苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:Q:質問等回答編 > マネジメント

Q-011:人に「have to」を仕掛けないためにはどうすればいいでしょうか?

 

 いただいた御質問に回答いたします。

 

Q:人に「have to」を仕掛けないためにはどうすればいいでしょうか?

 

A:一番大切なことは、自分自身が「want to」で生きることです。

そのためには自分自身の自由意志でゴールを設定できていることが絶対に欠かせません。

ゴールのポイントは3つ。1)心から望むもの(want to)であること、2)自分中心を捨て去ること、3)現状の外側に設定すること、です。

 

人に「have to」を仕掛けないために二番目に重要なことは、「何がhave toを生みだすのかを知ること」です。

私は、恐怖・不安、罪悪感、義務感が「have to」を生みだすものだと感じています。それら「have toを生みだすもの」を、人を支配する目的で使わないことです。

 

三番目に不完全性定理、不確定性原理から導きだされた真実を忘れないこと。

それは「この世に完全情報は存在しない」という事実です。世の中に「絶対正しいこと」は存在しません。自分自身の心の中で「絶対正しい」はかまいませんが、それを人に強要すると、そこに「have to」が生まれます。

 

四番目は、ゴールを重ねていくことです。

ゴールを共有していること、それは「同じ未来のイメージに対して、同じように臨場感を感じていること」ともいえます。

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Q-072:不言実行はなぜ大切なのか? 有言実行は本当に間違っているのか?

 

 2019年の正月、子どもが書初めで「不言実行」と書くのを見ていました。

 「不言実行が大切なのはなんでだと思う?」と質問していると、別の子が話に加わり「有言実行という言葉は格言としては誤りなんだよ」と教えてくれました。

 

 皆さんに質問です。

 

 格言はなぜ不言実行なのでしょうか? なぜ不言が大切なのでしょうか?

 有言実行は本当に間違っているのでしょうか?

 

 今回はそんな疑問について、コーチの視点で考えていきたいと思います。

 

 

 「不言実行」の不言、つまり「言語化しない」ということには大切な理由がいくつかあります。

 

 一つ目は「言語化した途端にwant toからhave toに変わってしまう」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 二つ目は「言語化すると、それを見たり聞いたりした人がドリームキラーになる可能性がある」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 三つ目は「言語化によりエフィカシーを下げてしまう可能性がある」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 四つ目は「言語化すると抽象度の上限をつくってしまう」ということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 もちろん、ゴールのイメージがあることは大前提ですが、それを具体的に言語であらわしてしまうことはイメージを固定化しゲシュタルトを強固にしてしまう危険があります。人間は一つのゲシュタルトで物事を認識していますので、スコトーマが外れにくくなることになります。

 (そもそも具体的に言語化できるものは現状の中にあり、ゴールとはいえません)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 五つ目は(四つ目と被るかもしれませんが)「言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる」ということ。

 

 脳の機能でいえば「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化させる」ことが重要です。それは天才が行っている情報処理であり、苫米地理論でいうところの「左脳言語野を抑え、右脳言語野を活性化させる状態」のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 以上の理由より、格言が「不言実行」であることにはとても意味があるといえます。

 

では、「有言実行」という言葉は間違っているといえるのでしょうか?

 

 

 コーチングでは「有言」も重要視し、積極的に活用します。

 

 その一つがアファメーションです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12645685.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 もう一つの例として、ゴールを目指す過程のコミュニケーションツールとして「有言」を利用することがあげられます。ある程度抽象度の高いゴールを目指す場合には、コミュニケーションは必ず必要になります。私たちは縁起として存在しているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 より具体的に(有言でw)説明します。

ゴールがあると、やるべきことが詳細にわかってきます。それをエンドステートと呼びます。

そのエンドステートを実行するために様々な状況や可能性を想定し(アサンプション)、状況の変化に合わせて更新していくこと(アサンプションアップデート)が必要になります。

