苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-159~ 臨場感が薄れても高い抽象度のゴールを持ち続けるの?

Q-159:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング入門者向け回答>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 まずはゴールというコーチングにおいて最も重要な概念からいきましょう。

ゴールのポイントは「心から望むものであること」「自分中心を捨て去ること」「現状の外側に設定すること」の3つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

さらに私はバランスホイールも重要視しています。

先ほどの3つのポイントを踏まえ、人生のあらゆる領域にバランスよくゴールを設定していきます。例えば、職業、家庭、趣味、健康、ファイナンス、身近なコミュニティへの貢献、社会への貢献、生涯教育、老後、人間関係、精神性など。その一つひとつのカテゴリーに対して、さらにサブゴールを設定していくと、すぐに20個以上になるはずです。

ゴールのバランスホイールを意識することは、セルフヒーリングおよびセルフコーチングの秘訣です(と私は思っています)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 「抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程臨場感は薄れていく」と感じるときには、あえてフォーカスしているゴールから離れ、バランスホイール全体を眺めることを試してみてください。下がってるのは臨場感ではなく、じつは抽象度の方かもしれないからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 不安や怒りなどの情動が原因となり自由なイマジネーションができなくなることは、じつは、よくおこります。その典型的な例がファイト・オア・フライトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 「抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えます」はそのとおり。認知科学者 苫米地英人博士は、よく位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)に例えられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

「抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程臨場感は薄れていく」も正解です。抽象度が上がるほど具体的な情報量は減るのですから、臨場感は下がっていきます。一般的には(←「コーチング実践者向け」は次回w)。

 

その場合には「高い抽象度のゴールをイメージ」はしっかり保持したまま、抽象度を少し下げてサブゴールを設定してください。そのサブゴールに向かう通過点となるサブ2ゴール、さらに具体的なサブゴールを考えていくと、やがてはやるべきことがはっきりと感じられるはずです。

「はっきりと感じられる」とは「臨場感が高い」ということ。その「はっきりと感じられるやるべきこと」が「エンドステート」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ただし、「やるべきこと」には容易にhave to(~ねばならない)が紛れ込みます。

 (認識者の心次第ですが)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 無意識がhave toを感じ取ると、途端に回避が起こります。それも創造的に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 というわけで、エネルギーと創造性を保つためにも、ゴールはあくまでも抽象度の高い次元にしっかりと思い描いたまま、その通過点をサブゴール化し、さらに具体化したエンドステートとして認識していくことをお勧めします。

 それはゴールが生みだす未来から過去へと向かう時間の流れを体現することでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 そのためのワークになるのが「夢が勝手にかなう手帳」(サイゾー)です。抽象度の高いゴールのイメージを、徐々に具体化しながらエンドステートやミッション(具体的な行動)に落とし込んでいく感覚が身につきます。

それは「夢をかなえる方程式:I×V=R」の実践練習です。ぜひ活用されてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 以上がコーチング入門者向けの回答です。次回(F-160~)、実践者向けに回答しなおします。

関連する重要な知識を、今回から3回に分けて御紹介します。苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)からの引用です。

 

 引用開始

 重要なのはリアライズドバーチャリティ

 リーダーになるということは、他人を引き寄せるということ-。

 そのためには、同調能力がカギを握っています。同調能力とは、リーダーの考えや決断を、従わせる者に対してさも自分の考えと同じだと思わせる力です。

 例えば、オバマに熱狂した人々は、彼が主張する政策をさも自分の意見と同じだと思って支持しています。イラク戦争の反対、ウォール街の批判、グリーンニューディール……。彼をリーダーへと祭り上げた環境の力が、国民を同調させたのです。

 自ら進んで政治家の政策を支持したり、社長の訓示に頷いたり、キャプテンの指示を仰いだりするのも、リーダーに同調すればこそ。

 では、どのようにして、自分の考えを他人に同調させられるのでしょうか。

 他人を同調させるためには、その人の心(=脳)の中にある「臨場感空間」をコントロールしなければなりません。

 

 臨場感空間?

 何だか物々しい……と思われた方もいるかもしれません。しかし、物理的現実世界とは一線を画したこの世界・空間は、皆さんの脳の中に必ずあります。この世界(臨場感空間)があるから、皆さんは生きているのです。

 臨場感とは、さもその場に身を置いているような感じのことです。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚……。ある空間に対して、あたかも五感で感じているような感覚を、臨場感を持つといいます。

 

 臨場感は、もともと人間が持っている感覚能力です。この能力のおかげで、人間はさまざまな情報をリアルに感じることができます。映画を観ているとき、自分が映画の世界の中で振る舞っているような感覚に陥ったことがあるでしょう。アクションシーンでは、自分も格闘しているように感じ、ラブシーンでは、相手役と恋愛しているように感じ、雄大な景色のシーンでは、自分もその中にいるように感じる……。これは映画という仮想空間(ヴァーチャルリアリティ)に臨場感を持っていることを意味します。

 

 人間はある世界に強い臨場感を持つと、その世界が仮想空間であってもリアルだと認識し、実際にリアルになってしまいます。

 例えば、キリスト教徒が何もしていないのに、キリストが磔にされたときと同じように手から血を流す、いわゆる聖痕現象がそうです。普通に考えればありえないでしょう。刃物などで刺さないかぎり、自分の手から血など流れません。これは信者がキリスト世界に強い臨場感を持つことで、キリスト世界がリアルだと感じたために起こった現象です。仮想空間をリアルだと認識したために、身体がそちらの世界に反応して血を流してしまったのです。他にも、イメージ療法で重い病気が治ったりすることがありますが、同じ現象といえます。

 

 これらは物理的現実世界において、すべての重要な変化は心の中のイメージから始まっていることを意味しています。

 人にはそれぞれ自分の心の中でわき上がったイメージの世界があり、それが物理的現実世界に投影されます。「会社を起こす」「お金を稼ぐ」「好きな女性ができる」「戦争が起こる」「地球が滅亡する」……。自分のイメージの世界に臨場感を持つと、それがリアルになっていきます。これを臨場感世界の現実化(リアライズドバーチャリティ)といいます。

 臨場感を持った世界(臨場感空間)が、リアルとなる。ということは、その人が持つ臨場感空間をコントロールできれば、その人のリアルをコントロールできることになります。もっといえば、その人に「自分がコントロールされている」とは気づかせずに、その人の行動や考えが、コントロールする人の意のままに動くことになるのです。

