming」が、私がイメージする“風通し”の2nd. stepです。

 (Q1st. stepは何でしょうか?)

 

F-278につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 「“ひらめき”を生むbrainstorming」が、私のイメージする“風通し”の2nd. stepです

 

 認知科学者 苫米地英人博士は「普通のひらめき」と「本物のひらめき」を区別されています。皆さんは「本物のひらめき」をリアルにイメージできますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『110分』でひらめき脳に生まれ変わる」(イースト・プレス、p18)より引用します。「本物のひらめき」をぜひ感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 「本物のひらめき」とは何か?

 みなさんは「ひらめき」と聞いて、どういうことをイメージするでしょうか。

 おそらく多くの人が、発明家や経営コンサルタントなどのことを頭に思い描いたのではないでしょうか。

 つまり、「日常生活が快適になるひらめき」「企業が抱えている問題を解決するひらめき」ということでしょう。

 また、一般のサラリーマンであれば、「効率のいい仕事がひらめいた」「世の中の人が求めているサービスがひらめいた」ということを思い描いたかもしれません。

 しかし、それらは「本物のひらめき」ではありません。

 なぜなら、ここで挙げたひらめきは「過去の最適化」でしかないから。

 たとえば、発明家として有名なドクター・中松氏。彼の発明で有名なのは、フロッピーディスクです。フロッピーディスクの磁気ディスクはIBMの発明ですが、彼は磁気ディスクにほこりがかぶらないカバーの発明で特許を取っています。私は特許を照会して調べたことがあります。

 これは、レコード盤の応用です。ホコリがつかないレコードカバーというもので特許を取っているのです。みなさんご存じのとおり、レコードとはレコード盤に刻まれた凹凸の溝で針が振動することによって音が出るというしくみです。ですから、溝にホコリがつくと、音が飛んでしまいます。レコードにとって、ホコリは天敵なのですが、それをドクター・中松氏が解決しました。

 その方法を簡単にいうと、カバーのレコード針が当たるところに穴をあけて、カバーをしたままレコードを回せるようにしたのです。ですから、ドクター・中松氏の特許は、レコードカバーの特許です。そして、フロッピーディスクにも、同じ原理が使われているということで、IBM側と和解したのです。

 私は、彼がフロッピーディスクを本当に発明したのではないと批判したいわけではありません。これが、「本物のひらめき」とは何かを伝える例としてわかりやすいため、例として挙げているのです。

 つまり、ドクター・中松氏の発明は、もともと「レコード盤にホコリがついてしまう」という問題が先にあったということです。ただ、その問題を解決したということ。「どうすれば、レコード盤にホコリがつかないだろうか」と考え、「あ、カバーをすればいいんだ」とひらめいたわけです。

 それがフロッピーディスクでもそのまま応用可能だということでした。

 一般にひらめきといわれるものは「普通のひらめき」であって、「本物のひらめき」ではないことが多いのです。なぜなら、過去の最適化でしかないからです。過去に発見されたこと、過去に理論化されたことを応用したにすぎないのです。

 では、「本物のひらめき」とは何か

 本章では、このことについて述べていきたいと思いますが、先に結論をいってしまいましょう。

 

   「本物のひらめき」とは、問題を抽象化した理論であること

   「本物のひらめき」とは、人類史上初の問題を発見すること

この二つが「本物のひらめき」の条件です。

 引用終わり

 

 

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F-122:免疫力をあげる!

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F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

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Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

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Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

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F-278L下でのBSB vol.3briefing

 

 vol.1;“風通し”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html

 vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 vol.3briefing

 

 

 前回は「知識を増やしながら、同時にスコトーマを外すことができる方法」として、「ブレインストーミング(brainstorming)」を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

ブレインストーミングには4つの原則があります。

1. 判断・結論をださない (結論厳禁)

2. 突飛な考えを歓迎する (自由奔放)

3. アイデア量を重視 (質より量)

4. アイデアを結合し発展させる (結合改善)

 

 …4つ目の「結合改善」とは「ゲシュタルトの統合」のこと。ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 アップル社の共同創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)は、「ゲシュタルトの統合」のことを「connect the dots」と表現しました。それは「抽象度を上げる」と同意です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その時、“ひらめき”が生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 “ひらめき”を生むbrainstormingが、私がイメージする“風通し”の2nd. Stepです。では、1st. stepは?

