苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:L:講義・研修・セミナー編 > 2018年03月 医療研修会Q&A

Q-031:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.1

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 

スピリチュアルペインは、緩和ケアにおける重要な概念です。

緩和する対象となる問題を「身体的」「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」と四つに分類し、それぞれ個別に捉えるのではなく全体として捉えるために「トータルペイン(Total Pain)」という概念が生まれました。

 

トータルペイン(全人的苦痛)のひとつである「スピリチュアルペイン」は、私が2011年に受講した「症状の評価とマネジメントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プログラム(PEACE)」において「自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛(無意味、無価値、虚無、孤独など)」と定義されていました。
 最新版では「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」です。

 

私はこのスピリチュアルペインの定義(「自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛」「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」)は不十分だと感じています。コーチとして。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 当日(180315)の講演会では、そのことを「ゴール」「エフィカシー」「スコトーマ」「コンフォートゾーン」といったコーチング用語を紹介しながら述べさせていただきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 先輩医師をはじめ、多様な職種のたくさんの方々に御参加いただきました。心より感謝申し上げます。皆さまのスコトーマを外すきっかけになれることを願いながら、心をこめてお話をさせていただきました。あっという間の60分でした。

 

講演終了後、院長室で医師や看護師、臨床心理士の方々とお話しさせていただきました。その話の中で今年度の新入職員に対しての研修を依頼されました。

 とてもありがたいお話しだったのですが、私は躊躇し、しかも自虐的なコメントを発してしまいました。

 

 すかさず院長先生から「いつもの先生らしくないし、コーチらしくない」とツッコミをいただきました。私は一瞬ドキッとした後にスコトーマが外れたことを感じました。頭の中がクリアになった感覚です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

その瞬間、「私らしくなかった」「苫米地式認定コーチの言動ではなかった」とセルフトークを行い、ゴールを達成した未来の自分の姿やコンフォートゾーンをイメージしなおしました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 つい自虐的になってしまったのには理由があります。

 院長として勤めていた病院へのコーチング導入失敗の苦い記憶が、自虐的な言動を許すブリーフシステムをつくってしまっていたのです。本当に私らしくありませんでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 講演に招いていただいた院長先生からの助言で、そのブリーフシステムに気がつきました。ゴール側からブリーフシステムをつくりなおしながら、改めて医療・介護の現場には今すぐコーチングの導入が必要であると感じました。

 

医療・介護の現場はどこも疲弊しています。特に地方では若い人が集まらず、スタッフの高齢化が徐々に問題として表面化しはじめています。現場の感覚では疲弊というより「システム崩壊」という表現の方がしっくりするほどです。

 医療・介護業界において「働き方改革」は喫緊の課題といえます。

 

 現在、盛んに議論されている「働き方改革」は、労働時間や労働環境改善の話が中心です。それは物理空間(次元)に焦点を当てたものです。

 

 宇宙は情報量の大小で階層化することができます。その情報量の軸を抽象度と呼び、情報量が減るほど「抽象度が上がる」、反対に情報量が増えるほど「抽象度が下がる」と表現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 「働き方改革」で議論されている物理空間(次元)とは、「抽象度のもっとも低い空間」であり、情報空間の底面です。

 では、物理空間に限定した改革ではなく、情報空間全体を対象とした真の「働き方改革」とはどのようなものでしょうか?

 

 答えはhave to(~ねばならない)」を「want to(~したい)」に変えることです。

 1992年に書籍化されたハーバードビジネススクールのジョン・P・コッター教授らの研究により、モチベーションの違いにより10年間で756倍の生産性の違いが生じることが明らかにされています。7倍ではありません。756倍です。

 もちろん生産性が優れているのは「want to」のときです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 当時よりCPUの演算能力が1000万倍以上アップした現代においては、もっと大きな差が生じるに違いありません。

 

 つまり、これからは「いかにwant toを実現できるか」「want toを維持できるか」が成功の鍵になるといえます。

 経営者目線で表現しなおすと、「いかに職員のモチベーションをwant toにできるか」であり、それは「職員一人ひとりのゴール設定をしっかりサポートできるか」「組織全体のエフィカシー(コレクティブエフィカシー)を高く保つことができるか」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 私は、スタッフ全員でコーチングを学び、実践することで、必ず756倍以上の生産性向上を実現できると確信しています。

そして実現したいと願っています。日本の医療の崩壊を防ぎ、日本に暮らす人たちの生存権を守るために。

 

