苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-257~ 不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

F-257:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練>

 

 子どもの頃、私は世間に対してとても反抗的でした。セルフイメージが「rebel」だったから。子どもなりに“反権力”に憧れていたのだと思います。

 F-252It’s my life~No goals, No life~ <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29304282.html

 

 それはきっと親子関係に起因しています。幼少の頃を一言で表現すると「闇(病み)」。今でも、突然、あの頃の痛みが襲ってくることがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

 一方的な虐待を受けるなどの理不尽な情動記憶が“反権力”というブリーフを作り、そのブリーフが思考や行動を支配しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 反抗的な態度も、そんなブリーフのあらわれ(habitattitude)だったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26648449.html

 

当時は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとされるほど、猛烈に反抗する感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」での苦しみ。

 

 「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌も苦しかったのですが、私にとっては「不満と傲慢」が混ざり合った感覚の方がずっと辛いものでした。

その理由はよくわからなかったのですが、認知科学者 苫米地英人博士の下で学ぶうちにだんだんクリアになっていきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゲシュタルトができたからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 例えば、「権力」という視点で考えると、「不満」と「傲慢」は正反対の概念といえます。「不満」は反権力で、「傲慢」は権力というように。本当は主権者であるはずの日本国民と説明不足のまま事を推し進める政権(政治家)の関係を考えると、よく理解できるはず。

 不満=国民=反権力

 傲慢=政権(政治家)=権力

 F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 コーチングのコアである「ゴール」のポイント(1.心から望む、2.自分中心を捨て去る、3.現状の外)を熟慮すると、「誰もが“反権力”であるべき」ことがわかります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 なぜなら、権力(既得権益)は必ず過去ベースだから。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 つまり、権力とは「過去のしがらみ」であり、反権力とは「過去のしがらみの打破」であるということ

 

 そう考えると、「不満と傲慢のはざま」はとても重大で、かつ危険なことがわかります。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 これからの連載(フリーテーマ)で考えていきます。あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

F-258につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

  

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html


 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 コーチングは自我という評価関数を変える技術

 また、コーチングは縁起を理解するためのスキルであり、スコトーマをなくし、自分の重要性評価関数を変える訓練でもあります。

 そのことについて説明していきましょう。

 自分を定義しようとしても、使えるのは全部他者の情報です。つまり、自分とは他者の情報で構築されていることを紹介しました。

 つまり、自分とは他者との関係にまつわる情報が集積したものということになります。情報の網の目の中に自分を決める他者の点が無数にある。これが「自分」=「自我」です。

 それを縁起といい、現代の分析哲学では「自我とは評価関数」であるとなります。突き詰めると「自分」とは無数の情報の網の目の一部なのです。自分にとって重要なものを定義するのが「自我」ということもできます。もっといえば、宇宙のすべての存在を自分にとっての重要度の順に並びかえる関数が「自我」といえます。

 

 そして、悟ってない人は、誤った認識作用が生じるため「自我」があると思ってますが、それが苦しみの原因です。しかし、悟った人は、すべてを「空」として見ているのです。

 釈迦は悟りによって自我はない(または空である)と知りました。自我がなくなった状態ですから、すべてのスコトーマが外れており、すべてを認識することが可能になっています。「自分」も「宇宙」もすべてを同時に認識できるという話です。

 

 一体どういうことでしょうか?

 

 悟ると、自我という評価関数がなくなりますから、重要度に順番はつきません。宇宙のすべてのものを、同じように重要だと感じることができるようになります。他人から洗脳されたものを含めてあらゆる価値観から解放された状態、その境地が釈迦の悟りなのです。

 同じようにコーチングは、スコトーマを消すことで新たな認識を得る技術です。スコトーマが外れることで、これまでの思い込みは消え去り、世界が拡大します。

 スコトーマを外すのに必要なのは、自我を変えることです。つまり、コーチングは、自我という評価関数を変える技術なのです。

 もう少し具体的に話していきましょう。

 

 われわれが考える自我とは、脳すなわち心の中だけに存在します。自我の正体は脳の中にある情報です。自分というものを説明する際、その実体は名前や肩書、好みなど、すべて他者との関係からなる情報でしか説明できない、というのは既にお話ししました。

 そのようにして、私たちは、点の中から自分にとって重要なものだけを選び出しています。だから、自我は自分にとって重要な記憶によって作られた評価関数ということがいえるのです。そして、自我によって生まれるのがスコトーマです。

 

 人間の脳は、自分にとって重要なもののみを認識するようになっています。それをつかさどるのがRASReticular Activating System)というもので、それによって、自分にとって価値が低いと思う情報は遮断されるからです。

 RASとは脳の基底部にある網様体賦活系と呼ばれる細胞の活性化ネットワークで、これがフィルターの役目を果たし、脳が不必要と判断した情報をふるい落とすのです。そして、RASにより見えなくなってしまう認識の盲点を「スコトーマ」といいます。

 

 というように、脳の認知機能は、自分に重要なものしか見えないようになっています。たとえば、目の前の仕事相手は自分にとって重要なので見えるのに、テーブルに置かれた水は大事ではないので目に入らなかったりするということが生じるわけです。

 そういうわけで、スコトーマを外すという意味合いにおいては、コーチングと悟りは、同じことだといえるわけです。

 

 同時に、人は他者からの刷り込みによって、形作られていることがわかりました。人間関係で悩む方も、そうした刷り込まれた基準によって、情報を選別してきた結果今があるともいえるのです。

 とすると、人間関係を本当に良好にしたければ、これまでの自分は一度リセットしない限り、状況に変化はないでしょう。

 自分を本気で変えたいと思うなら、今までの自分を全て捨て去る覚悟がいります。そのために活用できるのが、コーチングというわけです。あなたは今までの自分を激変させたいですか? そう思うなら自分の書き換えができるコーチングは最適なものになるでしょう。人間関係だけでなく、さまざまなテーマに応用できるのもコーチングの素晴らしいところです。

 引用終わり

 

 

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F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

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F-156:人間関係リセット症候群

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F-258:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント>

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

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 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

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 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

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 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

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 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 

 

コーチングは、スコトーマを消すことで新たな認識を得る技術です。スコトーマが外れることで、これまでの思い込みは消え去り、世界が拡大します

スコトーマを外すのに必要なのは、自我を変えることです。つまり、コーチングは、自我という評価関数を変える技術なのです

「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意」(TAC出版)より

 

 

 スコトーマについて復習しましょう。

 

人間には必ず認識の盲点があります。コーチング理論では、それを「スコトーマ(scotoma)」と呼びます。スコトーマはギリシャ語に由来する言葉で、もともとは眼科で用いられる医学用語。英語では「blind spot」です。

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「見ているのに、見えていない」「聞いているのに、聞こえていない」そんな経験がありませんか? 

 

その時、情報が抜け落ちています。それを「スコトーマに隠れる」と表現します。

“恋は盲目(love is blind)”という言葉もスコトーマに関連する言葉。恋をして相手の欠点が見えなくなってしまったという経験は?

もしもYesなら、それもスコトーマですw

 

すこし古いデータですが、イギリスではiPodなどの携帯機器のヘッドホンを装着した歩行者が巻き込まれた交通事故の件数が、2004年から2011年にかけて3倍に増加しました。スマホを見ながら移動するのも同じ。とても危険な行為です。

メリーランド大学小児病院のリチャード・リッヒェンスタイン博士は「ヘッドホンを装着していると外部の音が聞こえにくい。そのために生じる注意散漫や感覚遮断が主な事故原因として考えられる」と説明し、さらに「最近では電子機器の使用により注意散漫になり、外部刺激に対する脳の反応が弱まることを指す『非注意性盲目(inattentional blindness)』という新しい言葉が生まれている」と指摘しています。

この「非注意性盲目」という概念も、「我々の認識には必ずスコトーマが生じてしまう」という事実を捉えたものといえます。

 

私たちは、より良く生きるためにスコトーマを理解し、そして、うまくコントロールする必要があります。では、どのような時にスコトーマが生じる/外れるのでしょうか?

 

 

スコトーマを生みだす/外すポイントは3つあります。

 

1つ目は「知識」です。

私たちは、知らないことは認識できません。

 

例えば、バチ状に膨大した指を見て呼吸器疾患や肝硬変などを疑うことや、爪の下に縦走する線状の出血(splinter hemorrhage)を見て感染性心内膜炎を疑うことができるのは「知識がある」から。

(私が医師である事実がスコトーマに隠れていませんでしたかw?)

 

私たちは「知らないことは認識できない」のです。ここに学習の意味があります。

PM-05-06~08:そもそも教育とは?-3)学習を促進する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

日々の学習は認識のためです。その認識はもちろんゴール実現のため。どんどん認識し、世界をひろげ、情報宇宙を豊かにしながらゴールを実現していくホメオスタシス活動が学習です。

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2つ目は「重要性」。

私たちは知っていても、重要と思わないことは認識できません。

 

昔、講義後質問に来た学生さんに、つけていた腕時計の文字盤のデザインを書いてもらったことがあります。もちろん時計を見ずに。

学生さんは少し戸惑いながらも、自分の時計の絵を書きはじめました。そこには1から12までの算用数字(アラビア数字)がすべて書きこまれていました。

書き終わった後、一緒に文字盤を確認すると なんと文字盤に数字はひとつもありませんw そこには記号があるだけでした。

学生さんが驚いたのはそれだけではありません。私が時計を手で隠し「長針はどこを指してた?」「秒針は?」と尋ねたら、まったく答えることができませんでした。

学生さんに一体何が起こったのでしょう?

