苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-268~ 薬をやめることができますか?

Q-268:薬をやめることができますか? <前編:induction

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に対して、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

 前回(Q-265~267)、「視点」と「視点を上げる」ことについてまとめました。今回の私の回答はその知識を前提とした回答です。まずはこちらからお読みください↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 前編:induction

 

 

 「視点」や「視点を上げる」ことは、「ゲシュタルト」と大いに関係します。

ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりのことです。

 PM-02-12:ゲシュタルト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。例えば、「ハシをつくる工〇」という言葉を目にしたとき、その「ハシ」が「箸」なのか「橋」なのかは判断ができません。ところが、「〇」に入る文字が「場」なら「ハシ」は「箸」だと分かり、「事」なら「ハシ」が「橋」だと分かります。

「ハシをつくる工場」という全体が分かってはじめて、「ハシ」が「箸」だとわかる

つまり、「全体がわかることで部分がわかる」。これが人が持つゲシュタルト能力です。

F-019:「Connecting the dotsby スティーブ・ジョブス

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトができると、それまで意味をなさなかった部分が、全体の中で意味を持ってあらわれてきます。もちろん、全体は部分がなければ成立しません。

 この全体と部分が双方向的に関係しているのがゲシュタルト。そして、より大きなゲシュタルトができあがることが、「理解が深まる」であり、「視点が上がる」です。

 Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 ひとたびゲシュタルトができると、部分情報を手に入れただけでそれが何かを認識することができます。また、他の部分情報を同時に認識することができるようになります。

 それは単純なパターンマッチングではありません。

 例えば「チワワ」「ブルドック」「ラブラドールレトリーバー」という部分を統合(connect)して「犬」という全体ができると、「ビリー」や「ラゴット・ロマーニャ」など珍しい犬種(部分)も「犬」(全体)と理解することができます。それがゲシュタルト能力です。

 F-199:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.3:「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26545746.html

 

 

 ところで、今、「私は薬をやめることができますか?」という質問に対して「なぜゲシュタルトの話をしているのか?」と疑問に思っていませんかw

 

Yesの方はゲシュタルトができていません。

 

 話の流れから「こういう結論になるな」と予測できることもゲシュタルト能力です。全体がわかっていることで、部分間のつながりを感じることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

“つながり”とは「縁起」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 つまり、ゲシュタルト能力とは「縁起を感じ取る力」のこと。心理学ではヒューリスティック(heuristic)と表現しますが、「経験的(もしくは生得的)な知識を利用して、あいまいなマッチングを“発見的”に行う」ことができるのは、大脳が発達した人間に特徴的な特殊能力といえます。誰もが持つ特殊能力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27606540.html

 

 厳密にはこの世に同じものは2つとありません。よって、ゲシュタルト能力なしでは認識は不可能。じつは、もうひとつ認識に欠かせないものがあります。何かわかりますか?

 

 そう、知識。知識がスコトーマを外すための最初の条件です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 認識の大前提は「知識」と「ゲシュタルト能力」。

この2つに学習が関係します。学習により知識を得、学習によりゲシュタルト能力が磨かれるというように。

 PM-05-06~08:そもそも学習とは?-3-1~3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 知識を得ながらゲシュタルト能力を磨いていくから、connect the dotsが起こり、「あっ、わかった」という気づきと理解を体現することができます。

その具体的方法がこちら↓ ぜひ実践してください。

 Q-182~185:家族ががんで… -06~09;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

 

 

 では、今回(induction)の回答を。

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

A1:私は心療内科や精神科の専門医ではありません。ですから、決して現代医学・医療的な観点からではありませんが、苫米地式コーチング認定コーチ兼医師として「薬をやめることはできない」と断言します。むしろ「やめてはならない」です。

 

 でも、がっかりしないでください。「今のままでは」という意味です。

 

 知識を得ながらゲシュタルト能力を磨いていけば、今はまだスコトーマに隠れたままの問題(課題、case)に気が付くはず。その問題に対する解決(plan)を見いだし実践し続ければ、きっと「薬をやめること」ができるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 「因」がなくなるから。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 

 次回(Q-269)は真の問題を見つけるケースサイド、その次(Q-270)は真の解決を実践するプランサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 20年来の苦しみの解消はもうすぐそこ。焦らず、慌てず、ゆっくりと取り組んでください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