 

 (Q-160につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

タグ:夢手帳

https://coaching4m2-edge.blog.jp/search_tags?qt=634683

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

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Q-160:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.1

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 前回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

 今回は引用の続きからはじめます。

 

 小説を読んで涙を流すことの意味

 世間では、臨場感についての認識が誤解されがちです。最も多いのが、人間が仮想世界に臨場感を持つためには、その仮想世界ができるだけ物理的現実世界に近くないといけない、と思われていることです。

 実は、かつての私もそうでした。

 私は若かりし頃、アメリカのカーネギーメロン大学で機能脳科学を研究していました。そのときに携わっていた分野の1つが、臨場感でした。いかにヴァーチャルの世界に臨場感を持たせることができるのか……

 その頃、私が思っていた臨場感の必要軸は3つありました。

1つめは、プレゼンス感(存在感)。これはつまり、多くの情報量を得るということ。

例えば、ホームシアターを観るときは、テレビパネルの画素数は多ければ多いほど、プレゼンス感は高くなります。ブラウン管テレビとビデオテープではなく、液晶ハイヴィジョンテレビとブルーレイディスクです。画角も広ければ広いほどいい。音響も最高の環境で聞く。そうすることで、プレゼンス感はより一層高まります。

2つめは、操作参加性です。自分が手を動かすと画面上の絵が動くなど、実際の行為そのものがヴァーチャル世界に反映されます。

そして、3つめは知的整合性。自分が知識として持っている記憶の世界と整合的な世界をつくります。

例えば、コンピュータで構築したヴァーチャル世界ではリンゴから手を離すと、当然リンゴが落下するようにプログラムします。なぜなら、リンゴが落下しなければ、操作している人は変だと思うからです。自分が知っている世界と違うと、臨場感が損なわれます。そのため、たとえヴァーチャルでも、万有引力の法則に則ってリンゴが落ちるようにするわけです。

 

 私は、これらが臨場感を生み出す軸だと思って、ヴァーチャルリアリティを研究していました。しかし、あるときそんな私の考えを一変させる出来事に遭遇しました。

 それは、一時帰国した私が山手線に乗っていたときのこと。隣にいた少女は小説を読んでいたのですが、なんと彼女は泣いていたのです。

 衝撃でした。

 小説で泣くなんてよくあることで別にたいしたことではない、と皆さんは思うかもしれません。しかし、私にとってはたいしたことでした。

 小説には先の3つの軸はありません。言葉だけということは、画素数や画角どころかディスプレイさえありません。つまり、プレゼンス感はゼロです。さらに、自分の行為が反映されるような操作参加性もありません。本の内容は確認できなかったため、知的整合性がどうだったかはわかりませんが、内容がSFかファンタジーだったとしたら、整合性は少女の日常と大きく異なるでしょう。

 

 どちらにせよ、彼女がもし臨場感を持つのであれば、物理世界である電車に感じるはずです。車内の光景や電車の揺れに臨場感を持つはずです。にもかかわらず、彼女は小説に臨場感を持って涙を流していたのです。

 彼女の姿を見て愕然となった私は考えを改めました。そして、これまでの湯水のごとくお金を注いで構築してきたテクノロジーに見切りをつけたのです。

 引用終わり(続きは次回に)

 

 

前回(Q-159)は、「『抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程臨場感は薄れていく』も正解です。抽象度が上がるほど具体的な情報量は減るのですから、臨場感は下がっていきます」と、「抽象度が上がると臨場感は下がる」を肯定した上で、一般またはコーチング入門者向けに回答しました↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

 しかし、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)w。抽象度と臨場感は、じつは、まったく異なる軸です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

実際に「抽象度が上がっても臨場感を下げない方法」は存在します。その1つが「Rゆらぎ」。詳細は下記のブログ記事(Q-156)で確認してください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていくためには、Rをゆるがせなければなりません。そのために、呼吸を使って、リラックスとゆらぎの2つを得ていきます。

 なぜ呼吸なのかというと、「呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識でコントロールできるから」です。とくに訓練をしなくても誰もが簡単に、呼吸を少しの間止めたり、速度を変えたりすることができます。 だからこそ、意識をホメオスタシスに介入させる窓口として呼吸が重要なのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「Rゆらぎ」の「R」はReality(現実世界)の「R」。そのRに意識を向けると、その瞬間にRではなくなります。現実世界をありのままに感じているところに意識を向けると、自分の意識という認識が介入するから。「意識を向ける」を別の言葉で表現すると「モニタリング」です。その瞬間、「R」は「Rゆらぎ」に、すなわち物理空間から情報空間に移行していきます。

(物理空間は情報空間の一部。抽象度の軸で考えたときの底面です↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私は「モニタリング」と同時に「ラベリング」を行うことを勧めています(その理由はこの後すぐw)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 考え事をしていて目の前の世界が急に認識できなくなった経験はありませんか?

あるいは、緊張やショックで世界がフワフワしているように感じたことは?

 

例えば「信号が変わったことに気がつかなかった」「目の前が真っ暗になった」「頭の中が真っ白になった」など。その時、目の前の物理空間(現実世界:R)よりも実体を持たない情報空間(現実ではない世界:P1)により強い臨場感を感じています。「より強い臨場感(V)を感じている世界(I)」がその瞬間のリアル(R)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その状態(P1)を「モニタリング」しながら、自分でコントロールする新たな情報空間(P2)に移動することが「情報場の操作」。新たな情報空間(の因果)に強い臨場感を感じることができるほど、その情報空間(P2)の事象に介入することができるようになります。まるで、物理空間でモノを動かすように。

 その「自分でコントロールする新たな情報空間(P2)」がゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから私は「モニタリング&ラベリング」を強くお勧めしています。「ラベリング」を行うとき、意識はすでにゴールを達成した世界(P2)にあります。そして、その結果として目の前の世界を認識することになります。ゴールの世界(未来)が「因」で、目の前の世界(現在)が「果」です。それは未来から流れる時間を体感するということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「モニタリング&ラベリング」で変わるのは時間の感覚だけではありません。「ラベリング」を行うとき、意識はすでにゴールを達成した世界(P2)にあります。よって、ゴールの世界(ゴール側のコンフォートゾーン)の重要度(評価関数)で目の前の世界を認識することになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 私たちは目の前の世界をありのままに認識しているようでいて、じつは、重要なこと(モノ)のみを認識しています。重要度の低いこと(モノ)は認識していません。それを「スコトーマに隠れる」と表現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 その重要度を「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一することが、このワーク(ラベリング)の目的です。それはゴールを実現した未来のブリーフシステムで今を生きることを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 抽象度と臨場感はまったく異なる軸です。情報量の大小は、じつは、臨場感には影響していません。