 

ふつうは時間を知るために時計を見ます。そのとき重要なのは針の位置であり、文字盤はたいして認識されません。デザインがスコトーマに隠れるのです。

ところが、デザインを意識した瞬間に重要性が変化し、針が消えてしまいました。

このように重要性はリアルタイムで変わります。スコトーマは意識状態によってダイナミックに変化するということ。

 

つまり、目の前の世界は各人が重要性で生みだしている幻想。つい他人と同じ世界に生きているように感じてしまいますが、それは共同幻想にすぎません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 

3つ目は「役割(責任)」。

知識があり、重要であっても、役割がなければ(責任を感じていなければ)認識できなくなります。

 

ずいぶん昔の話ですが、子どもが生まれたばかりの頃、私はポケットベルを使用していました。同じ部屋で妻と子どもと寝ています。子どもが泣くと、妻はすぐに起き上がり、子どもをあやしはじめます。私にはまったく泣き声は聞こえません。

ところが、ポケベルが鳴った時は、私はすぐに目が覚めます。妻はピクリともしません。気持ちよさそうに眠ったままです。

 

なぜ妻は、子どもの声には反応するのに、ポケベルの音には反応しないのだろう?

なぜ私には、ポケベルは聞こえるのに、泣き声は聞こえないのだろう?

 

当時の私はマインド(脳と心)に関する知識が少なかったため、この事実をとても不思議に感じました。ゲシュタルトができていなかったのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 もうわかりますよね。

この現象は重要性の違いで起こりました。妻にとってポケベルの音は重要ではなかったので、その音はスコトーマに隠れました。

では、私にとって子ども(の泣き声)は重要ではないのでしょうか?

 

もちろん、そんなことはありませんw

おもしろいことに、妻の体調が悪い時には、ふだんは聞こえないはずの子どもの泣き声が聞こえました。妻より先に起き上がり、必死にあやしていたことを覚えています。

では、妻の体調が悪い時には、なぜ、ふだんは聞こえない泣き声が聞こえるのでしょうか?

 

そう、役割(責任)の違いです。

子どもはもちろん重要です。しかし、子どもが泣くのは授乳などが必要な時で私では対応できないため、私の無意識は役割(責任)を感じなかったのです。その結果、スコトーマが生じました。

妻の体調が悪い時は役割(責任)が生じ、泣き声がRAS(Reticular Activating System、網様体賦活系)を通過し、スコトーマが外れ、私の認識にあがりました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 

スコトーマが外れるのは、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つがそろったとき

 

「不満と傲慢のはざま」にいるときはとくに、「スコトーマ」を意識に上げておく必要があります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

  

 なぜなら、傲慢になった瞬間に“反権力”がスコトーマに隠れてしまうから。

 

傲慢=権力=過去のしがらみです。傲慢に陥ったとき、無意識は現状(=過去のしがらみ)を肯定しています。そうなると当然、現状の外に飛びだすエネルギーや創造力は失われます。

つまり、奴隷になるということです。

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

F-259につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 コーチは新しい縁起

 コーチングには二つの要素があります。

 一つはコーチとクライアントの関係です。二人の間の縁起が生み出すものがコーチングというわけです。

 二つめは、コーチがクライアントに、頭やマインドの使い方……つまり、「縁起にどう関わるか」というテクニックを教えることもコーチングと呼ぶのです。

 これらは、もちろん同時進行的ではありますが、二つの要素で進められることを認識していなければなりません。

 もし、「縁起にどう関わるか」というテクニックを教えるだけなら、コーチ一人対集団というクラスでもできます。コーチとクライアントが一対一である必要は、ないのです。

 つまり、コーチングで重要な意味合いを持つのは、「コーチとクライアントの関係」だというわけです。特に、一対一のパーソナルコーチングでは二人の関係が強ければ、コーチはクライアントのゴール設定や、ゴールの達成に、強い影響を及ぼすことができます。そして、それこそが、コーチングの一番重要な部分なのです。

 

 ですので、私がクライアントに30分コーチングをする場合も、具体的なテクニックの部分などは、一切やりません。その代わり、クライアントには、必ず同時に具体的なテクニックを教えるクラスに出てもらいます。

 30分のコーチングの場合、関係性を強化するほうに重点を置いているというわけです。

 当たり前といえば当たり前ですが、人間は一つの縁起の結果として存在しています。ですから、何度も繰り返しますが、まず関係があって、存在があるわけです。

 そうすると、その人の存在は、関係が変わると変わります。

 ということは、コーチという関係が加わると、クライアントの存在も変わるということになるのです。

 コーチングの一番コアな部分がここです。つまり、コーチングとは、クライアントをまったく違った人物に変えてしまうということなのです。

 

 コーチングを受けたのに、結果、違った人にならないのなら、わざわざお金を払ってコーチングを受ける意味がありません。

 違った人物になると、今まではできなかったことができるようになります。

 今までゴールが達成できなかった人、それどころかゴール設定さえできなかった人……、彼らがゴールが設定できるうえに、達成まで成し遂げてしまうように激変するわけです。

 激変する理由はたった一つ。「コーチ」という新しい縁起が関わったからです。

 ですから、コーチはクライアントに対して、彼らの親や先生など縁起上、強い影響力があった人たちよりも、さらに強い影響力を持つ存在にならなければいけないのです。

 これが実現できると、クライアントは違う人に変わることができるというわけです。

 だから、コーチングは、縁起そのものであると私は考えています。

 

 そもそも、コーチングに限ったことではなく、人間が大きな判断をしたり、新しいことをしたりする場合は、必ず本人に影響を与えている他人が存在します。

 影響を与えている側は、意図的に行っていない場合が多いですが、たとえば、人が恋をしたときに、想い人とつき合いたいがために、大きく変わったりしますが、そのことも「縁起」だといえるわけです。

 縁起以外の理由で人間は行動しませんし、たいてい、縁起の相手は人間(または動物)なのです。

 たとえば、「どうしても欲しい車がある」というケースもありますが、買いたい理由は大体誰かを乗せて走りたいとか、誰かに自慢したいということだったりしますので、そこに人間が介在している場合が普通なのです。

 

 もともと、人間は、人間との縁起関係においてのみ行動するし、変化するものです。その縁起のプリンシプルを承知のうえで、クライアントに対し、誰よりも強い影響力を与える存在がコーチなのです。コーチは、両親よりも強力な縁起の存在としてクライアントに関わるわけですから、すべてを計算し尽くして関わっていくわけです。

 ですから、「コーチング=縁起に関わる」という図式が成り立つわけです。

 

 人が変化する裏には、影響を与えている人がいる……。このことを知っておくだけでも、対人関係に生かせるのではないでしょうか。最近周囲で変わった人がいるならば、その人にとってのキーマンが近くに存在するわけです。キーマンを含め彼ら全員を幸せにするつもりで接していれば、人間関係は深まるはずです。

 そして、コーチになって、コーチングを他人に教えることができるようになれば、人生は豊かになります。なぜなら、縁起を大きく変えることができる存在となるということは、人からの信頼は確実に増すからです。

 引用終わり

 

 

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F-199:“あの人”の言葉は… Vol.3;「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

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F-259:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密>

 

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 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

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 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

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 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 

 

前回(F-258)は、スコトーマを生みだす/外す3つのポイントについて解説しました。その1つ目が「知識」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私たちは知らないことは認識できません。ここに学習の意味があります。日々の学習は認識のためです。その認識はもちろんゴール実現のため。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

どんどん認識し、世界をひろげ、情報宇宙を豊かにしながらゴールを実現していくホメオスタシス活動が学習です

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 と前回書きました。

 

ひとつ疑問が生じるはず。

私たちは「知らないことは認識できない」のに、なぜ新しい知識を得ることができるのでしょうか?

 

 その答えは今回のテーマである「傲慢」とも大いに関係しています。じっくり考えていきましょう。

 

 

 ところで、「学習曲線」を御存知でしょうか?

 

「学習曲線」は、ドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウスによって提唱された概念です。そもそもは「忘却曲線」として知られる「人は反復して覚えることで記憶力が上がる」という事実を紹介したものでしたが、現在では「能力の向上によってこなす時間が短くなる」という意味まで内包するよう。

 

スポーツの練習をしたり、何かの技能を身につけようと取り組んだときのこと(例えば「ゲーム」w)を思い出してください。練習時間や練習量と能力の向上は必ずしも比例関係ではありませんよね。たいていは、1)どれだけ頑張っても進歩が感じられない長い横ばい状態があり、2)“ある瞬間(掴んだ瞬間)”にドーンと成長し、そして3)まるで壁にぶつかったかのように再び横ばいになる といった感じになると思います。図にすると↓

 

学習曲線

 

 

その「横ばい状態」を「プラトー(plateau)」と呼びます。そして、ドーンと成長した瞬間が“超越”です。このように何かを身につけるときは、1)プラトー→2)超越→3)プラトーとS字を描くように経過します。

 

“超越”というのはゲシュタルト化のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルト同士を統合しながらより大きなゲシュタルトを作りあげるほど(connect the dots)、“理解”が深まり、“習熟”していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

例えば、自動車学校に通ったときのことを思い出してみましょう。

まず車の運転に必要な知識を学びます。車の構造から具体的な操作方法、ルールなどです。

 

 *ルールについてはこちら↓ マナーやモラルとの違いはクリアですか?

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 

ひととおり学んだ後実技に入ります。最初に車を運転した時はかなりぎこちなかったと思います。「まず安全確認をして、クラッチを踏んで、ギアをローに入れ、それからアクセルを踏み込みつつクラッチを戻し」など、次に行うことをひとつひとつ考えながら運転していたのではないでしょうか?

アクセルの加減が強いとクラッチが滑り、弱いとエンストすることを経験し、アクセルを踏み込んだ時の加速の感触、ブレーキを踏みこんだ時の制動の感覚などを体験し記憶しながら「車の運転」を覚えていったはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

では、車の運転がぎこちなかった頃とスムーズになった今では何が違うのでしょうか?

