苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > F-082~ ダメ。ゼッタイ。

F-082:ダメ。ゼッタイ。 <前編>

 

 先日、麻薬及び向精神薬取締法違反でピエール瀧さんが逮捕されました。

 

 加熱する報道の影響なのか、厚生労働省が主催する薬物乱用防止(および向精神薬等の適正使用)を推進するキャンペーン運動の標語「ダメ。ゼッタイ。」を思いだしました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654010.html

 

 Wikipediaによると、「ダメ。ゼッタイ。」運動は3つの観点で批判されているそうです。1)スローガンへの批判(薬物乱用者の社会的孤立を深める等)、2)薬物依存症患者を治療させる発想がないという批判、3)公布される情報のデータを保持していないとする批判 です。

 

 私は、コーチとして、様々な“失敗”に立ち会ってきました。もちろん私自身も痛い“失敗”を経験しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

“現状の外”にゴールを設定し挑戦者として生きているのですから、ときに“失敗”があるのは当然です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

なかなかうまくいかない時、挫折した時、壁を乗り越えられる気がしない時 

そんなときに「ダメ。ゼッタイ。」という言葉は、確かに重いのかもしれません。

 

 (「ゴールに向かう者と薬物使用者を一緒にするな」という御批判があるかと思いますが、「認知的不協和を感じている者」という抽象度<LUB>での意見と御理解ください)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 そんなことを思いつつ、コーチとして「ダメ。ゼッタイ。」について考えてみました。気になったポイントのうちいくつかをまとめます。

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」を強調するほど、無意識の抵抗が強くなる

 

人間には「押されたら、押し返す」という情報処理の特性があります。強く否定されるほど、反発(誘惑、言い訳)は強まります。誰もがきっと「『ゼッタイ』と強調されるほどひっくり返したくなる衝動」を感じたことがあるはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882703.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」は一方的な価値観の押し付け

 

 もちろん薬物使用を肯定している訳ではありません。(否定するつもりもありませんが)私自身はタバコを吸わず、酒も飲みません。医師としてもなるべく内服薬を減らそうと試みる立場です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

「タバコや酒は合法だからOK。コカインや大麻は非合法だからNG」という主張(クレーム)は理解しますが、その境界を決めるのはあくまで人であり、けっこう恣意的です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 例えば、2013年にウルグアイにおいて世界で初めて大麻が合法化されました。2018年にはカナダが大麻の合法化を発表しています。アメリカ合衆国では全50州中9州と首都ワシントンDCで娯楽目的の大麻使用が合法化されており、医療目的であれば29州(+ワシントンDC)で合法です(20182月時点)。アメリカ国民の62%が大麻合法化を支持しているとされています。

 

 ルールには必ず事実(データ)や根拠(ワラント)があるはずですが、その判断は状況により変わりうるものです。だからディベートの技術を磨き、論理的思考を続けることが重要だといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12340209.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html

 

さらに言うと、情報空間すべてに不完全性が働くのですから、「ゼッタイ」は自動的に価値観の押し付けになります。ゼッタイに(笑)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

 

 〇「ゼッタイ」と言っていいのは自分自身に対して

 

 では、「ゼッタイ」という言葉を使ってはいけないのでしょうか?

 

私は自分に対して「ゼッタイ」を使うのはOKだと思っています。なぜなら、ゴールがあるから。

 

 100% want toのゴールに向かう自分に対して「ゼッタイ」とセルフトークをすることは、エフィカシーを高め、生産性をアップするためのアファメーションになります(「ダメ」という否定形はNGですが)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

F-083につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 医療目的で大麻が合法化されている国があることに触れました。日本では合法的な医療用麻薬(オピオイド)の消費量が極端に少ないことが明らかになっており、国際的にも問題視されています。

 少し古いデータですが、日本医師会が監修した「がん性疼痛治療のエッセンス(2008年版)」から引用します。

 がん性疼痛治療のエッセンス(2008年版) PDF

 http://dl.med.or.jp/dl-med/etc/cancer/essence2008.pdf

 

 

医療用麻薬消費量の国際比較(2004年~2006年)

 医療用麻薬消費量の国際比較(20042006年)

 

 


 日本の医療用麻薬消費量が少ないのは、「医療文化の違い」や「麻薬に対する(ネガティブな)先入観」が原因と言われています。それは「文化」や「先入観」、あるいは「常識」といったものが「生権力(バイオパワー)」として機能していると解釈することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 その一方で、麻薬の規制が緩い国々では「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 では、どうすればよいのでしょうか?

