苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

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F-044:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 前編:布施

 

 この世は無常です。

 

 生じたものには、必ず滅するときがやってきます。

 生あるものには、必ず死が訪れます。

 

 その死までの道程に深く関わる医療・介護現場では、辛いことですが、老病死がとても身近に感じられます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

 医師としての本音でいえば患者さんにはいつまでも元気でいてもらいたいのですが、自然な(そして楽な)最期を迎えられるようにお手伝いすることも、私たちの大切な機能・役割だと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

先日、穏やかな看取りに立ち会いました。

 

患者さんは70代の男性でした。詳しくは書けませんが、アルコール依存が原因で家族とは疎遠だったようです。

 

その患者さんは、肺炎を繰り返すたびに老衰が進行していきました。血液中の酸素量を示す酸素飽和度(SpO2)の低下があり、酸素吸入を必要とする時間がどんどん増えていきました。

 

でも、そんな状況にもかかわらず、私が診察に伺ったときはいつも、とびきりの笑顔で迎えてくださいました。

 

死の2週間前からは、とてもとても辛そうな呼吸をされていました。

しかし、スタッフには必ず笑顔で応えてくださいました。死のほんの直前まで。

 

そんなあたたかい看取りに携わりながら学び考えたことを、3回に分けてまとめます。初回のテーマは「布施」です。

 

 

 「布施(ふせ)」とは、「分け与えること」です。

 

「お布施」と聞くと金品を提供することを思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、それは数ある布施のひとつで財施(ざいせ)といいます。他にも法施(ほっせ:教えること)、無畏施(むいせ:恐怖心を取り除くこと)などがあり、その三つのことを三施(さんせ)と呼びます。

 

この布施とは、迷いの世界から悟りの世界へ至るための菩薩の修行のひとつとされています。その修行を波羅蜜(はらみつ)といい、大乗仏教では六つの実践を六波羅蜜(ろくはらみつ)としてまとめています。

 

六波羅蜜とは、布施波羅蜜(ふせはらみつ)に加え、

 

持戒波羅蜜(じかいはらみつ:戒を守ること=自分をコントロールすること)、

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忍辱波羅蜜(にんにくはらみつ:怒りや恨みの心を抱かず寛容であること=すべてが空<くう>であることを理解し、情動をコントロールすること)、

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精進波羅蜜(しょうじんはらみつ:ゴールに向かってどんどん進んでいくこと)、

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禅定波羅蜜(ぜんじょうはらみつ:瞑想すること=さらに抽象度の高い思考を行いながら、縁起空間をしっかりと観ること)、

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

智慧波羅蜜または般若波羅蜜(ちえはらみつ、はんにゃはらみつ:諸法の究極的な実相を見極め、真理を悟ること=時空を超え、中観宇宙を自由自在にうみだすこと)

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です。  

 

 

 話を布施に戻すと、釈迦は人に与える金品や知識がないという人のために「無財の七施」を説かれています(雑宝蔵経、ぞうほうぞうきょう)。その七施とは下記の七つの行為です。

 

 眼施(げんせ、がんせ:やさしいまなざし)

 和顔施(わがんせ:和やかな明るい顔)

 言辞施(ごんじせ:やさしい言葉)

 身施(しんせ:行動での奉仕)

 心施(しんせ:慈悲心での気配り)

 牀座施(しょうざせ:たとえば席や場所を譲る行為)

 房舎施(ぼうじゃせ:たとえば自身の家を休憩・宿泊のために提供する行為)

 

 事情により、私は子どもの頃より真言宗のお寺に通っていました。そこで法主の池口恵観先生から多くのことを学びました。私が医師を志すようになったのも恵観先生との御縁からです。

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 当時子どもだった私には、提供する金品(財施)や知識(法施)はありませんでした。そのため自然に「無財の七施」に取り組むようになりました。恵観先生から「和顔愛語」の大切さを教えていただいたこともあり、七施は私のブリーフシステムとなりました。

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 今回取り上げている患者さんの姿は、まさに眼施であり、和顔施でした。看護・介護する者に、とてもあたたかい無言のメッセージとして伝わっていました。

 

