F-123:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~ <前編>
「夢をかなえる方程式:I×V=R」を御存知でしょうか?
「I」はイメージ(image、imagination)、「V」は鮮明さ(vividness)、「R」は現実(reality)。「まずイメージがあり、その臨場感を上げていくと、そのイメージが現実となる」という意味で、「すべての変化は心の中に生まれて、外に広がっていく」というルー・タイス氏の言葉を理論化したものです。
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「現実はイメージどおりになる」という言い方もできますが、それは「必ず思いどおりになる」という意味ではありません。「思い」を「現実」に変えるためには特別な知識とスキルが必要です。例えば、ゴール設定に関する知識やエフィカシーを高めるスキルなど。
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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
私たちが見ている目の前の世界は過去の記憶をもとに構築されています。その記憶とは“失敗”。さらに、その記憶には「辛い」「悲しい」といったネガティブな情動がべったり張り付いています。
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「現実はイメージどおりになる」という時の「イメージ」は過去であり失敗。その「イメージ」は強力なので、いくら強い「思い」を持っていたとしてもなかなかひっくり返すことはできません。臨場感が足りないからです。
皆さんにもきっと経験があると思いますが、スコトーマを外すことができず、解決するべき課題(問題)さえ見いだすことができません。「なんでこうなるのかわからない」「何をしたらいいのか見当もつかない」という感じです。
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ゴールを設定することで「思い」を新たな「イメージ」に落とし込むことができたなら、解決するべき課題(問題)を見いだせるようになります。でも、スコトーマを外してすぐに解決することはできません。スコトーマを外すためには知識が必要ですが、その知識が全く足りないからです。
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ゴールとは“現状の外”に設定するもの。よって、ゴール設定までスコトーマに隠れていたものの知識が足りないことは仕方がないことです。「ゴールを達成したい」という思いと「達成できる」という確信がブリーフシステムを書き換え、ホメオスタシス(恒常性維持機能)がゴールの世界に対して働くようになると、課題(問題)を解決するための知識の吸収(学習)が始まります。
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知識が集まるとやがてゲシュタルトができあがります。それが“理解”です。
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そして、ゲシュタルト同士が集まりより大きなゲシュタルトができあがった瞬間が“ひらめき”。スティーブ・ジョブスの言葉でいうと「connect the dots」です。
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より大きなゲシュタルトができると、「解決するべき課題(問題)」に対する解決法を見いだすことができます。しかし、それをいざ実行しようとすると次々と壁に突き当たるはずです。課題やその解決法は高い抽象度次元にありますが、実際の解決は最も低い抽象度次元である物理空間でなされるものだからです。
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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
情報が多くなる分、様々な調整が必要になります。うまく調整し矛盾なくスムーズに実行できるようにすることを「実装(じっそう)」といいます。英語では「インプリメンテーション(implementation)」です。
私は、理想的な組織においては、抽象度を高めるリーダー、抽象度を下げ実装するマネジメント、そしてコーチの三者(3つの機能・役割)が必要だと考えています。
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コーチングを実践する過程で誰もが経験することですが、“現状の外”に設定したゴールを目指して生きていると、必ずドリームキラーがあらわれます。
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「夢想家」「カルト信者」「お花畑」「偽善者」と陰口を叩かれたり、「いつも苫米地理論を研究している」「本当にwant toばかりしている」という批判?が書かれた“証拠”が裁判所に提出されたことは、信じられないでしょうが、私のリアルな体験です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6681205.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6681282.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html
そんなドリームキリングに屈することなく余裕で前進し続けたとしても、なかなか実装(実現)できないでいると、やがて最強のドリームキラーがあらわれます。自分自身です。
クライアントやコーチ仲間から「実装」に関する質問や相談を受けることがありますが、そんな時は誰もが自分の中のドリームキラーと戦っているように感じられます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html
コーチとしての私は、相談者の具体的な内容に的確に答えるよりは、私自身が実装に取り組む姿から何かを感じていただく方がいいと思っています。非言語アプローチです。
ブログを書き続けているのにはそのような意図があります。もちろん、ブログに書き記す内容は言語(情報)ですが、ブログを投稿し続けるという行為そのものに“気”をこめています。
…そのようなことを考えていたら、先日、私の師でありコーチでもある認知科学者 苫米地英人博士からとんでもなくスケールの大きな提案が届きました。
「サイバー国連邦(Federation of Cyber States)を設立する」というものです。もちろん、その先にあるものは「この世から戦争と差別をなくす」という博士御自身(&博士に学ぶ私たち全員)のゴール実現です。
それは最高の「実装」のお手本…
次回、具体的に紹介いたします。お楽しみに。
(F-124につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
解決するべき課題(問題)のことを「ケース」、課題を解決する方法のことを「プラン」といいます。詳しくは現代ディベートであるトゥールミンロジックについてまとめた下記記事(シリーズ)をどうぞ↓
S-01:よりよい“議論”のために(目次)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html
苫米地博士による「サイバー国設立提案」
TOKYO MX「バラいろダンディ」(2020年1月27日放送回)より