苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:L:講義・研修・セミナー編 > 2020年01月 シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1)

L-001:20201月シークレットレクチャー -01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 

 「スピリチュアルペイン」を御存知でしょうか?

 

 それは緩和ケア(緩和医療)における重要な概念です。緩和ケアとは、「患者とその家族のQOLQuality of Life、生活の質、人生の質)を改善するための取り組み」のことをいいます。

 解決(解消)する領域として4つのカテゴリーが設定されています。「身体的」「心理・精神的」「社会的」、そして「スピリチュアル」です。

さらに、その4つを別々に考えるのではなく全体として捉えるために、「全人的(トータル)」という概念が用いられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 この「部分(4つの領域)」と「全体(トータル)」の関係は双方向。「ゲシュタルト」です。

 ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。それは「全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまり」のことです。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

例えば、「ハシをつくる工○」という言葉を目にしたとき、その「ハシ」が「箸」なのか「橋」なのかは判断ができません。ところが、「○」に入る文字が「場」なら「ハシ」は「箸」だと分かり、「事」なら「ハシ」が「橋」だと分かります。

「ハシをつくる工場」という全体が分かってはじめて、「ハシ」が「箸」だとわかる

つまり、「全体が分かることで部分が分かる」ということ。この全体と部分の関係がゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

ルネ・デカルト(15961650年)やアイザック・ニュートン(16421727年)の時代からつい最近までのおよそ300年もの間、とくに西洋哲学をベースとする学問の世界においては「部分が全体をつくる」という考え方がスタンダードでした。構造主義です。

そのためか「部分が全体をつくる」「部分を順に見ていけば全体が分かる」「部分を順に追っていけば答えが分かる」という考え方は、現代を生きる私たちの無意識にも刷り込まれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

しかし、実際は違います。

全体が部分から成り立っているだけでなく、全体と部分が双方向的に関係しており、全体がわかることで部分がわかるという関係です。この全体と部分との双方向の関係が「ゲシュタルト」

ゲシュタルトによって事象を認識する能力を「ゲシュタルト能力」といいます。それは「対象の本質をとらえる力」でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

今回のテーマでいえば、全体とは「全人的苦痛(トータルペイン)」、部分とは「4つの苦痛(身体的、心理・精神的、社会的、スピリチュアル)」です。

それらを「双方向の関係をもった全体性のあるまとまりのある構造」と認識できることには、とても重要な意味があります。サブテーマとしている「○○」の鍵となるからです。

 

(L-002につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「部分が全体をつくる」という西洋哲学に対して、東洋(釈迦)哲学は「部分と全体の双方向の関係性」をベースとします。それが「縁起」です。よって、ゲシュタルトは縁起の一つの表現と考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

-追記2

 ゲシュタルト療法についてはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721479.html

 

 

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全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

L-002:20201月シークレットレクチャー -02;身体的苦痛

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 

 前回は、「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係が、「全体」と「部分」の双方向の関係性であることを説明しました。ゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「4つの苦痛」とは、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」、そして「スピリチャルペイン」のこと。

 (「スピリチャルペイン」は「霊的苦痛」と訳されることもあります。誤解されうる表現なので、私はあえて「スピリチュアルペイン」としています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 「身体的苦痛」の代表が疼痛(とうつう)です。

医師としての私が「辛くはありませんか?」と質問したとき、多くの高齢患者さんが訴えるのは膝・腰・肩などの身体的な痛みです。

 厚生労働省の人口動態統計でみると、日本人の死因(どんな病気で亡くなるか)は1)がん、2)心疾患、3)脳血管疾患、4)肺炎 の順です(2019年)。ところが、同省の国民生活基礎調査で有訴者数(どんな症状で悩んでいるか)を確認すると、1)腰痛、2)肩こり、3)手足の関節の痛み、4)せきやたんが出る、5)鼻がつまる・鼻汁が出る の順となっています(2016年)。

 厚生労働省HPH28年 国民生活基礎調査の概況(PDF

 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf

 

 この事実(data)が示すのは、「多くの日本人は、命に関わる重篤な病気(がん・心疾患・脳血管疾患)ではなく、ありふれた『身体的苦痛』に悩まされている」ということ。

医療の現場では、専門であるほど、疾患の病態やその解決にフォーカスしてしまいがちです(RASが働く)。その結果、患者さんの実際の悩みを認識しにくくなっているのかもしれません(スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「身体的苦痛」は、いわゆる「痛み」だけではありません。先の統計結果にある「せきやたんが出る」「鼻がつまる・鼻汁が出る」といった身体症状も含みますし、息切れ・息苦しさ・動悸・めまい・倦怠感といった身体不調も含みます。さらには、「転倒する」「むせる」といった機能上の問題から、「トイレがうまくできない」「食事に時間がかかる」といった日常生活上の課題まで幅広く含みます。

 

 このブログをお読みの皆さんは、「老い」を実感することはめったにないと思います。しかしながら、老いは確実に進行しています。気がついていないだけです(スコトーマに隠れている)。

 例えば免疫力。人生で一番免疫力が高いのは20代前半といわれています。その免疫力を100としたとき、40歳ではどのくらいだと思いますか? 70歳では?

