苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:L:講義・研修・セミナー編 > 2021年01月シークレットレクチャー(Don't think, feel!-2)

L-07220211月シークレットレクチャー -01;苫米地博士からのメッセージ

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 

 

 まずは前回講義(全3回の1回目)のポイントを再確認しましょう。

 

〇 目の前の世界はすべて過去。記憶でつくられている

私たちは、通常は、過去に閉じ込められています。時間が過去から未来に向かって流れているように感じられることは、そのあらわれです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

〇 思考の3つの軸「言葉(Words)」「映像(Pictures)」「感情(Emotions)」

 私たちの目の前の世界は過去の記憶と紐づいた言葉と映像でできあがっていて、そこには感情(情動)が貼り付いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

〇 記憶は“失敗”が主でネガティブな情動が貼り付いている

 記憶に貼り付いている感情(情動)の多くはネガティブなもの。なぜなら、私たちは“失敗”を強く記憶してしまうから(失敗駆動型)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 〇 知識とスコトーマの関係は?

そもそも知識(記憶)がないと認識できませんが(スコトーマに隠れる)、得た知識が新たな認識を妨げてしまいます(スコトーマが生まれる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 〇 スコトーマと時間の流れのコントロールのために

“現状の外”へのゴール設定により、スコトーマが外れ、時間が未来から過去へ流れはじめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 〇 過去は一切関係なし!

 過去に囚われないために、まずは「過去は一切関係なし」を体得する!

 そのためには「『これまでの自分』を丸ごと捨て去る覚悟」が必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29349738.html

 

 〇 コーチの役目とは

「過去は一切関係なし!」を大前提に、コーチはクライアントの記憶からブリーフシステム(w0)を分析し、ゴールが生みだす“まったく新しい私(=世界、宇宙、w1)”に導きます。

(ただし、スコトーマを外し、ゴールを設定するのは、あくまでもクライアント自身)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 *「w0」「w1」と「ブリーフシステム」「自我」の関係についてはこちらをどうぞ↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 私たちは、そうとは知らずに、いつも過去=“失敗”に囚われています。言葉・映像・感情(情動)が一体となった“失敗”の記憶によって大脳辺縁系が活性化してしまうと、文字どおり“動物的”になってしまいます。「ファイト・オア・フライト」です。

だから私は、クライアントさんの“過去”は一切聞きませんし、話させません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

私自身、未来の結果として“今”を生きるよう心がけています。つねにゴールを意識に上げながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

あえて「CoacH T」と名乗るのは、ゴールの果として“今”を生ききるための私なりの工夫です。そして、それは「エモーションコントロール」のための工夫でもあります。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「エフィカシー」です。エフィカシーとは「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

全部自分のことですので、本来は自分でいくらでも高めることができるはずなのですが、なかなかそうはいきません。その理由の1つがネガティブな感情。そのため「エモーションコントロール」をマスターし、前頭前野優位をしっかり維持することが重要です。

そのための基本中の基本が「逆腹式呼吸」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 

 ところで、認知科学者 苫米地英人博士が「エモーションコントロール」を解説されている動画を御存知でしょうか?

 苫米地メソッド「エモーションコントロール」苫米地英人 - YouTube

 

動画の中で、博士は「海外で行ったコーチングセミナーでおまけで教えたら好評で。困るな~」と話されています。

 

私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました。

 

「思考停止してはならない(させてはならない)」と「思考停止しなければならない(させなければならない)」というメッセージを同時にいただいた気がしたからです。

 

L-073につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました

 

 「ハッとした」のはゲシュタルトができたから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルトどうしが結びつき巨大化していくたびに(connect the dots)、理解が深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 この連載(L-072~)で掘り下げます。お楽しみに。

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29288176.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 

 

L-07320211月シークレットレクチャー -02;情報が書き換わると現実が変わる

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 

 

 私は、じつは、そのセミナーに参加していました。帰国後「エモーションコントロール」の動画を視聴し、セミナー中は困った様子を見せていなかった博士の言葉(本音?)にハッとしました。

「思考停止してはならない(させてはならない)」と「思考停止しなければならない(させなければならない)」というメッセージを同時にいただいた気がしたからです。

 

 

 今回の講義(全3回)の全体テーマは「Don’t think, feel」。

Don’t think, feel」は、映画「燃えよドラゴン(英題:Enter the Dragon)」の中で、ブルース・リー(Bruce Lee1940~1973年)演じる主人公が発する言葉です。