しかしながら、本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「○○(量)」のこと

 続きは次回(Q-161~)に。

 

 (Q-161につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回の記事は、苫米地博士がある書籍で公開された情報をベースに作成しました。その本には「自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ための方法が書かれています。次回、御紹介いたします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」ことが可能なのは「すべて情報だから」。情報を書き換えると、本当に現実が変わってしまいます。詳しくは下記記事で↓

 F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 

-追記2

「信号が変わったことに気がつかなかった」はともかく、「目の前が真っ暗になった」「頭の中が真っ白になった」はファイト・オア・フライト(Flight or Flight)の状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 医療や介護の現場は老病死の臨場感がとても高いため、ファイト・オア・フライトに陥りやすいといえます。そんな医療・介護現場での「重要不急」について、下記リンク記事にまとめました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22999458.html

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

タグ:リーダー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/search_tags?qt=1182798

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

すごいリーダーは脳がちがう



Q-161:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.2

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 前々回(Q-159)、コーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

前回(Q-160)からはコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 

 今回も「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)の引用からはじめます。

 

 引用開始

 イメージを正確に把握することが大切

 (前略)

 ただ、これらのプロジェクトは、機能脳研究の1つではありますが、臨場感とは別物です。

 本当の臨場感は、外界ではなく脳の中で起きています。外界の情報をそのまま再現できたとしても、ビデオカメラと同じ。その人の本当のリアルを知ることにはなりません。

 

 人の数だけ世界は存在する

 ところで、皆さんの中には、物理的現実世界は1つしかないと思っている方もいるかもしれません。しかし、実際には違います。物理的現実世界は、世界の人口の数だけあります。なぜなら、物理的現実世界で認識する情報は人によってそれぞれ異なるからです。

 

 何を前頭葉まで持ってくるかは人それぞれ。街を見たとき、前頭葉に残っているのは、往来する人だけかもしれませんし、気になったお店、あるいは空かもしれません。街のすべての光景、情報を前頭葉に残し、画像とすることはありません。

 さらに、人間は過去の記憶を引き出し、合成して目の前の現実を認識します。かつて恋人と歩いた、仕事場だったなど、無意識に自分の記憶を引き出し、当時見た街を合成してしまうのです。

 ですから、同じ景色を見ても、同じものを見ても、見ている人たちにとってはすべて完全に同じではありません。ということは、物理的現実世界は、少なくとも世界の人口の数だけ存在するわけです。

 

 (中略)

 これはつまり、小説の世界は、小説を読んでいる人の数だけあるということを意味しています。

 

 臨場感というのは、リアルなものにいかに近づけて提示するかということだとすると、もとのリアルなものがない場合はどうなるのでしょう。

 科学的臨場感の3つの軸(プレゼンス感、操作参加性、知的整合性)は、リアルなものの存在が大前提です。コンピュータグラフィックで物理の世界と似ているように描き、物理の法則で事象をプログラムして、といかに物理的現実世界に近づけるか、がリアリティの尺度でしょう。

 物理的現実世界同様に自分が動けるという臨場感がある。逆にいえば、物理的現実世界に近ければ近いほど臨場感が高くなる、ということだったのです。

 しかし、電車にいた少女は物理的現実世界よりも小説に高い臨場感を感じていました。つまり、物理的現実世界が小説に負けていたのです。小説がいかに物理的現実世界に近づけていたとしても、先の論理からすると本物の物理的現実世界に勝てるわけがないでしょう。

 この事実は、物理的現実世界にできるだけ近づける、という3つの軸を覆すことだったのです。

 引用終わり

 

 私は「モニタリング&ラベリング」をとても重要視し、24時間実践しています。寝ているときも夢の中でw

 (ラベリングについては↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 ラベリングの目的は「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

それはゴールを実現した未来のブリーフシステムで今を生きることを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 すると、目の前の物理的現実世界が「ゴールを実現するための場」に変わります。ゴールに関係するもの(こと)だけがRASを通過して認識にあがり、無関係なもの(こと)はスコトーマに隠れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

ゴールは“現状の外”にあります。それは「このままでは絶対に達成できない何か」 だから、関係するもののみを認識できているからといってすぐに達成できるわけではありません。なかなかゴールに近づくことができなければ、いつしかあきらめてしまうことになるかもしれません。エフィカシーが下がるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「夢をかなえる方程式:I×V=R」は間違いなく事実ですが、「V」をいかに高めることができるかにかかっているといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

V:Vividnessとは高い臨場感のこと。ふつうは抽象度が上がるほど(臨場感は)下がってしまうように感じるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところが、抽象度と臨場感は、本当はまったく異なる軸。情報量の大小は、じつは臨場感には影響していません。重要なのは縁起および縁起の発展である空仮中の理を体得することです。すると、臨場感を自在にコントロールすることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 それは「どんなに抽象度の高いゴールであったとしても、余裕でエフィカシーを保ち続けることができる秘訣」にもなります。私の感覚でいえば“覚悟”。悲壮感とは無縁の、まるで爆発するかのようなエネルギーを秘めた“覚悟”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 そのような古くから伝わる智慧を、現代の新しいパラダイムでアップデートしている理論が、苫米地博士が提唱する「超情報場仮説(理論)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 詳しくはワークスDVD第一弾「超情報場仮説 ~ハイパーヒーリングとゴール現実化」(ドクター苫米地ワークス)や「アインシュタイン脳を超えて -超情報場理論でポテンシャル以上の存在感を発揮する技術-」(フォレスト出版、DVD教材)で確認してください。

    苫米地英人DVDオフィシャルサイト 第一弾「超情報場仮説」

 http://maxpec.net/dvd1/index.html

    フォレスト出版HP 「アインシュタイン脳を超えて」

https://www.forestpub.co.jp/einstein/

 

 DVDは敷居が高いという方には、「認知科学への招待」(サイゾー)や「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)といった博士の書籍をお勧めします。とくに「『脳力』の使い方」は最終章がまるまる「超情報場仮説」です。