 

 …1st. stepは「ゴール設定&共有」!

「ゴールを設定し、しっかり共有する」ことで“風”が起こります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その“風”を育てるのがブレインストーミング。そのとき気をつけるべきなのが「ブレインストーミング自体が目的化する」こと。そんなときのセルフ(コーポレート)トークは「ブレインストーミングをしなければならない」のはず。

PM-06-15:仮説10)コーポレートイメージ&コーポレートトーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401202.html

 

ブレインストーミング自体が目的化すると、「want to」はいつの間にか「have to」化していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

だから、ゴールが重要!

「何のために?」を決して忘れることなく、しっかり共有し続けることがポイントです。

 

先ほどの4原則にゴールの概念を重ねて考えると、「結論厳禁」「自由奔放」によって“現状の外”を切り拓くことができ、「結合改善」することで“自分中心を捨て去る”ことができるようになる といえます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 ゴール共有を前提としたブレインストーミング(2nd. Step)は、文字どおり“嵐(storming)”を呼ぶ技法。うまくいくほど“風”は“嵐”となり、すごい“風通し”になります。

(コーチング用語で表現すると、「コンフォートゾーンが荒れ狂う」感じw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そのときがリーダーの腕の見せどころです。

「“風”に方向性を与え、ゴールに向かってリード(lead)していく」ことがリーダーの役割!

PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 そんなリーダーの下で行うのが、3rd. stepの「ブリーフィング(briefing)」です。それは“風”を“上昇気流”化することといえます。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

「簡潔な状況説明」「事前確認」「打ち合わせ」のことであるブリーフィングは、前述のブレインストーミングとは異なります。

「違いを見いだす」ためのブレインストーミングに対して、「違い(行き違い)を解消する」ために行うものがブリーフィング。目的が真逆です。

 

 組織マネジメントにおいては、ゴール達成のためのエンドステートやそれぞれの役割(COA)の齟齬をなくすためにブリーフィングを行います。リーダーの下で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 今回のタイトル「L下でのBSB」とは、リーダー(L)の下で行うブレインストーミング(BS)とブリーフィング(B)のこと。

 

 その「BSB」が、個人および組織のレジリエンス能力をさらに高めていきます。

 (「レジリエンス」はこちらでどうぞ↓)

 L-015~1620202月リスクマネジメント研修会 -02~3;レジリエンス

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html

 

F-279につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 その中で苫米地博士が「ブリーフィング」について言及されている文章を引用しました

 

 苫米地博士の著書「コーポレートコーチング(上)」(開拓社、p112)から再度引用します。

 

 

 ブリーフィングというのは、まだ実際の行動に移る前に、ミッションの共有、手順の確認、あるいは想定される状況のシミュレーションなどを全員で確認し合うことです。

 特殊部隊であれば、実際の戦闘地域ではない場所、例えば基地内、もしくは空母やヘリコプターの中で行われる打ち合わせ、会議、といった情報共有の場のことです。

 そういった場で行われるような情報伝達であれば、下から上にも常に伝わらなくてはなりません。

 引用終わり

 

 

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 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

F-269~:冗長性と多様性

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 

コーポレートコーチング(上)

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F-279L下でのBSB vol.4;「←GBBSG←」サイクル>

 

 vol.1;“風通し”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html

 vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 vol.3briefing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30717101.html

 vol.4;「←GBBSG←」サイクル>

 

 

 ブレインストーミング(2nd. Step)は、文字どおり“嵐(storming)”を呼ぶ技法。うまくいくほど、すごい“風通し”になります。

コーチング用語で表現すると、「コンフォートゾーンが荒れ狂う」感じw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そのときがリーダーの腕の見せどころです。

