苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-234~ 自由訳「revenge」と「avenge」

F-234:自由訳「revenge」と「avengevol.1;「re」と「a」の違い

 

 ある縁をきっかけに、「revenge」と「avenge」について思い巡らしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは私にとって切実なテーマ。今も理不尽な体験の記憶がよみがえるからです。そのたびに“復讐”という言葉が頭をよぎります。

 (その“理不尽な体験”からの学びはこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。SW風に表現するとダークサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 ゴールに向かって自由に気楽に生き続けるために、「revenge」と「avenge」について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 vol.1;「re」と「a」の違い

 

 

revenge」と「avenge」の語源は同じで「venge」。「venge」の起源はラテン語で「疑念を晴らす」「正当性を示す」という意味をもつvindicare」にあるそうです。

それが古期フランス語として使われる間に「vengier」となり、「仕返し」「復讐」という意味に変わっていったようです。

 

 「venge」の前につく「re」には「強く」という意味があるそう。対して「a」はラテン語で「する」という意味の「ad」が変化したもの。

よって、語源に忠実に表現すると、「revenge」は「強い仕返し」で、「avenge」は「復讐する」。現在はともに「仕返しする」「復讐する」という意味で使われています。

 

 Wikipediaによると、「revenge」はあくまで自分に焦点をあてた心情で行われていることを指し、「avenge」はもっと広く他者を想うような心の働きからの「公共の正義」に基づいた行為を指すようです。つまり、抽象度が違うということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

怒りという情動に例えると、「revenge」は「動物的な怒り」であり「私憤」、「avenge」は「人間的な怒り」であり「公憤」といえそうです。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

ちなみに、日本語の「リベンジ」は「再挑戦する」「もう一度頑張る」といったポジティブな意味でも使われていますが、元々の「revenge」にポジティブな意味はありません。

思わぬ誤解を与えてしまうかもしれないので、英語ネイティブとのコミュニケーション中に「revenge」を使う際には注意が必要です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

 話をもどします。

revenge」を私憤、「avenge」を「公憤」と考えると、「revenge」と「avenge」の間には論理が存在します。前頭前野背外側野をフル活用するディベート空間です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *ディベート(トゥールミンロジック)について、詳しくはこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 現代ディベート論理はトゥールミンロジック。それは不完全性を前提とする非形式・非単調論理です。現代の論理空間に「必ず正しい」「絶対に間違っている」はありません。
 したがって、先ほどの「公共の正義」はアウト。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 この不完全性が抜けると、「avenge」はもちろんのこと、「revenge」にも失敗します。「ファイト・オア・フライト」と呼ばれる状態に陥って、IQをフル活用できなくなるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから空観が重要です。空(くう)をしっかりわかった上での仮(け)としての「revenge」「avenge」であるべきです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 さらに「revenge」を調べていると、「againの意味の接頭語『re』+『venge』で『revenge』」という説明を見つけました。それは「revolution」の「re」と同じ。まさに「復讐」という語感がピッタリ当てはまります。

 

 -ここから自由訳-

 

 同じように現代的な解釈をするなら、「avenge」の「a」は否定を意味する接頭語とみることができます。例えば「apathy/無感動」「apnea/無呼吸」「asymmetry/非対称」の「a」。そうすると「avenge」は「無or非復讐」。

 

 先ほどの「revenge」との抽象度の違いを考慮し、超言語・超論理の次元で考察すると、「空復讐」と表現できるはず。「復讐といえるが、復讐ではないともいえる」「復讐とはいえないが、復讐ではないともいえない」といった感じです。「復讐を超えた復讐」ともいえるでしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 そのようなことをイメージしていたら、空観の「avenge」が導く超情報場に触れた気がしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

F-235につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1-

revenge」を私憤、「avenge」を「公憤」と考えると、「revenge」と「avenge」の間には論理が存在します。前頭前野背外側野をフル活用するディベート空間です

 

 そのように考えるならば、「revenge」の際にはルールを遵守することが大切で、「avenge」の際にはルールを無視する(超越する)ことが重要であるといえるはず。

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 それはバイオパワー(生権力)と向き合う際のポイントでもあります。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 脳の呪縛を解き放つための大切なポイントです。

 F-208:マトリックス/Matrix -03revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

  

-追記2

revenge」=私憤=大脳辺縁系

avenge」=公憤=前頭前野内側部

そうであるなら、「revenge」では免疫力が下がり、「avenge」では免疫力が上がるはずです。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

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 第1回目のテーマは「A次元」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28324598.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編;人類には“今”しかない>

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S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

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F-235:自由訳「revenge」と「avengevol.2;「re」と「a」の記憶

 