Q-269につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 3回連続で“健康(well-being)”に関連する認知科学者 苫米地英人博士の著書を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 今回は「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版)。

 健康も病気もすべてマインド(脳と心)次第。この本では悩みと不安の正体を記憶と脳の関係で解き明かすとともに、どうすれば「イヤな気持ち」を克服することができるか具体的に書かれています。必読です。

 (「心のエネルギー」について、こちらもどうぞ↓)

 S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第4回目(R4.7/24開催)のテーマは「ラポール」。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29009685.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-216:激烈な腹痛の最中に得たインスピレーション -真夜中に、一人きりで-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27521647.html

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

「イヤな気持ち」を消す技術(ポケット版)

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Q-269:薬をやめることができますか? <中編:case-side(ワーク付き)>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に対して、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

Q-265~267で「視点」と「視点を上げる」ことについてまとめました。今回の私の回答はその知識を前提とした回答です。まずはこちらからお読みください↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 中編:case-side(ワーク付き)

 

 

 知識を得ながらゲシュタルト能力を磨いていけば、今はまだスコトーマに隠れたままの問題(課題、case)に気が付くはず。その問題に対する解決(plan)を見いだし実践し続ければ、きっと「薬をやめること」ができるでしょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

今回は真の問題を見つけるケースサイド。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ゲシュタルト能力を磨いていくと、空間だけではなく、時間も超えることができるようになります。プロ野球で例えるなら、「雨が降りだしたから試合を中断する」は3次元空間での、「雨が降り続くと予想されるので試合を中止する」は4次元時空(空間+時間)での判断。「中断・中止を回避するためにドーム球場をつくる」は4次元時空を超越した視点での判断です。収益(お金)という情報的存在やそれと関連する周辺施設を含む安定的な集客、「予定を立てやすい」「遠方から訪れやすい」といった観客にとっての利益など、幅広い縁起空間を考慮しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 現代に生きる私たちの情報処理は、大部分が情報空間、つまり概念の世界で行われています。抽象度を軸にした場合、情報空間の底面が物理空間(4次元時空)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 視点(抽象度)が高いと、視点が低い相手が何を考えているかがわかり、何をしようとしているのか読むことができます。何気ない会話を楽しみながら、思考の裏表を読み解き、未来を予測することができます。

 さらには、意見の対立を縁に「問題の意味について理解を深める」ことができます。蛇足ですが、世界中の経営者に影響を与えたピーター・F・ドラッカー(1909~2005年)は「意見の対立こそが、1)組織の囚人化を防ぎ、2)代案を手にし、3)想像力を引き出すためのポイントである」と語っています(「マネジメント -課題、責任、実践」)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13216030.html

 

 重要なのは「視点を上げた状態に意識を持っていく時間」と「その視点から見渡せる情報空間のひろさ」。誰よりも高い視点で、誰よりもひろい情報空間を一気に俯瞰できることがポイントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 

 問題を解決するためには、その問題が起こっているよりも高い視点で考えなければならない

 

 

 これはかの天才物理学者 アルベルト・アインシュタイン(1879~1955年)が語っていた言葉。この理を踏まえた上で回答します(case-side)。

 L-05820208月シークレット… -04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

A2:心療内科や精神科が対象とするのは「心」。心は高次の情報空間に存在しています。縁起として。一方、薬は(情報空間の底面である)物理空間上に存在する物質であり、その作用点は同じく物理空間上の存在である「脳」や「体」です(data)。

高次の心の問題(課題)を低次の脳(体)への働きかけだけで解決することは困難です(warrant)。よって、今のままでは「薬をやめる」ことは不可能だと思います(claim)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

そもそも薬物治療は根治療法ではありません。因は情報空間にあるのですから。

 勘違いしないでいただきたいのですが、「薬は効かない」「薬物治療(pharmacotherapy)には意味がない」といいたいのではありません。間違いなく薬は大切な治療手段ですし、私自身医師として薬をフル活用しています。対症療法として。

 Q-264:コーチングは弱った人をvol.6;「老病死(+生で四苦)」を理解し克服する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28898728.html

 

 「心」の問題を、心よりも低い視点で「脳」だけを見て、その高さで解決することは対症療法です。では、根本的に解決するためにはどうすればいいのでしょうか?

