苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-110~ 情報が書き換わると現実が変わる

F-110:情報が書き換わると現実が変わる vol.1;言語編

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

 私がそんな話をしだすと、多くの方々はまっすぐ聞いてくださいますが、「またバカなこと言っている」「幸せそうですね。宗教ですか」といった冷笑系、「私のせいだと言いたいのですか」「ならばどうしろというのですか」といった挑発系、そして「そんなこと言われてもわかりません」「どうせ私にはムリです」といったパニック/落胆系など、様々な反応をいただきます。

 

 そのような反応に共通しているのは「はなから拒絶」という姿勢。強い偏見や頑なな思い込みが生みだすその姿勢は、過去の何らかの記憶がつくりあげたブリーフシステムの表出です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 現実は情報(処理)が生みだしており、情報が書き換わると現実が変わります。

そのことに(おそらく)最初に言及したのは2600年前の釈迦であり、「関係が存在を生みだす」という縁起を用いて説明しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

突き詰めると「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」「この世は心(マインド)がつくっている」といえる縁起の思想は、コーチングにおいて「夢をかなえる方程式 I×V=R」として応用されています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

その一方で、ますます進化している情報を書き換える技術は、現実をさらにダイナミックに変えることを可能にし、既得権益の強化に悪用されています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_383531.html

 

 今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします。

 

 

 …まず身近な話題から。

 「気楽」をテーマとした前回(F-109)の記事の最後に「take it easy」という言葉を書きました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19980130.html

 

「take it easy」は1)気楽にやる・あせらない という意味で用いられますが、他にも2)「無理せず頑張って」といった励まし、3)「無理言わないで」「落ち着いて」といった声掛け、4)「またね」「じゃあね」といった別れ際の挨拶 として用いられます。

 つまり、同じ場所・場面であっても、その状況により意味が変わるのです。これは情報(この場合は「状況」)が書き換わると現実(「意味」)が変わることを示しています。

 

 さらには、状況(情報)によって同じ言葉なのに意味(現実)が変わるだけでなく、同じ状況(この場合は「現実」)なのにそれを表す言葉(「情報」)自体が変わる場合もあります。関係は双方向なのです。

 

 例えば、ネットなどで「笑い」を表現する方法はどんどん変化しています。

 以前から雑誌の対談記事などで(笑)が使われてきました。対談相手がここで笑ったということを示すことで、楽しい雰囲気を伝える(臨場感を上げる)ためです。

やがて、それがネットの掲示板に広がり「藁(わら)」といったバリエーションが生まれました。ローマ字入力しかできない媒体などでは(warai)と表示されるようになり、それが短縮され(w)になったといいます。

 ニコニコ動画などで再生画面にコメント入力ができるようになると、笑いの度合いをwの数で表すようになりました(「www」「wwwwww」など)。大爆笑時に画面が「wwwwwwwww」で埋め尽くされる様子が草原のように見えることから「笑える=草生える」となり、SNSの普及によりシンプルな「笑=草」という表現が生まれました。

 さらに2018年頃からは「草」に代わって「竹」がひろがり、「竹生える」「竹不可逆」等のように使われているそうです。まずは「笑」が「草」で表されるようになり、その度合いにより →「大草原」→「竹(T)」との表現が生まれ、今では →「森」→「山」→「アマゾン」まで広がっているとのこと。まさに無常ですね。

 

 そういえばこのブログでもいつの間にか「笑」が「w」に置き換わっています。真面目でかたいテーマが多いのですが、たくさん「竹生える」ように、今後も取り組んでいきたいと思いますTTT。

 

(F-111につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-
 世の中の目を欺き、真実を隠すことを目的とした報道を「スピン報道」と呼ぶそうです。
 中島みゆきさんの代表曲「時代」の中に「まわるまわるよ 時代はまわる」という歌詞がありますが、“時代”をまわしてきたのは「スピン報道」に代表される情報(印象)操作なのかもしれません。どんどん発達する技術により、今後ますます「時代はまわる」のでしょう。


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竹林(Wikimedia Commons)

Wikimedia Commonsより引用



F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします。

 Vol.1;言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20086131.html

 

 

 では次に、言語ではない例で、「情報が書き換わると現実が変わる」ことを考えてみましょう。

 

 ところで、皆さんは記念撮影をする時にどのようなジェスチャーをしますか? 人差し指と中指を立てるピースサイン? ピースのまま手のひらを自分に向ける裏ピースサイン? Facebookのアイコンのようなサムズアップサイン? それともOKサイン?