 

ひとつはマインド(脳と心)の使い方です。

ぎこちない間は、一つひとつの動作を意識にあげて行っています。思考のパターンは論理的(または言語的)で、その処理はシリアル(直線的)です。

S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

ところがスムーズな今は、運転を無意識下で行っています。いちいち次の動作を考えなくても「手足が勝手に動く」状態です。ドラゴンボール風にいうと「身勝手の極意」w

思考のパターンはイメージ的(非論理的、非言語的)で、処理はパラレル(並列的)に行われています。

PM-06-12:仮説07)思考停止

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

人によってタイミングはいろいろでしょうが、スムーズに運転できるようになり「慣れた」と感じる頃には、必ず意識下の処理から無意識下の処理に変わっています。

それが“超越”の正体。その“超越”の瞬間に「ゲシュタルトの再構築」が行われています。

この“ゲシュタルト能力”こそが、「知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密」です。

F-251:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.8;選択>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29250667.html

 

 

昔から私は「どうすれば生産性を高めることができるか?」を探求していました。

先人の経験論を数多く学び、苫米地博士と出会ってからは認知科学的知見からその秘密を追究しています。今回取り上げている“無意識化”も秘密のひとつです。

 

*「どうすれば生産性を高めることができるか?」には、じつは、大きな問題があります。「傲慢」とも結びつく克服するべき課題が何かわかりますか? ヒントはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

人間は意識下では2つのことまでしか同時にはできないといわれています。しかし、無意識下ではかなり多くのことが同時に処理できます。心臓を動かしながら呼吸やまばたきをし、体温調節を行いながら褥瘡ができないように圧調節もしつつ、目の前の人とのおしゃべりを楽しみながら食事をしている なんてことを自然にしていますよね。

車の運転もそう。免許取りたての頃は話す余裕がなかったのが、今では歌いながら運転できるはずw

 

 「どれだけ頑張っても進歩が感じられない」「壁にぶつかった」と感じている時は、とても辛いかもしれません。しかし、そのような時期は新たなゲシュタルトを構築するための大切なときでもあります。

辛いと感じる時は、まずはゆっくりと呼吸を整え、ゴールを達成している未来をビジュアライズしてみましょう。

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 反対に、「どれだけ頑張っても進歩が感じられない」「壁にぶつかった」と感じない(感じられない)時は危険です。“現状”というコンフォートゾーンにどっぷり嵌っている可能性が高いから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その“現状”が理想的であればあるほど、現状の外に飛びだすことは難しくなります。そのままではきっと、「傲慢」に陥ってしまうでしょう。

最初に確認したとおり(F-257)、「傲慢」は権力という幻想への隷属であり、絶望や不幸のはじまりです。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

F-260につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 コーポレートコーチングと縁起の関係

 それでは、パーソナルコーチングの次は、「コーポレートコーチングと縁起の関係」についてお話ししていきましょう。

 コーポレートとは、組織、団体を指します。人が集まったグループのことを「コーポレート」と呼び、そういったグループを対象にしたコーチングを扱うのが「コーポレートコーチング」なのです。

 そして、コーポレートコーチングを行う目的とは、簡単にいいますと、「何らかの目的を持って人が集まっている組織」が「その目的を達成するため」あるいは「最大の効果を発揮するため」です。

 つまり、組織の出す成果を最大にするのが、コーポレートコーチングなのです。

 そして、会社や組織というコーポレートとは、そもそも幻です。

 実際、パーソナルコーチングを会社の社長にするというのなら、社長は幻ではなく実体はあります。しかし、コーポレートである会社は実体がありません。

 会社は税金をとられますが、これも厳密にいうと憲法違反です。憲法の徴税権には「国民の納税義務」と書いてあるからです。法人は国民ではありませんが、人間であるかのように生産活動して消費活動をしているので、納税しているわけです。

 コーポレートもそれと同じで、物理的な実体がないのに人間扱いという点において、普通の人間に比べてはるかに縁起的存在といえるわけです。縁起の考え方は「この世のすべてのものが幻」ですがそれを象徴するものといえるでしょう。

 しかし、実体も脳もないような幻にコーチングするのは、パーソナルコーチングよりもはるかに難しいものになります。そして、コーポレートコーチングのコーチは、「コーポレートコーチ」と呼びます。

 

 さて、コーポレートコーチは幻に、一体どうやってコーチングするのでしょうか。

 それはズバリ、組織や団体を「何らかの目的を持ったグループに変えるのです。コーチとはもともと馬車を意味し、「人を目的地まで連れていく人」のことですので、コーチングを受ける人は目的地があるのが大前提です。ですからコーチングを受ける組織や団体は「何らかの目的を持ったグループ」でないと成立しないのです。

 コーポレートコーチングは、パーソナルコーチングと比べ多くの人と関わります。それゆえ、縁起関係は多様になります。さまざまな価値観と触れ合い、組織のゴール達成を手助けし、大勢の人に幸せをもたらします。だからこそ、人とうまく関係を結べる縁起人には知っておいていただきたい方法なのです。

 引用終わり

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細は近日中に投稿するセミナー案内(I-087)を御参照ください。

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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F-078~:ヘンリー・フォードの教え

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html

Q-268~:薬をやめることができますか?

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

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F-260:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 

 

前回(F-259)は、学習曲線における“超越”の瞬間に「ゲシュタルトの再構築」が行われていることについて触れました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

今回はさらに掘り下げ、私たち人間が持つ「知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密」=「ゲシュタルト能力」に迫ります。

 Q-268~:薬をやめることができますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

 

まずApple創業者の一人であるスティーブ・ジョブズ(Steven Paul Jobs1955~2011年)の言葉を紹介します。2005年にスタンフォード大学の卒業式で講演した際のものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

You can’t connect the dots looking forward ; you can only connect them looking backward.

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

You have to trust in something – your gut , destiny , life , karma , whatever.

This approach has never let me down , and it has made all the difference in my life.

 

先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。

だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。

何かを信じ続けることだ-直感、運命、人生、カルマ、その他なんでも。

この手法は私を裏切ったことはなく、そして私の人生に大きな違いをもたらしてくれた。

 

 

それでは本題に。今回は「ゲシュタルト」「フレーム」「スクリプト」といった認知科学の用語について説明します。それらの概念をconnectして、理解を深めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

「ゲシュタルト(Gestalt)」は“形態”を意味するドイツ語で、全体性を持ったまとまりのある構造のことを指します。もともとは心理学の用語で、ゲシュタルト心理学の創設者であるマックス・ヴェルトハイマー(Max Wettheimer1880~1943年)の理論からひろまったそうです。

ゲシュタルト心理学では、知覚は単に対象となる物事に由来する個別的な感覚刺激によって形成されるのではなく、それら個別的な刺激には還元できない全体的な枠組みによって大きく規定されると考えます。この「全体的な枠組み」にあたるものがゲシュタルトです。

 

「フレーム」という言葉は様々な理論において多様な意味で用いられていますが、「ゲシュタルト」とほぼ同義と考えて差し支えありません。シンプルに表現すると「モノの見方・考え方・捉え方の枠組み」です。

有名なマーヴィン・ミンスキーのフレーム理論では、「心の作用はすべてのフレームに依拠しており、心というのは結局、無数のフレーム(モジュール)の集合体に他ならない」ことになります。例えば「ドアノブを手で握る」「ドアを開く」「部屋に入る」「椅子に腰を下ろす」などの行為はそれぞれがフレームの働きであり、また全体としてもフレームを構成します。

F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

人は何万ものフレームを持っていて、それを習得したり、組み合わせたり、変形したりして現実に対処しています。学習とは「何らかのフレームを獲得すること」であり、獲得したフレームを壊したり揺り動かすことで応用ができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 前回(F-259)の「学習曲線」でいうと、「ドーンと成長した“超越”の瞬間」が、「ゲシュタルト再構築」であり、「フレームの破壊と組み合わせ」。そして、これが「知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密」です。

ひと回り大きなフレーム≒ゲシュタルトをつくり上げ、そのフレーム(またはゲシュタルト)で目の前の事象に向き合うことで認識が可能になり、知識を得ることができるようになります。ちなみに、このとき抽象度が上がっています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「スクリプト」とは、“人工知能の父”と呼ばれるイェール大学のロジャー・シャンクが構築したスクリプト理論の主軸になるもので、簡潔に表現すると「状況の変化に応じて次に起こりうる予測を集めた知識構造」のことです。「フレーム」に時間の概念を加えたものと考えると理解しやすいと思います。

 ちなみに、シャンクは苫米地博士が米国に留学された際の最初の師。「The Cognitive Computer」という本との出会いが留学のきっかけだったそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

私が「生と死の間に関心を持つこと」「生きる意味を確信すること」が重要だと考える背景にはこれらの理論があります。もちろん、一番はこれらの理論をさらにconnectしたといえる超情報場理論です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

人は自分自身の死を見据え、その意味を知り、死に(が)近づく時間の流れをしっかり認識した上で、目の前の一瞬を鮮やかに生きるべき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そんな生き方そのものが幸福といえるはず。もちろん、スピリチュアルペインを克服した先にあるシンの幸福です。

L-00720201… -07;スピリチュアルペインとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

そこに「傲慢」が入り込む余地などまったくありません。

 

F-261につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 組織を引っ張る“リーダー”の役割

 コーポレートコーチングでは、組織の中にリーダーを設定することも重要です。なぜなら、組織はマネジメントなしでは成立しないからです。

 コーチの仕事は一言でいえば「エフィカシーを上げること」です。そして、エフィカシーとは「ゴールを達成する自己の能力の自己評価」です。

 だから、コーポレートコーチは、まず組織のみんなをコーチングし、ゴール設定のアドバイスをするのが理想です。しかし、現実はリーダー的存在や将来のリーダー候補を優先してコーチングすることになるでしょう。実際、リーダーシップが求められない人たちに組織が惜しみなく投資をするとは限らないからです。

