苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > マインド(脳と心)

F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 

 F-163からはじまるシリーズでは、「生老病死(=四苦)」というテーマを「anti-aging」という切り口で考察し、最後に下記のワークに取り組んでいただきました↓

 F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

<ワーク>

    人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

    未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?

    人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?

    anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

 私は平和に至るマインドの変化が「antiwithwell」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。次回からの投稿(F-176~)で掘り下げていきます。

あらためて上記ワークに取り組んでください。その取り組みは「自己の存在と意味」を明らかにし、「スピリチュアルペイン克服」のきっかけになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

 前回は「こんなはずではなかった」という言葉を取り上げました。それもスピリチュアルペインの写像といえるかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24979591.html

 

 「こんなはず」が一向に改善せず、「こんなはずではない」ばかりが続くのは、「こんなはずではないと愚痴る状況」がコンフォートゾーンになっているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 コンフォートゾーンはホメオスタシス(恒常性維持機能)によって強力に維持され、その外側は認識することすらできません。スコトーマに隠れているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 しかしながら、“現状の外”に新たなゴールを見いだし、エフィカシーを高めながらその達成を心から確信するようになると、どんどんスコトーマが外れ、「こんなはずではなかった」を次々と解決(克服)していきます。その様子をコーチングの創始者 ルー・タイスさんは「invent on the way」と表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そのとき、目の前の「世界」は書き換わっています。

そもそも「宇宙」そのものが幻想であり、マインド(脳と心)次第です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 よって、「生老病死」という四苦も、スピリチュアルペインも、そして目の前の世界さえも、すべてマインド次第だといえます。前頭葉が十分に発達した人類は、すでに“自由”を手に入れています。「自らに由って存分に生き、自らに由ってしっかり死ぬ」という“自由”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 認知科学者 苫米地英人博士の言葉を紹介します。「新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版」からの引用です(11月マンスリーワード)。

 

脳内を書き換えると「環境」が変わる

 「意志力は存在するか」というテーマは、科学的な課題として議論されます。意志力は血中のグルコースに関係するという説もあります。逆に意志力などは存在せず、環境によって決まるという説もあります。

 たとえば昔から「あなたの友人の年収の平均値を計算してみてください。それがあなたの年収です」といわれたりします。だからこそ、「お金持ちの友人をつくりましょう」という結論になるわけです。しかし、友人の平均年収が本当にあなたの年収でしょうか。これは相関関係と因果関係を混同しています。単に「類は友を呼ぶ」というだけの話です。

 意志力や環境という考え方は大事ですが、この議論に欠けている視点があります。環境は、与えられたものではないということです。目の前に広がる物理的現実世界が環境だと考えがちですが、それは違います。ゴールがあり、その写像として現在の環境があるということです。

 時間は未来から流れてきて、今が生じています。ですから、ゴールが変われば、現在は一瞬で変わります。たとえば、自分が手にしている宝くじが当たったと知った瞬間に、世界の風景は一変するでしょう。でもその番号が間違いだと知った瞬間、世界の風景は再度一変するでしょう。

 物理的には何も変わっていません。あなたが紙切れを持って立っている姿は同じですが、前者と後者では「環境」が異なるのです。宝くじではなく、受験の合格通知と考えてもらってもかまいません。

 宝くじや合格通知はいっときのことですが、ゴールはもっと強烈に現在の環境を書き換えます。大事なのはまず脳内を書き換えることです。そうすると目の前の世界が変わりますし、必然的に環境も大きく変わるのです。

 引用終わり

 

 ゴールが生みだすヴィジョンを新たなコンフォートゾーンとして体感していると、さらに心身がリラックスし変性意識が深まります。あえて言葉にするなら“無我夢中”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 そんな意識状態でいると「時間は未来から流れてきて、今」が生じ、「世界の風景は一変」します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

もちろん、苫米地博士がおっしゃるとおり「物理的には何も変わっていません」。しかしながら、「まず脳内を書き換えること」で「目の前の世界が変わり」、「必然的に環境も大きく変わる」のです。「ゴールがあり、その写像として現在の環境がある」から。

その理を博士が理論化されたものが「超情報場仮説(理論)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 その超情報場理論は釈迦の「縁起」の思想をベースにしています。よって、縁起から超情報場理論へと至るステップとして「空仮中(空観・仮観・中観)」があると考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 ポイントは意識状態です。深い変性意識になれば、抽象度が上がります。抽象度が上がると、スコトーマが外れます。スコトーマが外れると、いままで見えていなかった新しいゴールが見つかります。そのゴールに向かう過程でまた抽象度が上がり、さらにスコトーマが外れていきます それが「生きる」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 本気で生きている間に、マインド(脳と心)は「antiwithwell」と変化していきます。

私は、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。そして、それは「目の前の世界」や「環境」がますます“heaven”に書き換わっていくことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905509.html

 

次回からの投稿(F-176~)で掘り下げていきます。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

「自らに由って存分に生き、自らに由ってしっかり死ぬ」という“自由”

 それは、もちろん、自殺(自死)を肯定しているわけではありません。自殺を含む殺人に関する私の意見は「〇を〇な」(←鹿児島弁w)です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19370962.html

 

 

-関連記事-

F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

Q-175:脳内の歩くというイメージの臨場感を上げて物理空間で実際に歩いているということになるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版ver.2



F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

 

 苫米地式認定コーチとして、講演・講義や研修・セミナーと並行して、パーソナルコーチングを行っています。私のセッションは140分です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25494172.html

 

 最初は30分ではじめましたが、試行錯誤する間に40分に落ち着きました。ウォーミングアップ5分+コーチング30分+クーリングダウン5分という感じ。

 

 その「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」について、私の中のイメージを言語化します。

 

 

コーチとして考える「ウォーミングアップ」とは、「抽象度をさらに引き上げること(そのためのモードづくり)」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

抽象度を軸とした宇宙の頂点(T)は「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

よって、ウォーミングアップの体感は「シンプルになるたびにスッキリし、ますますクリアになっていく」という感じ。その時感じる熱(warming)の正体は“情報場のエネルギー”と理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 

 話しが少しそれますが、「ウォーミングアップ」や「クーリングダウン」のためにとても大切なことがあります(もちろんコーチングにも)。それは「心身ともしっかりリラックスしている」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14830941.html

 

情報空間の心も、その底面(物理空間)への写像である身体も、しっかり緩んでるからこそ情報場の移動が可能になります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

だから、CoacH Tとして行う半年間のセッションの初回は、必ず30分間のヒーリングからはじめています。今後、いかなる時もリラックスできるように、徹底してワークを行います(少なくとも半年の間は24時間続けてもらいますw)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

 

少しだけ秘密を話すと、最初に行うのは逆腹式呼吸です。呼吸によってRをゆらがしながら、「心」と「体」を統合していきます。「『心と体』で一つ」というように。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

話を「ウォーミングアップ」に戻しましょう。

「ウォーミングアップ」とは「抽象度をさらに引き上げること(そのためのモードづくり)」。脳でいえば、もちろん、「ファイト・オア・フライト」と呼ばれる動物的な大脳辺縁系優位ではなく、人間的な前頭前野優位を維持している状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 その前頭前野優位は、「情動のコントロール」を可能にします。

 S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 私の「ウォーミングアップ」では、(前頭前野優位を維持しながら)まずは背外側野を十分に活性化させていきます。シンプルに表現すると「論理脳の覚醒」です。

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 そして、(前頭前野)内側部の発火。「超論理脳の覚醒」です。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 S-02-12:“超論理”を表現する言葉

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

 その前頭前野内側部での超論理空間へのアクセスを経て、私たちは自由になることができます。「自らに由る」という自由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 すると、文字どおり「自由自在」に情報場を操作することができるようになります。今までスコトーマに隠れていた“現状の外”に次々とゴールを見いだし、過去の記憶でつくられたこれまでのブリーフをどんどん書き換えていくことができます。ゴールを達成した未来側から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 情報場を正しく自由自在に見て、臨場感を高めながら、望み(ゴール)どおりに書き換えていく

 

 それがコーチング中にクライアントの中で起こる出来事です。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

コーチングセッションの最後は「クーリングダウン」。

コーチとして考える「クーリングダウン」とは、「抽象度を下げて実装すること(そのためのモードづくり)」です。

 

次のセッションまでの間を“無我夢中”で挑み楽しめるように、あらためて心身を整えていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

高い情報次元で構築(再構築)した臨場感豊かなイメージ(I×V)を情報空間の底面(物理空間)で実現する取り組み(R)は、決して簡単なことではありません。うまくいかないこともたくさんあります。いえ、うまくいかないことばかりでしょう。

ゴールはそもそも“現状の外”にあり、すべてが挑戦だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

たとえ“失敗”に終わったとしても(終わったように思えても)、その取り組み自体に意味があります。

 (私自身の“失敗”はこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 なぜなら、挑戦の間にスピリチュアルペインを克服し、身体的に、心理・精神的に、そして社会的に、ますます“健康”になっていくから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

 WHOの定義する“健康”とは、“幸福(well-being)”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 個人の“健康=幸福(well-being)”は、縁起空間にひろがりながら、まわりを“幸福(well-being)”に書き換えていきます。ホメオスタシス同調によって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、その豊かさの連鎖が、全体をますます“幸福(well-being)”に書き換えていきます。それが情報空間にまでホメオスタシスが働く人間の、そしてその人間が織りなす社会の理です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

 その先に待つのが“無敵”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 抽象度を上がり続ける「ウォーミングアップ」と実装のための「クーリングダウン」

 

 コーチングセッションを重ねるうちにその両方を並行して行う感覚が身につくと、「空」を体感しながら全力で「仮」に挑む日々が“あたりまえ”に変わっていきます。すべて自身のマインドで生みだしているということを理解し、だからこそ望みどおりに生きているという“あたりまえ”。それは中観の実践です。

その時、マインドはどこまでも自由で、フェアで、平和

 

 そんなイメージ(I)を臨場感豊かに感じながら(V)、私はコーチング(&ヒーリング)を行っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408953.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

その時、マインドはどこまでも自由で、フェアで、平和

 そんなイメージを臨場感豊かに感じながら、私はコーチング(&ヒーリング)を行っています

 

 私の「内平外成」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 

-追記2

 コーチングについて、下記ブログ記事で確認してください(3コースあります)↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25494172.html

 

 

-追記3

 「空(くう)」について、認知科学者 苫米地英人博士の論文をどうぞ↓

 「空」を定義する ~現代分析哲学とメタ数理的アプローチ

 http://tomabechi.jp/EmptinessJapanese.pdf

 

 

「空」を定義する-1(苫米地英人博士、2011.11.06)

苫米地英人博士のブログから引用

http://tomabechi.jp/

 

 



F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 

 認知科学者 苫米地英人博士の著書に「テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方」(PHP研究所)というものがあります。私が博士の情報場に初めて触れた頃に出版された本です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

 その本との縁によりブリーフシステムが書き換わったのでしょう、その後テレビをまったく見なくなりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのハビット&アティテュードは続いていますが、現在は1つだけ視聴している番組があります。それは「バラいろダンディ」(TOKYO MX)。

「テレビは見てはいけない」という教えを受け入れた私が見続ける理由は、苫米地博士が出演されているからw

 (東京以外でもアプリで視聴することができます↓)

 TOKYO MX HP>エムキャスとは

 エムキャスとは|TOKYO MX (mxtv.jp)