 

 「Don’t think」を直訳すると「考えるな」「思考を止めよ」。この講義(L-072~)のテーマは、その「思考停止」です。

 

 ところで、突然ですが、上を向いてください。

 

きっと多くの方が首を動かして“上”を向いたはず。“上”とは天井の方向のこと。

医学的には、その動きを「頚部の伸展」と表現します。もっとマニアックにいうと「僧帽筋と頭板状筋の収縮&胸鎖乳突筋の弛緩(伸長)」です。

 

 医師として、以前はよく上部消化管内視鏡検査を行っていました。経験がある方はご存じだと思いますが、検査時には患者さんに左側臥位(左側を下にして横向きに寝る姿勢)になってもらいます。その時に「上を向いてください」とお願いすると、ほぼ全員が仰臥位(お腹が上の姿勢)になろうとされます。側臥位のまま頚部(首)を進展させる人はまずいません。

 

 なぜでしょう?

 

答えは「重力に引かれる方向が下。その反対が上」というゲシュタルトがあり、誰もがそのゲシュタルトで認識・理解・評価・判断をしているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

「あたりまえだろう」と思っていませんかw

 

 一旦思考を停止して(止)、「あたりまえ」を吟味すること(観)が重要です。なぜなら、その「あたりまえ」には、危険な“何か”が刷り込まれているかもしれないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そして、そのゲシュタルトが“意味”を決めています。

ゲシュタルトにより意味が決まるということは、ゲシュタルトが変わると意味が変わってしまうということ。それは「世界」や「環境」、「現実」が変わることと同じです。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 現実は情報(処理)が生みだしており、情報が書き換わると現実が変わる

 

この事実に(おそらく)最初に気づいたのは2600年前の釈迦です。釈迦はその理を「関係が存在を生みだす」という縁起を用いて説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

突き詰めると「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」「この世は心(マインド)がつくっている」といえる縁起の思想は、コーチングにおいて「夢をかなえる方程式 I×V=R」としてプリンシプル化されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

一方、ますます進化している情報を書き換える技術は、現実をさらにダイナミックに変えることを可能にし、既得権益の強化に悪用されています。

F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

 

 例えば、「賛成・同意・承認や好調(approved, all right, favorable)・正しい(correct)を表す」とされていた“OKサイン”は、今では危険な「白人至上主義への支持表明」に変わってしまいました。

 F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

情報が書き換わると現実が変わります。そして、情報は常に変化し、複雑に絡み合いながら、どんどん増え続けています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

 さらには、情報を認識する私たち自身の情報処理により、ますます“形”を変えていきます。世界は常にゆらいでいるのです。

だからこそ、自由意思と自己責任で自ら設定したゴールにより、オリジナルの「あたりまえ」を創造することが求められているといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そのような理由により、コーチとしての私は「思考停止」を促します。

 それと同時に、ヒーラーとしては「思考停止」を防ぐ(すぐにリカバーする)ようにサポートします。

 

 「コーチングなのか? ヒーリングなのか?」というゲシュタルトの違いにより、「思考停止」の“意味”が異なるということです。

 

L-074につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 ヒーリングとコーチングの違いについて、よく質問をいただきます。例えば↓

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 ヒーリングとコーチングは、抽象度を上げて考えると「一体」であり、抽象度を下げて考えると「全く別物」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 すべての関係性が同じ。すべては空(くう)だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29288176.html

 

 

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-関連記事-

F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q-201:コーチングでは「最悪を想定する」ことはどう考えればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26357342.html

Q-249:病気をどのように考えていますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28540879.html

Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

 

L-07420211月シークレットレクチャー -03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 

 

情報が書き換わると現実が変わります。そして、情報は常に変化し、複雑に絡み合いながら、どんどん増え続けています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

 さらには、情報を認識する私たち自身の情報処理により、ますます“形”を変えていきます。世界は常にゆらいでいるのです。

だからこそ、自由意思と自己責任で自ら設定したゴールにより、オリジナルの「あたりまえ」を創造することが求められているといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そのような理由により、コーチとしての私は「思考停止」を促します。

 それと同時に、ヒーラーとしては「思考停止」を防ぐ(すぐにリカバーする)ようにサポートします。

 