 (驚きの答えは↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23108517.html

 

 私たちの身体は日に日に変化しています。死に向かって。

おそらく死の恐怖が無関心を生み、「老」「病」「死」をスコトーマに隠しているのだと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 さらに「生」までも無関心となっていることが、すべての苦の元凶であるはず。詳細は後述します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 話を戻します。

前述のとおり、「身体的苦痛」とは必ずしも「痛み」のことばかりではありませんが、日本人の悩みの多くは「身体の痛み」です。

 その「痛み」を、国際疼痛学会は、「組織の傷害あるいはそれに関連付けて述べられる不快な感覚的かつ情動的体験」と定義しています。

つまり、「痛みは主観的表現である」ということ。その“主観”は記憶に由るので、「痛みは記憶である」ということができます。しかも、「情動記憶(emotional memory)」です。

 

情動記憶

そう、ブリーフシステムと関係する「情動を伴った体験の記憶」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 よって、「身体的苦痛」だけを独立したものとみなすことはできません。心理や人格といった情報(空間)と合わせて評価や対処を行う必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 最近は「一次性疼痛(primary pain)」という「身体に器質的な原因が見つからないのに起こる痛み」が定義されています。該当する疼痛疾患はまだ国際学会レベルで議論中のようですが、非特異的腰痛という整形外科領域の痛みが含まれると考えられています。

 物理空間やそれに近い次元での医療においても、心理・精神的なアプローチに対するニーズがどんどん大きくなっているのです。

 

 これは、「身体的苦痛」と「心理・精神的苦痛」は強く相関している(ように感じられる)ことを示しています。

 

(L-003につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「スピリチャルペイン」は「霊的苦痛」と訳されることもあります。誤解されうる表現なので、私はあえて「スピリチュアルペイン」としています

 

 その「誤解」にも「感覚的かつ情動的体験」が関係しています。言葉には強い想起性があります。関連することを下記記事に書きました(オリンピック関連です↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7701939.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859111.html

 

 

-追記2

「疼痛」に関連する話を、「日本医師会雑誌 20204月(第149巻・第1号)」から引用します。これが“専門家の世界”ですw

 

 日本ペインクリニック学会などでは、かつて痛みに関する用語を整理していこうという動きがあり、「痛み」と「疼痛」もその俎上に上がりました。「疼痛」は読んで字のごとく、疼く痛みであるから決して「痛み」すべてを指していない。「痛み」は全般を指すからこの2つを使い分けるべきだという意見が出され、一旦はその方向で決まりかけました。

 しかし、漢字の発祥地とされる中国に「中華人民共和国疼痛学会」という名称の学会が発足し、そこで「疼痛」を痛み全般の意味に用いたことから、「疼痛は疼く痛みのみを表す」という説は完全に覆されてしまいました。さらに「日本慢性疼痛学会」や「がん性疼痛認定看護師」などのように「疼痛」がすでに公式名称として組み込まれていたため、一般的に「痛みを感じる」とか「足の痛み」などの表現は「痛み」で表し、学会の名称や漢字を用いた熟語の中で使うときは「慢性疼痛」「急性疼痛」などのように、「疼痛」をそのまま使うということで、ようやく折り合いがつきました。

 引用終わり

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

L-003:20201月シークレットレクチャー -03;身体と心は○○○○ -前編-

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 

 最近は「一次性疼痛(primary pain)」という「身体に器質的な原因が見つからないのに起こる痛み」が定義されています。該当する疼痛疾患はまだ国際学会レベルで議論中のようですが、非特異的腰痛という整形外科領域の痛みが含まれると考えられています。

 物理空間やそれに近い次元での医療においても、心理・精神的なアプローチに対するニーズがどんどん大きくなっているのです。

 これは、「身体的苦痛」と「心理・精神的苦痛」は強く相関している(ように感じられる)ことを示しています。

 

 あるケースを御紹介します(プライバシー保護のため一部変更しています)。

 80代のがん末期の女性。原発巣の増大だけでなく、転移も多数認めています。

本人は積極的な治療を望まず、緩和ケア目的での入院となりました。幸い痛みは目立ちませんでしたが、起坐呼吸(きざこきゅう、追記で解説)で会話もままならない状態 つまり、呼吸困難・呼吸苦という「身体的苦痛」で苦しんでいる状況でした。

 厳しい状態(状況)でしたが、本人の希望を叶えるため、家族とスタッフが一丸となって自宅への外出(←医療現場ではこのように表現します)を実現しました。自宅で過ごす1時間くらいの間、女性は今まで手塩にかけて育ててきた庭木を眺めていたそうです。

同伴した看護スタッフは、呼吸がとても穏やかになっていることに気がつきました。それまでの浅く・早い呼吸が、ゆったりとした穏やかな呼吸に変わったのです。

残念ながら、病院に戻った後に呼吸は再び悪化し、数日後にはお亡くなりになりました。

それ故に、自宅で過ごした1時間はますます“奇跡”と感じられたようでした。御家族はもちろんのこと、医療従事者にとっても。

 では、そのような“奇跡”といえるような変化はなぜ起こったのでしょうか?

 

 答えは「身体と心は○○○○」だから。

 (○○○○はこの記事の最後で明らかにします)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 

 

私の母校である鹿児島大学医学部には心身医療科(心療内科)があります。

現在でも心療内科の講座と診療科の両方がある大学は、九州大学、東京大学、東邦大学、関西医科大学、そして鹿児島大学の5大学のみだそうです。私はかなりラッキーな学生だったといえます(さらに当時国立では2校にしかなかったリハビリテーション科もありました)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385143.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385278.html

 

医療の現場にいると日々痛感しますが、日本の医療は西洋哲学がベースになっています。

「存在があり、関係が生まれる」というその根底にある考え方を医療に当てはめると、「病がある」「病を診断して治療する」という感じです。

「病が“ある”」や「体が“ある”」といえるのは、「物理空間が“ある”」ことが大前提になっています。

 