 その具体的解決法について、F-084からのシリーズで、コーチの立場で提言いたします。

 

 


F-083:ダメ。ゼッタイ。 <後編>

 

 私は、コーチとして、様々な“失敗”に立ち会ってきました。もちろん私自身も痛い“失敗”を経験しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

“現状の外”にゴールを設定し挑戦者として生きているのですから、ときに“失敗”があるのは当然です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

なかなかうまくいかない時、挫折した時、壁を乗り越えられる気がしない時 

そんなときに「ダメ。ゼッタイ。」という言葉は、確かに重いのかもしれません。

 

そんなことを思いつつ、コーチとして「ダメ。ゼッタイ。」について考えてみました。気になったポイントのうち、いくつかをまとめます。

 前編はこちら:

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」は可能性(可能世界)をスコトーマに隠してしまう

 

 人が認識している目の前の世界は、各人の過去の記憶でつくられています。よって、共有している気がする世界は共同幻想で、本当は「一人一宇宙」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

各人のマインドで、過去の記憶によりブリーフシステムが形成されます。そのブリーフに合致した重要な情報のみをRASが選びだし、残りの膨大な情報がスコトーマに隠れます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 よって、先入観が強いほど認識する世界が限定的になり、無限に等しい可能性(可能世界)を感じることができなくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

 

 

 〇他人の「ダメ。ゼッタイ。」に盲目的に従うのは奴隷のブリーフ

 

 その重要性の判断を過去に委ねることは“今”を生きていないということです。そして、他人に任せることは“自分”を生きていないということ。

それは奴隷のブリーフであり、思考停止です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」はファイト・オア・フライトを誘発し、怒り(私憤)に火をつける

 

 (繰り返しますが)私たちが認識している目の前の世界は過去の記憶でつくられています。記憶によりブリーフシステムが形成され、そのブリーフに合致した重要な情報のみをRASが選びだし、残りの膨大な情報をスコトーマに隠します。

 

 よって、「ゼッタイ」というような強い判断時には強い情動(記憶)が呼び起こされます。情動は扁桃体を含む大脳辺縁系の活動です。ファイト・オア・フライトの状態になってしまうと、IQが下がり、生産性が低下します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 情動レベルのままだと、抽象度の低い動物的な怒り(私憤)としてエネルギーが発散されてしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」が情動レベルにとどまると、個人攻撃になる

 

 抽象度の低い怒りのままでは、大局的な思考はできません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

その結果、個人攻撃になってしまいがちです。怒り(私憤)が激しいほど、その個人攻撃はひどくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249780.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」が情動レベルにとどまると、いつまでも明るい未来はやってこない

 

 時間は未来から過去へと流れています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 “失敗”したと思ったら、「自分らしくなかった」「私たちらしくなかった」とセルフトークをして、すぐに未来を思い描くべき。過去の選択をどんなに悔いても、未来は何も変わらないからです。

未来を変えることができるのは、“現状の外”にゴールを設定できたときです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533623.html

 

 

 以上、思いついたことをいくつかまとめてみました。

 

 「ダメ。ゼッタイ。」は自らが思い描いた未来に自身を導くために、自分自身に向かって言う言葉

 

もし“失敗”したならば、「自分らしくなかった」「私たちらしくなかった」とセルフトークをしながらゴールを再確認し、その臨場感を高める!

 (その時、失敗した過去の私に対して「ダメ。ゼッタイ。」はNG!)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 それが私の意見(主張、クレーム)です。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 当初は大々的に報道されたピエール瀧さんの逮捕のニュースですが、いつしかメディアの関心は瀧さんが所属するバンド 電気グルーヴの石野卓球さんに移っていきました。「ダメ。ゼッタイ。」的な一方的な価値観の押し付けに対して、SNSを使って刃向い続けたからです。

 

 卓球さんの意図(ゴール)はわかりませんが、結果的に個人攻撃(瀧叩き)の矛先が変わりました。お蔵入りが噂されていた瀧さんの出演映画「麻雀放浪記2020」も予定どおり公開されています(201945日~)。