 「コーチングなのか? ヒーリングなのか?」というゲシュタルトの違いにより、「思考停止」の“意味”が異なるということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

私は、ヒーラーとしては、「思考停止」を防ぐ(すぐにリカバーする)ことを目指しています。「エモーションコントロール」でいうと、情動をしっかりコントロールして、前頭前野優位を維持(すぐにリカバー)するということ。

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

この場合の「思考停止」とは、「大脳辺縁系での情動的な情報処理」のこと。それは「戦うか、逃げるか」のような動物的(本能的)な情報処理です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

だから、「思考停止」をしっかり防ぎ(すぐにリカバーし)“人間であり続ける”ことが重要。私はそれがヒーリングの土台だと思っています。

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 一方、コーチングにおいては、前頭前野優位を維持しながらの「思考停止」が重要です。なぜ思考停止なのでしょうか?

 

 

 前頭前野優位のときに行われる「思考」とは、通常は、「過去」に基づく情報処理です。認識のパターンが過去の記憶でつくられているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

認識のパターンのことをブリーフ(信念)と呼びます。そのブリーフが集まってできあがった脳内の統合的なシステムがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSは私たちの認識・理解・評価・判断を制御しています。無意識下で、まるで決まったアルゴリズムに従うかのように。だから、私たちの情報処理は「自動運転」といえます。

 BSは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」で構築されています。そこには他人や社会の価値観がたっぷりと刷り込まれています。だから、私たちの情報処理は「無人運転」ともいえます。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 コーチングにおいては、このBSによる自動思考(「自動運転」「無人運転」)を、一旦しっかりと止めることが重要。大乗仏教においては、その取り組みを「止観(しかん)」と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 「止観」はコーチングにおいても重要なプロセスです。

 

 きっと経験があると思いますが、want toだと確信していることでも、いつの間にかhave toになっている場合があります。BSは「自動運転」だから。

 さらには、「want toだと確信」自体が、外からの刷り込みである可能性が高いといえます。BSは「無人運転」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 よって、一度思考を停止し、その上で新たな思考を開始することが重要です。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

「大脳辺縁系優位の思考停止」を防ぎながら、「前頭前野での自動思考」をしっかり停止するために何を行えばいいのでしょう?

「新たな思考」のためには?

 

 

 答えはゴール設定(再設定)!

 

 ゲシュタルトにより意味が決まり、ゲシュタルトが変わると意味が変わっていく

 

 そのゲシュタルトを未来側から新たにつくり上げることがコーチング。そのコア中のコアがゴール設定です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するからこそ、これまでスコトーマに隠れ認識することさえできなかった“呪縛”を断ち切ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

L-075につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するからこそ、これまでスコトーマに隠れ認識することさえできなかった“呪縛”を断ち切ることができます

 

 その“呪縛”に関連して、認知科学者 苫米地英人博士は、著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA)の中で「脳のレベルでもバイオパワーが働いている」「人類はもともと『人から見られているかもしれない』と感じる脳を持って生まれてきた」と述べられています。そして、それは「良心である」とも。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 博士の情報場にアクセスしながら、良心ともいえる“呪縛”について考えてみました↓

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第6回目(R4.9/18開催)のテーマは「洗脳」。詳細は近日中に投稿するセミナー案内で御確認ください。

 

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

F-228~:ゼロトラスト

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 

脳の呪縛を解く方法(kindle)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳の呪縛を解く方法 eBook : 苫米地英人:

 



L-07520211月シークレットレクチャー -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html

 04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 

 

答えはゴール設定(再設定)!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゲシュタルトにより意味が決まり、ゲシュタルトが変わると意味が変わっていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルトを未来側から新たにつくり上げることがコーチング。そのコア中のコアがゴール設定です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するからこそ、これまでスコトーマに隠れ認識することさえできなかった“呪縛”を断ち切ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゴールのポイントの中でも、私自身がいつも意識に上げているのが「2)自分中心を捨てる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29377330.html

 

2)自分中心を捨てる」ために、まずは「大脳辺縁系での思考停止」を防ぎ、その上で「前頭前野での自動思考」を停止(止観)し、さらに大きな思考を行っていく

 

 その過程で、自と他の境界があいまいに感じられ、すべてが一体であるような感覚になっていきます。まるで「自分」が縁起空間中にひろがっていく感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ときの体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げるから心から望むゴールを見つけることができ、抽象度を上げるから自分中心を捨てることができ、抽象度を上げるから現状の外に飛びだすことができます。

 

 鍵は抽象度のコントロール!

