苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > Q-064~ 認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

Q-064:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.1;はじめに(目次)

 

 

Vol.1;はじめに(目次)

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

 

Q:現状、ゴールとの乖離によっておそらく認知不協和の状態にあるのですが、頭痛が何カ月も続く状態です。ゴールはとてつもなくWANTTOなのですが、辛いとアファメーションをしてしまいます。

 

 認知不協和がゴールにとって大切だとのことですが、このような状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよろしいでしょうか?

 

 また対処としましてリラックスできる呼吸の無意識化につきまして、何かご教示頂ければありがたく存じます。よろしくお願いします。

 

 

西洋医学と東洋医学の違いを明らかにし、ヒーリングとコーチングの関係を考察するためのとてもいい縁起だと思いました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 シリーズ(計八本)でお届けします。

 

 

 最初は難しく感じられるかもしれませんが、ゲシュタルトがしっかりと構築できるようにリンクをたくさん張っていますので、リラックスしながらゆっくりとお読みください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 

<目次>

 

Q-064 Vol.1:はじめに(目次)

 

Q-065 Vol.2:西洋医学と東洋医学の違い
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

Q-066 Vol.3:宇宙の構造と生命(現象)の関係
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

Q-067 Vol.4:生命(現象)と病の関係

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html 

Q-068 Vol.5:ヒーリングとコーチングの関係

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14400982.html 

Q-069 Vol.6:セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html 

Q-070 Vol.7:認知的不協和が身体化したときの対処法

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14675567.html 

 Q-071 Vol.8:「リラックスできる呼吸の無意識化」のコツとその先にあるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14830941.html 

 (Q-065につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

The Power of MindⅠ」第四章:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124524.html

 

 


Q-065:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.2;西洋医学と東洋医学の違い

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.2;西洋医学と東洋医学の違い

 

医療の現場にいると日々痛感しますが、日本の医療は西洋哲学がベースになっています。

「存在があり、関係が生まれる」というその根底にある考え方を医療に当てはめると、「病があり、それを診断し治療する」という感じです。

 

「病が“ある”」「体が“ある”」といえるのは、(あたりまえと感じるでしょうが)「物理空間が“ある”」ことが大前提になっています。

 

 ルネ・デカルト(15961650年)に代表される物心二元論(実体二元論)は、「この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体が“ある”」というものです。実体とは「他の何にも依らずそれだけで独立していて存在しうるもの」のことで、アプリオリ(ア・プリオリ)と表現されます。

 

 物理空間に実在する体と、体とは別に存在する心が、「強い相関関係をもつ」というのが心身医学(心療内科)の根底にある考え方です。それを心身相関と表現します。体と心が別々のものであるという大前提のもと、体を対象にしているのが心療内科で、心を対象としているのが精神科です。

 余談ですが、心療内科の講座と診療科を持つ大学は、九州大学、東京大学、東邦大学、関西医科大学、そして私の母校である鹿児島大学の五大学のみです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 

 この西洋医学の枠組みでは、病は絶対的存在です。よって、「アプリオリに存在する病を明らかにし(精査、診断)、ふさわしい治療を行う(薬物治療や手術など)」「心理的要因も悪影響を及ぼしているので、心と体を切り離さず総合的な医療を行う」という考え方になります。

 

 御相談の頭痛でいえば、「頭痛の原因を精査し、ふさわしい治療を行う(脳腫瘍や動脈瘤等の器質的疾患が原因であれば手術など。二次性でなければ薬などを吟味)」「(一番多い筋緊張型頭痛はとくに)ストレスが症状悪化の要因となるので、心のケア(カウンセリング等)や生活習慣の見直しも行う」という対応です。

 

 

 「存在があり、関係が生まれる」という西洋哲学に対して、東洋哲学では「関係があり、存在が生まれる」と考えます。それは「原因によって結果が起きる」という釈迦の縁起の思想がベースになっています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 「原因によって結果が起きる」「関係が存在を生みだす」という考え方は、「だから普遍的な実体などなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という考え方につながります。さらに突き詰めると、「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」と「この世は心(マインド)がつくっている」というプリンシプルにいきつきます。

 それを大乗仏教では「空(くう)」と表現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 釈迦哲学をベースとした東洋哲学の枠組みでは、病は「あるといえばあるし、ないといえばないもの」「あるともいえないし、ないともいえないもの」です。相対的存在であるともいえます。

 

例えば、西洋的な価値観(ブリーフシステム)では、心不全や腎不全は年齢に関わらず病と考えます。年齢を考慮して無理に治療を行わない場合、病の存在を前提とした上での「様子をみましょう」です。それは「諦める」に近い感覚であり、医療従事者の本音でいうと「敗北」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

それに対して、東洋的な考え方では、心不全や腎不全を「高齢者の自然な状態」と捉えることを否定しません。無理に治療を行わない場合、(病を包摂する)死に向かう自然な状態であることを前提とした上での「様子をみましょう」です。それは「受容する」に近い感覚であり、その時医療従事者が意識するのは「人生の最終段階(End of life stage)の支援」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

もちろん、年齢で簡単に分別できるわけではありません。その人、その時の状況によって、病であったり、病でなかったりするといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 

御相談の頭痛でいえば、「頭痛は絶対的に存在するものではない(アプリオリではない)」「頭痛は心(マインド)がつくっている」とまずは考えます。よって、「リラックスして、自身の心を見直そう(止観)」という対応からはじめます。その上での医療です。

 

