苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:F:フリーテーマ > 言葉(名言)・人物

F-108700脚のイームズチェア

 

 私は鹿児島に生まれ、今も鹿児島を中心に活動しています。

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 病院長として働いていた2009年に認知科学者 苫米地英人博士と情報的に出会い、その後博士のセミナーやライブに参加するために東京に向かうようになりました。特に認定コーチとなった2015年は、月に23回は東京に行っていたはずです。

 もちろん移動は飛行機。霧島連山を眺めながらのんびり搭乗を待つ時間は、今でもとても心地のよいpreciousな時間です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 今回は、その搭乗待ち中に利用している椅子にまつわる話です。

 

 先日、鹿児島空港の出発ロビーの椅子が、じつはマニア憧れの名作家具「イームズ シェルチェア」であることを知りました。1972年(昭和47年)の開港時に納品された800脚のうち約700脚が今も使われているそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 椅子の名前は米国の工業デザイナー チャールズ&レイ・イームズ夫妻に由来します。主に195070年代に活躍したデザイナーですが、1990年代半ばにブームが再燃し、その人気は現在も続いているそうです。

 

 興味深いのは、空港に納入された当時は「名作家具」とは認識されていなかったということ。南日本新聞によると、設計会社からの提案を受けて耐久性の面から導入を決定したそうです。

 年数がたち劣化がめだつようになると、革張りが破れたものから順次廃棄されていきました。当初の800脚のうち100脚ほどを廃棄処分した頃にブームが到来。「これほどのシェルチェアがまとまって残る場所は他にない」と雑誌に相次ぎ取り上げられたことから、廃棄せずに革を張り替えながら維持する方針に変更されたということです。

 

 これは「目の前の世界(宇宙)は、観測者(認識主体)と目の前の事象の双方向の縁起により存在する」という理と関連しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 詳しくは「レンブラントの絵が44年ぶりに発見された」というニュースを取り上げた下記ブログ記事で解説しています。ぜひ「観測者(認識主体)の知識や知能が上がれば上がるほど観測(認識)される宇宙は『たいしたことがある』ものになるという可能性」を感じてください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

 

 

 先月東京に出張した際には、いつもより早めに空港に行き、シェルチェアにゆっくりと腰かけてみました。イームズ夫妻の情報場にアクセスしながら。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 

 チャールズ・イームズ(19071978年)は、1925年から1928年の間、奨学金を受けセントルイス・ワシントン大学建築学科に通っていたそうです。ところが、研究課題として「近代建築の三大巨匠」の一人 フランク・ロイド・ライト(18671959年)を取り上げることを教授に提案したことで退学処分となってしまいます。「彼のモノの見方はモダンすぎる」という教授のコメント(退学処分理由)が記載された文書が残っているそうです。

まさにドリームキラー!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 世界恐慌も重なり生活に困ったイームズでしたが、モダニズム建築への情熱は失いませんでした。1936年にクランブルック美術学院(ミシガン州)に入学し、1940年にニューヨーク近代美術館で開催された「オーガニック家具デザイン」コンペにおいて6部門中2部門で優賞します。

 1943年に妻とチャールズ&レイ・イームズ事務所を立ち上げると、建築や家具のデザインだけではなく展示のプロデュースも手掛けるようになり、さらにはショートフィルムの製作や写真家としての活動も行っていきました。そして、デザイナーの育成にも力を入れたそうです。

 尽きることのないwant toがゴールとなり、時空を超えてひろがりながら現実化していったのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 その縁起の広がりは、太平洋を越えて遠く日本の南にまでやってきました。そして、50年近く経った今も、鹿児島からの空の旅を見守っています。

 鹿児島空港を御利用の際は、ぜひ「イームズ シェルチェア」に座ってみてください。きっと言葉にできない何かを感じるはず。それはイームズ夫妻からの時空を超えた働きかけかもしれません。

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 このイームズチェアの例のように、身近なところにもじつにたくさんの物語が存在しています。縁起として。

その物語を生みだすものはゴール。そして、物語を認識することができるのもゴールがあるからだといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8583393.html

 

 

 ゴールが認識を決め、認識が現実を生みだす

 Goal comes first. Reality is second.

ルー・タイス(Lou Tice)        

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

イームズチェア(鹿児島空港)



F-109:気楽

 

 子どもの頃、私は「努力」や「根性」という言葉が好きでした。

厳しい父のもと血のにじむような努力で“星”を目指すマンガや「ど根性!」と叫ぶカエルのアニメが流行っていた昭和の時代です。社会的価値観によって、知らないうちにブリーフシステムが構築されていたのだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 当然、「頑張る」という言葉をストレートに受け入れており、大切な人たちに対しても「頑張れ」と声掛けしていました。そんな自分にけだるい重たさを感じることもありましたが、それは弱さの表れだと戒めていました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 

 昭和の「無責任男」や平成初期にかけての「5時から男」に代表される『気楽さ』は、当時の私にとっては理想とする姿の正反対にある感覚でした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15394923.html

 

 早いもので認知科学者 苫米地英人博士と情報的に出会って10年が経ちました。苫米地式認定コーチとしても5年目に入っています。

幼少期の頃から触れていた釈迦哲学や真言密教、青年時代から学び始めた医学を中心とした科学、そして博士に学ぶマインド(脳と心)に関する知識とスキルが、どんどん一体となっている感覚があり、そのたびに感動や喜びを感じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルト同士が結びつき、より大きなゲシュタルトを構築していく体感

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 それはきっと抽象度の階梯を駆け上がっている証であると信じて、コーチとして、ヒーラーとして、そして医師として、さらなる機能・役割を全うするために日々を生きています。物理次元ではいつも全力で、情報次元ではますます“気楽”な感じで。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 向かう先にあるのはゴール。その一つは「一人ひとりの心の平和がひろがることでWorldPeaceが実現している」という未来です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

「努力」「根性」「頑張る」という言葉に滲むhave to(~ねばならない)という呪縛から解放され、100%want toでフルに生きる“気楽”な生き方は、まだまだ世間からは攻撃の対象となるようです。残念ながら。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「The Power of Mind Ⅰ」第六章(:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題)で取り上げたとおり、私は11年間院長を務めた病院の経営陣から「だまし討ち」にあいました。

 PMⅠ第六章(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

 病院側が申し立てた調停において、申し立て理由を自ら完全否定する“証拠”が裁判所に提出されました。そこには私や苫米地博士に対する誹謗中傷が書き込まれていました。調停の主旨とはまったく関係なく取り上げられることがなかった文書でしたが、私には重く響きました。

 その中に、私を非難する理由として、「いつもwant toばかりしている」と書かれていたからです。

 

 パワハラもセクハラもモラハラも一切なく非難しようがなかったからにせよ、「いつもwant toばかりしている」を攻撃の根拠とした経営陣の姿に“痛み”を感じました。それは人間という存在の最も根源的な次元での“痛み”であるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 このブログを読んでくださっている方々は、自身のマインド(脳と心)に向き合い自在にコントロールできるようになるほど、周囲の心ない人たちから攻撃されるかもしれません。いや、すでに攻撃されていることでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 でも、そんなときほど“気楽”にいきましょう!

