苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:L:講義・研修・セミナー編 > 2021年03月シークレットレクチャー(Don't think, feel!-3)

L-07820213月シークレットレクチャー -01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 

 

私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そして、そのゲシュタルトが意味を決めています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それは「ゲシュタルトが変わると、意味が変わる」ということ。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 同じ言葉や言動であっても、ゲシュタルトによって意味が異なります。

例えば「OKサイン」。日本では今でも平和なハンドサインだと思いますが、世界では危険な「白人至上主義への支持表明」に変わってしまいました。

 F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

 今回のレクチャーはDon’t think, feel!」、つまり「思考停止」に関連することがテーマ。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 当然、その「思考停止」の意味も、ゲシュタルトにより変わります。

前回のレクチャー(L-072~)では、「大脳辺縁系優位となりIQが低下した状態」という意味と「前頭前野でのブリーフシステムに従った自動思考を停止する」という2つの意味で使い分けました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 前者は「ファイト・オア・フライト(fight or flight)」のことであり、後者は「止観(または観自在)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

前頭前野優位を保つという意味で思考し続けることは重要ですが、その前頭前野での思考は過去ベース。だから、あえて「思考停止」する必要があります。

「ファイト・オア・フライト」を防ぎつつ(リカバーし)、しっかり「止観」するということ。

F-096~097:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.3~4

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 コーチの視点で考えると、しっかり止観しながら「意味を決めるゲシュタルト」を新たにうみだす縁起がゴール設定であるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴールのポイントは、1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 多くの方々が経験されているとおり、「3)現状の外」はスコトーマに隠れているため認識することができず、つい煩悩に囚われてしまうために「2)自分中心を捨てる」ことも困難です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

なにより「1)心から望む」の主語である“私”自身が、他人や社会の価値観によりつくられています。厳しくいうと「無人運転」「自動運転」のまま。

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 では、1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外にしっかり設定するためにはどうすればいいでしょうか?

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 私が重要視しているのは、「『ゲシュタルトを統合する』という感覚」。

 

 それがコーチにふさわしい意識状態だと思っています。クライアントをしっかり“現状の外”に導く意識状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 前回のレクチャー(L-072~)で「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」を紹介しました。詳しくは↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 簡潔にまとめると、

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

 3:統合した「全人的苦痛(トータルペイン)」を「全人的幸福(トータルウェルビーイング)」に書き換える

 4:幸福を4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

  (少しだけ具体的にする感覚)

 

 

ワークを行ってみた感想は?w

 

じつは、前回までの説明は「苫米地式」としてはまだ足りません。その足りない部分は、「ゲシュタルトを統合する」ための大切なポイント。

 

 リラックスを深めながら、そのポイントを感じてみてください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 Don’t think, feel

 

L-079につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。こちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29987722.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

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-関連記事-

Q-182~185:家族ががんで… -06~9;「I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

Q-199:状況は意味により変わる? 意味は状況の中にある?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

 

 

L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 

 

前回レクチャー中のワークを簡潔にまとめると、

(詳しくはこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

 3:統合した「全人的苦痛(トータルペイン)」を「全人的幸福(トータルウェルビーイング)」に書き換える

 4:幸福を4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

  (少しだけ具体的にする感覚)

 

じつは、前回までの説明は「苫米地式」としてはまだ足りません。その足りない部分は、「ゲシュタルトを統合する」ための大切なポイントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(サイゾー)をお読みでしょうか?

 

 2022年春に出版されたこの本の中で、苫米地博士は今まで守秘義務範囲内であった情報を開示されています。その一つが「内省言語」。以下、同書より引用します(p116)。

 

 

 ◎内省言語を発生させる

 非言語コミュニケーションは特殊な技術ではありません。これは人が人に対して影響力をどうやって与えるかという話で、世間一般で頻繁に使われているものなのです。

 日常生活の中にもありますし、私たちが気づかずにいつもやっていることの中にもあります。

 人の心に内省言語を生み出すことは少し敏感になれば誰でもできます。例えば、最もわかりやすいのがCMです。多くのCMがしているのは商品の正しい説明ではなく、視聴者に恐怖を植え付けることです。「その洗濯物臭っていませんか?」「いつまで太っているつもりですか?」「まな板は雑菌だらけ」などなど、これが第一声でどこにも商品の説明はありません。

 でも、視聴者の心には「これは聞いておかないとマズいかも」という内省言語が発生しています。発生したら、そこで初めて商品説明が始まります。

 ひと目惚れのテクニックでも同様です。

 以前、私は、意中の会社の同僚を振り向かせるテクニックとして「趣味のキーホルダー」というのを紹介したことがあります。

 これは、意中の彼が釣り好きで、その彼に興味を持ってもらうために釣りを学ぼうとしていた女の子からの相談でした。彼女は釣り好きの彼に「自分も釣りを始めました」と告げようとしていたので「やめておきなさい」と私は言っておきました。「その彼を本当にゲットしたいのであれば、あなたが本当に釣りを好きになるだけでいいんですよ」と。

 数ヶ月後、その女の子はその彼と一緒に釣りに行くことになったそうです。しかも、誘ってきたのは彼のほうだといいます。きっかけは彼女がキーホルダーに使っていたミニチュアの釣り竿で、彼の方から「これって〇〇〇のレプリカ?」と声をかけてきたそうです。

 彼女は何ひとつ言葉を使っていません。ただ、ちゃんと釣りを好きになっただけです。人の心を動かすとはこういうことです。

 それを「コミュニケーションの仕方を学びましょう」「こう言われたらこう返しましょう」「部下とのコミュニケーションはこうしましょう」などというのはあまりにも人をバカにしています。

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要なのです。

 そして、それはまさにスコトーマの原理であり、非言語の本質はRASのシステムの裏表ということです。

 ですから、当然、非言語コミュニケーションは声を出してもいいのです。相手のRASがカクテルパーティー効果のようにこちらの声を消してくれるのならそれでいいというわけです。こちらから働きかけていることが相手の意識に上がってさえこなければ、声を出してもいいのです。

 実際、私がコーチングをする際、あまり話はしません。話しているのはクライアントのほうです。

 私はクライアントの話の内容に興味があるわけではありません。クライアントを現状に縛るブリーフシステムがどういうものなのかを探りつつ、それを超える内省言語を引き起こすように聞いています。

 逆に、クライアントは自分が変わっていることを自覚できません。ですから、「博士、もっとアドバイスをください」と言います。時には怒ったりもします。そこで私は「あなたはもう変わっていますよ」と告げ、セッションの最初の頃と比べて変わったところをいくつか伝えます。クライアントは自分が変わっていることを、その時初めて理解するのです。

 ブリーフシステムが変わるというのはこういうことなのです。

 引用終わり

 

 

 引用文の中で博士が例として挙げられている話のポイントは「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」。

 CZを共有することで生まれる親近感がラポール(Rapport)です。そのラポールの結果、好意的な内省言語が自然に生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

私たちは常にCZの中に居続けようとしています。ここで重要なことはCZは必ずしも自分の意識上のイメージとは一致していない」ということ。

 

例としてダイエットで考えてみましょう。

何かをきっかけにダイエットに取り組み一時的に痩せることができても、また元に戻ってしまうことって多いですよね。

それを「リバウンド」と表現しますが、これは(無意識下の)CZが「太っている私」のままで変わっていないことが原因です。

 

意識の上では「痩せたい」と願っていても、CZが「太っている私」のままでは、いくら頑張っても自然に元に戻ってしまいます。「太っている私」を維持するようにホメオスタシス(恒常性維持機能)が働くからです。それも強力に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

ホメオスタシスは、脳が進化した人間においては、物理空間だけではなく情報空間にも働いています(注:物理空間は情報空間の一部です)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

よって、CZを先に動かしてしまう」ということが、変化のための重要なポイントといえます。先に動かすCZとは物理的な外部環境のことではなく、心の内に広がる情報空間のこと。

PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 では、どうやって「CZを先に動かす」のでしょう?

