苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:L:講義・研修・セミナー編 > 2020年07月 シークレットレクチャー(現世利益-1)

L-05120207月シークレットレクチャー -01;現世利益の多くは「理想的な現状」のこと

 

20207月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;現世利益の多くは「理想的な現状」のこと

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したハンガリー(当時)出身のユダヤ人作家

 

 

 3回の講義全体のテーマは「現世利益」。

 皆さんは「現世利益」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?

 

 読むのを一時中断し、しばらくの間「現世利益」を感じてください。Don’t think. Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 きっと「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」が満ち溢れた、明るくあたたかいイメージを感じたことでしょう。

その一つひとつを大切にされてください。それは夢を現実化するための大切な縁起となります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「うれしい」「楽しい」「誇らしい」を用いたワークを紹介しています↓

 PM-04-14~15:抽象度を上げて死を克服するワーク「トータルハッピネス」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8431066.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8431170.html

 

ちなみに、講義を行った頃の私のイメージは「happy」(あえて言語化すると)。今は「well-being」に変化しています。

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 皆さんの「現世利益」はどんな感じでしょうか?

 

 

 ところで、私が見聞きする「現世利益」は“現状”についての話がほとんどです。それも理想的な現状。現状(SQStatus Quo)とは現在のセルフイメージが生みだすもので、「このまま続く時間軸上の未来」も含みます。その根底には過去→現在→未来という時間観があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 もっとコーチっぽくいうと、“現状(SQ)”とは「コンフォートゾーン(CZComfort Zone)」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 CZの内側にゴール(らしきもの)を設定してしまうと、スコトーマが外れません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

そのままの状態で日々を生きると、ますます現状に縛られ、無限の可能性を自ら封印(Lock)してしまうことになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 *封印(Lock)について、こちらもどうぞ↓

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 PM-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーンの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 

 “現状(SQ)”とは「ブリーフシステム(Belief System)」のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステムは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」により構築されています。いずれにせよ過去。そして、それは他人(まずは親)からの刷り込みや社会の価値観で作られた「マトリックス」ともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 そこにシンの自由はありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

試しに自身の心の声(セルフトーク)に耳を傾けてください。

そこで語られる内容のほとんどが過去のはずです。未来のことであったとしても、それは過去から続く未来であるはず。その「このまま続く時間軸上の未来」は現状(SQ)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 未来志向でいこう!

 明るい未来を創造しよう!

 

 そのような言葉を素直に受け入れるほど、ますます現状に囚われることになります。

 コンフォートゾーンの外はスコトーマに隠れており、認識することさえできないのだから。

 

L-052につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 冒頭の言葉はノーベル平和賞受賞作家エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel19282016年)のものです。

 現在のルーマニア シゲトに生まれたヴィーゼルは、ナチス・ドイツによってアウシュヴィッツの強制収容所に送られました。当時16歳だったヴィーゼルの左腕には囚人番号をあらわす「A-7713」という刺青が彫られました。この時、物理空間の身体にだけではなく、情報空間の心にも何かが刻まれたはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その“何か”はブリーフシステムの核となり、強力なコンフォートゾーンを生みだしたはずです。しかし、ヴィーゼルは、記憶が生みだす“現状”を遥かに超える世界(未来)に到達しました。抽象度の高いゴールを目指していたから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-00920201月シークレットレクチャー -09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 

 

-関連記事-

Q-078:お変わりありませんか? こちらは変わりなく過ごしております

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15835817.html

Q-119:「ありのまま」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20779462.html

Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第7回は20211212日(日)開催。今回のテーマは2つ。「論理的思考を身につけ、ディベートをマスターする」「コミュニケーション能力の向上 ~スピーチとコミュニケーションの違い~」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27449797.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

L-05220207月シークレットレクチャー -02;縁により「呪縛」は「希望」にかわる

 

20207月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;現世利益の多くは「理想的な現状」のこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27551211.html

 02;縁により「呪縛」は「希望」にかわる

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したハンガリー(当時)出身のユダヤ人作家

 

 

試しに自身の心の声(セルフトーク)に耳を傾けてください。

そこで語られる内容のほとんどが過去のはずです。未来のことであったとしても、それは過去から続く未来であるはず。その「このまま続く時間軸上の未来」は現状(SQ)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 未来志向でいこう!

 明るい未来を創造しよう!