(一瞬躊躇しましたが)もちろん、その病院の新人研修は快諾させていただきました。具体的な話はこれからですが、すでに数パターン分の研修プログラムはつくりあげています。苫米地式認定コーチとして全力で取り組ませていただきます。もちろん100% want toで。

 

 先日、その病院の研修担当のM看護師長より講演会(180315)のアンケート結果をいただきました。御多忙にもかかわらずデータ化までしていただきました。

 次回から、いただいた御意見・御質問に対して回答させていただきます。ぜひ御確認ください。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199599.html

 

180315 医療講演会-2



Q-032:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.2

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 

講演後記載していただいたアンケートをいただきました。すみやかに対応してくださったM師長にはあらためてお礼申し上げます。ありがとうございます。

 

 アンケート冒頭での「内容はわかりやすかったですか?」という問いに対して、10段階の目盛りで評価していただきました。これは医療現場でも疼痛の評価等に使われる方法で、VAS(バス、Visual Analog Scale)と呼ばれます。

当日(180315)の講演評価は3から10まで分布し、平均では8.39でした。

 

 現実社会では、誰からも同じように最高の評価を得られることはなく、極端に評価が分かれることも少なくはありません。「ものすごくよかった」と思う人がいれば、「全然よくなかった。最悪ッ」と感じる人がいるように。

 

 その「評価が大きく分かれること」の最大の理由が、マインドでの情報処理にあります。

 

 自分自身の認識⇄理解⇄評価⇄判断という情報処理の特徴を知り、それを自由意志でアップデートしていけば、その結果、認識する世界(宇宙)そのものを自在に構築することができるようになります。

 

 講演では、その一つの方法としてコーチングが役にたつことをお伝えしました。

 

 それではいただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・「want to」になったとしても自分のことだけだったら、結局うまくはいかないのではないか?

 

 A:そのとおりです。そして、御指摘されたことはとても重要なポイントです。

 

 「スピリチュアルペイン」をコーチングの視点で考察することが目的でしたので当日は(時間の関係で)お伝えしませんでしたが、苫米地式コーチングにおいて重要視するとても大切な概念があります。それは「抽象度」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 自分だけの「want to」は、ただの自分勝手です。

当然、それは組織や社会では許容されません。なぜなら、「自分を含めすべては他の何かとの関係性で成り立っている」からです。それを釈迦哲学では「縁起」といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 自分が心から望むゴールを追い求めると同時に、自分という感覚(自我)をどんどん拡張していくことが重要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

関連することをブログ記事(F-029)に書いています。ロサンゼルス・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手を「プロフェッショナル」というキーワードで考察していますので、ぜひ御確認ください。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8900334.html

 

 

・催眠を医療にどのように使うのですか?

 

 A:この御質問は講演そのものではなく、201710月に発売された苫米地英人博士の著書「完全版変性意識入門 自分のリミッターをはずす!」に関連する御質問です。その本に私のインタビュー記事が掲載されています(「医師の目から見た気功」)。

 

 御質問に一言で答えれば、「自己催眠に使う」です。

 

 認知科学以降、現実(reality)の定義は変わりました。

現実とは、一番臨場感の高いイメージのことです。それを理論化したものが「夢をかなえる方程式:I×V=R」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 「現実となりうるイメージは無数にあり、その中で一番臨場感が高いものが現実である」というこの方程式は、「すべての変化は心の中に生まれて、外に広がっていく」というルー・タイス氏の言葉を理論化したものです。

 

 しかし、実際には現実を自由自在に創造することは簡単ではありません。過去の記憶によりつくられたブリーフシステムが強力なコンフォートゾーンを形成しているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 コンフォートゾーンを維持する力となっているのはホメオスタシス(恒常性維持機能)です。生命維持レベルの強力な力により、コンフォートゾーンは強固に維持されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 

 だから私たちは、意識的にいくら「変わりたい」「変えたい」と願ったとしても、無意識下で(心から)思っていなければ、なかなか変わることができないのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 さらに、私たちはコンフォートゾーンの外側を認識することができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

 つまり、“現実”を超えるイメージを見つけること自体ができないのです。

 

 新たな現実を創造するためにコーチングが役にたちます。しかし、“現状の外”にゴールを設定しようにも、その“現状の外”はスコトーマの中にあるのでなかなか認識することができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そこで役立つのが「催眠」です。催眠(術)は人を変性意識状態にするために長年研究されてきた技術です。変性意識状態ではコンフォートゾーンを動かしやすくなり、スコトーマを外しやすくなります。

 