 「認知的不協和」を「頭痛の一因(主因)」と捉えている今回の御相談者は、(さすが苫米地博士の読者だけあり)止観がしっかりできています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

それは苫米地式コーチ/ヒーラー兼医師の私にとって、とてもうれしいことです。「すべての人が四苦(生老病死)を縁起的視点で解決することができ、苦しみから解放されている」というのが私のビジョンのひとつだからです。ビジョンとは、ゴールが叶ったときに自分が見ている世界(イメージ)のことです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 しかしながら、世間はいまだに西洋的なパラダイムに囚われたままです。20世紀の終わりに不完全性が証明されたという事実がスコトーマに隠れたままで、コンフォートゾーンを変えることができていません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

不完全性定理や不確定性原理が証明された現代においては、「神が創造した完全なる宇宙では始まりにすべてが決まっている。そして、その初期値と連続する因果の当然の帰結として現在の個々の思考や行動がある」という西洋哲学の因果律は完全に崩壊しました。「病が“ある”」「体が“ある”」ことを真とする「物理空間が“ある”」という大前提が崩れたのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 

 「すべては決定的ではない」という事実は、西洋哲学から東洋哲学へのパラダイムの転換を求めています。もちろん医療においても。

 

 

 じつは、そのパラダイムシフトの鍵となるものは、医療現場にすでに広がりつつあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8292888.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293064.html

 

そして、それはこれから世界が迎えることになる「超高齢化社会」における医療の重要なポイントでもあります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8748974.html

 

その“鍵”とは「抽象度」。

 

次回(Q-066)説明いたします。

 

 (Q-066につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 

詳しくは後述しますが、苫米地式コーチング(&ヒーリング)は、西洋哲学と東洋哲学を包摂した立場をとります。

 

その理論的バックボーンである「超情報場仮説(理論)」では、「情報が物理空間(情報空間の底面)で実体化している」とし、物理的身体を情報の写像とみます。病は相対的な存在であり、物理空間上での自己表現です(もちろん健康も自己表現です)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

違う言い方をすると「病とは情報空間のバグ」といえ、仮観的には「何らかの機能・役割」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

その「バグ」や「機能・役割」といったものを、より高次の抽象度次元(情報場)で書き換えていくのが「苫米地式」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6681143.html

 

 


Q-066:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.3;宇宙の構造と生命(現象)の関係

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.3;宇宙の構造と生命(現象)の関係

 

前回(Q-065)、「『すべては決定的ではない』という事実は、西洋哲学(医学)から東洋哲学(医学)へのパラダイムの転換を求めている」と書きました。そして、「そのパラダイムシフトの鍵となるものは医療現場にすでに広がりつつあり、『超高齢化社会』における医療の重要なポイントである」とも。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

その“鍵”とは「抽象度」です。

 

 

抽象度とは、情報空間における視点の高さを表すもので、分析哲学の中の存在論における「Levels of Abstraction」という概念の日本語訳です(日本語訳の際に「抽象度」と造語されたのは苫米地博士)。

「抽象度が上がる」ほど具体的な情報は減り、より抽象的になっていきます(ただし、上位に上るほど潜在的な情報量は多くなる)。反対に「抽象度が下がる」ほど情報量が増え、より具体的となっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 情報空間とは、「人が認識する世界のすべて」です。

私たちは五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)および言語という六つの情報入力経路(=モーダルチャンネル これも苫米地博士の造語)により得られた情報を処理して、「世界」を認識しています。

私たちにとって目の前の世界とは、どこまでいっても情報だけで構築されている「情報空間」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 その「情報空間」のうち、五感ではっきりと感じられる世界のことを特別に「物理空間」と呼びます。物理空間には物理法則という共通のルールが存在します。それは「制約」や「秩序」と言い表すこともできます。さらには「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」と考えることもできます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

つまり、「物理空間(という情報空間の一部)を底面として、抽象度という軸上に階層性をもって広がっている情報空間」が宇宙の構造なのです。抽象度が上がるほど情報量が減っていくのですから、宇宙は四角錐のような構造とイメージできます。

(物理空間が四角の平面であるという意味ではありません)

 

 

宇宙の構造

 

 

 生命(現象)は、情報空間と(情報空間の底面である)物理空間に、同時かつ連続的に存在しているものです。情報が物理空間に写像としてあらわれた瞬間が「生」であり、物理空間に存在し得なくなった瞬間が「死」といえます。

 

 しっかりイメージしていただくために、PM-01-16(超情報場仮説-6)でも御紹介した認知科学者 苫米地博士の著書(「人間は『心が折れる』からこそ価値がある」PHP)から再度引用いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

 

引用開始

言葉で表現しようとすると、「何となく、レストランとわかる」としかいえませんが、「超情報場」でレストランを認識しているからこそ、物理空間における「レストラン」の存在を認識できるのではないかと考えたのです。

 抽象度の次元を上げていけばいくほど、圧倒的に情報処理が効率化されます。抽象度の高い次元から抽象度の低い次元を見れば、多くの一見ランダムに見える情報を整合的に判断できます。

 たとえば、私たちは平面に描かれたイラストを見ただけでも、それが何かを判断できます。三次元の世界を知っていて圧倒的に多くの情報量を持っているので、二次元のイラストを見ても何であるか想像がつきます。

 我々は三次元の「ボール」を知っていますから、平面の丸い形を見ても、「ボールではないか」と立体物をイメージできます。しかし、もし二次元しか知らない人がいたとしたら、平面の丸い形から、とてもではありませんが立体のボールは想像できないのではないでしょうか。