その過程で具体的な行動(コース・オブ・アクション、COA)が決まってきます。コース・オブ・アクション(COA)とは「想定される状況を吟味した上での、そのいくつかの状況下で行うべき行動パターン」のことです。

当然、組織の場合、エンドステートやCOAは言語で共有されていなければなりません。よって、「有言」が重要なのです。

 

 

目指すべきゴールはあくまで“現状の外”であり、抽象度の高いものです。

「曖昧で抽象的でよくわからないけれど、なにか漠然とすごく高いところにありそうだというぐらいの認識」、すなわち「不言(より正確には非言)」でかまいません。

 

つまり、ゴールとしては「不言(非言)」が正しく、そのゴールを達成する過程で「有言」を活用するということ。

 

もしもゴールそのものが「有言」に変わってきたならば、すぐにゴールを再設定しなおし「不言(非言)」にすることが大切です。

 

「不言実行」「有言実行」をそのように使い分けてみることをお勧めします。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 エンドステート、アサンプション、コース・オブ・アクションなどについては苫米地博士の著書 「コーポレートコーチング(下)」(開拓社)を御参照ください。

 

 

コーポレートコーチング



Q-121:過去にこだわる人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)

 

Q過去の出来事に対して不満があるからなのか、会社の方針や決定に対して抵抗し続けるスタッフがいます。今までのやり方に固執し、新しいことに取り組みません。管理職として、友人として、私はどのように対応すればよいでしょうか?

 

A:セルフイメージによって決められる、その人にとって心地がよい空間のことをコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 そのコンフォートゾーンの中では、IQを高め能力を発揮することができる一方で、「さらにIQを高め、もっと能力を発揮する」ことが制限されます。私たちの無意識は常に現状というコンフォートゾーンを維持しようとしているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

コンフォートゾーンはセルフイメージによって決まります。セルフイメージはブリーフシステムと言い換えることができます。「強い情動を伴った体験の記憶」や「抽象化された情報の記憶」によりブリーフシステムが構築されますので、一般的には「『過去の出来事』が大きな影響を与える」といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 御相談のスタッフのように「過去の出来事に対して不満がある」場合は、「不満がある状態」がコンフォートゾーンです。そして、自身の無意識がその状況(不満)を強力に維持しています。「なんとか解決(解消)したい」という意識とは裏腹に。

つまり、意識上は認知的不協和の状態ですが、無意識下ではその不協和(このケースでは不満)自体がコンフォートゾーンなのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

コンフォートゾーンを維持する力の源はホメオスタシス(恒常性維持機能)です。血圧や脈拍が簡単には変えられないのと同じように、「不満がある状態」を簡単に変えることはできません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 よって、管理職(上司)がリーダーシップを発揮するほど、そして(管理職の)意見が“正しい”ほど、ますますスタッフは苦しむことになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

では、どうすればよいのでしょうか?

 

私の場合、まず「時間の流れ」をしっかり理解してもらうように心がけています。「時間は未来から現在、そして過去へと流れている」ということを体感してもらうのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 その上で、「未来に背を向けたまま、ますます遠くなる過去を恨み続けるのか」、それとも「過去は省みず、完全に前を向くか(未来志向)」 そのどちらかを選択していただきます。本人の自由と責任において。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 「完全に前を向く(未来志向)」を選択したのなら、次に行うのはゴール設定。未来とはゴールを決めることで自ら生みだすものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そのゴールがより抽象度の高いものになるほど、対立や矛盾、いざこざが解決していきます。アルベルト・アインシュタイン博士(18791955年)の言葉に「我々の直面する重要な問題は、その問題が生じたのと同じ考え方では解決することができない」というものがありますが、それは「抽象度を上げることで解決できる」というメッセージでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8749123.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8900535.html

 

まずは御自身がゴールを設定し、ゴール達成後の未来をしっかりイメージしてください。例えば「スコトーマを外しあうことで、お互いに気づきを得て、課題を解決している」など。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

新たな気づきを積み重ねる中でひらめきが生まれます。「点がつながる」からです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