残念ながら、身体的にはとても苦しいはずなのにどうしてあのような素敵な笑顔が続けられたのかを伺うことはできませんでした。しかし、たとえ働けなくなっても、たとえ動くことさえできなくなっても、布施という機能は最後まで発揮することができるという確信を得ることができました。患者さんにはとても感謝しております。

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 ところで、最新の医学研究を学ぶうちに、「無財の七施」には人間社会にとってとても重要な意味があることを実感するようになりました。

 これから2回にわたって、とくに眼施や和顔施に隠されている科学的事実について考察していきます。次回(F-045)のテーマは「ブラインドサイト」です。

 

 

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F-045:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 中編:ブラインドサイト

 

 この世は無常です。

 

 生じたものには、必ず滅するときがやってきます。

 生あるものには、必ず死が訪れます。

 

 その死までの道程に深く関わる医療・介護現場では、辛いことですが、老病死がとても身近に感じられます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

 医師としての本音でいえば患者さんにはいつまでも元気でいてもらいたいのですが、自然な(そして楽な)最期を迎えられるようにお手伝いすることも、私の大切な機能・役割だと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

先日、穏やかな看取りに立ち会いました。

 

患者さんは70代の男性でした。詳しくは書けませんが、アルコール依存が原因で家族とは疎遠だったようです。

 

その患者さんは、肺炎を繰り返すたびに老衰が進行していきました。血液中の酸素量を示す酸素飽和度(SpO2)の低下があり、酸素吸入を必要とする時間がどんどん増えていきました。

 

でも、そんな状況にもかかわらず、私が診察に伺ったときはいつも、とびきりの笑顔で迎えてくださいました。

 

死の2週間前からは、とてもとても辛そうな呼吸をされていました。

しかし、スタッフには必ず笑顔で応えてくださいました。死のほんの直前まで。

 

そんなあたたかい看取りに携わりながら学び考えたことを、3回に分けてまとめます。前編(F-044)は「布施」がテーマでした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142143.html

 

 今回は「ブラインドサイト」です。

 

 

 ブラインドサイト(blindsight)は、「ブラインド(blind)=盲目」の「サイト(sight)=視覚」で、「盲人の視覚」のことを指します。

 

「目が見えない人の視覚って?」と疑問に思う方が多いと思いますが、イギリスのL.バイスクランツという研究者が1970年代に明らかにした科学的事実であり、「盲視」と訳されます(誤解を防ぐため、このブログではブラインドサイトとします)。

 

 2012年に放送されたNHKスペシャル「ヒューマン なぜ人間になれたのか」内で、脳卒中で視力を失った男性が取り上げられました。

 男性は視覚野が損傷しているので、映像を処理し認識することができません。□や〇などの記号を見せても見えないと答えるのですが、なぜか人の表情だけは読み取ることができます(=ブラインドサイト)。

 ブラインドサイト患者の脳の活動を調べると、表情を読み取るときには視覚野ではなく扁桃体が活動していることが明らかになりました。

 

扁桃体は大脳辺縁系の一部で、大脳の古い部分にあたります。魚類や両生類といった進化の古い段階の生物にもあります。その働きは情動反応の処理と記憶(詳しくは「情動的な出来事に関連付けられる記憶の形成と貯蔵」)で、命に関わる危険な(vitalな)情報を処理する大切な場所です。

進化した脳を持つ人間にとっても扁桃体は重要な場所で、危機に遭遇した時には扁桃体を含む大脳辺縁系がより進化した部位である前頭葉(とくに前頭前野)よりも優位に働きます。それを「ファイト・オア・フライト(fight or Flight)」と表現します。

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 研究によって、人間においては、網膜からの視覚情報が視覚野に向かう既知のルートだけではなく、直接扁桃体に向かう別ルートが存在することがわかりました。そのため視覚野の機能を失っても、扁桃体で人の表情を判断することができるのです。

 

 この事実は、人は無意識に他人の表情を分析し、記憶と照らし合わせながら心を推測していることを示唆します。

 

 番組(NHKスペシャル)では、「人間はその歴史の初めから仲間との協力が必要なので、相手の内にある感情を読み解く能力を身につけた。これは集団で生きていく仕組み、つまり、人間を人間たらしめている能力である」と結論づけていました。

 