 同じように、次元の高い「超情報場」で「レストラン」という認識ができあがっている人間だからこそ、物理空間の多種多様なレストランを見て、「ああ、これはレストランだ」と認識できるのではないかと理論化されるのです

引用終わり

 

 

 この引用文中の例えを利用すると、生命(現象)という「三次元のボール」が、イメージ上二次元の平面で表される「物理空間(という情報空間の底面)」を通過することが、「生老病死(人生)」であるといえます

 

平面上をボールが上から下に向かって通過する(横切る)様子をイメージしてください。

 

 

平面に「三次元のボール」の下端が触れた瞬間が「生命の誕生」

通過するたびにだんだん大きくなることが「成長」

半分を過ぎだんだんと小さくなることが「老化(老衰)」

(その過程であらわれる変化が病)

「三次元のボール」の上端が平面から離れた瞬間が「死」

です。 

 

 

 引用文のレストランの例と同じように、「次元の高い『超情報場』で『生老病死(人生)』という認識ができあがっている人間だからこそ、物理空間の多種多様な生き様や死に様を見て、『ああ、これは人生だ』と認識できるのではないかと理論化できる」ことになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

Q-067につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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Q-067:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.4;生命(現象)と病の関係

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.4:生命(現象)と病の関係

 

 前回(Q-066)、抽象度を軸とした宇宙の構造について説明しました。すべては情報(情報空間)で、その底面を特別に物理空間と呼びます。

 生命(現象)も情報であり、全抽象度次元(階層)にまたがって存在しています。その生命(現象)が、写像として物理空間(という情報空間の底面)にあらわれている最初を「生」と呼び、最後を「死」と呼びます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 では、その生命(現象)と病の関係はどのように考えればよいでしょうか?

 

 

前々回(Q-065)のおわり(追記)に記してあるのですが、苫米地式コーチング(&ヒーリング)は西洋哲学と東洋哲学を包摂した立場をとります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

その理論的バックボーンである「超情報場仮説(理論)」では、「情報が物理空間(情報空間の底面)で実体化している」とし、物理的身体を情報の写像とみます。病は相対的な存在であり、物理空間上での自己表現です(もちろん健康も自己表現です)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

違う表現をすると「病とは情報空間のバグ」といえ、仮観的には「何らかの機能・役割」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 苫米地式では、病を絶対的な存在とはみなしません。そればかりか否定的なニュアンスでとらえることもしません。中観の立場をとるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

ネガティブな情動は容易に「ファイト・オア・フライト」を引き起こします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

情動が発火した状態では抽象度とともにIQが下がるため、病を「空(くう)なるもの」とみることも、「高い抽象度次元での情報処理の写像」とみなすことも困難になってしまいます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

苫米地博士は「イヤな気持ちを消す技術」(フォレスト出版)の中で、身に降りかかったイヤな体験や情動を無害化するための「情動を消し去る三つの方法」を記されています。

その方法とは、1)高い抽象度で考える、2)イヤな出来事の記憶に「うれしい・楽しい・気持ちいい・すがすがしい・誇らしい」という情動感覚を結びつける、3)脳を自己発火させる、です。

 詳細はぜひ書籍で確認していただきたいのですが、その実行のための強力な方法としてコーチングがとても有効です。

 

 先程、「苫米地式では、病を絶対的な存在とみなさず、否定的なニュアンスでとらえることもしない」と書きました。それは不完全性が働くからであり、すべて縁起であるからともいえるのですが、「だから、すべてを受け入れ諦めろ」というわけではありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 むしろ反対で、しっかり因果を観て、積極的に書き換えることを促します。なぜなら、ゴールがあるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そして、そのゴールを達成するために健康(の領域でのゴール実現)が必要で、時間の源流となる「病を克服した未来」を先に創造することが重要だからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 車で例えると、「いつもと違う振動」や「聞きなれない音」をきっかけに点検と修理を行うことで事故を未然に防ぐことができます。同様に、“病”をきっかけに「情報空間のバグ」や「(その写像としての)身体のバグ」をちゃんと点検(止観&診察)し、しっかりと修理(書き換え&治療)することでゴール達成のためのバリアを克服し望む未来を手に入れることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 「病は何らかの機能・役割である」というのはそういう意味です。

 反対にいうと、「病すら機能・役割に変えてしまう」ために、「止められてもやりたい(だけど、このままでは叶わない)ゴールが必要」だといえます。

 

 健康とはゴール設定の結果です。

そして、病とはゴール実現のために自我を書き換える大切な縁起です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

(いい言い方ではありませんが、「病はゴールを“現状の外”にするもの」とも表現できます。ベートーヴェンが「第九」を書き上げた“奇跡”は、難聴と肝硬変という“現状の外”への挑戦が生みだしたエネルギーと創造力の結実なのかもしれません)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248557.html

 

 

 「情報空間のバグ」や「何らかの機能・役割」である病を「より高次の抽象度次元(場)で書き換えていく」という感覚を御理解いただけたでしょうか。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6681143.html

 

 

 最後にもう一言。

人はみな自由意志でゴールを設定(更新)することができます。そして、エネルギーと創造性をさらに発揮し、結果として“病”を克服し、“健康”になることができます。

 

 それが苫米地理論を学び、コーチングを実践することで、医師としての私がたどり着いた結論です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 (Q-068につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 

 「情報空間のバグの点検」は「ゴールの再評価」ともいえます。ゴールが間違っていなくても、様々な要因でダイナミックにバグが生まれてしまいます。例えば、「want toがいつの間にかhave toに変わっている」もその一つです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