意見の相違や対立があることは、じつは、とてもラッキーなことです。

 繰り返しますが、まずは自分自身が相手のwant toをも包摂するゴールを設定してください。そのゴールを相手と共有し、相違や対立のたびにますますゴールに近づいていると確信するとき、かつての頭の痛い問題は素晴らしい未来へ到るための縁起へと変わります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 現状に対する不満があると、ポジティブなものが隠れ(スコトーマ)、ますますネガティブなもののみを認識するようになります(RAS)。多くの場合、その根底にはエフィカシーの低さがあります。その場合、相手のエフィカシーを高めるような働きかけを常に意識することも重要なポイントです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17858263.html

 

 

Q-141:前頭前野優位な状態で認知的不協和を解決していくことは無理なのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)

 

Q:認知的不協和による体調不良状態というのは、大脳辺縁系優位になってしまった状態とありますが、認知的不協和を感じた時点で大脳辺縁系優位になっているとのことで前頭前野優位な状態で認知的不協和を解決していくこと自体が無理なことなのでしょうか?

 

A:認知的不協和(Cognitive dissonance)は心理学の言葉で、「人が認知している自分の内側の現実と外側の現実に矛盾が生じたときに、その不協和を解決しようとする心の作用」のことをいいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 その「心の作用」自体はとても貴重なものです。現状を打破するエネルギーを生みだし、まったく新しい“何か”を創造するクリエイティビティの源になるから。

反対にいうと、その「心の作用」を引きだすためにゴールを設定するといえます。“現状の外”に。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そんな認知的不協和は、決してネガティブなものではありません。認知的不協和そのものと脳の情報処理(大脳辺縁系優位か? 前頭前野優位か?)はまったく別の話のはずです。

 よって、御質問に対する私の答えは、「前頭前野優位な状態で認知的不協和を解決することはできる」です。

 

 

 とはいうものの、御指摘のとおり、認知的不協和は「感じた時点で大脳辺縁系優位に陥りやすい」もの。「怒り」をテーマとした記事や「心のエネルギー」をテーマとしたシリーズ(S-03)でも取り上げています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

 

(シリーズ編は、S-01でディベートを、S-02でルールやモラルをテーマとしました。それらも前頭前野優位を実現するための大切な知識だといえます)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17563396.html

 

 ところで、なぜ何度も取り上げているのかわかりますか?

  答えは、私自身、毎日のように認知的不協和を感じ、試行錯誤しながら取り組んでいるからですw

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 ゴールが(それもたくさん)ある者にとって、日常の生活は不協和だらけ。だからエネルギーや創造性を得られるのですが、マネジメントをしくじると自分ばかりかまわりの人たちも傷つけます。よって、コーチングの実践と人間形成はセットで考えるべきです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 私の取り組みについては下記ブログ記事でも取り上げています。ぜひ御確認をw

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268336.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_375251.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_380649.html

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project」がはじまっています(2020年6月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!
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 http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

Q-208:質問という行為はセルフイメージを下げると思っています

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 今回は「質問」についての御質問w

その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:私は質問という行為はセルフイメージを下げると思っています。自分がわからないことを聞くからです。今回もそうなのですが、どうしても質問する場合は、先に仮説を立ててから質問しています。むやみには質問しない方がいいと思うのですがいかがでしょうか?

 

A:質問の目的や意図をしっかりと意識に上げることが大切だと思います。質問する側も、質問される側も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

その際に重要なのはゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 私には質問する側がセルフイメージを下げる理由がわかりません。質問という行為はゴールに向かう「T」であるはずだから。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

もしもセルフイメージが下がるのなら、そこには「知識がある=スゴイ、ない=ダメ」「答えがわかる=上、わからない=下」というような価値判断(基準)のすり込みがあるはず。

そのような何らかのすり込みが、知らぬ間に各人のブリーフをつくりあげています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 最近「ホームレスより猫の方が」というある有名人の発言が炎上しましたが、たった1つの評価軸での上下(優劣)を絶対とみなすブリーフはとても危険です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 差別を生みだすから。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