 どんな状況でも余裕でゴールに向かい続ける姿が、そして様々な困難に立ち向かいながらもいつも“気楽”であり続ける様が、自然にまわりを優しく書き換えていくはずです。その時、かつてひどかったドリームキラーほど救われることになるはず。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html

 

 最後にもう一度。

“気楽”にいきましょう! どんなときも

Take it easy !!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124529.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 昭和の「無責任男」や平成初期にかけての「5時から男」に代表される『気楽さ』は、当時の私にとっては理想とする姿の正反対にある感覚でした と本文中に書きました。

 じつは“気楽”に生きている今でも、「無責任男」や「5時から男」に代表される『気楽さ』は正反対にあると思っています。

 何が違うのでしょうか?

 

 

-追記2

 今回のブログ記事は、Q-060「『気軽』という言葉の奥底に潜むもの」に関していただいた御意見をきっかけに書き下ろしました。先の「無責任男」や「5時から男」に代表される『気楽さ』は、Q-060で取り上げた『気軽』と同質のものだと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13215570.html

 

 

-追記3

 「気楽」や「take it easy」を、スワヒリ語では「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata)」というそうです。ディズニー映画「ライオン・キング」のキーワードですが、その映画の中では「ハクナ・マタタ」を超える生き方が描かれていました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_383531.html

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 

F-116:30年後の自分は何歳なのか?

 

 フリーテーマとしては、今年最後の投稿です。2019年は皆さまにとってどのような年だったでしょうか?

 

 今年も世界中でいろいろな事件や事故、ハプニングが起こりました。日本では相も変わらず「政治とカネ」の問題が取りざたされていますが、この一年はとくに政治家や官僚の発言が印象的だったように思います。

私の中で断トツは、38歳の若さで大臣になった小泉進次郎環境相の発言です。福島第一原発事故による除染廃棄物に対しての最終処分の具体策を質問されたときに、「私の中で30年後を考えた時に、30年後の自分は何歳なのかなと発災直後から考えていました。だからこそ私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、そこの節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います」と答えました(2019917日)。

 

 30年後の自分は何歳なのか?

 

 後半の部分はともかく、私は、コーチとして、「30年後の自分は何歳なのか?」と思案する姿勢は素晴らしいと思いました。物理空間(次元)に囚われていないからです。それは抽象度を上げた思考であると好意的に解釈することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

物理空間(次元)においては、考えるまでもなく、30年後は「現在の年齢+30」歳です。しかし、30年後の情報空間(次元)での年齢は自分次第。完全に自分で決めることができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

もっとコーチっぽくいえば、すべてゴール次第!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 夢をかなえる方程式:I×V=Rのとおり、すべてはマインド(脳と心)が生みだしています。「私はずいぶん年をとってしまった」と思うと、本当に老化が進行してしまいます。イメージどおりに。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 もちろん、情報空間(次元)の底である物理空間(次元)では強力な物理法則が働いていますので、なんでも思いどおりにいくわけではありません。

しかしながら、情報空間の写像である物理空間がマインドの持ちようでけっこう変わってしまうことは、皆さんもたくさん経験しているはず。例えば、同年代より明らかに若々しい人たちがすぐに思い浮かぶことでしょう。そんなforever youngな人たちは皆、好奇心旺盛で、ワクワクを楽しんでいらっしゃいます。心の若さが物理空間に投影されているのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7554483.html

 

 物理空間(次元)では年相応でかまいませんが、情報空間(次元)では年相応でいる必要はまったくありません。

 

 ところで、ファッションデザイナーやイベントプロデューサーとして世界的に活躍されている山本寛斎さん(1944年~)は、年相応という発想に大反対をされているそうです。あるインタビューで「60歳を過ぎたからとか、70歳になったからといって、何かをするのが恥ずかしい、もうチャレンジするのはムリだろうなどと考えるのは、年齢のせいにして楽になっているだけだ」と話されていました。

 これは「現状のコンフォートゾーンに満足するな」「いつまでも挑戦し続けよ」という励ましです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

 イマジネーションの限界が自分の限界をつくる

 

 その限界をゴール設定により自ら生みだしたエネルギーとクリエイティビティで打ち破っていくときに、私たちはきっと情報次元での“若さ”を手に入れていくのでしょう。新しい世界の獲得とともに。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

 

そんなことを考えていたら、別の政治家の発言を思い出しました。大学入学共通テストの英語民間試験導入をめぐっての「身の丈に合わせて」です。その発言をきっかけに突如民間試験導入が見送られることになり、受験生、その家族、教育現場は大混乱に陥っています。

「その人が持つ能力を引きだすこと」が教育の目的であるはずなのに、日本国の教育行政のトップは「身の丈に合わせて」と発言してしまいました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20173855.html

 

 物理空間(次元)において「年相応」や「身の丈」を考慮することは間違ってはいません。例えば、老いの体の変化に合わせて「年相応」で「身の丈にあった」生活をしないと無理が生じます。

 その一方で、情報空間での「身の丈にあった」は最適化の論理であり、現状維持の肯定です。現状維持マインドは思考停止を許し、自由を失うとともに退化がはじまります。今回のテーマに沿っていえば年相応(あるいはそれ以上)の老化が加速していくのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 特に前頭葉が発達した人間の場合、ホメオスタシスが情報空間(次元)にまで拡張しています。その情報空間(次元)は物理的な制約を受けないのですから、「身の丈」という発想は一切必要ありません。未来の無限の可能性を前にして、「身の丈」という物理(&過去)に囚われた小さなモノサシはいらないのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

年相応や身の丈とは、物理空間(次元)に限定した小さな視点であり、情報空間(次元)ではまったく気にする必要のない概念です。それどころか、皆さんが壮大な夢を描くことで情報空間での年相応や身の丈を、すなわち自我を、書き換えていくたびに、皆さんの大切な人たちの年相応や身の丈まで書き換えていくことができます。より若く、より大きく。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

なぜなら、すべては縁起だから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

もうすぐ新たな年のはじまりを迎えます。

“自分”と自分を形づくる大切な人たちのために、心はforever youngでいきましょう!

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苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

「情報空間の写像である物理空間がマインドの持ちようでけっこう変わってしまうことは、皆さんもたくさん経験しているはず。例えば、同年代より明らかに若々しい人たちがすぐに思い浮かぶことでしょう」

 

 私は真っ先に師匠である苫米地英人博士を思い出しましたw

博士の姿を拝見するたびに、今までの人生でいつの間にか刷り込まれてきた「還暦」のイメージが崩れ落ちていくのを感じます。そんな師匠の姿に学びながら、私も「『上手なプレー』を見せ続ける役割」をしっかりと果たせるように挑みます。2020年のブログやセミナーをお楽しみに。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377591.html

 

 

-関連記事-

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F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

 

 映画「男はつらいよ」を取り上げた前回のブログ記事(F-120)で、主人公 寅さんのこんなセリフを紹介しました。

 

あぁ生まれてきてよかったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために、人間、生きてんじゃねえのか

 

 1987年12月に公開されたシリーズ39作目「男はつらいよ 寅次郎物語」において、甥の満男に「伯父さん、人間は何のために生きているのかな?」と問われたときの答えです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034159.html

 

 

 人間は何のために生きているのか?

 そして、なぜ死ななければならないのか?