 

 …じつは、いずれも状況によっては危険なハンドサインになります。

 

 欧米で「勝利(victory)」を意味するピースサインは、平和(peace)を祈るサインとして肯定的に用いられています。ところが、ギリシャでは「くたばれ」という意味の侮辱行為になるそうです。

 裏ピースサインも侮辱の意味を持ちます。こちらはイギリス、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドと広い範囲でNGです。

 サムズアップサインは、昭和の頃は男性を表すものとしてよく使われていました(ちなみに女性を表すのは小指。80年代には「私はこれ(小指)で会社を辞めました」というCMがありましたw)。ヒッチハイク時にも使われるサムズアップですが、アフガニスタン、イラン、イタリア、ギリシャでは性的に相手を揶揄・侮辱する下品な表現となるそうです。

 

 「OK」をWikipediaで調べると、「賛成・同意・承認や好調(approved, all right, favorable)・正しい(correct)を表す英語の単語」とされています。「ブラジルとメキシコでもOKはよく使われ、英語と同じように発音される」とありますが、そのブラジルでOKサインをすると「俺は危険だぞ」という威嚇になるそうです。フランスでは「無価値」「役立たず」といった誹謗中傷を表し、南米の一部では肛門の比喩から相手を性的に侮辱する場面で使われるようです。

 

 これらは地域や文化により意味が変わること、つまり、情報(処理)により現実が変わることを示しています。インターネットなど技術の発達によりますます世界中と瞬時につながる社会においては、何気ない仕草や行動が火種になってしまう危険も大きくなっているといえます。

 

 そのOKサインですが、最近、さらに危険な表現と捉えられるようになりました。きっかけはネット上の匿名掲示板「4Chan」で、オルタナ右翼たちが悪ノリで始めたキャンペーンでした。

 

 ニューズウィーク日本版(2019年9月27日)によると、彼ら(オルタナ右翼)は同掲示板で「オペレーションO-KKK」を立ち上げました。「OK」と白人至上主義団体 クー・クラックス・クランを表す「KKK」を懸けたキャンペーンにより、ドナルド・トランプ米国大統領も演説中によく使うOKサインが白人至上主義の「秘密の合図」であると信じ込ませたのです。

「親指と人差し指で輪をつくって残り3本の指を立てると『ホワイトパワー』を意味する『WP』の文字に見える」というジョークのような話は、2019年3月15日に発生したニュージーランドの銃乱射事件(クライストチャーチモスク銃乱射事件)で51人を殺した罪に問われている被告が初出廷時に笑顔でOKサインをして見せたことなどを経て、「白人至上主義への支持表明」として広く認識されるようになりました。

 

 情報(OKサインの意味)が書き換わり、現実が変わったのです(賛成・同意・承認等→白人至上主義への支持表明)。それは「社会が共有するブリーフシステムが書き換わった」と解釈することもできます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 先日、OKサインに関連して、驚くような出来事(現実)が報道されました(ニューズウィーク日本版、2019年10月3日)。米国フロリダ州にあるテーマパーク ユニバーサル・オーランド・リゾートのスタッフが、人気キャラクターの着ぐるみを着て少女(6歳)と記念写真を撮った際にOKサインをしていたため解雇されたというものです。

 

 撮影から5か月後、写真の中のOKサインを見つけた母親(黒人)は、夫(白人)とともにテーマパーク側に連絡しました。1か月後に再び連絡すると、テーマパーク側は「機密扱いだから教えられない」と言いつつ、ギフトカードと無料チケットの送付を申し出たそうです。相手側が弁護士を通じて返事をしてきたのを受けて、「他の家族も同じような目に遭うことがないよう変化をもたらす」ために夫婦側も弁護士を雇って対抗しました。

 余談ですが、「…変化をもたらす」は抽象度を引き上げたゴール設定といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ニューズウィークの取材に対してテーマパークの広報担当は、「この家族が経験したことは、他のお客様には決して経験させたくないことです」「とうてい許容できず、申し訳なく思っています。同じことが二度と起こらないように、対策を講じます」と謝罪したうえで、「問題のスタッフはもう当社では働いていません。今後も一家と連絡を取り続け、和解のために努力をしていきます」と語り、OKサインをしたスタッフを解雇したことを認めました。

 

 情報が書き換わると現実が変わります。OKサインは、「賛成・同意・承認」等を表すジェスチャーから、解雇に値する「白人至上主義への支持表明」にすでに変わってしまっています。