 

 月曜日(隔週)に出演されている苫米地博士は、毎回とんでもなく抽象度が高いお話をされています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

とくに昨年(2021年)は「バラだん」で話された内容が3冊も書籍化されました。いずれも社会が抱える課題を鋭く指摘され(case side)、現状(SQStatus Quo)を大きく超えた次元で解決を提案されています(plan side)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 未読の方は、ぜひお読みください。

    世襲議員という巨大な差別(CYZO

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 世襲議員という巨大な差別 eBook : 苫米地英人:

    地球にやさしい「本当のエコ」(CYZO

Kindle版はこちら↓

地球にやさしい「本当のエコ」 | 苫米地英人 | 地球科学・エコロジー | Kindleストア | Amazon

    デジタル・ベーシックインカムで日本は無税国家になる!(CYZO

 

 

 昨年最後の放送回(20211213日)で、苫米地博士はとてつもない話をされました。その時の画面がこちら↓

 

211213バラだん01

 

テーマは「コーチングの基本概念を習熟して、新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」。講義中、私は博士の気に包まれた感覚がしました。それは「コーチングを学ぶ者のマインドセットをもう一段ブーストアップする」という情熱。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 以下、当日の講義を一般~コーチング実践者向けに解説しながらお届けします。ぜひ苫米地博士の思いを受け取ってください。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

211213バラだん02

 

 まず話されたのがコーチングの基本概念。それは「クライアントとの一対一の関係の中でマインドの使い方を教えること」。

もちろん、その教えの中には「マインドとは何か?」が含まれます。さらには「私(自我)とは何か?」「宇宙とは何か?」まで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「コーチングは認知科学をベースとした科学である」と博士は話されます。その“認知科学”の根底に、じつは、苫米地理論があります。

 PM-01~:苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12893266.html

 

 コーチングはマインドの使い方を教えること

 

 その上で「コーチングの具体的な作業は『ゴールを設定し、エフィカシーを高める』ことである」と話されています。

 

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それを「将来達成したい世界」と表現されていました。ゴールは自分のことではなく、社会の姿。それもより抽象度の高い世界のことであると。

そんなゴールは“自”と“他”を分ける“自分”という視点を超越した「未来における縁起のつながり」のことでもあります。それが自我。ゴールが生みだす空(くう)としての自我です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 コーチングの具体的な作業は「ゴールを設定し、エフィカシーを高める」こと

 

 エフィカシーとは「自分のゴールを達成する自分の能力の自己評価」。全部自分の話です。だから本当は自分自身で決めることができ、いくらでも上げることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ところが、実際にエフィカシーを上げることは決して簡単ではありません。それどころか、とくに最近は多くの人のエフィカシーは下がるばかりです。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 その理由が自我=ブリーフシステム=コンフォートゾーン=「私はこういう人間だろう」にあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

    

211213バラだん03

  

 たいていの場合、「私はこういう人間だろう」は情動を伴った体験の記憶や抽象化された情報の記憶で作られています。その記憶には他人のモノサシや社会の価値観がたっぷりすり込まれています。しかも、すべて過去です。

だから「他者の評価や過去に縛られる」のです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 自分の頭で考え行動しているつもりでも、多くは「無人運転」「自動運転」のまま。苫米地博士はそのような生き方を「奴隷の人生」と表現されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 ゴールを現状の外に設定し、エフィカシーを上げながらその実現に挑むから、私たちは自我=ブリーフシステム=コンフォートゾーン=「私はこういう人間だろう」を自ら書き換えていくことができます。それがシンの自由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

211213バラだん04

 

 一般視聴者に向けた講義の中で、博士はなんとコーチングの奥義を明かされました。それが「コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w”から別の“w1”に移行することを促す」。

 「数理哲学的定義で単純形式化したブリーフシステム」と合わせ、苫米地博士から直接学ばれてください(15分間です)↓

 銀河系ゼミナール20211213日放送回)

 「コーチングの基本概念を習熟して、新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」

 https://www.youtube.com/watch?v=45-1UEYkl7Q

 

 

211213バラだん05

  

 最後に博士が話されたのが「コーチングに成功する秘伝」。中でもとくに強調されているのが「圧倒的に『いい人』である」ということ。その例としてコーチングの祖であるルー・タイスさんのことを挙げられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

 ここで問題です。

 やりたくないこと(have to)は一切やらず、「やりたいこと」をやりたいだけ行っているのに(100%want to)、「いい人」でいられるのはなぜでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 答えは「自分以外の人たちの利益が100%」だから。

 それがゴールのポイントの2つ目「自分中心を捨て去る」。

 

 それは“現状の外”にゴールを設定し続けることで可能になります。マズロー風にいえば「人間形成」の到達点である「自己超越」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 ゴール設定(再設定)の結果として、私たちの目の前の現実(R)は「やりたいことだらけ」になります。詳しくはこちらで↓

 PM-02-19:夢をかなえる方程式

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例 ~映画「メジャーリーグ」~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15096276.html

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 

 …2022年が幕を開けました。

今年は私たちのコーチング元年(コーチングリブート元年)です。

 「コーチングマインドセットとスキルをもう一段ブーストする」ために、さらに「いい人」「いい社会」を志向するよき一年に!

 

 

 「いい人」というのは「自分以外の人たちの利益が100% by Dr.苫米地

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

答えは「自分以外の人たちの利益が100%」だから。それがゴールのポイントの2つ目「自分中心を捨て去る」。それは“現状の外”にゴールを設定し続けることで可能になります。マズロー風にいえば「人間形成」の到達点である「自己超越」です

 

 さらに言い換えると“無敵”!↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

-追記2

 「いい人」というのは「自分以外の人たちの利益が100% by Dr.苫米地

 

 苫米地博士の上記言葉に関連して、かなり昔のことですが、このような質問をいただきました。「自分が相手100%であっても、相手が自分を100%思ってくれなければうまくいかないのではないでしょうか?

 

 皆さんならどのように答えますか?

 

 私の答えはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23583010.html

 

 

-関連記事-

Q192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

F-094:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 

テレビは見てはいけない

Kindle版はこちら↓

テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方 (PHP新書) | 苫米地英人 | 心理学 | Kindleストア | Amazon

 



F-226:雑巾

 

 若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心(気)を込めて書きました↓

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 その執筆が縁になったのでしょう。忘れていた記憶がよみがえりました。1つは冷たく悲しい体験の記憶、もうひとつは心温まる思い出です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 前回は冷たく悲しい体験の記憶を、OASISの名曲「Don’t look back in anger」とともに紹介しました。

 F-224Don’t look back in anger

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28015120.html

 

 今回は高校時代の心温まる思い出。

 私の出身校について、なんと、認知科学者 苫米地英人博士が著書「武術に学ぶ 一瞬で自分を変える技術 ~さらに自分のリミッターをはずす!~」(ビジネス社)内で言及されています。といっても、私ではなく、後輩の格闘家 菊野克紀さんに関連してですが。

 F-053:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12645423.html

 

 博士が書いてくださったとおり、鹿児島では今でもトップの公立進学校です。入学初日から大学進学を意識するような雰囲気でしたが、幸運にも1年時の担任は決してhave toを押し付けない先生でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 生徒の潜在能力を確信し、自由を尊重してくださる感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 いつもニコニコされている先生でしたが、一度だけ激怒されたことがあります。

ふだんとても穏やかだっただけに、そのギャップにより強烈に記憶に刻まれたのでしょう。今でも昨日のことのように鮮やかに思い出します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 激怒のきっかけ(trigger)は雑巾でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 確か福祉施設に寄付するためだったと思います。各自が新しい雑巾を持ち寄ることになりました。もちろん強制ではありません。

回収用の段ボール箱と集まった雑巾の管理を、私の親友 K君が買って出ました。後の人生も含め私が出会った中で最も朗らかなブリーフをもつ一人。最高に“いい奴”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 最終日、回収箱を覗き見た先生の顔色はみるみる紅潮していきました。段ボール箱には雑巾が1枚も入っていなかったからです。そして情動が爆発!

 

 君たちは(しばし絶句) なんて残念なんだ!

 確かにみんな頭はいいかもしれないが、他人のことを思えないなんて(再び絶句)

成績がどんなによくても、心がなくては、いい人生なんて、おくれるはずがない!(ちょっと息切れ気味)

君たちのことを見損なった !!(うつむいたままフリーズ)

 

 

 怒鳴って感情を発散させるのではなく、頭ごなしに否定するわけでもなく、うつむいたままただ黙り込んでしまった先生からは、「成績なんかよりも“もっともっと大切なこと”を伝えたい」という強い思い(気)が滲み出ていました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 その「熱く、大きく、明るく、優しい感触(気)」をはっきりと覚えています。今思うと、その感触(気)は「概念(情報空間)の抽象度の高低差から生まれたエネルギー」だったのでしょう。

 S-03-04:心のエネルギーは概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 かわいそうなのは私の親友。フリーズした先生の前で、回収係だったK君もフリーズしていました。それは完全な「ファイト・オア・フライト」。先生は怒りで、K君は恐怖により、引き起こされたカタレプシー(catalepsy)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

じつは、雑巾はたくさん集まっていました。K君はそれらをまとめて職員室の先生の机に届けたばかり。行き違いだったのです。

 

 その事実を知った時、先生はなんともいえない表情をされました。安心と気恥ずかしさが入り交じったような、柔らかく泣きそうな表情です。

そして、しっかり謝罪をされました。私たち生徒に対して。「疑って悪かった。君たちはやっぱり素晴らしい人間だ」と。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 

 その時、生徒全員のセルフイメージ(=ブリーフ)が明るく書き換わったはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 自身のゴールを達成する能力の自己評価のことをエフィカシーといいます。それはコーチングにおける最重要ポイントのひとつ。全部自分のことなので本来は簡単に高めることができるはずなのですが、高いエフィカシーを持つ(&保つ)ことは決して簡単ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーの源であるゴールの設定が難しいからです。

まずはゴール! ゴールがエフィカシーを決めます。

1)心から望み、2)自分中心を捨てて、3)現状の外にゴールを設定することは、コーチの存在なしではできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

すべてのはじまりといえるゴール設定を可能とする意識状態、すなわち「ゴール設定を行う価値がある」「自由にゴールを設定することができる」という最初の確信を、私は「コーチングの原点ゼロ」としてイメージしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22043888.html

 

その「ゼロ」とは「無」という意味ではありません。自由とともに生じる責任をすべて背負い、自分で決めたゴールとともに人生の原点(スタート地点)に立つという覚悟のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

それは「無尽蔵かつ無制限の可能性にあふれている」という意味での「ゼロ」。そして、それは「空(くう)」を示すsunya(スンヤ)の「ゼロ」でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

両親を憎み、たいていの大人たちを敵視していた当時の私の心にも、先生の思い(気)は響きました。もうじき大人になってしまう自身の未来に希望を感じたのだと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

私にはゴール設定を行う価値がある

私は自由にゴールを設定することができる

 

 この雑巾をめぐる体験が、コーチングに強く惹かれている私の原点ゼロなのかもしれません。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 ふだんとても穏やかだっただけに、そのギャップにより強烈に記憶に刻まれたのでしょう。今でも昨日のことのように鮮やかに思い出します

 

 思い出す鮮やかな記憶が本当かどうかはわかりません。先生やK君に確認してみたら、まったく違うのかもしれません(きっと全然違うでしょう)。

過去の記憶どころか、この瞬間に認識している目の前の世界さえ、人によりまったく異なります。かっこよく言えば「一人一宇宙」、はっきり言えば「妄想」です。

Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

-追記2

「ゼロ・エフィカシー」の「ゼロ」とは「無」という意味ではありません。自由とともに生じる責任をすべて背負い、自分で決めたゴールとともに人生の原点(スタート地点)に立つという覚悟のことです

 

その原点ゼロに戻る(戻す)ことが、とくに若者にとってのヒーリングになります。それが「The Sweet Hello」と「The Sweet Goodbye」、すなわち「新しいものを100%want toで生み出すこと」を可能にすると私は信じています。

(詳しくはこちらでどうぞ↓)

 F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 

-関連記事-

PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

 

 

-告知1

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを計画しました。1年間を通してのテーマは「Well-being」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 最終回は2022220日(日)開催。テーマは「Total Well-being ~『total』に秘められた生命力を知る~」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27953269.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめます。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

 初回は202225日(土) 午前1115分からの予定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

武術に学ぶ 一瞬で自分を変える技術




F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 

 子どもからの質問に困惑した経験はありませんか?