 

 

 そう、ゴール設定。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 現状の外に設定したゴールが、新たな臨場感を生みだします。

 新たな臨場感はホメオスタシスを変化させ、CZが移行していく過程でRASが変化し、どんどんスコトーマが外れていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その結果、目の前は「ゴール側の世界(w1)」の一部になっていきます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 ゴール設定→臨場感→ホメオスタシスが変化→CZが移動→RASが変化→スコトーマが外れる→ゴール側の世界(w1

 

 *詳しくはこちら↓

 F-249~250:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.6~7;臨場感という橋を架ける>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29139372.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29197133.html

 

 

 その過程をコントロールする鍵が「内省言語」です。

 

L-080につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-117:「コーチングは変わるためにあるものではない」の真意とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20576958.html

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

Q-175:脳内の歩くというイメージの臨場感を上げて物理空間で実際に歩いているということになるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

オーセンティック・コーチング



L-08020213月シークレットレクチャー -03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 

 

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要

 

 これは前回引用した苫米地博士の言葉。

 博士のこの言葉をストレートに受け取ると、各人の「言語能力」がとても重要であることがわかります。コーチングの枠組みでいうと、クライアントの「言語能力」です。

 

抽象度を下げて少し具体的に表現すると、私が思う言語能力とは「言語を用いてゲシュタルトを構築する能力」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 これから「言語を用いたゲシュタルト構築」について、2回にわけてまとめます。今回は基礎編。私が基礎としているのは「トゥールミンロジック」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 トゥールミンロジックとは、現代ディベートの論理。いわゆる三段論法で代表される形式論理の方法論が適さないと考えて提唱された現代の論理技術です。

 (「適さない」理由はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 トゥールミンロジックを身につけると、論題を自らの情動と切り離し、相対化して、物事の裏表両方を見る視点を養うことができます。

 情動とは、例えば「動物的な怒り」「私憤」といった大脳辺縁系優位の状態。トゥールミンロジックによって、大脳辺縁系優位を防ぎ(すぐにリカバーし)、前頭前野(背外側部)優位を保つことができます。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 コーチの視点で考えると、トゥールミンロジックの目的の1つは、「論理脳を鍛え、最短時間で最適解を見つけるようになる」こと。

 

ゴールは“現状の外”です。それは「絶対に達成不可能」「どうやったらいいのか、まったくわからない」という感じ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そんなゴールをしっかりと実現(実装)するためには、知識とその知識を運用する能力が欠かせません。その「運用のための論理力」を養えるのがトゥールミンロジックです。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 トゥールミンロジックのさらに重要な目的は、「論理的思考を徹底的に極めることによって、論理という系の外にでる」こと。その結果、ますます“現状の外”にゴールを見つけることができるようになります。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 なぜなら、ブリーフシステムによる自動思考を止めて、“本当の自分”の頭で考え、一段高い抽象度で物事を捉えることができるようになるから。それが「止観」を意味する方の「思考停止」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 *苫米地博士による「止観」の解説はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 

 では、簡潔にトゥールミンロジックを説明します。

 

 基本構造は「事実(Data)」「根拠(Warrant)」「主張(Claim)」の3つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 さらに「裏付け(Backing)」「確率(Qualifier)」「例外(Reservation)」を加えた6つがコアになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12504855.html

 

 

トゥールミンロジックの6要素

 

 この6つのコアをベースに「問題を見つけ、解決する」のがディベート。「問題を見つける」ことをケースサイド(case-side)、「問題を解決する」ことをプランサイド(plan-side)と呼びます。

 

ケースサイドとは「必要性(ニーズ)」のこと。ある問題があったとき、「その問題がいかに大きいか」「どれほど行動の必要性があるか」ということをいいます。

プランサイドは「その行動(プランを実行すること)の有効性」のこと。その行動をすることで「ニーズ、すなわちケースサイドがきちんと解決するのかどうか」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 実際に「問題を見つけ、解決する」際には、以下の4つのポイントを踏まえながら考えていきます。

 

<ハーム(harm)>

プランを実行しないとどの程度の影響がでるのか? 本当に問題か?

-重要性が大きいほど、そのプランをより実行すべきということになる

-ハームとは異なった意味合いでアドバンテージ(利益)とも表現する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 

<インヘレンシー(inherency)>

ハームの内因性の論理 ハームの本質的な原因は何か?

-否定する側から見た場合、そもそもハームが「現状(Status Quo)」に内因的であるのかどうか? そもそも論題を採択することでのみハームは解決するのか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

<ディスアドバンテージ(disadvantage)>

プランを実行するとかえって不利益が生じるのではないか?

-プランを実行しないほうが、最終的にアドバンテージ(利益)が大きいと証明すること

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

<ソルベンシー>

解決能力があるか?

-別名「ミート・ニード」。解決策が必要性とあっているかどうか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html

 

 

 このトゥールミンロジックは、言語を用いてゲシュタルトを構築するための基礎。マスターすると、情報空間を自由自在に移動する(操作する)ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 次回は「言語を用いたゲシュタルト構築」の応用編。苫米地博士から教えていただいている「情報空間を自由自在に移動(操作)するための思考法」についてまとめます。

 

L-081につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「トゥールミンロジック」を身につけると、論題を自らの情動と切り離し、相対化して、物事の裏表両方を見る視点を養うことができます

 

 ただし、「トゥールミンロジック」は絶対ではありません。例えば「相対化」はメリットがある一方で(solvency)、大きなデメリットもあります(disadvantage)。

 

 *「相対化」のメリットの一例はこちら↓

 Q-285:ドーパミンの分泌をvol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 

 *「相対化」のデメリットの一例はこちら↓

 S-02-15:マナーやルールに潜む罠 -2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19370962.html

 

 詳しくは苫米地博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる」(サイゾー)で御確認ください。Kindle版は↓

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-関連記事-

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

Q-201:コーチングでは「最悪を想定する」ことはどう考えればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26357342.html

S-01~:よりよい“議論”のために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 

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L-08120213月シークレットレクチャー -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 

 

今回は「言語を用いたゲシュタルト構築」の応用編。「情報空間を自由自在に移動(操作)するための思考法」についてまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その思考法とは「コンセプチュアル・フロー」。