 英ウェールズ大学の研究によると、相手が無表情な場合は、対象が男性か女性かに関わらず感情を読み取りづらいといった傾向が確認されたということです。

反対に、顔に明確な感情(怒り、喜び)を示した人の顔を見せた場合は単なる当てずっぽうを上回る正解率を示し、また同様に悲しい顔とうれしい顔、怯えている顔と幸せそうな顔といった感情表現の場合でもほぼ同様の確率で正解したそうです。

それらを動物に置き換えると、例えば襲いかかろうとしているのか、そうでないのかなどを見分けることはできなかったことが報告されています。

 

 私たち人間は、無意識に相手の表情を読み取り、記憶と照合しながらその状況を評価しているのです。それは「ファイト・オア・フライト」のジャッジのためともいえます。
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 では、ブランドサイトという人の能力を理解した上で、前回御紹介した「眼施」や「和顔施」を考察するとどのようなことがいえるでしょうか?

 

 

 答えは、「相手を人間らしくさせる(人間にもどす)」です。

 

 怒りや悲しみの表情を見て扁桃体が発火すると、容易に情動優位になってしまいます。自律神経の働きでいうと、交感神経優位となります。コーチング用語でいえば、コンフォートゾーンから外れた状態です。いずれも高ストレスによりIQが低下します。進化の過程でいえばサルやゴリラレベルに(一時的に)退化した状態といえます。

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 反対に、表情から喜びや楽しさ、うれしさを読み取ると、扁桃体の発火は起こらずリラックスした前頭前野優位の状態を維持できます。仮に何らかのストレス状態にあったとしても、笑顔を見ることで「ファイト・オア・フライト」の扁桃体優位の状態から脱することができるようになります。皆さんは相手の笑顔を見て、心が軽くなった経験はありませんか?

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 私は、ありがたいことに、「先生を見るだけでよくなる」「先生と話をすると痛みがとれる」とよく言っていただきます。それは、私が相手のマインド(脳と心)に働きかけて扁桃体の発火を鎮めているからかもしれません。縁起空間を観察しつつ、真言密教的に表現すると加持、道教的にいうと気功を無意識下で行うことは、私のハビット(ブリーフシステムの行動への表れ)となっています。

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 相手を自然に笑顔にする「眼施」や「和顔施」は、自分自身が心から笑顔でいられるから可能になります。happyであり、well-beingであるから実現します。

 

 happyでいられるのは、本当にやりたいことを自由意志でゴールとして設定し、その実現に向けて全力で(かつ自然に)生きているからです。

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 そのゴール設定は、コーチングを学び、実践することで可能となります。

 

 

…次回F-046)は、眼施や和顔施に隠されている科学的事実についてさらに考察を続けます。テーマは「ミラーニューロン」です。

 

 

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F-046:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 後編:ミラーニューロン

 

 この世は無常です。

 

 生じたものには、必ず滅するときがやってきます。

 生あるものには、必ず死が訪れます。

 

 その死までの道程に深く関わる医療・介護現場では、辛いことですが、老病死がとても身近に感じられます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

 医師としての本音でいえば患者さんにはいつまでも元気でいてもらいたいのですが、自然な(そして楽な)最期を迎えられるようにお手伝いすることも、私の大切な機能・役割だと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

先日、穏やかな看取りに立ち会いました。

 

患者さんは70代の男性でした。詳しくは書けませんが、アルコール依存が原因で家族とは疎遠だったようです。

 

その患者さんは、肺炎を繰り返すたびに老衰が進行していきました。血液中の酸素量を示す酸素飽和度(SpO2)の低下があり、酸素吸入を必要とする時間がどんどん増えていきました。

 

でも、そんな状況にもかかわらず、私が診察に伺ったときはいつも、とびきりの笑顔で迎えてくださいました。

 

死の2週間前からは、とてもとても辛そうな呼吸をされていました。

しかし、スタッフには必ず笑顔で応えてくださいました。死のほんの直前まで。

 

そんなあたたかい看取りに携わりながら学び考えたことを、3回に分けてまとめます。前編(F-044)は「布施」、中編(F-045)は「ブラインドサイト」がテーマでした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142143.html

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 今回は「ミラーニューロン」です。

 

 