 

 

 …医療・福祉の現場で働いていると、そんな問いを突き付けられることが少なくありません。それらの問いは“私”という存在の根底にある“痛み”の表出だといえます。スピリチュアルペインです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

 思えば子どもの頃から、私は誰かが苦しむ場面に遭遇するのがたまらなくイヤでした。

 「しつけ」と称する暴言・暴力を浴び続けたせいで、痛みや苦しみに敏感になっていたのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445330.html

 

そんな私のブリーフシステムを “炎の行者”が命懸けで炎に向き合う姿が書き換えていったのでしょう。最福寺 池口恵観先生との御縁にはとても感謝しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854577.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7031387.html

 

恵観先生から学んだ「抜苦与楽」のイメージは、苫米地式のマスターヒーラーやコーチとして果たす機能として“現実化”しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

あぁ生まれてきてよかったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために、人間、生きてんじゃねえのか

 

 …「あぁ生まれてきてよかった」と心の底から思えるのは「誰かの役にたった時」。

それは前頭前野が発達した人間のみが(おそらく)感じることができる幸せです。たとえ結果が伴わなかったとしても、「役に立ちたい」と願い行動し続けたこと自体が人を元気にしていきます。「役に立ちたい」という思いの中に希望が存在するからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 私が実際に経験したケースを御紹介します。

 (プライバシー保護のため、一部変更を加えてあります)

 

 離婚した直後に脳出血を発症した40代の男性は、初診時は心を完全に閉ざしていました。重度の左半身の麻痺のため寝たきりの状態で、食事など生活動作すべてに介助が必要でした。特に若い看護師や介護士に対しては横柄で、思い通りにいかないと怒って大声で叫んだり、反対にふさぎ込んで食事を拒否したりするなどの行動が続きました。「ファイト・オア・フライト」の状態です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 当初は主治医である私のことも拒絶し、本心を語ることはありませんでした。しかし、ある話題をきっかけに状況が大きく変わりました。その話題とは「母親への思い」。

 

 一緒に入院する患者さんの平均年齢は80歳前後でした。親世代の人たちと一緒に入院生活を送り、反対に自分の親が他の患者さんの子ども世代の人たちと同じように介護してくれることがとても辛く、そして申し訳ないようでした。

「今後どうなってしまうのか」という不安・恐怖(Fear)、「むしろ自分が親の世話をしないといけない(のに)」という義務感(Obligation)、そして「親に迷惑ばかりかけて申し訳ない」という罪悪感(Guilty)…

それらが霧(FOG)を生みだし、その男性の希望や生きる喜びを隠してしまっていました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

 ある日、母親から「子どもたちに絵本を読み聞かせているときが一番幸せそうだった」と伺いました。そこで、ともに生活する入院患者さんや面会に来る(他の患者さんの)孫たちのために絵本の読み聞かせをしてはどうかと提案しました。

嫌々ながらも読み聞かせをしてみた男性は、喜ぶ患者さん達の姿に何かを感じたようでした。おそらくゴール(になりえるもの)を見つけたのでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 その後リハビリにも積極的に取り組むようになり、入院当初は短時間の座位保持さえ難しかったのがみるみる改善していきました。さらに、厳しめの目標だったベッド⇄車椅子間の移乗や車椅子での移動も自立していきました。

絵本の読み聞かせも大反響です。皆から喜ばれることでますます明るくなった患者さんは、なんと車椅子で病棟を見回りしてくれるようになりました。まるでスタッフのように。

 建設的動機(want to)と強制的動機(have to)の生産性の差は756倍といいますが、医療・福祉の現場でもその圧倒的な差を実感します。例えば、このケースのような回復力という形で。それは生命本来の力、すなわち生命力の表れなのでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 ある日、すっかり定番化した絵本の読み聞かせ会に母親も参加しました。イキイキとした息子がまわりを喜ばしている姿を優しく見つめながら、「むしろ病気前より元気になっている。こんな息子の姿をまた見られるなんて… ほんと生きていてよかった」と泣いていました。

 

 後で母親のコメントを伝え聞いた患者さんは、自分こそ「生まれてきてよかった」と久しぶりに思ったことをこっそり教えてくれました。その時のとても照れくさそうな笑顔を思い出すたびに、私自身の中でも「生まれてきてよかった」という思いが反響します。

ずいぶんと時間が経った今でも。時空を超えて。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

あぁ生まれてきてよかったな、って思うことが何べんかあるじゃない。そのために、人間、生きてんじゃねえのか

車寅次郎(映画「男はつらいよ 寅次郎物語」より)  

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 過去のブログ記事(PMⅠ-05-06)で、鹿児島大学リハビリテーション科の前教授 川平和美先生が開発された「促通反復療法(川平法)」を取り上げた「脳がよみがえる ~脳卒中・リハビリ革命~」(主婦と生活社)を紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9367702.html

 

 その本の中には“革命的”なリハビリ法として「ほめること」が取り上げられています。「ほめること」で高まるものとは「未来の自分の姿の臨場感」。それは「エフィカシーを上げる(高める)」と同意です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 そのすべてが正しいゴール設定からはじまります。

 よって、コーチングこそが“革命”の本質であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15700308.html

 

 

F-125VW

 

 私たちは、じつは、一人一宇宙に生きています。

 目の前の“現実”は各人の五感で得た情報によりリアルタイムに生みだされ、物理法則という約束事で保たれている幻想にすぎません。つまり、物理的現実世界とは共同幻想。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

 同じ場所にいても、その人の重要度により認識するものは異なります。ある人は壁にかかる絵に見入るかもしれませんし、別の人はその額縁のほこりが気になるかもしれません。わずかに聞こえるBGMに耳を澄ます人もいれば、空調の音にイライラする人もいることでしょう。

その人のその時の関心(重要度)によりRASを通過する情報が選択され、その一部が認識に上がり、残りは遮断されスコトーマに隠れます。私たちはそんな刻一刻と変化する一人一宇宙の中に生きています。いや、一人一宇宙を生みだしているというべきでしょう。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 一人一宇宙

あたりまえに用いられる言葉であっても、その場で共有する重要度により想起するイメージは異なります。

例えば「PPI」という略語。

消化器科に属する医師や看護師は「Proton Pump Inhibitor(プロトンポンプ阻害剤)」という胃薬(胃酸分泌抑制薬)を想起するでしょう。ところが、緩和ケアに取り組む医療人であれば、死亡直前を予測する指標である「Palliative Prognostic Index」を思い出すはずです。

 

 認識主体の情報処理により、同じ言葉であっても、まったく違う世界がひろがります。その情報処理(認識)のパターンがブリーフシステムです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 それでは今回のテーマに入りましょう。

VW」という文字を見たら、皆さんはどのようなイメージが浮かびますか?