 苫米地博士が無意識に行われている思考法です。博士の著書「苫米地 思考ノート術」(牧野出版)内で詳しく解説されています。

 

 

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「コンセプチュアル」とは「抽象度が高い」という意味。

「コンセプチュアル・フロー」では、いま自分が思考していることを高次の抽象度で描き直していきます。その“抽象度”が縦軸です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「フロー」とは「時間の流れ」のこと。

物事の関係性は、静的に未来永劫つづくものではなく、時間とともにダイナミックに変化するものです。もちろん、時間は未来から過去に向かって流れています。その“時間”が横軸。

 

 図にすると

コンセプチュアル・フロー(縦軸と横軸)

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用

 

 

 余談ですが、「過去は一切関係ない」という事実を無意識にすり込むことができるというのも、私がコンセプチュアル・フローを強くお勧めする理由です。

 上の図をご覧ください。横軸である時間に過去はありません。

「未来が因であり、現在が果」「過去は一切関係なし」 それがコーチングマインド!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 ただし、本当に未来から過去へ向かう時間の流れを生きるためには、絶対に欠かせない条件があります。それはコーチングのコア中のコア。何でしょうか?

 

 

 そう、ゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ややこしく聞こえるかもしれませんがw、ゴールがスタート!

現状の外へのゴール設定によって、時間が未来から過去へと流れはじめます。

 (さらに詳しく解説しました↓)

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

 では、コンセプチュアル・フローについて具体的に説明します。

 

 スタートはゴール設定です。

 まずは図の右上(横軸:一番遠い未来、縦軸:一番抽象度の高い次元)にゴールを書き込みます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その後は頭に浮かんだ認識を自由に書き込んでいきます。

 ここで大切なのは誰かの言葉を書くのではなく、自分で考え感じた言葉を書き込むこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

さらに付け加えると、ここでいう“自分”とは、現在の自分(ブリーフシステム)ではなく、ゴールを達成した未来側の“自分”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)2P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 ゴールから見た言葉(認識)をたくさん書き込んだら、バラバラな言葉(認識)の関係性を見つけます。物事のすべてに関係性があります。その関係性を言語化しましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

図全体を眺めることで、ひとつのゲシュタルトが見えてくるはず。それが「理解」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)3P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

さらに新しい認識を書き込むことを続けていくと、1つ抽象度が上がった新しいゲシュタルトができます。それを続けていくと、だんだん抽象度が上がり、ゲシュタルトも高い(大きい)ものになります。ジョブス風にいうと「connect the dots」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 それが「理解が深まる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 理解が深まることでスコトーマに隠れていたシンの問題に気づくことができ(case-side)、理解がさらに深まることでその問題を解決することができます(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *「case-side」「plan-side」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 つまり、ゴールを達成するということ。

 それが「『ゴール』と『現状の自我』の間に臨場感という橋を架ける」という感覚です。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)4P

「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

 

 

 

 我々の直面する重要な問題は、その問題が生じたのと同じ考えのレベルでは解決することができない

 We can’t solve problems by using the same kind of thinking we used when we created them.

 

 

これはドイツ生まれの理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein1879~1955年)の言葉。20世紀を代表する大天才は、抽象度を上げることの重要性を訴えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 抽象度を上げる

 そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」!

 

コンセプチュアル・フローは、ゴールを達成するために、いま見ている世界よりひとつ上の次元から見た自分の視点をつくる大切なツールです。そして、情報空間を自由自在に移動(操作)するための重要な縁起でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

L-082につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

コンセプチュアル・フローは、ゴールを達成するために、いま見ている世界よりひとつ上の次元から見た自分の視点をつくる大切なツールです。そして、情報空間を自由自在に移動(操作)するための重要な縁起でもあります

 

 じつは、コンセプチュアル・フローには、とてつもなく重要な“秘密”が隠されています。それは「〇〇〇〇そのものである」ということ。このシリーズの最後で明らかにします。

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。こちらで御確認ください↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

Q-182~185:家族ががんで… -06~9;「I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

 

↑上記ブログ記事内で、苫米地博士の言葉を引用しながら、「コンセプチュアル・フロー」について詳しくまとめています。ぜひ、ゴール側から思考を言語化し、さらにビジュアル化していく秘技を体得してください。

 



L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

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 *2回目講義(20211月)はこちら↓

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当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 

 

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要

 

 これは02L-079)で引用した苫米地博士の言葉。

 「言語を使わないで引き起こすすなわち「非言語」が重要なのはなぜでしょうか?

 

 これは大切な問いです。

 ぜひ逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得ながら、ゆっくりと考え、しっかりと感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 それでは私が感じた理由を“言語化”します。

 

   言語化するとwant tohave toに変わってしまう

ゴールのポイントの1つは「心から望む」「止められてもやりたい」という100%want to

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「~したい」というwant toに対して、「~ねばならない」という内省言語が生まれているのがhave toの状態。want tohave toの生産性の違いは、なんと、756倍です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

want toの根底にあるのは価値(value)。対してhave toの根底には恐怖が潜んでいます。

私自身はhave toにならないように「FOG」に気をつけています。「不安・恐怖(Fear)」「義務感(Obligation)」「罪悪感(Guilty)」の3つです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 

   言語化するとドリームキラーが生まれる(可能性がある)

ゴールのポイントには「現状の外」というものがあります。「とんでもない」「でかすぎ」「絶対無理」と感じるくらいが「現状の外」。

そんな現状の外にゴールを設定し、ゴール側にコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を引き上げると、ゴール達成を邪魔しようとする人があらわれます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ドリームキラー(Dream Killer)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

CZを引き下げる人」「エフィカシー(Efficacy)を引き下げる人」がドリームキラー。そして、「CZを引き下げる行為」「エフィカシーを引き下げる行為」がドリームキリング。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

では、ここで問題です。

最大のドリームキラーとは誰でしょうか?

最強のドリームキリングとは何でしょうか?

 

 

   言語化によりエフィカシーを下げてしまう(可能性がある)

 最大のドリームキラーは「自分自身」。最強のドリームキリングは「ネガティブな内省言語」です。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 言語の想起性はとても高いことが知られています。「ネガティブな内省言語」はネガティブなイメージ(I)の臨場感を高めてしまうことになり(V)、結果としてエフィカシーを下げてしまいます。

エフィカシーとは「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。エフィカシーが低いと、ゴールを達成することはできません。「とんでもない」「でかすぎ」「絶対無理」という内省言語が(I×V)、「ゴールが達成できない」をリアルにするのです(R)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

   言語化すると抽象度の上限をつくってしまう

 先ほどのドリームキリングは、例えば「できる」「できない」といった同じ抽象度での話。じつは、言語化にはもっと深刻な問題(課題)があります。それが「抽象度の上限を作ってしまう」。より高次の抽象度空間へのアクセスができなくなってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ゴールのイメージを具体的な言語であらわすことは、超言語のイメージを言語抽象度まで引き下ろすことといえます。そのとき、臨場感が上がる一方で、自由を失います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 もっとわかりやすく“言語化”すると、「イメージしやすくなると同時に、そのイメージが固定化する」という感じ。イメージの固定化とは、ゲシュタルトが強固になることと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

人間は1つのゲシュタルト(Gestalt)として物事を認識しています。よって、ゲシュタルトが強固になると、スコトーマ(Scotoma)が外れにくくなります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

   言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

 そもそも具体的に言語化できる段階は「現状の中」です。エンドステート(End State)やCOACourse of Action)ならOKですが、それらはゴールではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ゴールのポイントは「100%want to」「現状の外」、さらに「自分中心を捨て去る」です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 ゴール実現のためには03L-080)で言及したトゥールミンロジックをフル活用した上で、04L-081)で紹介したコンセプチュアル・フローを実践し続ける必要があります。

 まずは論理脳を鍛え、最短時間で最適解を見つけるようになる」ために。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 その先の「論理的思考を徹底的に極めることによって、論理という系の外にでる」を実現するために必須なのが「非言語」。もっといえば「超言語」!