そもそも、疑問が湧きあがり、知を求めるのは大切なこと。それは思考している証であり、強烈な「生」のエネルギーのあらわれです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 いわゆる「好奇心」とは、ホメオスタシスフィードバックのこと。だから、それは生きている証だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 (詳しくはこちらで↓)

 F-202:「医学と医療」と「理学と工学」の… vol.2;理学とは○○心。その正体はCH

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26722183.html

 

 

まともな質問をするためには、まずはゲシュタルトができている必要があります。「何がわからないかわかっている」「どんな情報が必要かわかっている」という感じです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 繰り返しますが、その根底には必ずゴールがあります。ゴールは「1)心から望む」ものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

そして、ゴールは「3)現状の外」にあるもの。だから、設定にも、実現にも、他者の視点がある方が圧倒的に有利です。それも抽象度の高い視点ほど、スコトーマを外すための強力なサポートになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

そのゴールが「2)自分中心を捨て去った」ものであるほど、質問(&回答)をきっかけに、むしろセルフイメージは上がっていくはず。

それは米国の心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)が示した「人間形成」の階梯をのぼっていく過程でもあります。

PM-05-13~15:そもそも教育とは?-6-1)人間形成

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

 「先に仮説を立ててから質問しています」はすばらしいHabitだと思います。より大きなゲシュタルトを構築するための、そして、より強く記憶に刻むためのHabitです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 

 質問にはいろいろなタイプがあり、それぞれに目的や意図があります。

コーチングに関していうと、実際、コーチは質問をします。とくに相手の反応を見たい時は「〇〇〇〇〇(←守秘義務内容につき非開示w)」について質問します。その反応で現在のブリーフが分析できます。もちろん、質問したコーチのセルフイメージは下がりません。

 

 そもそもこの世は無常です。「知らないこと」「わからないこと」だらけだということを、常に意識に上げておいてください。ちなみに、無常がスコトーマに隠れた状態が「無明」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

 私は、その「無明」が、たいていの苦しみの根源だと思っています。

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

 最後にもう1つ。

 質問や回答を経て学ぶのは質問者だけではありません。回答する側が大いに学ぶこともあります。認知科学者 苫米地英人博士が、ワークスDVD12弾で詳しく解説されています。キーワードは「同行二人」です↓

 苫米地英人DVD12弾「超次元ゲシュタルト構築の奥義 ~顕密同行と隠覆蔵知の獲得」

 https://maxpec.net/dvd12/index.html

 

すべてが双方向の縁起

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 だから私は、新たな縁起となる質問を楽しみにしていますw

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

すべてが双方向の縁起 だから私は、新たな縁起となる質問を楽しみにしていますw

 

 上の言葉は本心ですが、一方で「むやみには質問しない方がいい」とも思っています。相手のリソース(とくに生命時間)を奪うことになるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 質問する前に「相手のゴールと自分のゴールが合致しているか?」確認してください。それは大人のマナーだと思います。

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第5回目は2021919日(日)開催。テーマは「クライシスサイコロジー&レジリエンス」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26768389.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

ワークスDVD第12弾「超次元ゲシュタルト構築の奥義」ver2

苫米地英人DVDオフィシャルサイトより引用

苫米地英人DVDオフィシャルサイト (maxpec.net)

 

 

Q-353:傷つくような他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接することが正解なのでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

  

Q:私は疲れがある時、特に傷ついた経験を思い出して、関係していた人物を攻撃しにいきたい衝動に駆られます。また、そこから人間に失望し社会で生きるのがイヤになったりもします。
 傷つく他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接するのが正解なのでしょうか?

 

Aおっしゃっていることはよくわかります。

私は“人間関係”に関する御質問や御相談をよくいただきます。例えば↓

 Q-217:家族や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27388111.html

 

共感していることを理解していただいた上で、私が必ずお伝えするのは「すべてマインド次第」だということ。すべて自分自身の選択です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

すべてマインド次第


では、そのマインドをうまくコントロールするために何を心がければいいでしょうか?

