苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > ゴール

Q-217:家族や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

 

ゴールに関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

質問の一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:家族や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

家族のゴールの現状の外、抽象度が高いゴールというのがイメージが湧きません

 

A:次の2点をいつも意識に上げておくことをお勧めします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

1.「関係」に気を向ける

2.ゴールのポイントの2つ目「自分中心を捨て去る」

 

 1.「関係」に気を向ける

 「存在があり関係が生まれる」という西洋哲学に対して、東洋哲学は「関係があり存在が生まれる」という縁起ベース。さらに苫米地式は、その両方を包摂しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 私たちは物理空間上の存在の方に注視してしまいがち(lock on)。すると、高次の情報空間にある重要な情報(関係性)がスコトーマに隠れてしまいます(lock out)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その状態では、ゴールはなかなか設定できません。3つ目のポイントである「現状の外」がわからないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、「関係」に気を向けながら、「現状の外」にゴールを見いだすにはどうすればいいのでしょうか?

 

 

2.ゴールのポイントの2つ目「自分中心を捨て去る」

 私の答えは「自分中心を捨て去る」。そう、ゴールの2つ目のポイントです。

 

 私は「自分中心を捨て去る」=「“自分”という部分関数をどこまで大きくできるか?」と理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

捨て去るのは「中心」の方ではありません。「利他」という言葉に含まれる「自分のことは後回し」というようなブリーフでは、ゴールの1つ目のポイント「心から望む」「止められてもやりたい」が保てません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「want to」にいつの間にか「have to」が紛れ込むと、創造的回避が働きゴールからむしろ遠ざかってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 捨て去るのは「自分」の方、「私さえよければ」というような我欲です。小さな煩悩を捨て去ることは“自分”の抽象度を上げることでもあります。わかりやすく表現すると「(関係の)どこまでを“自分”と感じられるか?」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「家族や人間関係のゴール設定」の際は、自分が感じている「関係」の抽象度をもう一段引き上げてみてください。苫米地式の「上から目線」で。

 F-009:本物の“向上心”、本当の“上から目線”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721215.html

 

 

 最後にもうひとつ。

 子育て中の方によくお伝えしているのが、「我が子育ては我が心育て」という言葉。子育て中に親も成長していくという意味ですが、その場合の成長とは「抽象度が上がる」ことと同義です。つまり、子どもとの縁により、ますますゴール設定がうまくできるようになるということ。

 

 無我夢中で子育てに取り組みながら、「関係」そのものの次元が上がる方向に気を向け続けていれば、そのうちにスコトーマが外れ、もっとすごいゴールを設定することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

それを確信し(エフィカシー)、その過程を楽しんでください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「人間関係」については下記記事(シリーズ編第4弾)を参考にされてください。

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

捨て去るのは「自分」の方、「私さえよければ」というような我欲です。小さな煩悩を捨て去ることは“自分”の抽象度を上げることでもあります。わかりやすく表現すると「(関係の)どこまでを“自分”と感じられるか?」

 

 そんな意識状態でいる間に、だんだんと「家族のゴールの現状の外、抽象度が高いゴール」がクリアに感じられるはず。抽象度が上がるにつれて、むしろ臨場感が高まるから。

 抽象度と臨場感の関係についてはこちらをどうぞ↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 

Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

 

ゴールに関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

質問の一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:ゴール設定は現状の外ということですが、複数ある中で、いくつかは、わりとすぐに達成できそうなゴールを設定しても良いですか?

 

A:まず大原則として、“現状の外”ではないものをゴールとはいいません。ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

わりとすぐに達成できそうな」を時間の話(「短時間で」)と考えると、私の答えはYesです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

ブリーフシステム(BS)が変わるだけで、あっという間に達成してしまうことはありえます。BSが変わらない限り達成できないゴールは“現状の外”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

わりとすぐに達成できそうな」を可能性の話(「簡単に」)と考えるならNo。「簡単に=現状のブリーフシステムのままで」のはずだから。一生かけて構築してきたBSを変えることは容易ではありません。強力なホメオスタシスが働いているから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

コーチングの要諦であるゴール設定は、とても厳しく、奥深いものです。

 

 

とはいうものの、思い悩むだけでは何もはじまりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

コーチングの要諦であるゴール設定は、とても楽しく、エキサイティングなものでもあります。新たな自分、新たな世界にワクワクしながら、まずは「趣味」「健康」のカテゴリから気楽に取り組んでみたらどうでしょう。ゲバラ主義です。