 

 私が思い出すのは「なぜ人を殺してはいけないの?」と「なぜ人を殺すの?」。

 

 残念ながら、世界のどこかで、いつも紛争が起こっています。とくに我が子の世代はテロリズムが日常になってしまった時代に育っているため、自爆テロや無差別テロのニュースを見聞きするたびに疑問を感じてしまうのだと思います。

 (疑問を感じ続けて欲しいと願っています。コンフォートゾーン化を防ぐために)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 皆さんなら子どもたちにどのように伝えますか?

 

 *私の本気の答えはこちら↓

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_368012.html

 *シンプルには「〇を〇な」↓

 S-02-15:マナーやルールに潜む罠 -2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19370962.html

 

 先日放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022516日放送回)にて、そんな話題が取り上げられていました。大人が答えに困る疑問の1位は「人は亡くなるとどこに行くの?」だそう。

 

 どう答えますか?

 

 私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、このように答えられました。

 

  人は生きている時は自分の心の中、

  亡くなると親しい人の心の中にいる

 

 

人は、生きている時は自分の心の中...(220516、バラダン)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022516日放送回)

子どもの疑問1 人は亡くなるとどこへ? Dr.苫米地 2022年5月16日 - YouTube

 

 

 おそらく、子どもの「人は亡くなるとどこに行くの?」は無邪気な好奇心から生じています。好奇心とは「ホメオスタシス活動の一部」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26722183.html

 

 *ホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ところが、成長するにつれ、「人は亡くなるとどこに行くの?」には不安や恐怖が貼り付いていきます。脅されるからです。

地獄や悪魔を語る教育(宗教)のせいでもありますが、日本の場合はとくに医療(従事者)の影響が大きいように感じます。医療の現場では、積極的に死を選択(受容)することに関して、強い圧力がかかります。かくいう私も、「蘇生は絶対にしないでくれ」「自然に死なせてくれ」とお願いされていた患者さんに対して蘇生処置を行ったことがあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958415.html

 

 「死の恐怖」としっかり向き合い、ちゃんと克服することはとても重要です。

医療従事者が情動に囚われると、ホメオスタシス同調により、患者さんやその家族はますます情動的になってしまいます。「死の恐怖」に伴う苦しみは、さらに大きくなるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

 「死の恐怖」の正体は、「自分がこの世から消えてなくなる」という自己喪失感です。

 抽象度を下げて詳しく分析すると、「自分という存在そのものが消えてなくなる」ことと「自分という存在の価値がこの世から消えてしまう」ことの2つがあることがわかります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「自分という存在」と「自分という存在の価値」

 

 「自分という存在」を考えることは、「自我」を定義することです。その「自我」は部分関数と評価関数という2つの観点で考えることができます。

その本質は「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分という存在の価値」とは、「空」なる自分が果たす役割・機能のこと。「仮(け)」です。

 「空」であることを忘れずに、しっかり「仮」を実践できることが「中(ちゅう)」。その中観が「死の恐怖」の克服を可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 死を考えることは生を考えることです。生なくして死はありません。

 生と死の間にゴールを見いだし実現していくことこそが、スピリチュアルペインを自ら解決することであり、生を輝かせること

博士の言葉をかみしめながら、私はそのようなことを考えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

  人は生きている時は自分の心の中、

  亡くなると親しい人の心の中にいる

 

 

最後に、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(ベストセラーズ、開拓社より再販)より引用します。自分の中に眠るエネルギー(気)を感じてください。

Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 いま、この時を生きよ

 天台大師智顗の教えに、「一念三千」というものがあります。

 人間の一瞬の心の中に、現在、過去、未来のすべての現象が入っているといった意味です。

 死後の世界を想像するのはみなさんの自由です。しかし、それは明日どんなことが起こるのだろうと考えるのと大差はありません。そこで考えたことは、起こるかもしれませんし、起こらないかもしれませんが、いずれにしてもその時点ではあなたの妄想に過ぎません。

 明日のことを考えるのが妄想ならば、昨日のことを回顧するのも妄想です。そこにはあなたの記憶とか、心と呼ばれるものの作用だけがあるのです。

 昨日や明日のことを妄想するのも自由です。でも、それだけでは生きているとは言えません。日々の生活をより輝かせるための、娯楽とか息抜き、ちょっとしたスパイスとしてなら、妄想もむしろ有効でしょう。しかし、妄想の世界にどっぷり浸かってしまい、妄想と現実との区別もつかないというのであれば、果たして生きているといえるでしょうか。

 本書を手に取ったあなたは、死について、何らかの恐れや悩みがあるのでしょう。ですが、それも心の作用であり、妄想だと気づいてほしいと思います。

 今、恐れ、悩んでいるあなたは確実に生きています。生きているからこそ、恐れ、悩むのです。恐れや悩みを感じたということは、あなたが生きていることを意識できるチャンスです。

 死んでしまえば、抱いている恐れや悩みは消えてなくなります。であるならば、恐れ、悩むこと自体が無意味です。生きている人で死後の世界を見た人はいません。恐れ、悩んでも答えはないのです。

 恐れ、悩むなら死んでから悩んだらいいでしょう。でも、そのとき、恐れ、悩む主体はありませんから、恐れや悩みもありません。

 恐れ、悩んでいるのは、「いま、生きている証拠」だと気づけば、あとはどんな機能を果たすかを考えるだけです。

 どんな機能がいいかという答えを、私が出すことはできません。本書で書いたように、あなたの宇宙はあなたのものであり、私が決めてしまったら、それはあなたがあなたの宇宙を生きていないことになってしまいます。

 あなたの宇宙はあなたが主人公であり、あなたがプロデューサーであり、あなたが脚本家なのです。その脚本は自由に書くことができ、またいつでも書き換えることができます。

 過去も未来も妄想です。あなたに与えられた時間は、いま、現在というこの一瞬だけです。この一瞬一瞬を意識し、生きていることを実感して、自らの選択で自らの機能を果たすこと。それだけが死への恐怖や悩みを忘れさせ、あなたの人生を輝かせてくれる唯一の方法なのです。

 宇宙と自我は同じものでした。ならば、宇宙が消えない限り、死んでも自我は消えません。これがわかれば、自分が消えてしまうという「自己喪失感」は意味がないことがわかります。

 もう一つの「自己喪失感」は「自分が無価値になる」というものでしたが、それを恐れるなら、生きているうちに、いますぐにでも価値ある機能を見つけて、その機能を果たしましょう。もしあなたが、宇宙にとって普遍的な機能を果たすことができたなら、あなたが無価値になることはありません。

 その機能を見つけ、果たすチャンスは、生きているいましかありません。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

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-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

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L-001~20201月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

L-023~20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

L-032~20204月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

 

 

「生」と「死」の取り扱い説明書

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F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 

 今(20228月)、医師としての私のまわりでは、またまた“絶望”がひろがっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 新型コロナ感染症(COVID-19)“第7波”です。

 急激な感染者の増加によって業務量が増大しているのに、自らが感染したり濃厚接触者になることでスタッフ不足が深刻化しており、ほとんどの医療・介護現場が“パニック状態(Fight or Flight)”に陥ってしまっているよう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 今、現場に最も必要なのは“希望”です。

過去のブログ記事で、“第6波”時の経験をもとに、「希望を抱き、マインドをコントロールする心がまえ」についてまとめています。お役にたてますように↓

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 

 “第7波”を迎え、「Corona Panicに打ち克つ」ことをイメージしながら、今後も次々と襲い来るであろう?“パンデミック”を乗り越えるための「コーチングマインドを発揮し続けるためのポイント」についてまとめ直してみました。

 

1) リラックス&モニタリング(大脳辺縁系→前頭前野優位)

呼吸を意識に上げて、呼気とともに心身を緩めながら、状況を観察する(モニタリング)

F-217:不安と不満のはざまで1st. Step:「どうせ私なんか」と思った時は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

2) 現状分析(前頭前野背外側部)

リラックスを維持しながら、「課題発見(ケースサイド)」と「課題解決(プランサイド)」に集中する

S-01-13:「問題解決力」の強度を測る2つの基準

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ここまでは「出口が見えない」を「出口戦略」化することが目的(エンドステート)。

 ここからは「出口戦略」を超えることが目的です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

3) 現状の外へのゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

現状の外にゴールがあるから、レジリエンスの「Recover Phase」から「Restoration Phase」に移行することができる

セルフトーク例:「“第7波”を乗り越えた後はもっとよくなっている」

F-187~188:「新型コロナウイルス感染症」との縁で… -04~05;“心の災害”にはレジリエンスで! レジリエンスにはコーチングを !!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25802632.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25868437.html

 

4) ラベリング

ゴール側の視点で「T」「Nil」「D」とラベリング

F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

5) ゴール側のコンフォートゾーン(T)の臨場感を高める

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

イメージを思い描きながら(ビジュアライゼーション)、そのイメージを言語化し(アファメーション)、「うれしい」「楽しい」などの情動をのせていく

L-067202011… -02;思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 

 そういえば“第6波”の時、PCR検査に関連して、とても驚かれたことがあります。

 

 それは私自身の検体(唾液)採取時間の速さ。

ビジュアライゼーションをすることで、あっという間に十分量の唾液をだすことができました。「5)ゴール側のコンフォートゾーン(T)の臨場感を高める」ための日々の鍛錬の賜物ですw

そのビジュアライゼーションは、もちろん、「夢をかなえる(=R化)」ためのとても重要な技術(I×V)でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の「新・夢が勝手にかなう手帳 2021年度版」(Club Tomabechi)の【付録②】より引用します。ぜひ、ビジュアライゼーションをマスターして、コロナ克服後の未来を先取りしてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 レモンのビジュアライゼーションによるゴール達成法

 夢を叶えるのは実は簡単です。特にこの手帳を読んだ後は簡単でしょう。あなたは夢を叶える方法をこれから手にすることになります。このコラムを読んだ後、あなたはシンプルにレモンを思い出すだけで夢が叶えられるようになります。

 レモン? そうレモンです。

 レモンを通じて、ビジュアライゼーション(視覚化)やゴール設定、アファメーションなどについてリアルに体感してもらいます。そのリアルな体感をもとに、自分がなりたい自分、叶えたい夢、理想の未来をどんどん実現していってください。