 繰り返しますが、「夢をかなえる方程式:I×V=R」」は「すべての変化は心の中に生まれて、外に広がっていく」というルー・タイス氏の言葉を理論化したものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 「まず自分自身の心を平和にする」

 

 そして、その心の平和を保ちながら医療・介護現場で働くことで「心の平和(安心、安らぎ、癒し等)」を外に広げていくそのために催眠を使います。

 

(つづく)

 
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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971739.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8159377.html


 

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苫米地式認定マスターヒーラー     

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自分のリミッターをはずす! 完全版変性意識入門



Q-033:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.3

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・自分の今が"have to"で追われていることを認識できました。また上司としていかにスコトーマをはずしてあげられるか(コーチング)考える機会になりました

 

 A:「自分の心の状態を常にモニターしていること」はとても大切なスキルです。特に「want toか? have toか?」は、自身のパフォーマンスだけではなく、チーム全体のパフォーマンスに大きな影響を与えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

常に自身の心の内をモニターし、なぜか「want to」が「have to」に変わっていることに気づいたときは、「自分らしくなかった」とセルフトークを行いながら、一度立ち止まってゴールを見つめなおしてください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

その積み重ねが自身のスコトーマを外すことにもつながります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

それは潜在的に抱えている「スピリチュアルペイン」の克服にもつながるはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

「上司としていかにスコトーマをはずしてあげられるか」はすべての上司に必要な大切な心構えだと思いますが、一つ忘れてはならないことがあります。それは「スコトーマを外すのは(上司ではなく)本人である」ということです。上司が行うのはスコトーマを外すサポートであり、スコトーマの存在とそれを外せることを確信させることです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 親の役割も同様です。スコトーマが外れたときの喜びやスッキリする感覚は、さらなる進化・向上のための大きなエネルギーとなります。それは子供や部下にとって大切な人生の宝物です。そのチャンスを奪わないことが重要なポイントです。

 

 

・責任感が強ければ強いほど回避が起こる可能性が高い。ゴール設定が大切(ということが印象に残った)

 

 A:「責任感が強い」→「have toに陥る」→「創造的回避が働く」という悪循環は、日本という社会に埋め込まれたブリーフシステムではないかと感じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 それが日本の一人当たりのGDPを下げている理由であり、日本人の幸福感が低い原因ではないでしょうか?

 

 幸福感は健康に大きく影響します。よって、日本の医療や福祉という大きな視点においても、コーチングはとても重要なものとなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html

 

 御指摘のとおり、正しいゴール設定がとても大切です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

・自分の心が平和であってはじめてまわりの状況がよくなる(ということが印象に残った)

 

 A:現在の年号である「平成」は、中国の歴史書「史記」の一節に由来するとされています。その一節とは「内平外成(内平らかにして外なる)」で、「自分の心が平穏であってはじめて、自分のまわりの状況がうまくいく」という意味です。

 

 認知科学の発展は、この言葉が事実であることを明らかにしました。

 

私たち一人ひとりが認識する世界はRASを通り抜けた重要な情報により構築されています。その重要性を決めるのがブリーフシステムです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステムは自我と言い換えることができますが、それは「関係により浮かび上がってくるネットワーク(=縁起)」であり、その本質は空(くう)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 だから「自分の心が平和であってはじめてまわりの状況がよくなる」といえますし、反対に「自分の心の平和なくしてまわりの状況がよくなることはない」ともいえるのです。

 

 あと一年で終わる「平成」という年号には、「だから、まずは自分の心の平和を実現しよう!」という強い願いが込められています。

 

 

・見る視点を少し変えるだけで、固定された考え方が変わる。知ろう、分かろうという気持ちをもつ事で相手と分かり合える方向になるのかなと思いました

 

 A:そのとおりです。私の意図をしっかり受け取ってくださり、とてもうれしいです。ありがとうございます。まさに「知ろう、分かろうという気持ち」がそれを実現したのだと思います。

 

 時間の関係で講演中には触れませんでしたが、「相手と分かり合える」ためには「抽象度」という概念がとても重要なポイントとなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

「高い抽象度でわかりあい、低い抽象度での相違は余裕で受け入れる(気にしない)」といった生き方が、まずは自らの心を平和にし、やがては世界を平和に変えていきます。

 その思いを「The Power of Mind Ⅰ」第一章の最後に書きました。ぜひ確認してください。タイトルは「無敵の意味」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Q-034:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.4

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・コーチング、患者さんとの寄り添いかた(ということが印象に残った)

 

 A:講演では「寄り添う」という言葉のイメージを感じていただきました。

 