 

 2019年9月、反差別を掲げるユダヤ系団体の名誉棄損防止連盟(ADL)は、「白人至上主義者をはじめとする極右過激主義者が頻繁に使うヘイト(憎悪)の象徴」として、OKサインをデータベースに登録しました。ADLは「ホワイトパワーを意味するシンボル」として使われていると説明しているそうです。

 

 何気なくネットにアップした写真にOKサインが含まれていれば世界中から非難される時代 …技術の進歩によりどんどん利便性が向上していますが、一方で危険性も大きくなっています。

 それはますます意図が、つまり行為の背景にあるゴールの抽象度が、問われる時代になっていることを意味しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 このように情報が書き換わると現実が変わります。そして、その情報は常に変化し、複雑に絡み合いながら、どんどん増え続けています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 

 さらには、その情報を認識する私たち自身の情報処理によりますます形を変えていきます。世界は常にゆらいでいるのです。

だからこそ、自由意志と自己責任で自ら設定したゴールにより望む“現実”を生みだすことが求められているといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 “時代”がコーチングの知識とスキルを求めているのです。正しい方向に“まわる”ために。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

(F-112につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

ピースサインをした写真をネットにアップすることは違う意味でもNG! 指紋を読み取られ、指紋認証等に悪用されるリスクがあるそうです。御注意ください。

 

 

-関連記事-

F-034~ 「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

 

 


F-112:情報が書き換わると現実が変わる vol.3;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -前編-

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします。

 Vol.1;言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20086131.html

 Vol.2;非言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 

 

 コーチとして、様々な職場で、経営者や管理職の方々とお話しをさせていただいています。その時よく伺うのが「(職員が)なにごとも人任せ。自分で考えることをしない」「まるで他人事のようで、自分のことだと考えられない人が多い」といった御意見です。

 コーチングでいうと、「ゴールが設定できていない」ということでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 じつは、病院長を務めていた11年間、私もずっと同じことを感じていました。だから、エフィカシーやコンフォートゾーンといったコーチングに関連する用語から縁起や空観といった釈迦哲学に関する知識まで学ぶ機会をつくり、各自がゴール設定できるようにサポートしました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 「ゴールに向かって誰もが自由に楽しく働き(生き)、その潜在能力を十分に発揮している」ことを思い描きながら。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 そんな思いで続けた取り組みがうまくいかなかった原因について、「The Power of Mind Ⅰ」第六章で考察しています。ぜひ御確認ください。

 PMⅠ-06-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

私は、今でも、医療・福祉に携わる人々が100%want toで生きることそのものが、四苦に苦しむ患者さんやその家族の“痛み”を和らげると信じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430972.html

 

 

今回は、その考察の続きでもあります。

個人やコミュニティというレベルではなく、国家というもっと巨大なスケールで、「なにごとも人任せ。自分で考えることをしない」「まるで他人事のようで、自分のことだと考えられない」というブリーフシステムが埋め込まれているようです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 …永世中立国 スイスでは、防衛に関する危機意識を国民全員で共有するために、各家庭に1冊ずつ「民間防衛白書」が配布されているそうです。中立であるがゆえに、有事の際の他国のサポートが期待できないからです。世界最大級の核シェルターがあるのも同様の理由からだと思います。

 

 その「民間防衛白書」には、なんと、「戦争をせずに他国を支配するマニュアル」なるものが含まれています。諜報機関などが画策する洗脳により、他国の民衆を情報的に支配し、最終的には国全体を乗っ取ることを目的としています。その過程には大きく6つの段階があるとされています。

 

 第一段階:工作員を送り込み、政府上層部を掌握。さらなる洗脳を行う

 第二段階:メディアを掌握し、大量に宣伝。大衆を扇動しながら、無意識を先導(誘導)する

 第三段階:教育を掌握し、国家意識を破壊する

 第四段階:平和や人類愛をプロパガンダとして利用し、抵抗する意志を破壊する

 第五段階:メディアや教育を利用し、自分で考える力を奪う(思考停止に導く)

 第六段階:国民が無抵抗で腑抜けになった後、大量の植民を行う

 

 これは「情報を書き換えて現実を変えていく」ためのマニュアルです。このマニュアルが存在していることは紛れもない“現実”。そして、このマニュアルにあるような書き換えにより、新たな“現実”が秘かに生みだされているのです。既得権益にますます有利になるように。