そういう意味でも「止観」の「一度ちゃんと止まって、しっかり観る」という習慣(ハビット)はとても重要です。観る時のポイントについては後述します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

「(情報空間のバグの写像としての)身体のバグの点検と修理」は医療の役目です。私は苫米地式のマスターヒーラーであるとともに医師でもあります。密教の世界からはじまり、西洋医学・医療を経由し、苫米地情報場ワールドへと学び進んできましたが、「物理抽象度に対しては物理抽象度でしっかり働きかけるべき」という思いは揺らぎません。

「物理次元での医療と並行して働きかけるものが苫米地式」だと私は認識しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854577.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7031387.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

 」とは、「物理次元でのへの働きかけ(医療)」と「情報次元でのへの働きかけ(苫米地式)」が、多次元的かつ同時に行われることで克服できるものだと思っています。

 

 

イヤな気持ちを消す技術(青)



Q-068:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.5;ヒーリングとコーチングの関係

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.5;ヒーリングとコーチングの関係

 

 夢をかなえる方程式「I×V=R」を御存知でしょうか?

 

I」はイメージ(imageまたはimagination)、「V」は鮮明さ(vividness)、「R」は現実(reality)。「まずイメージがあり、その臨場感を上げていくと、そのイメージが現実となる」という意味で、「すべての変化は心の中に生まれて、外に広がっていく」というルー・タイス氏の言葉を理論化したものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 I×V=R」は、コーチとしての感覚でいうと「夢をかなえる方程式」であり「人を救い助けるありがたいもの」ですが、ヒーラーとしての(正直な)感覚では「現状打破を阻む方程式」であり「人を苦しめ続ける厄介なもの」です。

 

 

 コーチングのポイントをシンプルに述べると、「“現状の外”にゴールを設定すること」と「エフィカシーを高めること」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 コーチングが対象としているのは未来。過去は一切関係ありません。

その未来を想像(創造)すること(I:Image,Imagination)がゴール設定であり、未来の臨場感を高めること(V:Vividness)がエフィカシーだとすることができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

“現状の外”、つまりスコトーマに隠れ想像すらできない未来の何かをゴールとして新たに創造し、その臨場感をしっかり高めていくためには、進化した脳である前頭葉(とくに前頭前野)をフル稼働させる必要があります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 反対にいうと、前頭葉(前頭前野)をフル稼働させる準備ができていてはじめてコーチングが可能となり、「I×V=R」を「夢をかなえる方程式」として使いこなすことができるといえます。

 

 

 次にヒーリングについて考えてみましょう。

 

 ヒーリングが必要な状況とはどのようなものでしょうか?

あるいは、ヒーリングを切実に求めているのはどのような人たちでしょうか?

 

 ヒーリングが必要とされるのは「前頭葉(とくに前頭前野)の働きが低下してしまう状況」であり、「(その結果)大脳辺縁系優位になってしまった人たち」です。マズローの「欲求階層説」でいうと下から2層目の「安全の欲求(Safety needs)が満たされていない状況」であり、米CDC的に表現すると「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)に陥った人たち」といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 「ファイト・オア・フライト」に陥る最大の要因は「恐怖」と「不安(=将来の恐怖の予期)」です。それは頭痛など体の不調であったり(身体的苦痛)、苛立ちや孤独感であったり(精神的苦痛)、仕事や家庭、お金の悩みであったり(社会的苦痛)、死の恐怖や生きる意味への問いであったり(スピリチュアルペイン)とどんどん形を変え、しかも複雑に絡み合いながら、何度も押し寄せては人々を苦しめます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 その時の心理状態は、“時間の流れ”でいえば「過去に囚われている状態」であり、“RAS&スコトーマ”の視点でいうと「悲観的なモノばかりにフォーカスし、希望を失っている(ように感じている)状態」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

さらに、“モチベーション”でいうと「have toになっている状態」で、“抽象度”では「下向きに転がり落ちている状況」といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 そんな状況で「思わずビビってしまうようなとんでもない何かを思い描きましょう!」なんて言われたら、困惑したうえにすっかり疲れ果ててしまうはずです。

 

 

前頭葉(前頭前野)をフル稼働させるコーチングを成功させるためには、その前提として大脳辺縁系を落ち着かせる(鎮める)ヒーリングが必要なのです。ヒーリング→コーチングの順に進めることが重要であるといえます。

 

 

 充実した日々を過ごしている方々は「私には関係ない」「ヒーリングは必要ない」と思うでしょうが、そんな方々こそこれからの人生にしっかりと備えておく必要があるといえます。

 

なぜなら、「人は必ず老い、その過程で多くは病になり、そして必ず死ぬ」からです。その事実がスコトーマに隠れ、今はリアルに感じられていないだけです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

 何かをきっかけにスコトーマが外れ四苦(とくに老病死)を実感した瞬間に、「ファイト・オア・フライト」に陥ることになります。そしてその状態が続けば、やがてはより重大な心身の不調を招いてしまうことになるでしょう。

(あるいは、ダークサイドに堕ちることになります)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

 

 

 例として、昨年(2018年)の私の経験をお話しします。

 

 過去のブログ記事でも取り上げましたが、私は、突然「だまし討ち」にあいました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 管理者(病院長)として働いていた病院の顧問弁護士から一方的な通知が届き、経営陣の態度から議論の余地がないことを悟った時、私は崖から突き落とされたような感覚を味わいました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124527.html