Q-064:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

本音にフタをすることなく、「止められてもやりたい」「心から望む」を追究してみてください。その過程で少し「自分中心を捨て」ながら、少し「現状の外」を見いだせたなら、それは立派なゴールです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

わりとすぐに達成できそう」という期待が「必ず達成できる」という確信に変わる間に、もっと先に新しいゴールを設定してみましょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

「もっと先」とは、さらなる未来であり、さらに高次の抽象度次元のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それを繰り返す間に「これだっ!」というものが見つかるはずです。そのすべてを楽しんでください。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

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Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

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Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 

Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 

ゴールに関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

質問の一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:ゴール設定のポイントについて確認させてください。苫米地博士やマスターコーチの方々は、ゴールを「止められてもやりたいこと」「現状の外にあること」「人生のあらゆる領域にバランスよく設定すること」と話されています。

 一方、タケハラ先生は「バランスホイール」ではなく、「自分中心を捨て去る」とされていますが、何か意図があるのでしょうか?

 

A:御指摘のとおり、私はゴール(設定)のポイントを 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定する としています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

もちろん、「バランスホイール(Balance Wheel)」も重要視しています。バランスホイールとは人生の分野 -例えば「職業」「ファイナンス」「家族」「健康」「地域への貢献」「未来への貢献」「趣味」「生涯教育」など- にそれぞれゴールを設定することを指します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 人生のあらゆる領域にゴールを設定し、ゴール側の自分をイメージしていると(I)、未来の自分に対してより高い臨場感が得られ(V)、ゴールを現実化しやすくなります(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 繰り返しますが、バランスホイールは重要です。

 認知科学者 苫米地英人博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」より引用した下記の図を眺めながら、皆さん自身のバランスホイールを再確認されてください。

 

バランスホイール

苫米地英人博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)より引用

Kindle版はこちら↓

コンフォートゾーンの作り方 | 苫米地英人 | メンタリング・コーチング | Kindleストア | Amazon

 

 

私たちはつい仕事(職業)やお金(ファイナンス)のことばかりを考えてしまいがちです。その時、心は仕事やお金にロックオンしており(RASを通過=認識にあがる)、その他をロックアウトしています(スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その仕事やお金に不安や恐怖、義務感、罪悪感といったものが紛れ込むと、いつの間にか建設的動機(want to)が強制的動機(have to)に変容していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 そうなると仕事やお金以外がますます認識できなくなり、どんどん視野が狭くなっていきます。前頭前野に対して大脳辺縁系が優位になりがちで、IQが下がるからです。心身ともこわばった状態に陥ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 人生の様々な領域(カテゴリ)にゴールを設定し、しっかり意識に上げ続けていると、そのようなマインドの悪循環を防ぐことができます。なぜでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 答えは「抽象度が上がる」から。

 例えば「職業」や「趣味」といったまったく別の領域を同時に考えるという意識状態は、一つ上の抽象度次元への扉を開きます。「チワワ」と「ドーベルマン」を同時に考える間に「犬」という視点に至り、「犬」と「クジラ」を「哺乳類」と包摂することができるように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その過程でゲシュタルトができ、ゲシュタルト同士が結びつき巨大化していきながら(connect the dots)、理解が深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 それはIQがますます高まることであり、「人間形成」や「成長・進化」と同義です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 バランスホイール=抽象度が上がる=人間形成

 

 そして、その人間形成は“自分(自我)”の定義が広がっていくことでもあります。それが「自分中心を捨て去る」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 人間形成=自分中心を捨て去る

 

 さらにいうと、その「自分中心を捨て去る」ことは「慈悲」の実践を可能にします。

(苫米地博士の「慈悲の定義」はこちら↓)

 Q-172:自身の信念を失いそうです vol.4;コーチ向け

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

自分中心を捨て去る=慈悲(compassion

 

 まとめると、バランスホイール=自分中心を捨て去る=慈悲(compassion

 

 そのようなイメージを体感しながら、私はあえて「自分中心を捨て去る」という表現を使っています。鹿児島の先輩 西郷隆盛の言葉を借りると「己に克つを以って成る」。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html


 