 この先、あなたはレモンを思い浮かべ、その酸っぱさを口の中に広げるだけで、苫米地理論の重要なポイントを文字通り体感できます。頭だけではなく、身体で感じることができるのです。そうやって身について理論というのは、実践が容易となります。

 あとは楽しんでひたすら実践を積み重ねるだけです。実践すればするほど、上手になりますし、上手になればなるほど、夢を実現する速度も速くなります。というわけで、レモンによるゴール達成法を紹介します。

 まずレモンを思い浮かべてみましょう。シンプルに、あの黄色いレモンを頭に思い浮かべます。その黄色い丸い物体を手に取ってみてください。手に伝わる重みを感じてみてください。手に感じるザラザラ感と丸みを感じてみてください。

 そのときの色、形、手触り、香り、そして酸っぱさを思いっきり味わってみてください。これがビジュアライゼーションです。リアルに想像し、リアルに体感します。その上でそこで起きる感情まで体験できれば、完璧なビジュアライゼーションとなります。このビジュアライゼーションこそが夢を叶えるコツなのです。

 ビジュアライゼーションとは視覚化することです。目を閉じてレモンをよりリアルにイメージしてみてください。まず冷蔵庫の扉をおもむろに開けると、冷気が顔に当たります。そこに並べられたたくさんの食材が目に入るでしょう。その中から黄色いレモンを探します。

 黄色にフォーカスしていると、レモンはすぐに見つかります。レモンほど鮮やかな黄色の食材は多くありません。そうしたら、そのレモンを手に取り、重みを感じます。それから冷蔵庫の扉をパタンと閉めます。

 レモンを持つ手と反対の手でまな板をさっと準備し、レモンを軽く水洗いします。レモンをまな板の上に転がし、包丁を手に取ります。包丁の光り輝く刃を恐ろしげに見つめましょう。そうしたらレモンをスパッと切ります。レモンを軽く手で押さえて、レモンを真っ二つに切ります。酸っぱさが果汁とともに飛び散り、空間に広がるかのようです。

 次に意を決して、半分になったレモンをかじってみましょう。もしくは丁寧にスライスして、レモンを口に放り込みましょう。口の中に酸っぱさが広がります。レモンの酸を薄めようと唾液が大量に分泌されます。それでも酸っぱさはなかなか引きません。このビジュアライゼーションは単にレモンを思い浮かべたら唾液が出るという単純なワークではありません。すべての瞬間を丁寧にビジュアライゼーションしながら味わってください。

 冷蔵庫の扉の重さ、開けたときに頬に伝わる冷気、冷蔵庫内の食材を見たときに起こる感情の変化、ヒヤッとしたレモンの冷たさ、まな板の重さ、包丁の鋭利さなどを丁寧に一つ一つ感じていきましょう。

 あたかも現実以上にリアルに感じることです。これがビジュアライゼーションの肝ですし、ビジュアライゼーションは練習すればするほど上手になります。上手になると、夢を叶えられるような体質に変わっていきます。

 レモンを切って食べるというビジュアライゼーションから始めて、次第に叶えたい夢に関するビジュアライゼーションに応用していきます。

 引用終わり

 

 

 「現実に経験しなくとも、臨場感をもって想像することで、現実に経験したのと同じ現象が現れる」というのは、誰もが持つとてつもない能力です。

 

 苫米地博士の書かれた文章を読みながら、唾液がたっぷりとあふれでてきたのでは?

 

 それが臨場感のpower

 

 ゴールを達成した状態を(I)、高い臨場感で体感することができれば(V)、ゴールはどんどん現実化していきます(R)。

 F-070:「夢をかなえる方程式 I×V-R」のとおり、本当に由真が現実化した一例 ~映画「メジャーリーグ」~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15096276.html

 

 なぜなら、ホメオスタシスが強力に働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 鍵はホメオスタシス!

「ホメオスタシスをいかに味方につけるか?」が、ゴール実現のための最大の秘訣です。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 ピンチは、じつは、夢をかなえるための大切な縁起。ビジュアライゼーションをマスターして、どんどんチャンスに書き換えてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その取り組みは、「Corona Panicに打ち克つ(overcome)」を遥かに超えたレベルで、幸福(well-being)をもたらしてくれるはずです。

F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1-

 COVID-19に関連するブログ記事を集めてみました。

 

    F-139:沈黙の春

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

    F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

    F-174:こんなはずではなかった

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24979591.html

    F-184~:「新型コロナ感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

    Q-237:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか? <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28210417.html

    Q-254:最近また頭痛がひどくなりました <vol.3;コロナ禍での頭痛を改善するポイント>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28641910.html

 

  

-追記2

“第7波”を迎え、「Corona Panicに打ち克つ」ことをイメージしながら、今後も次々と襲い来るであろう?“パンデミック”を乗り越えるための「コーチングマインドを発揮し続けるためのポイント」についてまとめ直してみました

 

 コロナの次は“猿”。その後は“狼”が控えているようです。

 今後ますます「コーチングマインドを発揮し続ける」ことが重要になるのでしょう。

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29288176.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-035~:クライシス(危機)の本質

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

Q-159:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-223~:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416549.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳2021年度版




F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 

 医師として、ヒーラーとして、そしてコーチとして、様々な人生(=一人一宇宙)と関わっています。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 ダイナミックな縁起のつながりの中で、必ず浮かび上がってくるのが不安。誰もが心のどこかに不安を抱えています。そうですよね?

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 不安が解消されると、スコトーマが外れ、今度は不満があふれだします。まるで火山の噴火のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その不満をうまくコントロールできないと、またまた不安に逆戻り。

 (その理由はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そのような不安⇆不満のループに囚われ苦しんでいる人は、決して少なくないはず。

その本質的な原因(case)はどこにあるのでしょう? 解決(plan)は?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 私の答えは「ゴール」。

無限ループの原因は「ゴールがない」こと。だから、解決は「ゴールの設定」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-217:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

 コーチとして考えると、「不満があふれだす」ことはとてもいいことです。

 なぜなら、不満は現状というコンフォートゾーン(CZComfort Zone)に対する違和感だから。認知的不協和です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 現状というCZは、情報空間にひろがるホメオスタシスにより強力に維持されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そんな現状を打ち破る最初のきっかけが不満。ただし、ここで重要な注意点があります。それは「不満を解消しようとするのではなく、ゴールを設定する」こと。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「不満の解消」は現状の最適化になってしまいがち。わかりやすく言い換えると「理想的な現状の実現」です。最適化では抽象度はあまり変わりません(むしろ下がります)。

 一方、「ゴールの設定」は現状の外側の探究であり、より高次の抽象度次元への志向です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 新たなゴールを現状の外に設定すると、思考(セルフイメージ)が変わり、言葉(セルフトーク)が変わり、判断が変わり(アティテュード)、習慣(ハビット)が変わっていきます。

 F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~〇〇〇→思考→言葉→習慣→性格→…~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

 

それはゴール側の可能世界w1にふさわしいブリーフシステム(関数p)に再定義されるということ。一言でいうと「生まれかわり」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 *「可能世界w1」「関数p」はこちら↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ゴールを達成すると、不満は解消されます。それは「現状の外が新たな現状になった」ということ。「かつての夢が現実化した」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 傍から見ると素晴らしいことですが、じつは「かつての夢が現実化」は超危険!

 今まで以上に強力な「現状維持の壁」ができるからです。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 壁を超える新たなゴール設定はなかなかできないもの。すると、その新たな現状の中で不満が生まれてしまいます。かつての夢の世界にいるにもかかわらず。

 その理由(「〇〇〇〇性」)はこちら↓

 F-255:イノベーションがうまれるとき <中編;リーダーの資質>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29466625.html

 

生まれた不満は容易に他(外)に向かいはじめます。「〇〇が思ったとおりにしてくれない」「△△が気にいらない」「~は納得できない」等々。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 そんな自分に気付いたら、自身の中に「自分は絶対に悪くない」という思いがないか確認してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 もしも内省がうまくできなければ、不満と傲慢のはざまで苦しみ続けることになるでしょう。原因は他(外)ではなく、自(内)にあるのだから。

 F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421948.html

 

 

 反対に、しっかり内省し新たなゴールを現状の外に設定できたなら、きっと不安になるでしょう。かつての夢を遥かに超える新たな夢に向かうのだから。

 でも、全然嫌な感じはしないはず。なぜなら、その不安は恐怖に紐付くものではなく、希望に裏打ちされたものだから。

 PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

そう、希望(Hope)!

 PM-05-32~3:子どもたちへの最大のプレゼント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11301259.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11386276.html

 

 

ヒーリングやコーチング中はもちろん、相談や質問を受けたときから何気ない会話を楽しんでいるときまで、私はいつも「3つのF」に気を向けています。それは

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

不安(with Fear

不満

不安(with Hope

 

 今回は、私が無意識下で行っている活動を、あえて意識に上げて言語化してみました。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 参考にどうぞ。もちろん気楽にw

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 よく誤解されるのですが、情動はとても大切!

 論理的な思考を超えて現状の外を開拓し続けるためには(=超論理)、豊かな「情動力」が必要です。

 S-01~:よりより“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

以下、苫米地博士の著書「人間は『心が折れる』からこそ価値がある 人工知能時代に成功する人の考え方」(PHP研究所、p185)より引用します。情動力を引きだす秘訣を感じてください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

高付加価値人間になるために、今こそ「情動力」を高めよ

 これからの時代を生き抜くには、付加価値の高い仕事ができるかどうかがポイントです。そして、付加価値を生み出すには「今までにないもの」を考えることです。

 脳の働きでいうと、付加価値を生み出すのは前頭前野です。前頭前野が活性化しているときには創造力が高まりアイデアが生まれます。

 このとき前頭前野は単独で働いているわけではありません。その背後には必ず「情動」の満足が伴っています。「楽しい」「嬉しい」などの情動が伴っていないと、創造力は高まりません。つまり、付加価値のあるものを創造するには、「情動を満足させること」がカギになるということです。

 GDPは付加価値の金銭的な指標ですが、人間にとっての付加価値とは「どれだけ嬉しいか」で決まります。「嬉しい」という情動を伴うことが、人間にとっては一番価値の高いことなのです。

 どんなに高級な車に乗ろうが、どんなに高級な食事をしようが、最終的に「嬉しい」と感じなければ、そこには価値はありません。

 私は、ある高級スポーツカーを買って不満に思ったことがありました。乗ってみてわかったのは、思ったほど走らないということでした。アクセルを踏み込むとエンジンが7000回転まで上がってものすごい音がします。それなのに期待したほど走らないのです。私の愛車 NISSAN GTRは、アクセルを踏み込めばものすごい勢いで前に進んでいきます。それと比べて、人気のある高級外車ではありましたが、私にとってはまったく嬉しくないものでした。これは私には何の付加価値ももたらさない車だったのですぐに売りました。

 これは極端な例かもしれませんが、しかし、「嬉しい」という情動処理まで達しないことは、人間にとって価値のないどうでもいいことなのです。

 そのカラクリを知れば収入を高める方法は簡単にわかります。他人が「嬉しい」と思ってくれることを考えればいいのです。「嬉しい」と感じることは、その人にとって付加価値の高いことです。資本主義社会では、付加価値が高いことは最終的にはお金に変換されて戻ってきます。

 「お金を稼ごう」などと考えるのはやめて、「他の人に嬉しいと思ってもらえることをしよう」と考えるのが一番です。「嬉しい」と思ってもらえれば、自動的に収入につながります。