 「物理空間と情報空間」、「過去と未来」、そして「過去の延長(結果)としての自分と未来のスタート(原因)としての自分」といった感じで、「スピリチュアルペイン」とともに考えていただきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 「患者さんとの寄り添いかた」として私がいつも意識していることは“希望”です。「希望を失わないように」「いや、むしろもっと明るい希望をもっていただけるように

 そんなことを考えながら、いつも患者さんと向き合っています。希望こそが生きるためのエネルギーの源泉であり、健康を実現する力であると信じているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 その希望を生みだすものがゴールです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 クライアントが自ら“現状の外”にゴールを設定することを可能とするために、苫米地式認定コーチによるパーソナルコーチングがとても有効です。その圧倒的な効果に関しては、苫米地博士によるパーソナルコーチングを半年間にわたって受けさせていただいた私自身が身をもって体験しています。

 さらに認定コーチとして縁ある人々の変容を見守らせていただき、心から確信するようになりました。

 

 繰り返しますが、コーチングの効果は圧倒的です。情報処理のシステムそのものが大きく変わることで、認識する目の前の世界そのもの(宇宙)が変わってしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 しかしながら、通常のクライアントに行うコーチングに対して、医療・介護の現場で患者さんやその家族の方々に働きかけることは決して容易ではありません。

 医療・介護現場では生老病死(四苦)の臨場感が高く、苦しみがリアルだからです。さらに「ファイト・オア・フライト」の結果、その苦しみが強化されてしまうからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 医療・介護現場で「寄り添うこと」は決して簡単ではありません。

 だからこそ、私は“いのちの現場”にコーチングを届けたいと願っています。

 

 

・時間は未来から、現在は過去へ流れている、過去を振り返る事は時間のムダ。前を向いて、未来を向いて

・未来から現在、現在から過去へと流れているという言葉に共感した

・時間は未来から過去に向かって流れている、過去はどんどん遠ざかっていく。これから近づく未来を思うべきこの言葉がとても印象的で仕事だけでなく生活(子育て)においても意識していきたいと思いました

・過去をふり返らず未来に向かっていることを共感した

・過去にとらわれるのは時間の無駄だということ

・時間は未来から現在、過去へと流れているという所でスコトーマが外れたように思いました

 

 A:「時間は未来から現在、現在から過去へと流れている」この時間観の変化は、人間を束縛から解放します。

私は、パーソナルコーチングでも講演でも、まずはこの話から入るようにしています。それが理解できた瞬間から、今まで封印してきた潜在能力の開放が始まるからです。

 

 この「時間は未来から過去へと流れている」という時間観には“つづき”があります。まずは下記のブログ記事を確認してください。今まで何度も読まれた方も、ぜひ再確認してください。

 「PM-02-18:時間の流れ」http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 ブログ記事中で紹介している「過去、現在、未来の区別は頑固に引き続いている幻想にすぎない」というアルベルト・アインシュタイン博士の言葉は、友人の死に際して残された遺族に贈られた言葉です。

 

 「彼はこの奇妙な世界を、私よりも少しだけ先に旅立ちました。でも、そのことには何の意味もありません。私たちのように物理学を信じる者にとって、過去、現在、未来の区別は幻想にすぎないのです。その幻想は頑固で根深いものではありますが

 

 じつは、時間は流れていません。それが現代物理学の結論です。

 時間は流れているのではなく、ある一瞬に過去・現在・未来が同時に存在しているのです。

 

 驚くべきごとに、同じ発想が古い仏教用語にも垣間見えます。それは苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千(いちねんさんぜん)」です。中国天台宗の開祖である天台大師 智顗(ちぎ)の言葉だとされています。

 

 「一念三千」とは、「私たちの一瞬の心の中に、物理的な現象、情報的な機能すべてが入っている」という智顗の基本的な考え方を表すものです。

 「三千」とは10003つの3000ということではありません。仏教用語では1000×1000×1000、すなわち10億もの須弥山(しゅみせん)を表現しています。須弥山はサンスクリット語Sumeru(シュメール、スメル)の音写で、世界の中心にあるという想像上の山のことです。

 

 直径が太陽系ほどの大きな3枚の円盤が重なった上に、高さ132kmの山(須弥山)が乗っています。これが一つの世界で「小世界」といいます。その「小世界」が1000個集まり「小千世界」。「小千世界」が1000個集まり「中千世界」。「中千世界」が1000個で「大千世界」です。それが「1000×1000×100010億の須弥山」という意味です。