 

 

 きっと多くの方が自動車をイメージされたはずです。実際、Google検索に「VW」と入力すると「Volkswagen」ばかりがヒットします。

 

 あるインタビュー記事で「VW」という文字を目にした時、私も車を想起しました。と同時に、強い違和感も覚えました。なぜなら、インタビュアーは“かたい”メディアで、その取材対象者は2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所所長)だったからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 その記事によると、山中教授は神戸大学医学部を卒業した後、整形外科医を志したそうです。柔道やラグビーなどのスポーツで10回以上骨折したことがきっかけでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 ところが、「不器用だった」ことから指導医に罵倒され、周囲からも「ジャマナカ」と蔑まれたそうです。ドリームキラーによってエフィカシーを下げられたに違いありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 そんな頃、重症の関節リウマチ患者さんを担当。頭蓋骨に釘を刺して首を支えないといけないほど悪化した患者さんに対して、当時の山中教授ができることは点滴だけだったそうです。ある日、ベッドの傍らに飾ってある写真立てに気づいた山中教授は写真に写るふっくらした女性を指して「これは妹さんですか?」と尋ねました。患者さんの答えは「それは12年前の私です」。

 

 その答えに衝撃を受けた山中教授は、「この難病と闘っている患者さんに、私は一体何ができるのだろうか?」と自問したそうです。

しばらく無力感にさいなまれた後、重症患者を救う手だてを研究するために研究者を志すようになりました。それは新たなゴール設定といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 病院退職後、大阪市立大学大学院の薬理学教室に入学し学位を取得。この頃の山中教授は「どうやったら人の3倍研究できるか」を考え続けたそうで、ハードワークでは誰にも負けないという自信があったといいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 4年ほど薬理学を研究した後、ノックアウトマウス(ある遺伝子の働きを失くしたマウス)の作製技術を学ぶため米国留学を試みます。しかしながら、20通以上手紙を送ったもののどこからも返事はありませんでした。もともとは整形外科の臨床医で、研究者としての実績がなかったからです。この時点ではゴールはまだまだ“現状の外”でした。

 

あきらめかけた頃、カリフォルニア大学サンフランシスコ校と連携する一流の研究機関 グラッドストーン研究所から連絡があり留学できることになりました。留学中、当時の所長 Dr.ロバート・マーリーから教わったのは、「実験がどうこうではなく、生きていく上でのモットーが大切だ」ということ。それは抽象度の高い教えといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そんなマーリー所長がよく口にしていた言葉が「VW」だったそうです。

その「VW」とは、「VisionWork hard」!

 

「一つの成功があったら、その10倍から100倍失敗をしている」と語る山中教授は、「いろいろな失敗や経験を通じて、自分が本当は何をしたいのかを見つけてきた」と話されていました。つまり、失敗はゴールを見つけるための大切な縁起でもあるということ。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 「iPS細胞が成功し、難病を救う薬が生まれた未来」をイメージし(ビジュアライゼーション)、「患者さんに薬を届けだしました」と口にすること(アファメーション)を繰り返しながら、度重なる逆境を乗り越えてきたそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 山中教授の心の中のIImageImagination)は、ビジュアライゼーションとアファメーション、そして何よりも「Work hard」によって、ますますVividとなり、誰もが共有する現実(Reality)になろうとしています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 最後に、「日本の論点2011」(文藝春秋)より引用します。

 

 

 うまくいかないことも当然ある。私の研究も不運や失敗の連続だった。しかし歯を食いしばって次のステージに進むと、かつての挫折がじつは次の跳躍のバネになっていることがわかる。屈めば屈むほど、高くジャンプできるのだ。

 苦しいときこそ、ビジョンを確認し、次のジャンプに備える。むしろ調子のいいときこそ、気を引き締める必要がある。まさに「人間万事塞翁が馬」である。

山中伸弥 京都大学iPS細胞研究所所長 

 

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

失敗はゴールを見つけるための大切な縁起でもあるということ

 

釈迦が説いた「縁起」は、「観測者(認識主体)の知識、知能が上がれば上がるほど観測(認識)される宇宙は『たいしたことがある』ものになるという可能性」を示しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

だからこそ、教育や学習が重要であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

 

-追記2

 ビジョンに向かって励む山中教授は日々「connect the dots」しているわけですが、そんな教授に対して研究費打ち切りを通告(201989日)した首相補佐官と厚労省大臣官房審議官のコンビは、公費を使った「京都不倫出張」を疑われ、今国会では海外出張時の「connect the rooms」が問題視されています。

 この現状は「VW」の大切さをしっかりと示しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 

山中伸弥教授(Wiki)

山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所所長)

Wikipediaより引用

 






F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 

 私は“希望/Hope”という言葉が大好きです。

 

 それは子どもの頃の体験に起因します。私は(のちに)「A NEW HOPE」というサブタイトルがつけられた映画に救われました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615496.html

 

 情動を伴った体験の記憶は私のブリーフをつくり、「つい“希望/HOPE”を見つけてしまう&見つけようとしてしまう」というハビット&アティテュード(habitattitude)としてあらわれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18223480.html

 

 “希望/HOPE”と結びつくものが RASのフィルタリングを通過し、それ以外をスコトーマに隠すのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「なんでそんなに楽観的なのですか?」と聞かれることがありますが、その理由は「無意識が“希望/HOPE”にロックオンしているから」だと思っています。そして、それは医師(&ヒーラー)としてはもちろんのこと、コーチとしての機能に大いに役立っているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15700744.html

 

最近いただいたメールの中に「怒りと絶望しかありません」という言葉を見つけたときも、私は“希望/HOPE”を感じました。それは漠然としたイメージなのですが、なんとか言語化してみたいと思います(なるべくわかりやすくw)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 怒りとはエネルギーに満ちた状態でenergetic。対して、絶望とはエネルギーがない状態でno energyです。それらは、エネルギーという視点で見ると、正反対の概念といえます。「怒り」という感情を自覚している時点で(モニタリング)、すでに絶望を克服しています。“今のところ”は(←後述します)。

よって、本当は「怒りと絶望しかない」ではなく、「不協和を怒りとして感じてばかりいる」なのでは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 表現を変えると、「どうやってエネルギーを取り戻すか?」ではなく、「取り戻しつつあるエネルギーをどう導くか?」という段階にあるということ。エネルギー枯渇(不足)という問題(過去のケース)から、それをいかにうまく使うかという課題(未来に向けてのプラン)に焦点が移行しているといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 エネルギーを上手く使う(導く)のに欠かせないのがゴールです。“現状の外”にゴールを設定するからこそ、新たな未来が時間の流れにのってやってきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その“現状の外”がより高い抽象度次元であるほど、「動物的怒り」は「人間的怒り」に、「私憤」は「公憤」へと変化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 「そもそもゴールがない」「ゴール設定を誤っている」「ゴール達成をあきらめかけている」のいずれかの場合、怒りを感じている現状がコンフォートゾーン(CZ)化していきます。そうなると、怒りが解消されることはありません。怒っている状態がCZだからです。

しかしながら、怒りが続くこともありません。ゴールがないままであれば新たなエネルギーや創造性を得ることができず、やがてエネルギーが尽きてしまうからです。解消されることのない「怒り」は次第に「あきらめ」に変わり、再び「絶望」へと堕ちていきます。「怒りと絶望しかない」から「絶望しかない」へと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

「絶望」とはゴールがないかあきらめている状態(no goals)。だからエネルギーがないのです(no energy)。

ゴール設定がなされていれば、本来「あきらめ」「絶望」にはならないはずです。それでもまだ「絶望」と感じるのならばゴールが間違っています。「間違っている」とは、正しくないとか悪いということではなく、「本心ではない」「自身の自由意思ではない」という意味です。

(そもそも絶対に正しいものなどありません)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

そんな時はまずリラックスしてみましょう。

呼吸を意識しRをゆらがせながら、「本当は自分は何をしたいのか?」「どういう人間になりたいのか?」「自分の存在理由とは何なのか?」などと問い直してみてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 それは思春期から抱えているスピリチュアルペインを克服するばかりか、ヴィーゼルが言う「生きている状態」に戻る大切なプロセスになります。もちろん、見つけた答えが“シン”のゴールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

ゴールはあるがなぜか「絶望」と感じてしまうという場合、「じつはゴールをすでに達成している(達成しかかっている)」か、あるいは「エフィカシーが下がっている」可能性が考えられます。前者ならゴールの再設定(&バランスホイール)に、後者ならエフィカシーを上げることに取り組んでください。