 ゴールは、パーソナルコーチングと同様、「現状の外側に設定」しなければなりません。

 ゴールを設定するよう促すとき、コーチはリーダーに価値観を押し付けてはいけません。価値観を押し付けるということは、ゴール設定自体に介入してしまうことになるので、それでは人のゴールに従う奴隷を作ることになってしまうからです。

 コーポレートコーチが行うのは、リーダーにマインドの使い方を教えることです。リーダーに、マインドの使い方が上手な人物になってもらわなければなりません。

 チーム全員のエフィカシー、そして、集合的ゴールを達成する能力の自己評価を「コレクティブエフィカシー」と呼びます。コーポレートコーチの一番大切な仕事は、この「コレクティブエフィカシー」を高めることができるリーダーを育てることだというわけです。

 「コレクティブエフィカシー」を重視する組織にするには、リーダーがその組織のコーチになるのが最もよい方法です。そしてリーダーが、自分の組織の構成員や、組織全体の「コレクティブエフィカシー」を高めていけばいいのです。

 

 それでは、リーダーは具体的にどのようにコレクティブエフィカシーを高めるのでしょうか。

 例としては、「組織のゴールを設定して前向きなトークを展開する」ことがあります。そうすれば、みんなのエフィカシーを高めていけます。また、ゴールの設定によって、そのゴール達成のためのコーポレートトーク(組織内の会話)が生まれてきます。

 組織のゴール設定に関しては、構成員一人ひとりが組織のゴールと自分のゴールを見極め、どこかの抽象度で共有するしかありません。組織のゴールの抽象度が、個人の抽象度より高かった場合は、個人のゴールが組織のゴールに包摂されればいいのです。そうすれば、組織のゴール達成で、自分のゴールも達成できます。逆もまた、しかりです、

 

 たとえば、個人のゴールが「年収2000万円」だったとしましょう。そして、会社のゴールが「世界平和に貢献する会社にする」だったとします。そんな抽象度の高いゴールを設定している会社の社員たちは、人の文句やうわさ話をいったりすることなく、最新の世界の情勢などについてのコーポレートトークをするでしょう。

 そういう会社が、優秀なコンテンツや商品を生み出さないわけがありません。そうなると、会社員の年収はおのずと高くなり、「年収2000万円」も楽々クリアできるというわけです。もし、組織と個人のゴールが、まったく共通点を持たない場合は、それぞれの抽象度を上げ、両方を包摂するゴール設定を考えてください。

 

 高いレベルのゴールが達成できる組織というのは、チーム全員のエフィカシーが高いということになります。もし組織の構成員が、コーチと同等以上のコーチング能力を備えていたら、その組織はコーチが放っておいたとしても、お互いに組織のゴールに向きあえるので優秀なチームになり得ます。

 そして、ゴール自体は構成員によって組織のゴールが常に更新されていくのがベストと考えてください。複数あるのも理想です。

 チームパフォーマンスを最大化させるリーダーとは、現状の最適化ではなく、何かすばらしいイノベーションを生み出すコーポレートカルチャーの醸成ができる人物です。

 真のリーダーは勝手にすごいことをして、それを見た人が後からついていくものです。その意味で、リーダーはコーチではありません。しかし、素晴らしいリーダーには必ず優秀なコーチがいるものなのです。

 コーチングの目的は真のリーダーを作ることです。そして、あなたの人生においては、あなた自身がリーダーなのです。

 コーチングで自分自身を変革し、真のリーダーを目指すうち、そうした意識の高い人のもとには、多くの人が集まってきます。気がつけば、人間関係は一変しているでしょう。また、コレクティブエフィカシーの高め方は、対人関係を考えるうえで大きなヒントになるのです。

 引用終わり

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

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F-261:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

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 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

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 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 

 

人は自分自身の死を見据え、その意味を知り、死に(が)近づく時間の流れをしっかり認識した上で、目の前の一瞬を鮮やかに生きるべき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そのポイントは「1つ(あるいは2つ)上の抽象度で考え続ける」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

抽象度とは「情報空間における視点の高さ」のことです。抽象度が上がると、見渡せる(潜在的)情報の範囲は広がり、一方で具体的な情報が減ります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 F-259vol.3)の追記内で「コーポレートコーチングと縁起の関係」を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

コーポレート空間で考えると、ピラミッドの形で表現される組織図の上に行けばいくほど、アクセス可能な(潜在的)情報は増え、現場レベルの具体的情報は減っていきます(認識しづらくなる)。

ここでポイントとなるのは「抽象度の移動のしやすさ」。高い抽象度次元から低い抽象度次元への移動は簡単にできますが、低次から高次への移動は簡単ではありません。

つまり、組織図において上の立場の人は(その気になれば)現場のことをしっかり理解できますが、下の人は上の立場をなかなか理解できないということ。

Q-192:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか? Vol.1;抽象度&ゴール

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25534400.html

 

ずいぶん昔の話ですが、病棟の看護師長が、自室を使用せずに、わざわざ病棟詰所内でデスクワークを行っていたことがありました。その理由を問うと、ある特定の部下に「仕事をしていない」と陰口を叩かれるらしいのです。

陰口を叩く職員に直接確認したところ、案の定、低い抽象度の視点でしか状況が把握できていませんでした。そのため、部門長としての行う業務は“仕事”と認識されなかったのです。

 

「ちゃんと仕事をするべきだ」という強い思いと「仕事をしていない」という現状評価(陰口を叩く職員の解釈)のギャップが不協和を生み、陰口を叩くという行動になってあらわれたと考えられます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *詳しくはこちら↓

 S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

まず理解するべきなのは、「組織の中で自分がどんなポジションにいるかで、重要とみなす情報やその処理の仕方が異なってくる」という事実。自分が属するフレーム以外の情報の認識や運用はできません。フレームによりスコトーマが生じるからです。

「組織」とは、会社など仕事上の話だけでなく、家族や友人関係、社会といった“つながり”のこと。つまり、縁起です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

ほとんどの人が縁起空間中のポジション(ex.;職種、役職)によって、特定のフレームにはめ込まれて生活(ex.;仕事)をしています。そのフレームはまわり(ex.;先輩や上司)から教えられたことを元に構築されたはず。コーチングでいうと「ブリーフシステム」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

それで滞りなく生活(仕事)ができていたならば、「このフレームが絶対だ」と信じ込んでしまいがち。そうなると自分が属するフレーム以外の情報がますます認識できなくなります。その状態が「傲慢」です。

そんな状態では“現状の外”にゴールを見いだすことはできません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

よって、「うまくいっている」「自信がある」「信念が固い」という人(組織)ほど危険であるといえます。組織図でいうと上に位置する人ほど、時間でいうと経験を積んだベテランほど、かえって“大切なこと”がスコトーマに隠れてしまう危険が高まります。

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

本当は抽象度の上げ下げでスコトーマをコントロールし、(同調ではなく)共感することができるはずなのに。

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

苫米地博士は「日本の企業社会は組織のピラミッド構造が強固で、現場で上から求められる成果を上げることで一段、また一段と出世の階段を上る仕組みが根強い」「そのため、各人が自分のポジションに縛られたフレームしか持てず、スコトーマだらけになりやすい」と語られています。

つまり、“現場主義”が強すぎて、仕事に対する抽象度の高い人材が育ちにくいということ。

Q-001:三現主義

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4613755.html

 

確かに現場での具体的な運用能力を高めれば、スペシャリストにはなれます。しかし、それは組織側から見て、フレームごとに有用な人材を育てているだけの話。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 スコトーマだらけの「フレームごとの有用な人材」は、容易に「傲慢」に陥ってしまいます。最初(F-257/vol.1)に確認したとおり、傲慢=権力側です。

そして、権力とは「過去のしがらみ」でもあります。そのままではいつかモチベーションを失い、「不満」だらけの日々にまた戻ってしまうでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

では、どうすればよいのでしょうか?

 

F-262につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 縁起の理解はコーチやメンターになるための最低条件

 私は、人は縁起を理解したならば、コーチやメンターになるべきだと思っています。

 釈迦のように、縁起の考えを他人に教えることができるようにならなければいけないわけです。

 そして、人にコーチングを施すコーチになるには、まず大前提として、縁起の考え方をマスターしておかなければなりません。

 人をゴールに導く立場にある人は縁起のことをきちんと理解していないといけないのです。そういう人でないと、人を指導する立場になったらいけません。利己的な人は迷惑なだけです。常にクライアントの利益を考えられてこその指導者です。

 「縁起を理解している」ということは、コーチになることの最低条件、または「資格」といえるでしょう。

 でも、「縁起を理解している」だけでは、もちろんなれません。普通免許を持っていれば、自分の車の運転手にはなれますが、人の命を預かることになるタクシーの運転手にはなれません。運転免許を持っているだけで、誰もがアイルトン・セナ級のF1レーサーになれるというわけではないのです。

 

 しかし、この世には、縁起を理解していないうえに、本当のプロとはとてもいえないようなコーチが蔓延しています。

 というのも、現在は「コーチ」や「コーチング」という言葉が流行し、やたらと多くの人が「コーチ」と名乗り、「コーチング」に関する講座も数多く開かれています。

 ここで問題になるのが、たいした知識や技能がない人がコーチを名乗り、詐欺まがいとはいわないまでも、それに近いコーチングをしていることです。そういう人たちは、マーケティング力にだけは長けていて、お気軽に「◎〇コーチング協会」というものを作り認定コーチを量産し、多くのクライアントから多額のコーチング料を受け取っています。

 今、ちまたに溢れているコーチングの多くは、クライアントに対して「have to(義務感)」を強制します。クライアントは「やらされている」という感覚から途中で苦しくなったり、自信を失ったりします。