 それは、脳の機能でいうと、「前頭前野背外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させる」こと。苫米地理論でいうと、「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させている」状態です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

L-083につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

苫米地理論でいうと、「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させている」状態です

 

以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA)から引用します。

 

脳のバイオパワーを利用する方法

 (前略)

 正義があり、それに合致すると報酬系が働き、心地よく感じるためにそれに従って行動してしまう。あるいは逆に、それから外れると報酬系が逆向きに働き、気分が悪いからそういう行動をしない。私たちはそれを、バイオパワーと呼ぶわけです。

 人間は、このバイオパワーによって最終的には自分で自分を縛っています。

 それは、いわば良心です。そして、その良心の出所は、人間が生得的に持っている、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚でしょう。

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、おそらく人間は新しい目覚めを迎えるはずです。それは、そんなに遠いことではありません。

 権力のバイオパワーに取り込まれることなく、自分を客観的に見つめ、その時を待つことは、かつて私たちが経験したことのないほど大切で重要なことになった、そう考えなくてはならないのです。

 引用終わり

 

 *バイオパワー(生権力)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 

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-関連記事-

F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

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F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

Q-229:低年齢の子どもも後編;しつけと教育の違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 

脳の呪縛を解く方法

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L-08320213月シークレットレクチャー -06;心の本質を捉える基本中の基本

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

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当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 

 

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要

 

 これは02L-079)で引用した苫米地博士の言葉。

 前回(05/L-082)は「言語を使わないで引き起こす」の部分、すなわち「非言語」について考察しました。

 

 今回は「心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと」について考えていきましょう。

 

 これも大切な問いです。

 ぜひ逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得ながら、ゆっくりと考え、しっかりと感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 私の考えを“言語化”する前に、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(サイゾー、p96)から引用します。

 

 ◎目の前の重要度は刻一刻変わっている

 RASの仕組みがわかったら、今度は「重要度」の話をしていきましょう。

 いまお話ししたように自分の重要度によって見える世界は変わってきます。

 例えば、ホテルのカフェでコーヒーを飲んで寛いでいても「スコトーマ」という言葉が周囲の人の口をついて出てきたら私の意識は活性化します。それは私がコーチを職業としているからです。

 しかし、その一方で、人の重要度はちょっとしたことで簡単に変わってしまいます。

 私がよく例としてやるのは、「鼻の頭って本当はいつも見えているんだよ」と指摘することです。実際、鼻の頭はいつも見えているのですが、RASの働きによって無意識化され、見えていません。しかし、私に指摘された瞬間から意識に上がりますから、鼻の頭が見えるようになって、しばらく鬱陶しくなるのです。

 もうひとつ例をあげると、新聞の書評欄がいいでしょう。書評欄を読んで、ある本のことを面白そうだと思ったら、当然その本のことが気になります。何日かあとに偶然、本屋に入れば、「あ、そういえば」と思って、その本を探す可能性は高いでしょう。このように、私たちの重要度を変えるのは簡単です。この意味はとても大きいのです。

 重要度とは、何を見て、何を見ないか、あるいは、何を重要と判断して意識に上げ、何を意識とせずに意識下に落とすかを決めるための基準です。これを簡単に変えることができるということは、私たちの心理的盲点であるスコトーマも簡単に外せることを意味します。スコトーマが外れれば、現状の外側に行くのも容易ですから、現状の外側にゴールを設定することも難しくなくなります。実はこれが現状の外側にゴールを作る方法です。

 「え!? そんな簡単な話だったのか? さっきは難しいと言っていたじゃないか」と思った方も多いでしょうが、スコトーマを外すこと自体はそれほど難しいことではありません。

 しかし、です。ひとつ大きな問題があって、重要度が変わったきっかけはすべて、あなた以外から出てきた情報だということです。

 ある本が面白そうだと思ったのは新聞の書評欄がきっかけでした。鼻の頭が見えるようになったのは私の言葉がきっかけでした。本人の中からはまずもって出てこない指摘、情報だけが、あなたの重要度を変えていたのです。

 これがこの章の最初に言った「何が重要か、ではなく、誰に言われたのかが重要」「誰の言葉に耳を傾けるのか」になるわけです。

 私たちはみんな、情報の入り口であるモーダルチャンネルを持っています。このチャンネルは脳が外部世界の情報を認識する際の取り入れ口になります。具体的には「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」の「五感」プラス「言語」がその取り入れ口となり、中でも「言語」は臨場感が出やすいチャンネルです。ですから、私たちは人の言葉に左右されてしまうのです。

 怖いのはある言葉に注意を向けると、そのほかの言葉の活性が抑えられてしまうことです。前述したカクテルパーティー効果がまさにそうだったはずです。カクテルパーティー効果が発動したために私たちはパーティーの喧騒の中でも話し相手の言葉が聞こえるのです。要は、自分が注目している人からの言葉以外は雑音化してしまっているわけです。

 しかし、これは諸刃の剣であり、パーティーのような時にはとても便利ですが、例えば、あることを信じてしまうと、それ以外の情報を遮断してしまうことにもなりかねないわけです。自分が正しい、あるいは好ましいと思っている情報以外が耳に入ってきてもRASのフィルターでふるい落とされてしまって認識されないということです。

 実は、つい最近もこの効果が世界的な現象を巻き起こしました。それが新型コロナウイルスやそのワクチンをめぐるさまざまなことです。

 (中略)

 であるのに、ワクチン医師たちは自分の臨時収入を守りたいがために、自分たちが見たい情報、聞きたい情報のみに固執し、私が提示した正しい情報を見ようとしなかったのです。まさにこれがRASのマイナス面です。

 私たちの重要度など、これほどあやふやなものなのです。

 あることを意識に上げること、あるいは上げないことは多くの人が思っているよりも遥かに簡単です。

 なぜなら、通常は、臨場感があってしかるべきものをRASがわざわざ下げているからです。そこに、なんらかの自分にとって有利な情報が乗ってくると「臨場感が戻ってくる」という仕組みです。重要度のボリュームみたいなものをイメージするとわかりやすいでしょうか。このボリュームを多くの人は他人の言葉によって上げ下げしています。コーチングではそれを自分自身でどうやって上げ下げしていくかが課題なのです。

 引用終わり

 

 

 では、「心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと」について、私の考えを述べたいと思います。「心の本質とは?」「なぜ言語?」「なぜ内省言語?」についてシンプルにまとめます。

 

    心の本質とは?

 ブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 引用文の中で博士が言及されているとおり、「RASを通過する(=スコトーマが外れる)」「RASにフィルターされる(=スコトーマに隠れる)」に関わるのは“重要度”。重要度が高いものは認識に上がり、重要度が低いものは認識に上がりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その重要度を決めるのがBS

 

    なぜ言語?

 そのBSの主要な部分は言語でできています。だから、同じ言語を使った書き換えが有効になります。

 F-110:情報が書き換わると現実が変わる vol.1;言語編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20086131.html

 

ただし内省言語。「自分自身の言葉」です。なぜでしょうか?

 

    なぜ内省言語?

 答えは「Push-Push Back」が働くから。他人から強制されると、私たちの無意識はそれを拒否しようとします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

前回(05/L-083)、want tohave toの生産性の違いは756倍もあることをお伝えしました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 他から何かを押し付けられてhave to(~ねばならない)を感じると、マインドはそれを押し返そうとします。具体的には無理な理由ややらないでいい言い訳(←内省言語)が出てきて、なるべく先延ばししようとします。それが創造的回避。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 創造的回避は生じたエネルギーと創造性を現状維持のために用いている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

そのエネルギーと創造性をゴール達成(夢実現)に向けるのがコーチング。現状維持からゴール達成に無意識を方向転換する鍵が「内省言語」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

L-084につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。こちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29987722.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-226:雑巾

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28053878.html

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

Q-252~:最近また頭痛がひどくなりました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419633.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

オーセンティック・コーチング




L-08420213月シークレットレクチャー -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 

 

 心の本質を捉える基本中の基本は相手に内省言語を引き起こすこと。いかにそれを言語を使わないで引き起こすのかということが極めて重要

 

 これは02L-079)で引用した苫米地博士の言葉。

 では、相手の内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ためには何を心がければいいでしょうか?

 

 答えはすでに博士が教えてくださっています。02L-079)で紹介した「オーセンティック・コーチング」(サイゾー、p117)の引用文から一部を再度引用します(青字)。

 

 

 彼女は何ひとつ言葉を使っていません。ただ、ちゃんと釣りを好きになっただけです。人の心を動かすとはこういうことです。

 

 

 前回(06/L-083)まとめたとおり、心の本質とは「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」。よって、「心を動かす」とは「BSを動かす」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSの主要な部分は言語でできています。だから、同じ言語を使った書き換えが有効。ただし、ここでいう言語とはあくまで「内省言語」のこと というのが前回の話。

 Q-260:コーチングは弱った人を対象とするvol.2;肯定的立場で(affirmative)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28786054.html

 

 ではBSは、言語以外では、何でできているでしょうか?

 

 

 答えは「映像」と「感情」です。

 私たちは「言葉(words)」と「映像(pictures)」に「感情(emotions)」を加えた3つの軸で思考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 以下、苫米地式コーチング認定グランドマスターコーチ 田島大輔さんの著書「マインドの教科書」(開拓社、p292~)より引用します(青字)。

 

 

 思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 人が思考する時の言葉・映像・感情からなる3つの要素。

 

 人間は「言葉(Words)」と「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」という3つの軸によって思考しています。私たちは「言葉」を使って考えます。その言葉が「映像」を想起させます。そして、その映像は「感情」を生み出します。人間は、この3つの軸で常に自分自身に話しかけています。この3つの軸による思考を「セルフトーク」といいます。

 この思考体系は、別の言葉では「アファメーション」ともいいます。アファメーションとは「事実として認識したことを宣言する」ことです。「信念について述べる」ことともいえます。ここでの「事実」とは実際の事実とは限りません。人間の『無意識』は、自分自身に事実として認識したことを真実としてそのまま受け入れます。

 アファメーションのプロセスは、人間がこの3つの軸で思考することを応用した技術です。

 

 

 人間は「言葉(Words)」と「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」という3つの軸によって思考しています。その3つは双方向の縁起関係であり、ひとつのゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「映像」と「感情」を変化させれば、「言葉」が変化し、それら3つの軸による思考「セルフトーク」が書き換わります。「セルフトーク」は「内省言語」と同義です。つまり

 

「映像」「感情」「言語」による内省言語の書き換え → BSが変化 → 心が動く

 

…3つの軸のうち、とくに「映像」を用いた実践がビジュアライゼーション。

下記ブログ記事でレモンを使った苫米地式ワークを紹介しています。ぜひ取り組んでみてください。きっと自身に起こる変化に驚きますよw

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 実際に取り組んでみると実感できますが、現実に経験しなくとも、臨場感をもって想像すると、現実に経験したのと同じ現象があらわれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

これは「情報空間までをもリアルに感じることができる」という人間のとてつもない能力。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その能力の正体は「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 さらにすごいことに、人の「ホメオスタシス」は感染します。臨場感は人から人にうつるのです。専門的には「心理的感染効果」「ホメオスタシス同調」と呼びます。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 博士が取り上げられた釣りの例でいうと、「ちゃんと釣りを好きになる」という女性自身の心の動き(「言葉(Words)」「映像(Pictures)」「感情(Emotions)」)が、ホメオスタシス同調によって意中の彼に伝わり、その彼のBS=心を動かしました。

 

 さらに、「映像(Pictures)」がコンフォートゾーンを作るための具体的な(写実的な)ものではなく、コンセプチュアル・フローで作り上げる大きなゲシュタルトそのものになるほど

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことができるようになる

 

 ことになります。

  

 *「コンセプチュアル・フロー」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

L-085につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

  

 R4.11/27に開催する予定だった第8回(「現状の外」)は、急なスケジュール変更のため中止とさせていただきます。御了承ください。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-252~:最近また頭痛がひどくなりました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419633.html

Q-272現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~ <vol.2;苫米地式「言」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29294634.html

 

マインドの教科書


 

L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 

 

言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことができるようになる

 

 それは、脳の機能でいえば「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させる」こと。苫米地理論では「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させる」状態です。

 

 その実践として、私は言語を使わずにコンセプチュアル・フローを行っています。「思考の3つの軸」でいうなら、「言葉(Words)」を封印したまま、「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」でゲシュタルトを作っていくイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ここでの「映像(Pictures)」とは、現状の外にあるゴールのイメージ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

具体的な情景ではなく、あくまでも抽象的な(=抽象度の高い)イメージです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして「感情(Emotions)」とは、動物的(本能的)なものではなく、人間的(社会的)なもの。「怒り」で例えるなら、大脳辺縁系での「私憤」「動物的怒り」ではなく、前頭前野内側部での「公憤」「人間的怒り」です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 それは抽象度の低い「情動」ではなく、論理を超えた「社会的情動」。苫米地博士は「感性」と表現されています。

 S-02-12:“超論理”を表現する言葉

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

 