(「エフィカシーを上げる方法」は追記で)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

ゴールは未達成でありハイエフィカシーだとしても、「絶望」と錯覚することはありえます。その時はゴール側のコンフォートゾーンをチェックし、アファメーションやビジュアライゼーションで臨場感を高めてください。

24時間(←夢の中でもw)ラベリングをし続けることもお勧めします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

「ゴール設定→行動→現状が変わる」というプロセスは、自分にとってだけでなく、縁ある人々にとっての“新たなる希望”にもなります。ミラーニューロンの働きで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11383670.html

 

だから、「絶望」を感じた時は、「誰かの希望になれる(なる)という希望」からはじめてください。その希望はやがて夢に育ち、夢はゴール設定することでいつしか“現実”にかわっていきます。そのための知識とスキルが凝縮されているのがコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

  

私はコーチングを、子ども(世代)には生き様とともに、孫(世代)には死に様で、伝えていこうと思っています。希望が満ち溢れる自由でフェアな未来を思い描きながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678041.html

 

 

 ところで、冒頭で御紹介した「A NEW HOPE」とは、「STAR WARS」の第1作目(EpisodeⅣ)のことですw

映画だけでなく、ドラマ、小説、アニメ、ゲーム、テーマパークなど様々な形で今も拡張し続けるSWの世界は、ジョージ・ルーカスというたった一人の人間のイマジネーションからはじまりました。

 最後に、ルーカスが次世代のクリエイター デイブ・フィローニ(「CLONE WARS」総監督)に贈った言葉を紹介します。この言葉を聞いたとき、私はルーカスの思いをしっかりと受け取っていたことに気づきました。42年前のあの日に。非言語で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

 

Remember to make these stories hopeful.

Remember to give that to kids.

Because they really need it.

George Walton Lucas Jr.1944年~) 

 

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス)から「情動を娯楽として楽しみつつ、エフィカシーを上げる方法」を御紹介します。

 

 引用開始

 過去の情動記憶を娯楽として楽しみなさいと言いましたが、ただし注意するべき点があります。それは、情動を思いだすとき、エフィカシーを下げるやり方ではなく、逆に上げる方法を身につけることです。

 最悪なのは、思いだすときに、「あのときの自分はバカだった」とか「自分が許せない」などと過去の自分を否定するようなことを心の中でつぶやくことです。いったん、こういう癖が身についてしまうと、思い出に浸っているときだけでなく、日常のあらゆる局面でエフィカシーを下げるセルフトーク(コーチング用語で自分に対して語る言葉)が出てくることになります。

 情動を娯楽として楽しみつつ、エフィカシーを上げる方法は、自己否定を行うのではなく、「私はあのときベストを尽くした」「私はすごい人間だ」というように、「今-ここ」にいる自分を堂々と肯定する癖をつけることです。そのためには以下の四つのことを心がけましょう。

 

結果論で過去の出来事を評価したり、後悔したりしない。

前頭前野を働かせて、前向きに過去の出来事を評価する。

わざと自分に不利になるように記憶の断片を統合しない。

後悔が無意味であることを前頭前野で理解する。

 

 これらのことを身につければ、どんな不快な出来事でも、過去の情動記憶の反復による堂々巡りの思考の迷路に迷い込むことはないでしょう。

 

  

-関連記事-

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 

201冊目で私が一番伝えたかったこと



F-194:継続は力なり

 

 最近、「継続は力なり」という言葉について考えさせられる機会がありました。皆さんは「継続は力なり」と聞くと(トリガー)、どんなイメージが浮かびますか?(アンカー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 まずは「継続は力なり」という言葉の意味や由来を確認してみましょう。以下、実用日本語表現辞典より引用します。

 

 続けることの重要性、弛まず挫けずに続けていくことの大切さを端的に述べた表現。格言。いくつかの意味合いに解釈できる。

 

 ・個々の成果は微々たるものであっても、地道に成果を積み重ねていけば、やがて大きな事業を達成できる。目標を達成できる。

 ・今は実力不足であっても、挫けずに修練を積んでいけば、いずれ大成できる。

 ・物事を成し遂げるまで諦めずに取り組み続けるということは、それ自体、優れた能力のひとつである。

 

 「継続は力なり」の出典・由来については、諸説あり定かではない。大正時代の教育者・平松折次が「継続は力なり」を標語として掲げていたこと、および、明治時代の宗教家・住岡夜晃が賛辞の詩として綴っていたことなどは文献から確認できる。また、国立国会図書館レファレンス協同データベースによれば、イリノイ州のことわざとして「Continuity is the father of success」(継続は成功の父)という言葉が見られるという。しかしながら、いずれもオリジナルであると確証が得られる状況にはない。

 引用終わり

 

 どうやら「成果を積み重ねる」「挫けずに修練を積む」「諦めずに取り組み続ける」といった“継続”の重要性の主張(claim)であり、その根拠(warrant)は「成功の秘訣である(father of success)」ということのよう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

1)継続とは何か?、2)継続の先にある成功とは何か? の2点について、コーチとして考察します。私の“自由訳”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

1)継続とは?

 

 コーチとして観ると、クライアントの「継続」はすべて結果です。もちろん、ゴール設定の結果。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールとは、1)心から望むもの、2)自分中心を捨てたもの、3)“現状の外”にあるもの。ゴールは多くの人が共有するnormal=コンフォートゾーン、CZ)を遥かに超えたところにあるため、「とんでもないもの」に思われてしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 それゆえ、本人にとってはwant toであっても、まわりにはhave toと思われがち。だから「頑張ってるよね」「私にはできないわ」「無理しないでね」といった言葉になるのです。別にネガティブな意図がなくても。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 ときにはドリームキラー化した人たちから心ない攻撃や陰湿な嫌がらせを受けることもあるでしょう。私も法を無視した「だまし討ち」に苦しめられたことがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 もしも傷つき打ちのめされたなら、原点に戻ってください。原点とはゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

私は何をしたいのか? 生きる意味は? 価値は?

そもそも“私”とは?

 

 ゴールを前提としたそれらの問いは、過去の呪縛(これまでのブリーフ)を断ち切り、未来の結果として生きなおす(生きかえる)きっかけとなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

すべてが大切な縁起。すべて“自分”次第です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

ゴールが力(エネルギー)を生みだし、ゴール達成の確信(エフィカシー)により力が増していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 それは紛れもない事実ですが、「継続は力なり」というときの“力”は、ゴール×エフィカシーにより生まれるエネルギー&創造性そのものではない気がします。抽象度が違うからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ここは重要なポイントです。

「継続は力なり」の“力”の理解は、「本物のコーチングと似非コーチングの鑑別」にも役立ちます。

(私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、最近、似非コーチングに対する対応をアップデートされました↓)

苫米地英人博士ブログ(202132日投稿)

http://tomabechi.jp/archives/51612444.html

 

 「継続は力なり」の“力”とは、「ホメオスタシス・フィードバック」のこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

ゴール設定後の「継続」はホメオスタシス(恒常性維持機能)の働きです。

冒頭の「『継続』はすべてゴール設定の結果」を丁寧に言い直すと、「『継続』はゴール設定をきっかけに生みだされた新たなCZを維持するホメオスタシスの働き(のあらわれ)」と表現することができます。

 よって、「頑張ってるよね」「私にはできないわ」「無理しないでね」と人から言われたら、「頑張ってないですけどw」「できてあたりまえなんでw」「全然無理じゃないですw」といった感じのセルフトークが湧きあがります。無意識的に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 コーチングを学び実践する者の心はいつも“気楽”。では、そんな気楽な「継続」の先にある成功とはどのようなものでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

2)継続の先にある成功とは?