 ルネ・デカルト(15961650年)に代表される物心二元論(実体二元論)は、「この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体が“ある”」というものです。実体とは「他の何にも依らずそれだけで独立していて存在しうるもの」のことで、アプリオリ(ア・プリオリ)と表現されます。

 

 物理空間に実在する身体と身体とは別にどこかに存在する心が「強い相関関係をもつ」というのが心身医学(心療内科)の根底にある考え方です。それを心身相関と表現します。

身体と心が別々のものであるという大前提のもと、身体を対象にしているのが心療内科で、心を対象としているのが精神科です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

不完全性定理や不確定性原理が証明された現代においては、「神が創造した完全なる宇宙では始まりにすべてが決まっている。そして、その初期値と連続する因果の当然の帰結として現在の個々の思考や行動がある」という西洋哲学の因果律は完全に崩壊しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

「病が“ある”」「体が“ある”」ことを真とする「物理空間が“ある”」という大前提が崩れたのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 では、身体と心の関係について、あるいは身体的苦痛と心理・精神的苦痛の関係について、どのように理解すればよいのでしょうか?

(冒頭で御紹介した)がん末期女性の“奇跡”のような変化はなぜ起こったのでしょうか?

 

 答えは「身体と心は同じもの」だから

 

 身体と心は同じものです。身体的苦痛と心理・精神的苦痛も同じ。同じものの抽象度の違いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

(L-004につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「起坐呼吸」について、日本救急医学会の医学用語集から引用します。

 

 呼吸困難が臥位で増強し、起坐位または半坐位で軽減するという臨床的兆候。

 一般に左心系の機能低下、僧帽弁膜症などによる左心不全の主要徴候として知られている。

 左心不全の状態で臥位をとると、右心系への静脈還流の増加、これによる肺血流の増加から、肺うっ血、肺コンプライアンスの減少をきたし、呼吸仕事量の増大を招く。

 引用終わり

 

 横になる(寝る)と「息苦しい」「動悸がする」「咳がでる」というのは、心不全を疑う重要な所見です。「不眠症だと思っていたら心不全だった」というケースも多々あります。

 心当たりがある方は、ぜひ循環器内科を受診されてください(受診を勧めてください)。

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

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L-004:20201月シークレットレクチャー -04;身体と心は○○○○ -後編-

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 

 身体と心は同じものです。身体的苦痛と心理・精神的苦痛も同じ。同じものの抽象度の違いです。

「抽象度(ちゅうしょうど)」とは、情報空間における視点の高さを表すもの。情報量がより少ない次元への視点の移動を「抽象度が上がる」と表現し、反対に情報量が多い次元への移動を「抽象度が下がる」と表現します(詳しくは↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、「情報空間」とはどのようなものでしょうか?

 

 多くの動物は世界と五感でつながっています。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。

脳(特に前頭葉)が発達した人類の場合、さらに言語も含めた6つの情報入力で目の前の世界とつながっています。つまり、私たちにとっての世界とは情報であるということ。

その情報の世界は、情報量の大小で階層化されています。その階層を示す軸が抽象度です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

情報量の大小を軸とすると、宇宙は四角錐のような階層構造をしていると考えられます(下図)。

繰り返しますが、宇宙を情報量の大小で並べ替える軸が「抽象度」です。その抽象度は分析哲学上の概念(Levels of Abstraction)で、認知科学者 苫米地英人博士により日本語訳(造語)されました。


 

宇宙の構造


 

最も情報量が多い(情報空間の)底面が「物理空間」「物理宇宙」です。
 (「物理空間=四角」という意味ではありませんw

身体はこの最下層(物理空間)に存在します。そして、心とは、すべての階層にまたがる情報処理(現象)のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106619.html

 

つまり、「すべてが情報であり、その情報処理(心)の底面(物理空間)への写像が身体である」ということ。身体と心はじつは同じもので、抽象度の違いにすぎません。「情報空間では身体のことを心と呼び、物理空間では心のことを身体と呼ぶ」ということです。

 身体的苦痛と心理・精神的苦痛の関係も同様で、「情報空間では身体的苦痛のことを心理・精神的苦痛と呼び、物理空間では心理・精神的苦痛のことを身体的苦痛と呼ぶ」です。

 

これは「身体と心は強い相関関係を持つ」「心身は密接に結びついている」というデカルト的な見方とは異なります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 

 身体と心は同じものです。

 同じとはいっても抽象度が違います。身体は最も情報量の多い物理空間(という情報空間の底面)に存在し、その物理空間には物理法則という強力な秩序(ルール)が働いています。

情報量が多くかつ厳しい制約があるので、物理次元でのリカバーは決して簡単ではありません。もしも事故等で大けがをしてしまったら、なるべく早く、しかも適切な治療を受けなければなりません。

 

しかし、そんな場合でも「身体と心は同じもの」という認識は重要です。

もしも物理空間の身体だけにフォーカスしてしまったなら(=情報空間の心をスコトーマに隠してしまったら)、「体は回復したけれど心はボロボロ」という状況になりかねません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

身体と心は同じもの

よって、身体だけ、あるいは心だけの健康(well-being)はあり得ないということができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

(L-005につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

Preventable Trauma DeathPTD)」という言葉を御存知でしょうか?