言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことができるようになる

 

 あえて「言葉(Words)」を封印したまま、「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」でゲシュタルトを作っていくことを少し具体的にいうと、色や形、重さや素材感(フカフカ・フワフワ)などを感じながら巨大なイメージをつくり、そこに心が震えるような情動(感動)を重ねていく感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

「言語(Words)」が浮かんだら「喝!」(もちろん非言語でw)。すぐに「言語」を切り離し、「映像」×「感情」でイメージを作りなおしていきます。

 

 その時のポイントは「リラックス」(物理空間=情報空間の底面)と「気楽」(情報空間)。

 そのために行うのが逆腹式呼吸です。

 F-217:不安と不満の1st.Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 *「物理空間」「情報空間」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 今回はもう一つ“秘伝”をお伝えします。それは「何となく」という感覚。

 

 以下、苫米地博士の著書「人間は『心が折れる』からこそ価値がある」(PHP研究所、p44)より引用します。

 

 

 “論理を超えた超論理”である社会的情動の「何となく」というしくみはすごい

 情報処理をするときに、論理的に思考を続けていくと永遠に結論を出せないことがあります。抽象的な思考は特にそうですが、世の中のほとんどのことには「唯一絶対の答え」などというものはありません。

 哲学的にいうと、「知識の完全性」というものはないのです。知識は不完全性の世界ですから、どれだけ推論を続けていっても永遠に結論を出すことはできません。どこかでその推論を打ち切る必要があります。

 大量の情報の中からバランスのとれた状態で結論を出すことに役立つのが「情動」だと、これまで述べてきましたが、実は、「怖い」「嫌い」「好き」といった、どちらかといえば原始的な情動よりも、もう少し高度な情動を人間は備え持っているのです。

 それが「社会的情動」と我々が呼んでいるものです。一応、情動という言葉がついていますが、「論理を超えた超論理」のような情報処理のしくみです。

 脳の前頭前野の外側部は論理を司っていますが、前頭前野の内側部は社会的情動を司っています。この内側部の社会的情動の働きで、矛盾した状況の中でも答えを出せるのです。

 あるテーマについて考えていくと、「論理で出した答え」と「情動で出した答え」が矛盾することがあります。たとえば次のような例です。

 

 「死刑囚は死刑執行されるべきだ」

 「でも、かわいそうじゃないか」

 

 こんなときには結論を出せなくなります。それを前頭前野の内側部の「社会的情動」がバランスをとって何とか結論を出してくれます。論理ではないので、「理由は?」と聞かれても答えることはできません。強いて答えるとすれば、「何となく、そう思った」となるでしょう。

 長期的な戦略と短期的な戦略もよく矛盾します。

 

 「今期を黒字にしなければいけない」

 「今期が赤字になっても、将来への投資をすべきじゃないか」

 

 こういう問題も簡単に結論は出せません。そのあたりのところを上手にバランスをとって、「最適な解ではないかもしれないけれども、まあこれでいいだろう」という解を短時間に導き出せるしくみが社会的情動です。

 そこで出された答えは論理的には矛盾していることがあります。他人からは、「昨日いっていたことと、今日いっていることが違うじゃないか」といわれかねないのですが、「昨日はそういったかもしれないけど、でもこっちのほうがいい気がしたんですよ」というような答えになります。何の論理性もないのだけれども、「何となく」という感覚がバランスをとって答えを出しているのです。

 この「何となく」というしくみも、矛盾した現実社会の中でバランスをとりながら生き延びていくためのしくみです。これも人工知能に組み込んでやる必要があります。そうしないと、矛盾を抱えたときに人工知能が判断しきれなくなってしまいます。限られた時間の中で、どこかで推論を打ち切って結論を出すしくみが必要なのです。

 最初は「コンピュータのくせに、昨日いったことと矛盾するじゃないか」と不信感を持つかもしれませんが、それでいいのです。人工知能自身が矛盾の中から少しずつ学習していき、次第に適切な判断ができるようになっていきます。情報がたまっていくにつれて判断が変わっていきます。

 引用終わり

 

 

 「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です。

 

L-086につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です

 

 ただし、論理的思考を徹底的に行った上での「何となく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 

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F-003:日本人の微笑み

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F-189~:くっきりと姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

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Q-269:薬をやめることができますか? <中観:case-side(ワーク付き)>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 

 

人間は「心が折れる」からこそ価値がある

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L-08620213月シークレットレクチャー -09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

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 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 

 

 「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です。

 

 

では、「feel」を体感しながら、“何となく”ワークに取り組んでみましょうw

 前回の講義でも御紹介した「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」のversion 2です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 

 <ワーク> 部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワークver.2

 緩和ケアにおいては、苦痛を「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」に分類します。それら4つの苦痛を、それぞれ個別に捉えるのではなく、全体として捉えるために「全人的苦痛(Total Pain)」という概念が生まれました。

 具体的には下図のような感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この「全人的苦痛(Total Pain)」を使ったワークです。

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」についてしっかり考察し、それぞれを言語を使わずにイメージしてください(ゲシュタルト化)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

*「大脳辺縁系的な思考停止(Fight or Flight)」に陥らないように、しっかりエモーションコントロールを!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 *エモーションコントロールはこちら↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」のイメージを同時に観ながら、ひとつにまとめていきましょう。

すると、4つの「苦痛」(部分)をひとつ上の抽象度で「全人的苦痛」(全体)とする視点ができあがります。それがゲシュタルトの統合(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

その統合されたイメージ、すなわち「全人的苦痛」を言語を使わずに感じてください。色や音、味や触感にフォーカスしながら。

 

 

 3:統合した「全人的苦痛(Total Pain)」を「全人的幸福(Total Well-being)」に書き換える

 ひとつ上の抽象度に上がった感覚をしっかり維持したまま、シンプルに「苦痛(pain)」から「幸福(well-being)」に書き換えます。

 ここでのポイントは、もちろん「言語を使わない」こと。Don’t think. Feel

 

 前頭前野での自動思考(=ブリーフシステムによるHabitAttitude)をしっかり止めたまま、色や形などのイメージだけを自由自在に書き換えます。

例;🔻pain) → well-being

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その漠然としたイメージが新たなゴールの“種”!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 4:「幸福(well-being)」のイメージを具体的にしながら4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

ここでのポイントは“少しずつ具体的にする感覚”。具体的にする=抽象度を下げながら、言語化のギリギリ手前でイメージをキープしてください。

 

 その状態のまま、1)本当に心から望むものか?、2)自分中心を捨てているか?、3)現状の外か? を確認してください。言語を使わずにw

 

 繰り返し行っていたら、だんだん非言語で確認できるようになります。例えば、

1) 心から望む → ワクワク・ウキウキ

2) 自分中心を捨てる → スッキリ

3) 現状の外 → ドキドキ・ヒリヒリ

といったような体感で判断するというように。

 

 この3つをクリアしていたら、それは新たなゴール!