 

 答えは「平和」。詳しくは下記ブログ記事でどうぞw

 PM-07-09~:「平成」という元号に埋め込まれたコード

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 もしも「わかってはいるのに続けられない」「頑張っているのにうまくいかない」と悩んでいても大丈夫! その悩みは重要なサインであり、縁起のあらわれです。

 

「マインド(脳と心)について学び実践する時がきた」というサイン

「ゴール設定により(縁)、本当の“自分”の人生がはじまる(起)」という縁起のあらわれ

 

 ゴール×エフィカシーによってロックを解除し、シンのエネルギーと創造性を開放しはじめたあなたは、「継続は力なり」を“気楽”に体現し続けることでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

そして、ゴール設定の結果としての「成果を積み重ねる」「挫けずに修練を積む」「諦めずに取り組み続ける」といった「継続」をひろめていきながら、その先にある「成功(peace)」を縁起の輪(和)の中で手にするのです。

それがコーチング。“無敵”を実現するコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 また、国立国会図書館レファレンス協同データベースによれば、イリノイ州のことわざとして「Continuity is the father of success」(継続は成功の父)という言葉が見られるという

 

 国立国会図書館レファレンス協同データベースはこちら↓

 https://crd.ndl.go.jp/reference/

 

 

-追記2

 もしも「わかってはいるのに続けられない」「頑張っているのにうまくいかない」と悩んでいても大丈夫! その悩みは重要なサインであり、縁起のあらわれです

 

 「わかってはいるのに続けられない」も「わかっちゃいるのにやめられない」も本質は同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15394923.html

 

 いずれにせよ、「ダメ。ゼッタイ。」的な発想ではダメです。絶対にw

 F-082~:ダメ。ゼッタイ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

 

-関連記事-

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

Q-064:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html


 

 

国立国会図書館HP

国立国会図書館HPより

国立国会図書館―National Diet Library (ndl.go.jp)

 

F-227:ジョコビッチのwp

 

 今回のタイトルは「ジョコビッチのwp」。

 

 「w」とは可能世界(possible world)のこと。それは各人の心の内にひろがる臨場感世界であり、自我宇宙のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 「p」とは宇宙を何らかの基準で並べ替える関数のこと。一言でいうと自我です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界wから別のw1への移行を促します。詳しくは認知科学者 苫米地英人博士の講義動画で確認されてください(下記ブログ記事内にリンクがあります)。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「ジョコビッチ」とは、テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ(Novak Dokovic1987年~)のこと。グランドスラム優勝は歴代1位タイの20回で(*追記3で解説)、世界ランキング1位通算在位は歴代1位の346週。名実ともにテニス史上No.1のプレーヤーです

 

Novak_Djoković_Trophy_Wimbledon_2019(Wikipedia)

2019年、ウィンブルドン

Wikipediaより引用

 

 と、通のように書きましたが、じつは、テニスのことはまったく知りません。

最近、「ジョコビッチ反撃のノロシ!『精神的苦痛受けた』5億円の損害賠償求め豪政府を提訴へ」という記事を目にしたときも、ぼんやりと「あの個性派俳優がなぜ?」と思ったくらいです。

(それはマルコヴィッチ。冗談です)

 

 そのジョコビッチは新型コロナウイルスに対するワクチン接種に慎重な立場を取っているそう。接種義務化に反対を表明し、自身のワクチン接種については公表していません。

 そんな言動の根底には何らかのブリーフがあります。「情動を伴った体験の記憶」や「抽象化された情報の記憶」によりつくられる価値観や信念といえるものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ジョコビッチは、2022年の全豪オープンに参加するため、同1/5にオーストラリアに到着しました。当局より「ワクチン接種義務が免除された」と説明されていたそうです。

 ところが、厳しい渡航制限下のオーストラリア国内で特権だと批判が湧き起こったせいなのか、突然入国を拒否されてしまいます。すでに到着しているのに。

 裁判所命令によりいったんは入国が許可されますが、結局豪州当局からビザを取り消され国外退去処分となりました。

 その後、「精神的苦痛を受けたとして豪政府に対し、約5億円の損害賠償を求めて同国連邦裁判所に提訴する」ことが報道されています。

 

 私が感心したのは「約5億円の損害賠償」という主張(claim)の根拠(warrant)。一体どんなものだと思いますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 答えは「優勝賞金約35000万円+精神的苦痛の賠償」。

 そう、優勝することが前提なのです。これは「優勝して当然」「私は世界No.1のプレーヤーだ」というセルフイメージ。そのイメージはゴール達成の確信、すなわちエフィカシーが生みだしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 表現をかえると「自分の潜在能力(I)に対する高い臨場感(V)」。その「I×V」が史上No.1という現実(R)をうみだしてきたのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

おそらく「夢をかなえる方程式」を体得しているはず。本物のコーチと縁がつながっているに違いありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 感心する一方で、気になる点もあります。

 

 それは「精神的苦痛を受けた」という表現。

史上No.1の選手が本当に傷ついているなら(p)、ちょっとがっかりです。私がコーチなら、「あなたらしくない」と声掛けをしながら、エモーションコントロールを教えるでしょう。

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

「精神的苦痛はよくない」「落ち込んではいけない」といいたいのではありません。「精神的苦痛をコントロールできない(しない)ことはあなたらしくない」と伝えたいのです。コントロール下であれば、落ち込んでいても全然かまいません。

コントロールとは「自分の自由意思(&責任)で選択する」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

 本物のコーチがついているなら、いつまでも精神的苦痛を感じたり落ち込んだりすることはありません。なぜなら、コーチングマインドには必ずゴールが存在するから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 物理空間での身体的苦痛と違って、情報空間上(心)のバグといえる精神的苦痛は完全に自分次第。自身のマインド次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定したゴールを持つ者にとって、「精神的苦痛を受けた」「落ち込んだ」はすでに(すぐに)過去の話。どんどん遠ざかる過去に拘泥するのではなく、自然と未来(ゴール)にフォーカスし続けます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 ただし、ゴール達成の阻害要因になるのなら(可能性が少しでもあれば)、リスクマネジメントとして「精神的苦痛を受けたとして提訴する」はあり。

それは前頭前野背外側野をフル活用する論理的な対応です。おまけとして「ファイト・オア・フライト」を防ぐ(すぐにリカバーする)ことができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 *「論理的な対応」の詳細はこちら↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 コーチングマインドを発揮した理想的な対応は、「精神的苦痛や情動をゴールと統合する」こと(connect the dots)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その統合は、抽象度を上げながら、「情動レベルの私憤」を「社会的情動あるいは感性レベルの公憤」にブーストしていくことを可能にします。

 PM-06-11:仮説06)二つの怒りとその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それはEvolution。関数pの革新的進化です。

 ここで忘れてはならないのは、コーチングは、「pの再定義」ではなく、「可能世界wから別のw1への移行を促す」ということ。ゴール設定で新たな「w1」を生みだすことがブーストであり、「関数pの革新的進化」はその結果です。

 Q-117:「コーチングは変わるためにあるものではない」の真意とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20576958.html

 