 

そして、病院長という機能と医師という役割を突然失った私は、ファイト・オア・フライトの状態に陥りました。幼少の頃の苦しい記憶に襲われ、死を身近に感じました(「赤黒くザビついた銀色」の「鼻をつくにおい」「血生臭い味」「ガシャンという重たい音」「冷たい手触り」を確かに感じました)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854165.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854341.html

 

 マインドについて学ぶようになってからはすっかり忘れていましたが(=スコトーマに隠れていた)、20代から30代前半にかけてはたびたび消化器症状に苦しめられていました(ストレス&アルコールのダブルパンチです)。その頃と同じような重たい吐気が続き、数日間は食事が喉を通りませんでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7555985.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7556082.html

 

 鉛のように重たい体とどんよりしてまとまらない思考を自覚しながら、「ヒーリングとコーチングの関係」を改めて実感しました。

 

 

 コーチングのために、まずはヒーリングが必要

 

 

 繰り返しますが、それは大脳辺縁系優位の情報処理から、コーチングを可能とする前頭葉(とくに前頭前野)優位の情報処理に戻すためです。ヒーリングがしっかりと行われ十分にリラックスした状態だから「自分のリミッターをはずす!」ことが可能になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268324.html

 

では、そのヒーリングのために必要なものとは何でしょうか?

 

 

逆説的に聞こえると思いますが、答えはコーチングです(笑)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

次回(Q-069)、セルフヒーリングとセルフコーチングのコツとともに解説いたします。ぜひその理由について考えてみてください。

 

きっと巨大なスコトーマが外れ、ヒーリング&コーチングのポイントを体感していただけると思います。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 (Q-069につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 


Q-069:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 

 機能性ディスペプシア(FDFunctional Dyspepsia)という疾患を御存知ですか?

 

 …FDとは、食後の胃もたれや早期満腹感(すぐにお腹がいっぱいになる)、食事と関係なく生じる上腹部の痛みや灼熱感、そして吐気や膨満感(お腹が張った感じ)を感じる病気です。1週間に23回以上こういう症状がみられることが1ヶ月程度続く場合に疑われます。

 

 健診を受けた方を対象に行った調査によると、FD症状を自覚している人は1117%。とくに真面目な性格の人やストレスを感じやすい人などに起こりやすいといわれています。

 日本消化器学会 機能性消化管疾患診療ガイドライン2014-機能性ディスペプシア(FD):

 https://www.jsge.or.jp/files/uploads/FDGL2_re.pdf

 

 以前はこれらの症状が続いたとしても、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)などの検査で異常がなければ、「病気ではない」「気のせい」とされていました。

 ところが、検査にて異常がなくても胃の不快な症状(dyspepsia)が継続する場合は「FDと診断して治療しよう」ということになりました。2013年に正式な診断名として認められ、健康保険の対象となっています。

 

 FDが認知されるようになった背景には、「病を物理空間の異常としてだけでなく、情報空間での異常としても捉えよう」という考えがあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

もちろん病だけではなく、体や健康を含む生命(現象)そのものを全抽象度でとらえようとしているはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

それは「西洋医療から東洋医療へのシフトの一端」とみることができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

 そのイメージを明確に理論化したものが、認知科学者 苫米地英人博士が唱える「超情報場仮説(理論)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

 

 前回(Q-068)御紹介したとおり、病院長という機能と医師という役割を突然失った私は、重たい吐気が続き、数日間は食事が喉を通りませんでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14400982.html

 

私の体の変化は、「だまし討ち」によるストレスが「情報空間のバグ」となり、「写像である物理空間にあらわれたもの」と考えられます。医学的には「胃の運動異常」や「知覚過敏」と表現しますが、その因は情報空間にあります。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445330.html

 

 幸い1週間ほどで症状はすっかり治まりましたが、もしも情報空間のバグを解消できなかったならば、きっと脳や体のバグ(器質的異常)としてあらわれていたに違いありません。

「情報的な心の傷が、物理的な脳の傷となる」ことは、現代の医学研究が明らかにしつつある科学的事実です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10114934.html

 

 

 ところで、前回(Q-068)は「コーチングのために、まずはヒーリングが必要」ということと「そのヒーリングのために、じつはコーチングが有効」ということを書きました。矛盾を感じたと思いますが(笑)、その理由はわかりましたでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14400982.html

 

 理解のヒントは「I×V=R」にあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

 前回はヒーリングとコーチングの関係についてまとめました。その中で、「I×V=R」は「夢をかなえる方程式」であり「人を救い助けるありがたいもの」ですが、一方で「現状打破を阻む方程式」であり「人を苦しめ続ける厄介なもの」でもあると書きました。

 

 「現状打破を阻む方程式」であるのは、「何らかのネガティブなイメージ(I)の臨場感が高く(V)、それが現実となっている(R)」からです。そして、「人を苦しめ続ける厄介なもの」となるのは、「そのネガティブな現実(R)に恒常性維持機能(ホメオスタシス)が働いているから」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 それは大脳辺縁系優位の情報処理が継続する状態であり、「ファイト・オア・フライト」から抜けられない状況。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 そのような場合、コーチングのある“ポイント”が役にたちます。そのポイントとは「バランスホイール(バランスの輪)」です。

 

 

 コーチングの要諦は「“現状の外”にゴールを設定すること」と「エフィカシーを高めること」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 そのゴールを人生のあらゆる領域に幅広く設定することが「バランスホイール」です。