 では、生みだされた“現実”を具体的に検証してみましょう。

 

 

 第一段階:工作員を送り込み、政府上層部を掌握。さらなる洗脳を行う

…政治、経済、安全保障など国家の根幹にかかわることについて、日本国民より他国の利益が優先されています。最近でも「平和安全法制」(2015年)、「改正水道法」(2018年)、「カジノ法(統合型リゾート実施法)」(2018年)、「種子法廃止」(2018年)、「改正漁業法」(2018年)、「改正国有林野管理経営法」(2019年)など、十分な議論も国民への説明もないまま強行採決され続けています。

第二次世界大戦後に行われたこの段階のオペレーションがブリーフシステムをつくりあげ、子世代・孫世代にしっかりと受け継がれていると考えることができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

 第二段階:メディアを掌握し、大量に宣伝。大衆を扇動しながら、無意識を先導(誘導)する

 …第二次世界大戦後、GHQの統治下で「太平洋戦争は一方的に日本が悪かった」という自虐史観が埋め込まれました(WGIP:War Guilt Information Program)。その際に行われたのが情報のコントロールです。新聞は秘かに検閲され、ラジオ・TVなどが宣伝に利用されたといいます。

 Wikipediaによると、読売新聞社の中興の祖であり「プロ野球の父」「テレビ放送の父」「原子力の父」とも呼ばれた正力松太郎氏(1885~1969年)は、長期にわたってアメリカ中央情報局(CIA)への協力(非公式の工作活動)を行っていたことが判明しているそうです。

 

 第三段階:教育を掌握し、国家意識を破壊する

 …このところ日韓関係の悪化が話題に上りますが、韓国の主張の根底には“教育”により埋め込まれた反日感情が見え隠れします。先日、韓国の高校生150人が学校の「反日教育」に対して監査を要求する請願をソウル教育庁に提出したことが報道されました。

 日本製品をボイコットしたり、日本旅行を控えるといった韓国国民の行動は、反日教育で形成されたブリーフシステムの表れと見ることができます。

 日本における教育にも同様の危険が潜みます。例えば「道徳」という言葉にポジティブな印象を抱く人が多いのは、「教育を掌握」された結果だとみることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10256517.html

 

(F-113につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1-

日本製品をボイコットしたり、日本旅行を控えるといった韓国国民の行動は、ファイト・オア・フライトの結果だと考えることもできます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 

-追記2-

反日感情むき出しの韓国に対して、日本ではそれほど嫌韓的な行動は目立ちません。その背景には広告代理店の韓流キャンペーンがあると噂されています。情報により現実が変わったのです。同じ現実のはずなのに韓国と日本で大きく反応が異なる原因は、やはり情報(印象)操作にありそうです。

ちなみに、苫米地博士の著書にその広告代理店を取り上げたものがありますTT

 

 

F-113:情報が書き換わると現実が変わる vol.4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -後編-

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします。

 Vol.1;言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20086131.html

 Vol.2;非言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 Vol.3;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -前編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276927.html

 

 

 前回のブログ記事で、永世中立国 スイスの「民間防衛白書」を紹介しました。そこには「戦争をせずに他国を支配するマニュアル」なるものが含まれています。諜報機関などが画策する洗脳により、他国の民衆を情報的に支配し、最終的には国全体を乗っ取ることを目的としたものです。その過程には大きく6つの段階があるとされています。

 

 第一段階:工作員を送り込み、政府上層部を掌握。さらなる洗脳を行う

 第二段階:メディアを掌握し、大量に宣伝。大衆を扇動しながら、無意識を先導(誘導)する

 第三段階:教育を掌握し、国家意識を破壊する

 第四段階:平和や人類愛をプロパガンダとして利用し、抵抗する意志を破壊する

 第五段階:メディアや教育を利用し、自分で考える力を奪う(思考停止に導く)

 第六段階:国民が無抵抗で腑抜けになった後、大量の植民を行う

 

 …前回(F-112)、第三段階まで検証しました。その続きです。

 

 第四段階:平和や人類愛をプロパガンダとして利用し、抵抗する意志を破壊する

 …「民間防衛白書」には、「不満な者、欺かれたい者、弱い者、理解されない者、落伍した者は、特に美辞麗句に引き寄せられる」と記載されているそうです。CIAの工作活動を行っていた「テレビ放送の父」のTV局が、「愛は地球を救う」と謳うキャンペーンで感動を演出していることは単なる偶然なのでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691562.html