 

 これは外傷診療に関連する医学用語で、文字どおり「防ぎうる外傷死」を減らすことを目的(ゴール)に、救急医療の現場で使われている言葉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その一つ上の抽象度には、公衆衛生上の概念である「防ぎうる死(preventable deathsavoidable deaths)」が存在します。「うまく対処していれば死なずにすんだであろう症例で発生した死」の外傷版が「Preventable Trauma DeathPTD)」です。

 

 じつは、2000年頃、日本におけるPTDの割合が高いことが明らかになりました。当時はPTDが外傷死亡総数の30%を超えていたとされています。

その後、外傷診療システム(病院前救護、救急病院の診療体制、病院内での医療チーム、適切な紹介転送と安全な搬送)の構築や関わる医療スタッフの診療技術向上の取り組みが進められ、18%台にまで減少したことが報告されています。

 

過去のブログ記事で、「Preventable Trauma DeathPTD)」をコーチの視点で考察しています。今回の内容とも大いに関連しますので、ぜひ確認してください↓

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 


L-005:20201月シークレットレクチャー -05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 

身体と心は同じもの

よって、身体だけ、あるいは心だけの健康(well-being)はあり得ないということができます。

 

 実際、WHOWorld Health Organization、世界保健機関)の「健康」の定義(下記)には、「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル」の4つとも良好であること(満たされること=well being)が謳われています。しかも「dynamic」「complete」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

1998WHO執行理事会採択、WHO総会では採択保留)

 

 

 私は、WHOの「健康」の定義には少なくとも3つの解決するべき課題があると考えています。そのひとつが前回(L-004)解説した「『宇宙の構造』が考慮されておらず、視点が物理空間に限定されている」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 違う表現をすると、「物理空間を構築する情報のみがRASを通り抜け、高次の抽象度次元にひろがる情報空間がスコトーマに隠れている」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

宇宙は階層化された情報であり、生命はその全階層に亘って連続的に存在しています。その宇宙の最下層(底面)が物理空間。身体はその底面(物理空間)に写像としてあらわれている情報 つまり心のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

だから「身体と心は同じもの」。そして、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」も同じものといえます。同じものの抽象度の違いであり、どれか1つだけwell-beingというのはありえません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

例えば、「権力や資産を得て(受け継いで)社会的苦痛が解消すれば、必ず幸せになれる」とは言い切れないのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 大切なのは「全体と部分の双方向の関係性」というゲシュタルトとして生命(現象)を捉えること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントするという感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 今回のテーマでは「全人的苦痛(トータルペイン)」が全体で、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」が部分です。

例えば、外傷など「身体的苦痛」に早急に対処するべき時に心の話ばかりするのは不適切ですし、人間関係の悩みやお金の問題といった「社会的苦痛」に対して身体的なアプローチしか行わないことは不十分です。

 

すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントする

 

 では、「4つの苦痛」という部分どうしの関係はどのように考えればよいのでしょうか?

 

(L-006につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

WHO 健康の定義



L-00620201月シークレットレクチャー -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 

 今回のテーマでは「全人的苦痛(トータルペイン)」が全体で、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」が部分です。

 すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントする

 では、「4つの苦痛」という部分どうしの関係はどのように考えればよいのでしょうか?

 

 過去のブログ記事(Q-168)で、「スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?」という御質問に回答しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

私の答えは「全抽象度」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

宇宙を抽象度という軸でならびかえた時の頂点、すなわち空(くう)から物理空間まで連続的に「スピリチュアルペイン」が存在していると思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 引用した下図で、「スピリチュアルペイン」は他の3つの苦痛(「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」)と同じ2次元平面上に並べられています。

しかし、それぞれ抽象度が違うはずです。「身体的苦痛」は情報空間の底である物理空間に、「心理・精神的苦痛」は少し高次の情報空間に存在するというように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そして、「社会的苦痛」はあらゆる抽象度の階層に縁起としてひろがっているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 


 

 対して、「スピリチュアルペイン」は「全抽象度」です(と私は思っています)。つまり、「空(くう)」。「スピリチュアルペインが、物理空間で身体的苦痛として表出し、情報空間で心理・精神的苦痛として表現され、多次元の階層にまたがって社会的苦痛を生みだしている」という感じです。

 

もっとわかりやすく表現すると、「すべての苦痛の元となる“根源的な痛み”がスピリチュアルペイン」だということ。だから「空」です。「空」であるがゆえに、ふだんはまるで感じられないのに(無)、ひとたび認識するととてつもなく辛いのです(有)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

L-007につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 07;スピリチュアルペインとは?

 

もっとわかりやすく表現すると、「すべての苦痛の元となる“根源的な痛み”がスピリチュアルペイン」だということ。だから「空」です。「空」であるがゆえに、ふだんはまるで感じられないのに(無)、ひとたび認識するととてつもなく辛いのです(有)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 では、そのスピリチュアルペインとは具体的にどんな痛みのことなのでしょうか?

 

過去のブログ記事(PM-04-12)で、2011年に受講したPEACEプログラムでのスピリチュアルペインの定義を御紹介しました。PEACEとはPalliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Education」の略で、正式名称は「症状の評価とマネジメントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プログラム」です。

 

受講時(2011年)、スピリチュアルペインの定義は「自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛(無意味、無価値、虚無、孤独など)」とされていました。最新版では「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」と改訂されています。

 

 2016316日に開催された第19回緩和ケア推進検討会議事録には、PEACEの原型として開かれた研修会ではスピリチュアルペインも研修内容に入っていたことが記載されています。しかし、全国のがん診療連携拠点病院での研修用にプログラム化していく過程で省くことになったそうです。「誰が講師を担当するのか」という問題と「まだそこまで現状になじまない」という理由により。

 厚労省HP>第19回緩和ケア推進検討会議事録

 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000122299.html

 

 「現状になじまない」という言葉の意味するところはわかりませんが、その感覚は理解できます。同検討会で別の委員(構成員)が日本の死生観・宗教観の低さを指摘した上で(data)、このように主張されていました(claim)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