 ちなみに、世界全体の中心に存在する仏さまが大毘盧遮那如来(だいびるしゃなにょらい)です。有名な奈良の大仏は正式名を「毘盧遮那仏」といい、この壮大な華厳の世界を表す仏です。

 

 話が逸れましたが、「一念三千」という言葉は「世界のすべて、過去・現在・未来も含めたすべてが、私たちの一瞬の心の中に入っている」ということを表現しています。

 そして、これがアインシュタイン博士などの研究により明らかになった物理学の結論でもあります。

 

 時間は流れておらず、ある一瞬に過去・現在・未来のすべてが含まれています。それがわかれば、過去も現在も未来も自由自在に書き換えられるようになります。

 すべてマインド次第ということです。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Shumisen(Wikipediaより引用)

Wikipediaより引用

Q-035:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.5

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・マインドについて学び実践することが、よりよい医療として大切だと分かった

 

 A:ありがとうございます。よりよい医療や介護のためには、マインド(脳と心)についての理解と実践が欠かせません。そして、「マインドについて学び実践すること」は医療・介護現場で働く方々にとっても大切なものとなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166400.html

 

 さらには、医療・介護業界が抱えている大きな問題を解決するためにも役立ちます。

日本は世界に先駆けて超高齢化・少子化社会に突入します。日本での成否が後に同様な問題を抱えることになる各国に影響を与えることを考えると、医療・介護現場に「マインドについて学び実践すること」を取り入れることは「世界的なスケールの課題を解決に導くことになる」ともいえます。

 

 …2018512日(土)の南日本新聞に、「看護師7割『辞めたい』」というタイトルの記事が掲載されました。以下、引用します。

 

 引用開始

 鹿児島県医療労働組合連合会(県医労連)は11日、2017年度「看護職員の労働実態調査」の結果について会見した。県内の看護師407人のうち、「仕事を辞めたい」と思ったことがある人が68.8%に上った。

 辞めたいと思った理由は「人手不足で仕事がきつい」が41.8%で最も多く、「夜勤がつらい」が24.8%、「賃金が安い」が20.4%と続く。「休暇が取れない」も16.8%に上った。

 「仕事量が増えた」と感じている人は49.1%。職歴が長い人ほど「大幅に増えた」と感じる傾向が強かった。また、担当患者の容体把握のため、始業時間前から情報収集に当たるなどの、賃金が支払われない時間外労働も増加傾向にある。

 県医労連によると、拘束時間が長い2交代制の勤務体制をとる医療機関が多く、長時間勤務が常態化しているという。

 また「セクハラ」は9.8%、「パワハラ」は15.0%が「受けたことがある」と回答。セクハラを受けた相手は「患者」は80.0%、パワハラは「看護部門の上司」が62.3%で最も多かった。

 県医労連の馬場文治執行委員長は「夜勤や長時間労働は、医療の質の低下を引き起こす。安心、安全な医療を提供するため、国などに改善を求めていく」と話した。

 引用終わり

 

 「仕事がきつい」「夜勤がつらい」「休暇が取れない」に共通する原因として、「仕事量が(大幅に)増えた」が考えられます。これは看護師や医師等医療・介護従事者に限ったことではなく、すべての業種についていえることです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 

 私たちの住む世界(物理宇宙)は、どんどん情報量が増大しています。

時間の経過とともに情報量が増大していくことは、「エントロピー増大の法則」を考えると理解しやすいと思います。

 

 エントロピー(entropy)とは、ドイツの物理学者 ルドルフ・クラウジウス(18221888年)が、1865年に熱力学に導入した概念です。エネルギーの「 en」 と“変換”(英語では、transformation)を意味するギリシア語 「τροπήtropy)」 の合成語として造語されました。

そのエントロピーの概念は、熱力学や物理学の分野に留まらず、情報理論や経済学、社会科学など広い分野で応用されていきました。

 

エントロピーは「無秩序な状態の度合い」を数値で表すもので、「無秩序な状態ほどエントロピーは高い(数値が大きい)」「整然として秩序の保たれている状態ほどエントロピーは低い(数値が小さい)」と表現されます。

これは抽象度と置き換えることができ、無秩序な状態ほど抽象度が低く(情報量が多い)、整然として秩序の保たれている状態ほど抽象度が高い(情報量が少ない)ということができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

すべての事物は「それを自然のままに放っておくと、そのエントロピーは常に増大し続け、外から故意に仕事を加えてやらない限り、そのエントロピーを減らことはできない」というものが物理空間に働く秩序です。それを「エントロピー増大の法則」と呼びます。