  

 以下、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、p34)より引用しながら解説を加えていきます。「攻撃しにいきたい衝動」や「失望」「生きるのがイヤ」からピュアなエネルギーを取り出す秘訣を学んでください。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

自己チューな人ほど深く傷つく

 先ほどの「すべての感情を娯楽にする」という話については、もう少し説明する必要があるでしょう。大人になると心はたくさんの傷でいっぱいです。心の傷から生じる感情に振り回されている大人が多いのはそのためです。

 私たちは生きている限り心に傷を負います。

 他人から心無いことを言われ、ショックな出来事に遭遇し、年を重ねるほど心の傷は増えていくでしょう。

 PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こすような衝撃的な心の傷は、トラウマ(心的外傷)と呼ばれます。

 人間は誰でも心に傷を負っていますが、それがトラウマとなって心の病を引き起こすこともあれば、病とならずに癒えていくこともあります。

 では、その違いはどこにあるのでしょうか?

 引用終わり

 

 

 「すべてマインド次第」を言い換えると、「目の前の世界は各自のブリーフシステム(Belief SystemBS)が生みだしている」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

ブリーフシステムとは、人の行動や行動性向といわれる無意識の行動を決めるシステムのこと。BSは「強い情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられています。つまり、過去。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 脳の記憶特性は失敗駆動型であり、“失敗”であるほど強く記憶されます。“失敗”とは「予想と違う」「予期とは異なる」ということであり、必ずしもネガティブを意味するわけではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

  

 しかしながら、人が実際に思い出すのは痛みを伴うネガティブな記憶ばかり。その記憶には「辛い」「悲しい」「悔しい」「許せない」「情けない」といったwetな情動がべったりと張り付いています。

その反動が「攻撃しにいきたい」なのでしょう。ラベリングでいうと「D」です。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 では、引用の続きを。

 

 

 これは意外と理解されていないことなのですが、心の傷がトラウマになるか否か、うつなどの病気を引き起こすか否かは、出来事そのものの大きさとは関係がありません。ものすごく衝撃的な出来事でも、トラウマになる人もいれば、ならない人もいます。

 では両者で何が違うのかというと、本人にとっての理不尽度が違うのです。

 同じ衝撃的な出来事を、ある人は「とてつもなく理不尽だ!」と感じ、またある人は「ちょっと理不尽だな……」と感じる。出来事の受け取り方によって、理不尽度は異なります。

 

 では、何が理不尽度の差を生むのかというと、それは自己責任感の大小です。

 ショックな出来事に対して「自分にも責任がある」と感じる人にとって、その出来事の理不尽度は小さく、反対に、その出来事に対して「自分には責任がない」と感じる人にとっては、理不尽度は大きくなります。

 つまり、ショックな出来事に対して「自分にも責任がある」と考える人は、心の傷が深くならない。反対に、嫌な出来事が起きたときに「自分には責任がない」と考える傾向の人は、心の傷が深くなります。

 引用終わり

 

 

 私個人は理不尽度と自由度は反比例の関係であると理解しています。ここでいう自由とは、束縛を前提とした自由ではなく、文字どおりの「自らに由る」という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 BSと時間との関連でいうと、過去の記憶でつくられたBSではなく、未来の記憶により自らつくりだす新たなBS。つまり、ゴール設定により「自らに由る」という自由度が高まるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そのように考えると、「理不尽度の差を生みだすのは自己責任感の大小」という言葉の意味が、もう一段深く(そして重たく)感じられるのではないでしょうか?