 

 まずは知ること。そしてしっかり理解すること。「脳」と「心」は記述する視点(抽象度)の違いであり、「脳と心」で一単語だということを。詳しくはこちら↓

 L-003~420201月シークレット… -03~4;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 アインシュタインが言っているのは、高い視点での解決は低い視点に落とすことができるが、その逆は困難だということ。低い視点での解決は、根治療法ではなく、あくまでも対症療法です。ただし、それはそれで重要で、とても役に立ちます。

 もしも不安で眠れないなど日常生活に支障があるなら、迷わず専門医に相談し、処方された薬をしっかり内服してください。対症療法として。

そうしなければ視点を上げたり、高い視点を保ち続けることができません。米国CDCがいう「Fight or Flight」を脱しない限り、根本的な解決は不可能です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 まずはちゃんと休息し、しっかり治療を受け(薬だけではないはず)、「最近調子が悪く、不安を感じている」状態から抜け出しましょう。心が整ってきたと感じたなら、ここから先をゆっくり読み進めてください。

 

 

 先程、「因は情報空間にあるのですから」と書きました。その情報空間には階層があります。最下層が物理空間です。つまり、物理空間での現象の“原因”は高次の情報空間にあり、その“原因”の「因」がさらなる高次の情報空間にある という構造です。

 “原因”が「心」の問題(課題)だとすると、そのさらに高次元に「『心』の問題(課題)」を結果として引き起こす「因」があるということ。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 この構造を感じることが、今、取り組むべきワーク。

 

 では具体的にお話しします。

 下図は緩和ケアにおける「全人的苦痛(Total Pain)」という概念です。

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この図では「身体的痛み」「心理・精神的痛み」「社会的痛み」「スピリチャルペイン」が同じ平面上に書かれています。そこで

 

 

<ワーク>

 4つの苦痛(概念)を、抽象度を軸とする情報空間上にそれぞれマッピングし、立体的にイメージする

 

これが今回のワーク。

慌てて取り組む必要はありません。ここにたどり着くまでの20年をひっくり返すビッグチャンスです。じっくり取り組んでください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 *イメージしづらい場合は、こちらを参考にしてください↓

L-001~20201月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

 

 今回はケースサイド、「問題を見つける」ことが目的でした。

 「身体的痛み」「心理・精神的痛み」「社会的痛み」「スピリチャルペイン」の関係性をイメージすることで、「調子が悪く、不安を感じている」今、どこに目を向けるべきかがわかるはずです。ぜひシンの問題(課題)を見つけ、感じてください。Don’t think, Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 次回は、見つけた問題を解決するための心がまえについてお話しします。

 

Q-270につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 きっと御質問(批判も)をいただくと思うので、先に説明しておきますw

 コーチングでは(もちろんヒーリングでも)わざわざ過去の辛い記憶に働きかけることはしません。「過去は一切関係なし!」です。

 

 働きかけは未来だけ! そのためにゴール設定を!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールを設定すると、時間が未来から過去へ向かって流れはじめます。だから「どんどん離れていく過去は一切関係なし!」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 とはいうものの、何かにつけ(トリガー)辛いことを思い出してしまう(アンカー)のも事実。私たちの脳は失敗を強く記憶するようにできているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 だからこそ、イメージ化(抽象化)が重要になります。逆腹式呼吸を行い、リラックスを維持しながら、ゆっくりとワークに取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

-追記2

 3回連続で“健康(well-being)”に関連する認知科学者 苫米地英人博士の著書を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 今回は「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)。

 怒り、悲しみ、嫌悪、喜び、愛しさ そんな感情とうまく付き合うシンプルな方法が示されています。どんな方法だと思いますか?

 

 答えは「感情を娯楽にする」。

 

 感情は「そうしよう」と思った瞬間に娯楽になります。感情を娯楽と認識し、視点を高く置くことで、一段高みから抽象的な思考をすることができるようになります。まさに今回の主題です。もしもワークがうまく出来ない場合は、ぜひ「『感情』の解剖図鑑」をお読みください。

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第4回目(R4.7/24開催)のテーマは「ラポール」。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29009685.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのような対応をすればよいでしょうか?