本邦では“死生観への配慮”ではなく、“死生観・宗教観などの構築”のほうが先だと思います。ですから、がん教育、緩和ケア教育とかはもちろんとても大事ですけれども、死生観というものについての教育、死というものの教育、ヒトは死ぬという教育も同時に、もしこれからがん教育ということをやっていかれるのであれば、そこも含めていかないと、最終的に日本でのスピリチュアルの対応は今後も難しいものになったままだと思います。

 

先程書いたとおり、私は「現状になじまない」には共感します。しかしながら、スピリチュアルペインの定義や上記の意見には違和感を覚えます。インヘレンシー(内因性)という観点で。わかりやすく言うと「そこじゃない!」という感じです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

「自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛」という表現は、「存在と意味」の獲得が前提となっています。PEACE最新版では「存在と意味を問うこと」が前提です。

しかしながら、一体どれだけの人が自身の存在と意味を問い、獲得(確信)しているでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

ほとんどすべての人が「存在と意味」を深く探求することなく人生の終盤(老病死)を迎えているはずです。探求しているとしても、それは「過去の強化」のはず(後述します)。

だから、医療・介護の現場で「“死生観や宗教観の構築”が必要」と感じられるのです。

 

 死生観は「生と死に対する見方」という意味ですが、痛みの元凶は生(life)や死(death)そのものではありません。生と死の間(between life and death)への無関心(indifference)こそがその元凶といえるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 「なぜ生まれ、なぜ死ぬのか?」よりも「生ある間に何を成し遂げるか?」

 

 そんな内なる叫びに真摯に向き合いながら、自由意思(&責任)で“自分”を築きあげていくことこそが「スピリチュアルペイン克服」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

つまり、病を患うことでスピリチュアペインが生じるのではなく、病になり「自分はいつか死ぬ」という当たり前のことをスコトーマが外れて実感することで、「『自己の存在と意味』がわからないというスピリチュアルペイン」をずっと抱えたまま生き続けてきた事実に気がついてしまうということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 死生観が薄いことは確かに問題ですが、それは本質ではありません。本質は「『生きる意味』を見いだせないこと(見いだしていないこと)」の方です。「自己の存在と意味」を確信していない人、あるいは「生きる意味」がわからないまま過ごしている人は、すでにスピリチュアペインを抱えています。気がついていないだけです。

 (その「確信」とは、「ゴール達成能力の自己評価」が高いこと。エフィカシーです)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

「自己の存在と意味」を確信していない人や「生きる意味(=死ぬ意味)」がわからない人というのは、もちろん、ゴールがない人のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 “現状の外”にゴールを見いだせない(見いだしていない)ということは、それまでのブリーフシステムで生き続けていることと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 それは他人や社会の価値観で生きている(生かされている)ということであり、過去に封じ込められている状態といえます。私はそんな生き方を「無人運転」「自動運転」と呼んでいます。

そのように生きてしまっている(生かされてしまっている)ことを教えてくれる重要な警告としてスピリチュアルペイン(の役割)があると考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

スピリチュアルペインは「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」と考えるべきです(ケースサイド)。そして、その解決にはコーチングが役にたちます(プランサイド)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

L-008につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-関連記事-

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Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

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 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

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L-00820201月シークレットレクチャー -08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

 

 死生観が薄いことは確かに問題ですが、それは本質ではありません。本質は「『生きる意味』を見いだせないこと(見いだしていないこと)」の方です。「自己の存在と意味」を確信していない人、あるいは「生きる意味」がわからないまま過ごしている人は、すでにスピリチュアペインを抱えています。気がついていないだけです。

スピリチュアルペインは「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」と考えるべきです(ケースサイド)。そして、その解決にはコーチングが役にたちます(プランサイド)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 では、スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきでしょうか?

 

 「スピリチュアルペイン」とは「全人的苦痛(トータルペイン)」のひとつ。他に「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」があります。それらは緩和ケア(医療)での重要な概念です。

 厚生労働省のHPで緩和ケアを確認すると、緩和ケアとは「病気に伴う心と体の痛みを和らげること」とあり、「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」が謳われています(下図)。

 

 

厚労省HP「緩和ケア」

厚労省HP>がん対策情報>緩和ケア より引用

緩和ケア (mhlw.go.jp)

 

 厚労省の定義によると、苦痛の原因は「病気(がん)」であり、その対策(緩和ケア)のスタートは「診断された時」。

 

 前回(L-007)考察したように、スピリチュアルペインは「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」であり、人生のかなり早い段階に生じています。老いや病気、死の予期といったものは、スピリチュアルペインの原因そのものではなく、顕在化するきっかけ(縁起)にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 多くの人は医療や介護の現場で老病死を突き付けられ、突然、実感するのです。スコトーマに隠れ気がつくことがなかった“根源的な痛み”を。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのような“根源的な痛み”が生じるのは思春期であると私は考えています。

 思春期は感受性がとても豊かな時期ですが、一方で情緒が不安定になりやすい時期でもあります。脳の構造変化やホルモンバランスの変化(身体的理由)、自己探求に伴う現状への不満や将来への不安(心理・精神的理由)、役割の変化や責任の増大に伴うストレス(社会的理由)などがその原因として考えられます。

 コーチング用語を用いると、それらは物理的および情報的なコンフォートゾーンの変化といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 私自身の体験を振り返ると、認識できる世界(自我)の拡大に対して、その認識を可能とする知識の習得が全然追いつかなかったことが原因だったような気がします。そのギャップが激しい不協和を生みだしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 皆さんはいかがだったでしょうか?