 

 さらに私がお勧めするのが「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)。じつは前回の記事(Q-160)は、この「超瞑想法」を参考にして書きました。書籍の中では、「超瞑想法で重要な3つのポイント」として、「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」があげられ、それぞれワークが記されています。

そして、最後は「実装力(インプリメンテーション)」。

本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「○○(量)」のこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

 次回は「超瞑想法」から「臨場感を維持するワーク」を御紹介し、さらに抽象度を下げます(オタク度を上げますw)。お楽しみに。

 

 (Q-162につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

「超情報場」教材



Q-162:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.3ワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

 

 さらに私がお勧めするのが「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)。じつは以前の記事(Q-160)は、この「超瞑想法」を参考にして書きました。書籍の中では、「超瞑想法で重要な3つのポイント」として、「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」があげられ、それぞれワークが記されています。

 ここでは「臨場感を維持するワーク3」を御紹介します。以下、同書からの引用です。

 

 引用開始

 架空の世界を使って臨場感を高めよう「スターウォーズ華厳瞑想」

 <解説>

 お経や聖書にいまいち関心を持てないという人は、マンガや映画を使って瞑想しましょう。

 昔の日本人にはお経は身近なものでした。また、キリスト教の国では今でも聖書はとても身近な書物です。しかし、日本に住む現代人にとっては、お経も聖書も少々縁遠いものかもしれません。

 ならば、自分たちにとってもっとも身近なメディア、たとえばマンガや小説、映画を使って臨場感を強めるのもアリなのです。

 自分や世界を変える力を持っているのは、お経や聖書ではなく、あなた自身の心です。その大原則さえ外さなければ、どんな道具を使って瞑想してもかまいません。

 もちろん瞑想の道具にする小説や映画は吟味しなければいけません。どんな物語を選ぶべきかは、すでにお話ししました。

 たとえば、手塚治虫の漫画「ブッダ」を読めば、釈迦の教えを強い臨場感で瞑想できるかもしれません。

 映画でいえば、個人的におすすめなのは70年代にスタートした大人気SF映画「スターウォーズ」です。「スターウォーズ」が描いているのは、実は華厳の世界です。架空の銀河を舞台にした壮大な物語の中に、釈迦の教えがちりばめられています。

 ここでは「スターウォーズ華厳瞑想」と名づけて、「スターウォーズ」を使って瞑想する際のポイントをお教えします。

 <ワーク>

 「スターウォーズ華厳瞑想」は、お経と同じく、ひとつひとつのシーンに描かれている情報に意識を向けて、臨場感を強めることが大切です。特に、物語の背後にある華厳の世界観に留意する必要があります。

 強い臨場感を維持したまま瞑想することができれば、「あなたの情報場」を書き換えることができます。

 引用終わり(続きは次回に)

 

このブログでは、さらに抽象度を下げて(オタク度を上げてw)ワークを行います。華厳とともにコーチングの世界観も感じてください。

 

-【注意】以下、ネタバレを含みます。映画未視聴の方は御遠慮ください-

 

<ワーク:スターウォーズ華厳瞑想 ~コーチング実践者向けw Episode~

 

〇すべてはゴールからはじまる

 旧三部作(オリジナルトリロジー、EpisodeⅣ・Ⅴ・Ⅵ)の主人公 ルーク・スカイウォーカーは辺境の星 タトゥイーンで農民として生きていました。そんな現状から抜けだしたいと願うものの、いざそのチャンスが訪れても行動できません。創造的回避です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 ところが、R2-D2C-3POとの出会いとベン・ケノービ(オビ=ワン)の導きにより“現状の外”へのゴール設定を行い、ついに宇宙へと飛び立ちます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

〇ゴールの共有

“現状の外”へ飛びだしたルークは、知り合ったハン・ソロ&チューバッカ(チューイ)とともに帝国の宇宙ステーション デススターからプリンセス レイアを救い出します。R2が隠し持っていたデススターの設計データを解析した反乱軍は、限られた戦力でデススターに挑みます。絶望的と思える状況に立ち向かう力の源は、全員が共有する「自由・平和・フェアネス」というゴール。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 最初は戦いに背を向けたハンでしたが、土壇場で決戦の場にあらわれます。

 立ち去る(=ゴール共有を拒む)ハンに対してhave toを仕掛けなかったレイアは、不完全性を理解していたはず。レイアの配慮でPush-push backを回避できたハンは、絶体絶命のピンチに陥ったルークを自らの意思で救います。ダース・ベイダーの魔の手から。

レイア、ルーク、ハン&チューイのゴールが重なった瞬間です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 

〇“声”を聞く ~エフィカシー~

 銀河の命運が懸かった最後の攻撃時に、ルークは優しい声を聞きます。

Luke, trust me.

ミッション達成を確信したルークは、照準補助装置を切り、意識を自分がやるべきこと(エンドステート)に集中させます。エフィカシーが結実した自然な集中です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ところで、皆さんは“声”を聞いたことがありますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 “声”の主は、オビ=ワン(他人)ではなく、ゴールを達成した未来のルーク(自分)自身だったのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

〇コレクティブエフィカシー

 後にヤヴィンの戦いと呼ばれる戦闘に勝利した直後の会話です。

 HanGreat shot, kid That was one in a million

LukeI just knew you’d come back.

HanI wasn’t gonna let you get all the credit and take all the reward.

LeiaI knew there was more to you than money.