 「ww1への移行」により、結果として「pの再定義」が起こり、そのプロセスが縁起宇宙にひろがっていきます。それがRevolution

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

その関係はゲシュタルトであるはず。部分であるEvolutionと全体であるRevolutionが双方向性をもって成り立ち、1つの統合的意味を持っているゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 さて、「ジョコビッチ反撃のノロシ!」の先にあるw1とはどんな世界なのでしょう。

 騒動の原因について同じブリーフ(おそらくゴールも)を持つ者として、しっかり見守りたいと思います。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 そんな言動の根底には何らかのブリーフがあります。「情動を伴った体験の記憶」や「抽象化された情報の記憶」によりつくられる価値観や信念といえるものです

 

 じつはもう1つ気になる点があります。

英大衆紙サン(電子版)によれば、ジョコビッチの母・ディアナさんが「現地滞在中に隔離されたホテル(の部屋)はノミやウジ虫でいっぱいだった。息子は囚人のように扱われた」と訴えているそうです。

Q-097:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_376974.html

 

 

-追記2

 「内村航平、離婚トラブルに『嫁姑問題』も関係 名物ママの深い息子愛」

 ちょうど追記1を書いている時に、私のRASが拾い上げた見出しです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 

-追記3

「ジョコビッチ」とは、テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ(Novak Dokovic1987年~)のこと。グランドスラム優勝は歴代1位タイの20回で、世界ランキング1位通算在位は歴代1位の346週。名実ともにテニス史上No.1のプレーヤーです

 

 これは原稿執筆時の話。ジョコビッチが出場できなかった大会は、スペインのラファエル・ナダル(Rafael Nadal Parera1986年~)が優勝しました。その結果、グランドスラム優勝回数を21回とし、単独1位に躍り出ました。

 

 縁起宇宙は果てしなくひろがり、ダイナミックに変化しています。その理「無常」をあらためて実感しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

-関連記事-

F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例 ~映画「メジャーリーグ」~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15096276.html

F-117~Field of Dreams

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q-227~:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416707.html

 

 

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 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを計画しました。1年間を通してのテーマは「Well-being」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 最終回は2022220日(日)開催。テーマは「Total Well-being ~『total』に秘められた生命力を知る~」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27953269.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。一緒に楽しみましょう!

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 


F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

 

トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

 

 これは鹿児島の先輩 長渕剛さんの言葉です。

 

 現在65歳の長渕さんは18年ぶりにCMに出演されています。その取材でトレーニングへの思いを語られました。

 

 昨日できなかったことが今日出来るようになったり、毎日毎日自分が重いものと向き合いながら、1キロでも1回でも “昨日の自分を超えていく” みたいな、そういう自己確認。“俺はやれた” っていう。そういうのは自然に喜びに変わるんじゃないかな。

自分の世界観の中で “よし、今日はこれでいい” と納得する。日々生きていて何にも考えないよりも、考えられる時間があるってことは幸せだと思うね。

 

 

 ゴールを設定すると、必ずドリームキラー(Dream Killer)があらわれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ドリームキラーとは「ゴールに向かうことを邪魔する人」。コーチングの祖 ルー・タイスさんは「ホープバンパイア(Hope Vampire)と表現されていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 ドリームキラーはコンフォートゾーン(CZ)と深く関係しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 人はそれぞれCZを持っており、それを他人と共有しています。「同志」や「〇〇仲間」という言葉で表現されているのは「情報空間上のCZ」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

新しくゴールを設定した人が共有するCZからはみだすと、まわりはこれまでのCZに引き戻そうとします。その無意識の働きがドリームキリングです。

PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 じつは、最大のドリームキラーは自分自身。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 自身の心の奥底に潜むドリームキラーの正体は、これまでの人生で刷り込まれてきた考え方や価値観です。それはブリーフの核となるもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

認知科学者 苫米地英人博士は、「刷り込まれてきた考え方や価値観」の代表として「3つのモノサシ」があるとされています。

 

 

 1つ目は「他人の視点」

 多くの人が、他人と比べて自分は劣っていると考え、そこを起点に達成できそうなゴールを設定しようとします。「達成できそう」は現状の中ですし、そもそも他人と比べてゴールを設定する必要がありません。

取り上げた長渕さんの言葉には、まったく「他人の視点」はありません。これが正解!

 

 コーチング中のクライアントさんの言葉に“他人”が出てくる場合があります。

 その場合、私は「まわりの反応を気にしてそれをモノサシにすることは、まったく意味がない」とはっきり伝えます。

 

 コーチングのコアはゴールとエフィカシー。

 ゴールは自分が生み出す世界のことであり、エフィカシーは自分自身のゴール達成能力の自己評価。全部自分の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 2つ目は「社会の価値観」

 世の中では、日々、様々な価値観がつくりだされています。例えば「勝ち組」「負け組」もそう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11297824.html

 

 その価値観は時代によってコロコロ変わるもの。しかも権力者により勝手に書き換えられたりします。

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

例えば、つい最近まで公安調査庁のHPには「『ウクライナの愛国者』を自称するネオナチ組織が『アゾフ大隊』なる部隊を結成した」と書かれていました。ところが、先日(202248日)、公安調査庁はその記載を削除しました。その理由はこちら↓

「国際テロリズム要覧2021」中の「アゾフ大隊」に関する記載の削除について | 公安調査庁 (moj.go.jp)

 

 もともとこの世は(あの世も)縁起。縁起は「関係が存在を生みだす」という考え方です。それを突き詰めると、「普遍的な実体はなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」ことがわかります。一言でいえば「無常」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴール設定に社会の価値観を持ち出しても何の役にも立ちません。反対に、その価値観の外側にゴールを設定(再設定)することで、シンの自由を得ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 長渕さんの「自分の世界観の中で」という表現に、そんなメッセージを感じました。

 (ただし、その「自分」とは、ゴール設定で生みだす未来の「自分」です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

3つ目は「仮想の自分」

ここでいう「仮想の自分」とは、「もし別の道を歩んでいたら、こうなれたであろう」という迷いや後悔のこと。未来のことであったとしても、それは仮想(妄想)が生みだす“今”の時間延長上の未来のことです。ゴール設定によって新たに生みだす「未来」や「自分」のことではありません。

 

今の自分をわざわざ低く評価し、それより優れている仮想の自分を基準にすることは、セルフイメージを傷つける自傷行為といえます。

 この場合、私は「時間の流れ」をしっかり理解していただきます。時間は未来から現在、現在から過去に向かって流れています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

長渕さんが語る「自己確認」の「自己」とは、「ゴール側の自分」のこと。そのゴールが未来から過去への時間の流れを生みだします。

 

 

 最後に、苫米地博士の「すべての仕事がやりたいことに変わる」(CYZO)の「03 夢を潰すドリームキラーの正体を探れ」から一部引用します。

 長渕さんと苫米地博士の言葉を、ぜひconnectしてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 これら3つの物差しは、なんの役にも立たない「常識」や、不当に低すぎる自己評価にあなたを縛りつけ、本来は無限に広がっている可能性をわざわざ閉ざすように働きかけます。

 あなたがすべきことは、未来で成功している自分自身だけを見つめて、自由に生きること。ですから、これらの物差しだけは、今すぐ捨てるようにしてください。

 

〇ポイント 「他人の視点」「社会の価値観」「仮想の自分」という物差しは今すぐ捨てよ

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

CM撮影に向けて約半年間トレーニングしてきたという長渕さんは、「いつも体はケアしてるんだけども、こういう目的があると完璧にやりたいほうなので。どこまでできるか、目標ができた」と語られています。