 

 

 私の世代でいうと「宇宙戦艦ヤマト」の古代進や「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ、我が子の世代では「ワールドトリガー」の三雲修・空閑遊真・雨取千佳・迅悠一など、アニメの世界で描かれているのは若者たちのスピリチュアルペインの克服です。

 

 ちょうど昨年の今頃は映画「男はつらいよ」の最新作(50作目)が公開されていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21034159.html

 

その作品において、甥の満男が主人公 寅さん(車寅次郎)に「伯父さん、人間は何のために生きているのかな?」と質問するシーンがあります(回想シーン)。寅さんの答えは「あぁ生まれてきてよかったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために、人間、生きてんじゃねえのか」でした。この時の満男は18歳という設定です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21142618.html

 

アニメや映画で描かれているとおり、「自己の存在と意味」をめぐる葛藤は思春期にはすでに始まっています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11301259.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html

 

よって、スピリチュアルペインへの対処は、人生の最終段階(end of life stage)での緩和ケアとしてだけではなく、思春期にこそ行うべきです。家庭や学校において。

もちろん、そのためにコーチングがとても役に立ちます。“現状の外”にゴールをどんどん設定していくことで、ブリーフシステムを未来側から作り直すことができるからです。“自分”自身の想像力によって、「自己の存在と意味」を創造することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

スピリチュアルペインは思春期からはじまっている

ところが、大人になっていく間に、いつの間にかスコトーマに隠れてしまいます。

 

L-009につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

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-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 


L-00920201月シークレットレクチャー -09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

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 02;身体的苦痛

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 03;身体と心は○○○○ -前編-

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 04;身体と心は○○○○ -後編-

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 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

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 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

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 07;スピリチュアルペインとは?

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 08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

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 09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 

よって、スピリチュアルペインへの対処は、人生の最終段階(end of life stage)での緩和ケアとしてだけではなく、思春期にこそ行うべきです。家庭や学校において。

もちろん、そのためにコーチングがとても役に立ちます。“現状の外”にゴールをどんどん設定していくことで、ブリーフシステムを未来側から作り直すことができるからです。“自分”自身の想像力によって、「自己の存在と意味」を創造することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

スピリチュアルペインは思春期からはじまっている

ところが、大人になっていく間に、いつの間にかスコトーマに隠れてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel19282016年)という人物を御存知でしょうか?

 

 ヴィーゼルは現在のルーマニア シゲトに生まれました。シゲトはナチス・ドイツの占領を受け、ユダヤ人であるヴィーゼル一家はアウシュヴィッツの強制収容所に送られたそうです。当時16歳の少年だったヴィーゼルは、囚人番号A-7713という刺青を左腕に彫られました。この時、物理空間の身体にだけではなく、情報空間の心にも何かが刻まれたはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 フランスの孤児院で過ごした後にソルボンヌ大学哲学科(仏)に進学したヴィーゼルは、新聞に寄稿を繰り返したことが縁でイスラエルの新聞社で働くことになったそうです。その通信員としてニューヨークに移住した後、1963年に米国に帰化しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その後、暴力・圧政・差別を告発する本を書き続け、1986年にノーベル平和賞を受賞しました。青春時代の情動記憶が、反暴力・反権力・反差別というブリーフを作り上げたのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 平和を希求する強い思いと平和とは程遠い現実との大きなギャップは、激しい認知的不協和の原因となり、強大なエネルギーを生みだしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 そしてヴィーゼルは、そのエネルギーを「私憤」とすることなく、「公憤」として社会に還元し続けました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 これから御紹介するのは、そんなエリ・ヴィーゼルの言葉です。

「抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚」をぜひ感じてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それは「絶望の中で見いだした希望が育て、自身を導くゴールが磨き上げる“光”」に触れるような体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

 愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したユダヤ人作家

 

 

L-010につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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Q-073~180804医療講演会レポート

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S-03-00:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロースする方法~(目次)

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-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

エリ・ヴィーゼル(Wiki.、1945年4月)

1945416日ブーヘンヴァルト強制収容所にて

下から2段目、左から7番目がエリ・ヴィーゼル

Wikipediaから引用

 


L-01020201月シークレットレクチャー -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24746334.html

 09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 

 下記の言葉はノーベル平和賞受賞作家 エリ・ヴィーゼルによるものです。

「抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚」をぜひ感じてください。それは「絶望の中で見いだした希望が育て、自身を導くゴールが磨き上げる“光”」に触れるような体感です。

 

 

 愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

 

 ヴィーゼルは「生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心である」と語っています。では、なぜ無関心となってしまうのでしょうか?

 

 

 私の答えは「自分に対する評価が低いから」。そして、「(その結果として)未来の重要度が下がっているから」です。それを一言にすると「エフィカシーが低いから」。エフィカシーとは、「自分のゴール達成能力の自己評価」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ところで、サーカスなどでゾウを飼いならす方法を御存知ですか?