「“風”に方向性を与え、ゴールに向かってリード(lead)していく」ことがリーダーの役割。それは“風”を“上昇気流”化することといえます。ゴールに向かう“上昇気流”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だからこそ、リーダーのゴールが問われます。

 

リーダーのゴールが他と共有する新たな世界(未来)を生みだす

ゴールをともに追い続けるうちにエネルギーがどんどん湧きあがる

ゴールをともに思い続けるからクリエイティビティがますます発揮される(リミッター解除)

 

リーダーのゴールはフォロワーにとっての“エネルギーと創造性の源”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 いえ、“希望”そのものといえるでしょう。

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 

 

 今回は「ゴールに向かう方向性」がテーマ。

 リーダーは「方向性」をつねに意識に上げておくべきです。その「方向性」とは何でしょうか? 「“上昇気流”化」の「上昇」とは?

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 「方向性」や「上昇」はゴールの定義を考えるとよくわかるはず。ゴールとは 1)心から望み(止められてもやりたい)、2)自分中心を捨て去りながら、3)現状の外に設定するもの です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 では、あらためて伺います。

「方向性」「上昇」とは何でしょうか?

その基準となる「軸」とは何だと思いますか?

 

 

 では、答えを。

「軸」は「抽象度」。「方向性」「上昇」とは「高次の抽象度次元に向かう」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 前回(F-278)取り上げたブリーフィングは、前述のブレインストーミングとは異なります。「違いを見いだす」ためのブレインストーミングに対して、「違い(行き違い)を解消する」ために行うものがブリーフィング。目的が真逆です。

 

 では、なぜブリーフィングは「違い(行き違い)を解消する」ことができるのでしょう?

 

 答えは、もちろん、抽象度が上がるから。

抽象度が上がることで、対立をなくし、“無敵”となることができます。だからブリーフィング。「brief」とは「短い」という意味ですが、「(抽象度を上げて)よりシンプルに」と理解することもできます。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 1st. stepは「ゴール設定&共有」。すなわち“風”を起こすこと。

 共有するゴールがあるから、「リーダー」という機能が決まります。もしもこれまでのリーダー(人)がいなくなったとしても、すぐに誰かが「リーダー」という機能を引き継げるように準備しておくことが「デタッチメント・ユニット」の基本です。

 F-271:冗長性と多様性 <vol.3;デタッチメント・ユニット>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30335231.html

 

 2nd. stepは「ブレインストーミング」。“風”を“嵐”に育てること。

 

 3rd. stepは「ブリーフィング」。“嵐”の“上昇気流”化です。

リーダーの導きにより、誰もがさらに高次の抽象度次元に向かうことができるようになります。“上昇気流”にのって舞い上がるように。

 

 そして、4th. stepが「ゴール再設定(更新)」。

 リーダー(機能)が今までのゴールのさらに先に新たなゴールを再設定するから、縁ある人々のスコトーマを外し、現状のコンフォートゾーンを破壊することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「現状のコンフォートゾーン」とは、「かつての夢」のこと。通常は強烈なホメオスタシスが働くため破壊できません。だからこそ、ゴールの再設定で“新たな風”を生みだすのです。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 *「強烈なホメオスタシス」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 ゴール設定により“風”を起こし(G)、ブレインストーミングで“嵐”に育て(BS)、ブリーフィングで“上昇気流”化し(B)、そうして到達した次元でゴール再設定を行い新たな“風”を起こす(G

 

 そのようなサイクル(←GBBSG←)の結果として、“現状”という現実世界から覚醒し続けることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 それはコーチングの祖 ルー・タイスさんの教えである「Goal comes 1st. Reality is 2nd.」の“無限ループ化”といえるはず。

そして、それは「エネルギーと創造性を無尽蔵に生みだす秘訣」ともいえるはずです。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

F-280につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 前々回(F-277)、「“ワクチン”を熱心に打ち続けている国ほど、感染が爆発している」という“現実”とエクスプラネーション・パターン法による分析を取り上げました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

私の仮説は、

    そもそもリーダーが機能していない(←その理由は「〇〇〇がない」?)