 ある縁をきっかけに、「revenge」と「avenge」について思い巡らしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは私にとって切実なテーマ。今も理不尽な体験の記憶がよみがえるからです。そのたびに“復讐”という言葉が頭をよぎります。

 (その“理不尽な体験”からの学びはこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。SW風に表現するとダークサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 ゴールに向かって自由に気楽に生き続けるために、「revenge」と「avenge」について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 vol.1;「re」と「a」の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28439282.html

 vol.2;「re」と「a」の記憶

 

 

 「avenge」は「空復讐」と表現できるはず。「復讐といえるが、復讐ではないともいえる」「復讐とはいえないが、復讐ではないともいえない」といった感じです。「復讐を超えた復讐」ともいえるでしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そのようなことをイメージしていたら、空観の「avenge」が導く超情報場に触れた気がしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 今回は「そのようなことをイメージしていたら」の部分を掘り下げます。

私の場合、「revenge」「avenge」という言葉(トリガー)によって引っ張り出される意識状態や記憶(アンカー)の多くが映画にまつわるもの。気楽に読んでくださいw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 

まずは大学生活をエンジョイしている時(1990年)に公開された「Revenge(邦題:リベンジ)」から。トニー・スコット監督、ケビン・コスナー(Kevin Costner1955~)主演の映画です。

簡単に内容を紹介すると、アメリカ海軍を退役した主人公(ケビン・コスナー)が、かつての上官を訪ね、若い上官の妻(マデリーン・ストウ)と不倫する というもの。怒った上官に半殺しにされた主人公の復讐が描かれています。

 

 当時の私はまったく共感することができませんでした。ブリーフシステムが強烈にはじき出す感じです(認知的不協和)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *共感について、詳しくはこちら↓

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 前回お伝えしたとおり、「revenge」は「自分に焦点をあてた心情」で行われる復讐です。映画で描かれていたのは動物的な私憤。まさに「revenge」だったといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 次の「revenge」は2005年。壮大な物語が描かれた偉大なシリーズの完結編です。その映画とは?

 

 そう、「Star WarsEpisode Ⅲ-Revenge of the Sith」!

 数千年にわたってジェダイ(Jedi Order)と敵対関係にあったシス(Sith Order)は、そのブリーフが私憤レベルであるがゆえに弱体化し、ついにジェダイに滅ぼされました。

それから1000年後の復讐劇。ダース・シディアスの視点でみても30年以上の長い年月をかけた綿密な復讐の集大成が描かれています。

 

 最近もシリーズ全体を観なおしましたが、どうも腑に落ちません。結局、シディアスは何がしたかったのでしょう?

 

ダークサイドがすべてをスコトーマに隠したともいえますが、シンのゴールがないからいつまで経ってもダークサイドであり、「revenge」のままだったといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ちなみに、Epi.Ⅲの23年後を描いた「Star WarsEpisode Ⅵ-Return of the Jedi」(1983年)で、シディアスはこのような発言をしました。

おまえもすぐに私のよさがわかるようになる

この言葉に滲み出ているのは“絶対性”。それは空が抜け落ちた実観(じつがん)の表出です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

その実観が争いと差別を生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 

 ところで、「Return of the Jedi」が公開された時の邦題は「ジェダイの復讐」でした。1997年に特別篇が公開されたときも「復讐」のまま。2000年夏にファンによる改題署名運動が行われたのですが、それでも「復讐」というタイトルは変わりませんでした。

ところが、2004年にDVD BOXが発売されたときには、直訳である「ジェダイの帰還」に変更されていました。見事なアサンプションアップデートです。

(さらにオタクな話を追記でw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ジェダイとシスの抽象度の違いを考えると、確かにジェダイに「revenge/復讐」は似合いません。「もっと広く他者を想うような心の働きからの『公共の正義』に基づいた行為」を指す「avenge」の方が適切でしょう。「正義」という表現は×ですけど。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 「avenge」という言葉を知ったのも、じつは映画が御縁。その映画とは「The Avengersといっても、あの「アベンジャーズ」ではなく、レイフ・ファインズやユマ・サーマンが出演した方。イギリスで1960年代に制作されたTVシリーズ「おしゃれ㊙探偵」の映画版です(1998年)。

 

 2012年、あの「アベンジャーズ」、「Marvel’s The Avengers(邦題:アベンジャーズ)」が公開されました。

多種多様なキャラクターが同一の世界観に存在するMCUMarvel Cinematic Universe)のテーマは、「もっと広く他者を想うような心の働きからの『公共の正義』に基づいた行為」である「avenge」。

逡巡するヒーローやヒロインたちは、「avenge」の意味や「正義」の定義を巡って、「Captain AmericaCivil War」(2016年)で決別し、「AvengersInfinity War」(2018年)を経て「AvengersEndgame」(2019年)で再集結します(assemble!)。