 

 そのような言葉を素直に受け入れるほど、ますます現状に囚われることになります。

 コンフォートゾーンの外はスコトーマに隠れており、認識することさえできないのだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 では、なぜ他人や社会、過去の呪縛を断ち切り、自由に生きることができるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ここからしばらく、私の過去を語ります。「過去語り」が「未来語り」にかわり、「呪縛」が「希望」にかわる訳を感じてください(Don’t think. Feel!)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 私は昭和の鹿児島に生まれました。事情により密教寺院に連れていかれ、そこで「がんが消えていく不思議」をたくさん体験しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854577.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031387.html

 

 その情動記憶が私のブリーフをつくりあげたのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「生命の不思議を知りたい」が原動力となり、「絶対に無理」と言われた地元の医学部に合格。そして、ついに認知科学者 苫米地英人博士と出会いました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

 博士と出会った頃、私は病院長を務めていました。まだまだ若かったのにいつも疲れ果て、その一方で常に怒りを感じていました。社会に対して、そして自分自身に。

昨年「怒りと絶望しかない」という相談をいただきましたが、当時の私もそんな感じでした↓

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

私の中の「怒りと絶望」は苫米地博士との縁により変化していきました。「生命の不思議を知りたい」という小さな思い(小乗)が、ヒーラー&コーチとしてのビジョン(大乗)へと拡大していく感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その理由は「ゴールを見つけたから」です。

一生かけて挑戦したい、何があっても実現したい、誰にも止められない/止めさせない そんなゴールを見つけたから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その後、幸運が重なり、苫米地式コーチング認定コーチ、そして苫米地式のマスターヒーラーとなりました。本心を告白すると、それは偶然ではなく必然だと思っています。

もちろん、空(くう)を理解した上での仮(け)としての必然です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 余談ですが、苫米地博士に学ぶ過程で得る驚きは数え切れません(計り知れません)。その1st.maximpactは「空」を体感したことです。幼少の頃から暗記しているのに、唱えれば唱えるほど、考えれば考えるほど、わからなくなっていた「般若心経」が、たった1冊の本(&1枚のDVD)によってクリアになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 その驚きと喜びと確信は、今でも鮮明に再現することができます。その体感(≒エフィカシー)は、ヒーラー&コーチとしてのエネルギーの源泉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 博士との縁により本来の力を取り戻した私ですが、すべてが順調なわけではありません。11年間病院長を務めた病院(の経営陣)からは、まるで背後から切りつけられるような「だまし討ち」にあいました。

 そんな理不尽も、博士に学ぶ私にとっては「次のステージへの“幸運”」 今はそのように感じることができます。すべてを水に流すつもりはありませんが。

 (その経験から得た気づきはこちら↓)

 PM-06~:第六章(職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 「過去語り」はここまで。

 さて、「過去語り」が「未来語り」にかわり、「呪縛」が「希望」にかわる訳を感じていただけたでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 呪縛が希望に変わり、希望が夢へ、夢がゴールへと変わっていくのは

 

L-053につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 余談ですが、苫米地博士に学ぶ過程で得る驚きは数え切れません(計り知れません)。その1st.maximpactは「空」を体感したことです。幼少の頃から暗記しているのに、唱えれば唱えるほど、考えれば考えるほど、わからなくなっていた「般若心経」が、たった1冊の本(&1枚のDVD)によってクリアになりました

 

 1冊の本」とは「一生幸福になる 超訳『般若心経』」(学研プラス、PHP研究所から文庫本で再販)。「1枚のDVD」とはワークスDVD2弾「空の理解と体得」です。

 

 コーチングは仮観。仮観として成功するためには、もちろん、空観を理解し体得しなければなりません。

 

 私はそのことを博士からの智慧とその実践の過程(+青山マスターコーチのサポート)で学びました。

 PM-06-21:仮説14)空(くう)なき実観の行き着く先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14833876.html

 

 *ワークスDVD2弾「空の理解と体得」はこちら↓

 苫米地英人DVD第2弾「空の理解と体得」 (maxpec.net)

 

 

-関連記事-

PM-03~:苫米地理論との出会いと実践(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12936675.html

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第7回は20211212日(日)開催。今回のテーマは2つ。「論理的思考を身につけ、ディベートをマスターする」「コミュニケーション能力の向上 ~スピーチとコミュニケーションの違い~」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27449797.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

超訳般若心経



L-05320207月シークレットレクチャー -03;縁起とはホメオスタシスが働く〇〇

 

20207月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;現世利益の多くは「理想的な現状」のこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27551211.html

 02;縁により「呪縛」は「希望」にかわる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27587288.html

 03;縁起とはホメオスタシスが働く〇〇

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したハンガリー(当時)出身のユダヤ人作家

 

 

 呪縛が希望に変わり、希望が夢へ、夢がゴールへと変わっていくのは

 

 そもそも人がそのような存在だから。

 

 人は誰もが呪縛から希望を見いだす力を持っています。

 PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 希望を夢に変える力を持っています。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

その理由は「人がそもそもそのような存在だから」。

 