 アップル・ウォッチは相手にハートマークを送ることができて、ハートマークを送ってみたら相手は喜んでくれました-そういった些細なことでもいいのです。お客さんや取引先にメールを出すときも、「嬉しい」と思ってもらえるメールを出しておけば、いずれ何かが戻ってくる可能性があります。

 相手が喜んでくれそうなことを考えるには、自分の脳を「嬉しい状態」「楽しい状態」にしておく必要があります。こちらの気持ちが沈んでいたら、相手に嬉しい気持ちになってもらうことはできません。

 嫌々やっても新しいものを生み出すことはできませんが、嬉しいことをやっているときには、何か新しい発想が浮かんできて新しいものを生み出せます。

 グーグルをつくったラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンは、お金持ちになることを目指してあのシステムを作ったのでしょうか。

 おそらく違うと思います。二人は自分たちが楽しいからやっただけであって、それ以外には特に目的はなかっただろうと思います。「検索の窓か。リンクされている数によって結果を並べ替えてみたらどうだろう。これは、おもしろいぞ。これは便利だ」とそんな感覚だったのではないでしょうか。

 それが、たまたま世の中の人にとって非常に便利なものだったのです。世の中の人がグーグルの検索システムを使って、「いやあ便利になった」「おもしろいね、これ」と付加価値を感じてくれたことで、その結果として彼らに莫大なお金が集まりました。

 仕事で高付加価値を生み出すことができるのは、自分の感情に正直で自分の感性を大切にする「心ある」人間だけです。

 人工知能時代を生き抜くには、感情を押し殺そうとせずに感情を大切にすること。まずは、自分が嬉しいと思うこと探してそれをやってみることです。そして、誰かに嬉しいと思ってもらえることを考えてみましょう。

 2045年という近未来に向けて、もっと高めておくべき「脳力」とは、実はそのような「情動」の力なのです。これからの時代は「情動力を高める」ことこそが、もっとも有効な「脳力の高め方」だということを、ぜひ理解してください。

 そのことがわかれば、あなたを取り巻く状況は大きく変わってくるはずです。

 引用終わり

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)の予定です。10月下旬に御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-301:身体的な苦痛や精神的な苦痛を抱えるクライアントさんで、本人が気づいていなかったり、あるいは能動的に解決することを望んでいない場合、コーチは何らかのかかわりを持つべきでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30808832.html

 

 

人間は「心が折れる」からこそ価値がある

Kindle版はこちら↓

人間は「心が折れる」からこそ価値がある | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

 

 前回(F345)は「仮面ライダー 剣(ブレイド)」を縁に、「ブリーフシステムとスコトーマ」「抽象度と臨場感」などを考察しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34206232.html

 

 仮面ライダーの決め台詞といえば「変身!」。

 

 「身が変わる」は、一般的には物理空間上の変化のことを指します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 苫米地理論を学ぶ者にとっての「変わる」とは、高次の情報空間における変化のこと。物理空間上の変化は、その写像にすぎません。つまり、「心→身が変わる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

心と身体は同じものの抽象度の違いであり、そもそも分けることができません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「心」と「体」は別々ではなく、「心と体」でひとつ

 

心が変われば必ず身体が変化し、身体が変化すると心も変わっていきます。繰り返しますが、そもそも同じだからです。

L-003~420201月シークレットレクチャー -03~4;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 そんな「心と体」は、「ひとつのゲシュタルト」ともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 釈迦哲学的にいうと、「双方向性の縁起のかたまり」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 関係性は双方向ではありますが、その影響はイコールではありません。より抽象度の高い次元の方が、下位に強い影響を与えます。「心と体」でいうと、影響力は心>体という感じ。苫米地博士は「ポテンシャルエネルギー」と表現されています。

 L-11520219月シークレットレクチャー -03;夢を現実化する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

 

 ここまでをまとめると、

 

「変身!」は、まずは心の中ではじまる

 

 この事実を、コーチングの祖であり苫米地博士の師であるルー・タイス(Lou Tice)さんは、このように表現しました↓

 PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

 

All meaningful and lasting change starts ...

 

 

 これがコーチングのプリンシプル「I×V=R」です。つまり、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 心の中のイマジネーション」からはじまり ←ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

イマジネーション」の臨場感を上げていくことで ←エフィカシーup

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

現実化していく ←「I×V=R」の実践

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 

 仮面ライダーも、ウルトラマンも、孫悟空(スーパーサイヤ人化)も同じ。すべてイマジネーション×臨場感(ゴール×エフィカシー)です。

そもそも目の前の世界そのものが、各人のイマジネーションで生みだされています。記憶が織りなす「一人一宇宙」として。だから、

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 心を変えることで、これまでの現状(w0)から、まったく新しいゴール側の世界(w1)へと移動する(生まれ変わる)ことができる

 

その実現のためにあるのがコーチングです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 苫米地式コーチング認定コーチである私は、コーチングのコアとして、あくまでも「ゴール」と「ゴールの設定」を重視しています。基本はゴール。「Goal comes 1st. Reality is 2nd.」(by Lou Ticeさん)です。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

 しかしながら、実際のコーチングにおいては「臨場感を上げていくこと(エフィカシーup)」に重点的に取り組んでいます。

 L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

今回は“コーチング期間中にクライアントさんに取り組んでもらうワーク”を紹介します。苫米地博士がある書籍に書かれていることを参考にしたものです。どの書籍か想像しながら、気楽に取り組んでください(最後に書籍名を明かします)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

<“魔法”を使ったヘンシン・ワーク>

 「自分自身のイメージを変えることで思考や行動を変えていくという『心→身が変わる』」の実践ワークです。次の8ステップに取り組んでください

 

①イメージ上の顔を変える(女性:魔法の化粧品、男性:魔法のひげそり)

 いつもの化粧(or ひげそり)を真似ながら、どんどん理想の顔に変わっていく様子をイメージします。目や眉は好みの大きさに変わり、肌はスベスベ。ついでに髪型も自由に変えていきましょう

 

②イメージ上の顔(表情)を大胆につくりかえる(魔法のメス)

 慣れてきたら、メスで整形するように、顔を大胆につくりかえていきます。顔をつくりかえるのは、新たな自分の「性格(ブリーフシステム)」を演じるため。「優しそう」「強そう」「楽しそう」「うれしそう」など自由にどうぞ

 

③仮想人物になりきり、演技をはじめる(魔法のカチンコ)

 役者が演技を始めるときと同じようにカチンコを鳴らします。「本番、アクション!」と頭の中でカチンコを鳴らした瞬間にカメラが回り始め、「カット。OK!」のカチンコでカメラが止まります。

 カチンコは、「仮想人物(w1)」と「素の自分(w0)」を切り替えるための大切なアイテムです

 

④演技の客観的チェック(魔法のテレビカメラ)

 「演じている自分が、外からどう見えているか?」をチェックする架空のテレビカメラを回して、自分の「演技」を客観的にチェックします。自分が周囲からどう見られているかを常に意識することが目的です

 

⑤役者の視点に加え、監督の視点を持つ(魔法のディレクター)

 演技に不安を感じたときや、役づくりがうまくいかないとき、ディレクターならどんなアドバイスをしてくれるだろうかと考えます。役者の視点に加え、監督の視点を持つことが目的です。ディレクターの指示を参考に、仮想人物を演じきりましょう

 

⑥シリーズを構成し、ストーリーを創作する専用スタッフを持つ(魔法の監修者と魔法のシナリオライター)

 「思い通りの自分」「なりたい自分」の「演技」をするのは1日や2日のことではありません。長期的に続けるために監修者とシナリオライターを(イメージ上で)雇います

 

⑦次の演技に向けての準備をする(魔法の評論家と魔法のファンレター)

 1日の「演技」の終わりに、評論家に批評してもらい、ファンレターを楽しみましょう。

 苫米地博士は「ちょっとした遊び心を取り入れて演技に磨きをかける」と書かれています

 

OKシーンのみ好きなようにフィルムをつなぐ(魔法の編集)

 最後は編集。嫌いなシーンやイヤなシーンはどんどんカットします。カットしたNGシーンはきっぱり捨てていきます。使うのはOKシーンだけです

 

 

 完璧なカットだけつないで人生をつくれば、周囲はそれに対して自然に反応していきます。なぜでしょう?

 

 そう、ホメオスタシスが働くから。ホメオスタシスが臨場感の正体です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ホメオスタシスが働くと、自分の無意識がさらに周囲に反応することで、どんどんリアルな自分ができあがっていきます。だから、“エンギリョク(演技力→縁起力)”。

 F-325:観自在 <実践編-5;“縁起力”をブーストする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33162493.html

 

 “エンギリョク(演技力→縁起力)”を磨いていくためのポイントは、「自分と正反対の人物を演じる」こと。優しい人は厳しい人、明るい人は暗い人、モテる人はモテない人を演じます。

自分のブリーフシステム(Belief SystemBS)とは正反対の人を演じるわけですが、その際のポイントは“演じきる”こと。無意識の動きをすべてリセットし、「演じている」ことを意識に上げ続けます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 無意識の働きであるクセ(ハビット&アティテュード)は、行動パターンのフレームが自分の中にできあがっているために起こります。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

違う人物を演じることは、そのフレームを壊すことからはじまります。それにより「フレーム=BS)」問題を解決しやすくなります。

L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 

 フレームが壊れはじめると、無意識はすぐにフレームを修復しようとします。その強力な働きがホメオスタシス(フィードバック)。そのホメオスタシスを回避するポイントが“演じきる”こと。

 例えば「優しい人」が「厳しい人」になりきるのは、「本番、アクション!」とカチンコが鳴りカメラが回っている間だけです。それがわかっていると、ホメオスタシスを抑えたままフレームを壊すことができるようになります。

 

その感覚をぜひマスターしてください。空観の体得にも役立つはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 <“魔法”を使ったヘンシン・ワーク>はいかがだったでしょう?