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Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

「感情」の解剖図鑑ver.2



Q-270:薬をやめることができますか? <後編:plan-side(ワーク付き)>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に対して、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

Q-265~267で「視点」と「視点を上げる」ことについてまとめました。今回の私の回答はその知識を前提とした回答です。まずはこちらからお読みください↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 中編:case-side(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 後編:plan-side(ワーク付き)

 

 

前回はケースサイド、「問題を見つける」ことが目的でした。

ケースサイドに対するプランサイドとは、「問題を解決する」こと。もちろん、問題を見つけ解決するのはあなた自身です。今回はそのための心がまえについてまとめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ところで、前回のワークはいかがだったでしょう?

 

<ワーク>

 4つの苦痛(概念)を、抽象度を軸とする情報空間上にそれぞれマッピングし、立体的にイメージする

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 前回お伝えしたとおり、現代に生きる私たちの情報処理は、大部分が情報空間、つまり概念の世界で行われています。抽象度を軸にした場合、情報空間の底面が物理空間(4次元時空)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「身体的痛み」とは、あたりまえですが、物理空間上の身体の問題。認知科学者 苫米地英人博士が提唱する「超情報場理論(仮説)」で考えると、「身体的痛み」はより高次の情報空間に存在する何らかの“原因”の写像と理解することができます。その「何らかの“原因”」が「心理・精神的痛み」を生みだしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 「心理・精神的痛み」に対して、「社会的痛み」はより高次元にひろがっています。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「身体的痛み」や「心理・精神的痛み」の次元までは“個”のレベルですが、「社会的痛み」になると“個”を超えていきます。例えば、酒におぼれギャンブルにのめり込む生活で苦しむのは個人の体と心ですが、家族や知人にまで借金の肩代わりを頼む状況になると、その苦しみはじわじわと縁起空間にひろがっていきます。

 最近、元総理大臣が選挙応援中に殺害されるという衝撃的な事件が起こりました。事件の背景が報道されているとおりなら、母から子(家族)へと拡大した苦しみが、日本国民に、そして世界中の人々へひろがっていったと考えることができます。

 そのように“個”を超えてひろがっていく痛みが「社会的痛み」です。

 

 私たちは、“個”を超越した視点で、社会や未来をまるで“自分事”のように感じることができます。それが「共感」。それはマズローのいう「自己超越」の証でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

その「共感」「自己超越」の視点を獲得した上で、あえて“個”として機能・役割を選択することが、コーチングでいうゴール設定です。とくに「趣味」というカテゴリは完全に“個”のレベル。そんな「趣味」も、「職業」や「社会貢献」と同じように重要視するのが苫米地式です(バランスホイール)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 大乗仏教的に言い直すと、空(くう)を体得した上で、あえて仮(け)として生きる。仮=機能・役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 空と仮を包摂して生きるから(中観)、人はスピリチュアルペインを克服し、真の幸せ(well-being)を手に入れることができる(=円融)

 

 私はそのように考えています。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 では、そのことを踏まえた上で回答します(plan-side)。

 

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

A3:「20年以上通院している」ことも、「調子が悪く、不安を感じている」ことも、すべて結果。スピリチュアルペインが社会的痛みを生みだし、スピリチュアルペインが心理・精神的痛みを生みだし、スピリチャルペインが身体的痛みを生みだしています。

 

 「自己の存在と意味」を確信していない人、あるいは「生きる意味」がわからないまま過ごしている人は、皆スピリチュアルペインを抱えています。スコトーマに隠れ、はっきりとは認識していないだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「自己の存在と意味」や「生きる意味」は、自ら自由意思で設定するゴールが生みだすもの。ゴールとは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するものです。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 私自身は「2)自分中心を捨て去る」というポイントをつねに意識に上げるようにしています。より抽象度の高いゴールを設定することは、「『自分』を拡大していく」こと。「自分(自我)」とは関係性の結び目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 いま感じている「不安」は、未来のあなた(we)からの次元を超えたメッセージでしょう。本当は気づいているはずです。このような心の叫びに。

 

 いま、この時を本気で生きたい!

 自分にしかできない機能・役割を果たしたい!