 「そのような」というのは「情報空間を自在に操作することができる」という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「自在に操作」できるのは「高い臨場感を感じる」ことができるから。臨場感がリアルを生みだします。それをプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「情報空間を自在に操作」でき、「高い臨場感」で「リアルを生みだす」ことができるのは人間だけです。おそらく。

 それは脳の進化が関係します。鍵は階層性≒抽象度です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

脊椎動物の脳は、脳幹、小脳、大脳で構成されています。この基本構造はどの脊椎動物でも共通ですが、各パーツの大きさやその機能は進化の度合いで大きく異なっています。

 

魚類や両生類の大脳は大脳辺縁系だけで大脳皮質はありません。爬虫類には大脳皮質がありますがごく小さいもので、大脳辺縁系がほぼむきだしです。

大脳辺縁系は旧皮質といわれる「本能を司る脳」で、食欲や性欲などの本能や、怒りや恐れといった原始的な感情に関係しています。

ちなみに、人間でも、一時的に「本能を司る脳」が優位になることがあります。それが「ファイト・オア・フライト」。日本語で「闘争逃走反応」と呼ばれる状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

鳥類や哺乳類の大脳皮質は大きく発達しており、運動野や感覚野といった高度な機能を持つ部位がここに宿っています。鳥が巧みに空を飛んだり、哺乳類が素早く行動できるのはこの大脳皮質の働きのおかげです。

哺乳類でも霊長類になると、大脳皮質に連合野が現れます。その中でも、思考や創造、推論、意欲、情操といった人間ならではの行動の源、さらには自我や意識などの根源と考えられているのが前頭前野です(前頭連合野とも呼ばれます)。

ちなみに、大脳皮質に占める前頭前野の割合は、ネコが3.5%、サルで11.5%、人間では30%といわれています。霊長類の中で最も進化した人間が高度な認知や行動を行えるのは、この前頭前野のおかげ。まさに人を人たらしめる理性の座であり、思考の場です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

さらに前頭前野は、論理的な判断をつかさどる背外側部と社会的情動にかかわる内側部に分かれます。ディベート中に活性化するのは、論理脳である前頭前野背外側部です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

このように階層性は脳の進化と関係しており、進化した脳ほど抽象度は高く、階層的に高い世界に臨場感を感じることができます。だから階層性≒抽象度。

 

余談ですが、教育の目的は、人類の進化といえるこの脳の変化を、個人の成長に落とし込むこと。それは「人間形成」という形で実現していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 この「臨場感が物理空間から高次の情報空間に拡大していく」という「人間形成」はとても重要です。

認知科学者 苫米地英人博士は「人は、進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間にまで拡張している」と説明されています。

ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」のこと。私たちが環境の変化にもかかわらず体温や血圧、心拍数といったものを保つことができるのは、この機能によります。そんな恒常性維持機能が「情報空間にまで働いている」というのが、博士が提唱される「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 前回は「縁により『呪縛』は『希望』に変わる」というサブタイトルでした。さらには縁により希望は夢に、夢はゴールへと変わっていきます。

その縁、すなわち縁起とは「ホメオスタシスで保たれる情報場」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それが自我。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 コーチングを学び実践する人にとっての自我とは、ゴール側(未来)にすでに存在している“本当の私”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

L-054につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

前回は「縁により『呪縛』は『希望』に変わる」というサブタイトルでした。さらには縁により希望は夢に、夢はゴールへと変わっていきます。

その縁、すなわち縁起とは「ホメオスタシスで保たれる情報場」のこと

 

 関連する苫米地博士の言葉を紹介します。「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社から再販)からの引用です。

 

 認知とは、今生きている我々が縁起として維持しているダイナミックなホメオスタシス状態のひとつの現われです。内部表現の存在がエントロピーをダイナミックに制御している、と言ってもいいでしょう。


 -関連記事-

F-117~Field of Dreams

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

S-01~:よりより“議論”のために(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 


新・福音書(kindle版)

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L-05420207月シークレットレクチャー -04;小乗から連綿と受け継がれる大乗へ

 

20207月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;現世利益の多くは「理想的な現状」のこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27551211.html

 02;縁により「呪縛」は「希望」にかわる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27587288.html

 03;縁起とはホメオスタシスが働く〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27606540.html

 04;小乗から連綿と受け継がれる大乗へ

 

 

前回(L-053)、認知科学者 苫米地英人博士が提唱される「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」を紹介しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

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ホメオスタシス(Homeostasis)とは、「恒常性維持機能」のこと。私たちが環境の変化にもかかわらず体温や血圧、心拍数といったものを保つことができるのは、この機能によります。そんな恒常性維持機能が「情報空間にまで働いている」というのがCH理論です。

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 五感で感じ取る世界だけでなく、思考で生みだされる次元にまでホメオスタシスが拡張しているということは、「ホメオスタシスで維持される“私”、すなわち自我は物理空間に限定されない」ということ。