 もちろん、コーチングの実践自体が「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ための取り組みになりますが、「抽象度を上げる」こと自体を独立したゴールのカテゴリとすることをお勧めします(バランスホイール)。「抽象度を上げる」ことを常に「意識に上げる」ために。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 今回は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ためのワークを紹介します。

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 -禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再販)に沿って、ポイントを簡潔にまとめていきます。

詳しくは同書の第3章「『2次元人』から『5次元人』へ 抽象度を上げるトマベチ流・7種のトレーニング」をお読みください。

Kindle版はこちら↓

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 苫米地博士は「空間も時間も無限に広がる宇宙にまで抽象度を上げ、それでもなお臨場感が得られるなら、あなたは『5次元人』です」と書かれています。

 ポイントは「ただ抽象度を上げるだけではなく、臨場感を保つこと」。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 では、順番に確認していきましょう。

 

 準備運動① 逆腹式呼吸

 心身を思い切りリラックスさせて、物理空間の縛りから自らを解き放ちます

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 準備運動② 自分の得意なモーダルチャンネルを見つけよう

 内部表現の書き換えは、自分の得意なモーダルチャンネルと抽象度で行うのがコツです。

 モーダルチャンネルとは情報入力経路のこと。具体的には視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感+言語(+数学)のことです

 Q-233:「財布を娘に盗られた」といったvol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 

 ステップ1;自分は五感のどれが鋭いか? -モーダルチャンネルを見つける

 ステップ2;現実の物から抽象度を上げながら、どこまでその物の実体を感じていられるか

 

 準備運動③ 自分を中心とする世界に、整合的な地図をつくろう

 地図は自分の宇宙の中に散在している知識・知能を縦横無尽に結び付けてつくりあげます。自分を中心とするネットワークを整合性のある状態にしておくことで、そのネットワークを構成する情報を自由自在に操ることが可能になります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 これらの準備運動をしっかり行うだけで、すでに情報の操作能力は格段に高まっているはず。次は「抽象度を上げるトレーニング」です。

 

 抽象度アップトレーニング① 過去の情動を利用する方法

 過去に経験した出来事から情動-うれしい、楽しい、気持ちいい、痛い、悲しい、苦しいなど-を引っ張りだして、その臨場感を強化しつつ、感覚的な言葉に記述しなおすトレーニングです

 

 ステップ1;過去の思い出から喜怒哀楽の情動を甦らせて体感を引っぱりだす

 ステップ2;体感を少しずつ強化する

 ステップ3;芸術家になった気分で、体感や色や絵、音、触感などで表現する

 

 このトレーニングを実践すると、次第に世界が立体的に見えてきます。立体的とは、「内部表現という抽象空間に住んでいることが実感され、ひとつ上の視点から世の中を見ることができる」という意味です。

 

 抽象度アップトレーニング② 縁起に働きかける方法

 内部表現の書き換えとは、「縁起に働きかける」ことでもあります。縁起とは内部表現におけるすべての関係性のこと。苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千」世界へのアクセスが、内部表現の書き換え=縁起への働きかけを可能にします

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 ステップ1;物はどうやっていまここにやってきたのかを、想像まじりに考えてみる

 ステップ2;物の歴史に感情を結び付ける

 ステップ3;体感を強化し、それを色や絵、音、触感などで表現する

 ステップ4;複数の物を同時に感じる

 

 

 さらに「新・福音書」では、上級者向けとして、「IQを上げるトレーニング」が提示されています。なぜIQの高さが求められるのかというと、「内部表現を書き換えるなど、抽象空間で情報操作をする際には、無意識のうちに全体像を身体的に感じて、複数のことを同時進行で考えながら、瞬時に自分オリジナルの考えを導き出すことが必要」だから。

 では、トレーニングに進みましょう。

 

 上級者向けIQトレーニング 自然界に「概念のヒエラルキー」を構築する

 何かひとつ整合的な世界を選び、抽象度を上げながら「概念のヒエラルキー」を構築していきます。例えば、相関関係がわかるように描きだした系図のようなものをつくります。博士のおススメは「自然界」です

 

 ステップ1;目に入るものひとつひとつの抽象度を上げていく

 ステップ2;各抽象度で横に概念を広げる

 ステップ3;連想したものについて、抽象度を上げていく

 ステップ4;“網の目世界”を動かす

 