 

 これは内部表現の書き換えです。情報場の移動とも表現できます。それは、重要度を変えることで世界(可能世界)を変えることです。

 

 

-追記2

 前回(F-082)の追記中にて、日本では医療用麻薬(オピオイド)の消費量が極端に少ないことが明らかになっており、国際的にも問題視されていることを御紹介しました。その一方で、麻薬の規制が緩い国々では「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、次回(F-084)からのシリーズで、コーチとして提言します。キーワードは同じく内部表現の書き換え(情報場の移動)です。

 

 

「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ

公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター

薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ より引用

 

 


F-084:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -1/5

 

 過去2回のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 

 日本の医療用麻薬消費量が極端に少ないのは、「医療文化の違い」や「麻薬に対する(ネガティブな)先入観」があるからとされています。それは「文化」や「先入観」「常識」といったものが「生権力(バイオパワー)」として機能していると解釈することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。
 前回までの2回の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このシリーズの最後で。            

 

 

 アメリカ合衆国(以下、米国)ではオピオイド鎮痛剤が蔓延状態で、米国政府の試算によれば、2013年にはおよそ190万人の米国人が鎮痛剤依存の状態だったそうです。対策としてアメリカ疾病予防管理センター(CDCCenters for Disease Control and Prevention)は鎮痛剤処方を管理するための新しいガイドラインを公開しました(20163月)。

 

 オピオイド鎮痛剤は植物のケシ(芥子、opium poppy)に由来します。オピオイドとは「中枢神経や末梢神経に存在する特異的受容体(オピオイド受容体)への結合を介してモルヒネに類似した作用を示す物質の総称」です。ケシ由来の天然オピオイド、化学的に合成・半合成されたオピオイド、体内で産生される内因性オピオイドに分類されます。

 

ケシの実から採取されるアヘン(opium)は古くから麻薬として使われていました。紀元前3400年頃にはすでに栽培をしていたとされるシュメールの人々は、ケシのことを「喜びをもたらす植物」と呼んでいたそうです。

 

 アヘンからは様々なオピオイドが開発されていきました。1804年にモルヒネ、1832年にコデインが作成され、1874年にはモルヒネからヘロインがつくられました。

 同じ頃におきた米国南北戦争(18611865年)をきっかけに、オピオイドは軍人や兵役経験者の鎮痛剤として大量に使われるようになりました。その時が米国での最初の「オピオイドクライシス」です。20世紀初頭の米国では、なんと、400人に一人がアヘン中毒だったそうです。

 

1914年にアヘン規制法がつくられ、その後も数回にわたって他の麻薬も含む規制強化が行われました。その一方で、アヘンに含まれるアルカロイド(窒素原子を含み、ほとんどの場合塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称)からオキシコドンなどの合成・半合成オピオイド鎮痛剤がつくられていきました。

 

 厳しい規制の下、麻薬に慎重になった米国では、20世紀終盤までオピオイド鎮痛剤はあまり利用されていなかったそうです。現在の日本のように。

ところが、1980年に「麻薬類の治療による中毒者はまれにしか発生しない」という論文が医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載され、さらに1990年に「不必要な痛みによる悲劇(The Tragedy of Needless Pain)」という記事が「Scientific American」に掲載されたことで状況が一変しました。

 

 医薬品の大量生産技術が向上したこともあり、とくに慢性疼痛に対してオピオイド鎮痛剤が爆発的に処方されるようになりました。2000年代の米国では10人に1人が慢性疼痛の治療をうけていたといわれ、1999年から2014年までの間に165000人が鎮痛剤のせいで亡くなったとされています。最近ではミュージシャンのプリンス(19582016年)が合成オピオイド フェンタニルの過剰投与で中毒死しています。

 

そんな中、米国政府はついに「オピオイドクライシスのために国家が非常事態である」と発表しました(201710月)。翌年3月には米国事故防止センターが、20167月~20179月の15カ月間のオピオイド鎮痛剤の過剰摂取による救急科受診患者が全米で14万人を超えたこと(前年度に比べて約30%増)を報告し、警鐘を鳴らしました。

 

しかし、危機を脱するための有効な対策が実行できていないのが現状のようです。

 