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  “私”=自我は時空を超えてひろがっています。縁起として。

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 CH理論の次のステップである「超情報場理論(仮説)」まで加味すると、その縁起の一部に人の認知があると考えることができます。

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 その認知は高い抽象度から生じます。人の認知も含めた縁起=自我=“私”は抽象度が高いところが先にあるのです。因として。

苫米地博士に学びながら、私は、その「因」に戻っていく過程が「人間形成」「進化・向上」なのだろうと感じています。

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 そんな「因」に戻る過程のどこかで意識が“個”を超越すると、“私”=自我が大きな全体(=縁起)の一部であることが実感できます。それは新たなゲシュタルトの構築です。

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 その「個を超えたゲシュタルト構築」を、アブラハム・マズローは「self-transcendence(自己超越)」と名付け、スティーブ・ジョブスは「connect the dots」と表現しました。

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 それは「個の小さな願望から始まった小乗」が「時空を超え連綿と受け継がれる大乗」へと変化していく(因に戻る)ことでもあります。そんな意識状態で過ごす日々そのものが「現世利益」です。なぜなら、それはスピリチュアルペインの克服だから。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

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 再び私の「過去語り」に戻ります。前々回も触れた「だまし討ち」の詳細です。

 

 2007年、突然、病院長に就任することになった私は、「平成研究会」という名の学習会を立ち上げました。職員の「平成」を実現するために。

 PM-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

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 とは言うものの、「どうすれば『平成』を実現できるか?」がクリアだったわけではありません。むしろ、私自身が苦しみもがいているような状態でした。

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 2年に及ぶ暗中模索が続いた後、ついに“光”を見いだしました。それが苫米地博士の情報場に初めて触れた時の実感。

 その後、計300回開催した「平成研究会」は、苫米地理論やコーチングについて学ぶ場に変わっていきました。そして、青山龍マスターコーチによる病院へのPX2導入が実現。さらには、苫米地博士による霧島市(鹿児島県)での講演という夢までもが現実化しました。

 PM-03-17~18:苫米地理論との出会い ~現状の外のイメージ実現と挫折~

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 このブログをお読みの方には、その過程を肯定的に理解していただけるはずです。

 ところが、病院の経営陣はそうではありませんでした。

 

 20184月、突然、病院の顧問弁護士から「あなたはすでに辞めている」という通知が届きました(←実話です)。法律違反はもちろんのこと、憲法で保障された基本的人権をも踏みにじるような愚行と悪意に心底驚きました。

私の方も弁護士をたてると、病院側はすぐに調停を申し立てました。そのタイトルは「20183月末で退職している事件」(←本当に実話です)。

 退職は真っ赤なウソ。完全なだまし討ちです。最初から論理が破綻していた経営陣は“証拠”として誹謗中傷だらけの文書(「タケハラはこんなにイヤなヤツです」)と職員90名以上の嘆願書(「だから、職員一同やめて欲しいと願っています」)を提出しました。裁判所に。

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信じられないでしょうが、これも本当の話。その“証拠”は病院側の主張を自ら否定することになりました。自滅するほどIQが低下していたのは、「ファイト・オア・フライト」に陥ったからでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 ちなみに、“証拠”には「タケハラはいつも苫米地理論を研究している」「タケハラは職員にwant toで働こうと呼びかけ、自分は本当にwant toで働いている」といった内容が書かれていました。念のために記しておきますが、院長を務めた11年の間、私は他のどの医師よりも多く働きました。病院内で。その上で医師会活動や大学・行政関連の会議に出席するなど、病院外での活動もこなしていました。嫌いな宴席への出席も含めて。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そんな私の「本当にwant toで働いている」という姿が、「タケハラはこんなにイヤなヤツです」という主張(claim)の根底にある唯一の事実(data)。事実と主張をつなぐ根拠(warrant)はきっと「want toなど許せない」なのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 そういう判断に至る理由は「経営陣自身がhave toで生きているから」のはずです。Have toに満ちたコンフォートゾーンを崩されることがたまらなくイヤだったものと思われます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 一連の経験を通じて、私は、「want toばかりしている」が誹謗中傷ではなく誉め言葉になる社会、いや当たり前になっている未来の実現を思い描きました。それは「コレクティブエフィカシーの実現」というゴールが生み出すビジョンです。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 

 最後に「過去語り」に関する質問をひとつ。

 

私はなぜ“失敗”したのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 その本質的な理由(ケースサイド)と抜本的な解決(プランサイド)を考えてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 見いだした答えは「現世利益」を実現するための重要なポイントになるはずです。そして、それは「過去語り」を「未来語り」に書き換えていく秘訣でもあります。

次の講義ブログ化の際に取り上げます(20208月シークレットセミナー)。

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したハンガリー(当時)出身のユダヤ人作家

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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