 

 いずれも相手を全面肯定し、さらにコンフォートゾーンを引き上げるような言葉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 レイアがハンに語った「more」とは、プロフェッショナルに通じる「more」のはず。高い次元を志向する「more」であり、unrealをrealに変える「more」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 お互いがお互いのゴール達成能力を認め合い、全員がチーム(組織)のゴール達成を確信している状態 まさにコレクティブエフィカシー!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10542541.html

 

 私はコレクティブエフィカシーこそが高い抽象度のゴールに臨場感を感じる秘訣だと思っています。そして、すべての医療・介護現場でコレクティブエフィカシーが実現することを願っています。医師兼苫米地式認定コーチとして。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377591.html

 

 (Q-163につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

〇利他心(unselfishness

 もう一つ、EpiⅣからお気に入りのフレーズを御紹介します。

 傷ついたR2-D2を見たC-3POがルークに対して発した言葉です。そこには「指一本でも役に立ちたい」と同じ利他心があらわれています。それは「克己」の鍵となるものであり、コーチの資質ともいえるものです。

 Sir, if any of my circuits or gears will help, I’ll gladly donate them.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12645423.html

 

 

〇差別と区別の違い

 番外編としてもう一つ。

レイア救出とデススター攻略の功績を称えられ、ルークとハン&チューイは表彰されます。ところが、チューイだけはメダルがもらえませんでした。子どもながらに「差別ではないのか?」という素朴な疑問を感じたことを覚えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

-追記2

 そんな「チューバッカだけメダルをもらえなかった問題」は、42年の時を経て、スカイウォーカー・サーガ最終章「Episode The Rise of Skywalker」で解決しましたw

 

 

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F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

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-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

超瞑想法



Q-163:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.4ワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

 

 さらに私がお勧めするのが「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)。じつは以前の記事(Q-160)は、この「超瞑想法」を参考にして書きました。書籍の中では、「超瞑想法で重要な3つのポイント」として、「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」があげられ、それぞれワークが記されています。

 ここでは「臨場感を維持するワーク3」を御紹介します。

 

-【注意】以下、ネタバレを含みます。映画未視聴の方は御遠慮ください-

 

 引用開始(前回の続き)

 架空の世界を使って臨場感を高めよう「スターウォーズ華厳瞑想」

<ワーク>

「スターウォーズ華厳瞑想」は、お経と同じく、ひとつひとつのシーンに描かれている情報に意識を向けて、臨場感を強めることが大切です。特に、物語の背後にある華厳の世界観に留意する必要があります。

強い臨場感を維持したまま瞑想することができれば、「あなたの情報場」を書き換えることができます。

それでは、「スターウォーズ」の物語の中に描かれている華厳の世界観について、いくつかポイントを挙げてみます。

 

●フォースとは「心の力」

 主人公をはじめとしたジェダイの騎士たちが使う「フォース」という超能力。あれは「心が生み出す力」のことです。

●ダース・ベイダーは「十法界」

 帝国軍のダース・ベイダーの描き方。エピソード46では彼はフォースの暗黒面に落ちた悪役として描かれていますが、もともとは(エピソード13では)心優しき優秀なジェダイの騎士 アナキン・スカイウォーカーでした。彼は、愛するものを守りたいという情動にとらわれた結果、怒りや憎しみに心を支配されてフォースの暗黒面に落ちてしまいます。しかしエピソード6で、息子であるルーク・スカイウォーカーが銀河帝国皇帝に苦しめられる姿を見て、再び善の心を取り戻し、息子を苦しめる皇帝を自らの手で倒します。ダース・ベイダーの中には善の心も悪の心もあり、彼自身がどちらかを選ぶかによって彼の生き方が変わるということであり、それは十法界と同じ考え方です。

●ヨーダやオビ=ワン・ケノービは「観音様」

 エピソード46でルークを導く存在としてオビ=ワン・ケノービやヨーダが登場します。彼らは物理世界でルークを導くだけでなく、自らが死んだ後も時空を超えてルークに語りかけ、彼を導こうとします。オビ=ワンやヨーダは、いつでも仏陀になれるのに、人々を導くために現世に留まっている観音様のような存在です。

 エピソード6の最後のシーンでは、善の心を取り戻したダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)がヨーダ、オビ=ワンとともに観音様として登場します。どれだけ悪いことをしても、心を入れ替えれば、すべての人が救われますよという結末は、いかにも大乗仏教的です。

 

 ほかにも、宇宙空間をワープして一瞬でほかの場所へ移動するシーンがありますが、ワープはまさに瞑想のパワーだし、ルークが恐怖に向き合うシーンも仏教的な描き方をしています。スターウォーズが華厳の世界をあらわしている証拠は、挙げればきりがないくらいです。

 とは言え、西洋人が作った映画ですから、すべてが仏教的ではありません。

 典型的なのが、帝国軍の宇宙要塞 デス・スターが星を丸ごと破壊してしまうシーンや、共和国がデス・スターを破壊してしまうシーンです。まるで天罰のように一気に人を殺してしまうのは、西洋的といえるでしょう。

 それを除けば、大筋は仏教的で、華厳瞑想の道具としてはいい映画だと思います。

 引用終わり

 

 このブログでは、さらに抽象度を下げて(オタク度を上げてw)ワークを行います。華厳とともにコーチングの世界観も感じながら取り組んでください。

 Ⅳ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html

 

<ワーク:スターウォーズ華厳瞑想 ~コーチング実践者向けw Episode~

 

〇論理を超える

 情動と論理と社会的情動(感性)の関係を理解し、自分が今どの状態(レベル)にあるのかを知ること(モニタリング)はとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 情動レベルの代表が「ファイト・オア・フライト」です。その状態に陥るとIQが下がるため、課題をクリエイティブに解決することはできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 では、論理のレベルではどうでしょうか?

 

 …EpiⅤでは、帝国の追撃から逃れるためレイアを乗せたミレニアム・ファルコンが小惑星帯に突っ込むシーンがあります。C-3POの「衝突しない確率は3720分の1」に対してハンが言い放ったのが下記の言葉です。

 Who cares about probabilities! Never tell me the odds.

 

 “現状の外”にあるゴールとは、設定の時点では必ず「達成確率0」です。「できるか?できないか?」で考えている限り、本当のゴールは絶対に見つかりません。創造はもちろんのこと、想像すらできないものが本物のゴール。達成確率が低いと思われるものほど、じつは理想的な現状です(例:1/3720をクリアする)。

厳しく感じられると思いますが、ゴールは「達成確率0」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、なぜゴール設定ができるのでしょうか?

なぜ0%であるはずのゴール達成を確信できるのでしょうか?

 

 答えは「コーチがいるから」!

コーチとの縁によりゴールを見つけることができ、その達成を確信できるようになります(エフィカシー)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

〇情報空間・情報場

 「確率0」のゴールの設定と確信ができるのは、「すべて情報」だからです。その理をマスターヨーダはこう語りました。

 The force is everywhere(どこにでもフォースは存在する). Here, between you... me... the tree... the rock... everywhere

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 

〇信じきること=覚悟

 「すべて情報」だから、「0」の何かをスコトーマの中から見いだし、実現することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その一方で、「すべて情報」であるがゆえに、「確率100%」と思われたものがうまくいかなかったりします。不完全性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 大切なのは「信じきること」「覚悟を決めること」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 煮え切らない態度のルークに対してヨーダが放った次の言葉は、コーチがクライアントに(主に非言語で)伝える大切なメッセージでもあります。

NoTry not. Do. Or do not. There is no try.