 PM-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

 ぜひ“ゴールのポイント”をイメージしながら思い巡らせてください。気楽にw

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 引用を続けます。

 

 

 例えば、キレやすい職場の先輩が「この仕事、急ぎで頼むよ!」とこちらの都合を考えずに仕事を丸投げしてきたとします。あなたは自分の仕事で手いっぱいで、先輩の頼みを引き受けると土日をつぶさなくてはいけなくなる。しかし、その先輩はキレやすくて、これまであなたは何度も先輩の怒りを買った恐怖体験がある。なので、あなたはこんなふうに丁重に断ります。

 「今、僕も忙しくて……。すみませんが、ほかの人に頼んでもらえませんか」

 すると、先輩は急に怒りだし、

 「オレだっていつもお前の仕事を手伝ってやってるじゃないか! オレに向かって何様のつもりだ?!

 とキレてしまう。そのキレ方があまりにも激しいので、あなたはトラウマになりそうなほどのショックを受ける……

 このような場合、あなたには二つの反応の仕方があります。

 「こっちの状況を考えずに無茶ぶりしてくるあんたが悪いんだろ!」

 と心に傷を受けつつ、「自分には責任がない」ことを前提に相手を責めるパターン。

 もう一つは、相手を責めたい気持ちをぐっとこらえ、

 「先輩も忙しくてイライラしてるんだな。確かに、オレの方も先輩に手伝ってもらってることもあるし、お互い様だよな」

 と、客観的に状況を見ようと努め、自分の責任も認めるパターン。

 

 前者のように「自分には責任がない」と考える場合、先輩との関係がギクシャクするのは必至です。

 一方、後者のように「自分にも責任がある」と考える場合、先輩にキレられたショックを引きずる可能性はかなり低くなります。

 理不尽な出来事に遭遇したときに、「なんの責任もないのに自分だけひどい目に遭った」と相手を責めるだけの人は「自分中心な人」、いわゆる「自己チューな人」です。自分中心な人は、同じ出来事を前にしても、自分中心ではない人よりも心の傷が深くなります。そして、その心の傷に長くとらわれてしまうことになります。

 ここでいう「自分にも責任がある」とは、例えば夜道を一人で歩いていて暴漢に襲われた女性に対し、不用心な彼女にも責任がある、などと責めることとは違います。そうではなく、私たちは生きていく以上、さまざまな理不尽を引き受けていかねばなりません。それが生きていくということだからです。さまざまな理不尽を引き受け、この世界の理を踏まえて生きていく心構えのことを「責任」と言っているのです。

 引用終わり

 

  

 理不尽な出来事に遭遇したときに、「なんの責任もないのに自分だけひどい目に遭った」と相手を責めるだけの人は「自分中心な人」、いわゆる「自己チューな人」です。

 

 その「自分中心」を克服していくのがコーチングです。ゴールの抽象度を上げていくことで、自分中心を捨て去ることができます。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 自分中心を捨て去る

それはつまり、「自我を拡張していく」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

  

 自我が拡張すればするほど、「関係していた人物」も、「人間」も、そして「社会」までも、“自分”と感じられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

そして、その“自分”に対しての確信が高いほど、トラウマ化しにくくなります。理不尽度が下がるから。私は、その確信=責任(=覚悟)がエフィカシーだと思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 まずはゴールを見直してみましょう。人生のあらゆる領域のゴール(バランスホイール)を再確認してみてください。気楽にw

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 

バランスホイール

 

 

正解」は、つねにゴールにより決まります。自分自身の心の中で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

態度」は、そのときの状況で変わるもの。ゴールを達成している自分にふさわしい、その時点でベストと思える「態度」を選択してください。

L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

いずれにせよ重要なのは、「“自分”の自由意志でこの世界を生き抜く」という決意。それが「自責」です↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 

以上が私の回答です。

御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 最近、こんな御意見をいただきました。ありがとうございます。

 

 『覚悟』と言う言葉の持つ語感は、『覚悟を持たなければならない(have to)』に感じてしまい、自分にとっては『本気』の方がしっくりきます

 

 まったく同感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 それでもあえて、私は「覚悟」という言葉を使います。

 F-100:芸術は爆発だ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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 次回の開催はR6.2/4(日)<←1/28から変更しました>の予定。テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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