 

 ここまで「抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング」を紹介しました。

 かつての私も含むほとんどの人は、意識が物理空間に囚われ、自分が束縛されていることに気がついていません。

 少し抽象度が上がると、束縛に気づきながら、その束縛から逃げられないジレンマに陥ります。

 さらに抽象度が上がり、IQも高くなってくると、束縛から解放されて自由になれます。以前は感じられなかったもの、例えば「本当になりたい自分」「叶えたい夢」「真の幸せ」がわかると同時に、自分を取り巻く世界観そのものが大きく変貌していきます。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

ただし、苫米地博士は「最後まで自分を縛り続けるものがある」「それが物理空間に居座って影響を与え続ける」と警告されています。何でしょうか?

 

 答えは「煩悩」です。

では、なぜ煩悩が「最後まで居座る」のでしょうか?

 

 そう、「ホメオスタシスが働く」から。無意識は「自我と信じているもの」を壊すことを強烈に嫌がります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 世界中の経営者に影響を与えたピーター.F.ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker1909~2005年)は、「創造的破壊」という表現を多用していました。その「創造」と「破壊」はワンセット。

F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 ゴール設定(想像)後しっかり思考しながら「創造」を行い、同時に、「破壊」を嫌がる思考=煩悩をしっかりと止める

 

「創造」(I)の臨場感が「破壊」を上回ったとき(I×V)、ホメオスタシスが「創造」のために働き、一気にゴールが現実化していきます(I×V=R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 だからこそ、「止観」のトレーニングが重要になります。

以下、「新・福音書」より引用します(p142~)。ぜひ「止観」をマスターし、日々実践ください。

 

 

 煩悩をコントロールするトレーニング「止観」

 「止観」とは?

 

 「止観」の「止」は、煩悩を制御すること。拡大解釈をすると中国禅になります。その中国禅では、座禅を組んで「喝!」とやる、あのイメージが強調され過ぎているせいか、あたかも煩悩をはじめ雑念のすべてを消すことが「止」であると誤解されがちです。

 でも、それでは気絶するなどして何も考えられなくなった人しか、理想的な悟りの境地に達することができないことになります。

 もし、煩悩を「止める」ことを「捨てる」という意味だと思っている人がいたら、それは大きな間違いです。壁に向かって9年座禅を組んだと伝えられる達磨大師だって、頭のなかにはとてつもなく大きな抽象宇宙が広がっていたはず。言ってみれば、「雑念だらけ」だったと思うのです。

 しかも、足の痛みも忘れてしまうくらい気持ちよかったのですから、抽象空間で大量のドーパミンやエンドルフィンを出していたのでしょう。臨場感を持って抽象思考をしていたわけです。

 そもそも、人が煩悩を完全に捨ててしまったら、大変です。食欲がなければ飢え死にしてしまうし、性欲を捨てれば種を子々孫々につなげていくことが不可能になります。人類が滅亡してしまうではありませんか。

 だから、煩悩を捨てる必要はありません。お釈迦さまも「ほどほどにね」と言っています。ようするに、煩悩を自分でしっかりコントロールすればいいわけです。

 また、「止観」の「観」は、自分を高い視点から観ること。親鸞が始めた浄土真宗では、「見調べ」という手法を使います。

 これは、親や兄弟、配偶者など、身近な人との関係について、「してもらったこと」「してあげたこと」「迷惑をかけたこと」などを考え、徹底的に内省を促そうというもの。この見調べをもとに、心理療法などに使われる「内観療法」が考案されました。

 ただ、見調べの場合、自分をいろいろな視点で「観る」のはいいけれど、我欲や煩悩を脇に置くという「止」の部分が弱くなりがちです。と言うのも、観れば観るほどいろんな心の動きが出てきて、逆に自分の都合のいいように妄想を膨らませてしまったり情動に流されたりする恐れがあるからです。

 このように、「止」と「観」はどちらか一方に力点を置きすぎると、うまくありません。煩悩をちょっと脇に置いてあげないと、どうしても煩悩に引っ張られて、本当の意味で高い抽象度に上がっていけないのです。

 したがって、「止」と「観」の2つを同時に行うことが、止観トレーニングのポイントになります。

L-076につづく)

 

 

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 第6回目(R4.9/18開催)のテーマは「洗脳」。詳細は近日中に投稿するセミナー案内で御確認ください。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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F-094~:私はイヤのことは心の中で握りつぶす

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F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

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Q-256~:私、立ち直れるかな?