 

 

〇セルフトークの重要性

 私たちの心の内は言動としてあらわれます。「心の内」とはブリーフシステムのことです。以下、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)からの引用です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステムは、本人が信念を持っているかどうかという意識的行動の部分よりも、無意識の活動のほうが重要です。信念という言葉から勘違いしやすいので、押さえておきたいポイントです。

 私たちが普段考えずに無意識にとっている行動と判断(HabitAttitude=行動性向)がブリーフであり、その行動を決めるシステムのことをブリーフシステムと言います。このブリーフシステムは、WORD(言葉)、PICTURE(五感としての画像)、EMOTION(情動記憶)の3つによってつくられます。このすべてがセルフトークに入り、自己イメージがつくり上げられます。

 まず、ブリーフシステムが生まれる、もしくは変更されることによって、周囲が変わります。ブリーフシステムを変えることによって金持ちにもなれるのです。

 引用終わり

 

 ダゴバの沼底から浮上したXウイングを前にして、フォースを使いこなせないルークのブリーフシステムが言葉になってあらわれます。ヨーダはそんな弟子のセルフトークを聞き逃しませんでした。

 LukeI don’t... I don’t believe it.

 YodaThat is why, you fail.

 

 大切なのはブリーフシステムを変えること。

そのはじまりが“現状の外(確率0)”へのゴール設定。そして、その具体的な方法がセルフトークのコントロールです。

 

 

〇以心伝心

 前回(Q-162)、コレクティブエフィカシーを取り上げました。それは「お互いがお互いのゴール達成能力を認め合い、全員がチーム(組織)のゴール達成を確信している状態」です。ゴールとして生みだした未来を誰もが共有することができるのも「すべて情報」だから。

 そのゴールの世界(臨場感空間)の共有&確信が「以心伝心」を可能にします。

 

 ダゴバで修業を続けるルークはハンやレイアの苦境を予見します(以心伝心)。

救出に向かったルークですがダース・ベイダーに敗北し、右手ごとライトセーバーを失います。クラウドシティ(べスピン)の底部で絶体絶命の時、ルークの危機を感じ取ったレイア&チューイがファルコンで駆け付けます(以心伝心 まだゴールを共有していなかったランド・カルリジアンとの対比が印象的w)。

ルークを救助したもののハイパードライブが起動せず帝国に追い詰められてしまう中、ルークだけがダース・ベイダーの“声”を聞きます(以心伝心 スカイウォーカーという臨場感空間を共有)。

 

映画で描かれるような明確な「以心伝心」ではなくても、「なんとなくわかっていた」「そんな気がしていた」という経験は皆さんにもきっとあるはず。私たちは臨場感空間を共有することで、五感を超えて通じ合うことができます。その一つが「ホメオスタシス同調」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 コーチングとの関連でいうと、臨場感空間を共有するからこそドリームキラーが生まれます。以心伝心→認知的不協和→ドリームキラーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

そして、ゴール側の新しいコンフォートゾーンの臨場感が高まるほど、ドリームキラーはやがてドリームサポーターへと変わっていきます。以心伝心→(コレクティブ)エフィカシー→ドリームサポーターというように。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

「すべて情報」だから(I)。そして、臨場感(V)が現実(R)を生みだすからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 (Q-164につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

〇アサンプションアップデート

 番外編でもう一つ。

 ゴールが決まるとやるべきこと(エンドステート)が明確になります。その実行のために様々な状況や可能性を想定し(アサンプション)、状況の変化に合わせて更新していきます。その更新が「アサンプションアップデート」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 EpiⅤの冒頭でルークがワンパ(ホスに住む大型獣)に襲われるシーンがあります。これは、じつは、アサンプションアップデート。交通事故で顔に傷が残ったマーク・ハミル(ルーク役俳優)のために、新たに追加された設定だったそうです。

 

 

-関連記事-

F-008SWな一日

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F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

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I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 
 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

超瞑想法(文庫版)



Q-165:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.5ワーク付き>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

今回は、「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)の中で紹介されている「臨場感を維持するワーク3(スターウォーズ華厳瞑想)」のオタク度を上げて行うワークの第3w。華厳とともにコーチングの世界観も感じながら取り組んでください。

 Ⅳ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html

 Ⅴ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24124167.html

 

-【注意】以下、ネタバレを含みます。映画未視聴の方は御遠慮ください-

 

<ワーク:スターウォーズ華厳瞑想 ~コーチング実践者向けw Episode~

 

〇一期一会(いちごいちえ)

 盟友ハンを救出したルークは、ジェダイの修行を再開するためにダゴバに向かいます。しかし、そこで目にしたのは死を迎えるヨーダの姿でした。

 

 人生の半分以上を医師として生き、たくさんの死に立ち会わせていただきました。別れのたびに感じるのが「一期一会」という言葉の重み。私は「“生”とは、あらゆる可能性が物理次元に結実する刹那瞬のこと」と理解しています。苫米地式コーチとして。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 

〇和顔愛語(わがんあいご)

 これは幼少の頃から心にある、私にとって大切な言葉。ブリーフの一部です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「和顔」とは、文字どおり「和やかな顔」。布施(ふせ)の一つとして学びましたが、医学との縁でそれがとても大きな意味を持つことを知りました↓

 F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

 「愛語」とは「やさしい言葉」のこと。コーチとしては「エフィカシーを高める言葉」「コンフォートゾーンを引き上げる働きかけ」と理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「言霊(ことだま)」という表現があることからわかるように、言葉は私たちに大きな影響を与えます。コーチングでは「アファメーション」として積極的に言葉を活用します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7701939.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859111.html

 

 苫米地博士に学ぶようになってから、さらに私は、「和顔愛語とは、非言語的な働きかけと言語的な働きかけを同時に(双方向で)行うという教え」と感じるようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 エンドアで仲間とはぐれたレイアは、原住種族イウォークのウィケットと遭遇します。好奇心旺盛ながらも警戒心が強いウィケットは、レイアのやさしい微笑みと語りかけ(+おいしい食べ物w)に心を開いていきます。それは「和顔愛語」による働きかけです。

 

 

〇ゲシュタルト ~一を聞いて十を知る~

 ハンやレイアと別れたルークは、自ら投降しダース・ベイダーと対面します。息子の新たなライトセーバーを確認した後、ベイダーはこのように語りました。

 I see you have constructed a new lightsaber.