 厄介なのは、偽物のコーチングでも多少の結果が出てしまうということです。これは当然といえば、当然のことなのです。

 なぜならば、今まで何もやっていなかった人がコーチングを受ければ、短期的には何らかの効果が出てしまうからです。

 しかし、そこで結果が出たと思って、偽物のコーチを信じてしまうと、長期的には必ず大きな問題が起きます。それに気がつかないで、偽物のコーチングを受け続けると、間違ったゴールを設定されてエフィカシーを下げる結果になったりするなど、人生を狂わされることになります。

 偽物のコーチが行う間違ったコーチングを受けるのは、何もしないよりも悪い結果を生みます。

 

 コーチングに限らず、指導者はあなたの人生、人間関係を大きく左右します。指導者を見極める際には、相手に縁起の理解があるかどうかを一つの判断材料にしてみてはいかがでしょうか。自らが指導者になる場合も自他の区別のない状態で相手のために指導することで豊かな人間関係が生まれます。

 引用終わり

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29723230.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

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F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 

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Amazon.co.jp: もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。─ (TAC出版) eBook : 苫米地 英人:

 



F-262:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 

 

苫米地博士は「日本の企業社会は組織のピラミッド構造が強固で、現場で上から求められる成果を上げることで一段、また一段と出世の階段を上る仕組みが根強い」「そのため、各人が自分のポジションに縛られたフレームしか持てず、スコトーマだらけになりやすい」と語られています。

確かに現場での具体的な運用能力を高めれば、スペシャリストにはなれます。しかし、それは組織側から見て、フレームごとに有用な人材を育てているだけの話。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 スコトーマだらけの「フレームごとの有用な人材」は、容易に「傲慢」に陥ってしまいます。最初(F-257/vol.1)に確認したとおり、傲慢=権力側です。

そして、権力とは「過去のしがらみ」でもあります。そのままではいつかモチベーションを失い、「不満」だらけの日々にまた戻ってしまうでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

では、どうすればよいのでしょうか?

 

 

フレームにより生じるスコトーマをはずすためには、より抽象度の高いフレームの新たな構築が必要です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「フレーム」とはゲシュタルトのこと、「より抽象度の高いフレームの新たな構築」とはゲシュタルトの再構築のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

それでは新たなフレームをつくる=ゲシュタルトの再構築のためのイメージトレーニングを紹介いたします。医療バージョンで説明しますが、皆さんは自身と関係するイメージに置き換えてください。

Q-226ReplaceしたらそれがDominantになればいいのですかね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

まずは、「現状のフレームと同じくらいのレベルの別のフレーム」を作りましょう。

例えば、もともと「医療病棟看護師のフレーム」を持っている人なら、「外来看護師のフレーム」「通所リハビリ看護師のフレーム」「介護医療院看護師のフレーム」「訪問看護師のフレーム」という感じ。

 

フレームを作るためには、その仕事の目的や1日の仕事の流れ、仕事の考え方がイメージできれば十分です(IImage)。大切なのは、そのイメージをどんどん強化して、実際にその仕事をしているかのような強い臨場感を持つこと(VVividness)。休憩時間などに実際に業務を体験してみると理想的です(I×V)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

このイメージトレーニングを重ねることで、皆さんが持っている現状のフレーム(例えば「医療病棟看護師のフレーム」)の抽象度を1段階上げることができます。

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

それならば実際に職場環境を変えてしまえば、つまり配置転換を行えばいいと思う方もいらっしゃるはず。私もそのように考えています。それどころか、可能な限り他職種の仕事も経験するべきだと思っています。介護士、理学・作業療法士、言語聴覚士、公認心理師(臨床心理士)、薬剤師、レントゲン技師、管理栄養士、調理師、事務職、そして医師という様々な機能・役割を実際に体験してみるのです。

 そのような試みがうまくいくために、誰もが常に意識に上げておかなければならない重要なポイントがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 それは「なぜ他職種のイメージトレーニングをしているのか?」「なぜ配置転換をするのか?」「なぜ実際に他職種の仕事を経験するのか?」という問いの先にあるゴール!

ゴールがなければ、そしてゴールが共有できていなければ、新しいフレームを作ることはできません。スコトーマが外れないからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 スコトーマを外し新しいフレームを作る際にネックになってしまうのが、今回のテーマである「傲慢」です。「なんで私が〇〇しなければならないの?」といったセルフトークが生まれるような状態では、ゴールを設定し共有することも、抽象度を上げることもできないでしょう。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

大切なのは“内”を変えていくこと。詳しくはこちらでどうぞ↓

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

話を戻します。

別のフレームをイメージの中で構築できたら、それをもともとのフレームと統合させて、さらに大きなフレームを作っていきます。

例えば、「医療病棟看護師のフレーム」に「外来看護師のフレーム」「通所リハビリ看護師のフレーム」「介護医療院看護師のフレーム」「訪問看護師のフレーム」を次々と組み合わせていけば、「医療法人〇〇看護部門のフレーム」を作ることができます。

そして、「看護部門のフレーム」をつくり上げたのと同じ要領で、「介護部門のフレーム」「リハビリテーション部門のフレーム」「薬局(薬剤部門)のフレーム」「検査部門のフレーム」「栄養部門のフレーム」「事務部門のフレーム」、そして「医局(診療部門)のフレーム」をそれぞれイメージの中でつくり上げていきます。

 

すべての部門のフレームを統合することができれば、「医療法人〇〇のフレーム」というさらに高い抽象度のフレームを持つことができます。それはリーダーが持つべきフレームです。

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 

「医療法人〇〇のフレーム」を作ることで、病院全体や自分が所属する部門・部署、そして自分自身が置かれている状況などを、客観的かつ俯瞰的に見ることができるようになります。

すると、個人の問題にとどまらず、より高い抽象度で大きな問題を発見し(case)、解決する(plan)ための発想が生まれてくるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

それは前々回(F-260)まとめた「全体が分かることで部分が分かる」状態であり、ジョブズが言及した「connect the dots」の実現です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

そして、それは「ゲシュタルトの再構築」であり“超越”。つまり、「傲慢」の克服でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 ただし、「傲慢」を克服したかに思えたとき、それと同時に危険な“落とし穴”が生じます。次回はその“落とし穴”を明らかにし(case-side)、その後対処法をお伝えします(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

F-263につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 洗脳と縁起の関係

 世の中には、「悪いコーチ」がいます。自分のゴールのために相手のゴール設定をして、自分のために相手の縁起に関わる人です。それを「洗脳」といいます。本当のいいコーチとはクライアントのゴールのためにゴールを探し、クライアントのゴールのために縁起に関わる人のことをいいます。

 

 「洗脳」は一つの縁起から抜けられなくなっているという状態です。

 その場合、洗脳者は信者と直接会い、コーチング的なことをするわけです。カルトの集団は、いうなれば、悪いコーポレートコーチングされた集団ともいえます。

 このように、洗脳とはたいがい「教祖」などといった物理的な存在が行っている場合が多いです。

 死んだ人の著作を読んで、その宗教にはまっている人は、洗脳されたとはあまりいわないものです。やはり直接会うという、ダイレクトな人間関係の中で、特別な縁起が生まれるものなのです。

 しかし、会うことが大事な理由は、決して「物理空間を共有することが大事」だからではありません。なぜかというと、コーチとクライアントは厳密には「臨場感空間を共有している」とはいえないからです。

 一般的に、普通の人は「物理空間に一緒にいること」を「空間を共有する」といいます。

 しかし、たとえば、あなたは電車で隣に座っている他人に洗脳されてしまうでしょうか?

 洗脳されませんよね。極端なことをいえば、コーチはクライアントのことを、電車で隣同士になった他人くらいにしか思っていません。とすると、コーチのいる空間とクライアントのいる空間は、電車の他人同士くらい違うものということになります。

 この点がコーチングにとって大事なことです。コーチはクライアントに介入しますが、クライアントに介入されてはいけないのです。そうしないと、ミイラ取りがミイラになってしまいます。

 もし、コーチとクライアントが「臨場感空間を共有」してしまったら、うつ病の患者に影響されてしまう精神科医のようなもので、「どちらがコーチングしているのかわからない」状態になってしまいます。

 コーチはクライアントの問題空間に関わりますが、共有しません。もし、コーチング中に、コーチとクライアントが臨場感空間を共有していると思っている人がいたら、それは根本的にコーチングや洗脳を誤解しているということです。

 

 コーチングや洗脳は、一方的な関係で、コーチとクライアントの見ているものや感じているものは、それぞれまったく違うものです。

 もし、コーチがクライアントに対し、主観的な気持ちを持ったならば、それはコーチとして失格です。コーチは、クライアント本人が設定したゴールの達成にのみ、興味を持たなければいけません。

 引用終わり

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

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一緒に楽しみましょう!