 

 重要なのはリラックスしていること。そして、“幸せで気持ちがいい状態”を意図的につくりだすことです。

 F-217:不安と不満のはざまで <1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

「幸せ+気持ちよさ」で自分を強い変性意識状態にしながら「まったく新しいゴール側の世界(w1)」をつくることができると、臨場感がますます上がり、まわりがどんどんその世界に引きずり込まれていきます。

そして、まわりの人にも「幸せ+気持ちよさ」がひろがっていきます。ますます気楽になる感じです。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 「幸せ+気持ちよさ」や気楽のど真ん中に“自分”がいる

 

 今回紹介したのは、そんな“自分”に「ヘンシン!」するためのワーク。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

 では、答え合わせをしましょう。

 このワークは苫米地博士の著書「脳を味方につける生き方」(三笠書房)に記されています。以下、同書(p66)より引用します。“演技でつくる縁起の世界”を感じながら読み進めてください。Feel

 

 

脳を味方につける生き方

 

 

「幸せ+気持ちよさ」-この感覚を大事にする

 「幸せ+気持ちよさ」-それが臨場感空間です。

 この体感の世界をしっかり覚えておき、いつでも思い出せるようにします。

 演技開始を告げるカチンコとは別に「秘密の裏カチンコ」を持っておき、それが鳴ったら一瞬で、臨場感空間をリアルに思い出せるようにしてください。

 次章の「プライミング」のところで詳しく説明しますが、気持ちのいい体感を「アンカー」と呼びます。それを思い出すための裏カチンコは「トリガー」です。アンカーとトリガーによって、気持ちのいい体感を一瞬で引き出すことができるのです。

 人に出会った瞬間、「秘密の裏カチンコ」を鳴らして「臨場感空間」をつくり出してください。周囲の人を自分の世界に引きずり込むことが可能になります。

 臨場感空間を意のままに再現するには、あなたがリラックスしていることも必要条件です。息を吐きながら肉体を緩める逆腹式呼吸で自分をリラックスさせ、その上で「臨場感空間」を思い出しましょう。

 幸せで気持ちのいい状態を再現したら、その場にいる人の目を見てください。リラックスした状態で、一人ひとり順番に見ていきます。視線を合わせるだけで臨場感が波及していくのがわかります。

 つまり、あなたの「演技」の世界に周囲を引きずり込めるわけです。

 

 この方法をマスターすれば、あなたはあっという間にスターです。あらゆる場面の、あらゆる演技に、他人を引き込むことができるでしょう。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 今回紹介した“魔法”は15年前(2009年)に公表されたもの。最新版の“魔法”は「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(Club Tomabechi)にて明かされています。

 その中から一部紹介します。“魔法”を教授されている苫米地博士の“意図”をしっかり感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 

ハーバード大学医学部の椅子か オウム真理教の脱洗脳か

 6つ目の魔法は苫米地論を実装することです。どうやって理論を実装するかといえば、苫米地理論に基づいた様々なワークを次々と実践していくことで、苫米地理論を実装していただきます。

 苫米地理論は理論的には非常に高度なものですが、一方でとてもわかりやすいワークを実践編としてつけています。なぜなら、私は科学者である一方で、実践家でもあるからです。革命家と言ってもよいと思います。

 科学や哲学を象牙の塔の中だけに押し込めるのではなく、実際に在野に降りていき、実践して社会を変革することが大事だと考えています。ですから、高邁な理論を振りかざすのではなく、なるべくわかりやすく解説し、一方でシンプルなワークによって、その理論を実践できるようにしたいと思っています。

 私事ながら、かつて戦後最大のテロ事件と言ってもよいオウム真理教の事件があった時期に、私はハーバード大学から医学部の職を提示されていました。一方で日本国政府からも依頼され、オウム真理教の元信者たちの脱洗脳を依頼されていました。

 当時のハーバード大学医学部長に相談したところ、それはぜひ脱洗脳をするべきだと言われました。人類の歴史の中でもなかなか出会えないようなことであり、社会の役に立つだけではなく、科学の進歩にも寄与するような大きな仕事だから、と。

 その事件が終わったら、教授の椅子を用意するからとまで言われたと思ったのですが……オウム真理教の事件が終わったときは、その医学部長はすでにハーバードを去っていました。

 もちろんそれでも私は後悔していません。結果的には私は公安もカルト集団もメディアも敵に回すことになりましたが、まだ生きています。楽しく生きて、いまでも革命家として、実践家として世界中を飛び回って活動しています。

 引用終わり

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-309:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.6;抽象度+α>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32379335.html

L-134202111月シークレットレクチャー -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

Q-303:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか? <Dev編;ゴールを〇〇と結びつける>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30871998.html

Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版



F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty~

 

 私は今も週の半分以上は医療・介護の現場で働いています。表向きは医師、実質的にはコーチ兼ヒーラーとして。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 先日、唐突に、看護師さんから質問されました。

 

 先生って怒ることがあるんですか?

 

 

 質問を縁に思い巡らした思考の感触を、私はとても感慨深く味わいました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

なぜなら、私は昔「瞬間湯沸かし器」と呼ばれていたから。

ちょっと言い訳をすると、その原因は親から受け継いだブリーフシステム(Belief SystemBS)にあります。とくに父親は気性が荒く、すぐにキレる人でした(しかも怒ると手がつけられませんでした)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

以前ギターアンプを破壊されたエピソードを書きましたが、小学生の頃には大切にしていたものをまとめて燃やされたことがあります。2回も。

まるで護摩行の炎のように激しく燃え上がる様子を、ただ呆然と眺めていたことを覚えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 その父親と同じように爆発していたのが、私の思春期でした。

Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 あんな大人にはなりたくない

 

 そう願いながら、何とか怒りをコントロールしようと思っていたのが青年期。でも、なかなかうまくはいかず、怒りを爆発させて誰かを傷つけては落ち込んでいました。

 F-174:こんなはずではなかった

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24979591.html

 

コーチとしてあの頃の私にアドバイスするなら、「あんな大人にはなりたくない」というセルフトークを止めさせるでしょう。「あんな大人」というイメージを自ら強化しているからです(しかも過去に囚われています)。

 F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

 

セルフトークやアファメーションに否定形は不要(過去も)。思い描くのはゴールにより生みだされる未来のイメージだけ!

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 そのイメージを言語(words)・映像(pictures)・情動(emotions)という「思考の3つの軸」を意識に上げながら作りあげていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 

 医師として働くようになった頃は、怒りをコントロールしようと必死でした。仏教の教えを中心に、論語や菜根譚といった中国古典、松下幸之助さんや稲盛和夫さんといった名経営者の著書、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」やスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」、そして当時一番のお気に入りだった天外伺朗さんの著書など読み漁りました。

 L-134202111… -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

 

 この頃の読書を無駄だとは思っていませんが、実際のところ「瞬間湯沸かし器」はまったく変わりませんでした。怒りをムリに抑えようとしていたからか、体調も崩しがち。飲酒量は増える一方でした(ちなみに、コーチになってからは飲酒は0です)。

 Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

 本気で変わりたいと思っているのに全然変われない

 

 ↑なぜだと思いますか?

 

 そう、コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)が変わっていなかったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、CZが変わらなかったのは?

 

 現状の外にゴールを設定していなかったからです。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 現状の外にゴールを設定する

 

 現在の私は、さらなる現状の外にゴールを設定するために、そしてそのゴールを達成するために、怒り続けています。

だから「先生って怒ることがあるんですか?」に対する私の正直な回答は、「いつも怒っている」「ずっと怒り続けている」。ただ、コーチらしくしっかりマネジメントしているだけです。

 S-03-23D)「物理次元で発散」でのコントロール ~苫米地式アンガーマネジメント~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21995353.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 S-03-24:苫米地流「正しく怒るための技術」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22076231.html

 

 苫米地博士に学ぶようになってからの怒りは、大脳辺縁系優位の「動物的怒り(私憤)」ではなく、前頭前野をフルに働かせた「人間的怒り(公憤)」。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 おかげで今は、一方で怒りまくりながら、同時に気楽でいられます。それは「怒(いか)らずに怒(おこ)る」という境地

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版、p127)より引用します。

 

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 「怒らない」選択法、「怒る」技術 eBook : 苫米地英人:

 

 

◎怒る目的を忘れない

 さて、第3章の最後でも、怒る目的について語っておきましょう。怒った時の私たちは格闘家が顔面にパンチをもらったのと同じ状態です。生理的に顔を殴り返したくなっているのです。やれることはいくらでもあるのに、同じ痛みを与えたい、と。その激情があなたを勝利から遠ざけるのです。

 ですから、ここで改めて問い直してみてください。

 「自分は怒ることによってなにを得たいのか?」「どんな結果を望むのか?」をです。そこを明確にしないと怒ることでメリットを出すどころか、デメリットすら生じかねません。

 ところが、怒ることになれていない人は、激しい感情に押し流されて、しばしば怒る目的を忘れてしまいます。

 あなたはこんな経験がありませんか? 感情に任せて怒鳴りまくっているうちに、自分がなにをいいたかったのか、わからなくなってしまったことが。それは子どもや部下など、目下のものを叱っている最中によく起きます。最初は指導しているつもりだったのが、気づけば、いかに自分が苦労させられているか、それまでの鬱憤も含めて延々怒鳴りまくってしまった、といったものです。

 感情が暴走して目的を見失う典型です。

 こんなことにならないためにも「自分はなんのために怒るのか?」を前もって理解して起きましょう。

 そして、相手を潰すにしても、より良い関係を構築するにしても、前頭前野内側部を使い続けることだけが、その目的を達成することができるのだということを忘れないでください。

 引用終わり

 

 

 なんのために怒るのか?

 

 今日(2024531日)、東京 日比谷公園周辺では重要なデモが行われます。

国民一人ひとりの自由と尊厳を守るための大切な意思表示です。

雨ニモマケズ、風ニモマケズ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 今こそ、虐げられ続けている国民が、一丸となって怒るとき。未来に希望をつなぐために

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 Fight for liberty

Fight for the future !!

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

私は今も週の半分は医療・介護の現場で働いています。表向きは医師、実質的にはコーチ兼ヒーラーとして

 

 ヒーラーとしての私は、怒りを“気”としてコントロールしています。

 

 以下、苫米地博士の著書「夢が勝手にかなう『気功』洗脳術 ~脳科学から見た『気功』の正体」(マキノ出版、p93)より引用します。

 

 

悪い気をいい気に書き換える方法

 ぷるぷる気功には、邪気をいい気に書き換えるという効果もあります。

 体をぷるぷる振動させながら、足の裏から邪気が出ていくようにイメージします。

 気を溜めながら、足の裏の湧泉というツボから邪気を出すのです。湧泉は、足の裏の親指側のふくらみと、小指側のふくらみが「人」の字の形で交わるポイントにあります。

 このとき、自分の体がクリーンになるイメージを作ります。たとえば、滝に打たれたり、太陽の光を浴びたりするなど、自分が浄化されていくイメージを作ります。実際に滝に打たれる必要はありません。滝に打たれている自分に強い臨場感を持てばいいのです。

 より強い臨場感を出すためには、実際に体験した方がいい。ただ、滝に打たれるのは難しいので、太陽の光を浴びてみます。そのときの光のシャワーを浴びて全身がきれいになっていく臨場感を覚えておきます。

 実際に、太陽の光を浴びながらぷるぷる気功を行うほうが効果的です。より強い臨場感が得られるからです。

 道家の伝統では、陰の強いところで錬功するので、深夜に行いますが、自分なりに臨場感を出しやすい方法で行えばいいでしょう。

 このようにすると、体の中にいい気が溜まり、邪気は足の裏から抜けていきます。もし、愚痴ばかりいう人とお酒を飲んだりして、「邪気をもらってしまった!」と感じたら、この方法で邪気をいい気に書き換えればいいのです。

 

 悪い気をいい気に変える方法

 ぷるぷる気功を行いながら、足の裏から邪気が出ていくことをイメージする。足の裏の邪気が出ていくポイントは、湧泉というツボ。湧泉は、足の親指側のふくらみと、小指側のふくらみが「人」の字の形で交わるポイントにある。

 このとき、邪気が体外に放出され、身体がクリーンになるイメージを持つようにするといい。

 たとえば、太陽の光を浴びながら、日光によって邪気が払われていることをイメージするといいだろう。太陽の光を体感することで、臨場感が強くなる。

 引用終わり

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 

夢が勝手にかなう「気功」洗脳術

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 夢が勝手にかなう「気功」洗脳術: 脳科学から見た「気功」の正体 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 

 このブログの<F:フリーテーマ>では、「縁起宇宙(w1)再構築」をテーマに連載中です↓

 F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

 

 前回(F-352/vol.5)は、MCU映画を例に、「Multiverse」を取り上げました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34599783.html

 