 

 その一言には「一人前のジェダイとなるための技術的試練をちゃんとクリアしている」という承認がこめられています。

(関連するエピソードがアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」で描かれています)

 それはまさに「一を聞いて十を知る」状態。「一瞬でまるごとわかる」「部分を認識して全体を理解する」というゲシュタルト能力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

〇本当の上から目線 “無敵”

 ルークをダークサイドに引き入れたい皇帝 パルパティーンは、ダース・ベイダーとの親子対決を画策します。しかし、父の中に“善”を感じたルークは「ジェダイの命(life)」(byオビ=ワン、EpiⅡ)といえるライトセーバーを自ら放り捨て、皇帝にこう宣言しました。

 I’m a jedi, like my father before me.

 

 これはルークが抽象度を上げたことを象徴するシーンです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げると、対立や対決はなくなります。「どちらかが得をすると、どちらかが損をする」というゼロサム的な発想を捨てることができ、縁起のつながりをしっかり感じることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 

 それがジェダイの生き様であり、“無敵”に向かう生き方です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

  

 そして、それこそが「本物の向上心」「本当の上から目線」のはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721215.html

 

〇不完全性定理 / 空観・仮観・中観

 先程、「父の中の“善”を感じたルークは」と書きました。その“善”とは何でしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681205.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681282.html

 

ダゴバで修行中のルークは「善悪をどう区別すればいいのですか?」とヨーダに質問します。ヨーダは「冷静で心安らかにいることだ。ジェダイは知識と防御のためにフォースを使う。決して攻撃のためではない」とだけ語ります。

これは、1)ファイト・オア・フライトに陥るな、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

そして、2)情報空間(超情報場)のエネルギーを上手く使い、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

3)思考し続けよ、という意味でしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 それは、西洋哲学的には「不完全性・不確定性を忘れるな」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 そして、東洋(釈迦)哲学における「空観(くうがん)を忘れず、仮として生きよ」「中観であり続けよ」という教えと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 対して、じつはシスであるパルパティーン(ダース・シディアス)は、「おまえもすぐに私のよさがわかるようになる」とルークに語ります。その言葉に滲み出ているのは“絶対性”。それは空が抜け落ちた実観(じつがん)です。その実観が差別と争いを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

〇因果応報 ~時間は未来から過去へと流れている~

 爆発前の新デススター内で死を悟ったベイダーは、ルークに生命維持装置でもあるマスクを取り外してくれと頼みます。父と子の最後の会話がこちら↓

 LukeI’ve got to save you.

 AnakinYou already have, Luke. You were right about me. Tell your sister you were right.

 

クライアントはコーチと関係を結んだ時点ですでに救われています。

苫米地博士との御縁を振り返ってみると、私は、博士と情報的に出会った瞬間にすでに救われていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855064.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23919789.html

 

「救われている」とは、「ブリーフシステムを書き換える」ということ。「自身はもちろん、認識する宇宙自体を自由自在に書き換えはじめる」ということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

  

“現状の外”にゴールを設定すると、時間は未来から現在、現在から過去へと流れはじめます。コーチングマインドを持つ者にとって、因果応報の「因」とは未来、「果」が現在です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 これまで抽象度と臨場感は全く異なる軸であるとした上で、抽象度を上げつつ臨場感も高めるワークを紹介してきました。

 このシリーズの最後は「実装力(インプリメンテーション能力)」。

本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「知識(量)」のこと。続きは次回(最終回)に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

 (Q-165につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 もうひとつ、EpiⅥから。

 11年間院長を務めた病院の顧問弁護士から、突然、信じ難い内容の通知が届いたとき、私の中でアクバー提督(モン・カラマリ)の言葉が反響しました。

 It’s a trap

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

-追記2

オビ=ワンを経て父(アナキン)から子(ルーク)へ、マズ・カナタやレイを経て子(ルーク)から孫(ベン・ソロ)へと受け継がれたライトセーバー

 …40年以上にわたる壮大な物語と同様に、私自身の物語においても縁起のつながりと自我のひろがりをますます強く感じています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

-関連記事-

F-008SWな一日

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F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

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I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

超瞑想法(大型本)



Q-166:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.6

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html

 

前回までの3回はワーク(Q-162/163/165)。苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)を紹介し、その中の「臨場感を維持するワーク3(スターウォーズ華厳瞑想)」を行いました。オタク度をさらに上げてw

 Ⅳ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html

 Ⅴ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24124167.html

 Ⅵ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24187449.html

 

 

 …これまで抽象度と臨場感は全く異なる軸であるとした上で、抽象度を上げつつ臨場感も高めるワークを御紹介してきました。

 このシリーズの最後は「実装力(インプリメンテーション)」。

本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「知識(量)」のことです。以下、「超瞑想法」より引用します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

 

 最後に必要なのは、物理空間での知識

 ここまでの章で、

「情報空間の場の因果関係を

 正しく見る

 自由自在に見る

 強い臨場感を持つ」

 超瞑想法を学んできました。

 

 瞑想によって情報場の因果関係を書き換えれば、その情報因果は情報空間から物理空間へと影響を与え、物理空間で現象化します。

 情報因果を自らコントロールすることで、世界や自分を思いのままに書き換えることができるのです。

 本章では、そうした超瞑想法の最後の仕上げにあたる「インプリメンテーション(実装)」についてお話しします。

 私はここまで、「瞑想すれば(情報場をコントロールすれば)、物理空間で現象化する」とお話ししてきました。このプロセスに間違いはありません。ただし、物理空間で現象化するにはひとつの条件があります。

それは「物理法則の制約」をふまえることです。

 

 物理法則の制約がほとんどない場合については、情報因果の影響がスムーズに物理空間へと流れて現象化します。心のトラウマが脳神経の傷となり、病気へと発展していくのは、こちらのケースに当たります。