その過程が丸ごと「avenge」として描かれています。

 

様々な可能世界がゲシュタルトとして存在し、ときに傷つけあい、ときに支えあいながら、より大きなゲシュタルトに統合されていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

そんな感覚を楽しく学ぶことができ、しかも感動してしまう珠玉のシリーズです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

映画からの学びと感動はバランスホイールの他のカテゴリにもひろがっていき、人生全体をますます豊かにしていくはずです(Total Well-being)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 *Total Well-beingについてはこちら↓

 F-176~:“幸福(well-being)”とは?「antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

MCUの最新作(28作目)は「Doctor Strange in the Multiverse of Madness」。日本では2022年5月4日に米国に先駆けて公開されます。

そういえば認知科学者 苫米地英人博士は、前作「Doctor Strange」(2016年、MCUとしては14作目)を絶賛されていました。「I×V=R」がしっかり感じられる作りだったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

苫米地博士のバラダンでの講義から引用すると、コーチングの目的は「一人ひとりの自我が生みだしている可能世界wから、ゴール設定により新たにうみだすw1への移行」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

ww1はまさにmultiverseといえます。新作はコーチングがますます上手くなるきっかけになるかもしれません。

(「苫米地博士の講義」はこちら↓)

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 次回は「revenge」と「avenge」について思い巡らすことになったきっかけを取り上げます。そのきっかけとは、「The Batman」(2022年)。

revenge」と「avenge」を1つ上の抽象度で統合している名作です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-236につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 じつは「Epi.Ⅵ:Return of the Jedi」の最初の副題は「Revenge of the Jedi」でした。

同じ時期にパラマウント社が劇場版「Star Trek」第2弾の副題「Vengeance of Khan」を発表すると、類似していることを理由にルーカスフィルムから猛烈な抗議を受けたそうです。その結果、パラマウント社は副題を「The Wrath of Khan」に変更しました。

ところが、公開直前にもかかわらず、「高潔なジェダイに『revenge』は似合わない」と気づいたジョージ・ルーカス(George Walton Lucas Jr.1944~)は、副題をあっさり「Return of the Jedi」に変更してしまいます。STの副題を強引に変更させたのにもかかわらず。まったく見事なアサンプションアップデートです。

 

ちなみに、日本では「すでに認知されている」「関連商品生産ずみ」「復讐の方がインパクトが強い」といった理由で、改題されずに「ジェダイの復讐」のまま公開されました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 これらのエピソードには「コンフォートゾーン」に関する重要なポイントが感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 

-追記2

 映画「Star Trek」は2009年にJJ・エイブラムスによってリブートされました(エイブラムスはその後「Star Wars」の続編づくりにも取り組んでいます)。

そのリブート版第2作「Star Trek Into Darkness」(2013年)では、「Doctor Strange」で主役を演じるベネディクト・カンバーバッチが“重要な役どころ”で出演しています。

 

 いろいろなdotsが複雑かつダイナミックに絡み合う縁起を感じながら鑑賞すると、もっともっと深く味わえるのが映画。まるで人生の縮図、まさにmultiverseといえます。

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です。間もなく募集を開始します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

The_Avengers(wiki.)

Wikipediaより引用




F-236:自由訳「revenge」と「avengevol.3;「re」から「a」へ ~I’m vengeance~

 

 ある縁をきっかけに、「revenge」と「avenge」について思い巡らしました。

 

 それは私にとって切実なテーマ。今も理不尽な体験の記憶がよみがえるからです。そのたびに“復讐”という言葉が頭をよぎります。

 (その“理不尽な体験”からの学びはこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。SW風に表現するとダークサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 ゴールに向かって自由に気楽に生き続けるために、「revenge」と「avenge」について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

  

 vol.1;「re」と「a」の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28439282.html

 vol.2;「re」と「a」の記憶

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28474895.html

 vol.3;「re」から「a」へ ~I’m vengeance~

 

 

 revenge」と「avenge」について思い巡らすことになったきっかけは映画「The Batman」(2022年)。両者を1つ上の抽象度で統合している名作です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 統合、すなわち抽象度を上げてゲシュタルトを再構築すること(connect the dots)は、明確な意図がなければできないはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 私は意図(intention)とゴールは双方向的(相補的)な関係だと思っています。「ゴールが意図を生みだし、その意図によりゴールが再設定(更新)されていく」という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールはつねに“現状の外”。よって、ゴール自体ははっきりしたものではありませんが、ゴール側のコンフォートゾーンは明らか(vivid)にすることができます(するべきです)。