 じつは、MCU的「Multiverse」には大きなスコトーマがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのスコトーマが体感を伴って外せていること、すなわち“覚醒”が、シンのヒーリングやコーチングには欠かせません。

 L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 

 今回は、「縁起宇宙(w1)再構築」を1回お休みして、「バラいろダンディ」での苫米地博士の講義(2024617日放送回)を取り上げます。

 (実際の講義はこちら↓)

「成長」の夏に向けて習得!苫米地式「オーセンティック コーチング」 (2024年6月17日) #コーチング (youtube.com)

 

この講義は、2年半前の講義(20211213日放送回)のupdate版です↓

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ぜひ“覚醒”のきっかけにされてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 博士がまず取り上げられたのは、「自我」と「宇宙」の関係。

 自我とは、「宇宙を入力として自分を出力する部分関数f」のことと話されていました。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 

240617バラダン-1

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 「部分関数」とは、ある集合を切り分けて取りだす関数のこと。例えば、「偶数」というのは、「自然数」という集合から「2で割り切れる数」を取りだす関数であると見なせます。

 このとき「2で割り切れない数」=奇数が残ります。よって、「奇数」の方も同時に定義できてしまうことになります。

 

 同様に、自我とは、宇宙を「自分」と「自分以外」に切り分ける関数のこと。よって、「自分がわかると、宇宙がわかる」。それが部分関数です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 このパートで、苫米地博士は「逆関数」という話もされていました。自我の逆関数に自分を入力すると、宇宙が出力されます。このことを突き詰めると、「宇宙は自分自身を見るための鏡である」ことがわかります。

 F-200:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.4;「こんなにほったらかしにして」を解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26610212.html

 

 

240617バラダン-2

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 次に話されたのが、自我のもうひとつの定義。それが「評価関数(重要性関数)」です。

 例えば、「職業はコーチと医師を」「子どもは3人いて」「映画好きで、とくにSTAR WARS」「生まれも育ちも鹿児島で」などと自己紹介するとき、それは自分にとって重要な(あるいは関係性が深い)順に宇宙を並べ替えているといえます。

その並べ替え関数が「評価関数(重要性関数)」です。

 

ちなみに、宇宙に対する評価関数のことを、コーチングでは「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

240617バラダン-3

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 このパートで最も重要なのは、「w”は可能世界である」ということ。

 私たちが現実だと思っている目の前の世界は、「一番臨場感が高いイメージ」にすぎません。つまり、「すべて幻想であり、“w”は可能世界として無限にひろがっている」ということ。

 それがこの世界(宇宙)の理です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 先ほどの「宇宙に対する評価関数=CZ」は“記憶”でつくられます。詳しくは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」。それらの“記憶”は、もちろん、一人ひとり異なります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

だから、各自が認識している目の前の世界は、それぞれの記憶が織りなすCZであり、「一人一宇宙」だといえます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

240617バラダン-4

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 ここで苫米地博士は、コーチングの奥義を再開示されました。それが

 

 コーチングが関わるのは、“p自我”ではなく、あくまで“w”の部分

 

 前回(202112月放送回)の表現でいうと、「コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w”から別の“w1”に移行することを促す」↓

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 

240617バラダン-5

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 さらに苫米地博士は新たな概念を開示されました。それが「エフィカシー関数」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチの役割をシンプルに表現すると、「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」であるエフィカシーを高めること。それを「『エフィカシー関数』を生み出すお手伝い」と表現されていました。

 F-314~5:デジタル自傷行為 <plan-side -2~3;ゴール×エフィカシーの“秘密”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32626694.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

 

240617バラダン-6

「バラいろダンディ」(2024617日放送回)より引用

 

 

 「コーチングは実は簡単な原理!」と語られた博士は、さらに「クライアントがやることは『心から欲するゴールの世界を探す』だけ!」と仰っていました。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そうはいっても、「やっぱりコーチングは難しい」というのが多くの人の正直な感想であるはず。ですよね?

 

「心から欲するゴール」を見つけることは、決して簡単ではありません。ましてや現状の外にゴールを設定することは、コーチの存在なくしては不可能に近いでしょう。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 

 私は、やはり、コーチングのはじめに“覚醒”がいると思っています。

今の流れでいうと、「コーチングは簡単」と「コーチングはやっぱり難しい」を“同じ”と感じられる心の状態が“覚醒”です。

(“同じ”である理由は先ほどのフリップの中にあります)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 以下、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス、p78)より引用します。“覚醒”を体感してください。Feel

 (“同じ”とわかるためのヒントはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

幻想と覚醒

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 幻想と覚醒 eBook : 苫米地英人:

 

 

世界は他人が生み出した幻想

 物理的現実世界、つまり皆さんの目の前に広がるこの世界も幻想です。

 物理的現実世界を感知しているのは五感です。といっても、目や口や鼻……といった器官ではありません。器官に繋がっている神経が作用しています。机に置かれたグラスの存在は、目の視神経や指先の触覚神経が反応してグラスの存在を認知しています。すべての情報の存在は、神経を通して脳に伝えられています。そして、脳が「情報」を認識し、それをもとにまた「情報」を作り出しているのです。

 ということは、神経に伝わる「情報」は作為的に変えられている可能性も否定できません。

 皆さんが感知している「情報」は、確実に本物だと言えるでしょうか。

 もしかしたら、映画『マトリックス』のように、誰かが皆さんの脳をコンピュータと繋いで、仮想世界を見せているだけかもしれません。もしくは、映画『インセプション』のように、すべてが夢の中に構築されているのかもしれません。

 かつて、宇宙人が地球人と交信するために、地球人が驚かないための準備として、ハリウッドに映画『E.T.』を作らせたというまことしやかな噂がありました。もしかしたら、『マトリックス』や『インセプション』もこの世が幻想だと知らしめるために、その緩衝剤として作られたのかもしれません。

 馬鹿馬鹿しいと思われる方もいるでしょうが、皆さんの脳が生み出す世界が真実だという保証などどこにもありません。自分以外の人が自分と同じようにグラスの存在を認識しても、それは他人の操作で情報を共有させられただけかもしれません。

 私達には、それを証明する手立ては何もありません。

 「この世界が真実」かどうかなど、だれにも知りようがないのです。

 もっと言えば、情報を作り出している脳そのものが幻想だという可能性もあり得ます。いくらレントゲン写真やMRIの画像を見せられたところで、情報そのものが幻想の可能性がある以上、「脳だ」と認めることはできないでしょう。

 皆さんは「在る」と思っているだけです。

 グラスを「在る」と思っているだけ。脳が「在る」と思っているだけなのです。

 

 物理的現実世界における宇宙は、物理学では波動方程式でその存在が認知されています。しかし、不確定性原理が働くため、実際に認識するには観測するしかありません。人間が真空の中でエネルギーが淀み素粒子が生まれるのを、目で見て初めてその存在が認められているのです。

 もちろん、この世が幻想でないかもしれない、と思う人もいるでしょう。それは、幻想ではないかもしれない世界そのものが幻想です。幻想ではなく物理的に存在していると思われる世界そのものが幻想だということです。

 理解しづらいかもしれませんが、イメージとしては「夢の中の夢」あるいは「合わせ鏡に映る自分」です。

 皆さんが見ている世界は、自分の心が生み出した、あるいは他人が生み出した幻想です。そして、他人が生み出した幻想もまた、別の他人が生み出した幻想です。

 そして、別の他人が生み出した幻想も……

 とにかく、皆さんが「この世は実在する」という結論を導き出すことは不可能です。すべては幻想であり、すべては心が生み出しているのです。

 引用終わり

 

 

 すべては幻想であり、すべては心が生み出している

 

 それを体感を伴って理解できることが「空観」。そして、幻だとわかった上で、ゴール設定により望む幻(w1w2w3…)を生みだすことが「仮観」。

苫米地博士が教えてくださる本物のコーチング(Authentic Coaching)とは、「空」と「仮」を同時に観る「中観」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 「中」の境地でいると、「コーチングは簡単」と思えるし、「コーチングはやっぱり難しい」も理解できます。両方ともホメオスタシスの働きであると理解できるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 もちろん、ここでいうホメオスタシスとは、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」で説明されている「情報空間に拡張したホメオスタシス」のこと。

(ちなみに、第2世代は「超情報場理論」、第3世代は「生命素粒子理論」です。認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 宇宙を、物理空間(4次元時空)としてではなく、その物理空間も包摂する情報宇宙と観られたときが、シンの“覚醒”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

そして、その瞬間から、苫米地式「オーセンティック・コーチング」がはじまります。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 さて、MCU的「Multiverse」が抱えるスコトーマを外すことができたでしょうか?

 L-133202111月シークレット… -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 

次回(F-354/vol.6)、縁起宇宙の再構築をテーマとしたブログ記事に戻ります。「“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~」の最終回です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

 

 

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2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-046:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 後編:ミラーニューロン

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11383670.html

F-246:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.3;高揚(興奮)>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

Q-373:やりたいことがあれば現実感は出てくるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34458945.html

S-04-24~6:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23983088.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057099.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24116667.html

 

 


F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 

 先日(202499日)、苫米地博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に御出演されました。前身の番組まで含めると11年以上におよぶTV出演の最後のテーマが「苫米地式次世代コーチング」!

 最終回!日本を世界のリーダーに!「苫米地式次世代コーチング」 (2024年9月9日) (youtube.com)

 

 

 御承知のとおり、博士は以前も「コーチング」を取り上げられ、苫米地アカデミーでも話されていなかったような内容にまで踏み込んで教えてくださいました。

御教授されるその姿を拝見しながら、私はいつも苫米地博士の「コーチングをひろめたい」「コーチを増やしたい」という情熱(passion)を感じていました。

 (受け取った“情熱”を文章化したのがこちら↓)

 F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

 下記のブログ記事中に、コーチング関連の放送回のリンクを貼っています。ぜひ御活用ください。

 

 20221213日放送回「コーチングの基本理念を習熟して新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 2024617日放送回「『成長』の夏に向けて習得! 苫米地式『オーセンティック・コーチング』」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 

 では、最終講義を確認していきましょう。

 

 まずは復習として、苫米地博士は「自我」の定義を取り上げられました。

 (「部分間数f」という表記は「部分f」の誤りです)

 

 

240909バラダン最終講義-1

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

 「部分関数」とは、ある集合を切り分けて取りだす関数のこと。例えば、「偶数」というのは、「自然数」という集合から「2で割り切れる数」を取りだす関数であると見なせます。

 このとき「2で割り切れない数」=奇数が残ります。よって、「奇数」の方も同時に定義できてしまうことになります。

 

 同様に、自我とは、宇宙を「自分」と「自分以外」に切り分ける関数のこと。よって、「自分がわかると、宇宙がわかる」。それが部分関数です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

240909バラダン最終講義-2

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

 次に話されたのが、自我のもうひとつの定義。それが「評価関数(重要性関数)」です。

 例えば、「職業はコーチと医師を」「子どもは3人いて」「映画好きで、とくにSTAR WARS」「生まれも育ちも鹿児島で」などと自己紹介するとき、それは自分にとって重要な(あるいは関係性が深い)順に宇宙を並べ替えているといえます。

その並べ替え関数が「評価関数(重要性関数)」です。

 

ちなみに、宇宙に対する評価関数のことを、コーチングでは「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

240909バラダン最終講義-3

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

 ここで苫米地博士は、コーチングの奥義を再々開示されました。それが

 

 コーチングが関わるのは、“p自我”ではなく、あくまで“w”の部分

 

 前々回(202112月放送回)の表現でいうと、「コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“ww1)”から別の“w1w2)”に移行することを促す」↓

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 

240909バラダン最終講義-4

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

 さらに苫米地博士は新たな概念を再開示されました。それが「エフィカシー関数」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチの役割をシンプルに表現すると、「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」であるエフィカシーを高めること。それを「『エフィカシー関数』を生み出すお手伝い」と表現されていました。

 F-314~5:デジタル自傷行為 <plan-side -2~3;ゴール×エフィカシーの“秘密”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32626694.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

 

 以上がこれまでの復習。

 最終講義でも、博士は新たな教えを開示されました。それが「苫米地式『次世代コーチング プリンシプル』」!