 逆に物理法則の制約が大きい場合は、情報因果を物理空間に落とし込むときに、物理空間での仕上げの作業が必要になります。それが「インプリメンテーション(実装)」です。

 インプリメンテーションを行うことで、あなたが超瞑想によって作り上げた壮大な情報因果宇宙が完成され、この世界や自分が思い通りに動き出します。

 情報因果を物理空間に実装するとき、不可欠なのは知識です。

 その知識とは、物理法則に関する知識だったり、何かものを作るための知識だったり、人間社会の仕組みに関する知識だったり、物理空間の事象に関わる広範で専門的な知識です。

 超瞑想力は、物理空間のインプリメンテーションとセットになってはじめて、この世界や自分を書き換えるための圧倒的なパワーを持つのです。

 引用終わり

 

 

 過去のブログ記事で「潜在的情報量と物理空間の関係」について触れました。絵にするとこんなイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 
潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 緑色の逆円錐で示されているものは潜在的情報量です。潜在的情報量が最も少ない(=具体的情報量が最も多い)抽象度0の次元が物理空間(赤枠の平面)ですので、逆円錐の頂点は物理空間上に存在すると考えることができます。

引用した苫米地博士の説明と合わせて考えると、逆円錐の頂点を物理空間にしっかり結実させる(存在させ続ける)ことが実装化(インプリメンテーション)であり、その鍵が知識だといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 人間は目の前の世界をゲシュタルトとして認識しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

よって、抽象度を上げてより大きなゲシュタルトをつくりだすことが重要になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 より大きなゲシュタルトができあがると理解が深まり、「対象の本質をとらえること」が可能になります。その具体例についてQ-063(「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことでしょうか?)で取り上げました↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 私たちが最初に手にするのは、断片的な一つひとつの知識です。

 その断片的な知識が蓄積されていくと、そのうちに知識同士がひとまとまりになって繋がり、一つの認識になります。それが「知識のゲシュタルト」です。

 そして、その知識のゲシュタルトの量に比例して、人は様々な問題を多角的に深く考察し解決することができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

問題(ケース)を発見する洞察力やその問題を解決する適応力(プラン)が磨かれるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 苫米地博士はさらに、著書「グレインサイズの高め方」(フォレスト出版)の中で、新たなキーワード「グレインサイズ」について言及されています。

 グレインとは小麦や米のような粒で表現される穀物を指す言葉です。例えば「11=2」という知識は、「数」「足し算」「算術記号」等の概念を含んでいます。そうした概念がひとかたまりになって知識のグレインとなっています。

 私たち人間の脳には知識のグレインが大量に詰め込まれており、そのグレイン(=知識の粒)を動かすことによって、思考したり、判断したり、行動したりしています。

 

 そのグレインサイズは「脳の並列処理」と「タスク・認識の抽象度」を同時にあらわす概念です。

じつは、グレインサイズは大きければよいというわけではありません。「それぞれの知識に応じて最適なサイズがある」と苫米地博士は指摘されています。最適化されたグレインサイズを上手く動かしてはじめて、効率的な思考や行動が可能となります。

しかしながら、人の脳の中のグレインサイズは、必ずしも最適化されてはいません。無駄が多かったり、本来必要な処理が欠けていたりします。例えば「余計なことを考える」「うっかり忘れる」というように。

 

 まとめると、

1)    まずは大量の情報(知識)を手に入れ、より大きなゲシュタルトをつくり続ける

2)    その一方で、知識のゲシュタルト(グレインサイズ)をタスクに合わせて最適化する

 

 私は、1)2)を同時に実行することが実装化(インプリメンテーション)の秘訣だと思っています。

 (タスクとは「ゴール実現のためにやるべき具体的なこと」。エンドステート、コース・オブ・アクションなど、下記ブログ記事で確認してください↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 では、このシリーズの仕上げとして、SWから実装力(インプリメンテーション)に関連する話を紹介します(スターウォーズ華厳瞑想w)。

 

 ジェダイになるための修行をお願いするルークに対して、ヨーダは「今ではなく未来ばかりを見ている」と諭し断ります(EpiⅤ)。ヨーダは何を思ったのでしょうか?

ヒントはこの会話の中にあります。

 LukeI’m not afraid.

 YodaYou will be. You will be.

 

 ルークが「何も恐れない」と言えたのは何も知らないから。ダークサイドについても、シスについても、そしてベイダーの実力やじつは父親であるという事実についても。

 つまり、ヨーダは、知識がなく(足りず)スコトーマが生じていることを問題視しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 知識は、ゴールのイメージ(I)を現実化(R)するために、つまり実装化(インプリメンテーション)のために、絶対に必要なものです。

いくらうまくゴール設定ができたとしても、知識がなければ(足りなければ)いつまでも「今ではなく未来ばかりを見ている」まま。それではゴール達成(実装化)はできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

しかしながら、SWの世界において、父をジェダイに引き戻し、宇宙をシスから救ったのはルークでした(EpiⅥ)。

その後、ジェダイ再興を目指したルークは、銀河中から「神聖な書(The sacred Jedi texts)」を探しだします。苦労して集めた「知識」を、なんと、霊体となってあらわれたヨーダが焼き払ってしまいます(EpiⅧ)。

 YodaSkywalker, still looking to the horizon. Never here, now, hmm The need in front of your nose.

 

 ゴールをイメージすること(未来)は楽しくできるのに、物理空間での実装(現在)は辛く感じてしまうという人は少なくありません。だからといって、ゴールのコンフォートゾーン(CZ)に留まるだけで行動しないことはただの“現実逃避”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 ポイントは、一方で大量の情報を求め続けながら(looking to the horizon)、その一方で知識をその都度最適化していくこと(The need in front of your nose

 

それがルークとの縁でヨーダが得た智慧のはずです。そして、それこそが実装化(インプリメンテーション)の秘訣といえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

以上で、「それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか? それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか? 或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?」という御質問に対するコーチング実践者向けの回答を終わります。

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

いつまでも現状のCZに囚われゴール設定をしない人たちに対して(コーチング入門者向け)、あるいはゴールのCZに留まるだけでなかなか実装しない人たちに対して(コーチング実践者向け)、ジェダイマスター メイス・ウィンドゥならクールにこう言うのでしょう(EpiⅡ)w

 The party’s over.

 

 

-追記2

 実装(インプリメンテーション)の最高のお手本を御紹介します↓

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 

-関連記事-

F-008SWな一日

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615496.html

F-014:「THE LAST JEDI」評 ~ネタバレなしversion~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542066.html

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

グレインサイズの高め方


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