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(ベストセラーズ、開拓社より再販)から引用します。

 Kindle版はこちら↓

 Amazon.co.jp: 「生」と「死」の取り扱い説明書 eBook : 苫米地英人:

 

ぜひ「本当の自分」「本当の機能」を見つけ、感じ、存分に生きてください。それが今回のワークです。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

<ワーク>

 「『生』と『死』の取り扱い説明書」を読み、「本当の自分」「本当の機能」を感じる

 引用開始

 いま、この時を生きよ

 天台大師智顗の教えに、「一念三千」というものがあります。

 人間の一瞬の心の中に、現在、過去、未来のすべての現象が入っているといった意味です。

 死後の世界を想像するのはみなさんの自由です。しかし、それは明日どんなことが起こるのだろうと考えるのと大差はありません。そこで考えたことは、起こるかもしれませんし、起こらないかもしれませんが、いずれにしてもその時点ではあなたの妄想に過ぎません。

 明日のことを考えるのが妄想ならば、昨日のことを回顧するのも妄想です。そこにはあなたの記憶とか、心と呼ばれるものの作用だけがあるのです。

 昨日や明日のことを妄想するのも自由です。でも、それだけでは生きているとは言えません。日々の生活をより輝かせるための、娯楽とか息抜き、ちょっとしたスパイスとしてなら、妄想もむしろ有効でしょう。しかし、妄想の世界にどっぷり浸かってしまい、妄想と現実との区別もつかないというのであれば、果たして生きているといえるでしょうか。

 本書を手に取ったあなたは、死について、何らかの恐れや悩みがあるのでしょう。ですが、それも心の作用であり、妄想だと気づいてほしいと思います。

 今、恐れ、悩んでいるあなたは確実に生きています。生きているからこそ、恐れ、悩むのです。恐れや悩みを感じたということは、あなたが生きていることを意識できるチャンスです。

 死んでしまえば、抱いている恐れや悩みは消えてなくなります。であるならば、恐れ、悩むこと自体が無意味です。生きている人で死後の世界を見た人はいません。恐れ、悩んでも答えはないのです。

 恐れ、悩むなら死んでから悩んだらいいでしょう。でも、そのとき、恐れ、悩む主体はありませんから、恐れや悩みもありません。

 恐れ、悩んでいるのは、「いま、生きている証拠」だと気づけば、あとはどんな機能を果たすかを考えるだけです。

 どんな機能がいいかという答えを、私が出すことはできません。本書で書いたように、あなたの宇宙はあなたのものであり、私が決めてしまったら、それはあなたがあなたの宇宙を生きていないことになってしまいます。

 あなたの宇宙はあなたが主人公であり、あなたがプロデューサーであり、あなたが脚本家なのです。その脚本は自由に書くことができ、またいつでも書き換えることができます。

 過去も未来も妄想です。あなたに与えられた時間は、いま、現在というこの一瞬だけです。この一瞬一瞬を意識し、生きていることを実感して、自らの選択で自らの機能を果たすこと。それだけが死への恐怖や悩みを忘れさせ、あなたの人生を輝かせてくれる唯一の方法なのです。

 宇宙と自我は同じものでした。ならば、宇宙が消えない限り、死んでも自我は消えません。これがわかれば、自分が消えてしまうという「自己喪失感」は意味がないことがわかります。

 もう一つの「自己喪失感」は「自分が無価値になる」というものでしたが、それを恐れるなら、生きているうちに、いますぐにでも価値ある機能を見つけて、その機能を果たしましょう。もしあなたが、宇宙にとって普遍的な機能を果たすことができたなら、あなたが無価値になることはありません。

 その機能を見つけ、果たすチャンスは、生きているいましかありません。

 引用終わり

 

 

 最後にもうひとつ。

 「私は薬をやめることができますか?」の中に、不安・恐怖(Fear)の他に、義務感(Obligation)や罪悪感(Guilty)が潜んでいませんか?

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 それらは(FOG)、あなたのゴールをスコトーマに隠し、want tohave toに変えてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 つねにゴール(want to)を感じ続けてください。

ゴールに向かっていることを意識に上げ続けてください。

 

ゴール達成のために欠かせないと思えた時、「」は今まで以上に重要な“縁”に変わります。とても大切な「T」です。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 

...以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

“健康(well-being)”に関連する苫米地博士の著書を紹介しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 今回は「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店)。

 健康や病気を考える時に大事なのは「マインド(脳と心)」です。じつは、体はすべてマインドに支配されています。その驚くべきメカニズムを学ぶことで、“免疫力”を最大限に活かす方法を身につけることができます。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細は今後投稿するセミナー案内で御確認ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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