 

 5つの「プリンシプル(Key)」について、まずはそれぞれをゲシュタルト化し、さらに統合(connect the dots)していく感覚で読み進めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

240909バラダン最終講義-5

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

Key①:「努力はいらない」

 「努力」=「(本質的に)やりたくないこと」=「have to」です。「~ねばならない」という内省言語を生むのは強制的動機(coercive motivation)。その根底にあるのは不安や恐怖です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む(want to)、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)+ 4)自分中心を捨て去る の4つ。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「2)心から望む(want to)」ゴールの世界を見つけると「生理的に自動的にゴールを達成する」というのはなぜでしょう?

 

そう、「ホメオスタシスが働く」から。

 

さらっと話されていますが、その事実を世界で初めて理論化されたのが苫米地博士です。苫米地理論の第Ⅰ世代「サイバーホメオスタシス理論」についてはこちらをどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

Key②:「抽象度上昇」でさらなる高みへ

 先ほどの「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する」の「移行」とは、「下位の抽象度次元(w1)から、より上位の抽象度次元(w2)へ」という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それは決して簡単なことではなく、だからこそコーチの強力なサポートを必要とします。コーチの存在なしでは、そもそも「ゴール宇宙w2」を感じることさえできないでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「ゴール宇宙w2」とは新たな未来。その未来を感じるためには、過去の呪縛を完全に断ち切る必要があります。よって、「過去は一切関係ない」をしっかり体得してもらうことも、コーチの重要な役割になります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

240909バラダン最終講義-6

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

Key③:「セルフトーク」(様々な場面で自分自身にかけている心の声)

「自分自身にかけている心の声」のことを、「内省言語」ともいいます。コーチング中にコーチが行うのは、「クライアントの心に内省言語を生み出す」こと。

L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

その「内省言語」とは、ゴールを達成している自分、あるいはゴールの世界にふさわしい「言葉(words)・映像(pictures)・感情(emotions)」のことです。

L-067202011月シークレット… -02思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 内省言語を生み出す際のポイントが「外側視点」。じつは、これも次世代向けの開示情報。苫米地博士は「コーチングは、主観ではなく、客観」と断言されています。

 L-09220217月シークレットレクチャー -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 

 最終講義の中で、苫米地博士はさらに重要なキーワードを話されました。それが「ストーリーテリング」。例えば、「3S」と呼ばれる強力な洗脳手法のひとつに「Screen」があります。その業界の象徴ともいえる“ある俳優”は、来日時にこのように発言しています(20225月)↓

 

 アートとは、才能によるもの。

 アーティストの才能とは、自分が強烈につくりたいもので、人に影響を与えるということ。

 それは笑いだったり、笑顔だったり、感情をつくりだす、人を感動させるストーリーテリングです。

 

 この発言の中の「ストーリーテリング」は、コーチングの奥義とも通底します。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 

240909バラダン最終講義-7

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

Key④:居心地の良さを求めるな!

 「『居心地がいい』と言われるのはコーチングにとっていいことではない」の理由はクリアですか?

 

 その理由は「さらなる現状の外に飛び出すことができなくなる」から。それはゴールの更新(再設定)ができないことを意味します。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 だから、コーチング実践者にとっては、「コンフォートゾーンは、より狭く、より高く」です。

 Q-306~8:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないvol.1~3CZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30976461.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30996032.html

 

 

240909バラダン最終講義-8

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

Key⑤:やりたいことだけをやる

 これはコーチとしての私のブリーフの中で最も重要な部分。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ここでは詳細は省きますが、私の人格を完全否定する文書が裁判所に提出されたことがあります(その行為自体がパワハラなのですけどね)。

そこに書かれていた根拠(warrant)は、パワハラではなく、セクハラやモラハラでもなく、「やりたいことだけをやっている」でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 コーチングに過去は一切関係ありませんが、その切ない体験のおかげで「何をしたいのか?」「どうありたいのか?」「どんな世界(未来)をつくりたいのか?」がはっきりと感じられるようになりました。言うなれば“コーチとしての原体験”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *“原体験”からの私の学びはこちら↓

 I-017:ブログ更新予定変更の… ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 

240909バラダン最終講義-9

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

 最後に苫米地博士が取り上げられたのが「空観」「仮観」「中観」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その理由は、苫米地式コーチングの基盤は「中観」であり、ど真ん中が「ゲバラ主義」だから。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 「抽象度の高い理想」を追求し、「直接的実行」をし続けよ!

 

 最終講義の余韻に浸りながら、私は苫米地博士のそんな声を聞いた気がしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「抽象度の高い理想」を追求し、「直接的実行」をし続けよ!

 

 ゲバラ主義を感じながら11年に及ぶ苫米地博士のTV出演を振り返っていると、突然、「リベラルアーツ」というイメージ(wordspicturesemotions)が浮かんできました。

 

 以下、苫米地博士の著書「日本転生 絶対絶命の国の変え方」(TAC出版、p164)より引用します。ますます荒廃する日本社会が抱える課題(case)とその解決(plan)を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

職業訓練ではなく基礎学問(リベラルアーツ)が正解

 日本では学歴だけが大切だと判断されることが多く、大学で学ぶということになかなか意義を見いだせないようです。

 仮に学んでいたとしても欧米の大学ほどではありません。120冊の専門書を読むのは当たり前で、これについていけなければすぐに退学処分になります。私がかつて学んだイェール大学院では1学期で半分以上の学生がいなくなっていました。日本の学生の学び方、学習量は総じて少ないのです。

 なぜ、日本の大学がこうなってしまったのかと言えば、日本では大学の位置付けが職業訓練所になってしまっているからです。就職のためのコネづくりであったり、就職するまでのモラトリアムの期間だと思って遊んでいる人間までいます。そして、3年生になれば就職活動が始まり、学習どころではなくなります。

 職業訓練や就職活動のためなら専門学校に行くべきです。MBAやロー・スクールはまさにそのためにあるわけで、学ぶことと就活はまったく別ものです。

 大学は基礎学問を学ぶところなのです。その基礎学問がリベラルアーツです。

 が、このリベラルアーツもまた誤解されています。

 リベラルアーツはギリシャ・ローマ時代の「自由7科」と呼ばれるもので、文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽を指しますが、これを学びさえすればいいというものではありません。修辞、弁証は哲学であり、算術、幾何は数学のことですが、現代においても哲学も数学も枠組みが変わってきていますから、この7つを学べば、それでOKとはいかないのです。

 

 日本人に欠けているのは基礎学問を学ぶということです。基礎学問とはいわば「教養」です。大学では「教養を身につけてほしい」ということです。

 しかし、一言で教養と言ってもどこから手をつけていいのかわからないでしょう。自由7科を学べばいいと言われても、哲学、歴史、文学の何を学ぶのか、こういったことをほとんどの日本人は考えたことがないでしょう。

 そもそも、日本では学ぶことを勉強と言います。勉めて強いることが学ぶこととされているので、受験勉強が学ぶことだと思い込んでいます。

 

しかし、学ぶというのは教養を身につけることです。身につけるとは、それを自分のものにすることを言うのです。

 たとえば、文学部の学生で言えば本を読むことです。そんなの当たり前じゃないかと思った人も多いでしょうが、文学部でやっているのは特定の作家や時代の文芸批評、文芸理論の研究でしょう。しかし、それは応用学問であって基礎学問ではありません。

 文学における基礎学問とは歴史的に重要な書物を読むことです。聖書やシェイクスピアを読むことであって、シェイクスピアを研究することではありません。基礎学問の基本は読むことなのです。

 まずは本を読む。読むだけで、それについての批評はいりません。手当たり次第、古典と言われるもの、名著と言われるものを読むのが最初です。大学にある図書館の本のすべて、文学部であればありったけの古典文学を読むことで基礎学問は身につきます。

 まずは読んで味わってください。それが先人の残した抽象度の高い思考をなぞる訓練になるのです。批評はそのあとです。まずは抽象度の高い思考の模倣から始めてください。空手の型を学ぶように、先人の抽象度の高い思考をなぞるのがリベラルアーツということなのです。

 

 続いて、歴史の学び方ですが、学校で教えられたことは基本的に間違っています。

 そもそも歴史は勝者がつくったもので権力者を肯定する「偽歴史」です。歴史を学ぶとは、その偽歴史がどうつくられたかを探究するもので、歴史学者の仕事とは歴史を覆すことなのです。

 学校では王の側がつくったストーリーを丸暗記することを推奨します。しかし、歴史を学ぶということは、王がそう望む物語から離れ、事実と正面から向き合うことを言うのです。そこに歴史の真実があり、現在を理解する鍵があるのです。歴史は現在とのつながりのなかで考えるものなのです。

 

 最後に哲学の学び方もお話ししましょう。そもそも日本では哲学を誤解しているところがあります。プロ野球の野村克也監督の「野球哲学」みたいなものを「哲学」と思っているふしがあるのです。しかし、これは哲学ではありません。一言で言えば、処世術です。

 哲学を学ぶとは分析することです。基本的にはメタフィジックス(形而上学)という分野のなかで学ぶ、主に論理学のことを言います。その論理学の方法論が進化して生まれたのが非単調論理(帰結関係が単調ではない論理のこと)などで、それを使って世の中の出来事を分析したり、思想を分析したりすることが哲学の仕事なのです。

 もう一つ、哲学のなかで特にいま学んでほしいのが倫理学です。倫理学は高度な抽象的な思考をともなう哲学の一部であり、リベラルアーツのコア教育になります。

 個人のゴールや行動だけでなく、集団や国、国際社会にまで関わる倫理ですから、動物的な欲求行動とは真逆のものになります。つまり、目先の利益や既得権益の維持にあくせくしているいまの日本の政治家にはないものが倫理ということです。

 少し皮肉めいた言い方になりますが、私が知る、高い倫理観を維持している政治家たちは政治の重要なポジションにつくことができません。日本の政治家は倫理ラインを下げないと偉くなれないのです。最近では、抽象思考ができない人をわざわざ選んで偉くしているようにすら感じます。そのほうがコントロールしやすいと、長老議員や大企業、外資系企業は判断しているからでしょう。

 最も怖いのは、いまの大卒レベルの若者たちが抽象思考のできない人をかっこいいと思ってしまうことです。メディア露出が多いというだけで、政治家に選んでしまう彼らを見て、倫理学の必要性、リベラルアーツの必要性を痛感するのです。

 みなさん、もっと学びましょう。抽象度を上げて、この世界を見渡してください。それによりいまの閉塞した日本、戦争や暴動が絶えない世界を変えていくことができるのです。

 引用終わり

 

 

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