    (①がOKだとしても)リーダーの下での「失敗の仮説化」がNG

    (①②がOKだとしても)リーダーの下での「修正法(対策)」がNG

 

 「〇〇〇がない」は「ゴールがない」。私は、今、リーダーのゴールの重要性を痛感しています↓

 F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp203)から引用します。ゴールの重要性を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 ◎現代日本の歪みはゴールを持っていないことから起きている

 結局、いまの社会の根本的な歪みの原因はゴールを持たない人たちが力を持っているからです。彼らは現状の中のゴールばかりを求めて、その挙げ句、金と社会的地位でしか、自分のエフィカシーを保てないのです。つまり、彼らには旧エスティームしかないのです。

 現状の中にゴールを設定しても、それはゴールにはなりえないのです。仮にそのゴールを達成してもそれは現状の中であり、それはとりもなおさず、コンフォートゾーンを広げているだけなのです。排他的でスノッブな空間を拡大していけば、世界が格差社会になるのは当然です。

 ゴールは現状の外に作らなければ、ゴールたり得ないのです。

 ゴールとは何か?

 それは、現状を変えたいという人の思いによって形作られるものです。いまのままでは嫌だ、もっと面白い世界を作りたい、もっと素晴らしい世界を作りたい、そういう思いが、そういった人間の悲願がゴールを作るのです。

 いまの世界で最も必要なのが、現状の外側にゴールを設定することなのです。

 そして、そのためには本物のコーチングがどうしても必要になります。

 繰り返しますが、現状の中にあるゴールはゴールではありません。

 現状の外。未知で、どんな世界なのか、まったくわからない不安だらけな世界かもしれませんが、そこにこそ輝く未来のゴールはあるのです。

 そこに踏み出すための叡智を持っているのはコーチングだけなのです。

 引用終わり

 

 

 現状の外に踏み出すための叡智を持っているのはコーチングだけ

 

 現状の中は煩悩にまみれた嘘ばかり。

 だから、今こそコーチングを学び、“現状という幻”から覚醒するとき。Time to fly

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 

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-関連記事-

F-269~:冗長性と多様性

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

Q-273:現状の外側に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~ <vol.3;苫米地式「綸」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29323919.html

Q-293:私のような凡人にはとてもできそうになく、悶々とした日々を過ごしています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321962.html

 

 

オーセンティック・コーチング



F-280L下でのBSB vol.5;“風通し”=ゴール側から〇〇を整え続けること>

 

 vol.1;“風通し”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html

 vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 vol.3briefing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30717101.html

 vol.4;「←GBBSG←」サイクル>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30779917.html

 vol.5;“風通し”=ゴール側から〇〇を整え続けること>

 

 

 ゴール設定により“風”を起こし(G)、ブレインストーミングで“嵐”に育て(BS)、ブリーフィングで“上昇気流”化し(B)、そうして到達した次元でゴール再設定を行い新たな“風”を起こす(G

 

 そのようなサイクル(←GBBSG←)の結果として、“現状”という現実世界から覚醒し続けることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 それはコーチングの祖 ルー・タイスさんの教えである「Goal comes 1st. Reality is 2nd.」の“無限ループ化”といえるはず。

そして、それは「エネルギーと創造性を無尽蔵に生みだす秘訣」ともいえるはずです。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 というのが前回の主張(claim)。

 そのサイクル(←GBBSG←)は、「やった方がいい」というもの(better)ではなく、「必ずやるべき」もの(must)です。その理由をまとめて、この連載を終わりたいと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 

 初回(F-276/vol.1)に、新型コロナ感染症のクラスターを経験した医療法人での取り組みを紹介しました。その取り組みを観察しながら、私が感じたのが“風通し”。