 今の日本はまだ「オピオイドクライシス」とは無縁です。「ダメ。ゼッタイ。」に代表されるような活動が功を奏しているからです。
 (悪く言うと、「生権力(バイオパワー)」として機能しているから)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 しかし、米国でのオピオイド蔓延の引き金になったとされる非がん性慢性疼痛に対してのオピオイド処方は、(条件付きではありますが)2010年から日本でも解禁されています。

 

 つまり、ここ日本でも「オピオイドクライシス」は起こりえるのです。

 

F-085につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

オピオイド-1(Wiki)

Wikipediaより引用

 

 


F-085:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -2/5

 

 過去のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 F-082http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 F-083http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。

過去の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 F-084:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16948245.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このシリーズの最後で。            

 

 

 今の日本はまだ「オピオイドクライシス」とは無縁です。「ダメ。ゼッタイ。」に代表されるような活動が功を奏しているからです。

(悪く言うと、「生権力(バイオパワー)」として機能しているから)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 しかし、米国でのオピオイド蔓延の引き金になったとされる非がん性慢性疼痛に対してのオピオイド処方は、(条件付きではありますが)2010年から日本でも解禁されています。

 つまり、ここ日本でも「オピオイドクライシス」は起こりえるのです。

すでに専門の医師からはオピオイド鎮痛剤を慢性疼痛に用いることの問題点が指摘され始めています。

 

 そのポイントは、「がん患者のような劇的な効き目はほとんどないが依存は強い」「身体的な痛みの緩和といった当初の目的とは異なる目的 -例えば、不安の解消、憂鬱や倦怠感の緩和― で使用されていることが多い」「身体以外の辛さを改善してしまうことが依存化の原因になっている」というものです。

 

 日本で多く用いられる鎮痛剤(ロキソニンやボルタレンなど)は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drug)で、炎症が生じている局所(末梢)で抗炎症作用や鎮痛作用を発揮します。

 それに対してオピオイドは中枢神経に作用する薬であり、情動や認識・理解・評価・判断といった高次の情報処理、そして、その結果としての行動にまで影響を与えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15833962.html

 

スポーツや芸術の世界でたびたび薬物が問題になるのは、オピオイドが精神にまで作用することで「ケガは治ったがなかなか調子があがらない」や「以前のような作品がつくれない」といった心理・精神的、あるいは社会的なストレスまで軽減するからです。

しかし、薬物の影響が薄れるとまた不調に陥ることになります。そこでまた薬物に手をだす そんな悪循環の結果、依存が完成します。

 

 この構図は、緩和ケアの領域で用いられるトータルペイン(Total Pain)の概念を用いると理解しやすいはずです。

 

現在の緩和ケアは、その緩和する対象となる問題(苦痛)を「身体的」「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」の4つに分類します。さらに、それぞれ個別に捉えるのではなく全体として捉えるために「トータルペイン(Total Pain)」として考えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 「身体的」「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」という様々な問題(苦痛)を「トータルペイン」と一つにみなすこと、そして、それと同時に「トータルペイン」という全体からそれぞれの問題(苦痛)の意味を考えることは、ゲシュタルト(部分と全体の双方向性の関係性)としてとらえることです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 それは抽象度を上げて人生全体を考えることになり、個を超えて“自分”を定義しなおすことにつながります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

そしてそれは、「宇宙の構造と生命(現象)の関係」を正しく認識することではじめて可能となります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 

 具体的に、オピオイド鎮痛剤を慢性疼痛に用いることの問題点(「がん患者のような劇的な効き目はほとんどないが依存は強い」「身体的な痛みの緩和といった当初の目的とは異なる目的 -例えば、不安の解消、憂鬱や倦怠感の緩和― で使用されていることが多い」「身体以外の辛さを改善してしまうことが依存化の原因になっている」)で考えてみましょう。

 

がん患者は増大するがんそのものや転移による物理的な刺激で強い痛みを感じています。そんな物理空間の痛みに対して、局所(末梢)の抗炎症とともにオピオイドで中枢神経に働きかけることはとても有効です。

一方、慢性疼痛は物理的な刺激よりも精神的(情報的)な要因が大きいといわれています。例えば、日本に3000万人いるとされる腰痛でいえば、原因が特定できるのが約15%。残りの85%は原因特定が難しく、その多くはストレス性です。

 