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F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

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Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編(コーチング実践者~コーチ向け)>;人類には“今”しかない>

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Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

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F-263:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29847568.html

vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 

 

前回は、フレームによりできるスコトーマを外すための「フレームワーク」=「ゲシュタルトの再構築」について説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 「ゲシュタルトの再構築」とは“超越”のこと。より大きなゲシュタルトを構築するほど、「傲慢」を克服することができます。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 ただし、「傲慢」を克服したかに思えたとき、それと同時に危険な“落とし穴”が生じます。

今回はその“落とし穴”を明らかにすることがテーマ(case-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 先に答えをいうと、“落とし穴”とは「知の呪縛」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

「知の呪縛」とは、「知識が増えることで新たに生じるスコトーマ」のこと。前回紹介したワークによりスコトーマを外していくほど、新たなスコトーマが生じさらなる飛躍を妨げてしまうことがおこりえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

経験を積んだ人(ベテラン)、「うまくいった」と自信(過信)がある人、あるいは組織図で上に位置する人ほど、大切なことがスコトーマに隠れてしまい“裸の王様”になっていることが少なくありません。具体的な例がすぐに思い浮かぶはずw
 …
それが「知の呪縛」の状態です。

(「知の呪縛」の遙か手前で「無知」により“裸の王様”化しているケースもあります↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

優れた先人はこの事実に気がついていました。

 

例えばヘンリー・フォード(1863~1947年)。米フォード・モーターの創設者です。

フォード社では職員の採用方法がユニークでした。会社が採用候補者に尋ねたのは氏名、年齢、配偶者の有無、働く意欲があるかどうかだけ。英語を話さなくても、犯罪歴があっても関係ありませんでした。事実として、フォード社には盲目の人やろうあ者、片足や片腕のない人達が、健常者と同じ賃金で雇われていたそうです。

このような開かれた考え方は、現在では当たり前のことかもしれませんが、1920年代においてはかなり珍しいことでした。まさにNot Normal

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5305837.html

 

しかし、そんなオープンな採用基準であったのにもかかわらず、フォードは「専門家」は雇いませんでした。フォードの著書には「専門家は物事に対して最初からできるはずがないと決めつけてかかることが多い。それよりも、先入観なしに“問題に飛び込んでいく愚か者”の方が好きだ」と書かれています。

 (“問題に飛び込んでいく愚か者”の一例はこちら↓  江戸の時代を生きたNot Normalな先人です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533150.html

 

医療現場に限らず、社会はますます「専門家」の集まりになっています。情報量がどんどん増え続け、(情報)宇宙自体が抽象度が下がる方向に拡張し続けているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

今の時代、フォードのように「専門家」を排除するだけでは解決しないでしょう。

では、どうすればいいのでしょうか?

 

“問題に飛び込んでいく愚か者”であり続け、知識により作られてしまう限界を突破し、さらに大きく進化・向上し続けるために、何を心がけなければならないのでしょうか?

 

 

私が思う「心がけ」はとてもシンプル。

参考にPanasonic創業者 松下幸之助さん(1894~1989年)の言葉を紹介します。「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」(PHP研究所)からの引用です。

 

松下幸之助さん(Wiki.、1960年代)

1960年代初期頃

Wikipediaより引用

 

 

 ひとつの心がまえとして、やはり素直な心にならなければいけないと思います。自分の利害や感情、欲望といったものにとらわれない素直な心にいつもなるということです。そうすれば、人から意見を聞いたような場合でも、「そうですか。じゃあひとつやってみましょう」ということが、ごく自然に言えます。ところが、なまじ学問をして知識や技術を知っていますと、それにとらわれて、人の言うことでもなかなか素直に聞けない。そのために経営のコツを悟るのにも時間がかかる。そういった姿が少なくないのではないでしょうか。

 素直な心については、私は以前から、その大切さを人にも言い、自分自身にも言い聞かせて、その向上に努めているのですが、常住坐臥、常に素直な心になることができれば、人間というものは、物事の本当の姿、実相を見ることができるようになって、あたかも神のようにといってもよいほど、強く正しく聡明になることができると思います。

 そうなれば、商売や経営において何が大切かといったことも的確につかむことができましょうし、人を生かしていくにはどうすればよいかというようなことも、その時々に応じて正しく判断できるようになるでしょう。それは経営のコツを会得した姿にほかならないと思います。その意味では、素直な心になるところにこそ経営のコツを得るコツがあるといっても決して過言ではない気がしています。

引用終わり

 

 

そう、「知の呪縛」を打ち破るための心がけとは「素直」。「傲慢」の正反対にあるといえる心の状態です。

 

F-264につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 縁起を理解していない者はリーダーになってはいけない

 いうまでもないことですが、この世の中、縁起のことをわかっていない人がリーダーや指導者の立場になってはいけません。なぜかというと、他人に多大な迷惑をかけてしまうからです。

 縁起のことがわかっていない人物がリーダーになると、その行動は独善的なものになってしまいます。なぜなら、彼らは、自分の持つ価値観や物差しが絶対的に正しい、と信じて疑わないからです。

 国民のことを微塵も考えない人たちがリーダーでは困ります。彼らには、彼らが全面的に正しいと信じている経済学者や経済理論が存在し、それが絶対的に正しいと考えています。そうではなく、たとえば中小企業で働く大多数の労働者がどういう境遇であるかに興味を持つ人でないといけません。

 

 リーダーの立場にいる人が、本質を見誤ってはいけないということです。

 下にいる人間は、自分たちのリーダー的立場の人物が本物かどうかを見抜かないといけません。

 その最低限の指針が「縁起を理解しているかどうか」だと、私は思っているわけです。縁起の理解はリーダーの最低条件です。

 引用終わり

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29723230.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html

F-160~:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405497.html

Q-086181122福祉講演会(鹿児島県)- 08

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16947385.html

Q-243~:続・気楽に生きたいのですが… ~「気楽に生きる」ということ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

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F-264:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -後編-

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29847568.html

 vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 vol.8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -後編-

 

 

医療現場に限らず、社会は様々な「専門家」の集まりでもあります。今の時代、フォードのように「専門家」を排除するわけにはいきません。では、どうすればいいのでしょうか?

“問題に飛び込んでいく愚か者”であり続け、知識により作られてしまう限界を突破し、さらに大きく進化・向上し続けるために、何を心がけなければならないのでしょうか?

 

「知の呪縛」を打ち破るための心がけとは「素直」。「傲慢」の正反対にあるといえる心の状態です。

 

私は学生の頃、複数の先生方に、事あるごとに「素直さが大事だ」「素直でなければ大成しない」「素直になれ」と教えられて(怒られて)きました。中学生の頃はとくに。そういえば、ある日廊下ですれ違った教頭先生に、いきなり「もっと素直になりなさいよ」と諭されたことも。それまで教頭先生とはなんの接点もなかったのにw

Q-229:低年齢の子どもも後編;しつけと教育の違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

それだけ当時の私が素直でなかったのだと思いますが、毎日のように言われ「そんなものか」と思いながらも、反発を続けました。ブリーフが「rebel」だったからでしょう。

当然、「素直にならんか!」とさらに怒られましたが。

F-252It’s my life~No goals, No life~ <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29304282.html

 

コーチとして振り返ると、当時の私は“素直さ”を「疑いなく他人の意見を受け入れること」と思い込んでいました。それでは“私”がますます「他人の意見」で塗り固められてしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんな“私”のまま歩む人生は「無人運転」と同じ。よくて「自動運転」です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

一方的な受け入れは、まさに洗脳です。他人の情報を疑いなく信じると、その他人よりも抽象度が低くなってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

第二次世界大戦前の日本やヒトラーにあおられたドイツ、現在の北朝鮮のような異常な雰囲気は、大衆の抽象度の低さが生みだしているに違いありません。なにかと過剰に反応する韓国や中国の姿も、“教育”という名の洗脳により抽象度が低く抑えられている結果なのでしょう。

もちろん、WGIPというGHQの洗脳プログラムを受け入れた戦後の日本も同じ。その延長上に現代の社会システムが構築されています。

F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 

当時の私は、抽象度(Levels of abstraction)という現代分析哲学の知識はありませんでしたが、一方的に受け入れることの怖さを肌で感じていたのかもしれません。

 

その後、松下幸之助さんがいう“素直さ”とは、「一方的に受け入れよ」とか、「盲目的に信じよ」という意味ではないことに気がつきました。

常に素直な心になることができれば、人間というものは、物事の本当の姿、実相を見ることができるようになって、あたかも神のようにといってもよいほど、強く正しく聡明になることができる」という言葉を苫米地式で読み解くと、「思考し続け、抽象度を上げよ」「主観から客観(俯瞰)に移行せよ」ということだといえます。

PM-06-12:仮説07)思考停止

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 抽象度を上げて客観的に判断するためには、自我から離れる必要があります。自我がスコトーマを生むからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

つねに「自分の認識にはスコトーマがある」ことを意識に上げる

その上で、自我から離れ、スコトーマを外し続ける

 

そのような生き方が“素直さ”なのだと、今は考えています。

 

 

私たちは、日々新たな知識を得て、経験を重ね、生きています。

その記憶の重なりが自我をますます分厚くしてしまい、目の前の世界を固定化してしまっています。「〇〇 とは△△だ」というゲシュタルト(フレーム)で認識し、いわゆる「思い込み」「先入観」が強くなってしまうのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

とくに過去にうまくいった体験や成功した記憶がある人ほど危険です。「知の呪縛」により“裸の王様”と化してしまいます。

PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

では、「思い込み」や「先入観」を排除し、“素直な心”で、情報を客観的に判断し続けるためにはどうすればよいのでしょうか?