 

 「いつも体はケアしてる」のはゴールがあるから。CM撮影という縁が生みだす「目的」がエンドステート、「(どこまでできるか、)目標」がCOA(コース・オブ・アクション)といえます(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

-追記2

 今回のブログ記事は、いただいた御質問への回答の実践を意識しながら書きました↓

 Q-250:コーチングや苫米地理論をいろいろな視点で多角的に学びたいと思っています。お勧めの著者や本を教えてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28566857.html

 

 ぜひ「抽象度」を意識に上げながら、もう一度読み直してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 きっとスコトーマが外れます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私の意図を感じてください(Don’t think, feel!)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

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-関連記事-

F-033:その男、〇〇につき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533150.html

F-125VW

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21491696.html

F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

F-194:継続は力なり

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26246029.html

 

 

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F-242:鉄は熱いうちに打て

 

 前回(F-242)、長渕剛さんの言葉を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

 

 長渕さんの言葉から受けたインスピレーションを言語化していく間、研修医時代の記憶がフラッシュバックしました。もう四半世紀以上前のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385143.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385278.html

 

 ゆらぎによってスコトーマが外れたのでしょう。当時よく言われていた「鉄は熱いうちに打て」という言葉を思い出しながら、いまだに物理空間に囚われていることに気がつきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「鉄は熱いうちに打て(Strike while the iron is hot)」は、「熱して軟らかいうちが鍛えどきの鉄と同じように、人も柔軟で吸収力のある若いうちに鍛えるべきである」といった意味で使われています。

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

 研修医の頃は「時期」「タイミング」の話だと思っていました。「若いうち」という特定の時間、つまり物理空間上の一点(限定された範囲)に囚われていたのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 それだと無意識は「年を重ねると、柔軟性を失い、吸収力が落ちる」というイメージ(I)を肯定してしまいます。ここで言う「肯定」とは、「臨場感が高まる」ということ(V)。

 「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、「柔軟性を失い、吸収力が落ちる」は現実化してしまうでしょう(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 抽象度という軸を考えると、物理空間は情報空間の底面です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その底面には物理法則が働きます。熱した鉄は時間の経過とともに冷え、どんどん硬くなっていきます。物理的因果律により。
 だから、「熱して軟らかいうちが鍛えどき」は真。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 しかし、私たち人間は違います。

本当は物理空間上に限定された存在ではなく、高次元の情報宇宙に拡張している存在です。その事実に無自覚なだけです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

その証拠に、私たちは情報空間にまでホメオスタシスを働かせています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

そもそも私たちは記憶を使って目の前の世界を認識しています。だから「一人一宇宙」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 同じ世界(宇宙)に生きているように感じられるのは錯覚で、ある臨場感空間を共有しているだけです。いわば「共同幻想」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 さらにいうと、人類の脳には過去も未来もなく、現在しか存在していません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 記憶とはフレームがあるものですが、頭の中にバラバラに保存された情報にはフレームがないからです。フレームとは「枠組み」のこと。私たちはフレーム(枠組み)をつくって、その中だけで思考しています。

「頭の中にバラバラに保存された情報にはフレームがない」ということは、私たちは何も記憶していないともいえます。バラバラな情報が合成され“記憶”となるのは“今、この一瞬”。

よって、「一宇宙」の「一」はダイナミックに生みだされ続けているといえます。

Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編;人類には“今”しかない>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

 

 ということは、人間の場合、「熱いうち」とは物理空間上の特定の座標の話ではなく、ダイナミックに変化するマインド(脳と心)の状態のことであるといえます。意識状態です。

 

 では、「熱い」意識状態を生みだすためにはどうすればいいのでしょうか?

 

 そう、ゴール設定。現状の外にゴールを設定することです。それも人生のあらゆる領域に(バランスホイール)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 繰り返しますが、現実とはフレームとして認識される世界のこと。表現をかえると「ゲシュタルト」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルトは、一度できあがると固定化されてしまいがちです。例えば「〇〇は△△である」という思い込みにより、思考は硬直化し、世界は限定的になっていきます。まるで鉄が冷えて硬くなるように。

 

 よって、「鉄は熱いうちに打て」を人間に当てはめると、「ゴール設定(更新)によってゲシュタルトを再構築し続けよ」と言い換えることができます。その感覚をアップル社の創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)は「connect the dots」と表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトはコンフォートゾーン(CZ)と考えることもできます。ホメオスタシスが働き安定的に維持されるイメージ上の空間です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 CZの外側は認識することができません。ゴールはそのCZの外側に、すなわち今までのゲシュタルトをはるかに超えたところに設定するものです。

だから、ゴール設定は簡単ではなく、コーチを必要とします。

 

 コーチの役割はゴール設定のサポートだけではありません。エフィカシーを上げながら、ゴール達成まで徹底的にサポートします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールを設定し、その達成を確信していると、CZが変化しはじめます。これまでのゲシュタルトがより大きなゲシュタルトに統合されていきながら(connect the dots)、気づき(ひらめき)とエネルギーと創造性を得ることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

ゴールが「鉄は熱いうちに打て」の「熱」を生みだします。

 だから、ゴールをたくさん設定してください。人生のあらゆる領域に(バランスホイール)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そして、ゴールをどんどん更新し続けてください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

コーチングの実践が「鉄は熱いうちに打て」そのものです。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 「ゴール設定」について、認知科学者 苫米地英人博士の最新コメントを紹介します。「2022年度版 新・夢が勝手にかなう手帳」(CYZO)の Monthly Dr.Tomabechi’s Column4月)からの引用です。

 

奴隷のゴールでもよいから、まずはゴールを設定する

 最初に設定するゴールは何でもよいのです。最初のうちは仮のゴールです。資本主義という洗脳にまみれた奴隷のゴールでも、親に書き込まれた「よい大学、よい会社」という競争社会まっしぐらなゴールでもとりあえずよいでしょう。例えば、「お金持ちになりたい」「出世したい」「スタイルがよくなりたい」「頭がよくなりたい」でもよいのです。まずは仮でよいのでゴールを設定することです。仮のゴールであっても、設定すればスコトーマ(心理的盲点)が外れます。ゴールを掲げると初めて見える風景があります。その風景が見えたらそこでまた新しいゴールを見つけましょう。

 情報空間における自分のコンフォートゾーン(居心地のよい空間)を少しずつ真のゴールへと移動させていくことです。どうやって移動させるかといえば、ゴールを設定し、スコトーマを外し、そこで見えた新しい風景や入ってきた新しい情報でまたゴールを更新すればよいのです。新しいゴールによって、また別のスコトーマが外れて、新しい情報が入ってきます。その情報をもとにまた新しいゴールを設定するのです。このポジティブなゴール更新サイクルを回しているうちに、自分の真のゴールが見つかります。少なくとも資本主義という洗脳が外れていき、自分のIQが上がっていくことに気づくでしょう。IQが上がったというよりは、洗脳が外れて、本来のIQに戻ったのです。

 ゴールを設定し、スコトーマを外し、新しい情報が入ってきたり、新しい風景が広がるというのはとても楽しいことです。楽しみながら、どんどんこのポジティブなゴール更新サイクルを回していきましょう。

 

 

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-関連記事-

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

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Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

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Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

Q-250:コーチングや苫米地理論をいろいろな視点で多角的に学びたいと思っています。お勧めの著者や本を教えてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28566857.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳2022年度版



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