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 2)自分中心を捨てた3)現状の外の「身体的幸福」というのは、とくに想定が難しいかもしれません。スコトーマが外れる感覚を楽しみながら取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(枻出版社、p70)から引用します。ワークの参考にされてください。

 

 

 ゴール達成に臨場感とイメージを! 逆算して未来の記憶をつくる

 リアリティは臨場感とイメージによってつくられます。たとえば、妖怪は怖いというイメージがあります。妖怪なんていないと思っても、よくできたコミックを読めば鳥肌が立ちます。それはコミックの世界に臨場感を覚えているから。脳は現実に怖い目に遭遇したときと同じような反応をするのです。言葉だけで怖いというリアリティを生み出します。つまり、臨場感とイメージがあれば、リアリティは簡単につくれるのです。臨場感は、その情報と自分の記憶が結びつくことで生まれます。

 ゴールの達成には、強い臨場感を持つことが大切です。たとえば、ビル・ゲイツをしのぐ金持ちになるというゴールを設定したとします。ビル・ゲイツの資産は2013年時点で推定720億ドル。7兆円以上の資産を持っていることになります。これを超える資産を築くことをイメージできますか? 照らし合わせる記憶がないために、臨場感が持てない人がほとんどでしょう。でも、そこでゴールへ向かう自分のイメージに臨場感を持つようにします。未来から現在を逆算し、あるべき自分の姿をイメージし、臨場感を持つようにします。ゴールから逆算して未来の記憶をつくり、今に臨場感を持たせるのです。この世界はすべて情報で成り立っています。自分自身すらも情報です。DNAがあって、心臓があって、骨があって、髪の毛がある。ゴール設定も情報に基づいて設定したいものですね。

 

 臨場感とイメージがあればリアリティは簡単につくれる

 

 引用終わり

 

L-087につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 言語を使わずに「イメージする」「統合する」「書き換える」のは簡単ではないはず。とくに「落とし込む」のは難しかったのではないでしょうか?

 次回は「言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”」を取り上げます。お楽しみに。

 

  

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-関連記事-

202001月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

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202004月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

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L-08720213月シークレットレクチャー -10;言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30210986.html

 10;言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”

 

 

 「何となく」

 それが超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を感じているときの感覚。「Don’t think, feel!」の「feel」の体感です。

 

 

前回(L-086)は、「feel」を体感しながら、“何となく”をキーワードにワークに取り組んでいただきました。「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」のversion 2です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 言語を使わずに「イメージする」「統合する」「書き換える」のは簡単ではないはず。とくに「落とし込む」のは難しかったのではないでしょうか?

 

 今回は「言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”」がテーマ。その“秘技”とは「共感覚」!

 

 共感覚とは「本来の感覚とは別の感覚が伴う現象」のこと。具体的には文字や音が色として感じられたり、匂いに感触が付随したりする現象です。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じる「感覚の相乗り状態」のこと。

通常は先天的な感覚の性向のことをいいますが、練習すればある程度の共感覚を必ず持てるようになります と博士が書かれています。詳しくは下記ブログ記事で確認してください。苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再販)より引用しています↓

 Q-233:「財布を娘に盗られた」といったvol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 

 共感覚は内部表現を書き換えるのにとても役にたちます。「イメージする」「統合する」「書き換える」「落とし込む」は、まさに「内部表現の書き換え」です。

 

 では、なぜ共感覚をマスターすると内部表現を書き換えやすくなるのでしょうか?

 

 答えは「強烈な臨場感を生みだせる」から。

 前回(L-086)の追記中の博士の言葉どおり、リアリティ(R)は臨場感(V)とイメージ(I)によってつくられます。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式:I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 共感覚によって生みだす強烈な臨場感がリアリティを書き換える秘訣です。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

強烈な臨場感を生みだすと、まずは自分が深い変性意識に入ります。すると、次第にまわりも深い変性意識に引き込まれます。ホメオスタシスが同調するからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 共感覚を使って自分で作りだした強烈な臨場感空間(I×V)ですから、その世界(R)の支配者は自分自身です。

 それを言語化したアファメーションがこちら↓

 

 

 覚醒パワーで人々を啓蒙する言葉

 私は、私の臨場感の世界の支配者である。したがって、すべての人の選択はいつも私の思うようになっていることに気づいている。その責任感と充実感がいつもとても心地よい。

新・夢が勝手にかなう手帳 2022年度版・特別付録より

 

 

 では、具体的に説明します。

基本は、自分が普段考えている世界や感じている世界を、色だったら「音に変える」「味に変える」というように“違う感覚”に変えること。その訓練を毎日20分間、まずは3カ月間続けます。

 

 早速、今、目の前にあるものを1つ選び、視覚以外の感覚に置き換えてください。「音で例えると」「味にすると」「匂いなら」「感触は」といった感じで自由に変えていきます。その違う感覚へのマッピングが「共感覚」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 オタクな映画話で恐縮ですが、日本では20221月に公開されたMCUMarvel Cinematic Universe27作目の映画「Spider-ManNo Way Home」には、噂どおりのビッグサプライズが仕込まれていました。その他にもたくさんのサプライズがあり、例えば“ある人物”がMCUに初登場しています。盲目の弁護士/クライムファイター マシュー・“マット”・マードック/デアデビル(Matthew Matt Murdock / Daredevil)です。

 デアデビルの「レーダーセンス」と呼ばれる特殊能力は、まさに「共感覚」。視覚を失った代わりに手に入れた、四感(聴・嗅・触・味)による視覚化(マッピング)能力です。その能力を使って「目が見えないのに見える」「目で見る以上に見える」ことができます。

 (日本の漫画「るおうに剣心」にも同じような能力を持ったキャラがいますよねw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな能力を意図的に覚醒させるのが共感覚訓練です。「感覚の相乗り状態」を身につけると、高い抽象度のイメージであっても(I)、むしろ臨場感が増していき(V)、思いどおりに現実化できるようになります(R)。内省的吟味を加えやすくなるからです。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

もちろん、共感覚を入れたということで、自ら支配する変性意識下にいることになります。コントロールされた“Rゆらぎ”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 最後に、前回のワークについての補足をまとめます。「共感覚」を意識に上げながら、ワークをもう一度行ってください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

<補足>

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

-「4つの苦痛」について、それぞれ共感覚的に感じる ex. 色・形・音・匂い・味・素材感・重さ

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

-「4つの苦痛」を感じながら、同時に全体を共感覚的に感じる ex. 色・形・音・匂い・味・素材感・重さ

→「全人的苦痛(トータルペイン)」(全体)と「4つの苦痛」(部分)を同時に感じられるようにイメージを繰り返す

 3:統合した「全人的苦痛(トータルペイン)」を「全人的幸福(トータルウェルビーイング)」に書き換える

  -ゴールをイメージしながら、色、形、素材感、重さなどを変えて、強化する

 *参考にこちらをどうぞ↓

 Q-289:ドーパミンの分泌をvol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 4:幸福を4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

  -少しずつ鮮明(ex. 色、形、素材感、重さ)にする感覚。この時も「全人的幸福」を同時に感じ続ける

 

*「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワークver.2」はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30210986.html

 

L-088につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

ワークの参考にどうぞ。苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(枻出版社、p71)からの引用です。