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L-07620211月シークレットレクチャー -05;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html

 04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 05;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク

 

 

 ゲシュタルトにより意味が決まり、ゲシュタルトが変わると意味が変わっていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゴール設定により未来側からゲシュタルトを変えていくのがコーチングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは、1)心から望み(100%want to)、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するもの。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その中で、私がとくにこだわっているのが「2)自分中心を捨てる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29377330.html

 

2)自分中心を捨てる」ために、まずは「大脳辺縁系での思考停止」を防ぎ、その上で「前頭前野での自動思考」を停止(止観)し、さらに大きな思考を行っていく

 

 その過程で、自と他の境界があいまいに感じられ、すべてが一体であるような感覚になっていきます。まるで「自分」が縁起空間中にひろがっていく感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ときの体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 つまり、自分中心を捨てる=抽象度が上がる=ゲシュタルトが大きくなる

 

 「ゲシュタルトが大きくなる」とは、「統合したより大きなゲシュタルトをつくる」ということ。アップル社の創設者 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)の言葉を借りると“connect the dots”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 “connect the dots”ができると、明らかに異なるdotA」とdotB」とdotC」を「同じもの」と認識することができます。そのとき、理解が深まっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 例えば、ペプシノーゲン(消化酵素ペプシンの前駆体)を分泌する「A:主細胞」、塩酸と内因子を分泌する「B:壁細胞(傍細胞)」、粘液を分泌する「C:副細胞」はまったく異なる細胞ですが、“connect the dots”すると「固有胃腺(胃底腺)」とまとめて認識できます。

 「固有胃腺(胃底腺)」は「噴門腺」や「幽門腺」とは異なりますが、“connect”すると「胃腺」です。

 「胃腺」は胃の内腔側の「粘膜層」に存在します。その「粘膜層」と「粘膜下層」「固有筋層」「漿膜下層」「漿膜」を“connect”すると「胃壁」です。

 

 ちょっとマニアックな話になっていますが(=抽象度が低い)w、このように「250種類 60兆個をこえる細胞」をひとつに“connect”していったものが「体」です。

 

とここまでが物理空間の話。物理空間とは、抽象度を軸にした場合の情報空間の底面です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 生命現象とは、あたりまえですが、「体」だけのことではありません。とくに大脳が発達した人間の場合、情報空間中にひろがっていきます。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今回は、その理を体感し体得するワークを紹介します。

ぜひ「自と他の境界があいまいになり、すべてが一体であるように感じられる感覚」「“自分”が縁起空間中にひろがっていく体感」を味わってください。Feel

 

 

 <ワーク> 部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク 

 緩和ケアにおいては、苦痛を「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」に分類します。それら4つの苦痛を、それぞれ個別に捉えるのではなく、全体として捉えるために「全人的苦痛(Total Pain)」という概念が生まれました。

 具体的には下図のような感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この「全人的苦痛(Total Pain)」を使ったワークです。

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」についてしっかり考察し、それぞれを具体的に記載してください(言語化)。

 

*「大脳辺縁系的な思考停止(Fight or Flight)」に陥らないように、しっかりエモーションコントロールを!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 *エモーションコントロールはこちら↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」を同時に観ながら、ひとつにまとめていきましょう。

すると、4つの「苦痛」(部分)をひとつ上の抽象度で「全人的苦痛」(全体)とする視点ができあがります。それがゲシュタルトの統合(connect the dots)です。

その「全人的苦痛」を、言語を使わずに、色や音や触感などでイメージしてください。

 

 

 3:統合した「全人的苦痛(Total Pain)」を「全人的幸福(Total Well-being)」に書き換える

 ひとつ上の抽象度に上がった感覚をしっかり維持したまま、シンプルに「苦痛(pain)」から「幸福(well-being)」に書き換えます。

 ここでのポイントは「言語は使わない」こと。Don’t think. Feel

 

 前頭前野での自動思考(=ブリーフシステムによるHabitAttitude)をしっかり止めたまま、色や形などのイメージだけを自由自在に書き換えます。

例;🔻pain) → well-being

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その漠然としたイメージが新たなゴールの“種”!

