F-140:不要不急 vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。そんな自粛期間中によく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。
その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html
「不要不急」は「不要」と「不急」に分けることができます。「不要」の「要」とは重要性(必要性)のこと。そして、「不急」の「急」とは緊急性のことです。
その重要性と緊急性を軸にすることで(縦軸に重要度、横軸に緊急度)、下の図のように4つのカテゴリーに分けることができます。第一領域:「重要緊急」、第二領域:「重要不急」、第三領域:「不要緊急」、第四領域:「不要不急」です。
ここで問題です。
過去のブログ記事(PMⅠ-04-01)で御紹介したとおり、WHO(世界保健機関)の“健康”の定義とは「well-being」です。直訳すると「いい状態」「良好な状態」である「well-being」は、「幸福な状態」とも訳されています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html
それをヒーラーとしての私の感覚で言い直すと「気が満ちた状態」。コーチとしてなら「ゴールに向かって充実した日々を過ごしている状態」です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
では、「幸福な状態」「気が満ちた状態」「充実した日々を過ごしている状態」を実現(継続)するために、私たちがとくに意識しなければならないのは上の図のどの領域でしょうか?
…「第一領域:『重要緊急』」と答えた方、残念ながら<はずれ>です。
答えは「第二領域:『重要不急』」です。
第一領域:「重要緊急」は、文字どおり重要かつ緊急なのですから、意識しなくても取り組むことになります。関連する情報は常にRAS(網様体賦活系)を通過し、必ず認識にあがります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
それに対して、第二領域:「重要不急」は、重要なためスコトーマに隠れることはありませんが、緊急でないがゆえに後回しにしてしまう可能性が生じます。もしもその重要な何かが少しでもhave toであれば、確実に先延ばししてしまうでしょう。それも創造的な理由を思いついて。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html
だから、「重要不急」な第二領域を常に意識し、確実に日々のスケジュールに落とし込んでいかなければならないのです。もちろん、want toであることを再確認しながら。
(want toはちょっとしたきっかけですぐにhave toに変わってしまいます。その変化をしっかり認識にあげることはとても重要です)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html
繰り返しますが、「幸福な状態」「気が満ちた状態」「充実した日々を過ごしている状態」を実現(継続)するためのポイントは第二領域:「重要不急」のマネジメントです。
ここが人生の質(QOL:Quality of Life)を左右する領域であり、どんどん進化・向上していく人生と昨日と同じような今日を繰り返す人生の分かれ目になります。それは“健康”の秘訣ともいえます。もちろん、苫米地式における“健康”においても。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html
それではワークをしてみましょう。
<人生の第二領域:『重要不急』を観るワーク>
1. まずはいつものようにリラックスしながら呼吸に意識を向けて、逆腹式呼吸をしばらく繰り返してください。徐々に呼吸のスピードを落とし、ゆっくりと吐きながら体を緩めていきます。軽く目を閉じ、草原や森林、浜辺などお好きな空間をイメージするとリラックスしやすくなります
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17573387.html
2. 十分にリラックスできたら、「重要だけど緊急ではないもの」、すなわち「とても大切なことなのに後回しにしてきたこと」「『時間ができたらしよう』と思いながらまだ取り組んでいないこと」などをイメージしてください
(是非や正誤の価値判断は要りません。後悔したり自己イメージを下げることがないように気を付けてください。あくまでもリラックスしながらワーク自体を楽しんでください)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html
3. イメージが湧いてきたら、そのイメージを動かして下の図の第二領域:「重要不急」(黄色の部分)に貼り付けていきましょう。コピー&ペーストする感じでもかまいません。思いついた言葉や映像を、その時の楽しい情動とともに、どんどん貼り付けてください(word/picture/emotion)。ノートなどに実際に書いてみるとさらに効果的です(苫米地博士の「新・夢が勝手にかなう手帳」がお勧めw)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/search_tags?qt=634683
…いかがでしたか?
余裕のある方は他の領域も見直してください。第三領域や第四領域でけっこうな時間とお金を浪費していることに驚くはずです。
「第三領域」は錯覚です。本当は重要ではないので、取り組む必要はありません。「第四領域」にいたっては完全なムダ。
ところが、この錯覚やムダな領域の事柄に、貴重な生命時間を奪われていることが本当に多いのです。もったいないことです。時間はどんどん流れているのだから(もちろん未来から過去に)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
この「人生の第二領域:『重要不急』を観るワーク」は、時間管理に役立つばかりではなく、ゴールのバランスホイールを確認することにも応用できます。
ぜひ定期的に取り組んでください。
(このワーク自体を「第二領域」にどうぞw)
(F-141につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)