例えば、職業、家庭、趣味、健康、ファイナンス、身近なコミュニティへの貢献、社会への貢献、生涯学習、老後、人間関係、精神性などの大きなカテゴリーがあり、その一つひとつの中にさらにサブゴールを設定していきます(達成しそうになったら、再設定していきます)。

そうすると20個以上のゴールができあがっていきます。その一つひとつが「I」であり、「R」となりうるものです。

 

つまり、I」の数だけ「R」を、すなわち現実となりうる可能世界(可能性)を持つことができるのです。

 

ネガティブな現実(R)から脱出するのは、それ(ネガティブ)を生みだす「I」とは違うカテゴリーの「I´」へジャンプするだけです。

私の例でいうと、「職業」や「ファイナンス」のゴール(が生み出す世界)から離れ、「趣味」や「家庭」のゴール(が生み出す世界)へとフォーカスすることでFD症状が軽減していきました。

わかりやすいようにセルフトークにすると、「驚いたけどおかげで時間ができてラッキー!せっかくだから○○をして、家族とも楽しんじゃおう!!」という感じです。

 

 

以上をシンプルにまとめると、問題(ファイト・オア・フライト)が生じた時は、1)バランスホイールを意識し、違うカテゴリーのゴールにフォーカスする(セルフコーチング)2)認識(意識)する世界を変えつつ大脳辺縁系優位を前頭葉優位に戻す(セルフヒーリング)3)前頭葉優位にもどったら問題が生じた領域のゴールを再検証(再設定)する(セルフコーチング) ...という流れです。

 

ゴールの再検証時には、仮説をたて、トゥイーキングを行います。

私の例でいうと、「The Power of MindⅠ」第六章および第七章が 3)のセルフコーチングに相当します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124527.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124528.html 

 

バランスホイールを常に意識し、そして偏りなくゴールを達成していくことは、とても重要なことです。じつは、それは「ヒーリングのコツになる」といった小さな話では終わりません。

 

その“バランスホイールの先にあるもの”については、最終回(Q-071)で「バランスホイールの重要性」とともに考察します。

 

次回(Q-070)は、いよいよ(ようやく)いただいた御質問に具体的に回答いたします。ぜひ“バランスホイールの先にあるもの”についても考えながらお読みください。

 

Q-070につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

本文中に「以前はこれらの症状が続いたとしても、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)などの検査で異常がなければ『病気ではない』『気のせい』とされていました」と書きました。

 

物理空間にあらわれていないものを「気のせい(=情報空間のバグ)」とみる感覚は正しいといえます。その時「だから、医療とは関係ない」「だから、病気ではない」とするのではなく、情報空間の書き換えに導けることがこれからの医療のブリーフシステムになることを私はイメージしています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

その鍵となるコーチングを“いのちの現場”にしっかりと届けるために活動しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 


Q-070:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法

 

いよいよ(ようやく)御質問に具体的に回答いたします。

 

御質問をいただいた際、じつは、私はすぐに専門医の受診を勧めました。「何カ月も続く頭痛」の原因として、脳腫瘍や動脈瘤など治療を要する重篤な疾患の可能性があるからです。

私は「とは、『物理次元でのへの働きかけ(医療)』と『情報次元でのへの働きかけ(苫米地式)』が、多次元的かつ同時に行われることで克服できるものである」と思っています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html

 

 御質問者はちゃんと医療機関を受診された上で、私に質問をしてくださっていました。幸い物理空間に器質的異常がなかったことを確認したうえでの回答であることを御理解ください。

 

 

Q:現状、ゴールとの乖離によっておそらく認知不協和の状態にあるのですが、頭痛が何カ月も続く状態です。ゴールはとてつもなくWANTTOなのですが、辛いとアファメーションをしてしまいます。

 認知不協和がゴールにとって大切だとのことですが、このような状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよろしいでしょうか?

 また対処としましてリラックスできる呼吸の無意識化につきまして、何かご教示頂ければありがたく存じます。よろしくお願いします。

 

A:御質問者は理解されていますが、「認知的不協和」は決して悪いことではありません。ゴールを設定した人に起こる認知的不協和は、エネルギーと創造性の源になります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 ただし、その不協和の状態はいわゆる「ストレス状態」であり、そのまま無理を続けると影響が物理空間にも及びます。そうなるとゴール自体がいくらwant toでも、いつの間にかhave toに変わってしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

縁起をベースとする苫米地式で考えると、頭痛などの症状には「警告(=スコトーマを外すきっかけ)」という機能・役割があるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 

 したがって「辛い」と感じる時は、ゴールに向かうプロセスを止めて、再検討する必要があるといえます(止観)。御質問者の場合、情報空間をきちんと観たうえで「ゴールはとてつもなくWANTTO」と再確認されていますのでOKです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 アファメーションは、直訳すると誓約や宣誓のことです。アメリカで生まれたコーチングプログラムは言語に重きを置いています。その核心テクニックがアファメーションです。

 言葉は必ずイメージを想起させ、イメージは必ず情動を引っ張りだします。それが言葉の持つ力です。その言葉の力(喚起力)を利用するアファメーションは、ゴールの世界の自分の姿を言葉にして毎日読みあげます(起床時と就寝前が特に重要)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html

 

 「辛いとアファメーションをしてしまいます」ということですが、認知的不協和が生じていると自身で分析したゴールに関するアファメーションであれば、過度の負担になっているのかもしれません。

 その場合、違う「I´」へ、すなわち違うゴールの世界にジャンプしてください。例えば、「職業」や「社会への貢献」において認知的不協和による頭痛が生じているのであれば、「趣味」や「家族」といったゴールに関してアファメーションやビジュアライゼーションをすることをお勧めします。

 

 よって、認知的不協和(ストレス)が身体化している状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションとは

 

(そのゴールに関しては)アファメーションやビジュアライゼーションをしないこと」です。

 

 

ゴールは人生のあらゆる領域にたくさん(気軽に)設定するものです。ぜひ、普段はフォーカスしていなかった領域(カテゴリー)を意識し、ゴール設定とその臨場感の強化(アファメーション、ビジュアライゼーション)を楽しんでください!