 

 第五段階:メディアや教育を利用し、自分で考える力を奪う(思考停止に導く)

 …大衆を思考停止に導く方策として、「3S政策」が知られています。「3S」とは、「Sport、Screen、Sex」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15096276.html

 

最近のケースでいうと、ラグビーのワールドカップ(W杯)が挙げられます。日本人の多くにとって、今までラグビーは興味の対象外だったはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

ところが、今年(2019年)の秋に日本で開催されたラグビーW杯はメディアで大きく取り上げられ、日本中が感動と熱狂の渦に包まれました。1着1万3000円のオフィシャルユニフォームは爆売れし(20万枚以上)、観客動員数は170万4443人(台風で中止となった3試合を除く1試合平均:3万7877人、チケット完売率:99.3%)を記録。大会組織委員会の試算で4372億円の経済波及効果を生みだし大成功となったW杯に関連して、総理大臣までもが「夢のような一ヶ月間でした」とツイートしました。

 

 その「夢のような一ヶ月」(正確には6週間)をはさむ期間に、日本は立て続けに台風に襲われ、記録的な大雨と洪水により多くの国民が被害を被りました。内閣改造を強行したものの2名の大臣がすぐに辞任。さらには、すでに申し込みが始まっていた英語民間試験導入が突然中止になるなど、まるで悪夢のような出来事が続いています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173855.html

 

急に明るみにでた「桜を見る会問題」も、すでに終わったことのようにされている「モリカケ問題」と同じように、いつの間にか静かに“散っていく”のでしょう。東京五輪が近づくにつれ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 世界に目を向けるとさらに深刻な問題ばかりです。ますます深まる対立は人類が終焉に向かっていることを感じさせます。そんな地球規模の危機的状況までも忘れてしまうのであれば、人類は本当に考える力を奪われているのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 第六段階:国民が無抵抗で腑抜けになった後、大量の植民を行う

 …医療・福祉の現場では労働力不足が大問題となっています。それは私の住む鹿児島のような地方ほど深刻です。そんな状況に対処しようと、昨年12月に外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案が成立しました。様々な問題を抱える技能実習制度の実態把握や見直しがないまま、衆院で約17時間(野党欠席による審議空回し時間含む)、参院で約21時間の審議の後、またもや強行採決されました。

 今回の法案は、「『特定技能1号』の場合最長5年(技能実習制度と合わせて最長10年)の間外国労働者を安い賃金で酷使した挙句、本人たちが望んでも永住させない」という目論見だとされていますが、事実上の移民政策だともいえます。

 いずれにせよ、「今後日本をどのような形にするのか?」「日本人という定義をどのように変えていくのか?」という本質的な議論がないまま、そして国民の関心も低いまま、日本や日本人という“現実”の書き換えが粛々と進行しています。

 

 あらためて皆さんに伺います。

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、どのようなことをイメージしますか?

 

(F-114につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Nittele_24Hour_Television_logo(Wiki.

24時間テレビ「愛は地球を救う」

番組シンボルマーク

Wikipediaから引用

 

 

F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします

 Vol.1;言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20086131.html

 Vol.2;非言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 Vol.3;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -前編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276927.html

 Vol.4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -後編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377720.html

 

 

 前回まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことの具体的な事例を提示しながら、「情報を支配されると現実まで支配される」という問題点を示しました。これはディベート(トゥールミンロジック)でいうとケースサイドにあたります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 今回はプランサイド、すなわち「問題を解決すること」がテーマです。「他人に支配されないため」という視点と、「他人を(無意識下でも)支配しないため」という視点で、2回に分けてまとめます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 まずは「他人に支配されないため」から。

 

 ところで、皆さんは「幸せなら手を叩こう♪」と歌う曲を御存知でしょうか?