御承知のとおり、“風通し”=換気は感染症対策の基本です。ただし、その対策は物理空間における話。物理空間は情報宇宙の一部に過ぎません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「換気」の抽象度を上げて多次元で捉え直したのが、リーダー(L)下でのブレインストーミング(BS)&ブリーフィング(B)=“風通し”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 現在の医療・介護現場は、感染症を3つの次元でとらえようとしています。1つは従来の物理空間(生物学的感染症)。2つ目は心の空間(心理学的感染症)。3つ目は情報宇宙中にひろがる縁起空間です(社会的感染症)。

 F-186:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

 その3つに共通するのは「関係」。そう、すべてが縁起であり、情報です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ダイナミックな双方向の関係性により、新たな情報(関係)が生まれ、物理空間に写像として結実します(結実しない場合もあります)。その理を苫米地博士が理論化されているのが「超情報場理論(仮説)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 繰り返しますが、“風通し”=換気は感染症対策の基本です。そして、その対策は情報空間においても重要です。なぜなら、脳が発達した人間の場合、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が情報空間にまで拡張しているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 先ほどの「ダイナミックな双方向の関係性」、すなわち縁起は、つねに安定的な状態を保とうとしています。ホメオスタシスの働きにより、どんどん固定化してしまうのです。

 

だから“風通し”!

 

 風が流れるからクリーンでいられるように、人の心にも、社会にも、“風通し”が必要です。

 よって、「“風”を起こし、より抽象度の高い次元に導く」というリーダーの機能・役割はとっても重要!

 “風通し”とは、「ゴール側から縁起を整え続けること」だといえます。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 

 今、「私はリーダーじゃないから関係ない」と思っていませんか?w

 

 誰もが“自分”の人生のリーダーです。

 そして、その“自分”は縁起空間にひろがっています。

 つまり、縁起を整えるとは、“自分”を整えることでもあるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 まず“自分”が幸せになり、その“自分”とともに幸せと安らぎをひろげていく

 (その結果、“自分”はさらに幸せになる)

 

その実現のために、自らコーチングを実践し続け、その知識とスキルを縁ある人々に手渡してください。このブログでの発信を含め、私もそのような貢献を続けるつもりです。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

まず“自分”が幸せになり、その“自分”とともに幸せと安らぎをひろげていく

 

 そんなリーダーであり続けるために、絶対に欠かせない条件があります。

 以下、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス、p159)より引用します。“リーダーの絶対条件”をイメージしながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

この世のすべてを手に入れる

 私は、自由になるためには、抽象度の高い理想を設定することだと述べました。

 しかし、理想も幻想です。

 理想を設定するのは、現在が幻想だと知るためです。

 理想が設定できない人は、過去に他者から施された洗脳がまだ解けていません。ですから、少なくとも現在や未来が幻想だとは思えません。これは、「今が幸せである」という境地には立てないことと同義です。

 ですから、理想を設定することは、この世が幻想であることを知るためには絶対に必要な方法論です。

 理想を設定して初めて、自分が今一番何をしたいのかが見えてきます。過去や現在、未来に囚われることなく、「今、幸せ」なものは何なのかがわかってきます。

 他人ではなく、自分で理想を設定できるということは、心で何でもできるということです。心が世界を生み出しているということがわかるということです。

 最終的には、目の前の物理的現実世界も心が生み出しているということまでわかります。

 理想は、未来です。しかし、最後は「理想=現在」となります。それが現在の心が生み出す世界なのです。

 

 私はこれまでにたくさんの著書を出版してきましたが、それはあくまで洗脳を解くための方法論に過ぎません。脱洗脳後に、どうすればよいかということは述べてきませんでした。

 また、これまで書いてきたのはあくまでゴールを達成するための方法論です。「社長になるために役立ちますよ」「オリンピックで金メダルを取る可能性が高まりますよ」というところまでで、確実に達成を約束するものではありません。