 

そうしているうちに、きっと頭痛は軽減するはずです。

(もし、それでも軽減しない場合は、再度専門医を受診することをお勧めします。私が医師になった頃は慢性/再発性頭痛の治療は難しかったのですが、今は著効する薬があります)

 

 

 最後に認知科学者 苫米地英人博士の「新・夢が勝手にかなう手帳 2018年度版」から引用します。ちょうど御質問をいただいた11月の「Monthly Dr.Tomabechi’s Column」中の文章です。

 

 

 引用開始

 ストレスがなければ、成長できない

 

 ゴールが設定できて、ゴールに向かって突き進んでいるときは、want to(したいこと)だらけで、ストレスがないのか?

 もちろんそんなことはありません。ストレスはあります。いや、むしろストレスが成長を促進します。情報空間をゴールの方向へ移動していくということは、成長しているということです。

 ストレスがなければ、成長もできません。野球選手はベンチではリラックスしてもよいのですが、バッターボックスでは適度な緊張と集中が不可欠です。それはストレス状態です。そのストレスが選手を成長させてくれるのです。もしストレスがなければたとえばバッターボックスに立っても、打ちやすいところに打ちやすい球が毎回来るような練習を積み重ねても、成長はできません。厳しいコースをついてくる速球や変化球で繰り返し練習するからこそ、そのストレスが選球眼を養い、選手としての成長を促すのです。

 ただし、have to(しなければならないこと)によるストレスは不要です。でも成長に不可欠なストレスは歓迎するべきなのです。ストレスがなければ生命も進化しませんし、我々も成長できないのです。

 戦国武将の山中鹿助(しかのすけ)のように、「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と叫んでみましょう。山中鹿助はゴールを設定し、そのゴールを達成する近道が七難八苦を得ることだとわかっていたのでしょう。

 必要なストレスは感じて当然です。ワクワクするだけでなく、絶望感や悲嘆にくれることもあるでしょう。大きなストレスにつぶされそうになることも何度もあるかもしれません。

 しかし、それはゴールへ向かって移動しているゆえのリアクションであり、七難八苦が来るということは、ゴールに向けて移動できているためだと考えてもよいかもしれないのです。

 引用終わり

 

 

 ぜひ山中鹿助になった気分で「私に頭痛を与えてくれてありがとう!」と叫んでみてください(笑)!

 

 症状が強い時は辛いでしょうが、その頭痛は「ゴールへ向かって移動しているゆえのリアクション」であり、頭痛があるということは「ゴールに向けて移動できているためだと考えてよい」のです。博士もそうおっしゃってくださっています。

 

 ぜひバランスホイールを意識してください。

それはあなたの認識する宇宙を広げる行為でもあります。頭痛をきっかけにスコトーマが外れ、宇宙がさらに広大になるのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 頭痛はその“きっかけ”という役割・機能として存在しているのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

「リラックスできる呼吸の無意識化のコツ」について、次回(Q-071、最終回)まとめます。それは宇宙をさらに豊かにする大切なきっかけとなります。さらには、前回(Q-069)の最後で触れた「バランスホイールの重要性」とも大いに関係します。

ぜひ“バランスホイールの先にあるもの”ついて考えてみてください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 

 (Q-071につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2018



Q-071:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.8;「リラックスできる呼吸の無意識化」のコツとその先にあるもの

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。

シリーズ(計八本)でお届けします。

Vol.1 はじめに(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html

 

 

Vol.8;「リラックスできる呼吸の無意識化」のコツとその先にあるもの

 

 今回でこの連載は最終回です。いただいた御質問の最後の部分に回答いたします。

 

 

Qまた対処としましてリラックスできる呼吸の無意識化につきまして、何かご教示頂ければありがたく存じます。よろしくお願いします。

 

A:私は、「リラックスできる呼吸の無意識化のコツ」とは 「呼吸を意識に上げること」だと考えています(笑)。

 

 

 何かを覚える時、最初はぎこちなかったのが、だんだんスムーズに行えるようになっていった経験はありませんか?

 

それは意識して行っていたことが、無意識に行えるようになった(考えずにできるようになった、体が覚えた)ということ。

 

 無意識化は「並列処理のコツ」といえます。

 

 その時にマインドでおこっているのは「ゲシュタルトの構築」です。

 ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりです。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 例えとして、自動車学校に通ったときのことを思い出してください。

まず車の運転に必要な知識を学びます。車の構造から具体的な操作方法、ルールなどです。

ひととおり学んだ後実技に入ります。最初に車を運転した時はかなりぎこちなかったですよね。「まず安全確認をして、クラッチを踏んで、ギアをローに入れ、それからアクセルを踏み込みつつクラッチを戻し」など、次に行うことをひとつひとつ考えながら運転していたはずです。

アクセルの加減が強いとクラッチが滑り、弱いとエンストすることを経験し、アクセルを踏み込んだ時の加速の感触、ブレーキを踏みこんだ時の制動の感覚などを体験し記憶しながら「車の運転」を覚えていきます。

 

では、車の運転がぎこちなかった頃とスムーズになった今では何が違うのでしょうか?