つまり、慢性疼痛に対してのオピオイドは、「そもそもがんに比べ物理的な刺激が少ないために思ったほどの効果がでない」といえ、その一方で「心理・精神的な要因を一時的に(多少なり)解決するので依存になりやすい」のです。効果が一時的なのは、物理法則に従い薬効が時間とともに弱まっていくからです。

 

 ところで、これからの日本を脅かすであろう「オピオイドクライシス」に対して、新たな“オプション”を有効活用しようという主張(クレーム)があります。その“オプション”とは「カンナビジオール(CBDCannabidiol)」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 CBDは麻(薬用の大麻以外にも)に含まれるカンナビノイドのひとつです。カンナビノイドとは麻(大麻草)に含まれる化学物質の総称で、窒素を含まずに酸素・水素・炭素からなるのでアルカロイドには分類されません。

精神運動学習や心理的な機能への影響がなく、乱用・依存・身体依存・耐性といった問題がないため、医療への応用が可能と考えられています。日本でもすでにCBDを含有する健康食品が流通しています。

 

 私のCBDに対する立場は△です。確かに有効な“オプション”かもしれませんが、治療の本質ではないからです。

 

F-086につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

オピオイド-2(Wiki)

Wikipediaより引用

 


F-086:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -3/5

 

 過去のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 F-082http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 F-083http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。

過去の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 F-084http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16948245.html

 F-085http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17075755.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このシリーズの最後で。                          

 

 

 これからの日本を脅かすであろう「オピオイドクライシス」に対して、新たな“オプション”を有効活用しようという主張(クレーム)があります。その“オプション”とは「カンナビジオール(CBDCannabidiol)」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 私のCBDに対する立場は△です。確かに有効な“オプション”かもしれませんが、治療の本質ではないからです。

 

 CBDはあくまで物理空間での働きかけです。その作用・副作用がオピオイドより望ましいというだけです。もちろん物理空間での働きかけにより情報に影響を与えることはできますが、薬理作用にフォーカスしすぎると視点は情報空間の底面である物理空間に囚われたままになってしまいます。
 その結果、高次の因果はますますスコトーマに隠れるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 高次の因果とは、「トータルペイン」でいうところの「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」苦痛のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 それらは物理空間より高い抽象度の情報空間に縁起として存在しています(物理空間は情報空間の底面です)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 よって、それらの苦痛をとるためには情報空間への働きかけ、すなわち「内部表現の書き換え(情報場の移動)」が必要となります。つまり、治療の本質とは「内部表現の書き換え」のこと。

 

 もちろん、内部表現を書き換えるには、物理空間から高次の抽象度空間(情報場)へフォーカスすることが重要です。そのためには身体的な痛みはもちろんのこと、不安・恐怖や怒りといった情動(心理的苦痛)からも解放されていなければなりません。

 そうでなければ、ファイト・オア・フライトといったような大脳辺縁系優位な状態から、高次の抽象度空間(情報場)へのアクセスを可能とする前頭前野優位にかわることができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 確かに、苦痛から解放されるために医療用オピオイドや大麻、CBDといった中枢神経に作用する薬物は有効でしょう。しかし、一時的に苦痛から解放されたときにしっかりと内部表現を書き換えなければ、薬の効果が薄れるとともに元の苦しい状態に引き戻されてしまうことになります。より高次の苦痛であればあるほど。

 

 生命(現象)とは、情報空間と(情報空間の底面である)物理空間に、同時かつ連続的に存在しているものです。情報が物理空間に写像としてあらわれた瞬間が「生」であり、物理空間に存在し得なくなった瞬間が「死」といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 「情報が物理空間(情報空間の底面)で実体化している」という超情報場仮説で考えると、物理的身体は情報の写像であるといえるので、その身体での変化としてあらわれる「病」は情報空間から物理空間への何らかの表れといえます。自己表現ともいえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

 違う言い方をすると、「病とは情報空間のバグ」といえ、仮観的には「何らかの機能・役割」です。その「バグ」や「機能・役割」には、より高次の抽象度空間(情報空間)に因があります。そして、その因は書き換えることができます。情報なのだから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 