 

子ども(小ゾウ)の時期に、足につないだ鎖を杭に結び付け地面に打ち込むのだそうです。小ゾウの力では杭を引き抜くことはできません。その状態が続くと、ゾウは鎖が届く範囲でしか行動しなくなります。コンフォートゾーンの完成です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

成長に伴い杭を引き抜く力を手に入れても、ひとたび杭につながれたなら、ゾウはその範囲でしか行動しなくなります。「思い込み」がゾウの自由を奪うのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

この話が本当かどうかはわかりませんが、「思い込みが自由を奪う」というのは、私たち人間にとっては極めて切実な問題です。なぜなら、大脳(とくに前頭前野)が発達しているため、情報空間に強い臨場感を感じることができる(感じてしまう)から。より強い「思い込み」が可能になったことで、ますます自由が奪われやすくなっているといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 情報空間上の“あるイメージ(I)”に強い臨場感を感じると(V)、そのイメージはやがて現実化していきます(R)。それをプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 これは希望に満ちあふれる真理ですが、その一方で人を絶望の淵に追いやる事実でもあります。「I×V=R」が示していることは、「イメージ(イマジネーション)の限界が、その人の限界になる(である)」ということだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17985750.html

 

 

自分の限界とは、自分のイマジネーションの限界のことである

 

 

これはコーチングの祖 ルー・タイス氏の言葉です。

過去の何らかの体験または情報の記憶が、私たちの心の中に「思い込み」を形成します。そして、その思い込みがスコトーマを生みだし、例えば杭など簡単に引き抜けるといった“本当の力”を隠してしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

しかも、人の場合、「思い込み」を生みだす記憶とは“失敗”です。情動を伴った辛い記憶が自らを縛りつけていきます。そして、縁起のつながりの中で、ますますお互いを縛りあってしまうのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 認知科学者 苫米地英人博士は、ルー・タイス氏の言葉を下記のように言い換えていらっしゃいます。

 

 

人間の限界はイマジネーションの限界がつくる

イマジネーションによって人は限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

 

 その「限界を壊すこと」はゴール設定からはじまります。1)100%want toで、2)自分中心を捨てながら、3)“現状の外”にゴールを設定(再設定)していくことで、限界を超えていくことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、その積み重ねこそが「生と死の間(between life and death)」を明らかにしていきます。なぜでしょうか?

 

L-011につづく)

 

 

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-追記-

 アジアゾウのトプシー(Topsy)を御存知でしょうか?

 

 …1875年頃に東南アジアで生まれ、アメリカに密輸された後にサーカスで育てられた象です。

 子どもの頃からの虐待のストレスが原因なのでしょうか、3人の調教師を含む数名を殺したとされています。虚栄心が強いオーナーにより公開処刑が企画され、毒を食べさせられ、電気を流され、最後は首を絞められ殺されました(190314日)。

 その様子をエジソン・スタジオが動画撮影し、「ある象の電気処刑」というタイトルで公開しています(なんと、wikipediaで動画を確認することができます)。

 

 ちなみに、「トプシー(Topsy)」という名は、米国の小説「アンクル・トムの小屋」に登場する奴隷少女の名から名付けられたそうです。

 

 自由を奪う「思い込み」は自身の心の中に生まれるだけでなく、社会の中に広がりお互いを縛り合います。バイオパワー(生権力)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

この逸話の根底にある思い込みとは「差別」でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 表面的なコーチングスキルにより個人が自由を手にするだけでは足りません。

縁起をしっかり理解した上で、空仮中の実践として自らコーチングを行い、縁起空間にしっかりコーチングをひろげていくことが重要なのだと思います。

その先に戦争と差別のない世界がある

だから私は、「縁起の理解」と「空仮中の実践」こそが苫米地式の真髄だと思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

トプシー(Wiki.)

処刑場への橋を渡るのを拒み、報道写真家や見物人に取り囲まれるトプシー

Wikipediaより

 

L-01120201月シークレットレクチャー -11;ゴール設定の積み重ねが「生と死の間(between life and death)」を明らかにする

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

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 08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

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 09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

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 10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

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 11;ゴール設定の積み重ねが「生と死の間(between life and death)」を明らかにする

 

認知科学者 苫米地英人博士は、ルー・タイス氏の言葉を下記のように言い換えていらっしゃいます。

 

 

人間の限界はイマジネーションの限界がつくる

イマジネーションによって人は限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

 

 その「限界を壊すこと」はゴール設定からはじまります。1)100%want toで、2)自分中心を捨てながら、3)“現状の外”にゴールを設定(再設定)していくことで、限界を超えていくことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、その積み重ねこそが「生と死の間(between life and death)」を明らかにしていきます。なぜでしょうか?

 

 

“現状の外”にゴールを設定するということは、「“自分”を新たに定義する」ことだからです。「自らに由る」というときの「自」を想像(イメージ)しなおすことがゴール設定です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

それは過去の呪縛から“自分”を開放すること。

過去の記憶でつくられたブリーフシステムを自由意思で再構築することができると,「無人運転」「自動運転」ではない“自分”オリジナルの人生(=生と死の間)を創造することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 すると、ゴールを達成した未来の結果として今を生きることができるようになり、目にするすべてがゴール達成のための大切な縁起(T)に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 なぜなら、ゴールに関係するもの(T)だけがRAS(網様体賦活系)のフィルターを通り抜け、ゴールに関係ないもの(Nil)をスコトーマに隠すから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな「自然にラベリングができている状態」は完全なる前頭前野優位。高いIQを自然に発揮し、さらに創造的に「生と死の間(between life and death)」を見いだすことができます。もちろん、傍から見ると100%want toです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 

 認知科学者 苫米地英人博士の「自分(自我)」の見解を御紹介いたします。博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(KKベストセラーズ、開拓社より再販)から3回に分けて引用しますので、ぜひ「自分(自我)」「生と死の間(between life and death)」をイメージしながら読み進めてください。

 

免疫システムとしての自我

 

 自我というものを免疫システムとして見ると、非常にわかりやすくなると思います。

 まずは、免疫システムについて、簡単に触れておきましょう。

 ある程度進化した動物には、免疫システムという、外部から侵入する病原体から身体を防御するシステムが備わっています。さまざまなシステムがあるのですが、ここで問題にするのは、いわゆる抗原抗体反応を起こすときの、抗体の仕組みについてです。