 「明確」なのはゴール側のコンフォートゾーンだと理解してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「The Batman」の監督・脚本・プロデュースを務めたマット・リーヴス(Matt Reeves1966年~)は、「ブルースの追い求める人生の意味とはいったい何なのか、これは非常に心理的な物語なのだ」「俺は復讐だ-原作コミックで何度も使われるこのせりふを彼に言わせたかった」と語っています。

 つまり、主人公 ブルース・ウェイン/バットマンの「人生の意味と復讐の関係性」を描くことが意図だったということ。

 

 I’m vengeance

 

175分にわたって観客が目撃したものは、若き主人公が抱えるスピリチュアルペインとその克服の過程。「vengeance」という根源的な苦しみの克服が「revenge」から「avenge」への成長であり進化だった というのが私の感想です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 映画の序盤、若きブルースは「I’m vengeance/俺は復讐だ」とセルフトークしながら復讐心を炸裂させます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

犯罪者を容赦なく叩きのめすその姿は、まさに野獣(本人的にはコウモリですけど)。それは大脳辺縁系優位の行動(fightflight)であり、動物的な私憤です(=revenge)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

そのバビット&アティテュードは、排中律の系外で生きるセリーナ・カイル/キャットウーマンとの出会いによりゆらぎ、エドワード・ナッシュトン/リドラーの巧みな仕掛けによって大きく揺さぶられていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

 *排中律はこちら↓

 F-231~3錠じゃないと飲まん!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418468.html

 

 バットマンの内にある“正義”を信じるジェームズ・ゴードン警部補や幼少の頃から温かく見守る執事 アルフレッド・ペニーワースの支えを受けながら、狂気を秘めたブルースは徐々に自分の進むべき方向性を見いだしていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その先にあるのは“希望/HOPE”という光。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

 超言語・超論理の次元にある“希望/HOPEが言語化されながらゴールとなり、そのゴール実現の確信を深めるとき(ハイエフィカシー)、「re」から「a」への成長・進化がはじまります。

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 “自分”の定義が拡大していくたびに、個のゴールはより多くの人々にとっての“希望/HOPE”となっていきます。

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それが社会性。私の感覚でいうと“無敵”です。

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 I’m vengeance

 

 そんな意識状態での復讐心の爆発は、潜在能力をフルに発揮して挑む社会的活動となっていくはずです。それこそが人間的な前頭前野内側部の発火であり公憤(=avenge)。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

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 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。

 

 そんな時はただちに止観し、逆腹式呼吸を。呼吸をコントロールすることでリラックスとゆらぎを得ることができます。

 F-217:不安と不満のはざまで1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

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 「先が見えず心配」「怖い」「不安」というときは、さらに呼吸を整えながら「絶対大丈夫!」とセルフトークを重ねます。そしてゴール設定

F-218:不安と不満のはざまで2nd. Step;絶対大丈夫!>

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 ゴール設定に成功した途端、「壁」があらわれます。その時は自分で決めた未来に責任を持ち、ひるまずに「壁」に立ち向かいましょう。

 F-219:不安と不満のはざまで3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

 

 もしも強い不満を感じたなら、それは「自分の現状に対する不満」か? それとも「他人に対する不満」なのか?しっかり確認してください。ゴールやコンフォートゾーンのチェックを行いながら。

F-220:不安と不満のはざまで4th. Step;不満から希望へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 

 そして、into the fire

 “希望/HOPE”という光に向かって歩み続ける挑戦者の姿自体が、縁ある人々にとっての“希望/HOPE”となっていきます。

 F-223224:不安と不満のはざまで5th. Stepinto the fire!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27887410.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27945928.html

 

 

 The Batman」鑑賞後の余韻の中で、そのようなことを考えました。

 F-001:やり場のない

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 I’m vengeance.

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 伝えたいことがさらに2つあります。もうしばらくお付き合いください。

 

 1つ目はブリーフが生みだす「リミッター」のこと。

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 情動を伴った体験の記憶が、私を大のノーランファンにしました。正直な話、「The Dark Knight」三部作(2005~2012年)を超えるバットマン映画は存在し得ないと思っていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 可能世界w1は無限に存在している

コーチはリミッターを解除する存在である

 

 The Batman」との縁により、そのような大切な事実を改めて実感しました。

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 2つ目は「リーダー/コーチ/マネジメント」の話。

 

 若きブルースには、マネジメントとしての支えはいましたが、“現状の外”に導くコーチは不在でした。リドラーとの縁により「re」を「a」に変えることができましたが、コーチ不在のままでは「a」を維持することは難しいでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 強力なホメオスタシス・フィードバックが働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 クライアント個人のマインドにリーダー/コーチ/マネジメントとしてのブリーフをそれぞれ確立し、同時並行的にそれぞれの観点で情報処理ができるように導くことが、コーチとしての私の機能だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

  

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28496983.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

  

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The Batman(wiki.)

Wikipediaより引用

 



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