Q-122:190919リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)Q&A -01
2019年9月、鹿児島県の医療法人にて、「リスクマネジメント」をテーマとした研修を行いました。タイトルは「すべてはマインド(脳と心)が生みだしている ~イヤな気持ちをエネルギーと創造性に変える科学的方法~」です。
内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。
…当日の研修では、通常のコーチングセミナーと同様に、まずはマインド(脳と心)の不思議を体感していただきながら、「スコトーマ」「RAS」「ゴール」「コンフォートゾーン」といった重要な用語について説明いたしました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
その次は「時間の流れ」。時間は未来から現在、そして過去へ向かって流れています。
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その上で「意識的に重要度を操作することで世界が変わることを体感するワーク」を行っていただきました。
私たちは目の前の世界のすべてを認識しているわけではなく、自身にとって重要な情報のみを認識しています。その重要度を決めるものが「ブリーフシステム」です。
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強く信じる固定的な考え方や価値観といえるブリーフシステムは、「強い情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられます。時間でいうと過去です。
一方で、私たちの脳には「失敗した時にモノを覚える」という特性があります。よって、ブリーフシステムを決定する記憶とは失敗であり、私たちが認識する目の前の世界は失敗の合成であるといえます。時間でいうともちろん過去です。
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目の前の世界は失敗の合成
…しかも、そこには情動がべったりと張り付いています。辛い、苦しい、悲しい、悔しい、憎いといったネガティブな情動や怒りなどです。
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よって、大げさに言えば、「本当は誰もがPTSDに苦しんでいる」といえます。PTSDとはPost Traumatic Stress Disorderの略で、心的外傷後ストレス障害と訳されます。PTSDの状態では大脳の前頭前野が働きにくくなり、無気力(あるいは感情的)になり、長期的な視野が保てなくなります。米国CDCの「Psychology of a crisis」でいうところの「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」の状態です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
みんな最初は被害者です。
大人になるまでの間にたくさん心に傷を負い、その心の傷(ネガティブな情動が張り付いた記憶)がブリーフシステムとなって生みだしたイヤな世界の中で、ますます心に傷を負っていきます。大人になってからも。
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それどころか、最新の研究では、トラウマの記憶は当人を苦しめるだけでなく、次世代にも受け継がれる「負の連鎖」となる可能性が示唆されています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523096.html
みんな最初は被害者
…しかし、「ファイト・オア・フライト」の状態が続くうちに、やがては自分自身や縁ある人たちを傷つける加害者へと変貌していきます。人間らしさの源である前頭前野よりも、動物的な脳である大脳辺縁系が優位な状態がずっと続くからです。ますます易怒的、攻撃的、他罰的となり、まわりが見えず、未来を豊かに想像することができない状態が続きます。
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問題(ケースサイド)の本質は、「前頭前野の活動から大脳辺縁系の活動に変わってしまうこと」「脳の活動が退化すること」です。よって、真のリスクマネジメント(プランサイド)とは、「前頭前野優位を維持すること(すぐに回復すること)」といえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html
その「前頭前野優位を維持すること(すぐに回復すること)」にコーチングがとても役にたちます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html
ゴール設定を起点に生みだしたポジティブな未来の記憶によって、ブリーフシステムを書き換えることができ、未来から過去へ向かう時間の流れの中で生きれるようになるからです。
目の前のすべては自身のマインド(脳と心)がつくりだしています。コーチングを学び実践することで、そのマインドの使い方をマスターすることができます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html
そのようなことをしっかりと説明させていただいた後、実践的ワークをたくさん行っていただきました。「心の傷を解決するためのケースワーク」「重要度を書き換えるためのゴール設定ワーク」「目の前のあらゆる存在にラベルを貼るワーク」など。最後は非公開の「とっておきのワーク」にも取り組んでいただきましたw
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18456250.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276757.html
…以上が、当日のリスクマネジメント研修の概要です。
次回(Q-123)は、研修後のアンケートから「理解度」を分析します。
(通常とは異なる集計結果となったことをきっかけにスコトーマが外れました)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
医療・福祉関連に限らず、コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御相談ください。さらに明るくあたたかい未来を、ぜひ手に入れてください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html
御連絡をお持ちしております。
連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com
(Q-123につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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