 しかし、本書の提言は違います。確実に幸せになるための方法論です。社長になることよりも、金メダルを取ることよりも大きな幸せが永続的に続くことを目的としています。

 仏教で言うところの「悟り」に近いかもしれません。人間は、悟りを開けることができれば、常に幸せでいられます。

 幸せとは、味気ない言い方をすれば、ただの脳内ホルモンの状態にしか過ぎません。ドーパミンとセロトニンが分泌されている状態です。

 しかし、どうせだったら幸せでありたいでしょう。痛いよりも気持ちいいほうがいいし、苦しいよりも嬉しいほうがいいに決まっています。

 すべては幻想(情報)だとわかっていても、どうせならば気持ちいいほうがいいでしょう。だから人は、幸せになることを選ぶのです。

 未来も幻想だと知っての上で、どうせならば自分が幸せである未来を選ぶのです。フェラーリも単なるアルミの塊であり、札束もただの紙であることを理解した上で、使うのです。ただ、それだけのことです。

 そのためには、現在の自分がどの程度嬉しいのかを具体的に知らなければいけません。自分が目の前の宇宙に対して、どういった役割を果たすことができるのか、自分が今感じられることが重要です。

 自分が今、ストーカーなのか恋人なのかは判断できるでしょう。その時に、どちらの関係が嬉しいと思うのか、です。ストーカーになっている人は、自分がストーカーではなく恋人だと思い込んでいる可能性が高いですが、それでも恋人としての役割を果たしていると思っているのであれば構いません。

 この世はすべて幻想なのですから、事実はどうでもいいのです。

 自分が役割を果たしていると思っているのであれば、他人からなんと指摘されようと構いません。

 そして、自分がどういう機能を宇宙に与えたいのかという選択は、ただ自分が「嬉しい」と思うものを選べばいいのです。そこには、過去も未来もありません。現在だけです。

 ただ、本当に嬉しいと感じることは、低い抽象度の中にはありません。目の前の宇宙に対する役割を果たすことは、一瞬にして消えてしまう嬉しさではないからです。できるだけ多くの人に共有され、できるだけ長く持続するものであるはずです。

 数年間の社長の椅子でも一時的な恋愛でもいいのですが、それでは嬉しさは長く続きません。できれば、100年間は通用するような幸せを享受すべきです。この世が幻想であるならば、幸せで居続けるほうがいい。ずっとドーパミンとセロトニンが分泌され続けるような幸せを模索するべきです。

 とにかく、今、目の前の宇宙に対して果たしたい役割を選ぶのです。あなたにとって何ができるのか。それを見つけて選んでください。

 現在、過去、未来がすべて心の中にあるということを理解し、100年後でも意味があるものか、地球の裏側でも意味があるものかということを考えながら、あなたにとって嬉しさを感じるものを選ぶのです。

 

 釈迦の言葉によると、未来も過去も幻想です。ですから、過去で悩んだり、未来を恐れたりするのは不毛です。

 釈迦は、「ただ目の前の世界を生きなさい」と述べています。そして、突き詰めて考えると、実は現在も幻想と教えています。

 未来・現在・過去は、すべては幻想。

 であるならば、あなたが今持っている理想も幻想と言えます。つまり、この世のすべては幻想であり、その幻想から自由にならなければいけない、ということです。

 これを仏教用語で「空」といいます。

 すべてが幻想と言われると、途端に虚しさを覚える方がいるかもしれません。お金もモノも地位も名誉も愛も、すべてが幻想なのですからそう思っても仕方ないでしょう。そのため、私の言うことは、「すべてがいらなくなる」考えを提案しているのかと誤解されている人もいるかもしれません。

 違います。

 私はまず、皆さんに事実として知ってもらいたかっただけです。そして、「この世は幻想」だという事実を受け入れることで、この世のすべてを手に入れる方法を知っていただきたいのです。

 つまり、この世が幻想であれば、幻想は自分で構築することができます。いつでもどこでも誰にでも、お金もモノも地位も名誉も愛も手に入れることができます。

 私は皆さんに、そのことを理解していただき、さらにはそのための方法論を学んでいただきたいのです。

 逆説的にも聞こえるかもしれませんが、「この世はすべて幻想」だということを理解してはじめて、この世のすべてを手に入れることができるのです。

 引用終わり

 

 

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-関連記事-

F-206~:マトリックス/Matrix

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Q-204~:「縁起」と「因果」

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

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