 病として、あるいは何らかの症状として、物理空間に表出されている叫び(自己主張)を一時的に聞こえなくしているのがオピオイドに代表される薬物治療です。それは叫び(自己主張)をスコトーマに隠す役割を果たしているといえます。あくまで一時的にですが。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 念を押しますが、「オピオイドによる治療には意味がない」「薬物は役に立たない」と言っているのではありません。自己主張をしっかり受け止めたなら、その叫び(苦痛)を一時的に緩和するために薬物はとても役に立ちます。

 

 それ(薬物等による苦痛の緩和)と同時に、自己主張の元となる「情報空間のバグ」を解決(修正)することこそが重要なのです。(ケースサイド)。その解決手段が「内部表現の書き換え」です(プランサイド)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

F-087につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

オピオイド-3(Wiki)

縦軸:依存性上に行くほど依存の可能性が高い

横軸:右に行くほど活性量と致死量が近い
Wikipediaより引用

 


F-087:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -4/5

 

 過去のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 F-082http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 F-083http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。

過去の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 F-084http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16948245.html

 F-085http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17075755.html

 F-086http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17207452.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このブログ記事の最後で。         

 

 

 生命(現象)は、情報空間と(情報空間の底面である)物理空間に、同時かつ連続的に存在しているものです。情報が物理空間に写像としてあらわれた瞬間が「生」であり、物理空間に存在し得なくなった瞬間が「死」といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 「情報が物理空間(情報空間の底面)で実体化している」という超情報場仮説で考えると、物理的身体は情報の写像であるといえるので、その身体での変化としてあらわれる「病」は情報空間から物理空間への何らかの表れといえます。自己表現ともいえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

 違う表現をすると、「病とは情報空間のバグ」といえ、仮観的には「何らかの機能・役割」です。その「バグ」や「機能・役割」には、より高次の抽象度空間(情報空間)に因があります。そして、その因は書き換えることができます。情報なのだから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 

 病として、あるいは何らかの症状として、物理空間に表出されている叫び(自己主張)を一時的に聞こえなくしているのがオピオイドに代表される薬物治療です。それは叫び(自己主張)をスコトーマに隠す役割を果たしているといえます。一時的にですが。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 念を押しますが、「オピオイドによる治療には意味がない」「薬物は役に立たない」と言っているのではありません。自己主張をしっかり受け止めたなら、その叫び(苦痛)を一時的に緩和するために薬物はとても役に立ちます。

 

それ(薬物等による苦痛の緩和)と同時に、自己主張の元となる「情報空間のバグ」を解決(修正)することこそが重要なのです(ケースサイド)。その解決手段が「内部表現の書き換え」です(プランサイド)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 

 通常、私たちは、強力なホメオスタシス(恒常性維持機能)で、過去の記憶で構築された“現状”を維持しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 よって、病や苦痛といったものは「情報のバグを修正し、新たな自分に生まれ変わる(そして、認識する宇宙を再構成する)ための大きなチャンス(きっかけ、縁起)」になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

きっと最初は辛く感じるでしょうが、その辛さは“現状の外”に力強く飛びだすためのエネルギーに変わります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

自己主張から情報のバグを分析し、修正したら、それを再び物理空間に落とす(戻す)操作を行います。その時のポイントは「未来にフォーカスする」こと。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

その未来は、ゴールとして、自分の自由意志(free will)で創造します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

その発想、すなわち「修正した情報をゴールに変え、新たな未来を創造する」という発想がないことが「ダメ。ゼッタイ。」の問題点です。そして、それは薬物などの物理的な働きかけに偏重している西洋哲学をベースとした現代医療が直面している課題でもあります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

広く情報空間まで含め生命(現象)と捉え、情報のバグを解決していくこと(=内部表現の書き換え、情報場の移動)は、医療が次のパラダイムに進むための重要な鍵です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8748974.html

 

その内部表現の書き換えのために、苫米地理論を学び、コーチングとして日々実践していくことがとても役に立ちます。その(内部表現の書き換え)ポイントは「臨場感」。

 

 トータルペインを克服しゴールに向かっていくためには、つくりあげたイメージに対して、自分でホメオスタシスのフィードバックを変えていかねばなりません。自分の脳の認知機能に対して意識的に介入していくのです。そのカギが「臨場感」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 次回はこのシリーズの最終回です。「臨場感」を高めて夢を実現するための5つのステップを紹介しながらワークを行います。

 

F-088につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

 