 私には幼少期の頃によく聞いていた記憶があります。しかしながら、それは歌詞から連想するような明るい思い出ではありません。今思えば、子どもながらに自由を奪われる不快感を感じていたのでしょう。「幸せなら態度で示そうよ ほら、みんなで手を叩こう」という部分がたまらなくイヤでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 「幸せなら手を叩こう」は「AならばB(A→B)」という誘導です。

私たちの行動、とくに無意識の行動は、必ずフレームになっています。例えば、「A:むしゃくしゃしたら→B:飲みに行く」「A:出かける前に→B:鏡を見る」「A:家に帰ったら→B:ゲームをする」というように。

 このような一連の行動の枠組みが「フレーム」です。フレームは、もともとはコンピュータ(人工知能)の情報処理の概念で、「ある一定のタスクを処理するための枠組み」のことを表します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477304.html

 

「病院を受診しインフルエンザの予防接種を受ける」という例で考えてみましょう。
 フレーム(「病院を受診しインフルエンザの予防接種を受ける」)のタスクを処理するためには、「A:電話して予約する」→「B:予約時間前に病院に到着し受付を行う」→「C:体温を測定し問診表に記入する」→「D:診察を待ち呼ばれたら診察室に入る」→「E:診察後ワクチン接種を受ける」→「F:容体変化がないか確認しながら会計を待つ」→「G:会計を済ませ病院を出る」…という一定の行動パターンがあります。

 毎年、同じ病院で予防接種を受けている方々は、この一連の流れをフレームとして認識し、「次は何だっけ?」などいちいち考えることなく(フレーム内の行動を)無意識に行うことができます。

 

 その行動パターンのことを「ゲシュタルト」とも表現しますが、いずれにせよ、私たちの生活のあらゆる行動は、こうしたフレームやゲシュタルトが無数に集まって形成されているのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

情報(印象)操作をおこなうことで、これまでの「A→B」を「A→X」という別なものに変えることができます。そして、その情報操作を受け入れると現実が変わります(BからXへ)。例えば「A:OKサイン→B:賛成・同意」が「A:OKサイン→X:白人至上主義への支持表明」に変わったように。記念撮影時にOKサインをしていた着ぐるみの中の従業員がテーマパークを解雇されたという事実は、情報(印象)操作により“現実”が変わってしまったことの証です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 

 では、私たちは「他人に支配されないため」にどうすればいいのでしょうか?

  …ここでは2つの方法を御紹介します。

 

 1つ目は「フレームの中断」。

 「病院を受診しインフルエンザの予防接種を受ける」といったフレーム内の一連の行動は、ほとんどの場合、無意識に行われています。そのため、いったんあるフレームが動きだしてしまうと、そのフレームが完結するまではフレームに支配されて、途中で行動をやめることができません。しかし、そのフレームを意識化し、フレームに自ら介入することで、フレーム内の行動を中断することができるようになります。

あるいは、予防接種でいえば「B:予約時間前に病院に到着し受付を行う」や「C:体温を測定し問診表に記入する」の段階で、「予防接種は負の側面もある」ということを顕在化するように仕掛けておくことで、フレーム内の一連の行動を中断することができます。

 無意識の一連の行動であるフレームを中断できると、→「Y:やっぱり注射はやめる」という新たな選択ができるようになるのです。

 

 このフレームの中断は「アンカー&トリガー」として説明することもできます。アンカーとは脳が記憶している何らかの意識状態で、トリガーはその意識状態を引きだすきっかけとなる情報のことです。先の例の場合は、「予防接種は負の側面もある」と思い出すことがアンカーで、そのきっかけとなる「病院」や「問診表」がトリガーといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477470.html

 

 「他人に支配されないため」の2つ目の方法は「アンカー&トリガー」を利用して「フレームの組み換え」を行うこと。

「A:むしゃくしゃしたら→B:飲みに行く」「A:出かける前に→B:鏡を見る」「A:家に帰ったら→B:ゲームをする」で考えてみましょう。「むしゃくしゃしたら飲みに行く」という人は、「飲みに行く」という行為をきっかけ(トリガー)に、「ストレスから解放されリラックスした意識状態」(アンカー)を引っ張りだしています。同じように「鏡を見る」(トリガー)は「凛々しい大人のイメージ」(アンカー)、「ゲームをする」(トリガー)は「むっちゃ楽しい気分!」(アンカー)といった感じでしょうか。

 「飲みに行く」「鏡を見る」「ゲームをする」という行為が、理想的な意識状態をつくるための“儀式”のようになっているのです。前回(F-113)取り上げたラグビーに関連していえば、元代表選手 五郎丸歩選手がプレースキックをする前にしていた“ルーティン”も同様です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377720.html

 

 理想的な自己イメージを強化するために、あらかじめ特定の行動をすることを「アンカリングのアファメーション」と呼びます。アファメーションとは、主に言語を使って理想的な自己イメージをつくりあげる方法のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html

 