ところで、「自分中心を捨て去る」は苫米地博士から授かった表現です。

ゴール(設定)のポイント「 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定する」は、博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再販)のstep.6に詳しくまとめられています。ぜひ確認してください。

Kindle版はこちら↓
「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

私たちはつい仕事(職業)やお金(ファイナンス)のことばかりを考えてしまいがちです。その時、心は仕事やお金にロックオンしており(RASを通過=認識にあがる)、その他をロックアウトしています(スコトーマに隠れる)

 

 ゴールのバランスホイールのために、ふだんから「人生の第二領域」を意識に上げることをお勧めします。詳しくはこちら↓

 F-140~:不要不急

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

 

 

-関連記事-

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第7回は20211212日(日)開催。今回のテーマは2つ。「論理的思考を身につけ、ディベートをマスターする」「コミュニケーション能力の向上 ~スピーチとコミュニケーションの違い~」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27449797.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

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抽象度を上げる=自分中心を捨て去る



Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:現在の私は専業主婦をしています。この場合、主婦は職業のゴールなのでしょうか? それとも家庭のゴールなのでしょうか?

 職業としてはともかく、家庭としての現状の外というのがわかりません。

 そもそもバランスホイールは全て現状の外にゴールを設置する方が良いのでしょうか?

 

A:まずはコーチングにおける「職業(仕事)」の定義を確認しましょう。職業(仕事)とは、「自分の機能を社会に提供すること」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「社会に望まれること」「社会のニーズ」を見つけ出すことが職業(仕事)のゴール設定の1st.step。トゥールミンロジックでは「case-side」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

認知科学者 苫米地博士がブリーフシステムを数理哲学的定義で形式化されたバラダンでの講義(20211213日)でいうと、「新しい可能世界w1」を描くこと。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

具体的な機能の提供、すなわち「plan-side」は、日々「invent on the way」していきます。その様を苫米地博士は「行き当たりばったり方式」と表現されることがあります。

最初から「明確な役割・機能」「具体的な方法」が明らかな場合、それは現状の中といえます。

Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 「専業主婦」は家庭という社会に対して機能を提供することですので、もちろん職業(仕事)といえるはずです。今はまだスコトーマに隠れている「家庭という社会に望まれること」「家庭という社会のニーズ」を見つけること自体を楽しみながら、新たなゴールを設定してください。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 「バランスホイール」をしっかり考えることは、自分(自我)をあらためて定義する大切な機会になります。先ほど紹介した苫米地博士の講義でいうと、「関数pの再定義」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 具体的にいうと、私「CoacH T」のゴールのバランスホイールとして「職業(仕事)」「趣味」「健康」「ファイナンス」「家庭」といったカテゴリがあり、「職業」の中に「医師」「コーチ」という枠があるという感じ。それらは“私”を定義する大切な縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 もしも医師やコーチを辞めることになったら(事実、突然“失職”したことがありますw)、私は「職業;医師」や「職業;コーチ」と同じように「職業;専業主夫」のゴールを設定するでしょう。もちろん、100% want toで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *“失職”からの学びはこちら↓

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 ここで「職業(仕事)」と関連する重要な注意点をお伝えします。

 

 世間一般の感覚では職業とファイナンスが一体化しています。「稼いでいないから仕事ではない」といった感じ。それは社会的洗脳です。

 

 職業(仕事)=機能を提供する、価値を生みだす、役に立つ

 ファイナンス=機能・価値等を金銭的価値にかえる(厳密には金銭とは限りません)

 

 この両者をはっきり区別することが重要。下記記事を参考にされてください↓

 F-027~:プロとアマの違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 

では、「専業主婦(夫)」が職業ならば、「家庭」のゴールはどう考えればいいのでしょう?

 

 私自身は「家庭」のカテゴリでは、「健康」や「ファイナンス」と同じく、バランスを意識しています。「現状の外を志向する」というよりも、「最適な状態を維持する」という感覚です。

具体的には「いつもニコニコ」「とてもリラックス」「和気あいあい」という(文字どおりの)コンフォートゾーン(CZ)を家族全員が維持できるように心がけています。それは、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 『家庭という社会に望まれること』『家庭という社会のニーズ』を見つけ出しながらゴールを設定する」場合のようなCZの外を目指すことではなく、理想的な現状としてのCZを保つこと

 