 

 

 4:「幸福(well-being)」のイメージを具体的にしながら4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

ここでのポイントは“少しずつ具体的にする感覚”。具体的にする=抽象度を下げるうちに言語化できるようになります。

 

 言語化できたら、1)本当に心から望むものか?、2)自分中心を捨てているか?、3)現状の外か? を確認してください。

 この3つをクリアしていたら、それは新たなゴール!

 

 2)自分中心を捨てた3)現状の外の「身体的幸福」というのは想定が難しいかもしれません。スコトーマが外れる感覚を楽しみながら取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

L-077につづく)

 

 

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202001月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

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L-07720211月シークレットレクチャー -06目の前の世界に向きあいながら理解を深める

 

20211月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

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 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;苫米地博士からのメッセージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29405000.html

 02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html

 04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 05;部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 06目の前の世界に向きあいながら理解を深める

 

 

 前回は「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」に取り組んでいただきました。いかがだったでしょうか?

 

 私は今も医療・介護の現場で働く現役の医師。同じ業界の方々には、とくにこのワークに取り組んでいただきたいと願っています。

4つの苦痛」(部分)を「全人的苦痛」(全体)に統合することで、老病死(+生で四苦)に苦しむ人々の気持ちを深く理解することができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 この統合する感覚、すなわち抽象度を上げて向き合う感覚はとても重要です。「4つの苦痛」にそれぞれ向き合う場合、患者さんに同調してしまいやすく、医療従事者自身の苦しみも増大するリスクがあります。事実、そのようなケースをたくさん見聞きしてきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 同調しないように対処すると、今度は「深く理解」が困難になります。

 そこで重要になるのが抽象度を上げて、ゲシュタルトを統合するという感覚。その状態での深い理解は、「同調」ではなく、「共感」によるものです。こちらをどうぞ↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 目の前の世界に向きあいながら抽象度を上げて、ゲシュタルトを統合しながら理解を深める

 

 

 ところで、医療の場で「痛いところはありませんか?」「辛くありませんか?」と尋ねると、たいていは「身体的苦痛」の訴えがかえってきます。頭痛や腰痛などの痛みだけでなく、食欲不振や不眠や倦怠感も「身体的苦痛」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 

 それは患者さんの意識が物理空間にフォーカスしていることを意味します。物理空間とは、抽象度を軸にした場合の情報空間の底面のこと。抽象度0の次元です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 しばらくすると、「心理・精神的苦痛」が露わになっていきます。患者さんの意識が高次の抽象度次元に向きはじめるからです。不安・恐怖、悲しみ、怒りといった情動があふれだします。

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 さらには「社会的苦痛」。仕事やお金、家族、人間関係といった悩みです。それらは何らかのもの・こと・人と“自分”との関係性の課題(case)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 私はそれらすべての根底に「スピリチュアルペイン」があると思っています。

 L-00720201… -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 そして、真の解決(plan)は本物のコーチング(Authentic Coaching)によるゴール設定からはじまるとも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 なぜなら、「1)心から望む」を探求する間に、(自動思考を止めて)自分を縛るブリーフを明らかにすることができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 なぜなら、「2)自分中心を捨て去る」間に、「自」と「他」を分ける“自分”の定義を大きくすることができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 なぜなら、「3)現状の外」を志向(思考)する間に、イマジネーションの限界を超えることができるから。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 だから

まずは医療従事者自身が、ゴールを設定し、スピリチュアルペインを克服する!

 

 

 老病死(+生で四苦)に向きあう者が、抽象度を上げ、ゲシュタルトを統合している場は“無敵”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 その“無敵”が自然と四苦を鎮めていきます。ホメオスタシス同調で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 想像してください。

腰痛に悩む患者さんの場合、腰にしか関心を示さない医療と、心の状態や仕事に支障がないかまでも配慮してくれる医療とでは、どちらが痛みをとることができるでしょう?

 

 それが抽象度の違い。高い抽象度に保存されているエネルギーこそが、四苦を解消する力です。

 S-03-04:心のエネルギーは概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 さらに、「スピリチュアルペイン」までカバーすることができたなら

 

 

とっくに崩壊している“いのちの現場”にコーチングを届けることが容易ではないのは百も承知。だからこそ、現状の外のゴールが生みだすエンドステートといえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 “いのちの現場”にコーチングを届けている

 

そんな“挑戦”をこれからも続けます。もちろん、100%want toで。

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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