 

 

答えは「まっさらなフレームを持つ」こと。

「新人のフレーム」を持つとイメージしていただければ、わかりやすいかもしれません。

 

F-262vol.6)で取り組んだ「より大きなゲシュタルトの再構築(フレームワーク)」と同時に、「まっさらな新人の視点」で目の前の世界と向き合うのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

苫米地博士は「逆向きのスコトーマ外し」と表現されています。その「逆向き」が加わることで、「知の呪縛」から逃れることができ、さらに理解を深めることができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

ゴールに向かってさらに大きなゲシュタルトを構築しながら、同時に逆向きのスコトーマ外しを行えば、“限界突破”しながらもっと楽しく働き、“超越”しながらもっともっと社会に貢献することができる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

それが「初心忘るべからず」という世阿弥の言葉の本質。

 

その「逆向きのスコトーマ外し」を、ぜひ意識に上げ続けてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

F-265につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 リーダーは縁起を最適化し、うまく運用するべし

 さらに、リーダーが意味のある存在になるためには、縁起を理解しているだけではいけません。縁起を理解&最適化し、うまく運用しなければなりません。

 たとえば、私はパイプ・コレクターでして、たいへん価値のあるパイプをたくさん持っています。そして、日本が世界に誇る、パイプを中心とする喫煙具類(シガレット、たばこ、葉巻、煙管)の輸入・販売・製造会社である、柘製作所とつき合いがあります。

 あるとき、親しくしている柘製作所の社長と常務が私のオフィスに遊びにきました。

 その際、私はヨーン・ミッケというデンマークの喫煙用パイプ工芸家の作ったパイプを吸っていました。彼は天才的なパイプ作家として、世界的な名声を得ており、彼の作ったパイプは名品としてパイプ愛好家たちの垂涎の的となっています。

 それゆえ、彼が作ったパイプは数が少ないこともあり、生前からかなりの高値で取引されています。しかも今は、作者が亡くなっているので、中古品でも彼の作品を入手することは非常に困難なのです。

 彼らは、私のパイプを見た瞬間に「すごい! ミッケのカタログに出ていない希少品ですね」と瞬時にその価値を見抜いたのです。

 ヨーン・ミッケのパイプを見て「貴重ですね」「高級品ですね」というのは、パイプ業界のバイヤーなどならすぐわかるでしょう。しかし、「カタログに載っていない」という情報を持っているのは、非常に驚くべきことなのです。

 

 なぜ、彼らは見抜くことができたのでしょうか。実は現在、柘製作所にはヨーン・ミッケのご令嬢がいるのです。彼女は一流のパイプ職人を目指し、柘製作所の工房で働いており、柘製作所は彼女を引き受けるにあたって、ヨーン・ミッケの遺産であるヨーン・ミッケが過去に作った全カタログを手に入れたのです。

 それゆえ、社長と常務は、カタログに私の持っているパイプが掲載されていないことがわかったのです。

 という背景があり、社長と常務はパイプを見た瞬間にカタログに載っていない希少品としての価値を見抜いたわけです。

 私はこのとき、社長がリーダーたる資格を持っていると感じました。こうした知識と行動の蓄積に基づき、素晴らしい結果を引き出せる人物こそが、会社の社長などリーダーの資格があるということです。彼の発言はたくさんの知識の賜物であり、これがコンピューターデータベースならば、カタログに出ていない希少品の情報は入っていないので、永遠に検索に時間がかかることでしょう。

 私の持つパイプの形を見て瞬時に「あれはヨーン・ミッケだ」と判断し、さらにカタログに載っていたかどうかを瞬時に思い出せるということ。ここまで到達するには、その道で三十年、四十年やり続け、知識を得ないとなりません。そのうえで知識を最適化し、瞬時に引き出せるようにしているというわけです。

 つまり、リーダーは「知識をものすごく超高速に運用する」ことができないといけないのです。

 釈迦は、悟りには「宇宙サイズのゲシュタルトが必要」だと言っています。ですので、リーダーの条件は縁起を理解しており、縁起関数を最適に超高速で、超並列的に動かすこともできる能力があるといえるわけです。

 しかし、それは時間をかけて勉強すればできることです。決して不可能なことではありません。

 実際、このようなことができる人は社会で確実に重宝されます。人から必要とされるようになるほど、相手のための人間関係を作ることができるようになるのです。

 引用終わり

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。「現状の外」はゴールのポイントの1つですが、なかなかわかりづらい(実感しづらい)概念でもあると思います。

そこで今回のセミナーではたっぷりと時間をかけながら、シンプルに「現状の外」を追求します。お楽しみに。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

Q-285:ドーパミンの分泌をvol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 

 

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F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29847568.html

 vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 vol.8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

 vol.9;“初心”とは?

 

 

ゴール更新によってさらに大きなゲシュタルトを構築しながら、同時に逆向きのスコトーマ外しを行えば、“限界突破”しながらもっと楽しく働き、“超越”しながらもっともっと社会に貢献することができる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

それが「初心忘るべからず」という世阿弥の言葉の本質。

 

その「逆向きのスコトーマ外し」を、ぜひ意識に上げ続けてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

 ところで、“初心”とは何でしょう?

 

 一般的には「新しいことを思い立った時の純粋な心の状態」をいうはず。

 この場合の「新しいこと」は、何らかの目標が生みだしています。その目標はブリーフシステム(Belief SystemBS)が生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 これまでお伝えしたとおり、ブリーフシステムを作るのは他人の判断や社会の価値観です。「私は“本当の私”ではない」ということ。

当然、“初心”も“本当の私”による自由な思考ではなく、「無人運転」「自動運転」中のひとつの自動プログラムに過ぎません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 “本当の私”による“初心”は、現状の外にゴールを設定し、自分中心を捨てていくことではじめて手に入れることができます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 では、コーチングを学び実践する者にとっての“初心”とは何でしょう?

 

 コーチングマインドの基本は、「want toしかやらない」と「過去は一切関係なし」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そして、本当の“本当の私”とは、「関係の結び目」であり、「ダイナミックに変化し続けるもの」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 コーチングマインドや“本当の私”について考察すると、それらと“初心”は両立できないことがわかります。いつしかhave toになりかねない上に、時間の経過とともにどんどん過去になって遠ざかっていくからです。一言でいえば、「空(くう)」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 ゴールは更新していくものです。

 ルー・タイスさんの言葉でいうと、「かつての夢は、今日を生きる必需品になる」。

 S-04-20:「問題を解決すべき課題に変えてしまう」3つのポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23715889.html

 

 ところが、“初心”にこだわればこだわるほど、過去に囚われることになります。コーチングマインドでは「時間は未来から過去へと流れる」はずなのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 では、あらためてコーチングを学び実践する者にとっての“初心”とは何か考えてみましょう。

 

 以下、苫米地博士の著書「『ツキ』を引き寄せる洗脳術 ~自分を磨き上げる秘密のメソッド34~」(三才ブックス、p36)から引用します。

 “初心”を意識に上げながらお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

「ツキ」を引き寄せる洗脳術

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「ツキ」を引き寄せる洗脳術 自分を磨き上げる秘密のメソッド34 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

 レッスン06 その判断は本当に正しいのか?

 Is your judgment really correct

 

 強制ではなく自発的に選択すべし

 「ツキ」を引き寄せるためには、あなたにとって有益となる判断を自由意志で決定しなければなりません。決して強制されて決定してはいけないのです。

 

 あなたにとって必要な「ツキ」を引き寄せるには、高い抽象度で情報を見定めることが絶対条件です。と同時に、あなたは自分にとって有益になる判断を自由意志で決定しなければなりません。

 自由意志の裏にあるのが意図性です。英語で「インテンショナリティ(intentionality)」に当たります。直訳すると、意志ではなく意図。つまり、自由意志とは、自分がどういう意図を持っているかということです。

 

 皆さんは『スタートレック』というドラマをご存じでしょうか。宇宙を舞台に、地球人を始め異星人や宇宙艦などが登場して様々な困難を乗り越えていくアメリカのSFテレビドラマシリーズです。

 『スタートレック』では、地上の乗組員が空中の宇宙艦に乗り込む際、転送装置を使って瞬間的に移動しています。これは、乗組員を量子レベルで分解して艦内で復元し、地上にいる乗組員を消去しているという設定です。

 ちなみに、iPodでお馴染みのアップル社がリリースしている音楽管理ソフト・iTunesも、楽曲を売買する際に同じ仕組みでやり取りしています。客がiTunesで楽曲を購入して自分のパソコンにダウンロードしたものを別のパソコンに移動させれば、元のパソコンにインストールされているiTune内の楽曲は消去されてしまいます。

 さて、ここで質問です。もし『スタートレック』で、乗組員を艦内にコピーした後、地上にいる乗組員を消去し忘れていたとしたら、艦内の乗組員と地上にいる乗組員、どちらがオリジナルでしょうか。あるいは、コピーした先のパソコンの楽曲と元のパソコンの楽曲、どちらがオリジナルでしょうか。

 答えはどちらも前者です。乗組員が艦内にコピーされた瞬間、地上の乗組員はオリジナルではなくなります。iTunesの場合も、楽曲をコピーした瞬間、コピー先のパソコンの音源がオリジナルとなり、元のパソコンの楽曲は違法コピーに変わります。

 なぜなら、そこには「意図」があったからです。乗組員には「艦内に移動したい」という意図があったので、艦内の乗組員がオリジナルとなります。

 その人のインテンショナリティが、オリジナルを決めているのです。もっといえば、インテンショナリティが存在の意義を決めています。

 ですから、地上の乗組員がいくら「私がオリジナルだ」といったところで、その主張は通りません。インテンショナリティに合致しなければ、消去されてしまいます。

 

 これは何もSFiTunesに限ったことではありません。我々、生物の進化にもインテンショナリティがあります。

 生物は通常、子どもが成長すると親は死にます。というのは、1つの空間で親世代と子世代が競争すれば、必ず親世代が勝ってしまうためです。

 親が勝てば、種の存続は望めません。そのため、進化の過程で、子どもが成人すると親が死ぬようにプログラムされているのです。人間の場合は、成長が遅いため、種の存続のインテンショナリティが子世代と祖父母世代になっているかもしれませんが。

 とにかく、行動でも思考でも「次に何をするか」という将来に対する自分の意図がインテンショナリティです。

 あとは、それが自由かどうかです。乗組員自身が自発的に望んで移動したのか、強制的に移動させられたのか。強制的なら、自由意志ではないでしょう。

 自由意志は、強制ではなく、自発的に選択しなければいけません。そして、それが「ツキ」を呼び込む2つ目の条件となるわけです。

 引用終わり

 

 

 行動でも思考でも「次に何をするか」という将来に対する自分の意図がインテンショナリティ

インテンショナリティがオリジナルを決める

インテンショナリティが存在の意義を決める

 

 