 しかしながら、カウンセリングのように不安を解消することが目的ではありません。不安をしっかりコントロールしながら前頭前野優位を保ち、様々なカテゴリのゴールに挑み続けるマインドを維持することが目的です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 私はそれをヒーリングだと考えています。他のカテゴリのゴールが現状の外にしっかり設定されている(更新されている)ことを前提とした、コーチングと一体となったヒーリングです。

 詳しくは現在連載中の下記ブログ記事を参考にされてください↓

 F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 *コーチングとヒーリングの関係について、こちらもどうぞ↓

 Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

職業(仕事)=機能を提供する、価値を生みだす、役に立つ

 ファイナンス=機能・価値等を金銭的価値にかえる(厳密には金銭とは限りません)

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)から引用します(p48~)。

 

 ◎コーチが最初にクライアントに伝えること

 そもそもコーチには、最初に「職業とはお金儲けをする手段ではありません」とクライアントに伝える役割があります。

 これを最初に伝える理由は職業の定義をわかっていない人が多いからです。いま、ほとんどの日本人は職業=お金を稼ぐ手段だと信じて疑いません。

 しかし、本当にそうでしょうか?

 確かに資本主義社会では仕事をすると賃金が発生します。しかし、それは資本主義社会だからであって、共産主義社会ではそうではありません。

 共産主義社会では仕事をしたからといって賃金が発生する仕組みにはなっていないのです。しかしながら、共産主義国に職業がないかと言えば、そんなことはありません。

 職業=賃金というのは資本主義社会だから成り立つ論理であって、どこでも通用するものではないのです。

 では、職業とは何かというと、自分の機能を社会に提供するものです。自分の能力を社会に提供することこそが職業であり、賃金が入るか、入らないかは二の次です。いまの日本で職業に賃金が発生しているのは資本主義社会だからです。資本主義とは、社会に何か自分の機能を提供すれば、その対価を得るシステムなのです。なので、仕事をするとお金が入ってくるのです。

 つまり、お金と職業はイコールではありません。まずはこのことをしっかり理解してほしいのです。

 

 さて、お金と職業の関係ですが、いまの説明で納得できましたか?

 たぶん、しっくり来ていないでしょうね?

 

 「それは理想だろうけど、現実問題として、仕事をすることでお金を稼いでいるのだから、仕事=お金じゃないのか」あるいは「じゃあ、お金はどうやって稼ぐんだ?」という疑問で頭がいっぱいになっているはずです。

 ですから、本書ではこの部分をまずしっかり書いていこうと思います。

 そもそも「じゃあ、どうやってお金を稼ぐんだ」という疑問には「それはファイナンスのゴールを設定します」と答えます。「職業とファイナンスを分けて考えることで、しっかりしたゴールが見えてきますよ」と伝えます(詳細はのちほど)。

 また、「職業とは社会に自分の機能を提供するもの」という言葉を理想主義だと思ってしまう人も多いようです。しかし、その考え方はまさに拝金主義の影響としか思えません。

 一度、よく考えてみてください。かつて人類にはお金というシステムがなかった時代がありました。ところが、その時代であっても職業はあったはずです。

 例えば、力の強い者は重い荷物を運ぶことを職業としたでしょう。手先が器用な者は道具や生活必需品を作ることが職業だったでしょう。狩りが得意な者は狩りをし、ケガや病気を治すことに長けた者は医者になっていったのです。

 かつての共同体での生活を考えれば、それぞれが自分の機能とは何かを考え、それを人々に提供することで共同体の成員として認められ、職能を持った成員が増えることによって共同体は強固になっていったのです。

 職業とはこういうもので、そこにお金は何の関係もありません。

 これを古代の話だと言って一蹴しようとする人もいますが、それならば医者という職業を考えてみましょう。彼らはお金のために働いていますか? お金をもらわなければ治療をしませんか?

 飛行機の中で急病人が出た場合、見てみぬふりをする医者はまずいないでしょう。「お金をもらわなければ治療しない」と言う医者はいないはずです。ということは職業とお金は関係ないのです。

 さきほども話した通り、社会に自らの機能を提供することでお金が入ってくるのはいまが資本主義社会だからです。社会に機能を提供すれば、お金が対価として自然に発生する社会に住んでいるから、お金が発生しているだけなのです。

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第3回目(R4.6/19開催予定)のテーマは「ゴール」。詳細は後日、このブログにてお知らせいたします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-217:家庭や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

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Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

オーセンティック・コーチング



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