トータルペイン(MindsガイドラインセンターHPより淫羊)

MaindsガイドラインセンターHPより引用





F-088:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -5/5(ワーク付き)-

 

 過去のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 F-082http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 F-083http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。

過去の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 F-084http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16948245.html

 F-085http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17075755.html

 F-086http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17207452.html

 F-087http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17331572.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントとは「臨場感」です。

 

シリーズ最終回であるこの記事では、「臨場感」を高めて夢を実現するための5つのステップを紹介しながらワークを行います。

 

 

 臨場感とは「まるで現実に体験しているかのような感覚」です。夢をかなえる方程式「I×V=R」でいえば「V=Vividness(鮮明さ)」に相当します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 あるイメージ(I=ImageImagination)の「V=Vividness」が高いとそのイメージは現実(R=Reality)となるというプリンシプルのカラクリは、「臨場感が強いほど内部表現を書き換えやすくなるから」です。臨場感が強いほど内部表現を書き換えやすくなるのは、ホメオスタシスを働かせることができるから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 自分が思い描くイメージの世界(I)に強い臨場感を持つことができれば、ホメオスタシスレベルをずらすことができ、コンフォートゾーンが変化します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 コンフォートゾーンが変化していく過程で次々に気づきを得られ、反対に今まで気になっていたこと(ブレーキになっていたこと)が気にならなくなります。RAS(ラス)のフィルターを通過する情報が変化し、イメージ実現に無関係なことがスコトーマに隠れるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

もちろんモチベーションは100% want toの状態。756倍の生産性を自然に発揮し、当たり前のようにそのイメージを実現することができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 それでは「臨場感」を高め夢を実現する5つのステップを紹介します。これはそのままワークになりますので、ぜひ取り組んでください。

 

 

1)    逆腹式呼吸を行いながら、ゆっくりとリラックスしていく

逆腹式呼吸とは、腹式呼吸と逆の呼吸法です。息を吸う時にお腹をへこませて、吐く時にお腹を膨らませます。その詳細や意味については苫米地博士の著書「自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社)を御参照ください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268324.html

 

 

2)     十分にリラックスできたら、物理空間から情報空間に、あるいは「現在の私」から「夢を実現した未来の私」に意識をずらしていく

時間が早回しで経過しどんどん理想の姿に変化していくとともに抽象度が上がっていくイメージ。この段階では過去→未来でOKです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 

3)    「夢を達成した自分の姿」をしっかりとイメージできたら、その時の自分が感じているであろう五感(目の前の明るい風景、聞こえている楽し気な音、心地よい感覚、さわやかなにおい、豊かな味わいなど)をどんどん強めていく

 

 

4)    五感を使って未来の私を鮮明に感じるとホメオスタシスレベルが新たなイメージ側にずれる。その新たなホメオスタシス(=コンフォートゾーン)を保ったまま、すなわち「すでに夢を実現した私」の体感のまま、ゆっくりと現実に意識を戻していく

 

 

5)    現実に戻ったときに感じた違和感(認知的不協和)を「私らしくない」というセルフトークに変え、本当の私(夢を実現した未来の私)のイメージのまま生きる(違和感を解消していく)

そうすると、ホメオスタシスフィードバックの働きで自動的に夢が実現します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 

 以上です。

 

 自由に夢を思い描くうちに、きっと新たなゴールを見つけることでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 ゴールは人生のあらゆる領域 -例えば、家庭、趣味、職業、地域への貢献、生涯学習、大きなコミュニティへの貢献、健康など- にたくさん設定していくものです。もちろんどんどん更新してかまいません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そして、それらのゴールはやがて「生と死の間にあるもの」(by エリ・ヴィーゼル)に対する関心へと変わります。その時初めて、真の人生 -人が生きるということ- が始まるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

 人生には辛いことも悲しいこともあります。

 

 でもゴールに向かい続ける者は、逆境を解決するべき課題に変えてエネルギッシュに克服していきます。全身全霊で挑みながらすべてを楽しみに変えていきます。

 

 そんな人生にドラッグは不要。生きていること自体が喜びだから。

 

 それが「ダメ。ゼッタイ。」を超えた生き方だと私は思っています。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

  

-関連記事-

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「ダメ。ゼッタイ。を超える」-5(ヴィーゼルの言葉)





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