 

 

 五感をフルに働かせ、体感と未来の記憶を結びつける

 ゴールにリアリティを持つようにするには、ゴールを達成したときの感情にリアリティを持つことが重要です。実現させるには、こんな方法もあります。

 まず、人生を振り返って、楽しかった、すがすがしかった、嬉しかった、誇らしかった、気持ちよかったという5つの体験を書き出します。判断基準は、体感の強さです。5つ書き出せたなら、12回、4週間、繰り返し読み上げます。読むたびに五感をフルに働かせて追体験します。思い出すときは、「嬉しかった」と声を出して言うと効果的です。声にしてもう一度聞くことで、体感が強化されます。

 次に、やりたいことややりそうにないことに分け、自分のゴールを書きます。そして、そのゴールを達成している自分を思い浮かべます。そのゴールに先ほど思い出した体験に貼り付けてください。たとえば、仕事をバリバリこなす自分のイメージに誇らしい体感をミックスさせ、体感を伴う未来の記憶を合成します。最初は過去の記憶を思い出しながらじゃないとできませんが、慣れてくれば簡単に結びつけることができます。すると、デスクワークをしながら気持ちいいという状態をつくり出すこともできるのです。

 現在以外の過去、未来は想像でしかありません。言い換えれば、過去も未来も創造できるということになります。現在での願望は、もう未来そのものなのです。

 

 過去のポジティブな出来事と未来のイメージをミックスさせる

 

 

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 第9回目(R4.12/25開催)のテーマは「超瞑想」。こちらで御確認ください↓

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-関連記事-

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

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Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳2022年度版



L-08820213月シークレットレクチャー -11コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29997523.html

 02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 03;言語を用いたゲシュタルト構築 <基礎編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30049883.html

 04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 09;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30210986.html

 10;言葉を使わずに臨場感を高める“秘技”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30239571.html

 11コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

 

 

今回が最後の講義。「Don’t think, feel!」のまとめです。

feel!」とは、「超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造」を感じること。

 

 その「右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造」の起点は、もちろん、ゴール(設定)。「Goal comes first」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールのポイントは1)100%want to2)自分中心を捨てる、3)“現状の外”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

そのようなゴールをあえて非言語化することで、左脳言語野から右脳言語野へ移行できるようになり、前頭前野外側部(論理)から前頭前野内側部(社会的情動)へと“超越”することができるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 それはますます抽象度が上がっていくということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

ゴールの抽象度が上がれば上がるほど、つまり自分中心を捨て去るほど、主語は「私は(が)」から「私たちは(が)」「社会は」「未来が」へと変化していきます。それは自我が拡張していくということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

その「自我の拡張」はコーチングの成果といえます。「可能世界“w”から別の“w1”へ移行」した結果として起こる「関数pの再定義」です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

211213バラだん04

「バラいろダンディ」(TOKYO MX20211213日放送回)より引用↓

コーチングの基本概念を習熟して新年に向けてエフィカシーをブーストしよう Dr.苫米地 2021年12月13日 - YouTube

 

 

 「可能世界“w”から別の“w1”への移行」とは、ゲシュタルトが巨大化することでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

繰り返しますが、その結果として「関数pの再定義」が起こり、自我が拡張します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その変化を意識的に引き起こしていく思考法が、L-08104)で紹介した「コンセプチュアル・フロー」です。

 L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 そのL-08104)の最後(追記内)に「コンセプチュアル・フローには、とてつもなく重要な“秘密”が隠されています」と書きました。その秘密とは

 

 コンセプチュアル・フローは生命現象そのものである

 

 

 すぐ後に引用しますが、苫米地博士の生命現象の定義は「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けること」です。

 

 それは「ゴールに向けて、抽象度を上げながら、ゲシュタルトを巨大化していく」というコンセプチュアル・フローとぴったり重なります。

 

 だから、コンセプチュアル・フローは生命現象そのもの。

コンセプチュアル・フローによって生みだされるエネルギーと創造力は“生命力”であるといえます。東洋哲学的に表現すると“気”です。

 

 私は「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けること」こそがコーチのブリーフだと思っています。そして、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「自己」を超えた視点で、高度な問題を発見し、解決する(解決に導く)

 

それが21世紀のブッダであり、圧倒的にいい人であるコーチの姿!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 このブログをお読みの皆さんも、すでにそんなコーチの一人です。時間は未来から現在に向かって流れているのだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

未来が「因」で、現在が「果」

それがコーチングを実践する者にとっての因果関係です。

Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 それでは苫米地博士の著書「思考停止という病」(KADOKAWAp79)から引用します。自身に宿る“生命力”を感じ、ゴール×エフィカシーを体感しながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 問題意識が思考を動かす

 チャイティンは生命現象をランダムウォークとヒルクライミングと言いました。

 私の言葉で言えば、ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けることです。

 ランダムにせよ、意思の力にせよ、現状から抜け出すことが、大切になります。それが思考停止しない生き方です。

 そうやって自分の頭で考えるためには、まず変化していくこと。つまり、現状の外に出ていくためには、スコトーマを外す必要があります。

 今現在のスコトーマが維持されるということは、現状維持で、他の選択肢が見えないことを意味します。

 

 スコトーマを外す方法は、様々ありますが、ひとつは「スコトーマがあることを認識すること」です。

 もう少し簡単に言えば、問題意識を持つということです。

 そもそも、なぜ人は思考をやめるかというと、「問題がない」と思うからです。

 

 「いまのままでいい」

 「私は間違っていない」

 

 いまのままで問題がないということは現状維持でいいわけです。現状維持でいいなら、何も考えることがありません。

 考えるということは、何かを解決したり、新たに意思決定をしたりする必要があるわけです。現状がまずい状況だったり、問題があったりするから、人は考えるわけです。

 ひとつ例を挙げましょう。

 以前、元日産のエンジニアでカルロス・ゴーン氏から「ミスターGTR」と呼ばれていたGTR開発者であり、友人でもある水野和敏氏から聞いた話です。スポーツカー開発の「ノーマル」に車重は軽ければ軽い方が良いというのがあります。彼は「それはどこかおかしい」という視点でGTRを開発しました。

 

 問題があると思うか思わないかは、スコトーマの原理。

 スコトーマの大前提は、知識があるかないかどうかです。スコトーマが生まれる最大の理由は、無知によるものです。

 つまり、知識がないからスコトーマがあるのです。

 知識がなければ、そのことに疑いを持ちません。

 引用終わり

 

 

 大切なのはゴール。そして、ゴールに向かうゲシュタルト構築!

 そのために必要なのが知識 !!

 L-02020202月リスク… -07;「疑問や難しかったこと」QA<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25847225.html

 

 このブログが皆さんのゴール達成の良き縁になることを願っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

コーチングを学んでいる方から、このような御質問をいただきました。

 

 Q:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

 

 皆さんはどのように答えますか?

 

 私の答えはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

 

 

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Q-252~:最近また頭痛がひどくなりました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419633.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

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Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

思考停止という病

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思考停止という病 eBook : 苫米地英人:

 



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