 新たなアンカリングのアファメーション、すなわち何らかの“儀式”的な行動(トリガー)を決めて、理想的な意識状態(アンカー)と結びつけてしまうことが「フレームの組み換え」です。「飲みに行く」を「瞑想する」、「鏡を見る」を「深呼吸をする」、「ゲームをする」を「まず宿題をする」に変更することができると、「A:むしゃくしゃしたら→X:瞑想する」「A:出かける前に→X:深呼吸をする」「A:家に帰ったら→X:まず宿題をする」が自然に選択される“儀式”的な行動となり、理想とする意識状態を引きだしやすくなります。

 

 それでは最後にワークを行いましょう。

 

 

 <ワーク:フレームを意識化し、中断、組み換えを行う>

1.    自分がしている行動をすべて意識にあげ言語化する(紙に書きだせばbetter

2.    意識に上がった行動を一旦ストップし(中断)、「なぜ?」「何のために?」と自問する(ラベリングも一緒にどうぞ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18456250.html

3.    行動をストップしたままゴールを確認し、それを達成している理想的な意識状態をイメージする(例えば「うれしい」「楽しい」「誇らしい」)

4.    そのイメージを引きだす新たな“儀式”を決め、イメージと結びつける(理想的なイメージをありありと感じながら“儀式”を繰り返す)

5.    その後も自分がしている行動をすべて意識にあげ(中断)、組み換えが不完全なら「私らしくない」とセルフトークしながら修正(3&4に再度取り組む)、組み換えができていれば「私らしい」とセルフトークしてさらに強化していく

 

 

 このワークは、ますます深刻化する「ゲーム障害」や「薬物依存」対策にも応用できます。ぜひ大切な人たち(とくに子どもたち)に教えてあげてください。

 

F-115につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-参考-

 苫米地英人博士著 「Dr.苫米地の脱洗脳禁煙術」(WAVE出版)

 

 
-追記-
 本文中の例は、マービン・ミンスキーの「フレーム理論」というよりは、ロジャー・シャンクの「スクリプト理論」かもしれません。苫米地博士の著書「認知科学への招待」(サイゾー)に詳しくまとめられています。



脱洗脳禁煙術&認知科学への招待




F-115:情報が書き換わると現実が変わる vol.6;フェアトレード(ワーク付き)

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

今回は、身近な話題から国家規模の策略まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことをテーマにシリーズでお届けします

 Vol.1;言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20086131.html

 Vol.2;非言語編

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173981.html

 Vol.3;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -前編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276927.html

 Vol.4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル -後編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377720.html

 Vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477749.html

 

 

 F-114(vol.4)まで、「情報が書き換わると現実が変わる」ことの具体的な事例を提示しながら、「情報を支配されると現実まで支配される」という問題点を示しました。これはディベート(トゥールミンロジック)でいうとケースサイドにあたります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 前回からはプランサイド、すなわち「問題を解決すること」がテーマ。前回(F-114)は「他人に支配されないため」という視点でまとめ、2つの方法(「フレームの中断」「フレームの組み換え」)を紹介しました。

(本ブログ記事の最後で、さらに強力な方法を紹介します)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 では、プランサイドのもう一つの視点、「他人を(無意識下でも)支配しないため」について考えてみましょう。

 

 

 …理由ははっきりと思い出せないのですが、幼い頃より私は紅茶を好み、コーヒーはほとんど飲んでいませんでした。大学時代からずっと一緒にいる妻はコーヒー党。きっと妻と同調していったのでしょう、いつの間にか私もコーヒーを飲むようになりました(反対に、妻は時々紅茶を飲んでいますw)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19485793.html

 

 その妻が、ある日、「フェアトレード」について教えてくれました。

 フェアトレード(fair trade)とは、「発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動」のことです。国際的な貧困対策、環境保護を目的とし、アジア、アフリカ、中南米などの発展途上国から先進国への輸出において採用されている取引形態で、主にコーヒー・バナナ・カカオといった食品や手工芸品、衣服で行われています(Wikipediaより)。

 

 トレードとは「何かと何かを交換すること」です。わざわざフェアをつけてフェアトレードと呼ぶところに、従来のトレードはフェアではないこと、つまり強者による弱者からの搾取であることがあらわれています。差別が存在するのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249741.html

 

 事実、世界一の経済大国 アメリカ合衆国のトップは、つねに「自分の利益の最大化」を求めています。そんな本音を隠そうとする様子さえありません。それは縁起とは真逆の「ゲーム理論」の考え方です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 ゲーム理論とは、シンプルに表現すると、「自分100%の完全利己主義」。それはlose-loseの結果を招く“破滅的な思考法”です。他の表現でいえば「ゼロサム(zero-sum)」。

では、「相手が得をする分、自分は損をする」と捉えるゼロサム的思考に致命的に欠けているものとは何でしょうか?