そう、コーチングを学び実践する者にとっての“初心”とは、「『次に何をするか』という将来に対する自分の意図」の結実であるゴールのこと。“初心”=ゴール側が“本当の私”であり、オリジナルです。

 

 “初心”=ゴール側を保ち続けることが「素直さ」であり、「傲慢」を克服する秘訣である

 

 苫米地博士に学びながら、私はそのように確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

F-266につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 知識のゲシュタルトを上げるには自己投資が必要

 ここでは、リーダーを別の見方で考えてみましょう。

 リーダーというのは「抽象度の高い空間」です。

 抽象度が高いというのは、任意のいくつかの知識や事実より、一つ上だということです。任意のいくつかの知識や事実の数が多ければ多いほど、抽象度は上がる可能性が高いということになります。

 抽象度を上げるためには、とにかく知識がないといけません。そして、知識を得るのは、お金や行動も必要です。誰も知らないような貴重な知識を得るには、お金が必要なこともままあります。いい知識は、そう簡単には誰も手放しません。

 そして、もう一つは、足繁く時間をかけて知識を手に入れることです。その二つの方法を実践したら、知識は増え、あなたの知識のゲシュタルトは増加し、抽象度が上がっていきます。

 

 あなたの抽象度が上がるというのは、それだけあなたが力を持つということです。それこそがまさしくリーダーシップの証です。

 リーダーは単に情報を増やすだけではダメです。情報を増やしてから、さらに任意のいくつかの知識や事実より、上の抽象度を持たないといけないのです。ただし、知識量がなければ、絶対に抽象度は上がりません。そして、知識のゲシュタルトを増やすのは、最終的には地道なみなさんの努力にかかっているのです。

 知識のゲシュタルトが飛躍的に増加するのは、それぞれの知識のゲシュタルトに含まれている知識と知識が新しい別のゲシュタルトを形成し、一から知識を獲得することなしに新しい認識を生み出すからです。

 知識を身につけるときも同じで、全体像を知るためには勉強を始めたばかりのときは、なかなか理解が進みません。

 ところが、それをやり続けていると、あるとき急に、全体像が丸ごと理解できる瞬間がやってきます。すると、次の瞬間から新しい知識を理解するのはとても簡単なことになり、理解もどんどん深まっていきます。このような経験は、誰もが味わっているはずです。

 

 知識のゲシュタルトをたくさん身につけていくと、今度はそれが、技術や経済といった特定の分野を超えたところで起こります。要するに、それぞれの知識のゲシュタルトの中に含まれた知識同士が結びつき、新しいゲシュタルトが生み出され、それが社会観や世界観といった、大きなくくりの認識を生み出すわけです。

 引用終わり

 

 

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-関連記事-

F-236:自由訳「revenge」と「avengevol.3;「re」から「a」へ ~I’m vengeance~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28506753.html

F-251:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.8;選択>

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F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

Q-210:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? <回答1:ゴール&リーダーの観点で>

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Q-273:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~ vol.3;苫米地式「綸」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29323919.html

 

 

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F-266:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.10(最終話);「傲慢」を克服し「心の力(The Power of Mind)」を引きだす縁起>

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29847568.html

 vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 vol.8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

 vol.9;“初心”とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 vol.10(最終話);「傲慢」を克服し「心の力(The Power of Mind)」を引きだす縁起

 

 

 “初心”=ゴール側を保ち続けることが「素直さ」であり、「傲慢」を克服する秘訣である

 

 前回は「インテンショナリティ(intentionality)」について、苫米地博士の言葉を引用しながら説明しました。

 

 行動でも思考でも「次に何をするか」という将来に対する自分の意図がインテンショナリティです。そして、そのインテンショナリティが「オリジナル」を決め、さらには「存在の意義」を決めます。

 

 インテンショナリティが「オリジナル」を決め、さらには「存在の意義」を決める

 

 この部分はとても重要です。

 なぜなら、ほとんどすべての人が「オリジナル」ではないから。

 

思考を生みだすブリーフシステムは、他者の判断や社会の価値観によりつくられています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 よって、今思う自分の「存在の意義」も、元は誰かの判断や価値観です。それは誰も自身の人生を生きてはいないということ。厳しくいうと「無人運転」、よくて「自動運転」です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 インテンショナリティが「オリジナル」を決め、さらには「存在の意義」を決める

 

 この部分はとても重要です。

 なぜなら、「存在の意義」は人の心の根源にある死の恐怖と大いに関係するから。

 

死の恐怖の正体は「自己喪失感」。自己喪失感には、「自分という存在そのものが消えてなくなること」と「自分という存在の価値がこの世から消えてしまうこと」の2つがあります。

 PM-04-14~15:抽象度を上げて死を克服するワーク(Total Happiness

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8431066.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8431170.html

 

 じつは、宇宙と自我は同じもの。宇宙が消えない限り、死んでも自我は消えません。したがって、「自分が消えてしまうという自己喪失感」はまったくの杞憂です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 もう一つの「存在の価値が消えるという自己喪失感」に悩むのなら、今すぐに価値ある機能を見つけ、しっかり役に立つことを考えましょう。「存在の意義」を考え抜き、実践することそのものが救済になります。

その途中で、きっと新たなゴールを見つけるでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 苫米地博士は「生と死の取扱説明書」(ベストセラーズ)の中でこのように語られています。

 Q-270:薬をやめることはできますか? <後編;plan-side(ワーク付)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29241226.html

 

 

 もしあなたが、宇宙にとって普遍的な機能を果たすことができたなら、あなたが無価値になることはありません

 

 

「生」と「死」の取り扱い説明書

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 行動でも思考でも「次に何をするか」という将来に対する自分の意図がインテンショナリティです。そして、そのインテンショナリティが「オリジナル」を決め、さらには「存在の意義」を決めます。

 

そのインテンショナリティは、「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(サイゾー)内で苫米地博士が新たに提案された「スピリチュアリティ」のゴールとも重なります。

私が重要視しているのは、「スピリチュアリティ」というカテゴリ、あるいは「抽象度」というカテゴリのゴールを追究し続けるという覚悟。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

「『抽象度』というカテゴリのゴール」とは、例えば「抽象度を上げる思考をし続ける」というものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その覚悟が「傲慢」を自ら克服し、さらなる「心の力(The Power of Mind)」を引きだす縁起となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

このシリーズで私が伝えたかったのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 

 それは縁起の力でもあります。ヒーリングやコーチングのパワーの源泉となる「縁起力」です。

 

 最後に、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)から引用します。

 

 

ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにどうするか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるか?

 

 

 その答えをしっかり感じながらお読みください。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 たくさんの知識を得て深い世界観を持つようになって初めて遠くにあるゴールが見えてくる

 私の場合をお話ししましょうか。

 私は機能脳科学の学者であり、脱洗脳の専門家であり、天台宗で出家した仏弟子であり、さらに今、故ルー・タイスと共同で作り上げたコーチング理論である「TPIE」を普及させる活動を行っています。

 そして、すでに本書やいろいろなところで公言している通り、私の人生のゴールは「差別と戦争のない世界を作ること」です。

 10代や20代の頃を振り返りますと、私は自分が今のような生き方をするとは思ってもいませんでした。

 少年の頃はミュージシャンになろうと思っていたこともあったし、20代で三菱地所に勤め、アメリカに留学していたときには、「映画監督になろう」と考え、映画専門学校に通ったこともありました。

 そんななか、アメリカで認知科学を学ぶうちに「仮想現実の臨場感」というテーマに関わるようになり、帰国してオウム真理教信者の脱洗脳を行うことになったのがきっかけで深く仏教を勉強することになりました。そうやって釈迦の哲学を勉強するうちに出家することになり、たくさんの知識のゲシュタルトを身につけるようになったのです。

 その後、社会人と子どもたちの自己実現を助け、人生の高いゴールを達成する科学的な方法の普及という現在の活動へと私を導き、私自身も40代になってからさきに述べた人生のゴールを見出すようになりました。

 私がそうした人生のゴールを見出したのも、私がたくさんの知識のゲシュタルトを作ってきたからです。

 自分の経験を踏まえて読者のみなさんにいいたいことがあります。

 

 みなさんの中には「私はすでにしっかりした世界観を持っている」と思っている人も多いかと思います。しかし、その世界観はまだまったく不十分で、完成されていないパズルのようなものです。

 

 まだはめていないパズルのピースは、自分に無関係と思い込んで、そのまま放置されている部分です。確かにその部分の知識を持っていなくても仕事に支障はないし、逆に、その部分の知識を持ったところで、仕事や出世に直接役立たないかもしれません。だからこそ、まだ、ピースがはまっていないのでしょう。

 ところが、はめていないピースをそのままにしていると、そのパズルはいつまでたっても完成しません。パズルが完成しないということは、確固とした世界観を持てないということだけではなく、本当に心から実現したい自分の望みは何かということについても、理解が届かないことなのです。

 遠くにありながら本心から実現したいゴールは、はまっていないパズルのピースが目立つ世界観によって見出すことはできません。たくさんの知識のゲシュタルトが身につき、十分に深い世界観を持つようになって、初めて遠くにあるゴールが見えてくるわけです。

 そしてそのパズルは、縁起を理解し、抽象度を上げていくことで、新たにどんどん見つかっていくことと思います。

 これは人間関係を考えるうえでも同様です。ゲシュタルトを構築し、ゴール設定をし、抽象度を上げていくと、これまでの自分とは異なる世界が見えてきます。

 これまで居心地がよかった場所から、突き抜けることになります。そうなったあなたは、今悩んでいる個々の人間関係の悩みも様変わりしているはずです。

 引用終わり(続きは博士の著書でどうぞ)

 

 

 最後にもう一度。

 

ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるために、何を行いますか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために、何を心がけますか?

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。こちらで御確認ください↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

PM-00~The Power of MindⅠ(序章)

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F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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