 

答えはマインド(脳と心)の使い方です。

 

ぎこちなかった頃は、ひとつひとつの動作を意識して行っていました。思考のパターンは論理的(または言語的)で、その処理はシリアル(直線的)に行われています。

ところが上達するにつれて、運転を無意識下で行うようになります。いちいち次の動作を考えなくても「手足が勝手に動く」状態です。思考のパターンはイメージ的(非論理的、非言語的)で、その処理はパラレル(並列的)に行われています。

その感覚を、ブルース・リーは「考えるな、感じろ(Don’t think. Feel)」と表現しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

人によってタイミングはいろいろでしょうが、スムーズに運転できるようになり「慣れた」と感じるようになった頃には、必ず意識下の処理から無意識下の処理に変わっています。

その時にゲシュタルトが新たに構築されています。

 

アップル社の共同創設者 スティーブ・ジョブス(19552011年)が、2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った講演で語った「connect the dots」という言葉は、ひと回り大きなゲシュタルトで物事をとらえることの重要性を語った言葉です。点と点をつないだ“より大きな視点”をもつことができると、一見バラバラに見える事柄を見て、その中に共通の法則を見いだすことができるようになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 「ひと回り大きなゲシュタルトで物事をとらえる」「より大きなゲシュタルトを再構築する」というのは、「抽象度を上げる」ことに相当します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 つまり、「ゲシュタルト能力」と「抽象度を上げることができる能力」は同義です。そして、その能力こそが、私たちが「知らないことは認識できないのに、新しい知識を得ることができる秘密」です。それは真の教育のプロセスで「人間形成」とともに獲得していくものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

前置きが長くなりましたが、苫米地博士の読者である御質問者が、「ゲシュタルトの構築」を意味する「無意識化」を重要視する気持ちはよく理解しています。

そのうえで、あえて「リラックスできる呼吸の無意識化のコツは呼吸を意識に上げること」とするのが私の答えです。

 

 

 車の運転と違って、呼吸はもともと無意識下で行っています。この世に生まれでた赤ちゃんが、「さぁ~、肺呼吸するぜ~」と思いながら泣くはずがありません。呼吸は最初からホメオスタシス活動なのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 ただし、ここでいうホメオスタシスとは物理次元でのもの。

 

 呼吸というバイタルな(命に関わる)ホメオスタシス活動を意識に上げることは、物理空間から離れ情報空間に移行することを意味しています。逆腹式呼吸はさらに「身体操作もかえることで情報の取り入れ方を変える」方法です。

それは「Rのゆらぎ」を生みだし、抽象度を上げるための意識状態(変性意識)を自らつくりだす重要な技です。

 

 

 呼吸を意識に上げることで深めた変性意識を使って、自身をさらなるリラックスに導いていく

 

 

 「呼吸を意識に上げること」が「リラックスできる呼吸の無意識化のコツ」であるという感覚を御理解いただけたでしょうか。

 

 私はずっと、このことは守秘義務内容の秘伝中の秘伝だと思っていました。一昨年(2017年)、なんと苫米地博士御自身が著書の中で開示されました。「完全版変性意識入門 自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社)です。その本には私のインタビュー記事も掲載されています(「医師の目からみた気功」)。ぜひ御確認ください。

余談ですが、呼吸法については「洗脳護身術」(開拓社より再販)に詳しくまとめられています。

 

 

では、最後に「バランスホイールを常に意識し、そして偏りなくゴールを達成していくことはとても重要なこと」という点について説明します。Q-069の最後では、それが「ヒーリングのコツになる」といった小さな話でおさまるものではないことをお伝えしました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 

「バランスホイールの重要性」とは、「ゴールの数だけゲシュタルト(世界)が生まれ、それが現実化していく過程で、ゲシュタルト同士がつながりますます豊かになっていくこと」です。

 

複数のゲシュタルト(世界)を同時に認識しバランスをとる意識状態は、深い変性意識状態になることで可能となります。その変性意識生成のポイントが呼吸です。

 

ふだんは意識していない呼吸を意識に上げるうちに深い変性意識状態になり、ゴールの数だけ生まれる広大な世界(ゲシュタルト)を同時に観て、バランスをとれるようになるのです。

 

複数の世界(ゲシュタルト)を同時に観ている間に、より大きなゲシュタルトが構築されていきます。それは「抽象度が上がる」ことでもあります。

 

そうやって抽象度を上げ続けると、宇宙のトップである空(くう)に到達するはず。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 すなわち、“バランスホイールの先にあるもの”とは、空への到達であり、覚りです。

 

 

以上が私の回答です。

西洋医学と東洋医学の違いを明らかにし、ヒーリングとコーチングの関係を考察しました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツ、そして“バランスホイールの先にある空”を感じていただけたらうれしく思います。

御質問、ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 苫米地博士が公に開示された情報の範囲内での回答です。

苫米地理論は「超情報場仮説(理論)」の次のパラダイムに入っています。新たな理論は、ワークスDVD17弾「分散動的自己構成エネルジーア 自律知能化と生命素粒子そして進化」やフォレスト出版の教材「ダヴィンチ脳2 ~超次元生命情報場~」などで学ぶことができます。

 

 

リミッターをはずす&ワークスDVD17&ダヴィンチ脳2



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