 免疫システムを持った生き物の体内には抗体(免疫グロブリン)と呼ばれるものが備わっています。この抗体は、それ自体では特に何かをするようなものではありません。言ってみれば、ニュートラルなギアに入っているようなもので、単体で何らかの働きをするわけではありません。

 抗原(病原体)が体内に侵入すると、その抗原に合わせて自身を変化させ、抗原を撃退する役割を果たすようになります。病原体にはさまざまな種類がありますし、似た病原体でもさまざまに変化するため、免疫は病原体が侵入するごとに自分を作り替えていかなければなりません。

 はしかや水疱瘡、おたふくかぜなどが、一度罹ると二度と罹らないと言われているのに対し(実際には複数回罹る人もいるようですが、一般的にはこう言っていいでしょう)、インフルエンザには何度も罹ってしまうというのは、前者の病原体は変化が小さいので過去に獲得した免疫が有効に作用するのに対して、後者の病原体は短いサイクルで大きく変わるため、過去の免疫が有効に作用しないからです。

 このように、免疫(抗体)は自分自身では自我というものを持ちません。抗原(病原体)が現れて初めて、自我を獲得できるわけです。

 だとすれば、免疫にとって自我とは「病原体との反応」だということになります。他者との関係によってしか自分を説明できないという点で、人間の自我とそっくりなのです。

 引用終わり(次回につづく)

 

L-012につづく)

 

 

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-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-073~180804医療講演会レポート

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F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

S-03-00:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロースする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

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「生」と「死」の取り扱い説明書



L-01220201月シークレットレクチャー -12;生と死の間(between life and death)= 縁起宇宙

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

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 02;身体的苦痛

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 08;スピリチュアルペイン対策は、いつから、どこで、行われるべきか?

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 09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

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 10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 11;ゴール設定の積み重ねが「生と死の間(between life and death)」を明らかにする

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 12;生と死の間(between life and death)= 縁起宇宙

 

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(KKベストセラーズ、開拓社から再販)からの引用の続きです。「自分(自我)」「生と死の間(between life and death)」をイメージしながら読み進めてください。

 

 先ほど、自我を定義しようとするとき、重要だと思えるものを順に並べていくということを述べました。これを「重要性関数」もしくは「評価関数」と言います。

 自我とは、宇宙の中で自分にとって重要なものを並び替える重要性関数であるとも表現できるのです。自我の定義はいろいろある、と言うか、一義的に定義できないため、いろいろな側面から見ていくことになるのですが、その一つの側面にこの重要性関数という見方があるわけです。

 「コーヒーと紅茶とどっちが好きですか」と聞かれて、「コーヒーです」と答えたとすれば、それも一つの自我です。そのとき、「私にとっては紅茶よりもコーヒーのほうが重要である」というように、重要性という基準で宇宙の一部を並べ替えているのです。

 ただし、これは本質的な自我ではありません。何度も言う通り、この方法によって自我を完全に定義することは不可能だからです。この方法では、宇宙を自分の基準で評価するものが自我である、あるいは、評価することによって自我が生まれることになってしまいます。本来はそうではないはずです。

 引用終わり(次回につづく)

 

 前回(L-011)、「限界を壊すこと」はゴール設定からはじまり、ゴール設定を重ねること(再設定)が「生と死の間(between life and death)」を明らかにしていくことを説明しました。

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それは過去の呪縛から“自分”を開放し、新たに自我を定義すること。

過去の記憶でつくられたブリーフシステムを自由意思で再構築することができると,「無人運転」「自動運転」ではない“自分”オリジナルの人生(=生と死の間)を創造することができます。

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 すると、ゴールを達成した未来の結果として今を生きることができるようになり、目にするすべてがゴール達成のための大切な縁起(T)に感じられます。

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 なぜなら、ゴールに関係するもの(T)だけがRAS(網様体賦活系)のフィルターを通り抜け、ゴールに関係ないもの(Nil)をスコトーマに隠すから。

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 それは「重要性という基準で宇宙の一部を並べ替えている」ことですが、苫米地博士は「本質的な自我ではない」と警告されています。

 

では、「本当の“自分”」「本質的な自我」を定義し「生と死の間(between life and death)」を明らかにするために、何を心がければよいのでしょうか?

 

 

 答えは「自分中心を捨てる」です。

 

 繰り返しになりますが、ゴールは 1)100%want to2)自分中心を捨て、3)“現状の外”。

自分中心を捨てたゴールの再設定を繰り返すことで、どんどん“自分”を拡張していくことができます。ますます抽象度が上がるからです。

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その“自分”の拡張は「自我が縁起宇宙全体に広がっていく」ことでもあります。それこそが「克己」です。

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 それは「生と死の間(between life and death)= 縁起宇宙」ということ。私はそんな意識状態が「一念三千」であり、そんな生き方が「一期一会」だと思っています。

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 そして、それこそがシンの自由です。

 自由

 そう、このレクチャーのサブテーマ「○○」とは「自由」。

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 自らに由る

その「自」を探求し続けることが、「生と死の間(between life and death)への関心」であり、「生きること」です。それは重要性関数(評価関数)としての「自」を書き換え続けると同時に、部分関数としての「自」を拡大し続けること。

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 だからこそ、自由な心のままで(空観)、縁起のつながりという“束縛”をしっかりと生きることができます(仮観)。それが中観の生き方のはずです。

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L-013につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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「生」と「死」の取り扱い説明書(苫米地英人コレクション)


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