 人間の脳にはミラーニューロンというものがあります。人間が認識や理解を共有することができるのも、言語を獲得することができたのも、このミラーニューロンのおかげです。

 

以下、Wikipediaから引用します。

ミラーニューロン(英:Mirror neuron)は霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動するときと、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように“鏡”のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている。このようなニューロンは、マカクザルで直接観察され、ヒトやいくつかの鳥類においてその存在が信じられている。

(中略)

ミラーニューロンの機能については多くの説がある。このようなニューロンは、他人の行動を理解したり、模倣によって新たな技能を修得する際に重要であるといえるかもしれない。この鏡のようなシステムによって観察した行動をシミュレートすることが、私たちの持つ心の理論の能力に寄与していると考える研究者も存在する。また、ミラーニューロンが言語能力と関連しているとする研究者も存在する。さらに、ミラーニューロンの障害が、特に自閉症などの認知障害を引き起こすという研究も存在する。しかし、ミラーニューロンの障害と自閉症との関係は憶測の域を出ておらず、ミラーニューロンが自閉症の持つ重要な特徴の多くと関連しているとは考えにくい。

 

ミラーニューロン(マカクザル、from Wiki)

マカクザルの新生児が相手の表情を真似ている


 引用終わり

 

 

シンプルにまとめると、相手の行動と同じ行動をするための神経回路網がミラーニューロンです。

例えば、目の前の人が右手を上げたのを見た場合、視覚野が発火するだけでなく、運動野も発火していると考えられています。まるで、自分が右手を上げているかのように。

 

つまり、何かの行動を見たとき、あたかも自分がそれを行っているように、人の脳は神経活動をしているのです。

例えば、勇敢な行動をとる人を見た場合は自分もその勇敢な行動をとったように脳は情報処理を行います。逆に、口汚く罵る人を見てしまった場合、まるで自分自身が口汚く罵っているように情報処理が行われてしまいます。

 

「仁義なき戦い」などの任侠映画を観終わった大人達が、肩で風を切るように歩く様子をおもしろいと思いながら見ていた子供の頃の記憶があります。歩容の変化は(変性意識と臨場感で説明することも可能ですが)ミラーニューロンによるミラーリングにより起こっていたと考えられます。もちろん、その様子を観察していた私の脳でもミラーニューロンが発火していたはずです。

 

以前のブログ記事で、「観測者(認識主体)の知識・知能が上がれば上がるほど観測(認識)される宇宙は『たいしたことがある』ものになるという可能性」についてまとめました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9672202.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963314.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400813.html

 

その「『たいしたことがある』ものになるという可能性」は、ミラーニューロンによって周囲の人々に広がります。

そして、その広がりをきっかけとした周囲の人々のそれぞれの知識・知能の向上を、今度は“私”がミラーリングすることで(自分の)知識・知能がさらに向上し、観測される宇宙がさらに「たいしたことがある」ものになっていきます。

 

周囲を「宇宙」と表現すると、「自分」をアップデートすることで「宇宙」をアップデートすることができ、アップデートした「宇宙」から(ミラーニューロンにより)影響を受けることで「自分」をさらにアップデートできる

 …それがミラーニューロンを持つ人間と宇宙の理のようです。まさに縁起です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

人間は、ミラーニューロンを持つ

 

ミラーニューロンを進化・向上の方向にどう導くか? 

その鍵がコーチングにあると、私は確信しています。

 

 

 ゴールに向かい生きる充実感が自然に笑顔となってあらわれる

 その笑顔が関わる人たちへ伝わり(ブラインドサイト)、あたたかい働きかけとなり(布施)、まわりを徐々に笑顔に変えていく

 まわりが笑顔にあふれ、ますます自身も笑顔になる(ミラーニューロン)

 その笑顔の輪の広がりの先に、各人の心の平和があり、世界の平和がある

 

 

 以上が、笑顔のままお亡くなりになった患者さんの看取りに携わりながら学び考えたことです。

 

 

笑顔は万国共通のパスポート

by 斎藤茂太

(精神科医、19162006年)

 

 

 笑顔とは、平和な世界(未来)へ“入国”するための、誰もが持つことができる、大切なパスポートなのかもしれません。

 

 

Peace begins with a smile

by Mother Teresa

(カトリック教会の修道女、19101997年)

 

 

 

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