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401412.html

 

 …答えは「抽象度」です。

 ゲーム理論やゼロサム的思考には“相手と自分を包摂する視点”がありません。それは抽象度を欠いた思考であり、煩悩を完全肯定する考え方です。「自分さえよければいい」という薄っぺらい世界には、文字どおり、自分しかいません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 それとは反対に、抽象度を上げて“自分”を“より大きなものの一部”と考えることができれば、自分はもちろんのこと、相手にも、そしてともに生きる他の存在にとっても、よりよい未来を見つけることができます。真のwin-winの実現です。F-106~で取り上げた映画「ライオン・キング」では、そんな願いが「サークル・オブ・ライフ(circle of life)」として歌われていました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_383531.html

 

そのブログ記事(F-106~)で、AERAのインタビューを紹介しました。「コンピューターでこれほどリアルな映像を作れるとなると、フェイクニュース動画も簡単に作ることができそうです。映像技術を極めたからこそ、これはやってはいけないと自分を律していることはあるのですか?」と質問された「ライオン・キング」の監督 ジョン・ファブローは、「技術の進歩は誰にも止められない。でも技術で一番大事なのは人々を結びつける力だと思う。社会のいろんな問題も技術で解決できる。そういう技術の可能性に対する感受性や責任感を持つことが大事だと思う」と答えています。

 

 その感受性や責任感を持つために欠かせないものが「ゴール」です。ゴールがすべてを生みだします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そして、ゴールの抽象度を上げることが、「情報を操作する(操作される)ことで、世界を書き換える(書き換えられる)」ことを悪用しない(させない)ための「感受性や責任感」を育みます。それは人間形成の階梯を駆け上がっていくプロセスで手に入れる大切な力でもあります。人間力です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 冒頭で触れたフェアトレードは「立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す」ものでした。それは抽象度の高いゴールに根差すものといえます。その抽象度の高さこそが、「他人を(無意識下でも)支配しないため」の要諦です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199706.html

 

 そして、抽象度の高いゴールを持ち続けることは、「フレームの中断」や「フレームの組み換え」をはるかに凌ぐ強力な「他人に支配されないため」の方法にもなります。より大きなフレームをつくる「フレームの統合」が可能になるからです。

それは「ゲシュタルトをさらに大きくする」と同じ意味で、スティーブ・ジョブスの言葉でいうと「connect the dots」に相当します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトをさらに大きくすることである「フレームの統合」は、まだまだ眠っている強大な力を覚醒させ、人類を進化・向上に導くはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 その先にあるのは自由であり平和。もちろん、そのもっと先には悟りである空(くう)が、そして涅槃といえる中観宇宙がひろがるのでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 

 情報が書き換わると現実が変わる

  …と言われたら、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 

 

 …ぜひ、フェアネス、自由、平和を強くイメージしてください。

 そのイメージがゴールへと結実し、臨場感豊かに感じられるようになるほど、どんどん現実へと変わっていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 最後にワークです。

今回はとてもシンプル。常に「行動はフェアか?」「思考はフェアか?」と問い続けてください。

 

 

 <ワーク:フレームを統合すための意識状態をつくる>

 常に「行動はフェアだろうか?」「思考はフェアだろうか?」と問い続ける

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1-

鍵は「フェアネス」です。下記ブログ記事でも取り上げています↓

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987618.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142365.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19678041.html

 

 

-追記2-

 私の無意識は「なぜ紅茶好きになったのだろう?」と考え続けていたのでしょう。突然、ティーンの頃から好きなStingの代表曲「Englishman in New York」にこんな歌詞があることを思いだしました。

 

 I don’t take coffee, I take tea, my dear

 I like my toast done on one side

 and you can hear it in my accent when I talk

 I’m an Englishman in New York …

 

 今回のブログ記事は「情報が書き換わると…」をテーマに書きました。“書き換え”に留意し続けることはもちろん大切ですが、すでに埋め込まれてしまっている“情報”自体をまずは吟味すべきであることを痛感しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 

-関連記事-

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

 

FairTrade-Logo(Wikimedia Commonsより引用)

国際フェアトレード認証ラベル

Wikimedia Commonsより引用

 

 


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