 

 繰り返しますが、私たちの住む世界はどんどん情報量が増大していきます。今後ますます「仕事量が(大幅に)増える」ことにより、さらに「仕事がきつい」「夜勤がつらい」「休暇が取れない」といった状況が悪化することが予想されます。

 

 この問題の解決の鍵となるものが抽象度の理解であり、そのコントロールです。

 

それはマインド(脳と心)での情報処理により行われるものであり、コーチングを学び“現状の外”へのゴール設定を行い、ゴール実現へ向けて生きていく過程で自然に身につけることができます。

 詳しくは「The Power of Mind Ⅰ」第五章にて解説いたします。ぜひ御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

 超高齢化・少子化社会の希望の光となるために、そして、医療・介護現場の崩壊を防ぐために、「マインドについて学び実践すること」はすべての医療・介護関係者が取り組むべき喫緊の課題といえます。

 

 

・楽しく、講演をきくことができました

・何がということではなく、最初の話からつながりがあり、よく理解できてよかったと思います。それと何かすっきり感がありました

 

 A:ありがとうございます。当日の講演は大きく分けると五部構成でした。「時間の流れ」の説明から始め、「寄り添うこと」を考えていただきながら、小ネタをはさみつつコーチング用語を説明いたしました。そしてメインである「スピリチュアルペイン」について考察し、再度コーチング的視点で「寄り添うこと」を考えていただきました。

 

 60分という持ち時間を考えると詰め込み過ぎた感もありますが、「つながり」を感じていただき、「よく理解」していただいたのは、頭の中でゲシュタルトができあがったからだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 先程の五つのテーマを包摂する一つ上の抽象度の世界を感じていただけたのではないでしょうか。だから、「すっきり感」や「楽しさ」を感じられたのだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 その体感をしっかり記憶し、大事にされてください。その体感(変性意識状態の感覚)が「The Power of Mind」を引きだすきっかけになります。

 

(つづく)

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Q-036:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.6

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・過去ではなく未来を重視して、次はどうするのかを考えていくことが大切だということが分かった。寄りそうことは、未来にどうなりたいのかを考えるヒントをあたえることだと分かった

・寄りそうことで大切なのは未来を共有することであるという言葉が印象に残りました

 

 Å:時間は未来から過去へと流れています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

未来のゴールが現在に影響を与え、現在のあり方が過去の解釈を変えます。

大切なのは「過去に何が起こったか」ではなく、それを「今、どのように解釈するか」です。その“今の解釈”をつくるものが「未来の自分の姿」、すなわちゴール(&ゴール達成時のコンフォートゾーン)です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 「寄り添うことは、未来にどうなりたいかを考えるヒントを与えること」大切なのは「ヒントを与える」という部分です。自分一人では決して外せないスコトーマを外すサポートに徹することが重要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 無理強いするほど「Push-Push back」が働きます。それは医療・介護現場はもちろん、教育現場においても重要なポイントです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882703.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9034343.html

 

 その事実を私は身をもって学びました。詳細については「The Power of Mind Ⅰ」第六章でまとめます。

 

・認識が変わると重要性が変わる(という言葉が印象に残った)

 

 A:とても大切なことですのでインパクトを感じていただいてうれしいです。ありがとうございます。しかしながら、因果関係が反対です(微笑)。

「認識が変わると重要性が変わる」ではなく、「重要性が変わると認識が変わる」です。

 

 私たちは「自分にとって重要なモノ」しか認識していません。その重要性を決めるものは過去の記憶であり、そのほとんどは他人や社会によって埋め込まれています。

 

 つまり、ほとんどすべての人にとって、「自分は、本当の自分ではない」のです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 「本当の自分」を創造するための最初の一歩がゴール設定です。

 

 ゴールのポイントは3つあります。「心から望むものであること」「自分中心を捨て去ること」「現状の外側に設定すること」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

“現状の外”にゴールを設定することは決して簡単ではありません。“現状の外”のゴールというのは「自分」が変わらないと認識することができないからです。スコトーマを外すことができないのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 反対に考えると、“現状の外”へゴールを設定することができると、ブリーフシステムが変化し、コンフォートゾーンがずれ、RASが変わりスコトーマが外れます。その結果、目の前の世界そのものが(ゴール側へ)変化していきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 それが「重要性が変わると認識が変わる」という意味です。

繰り返しますが、その重要性を変えるための最初の取り組みがゴール設定です。コーチングの祖 ルー・タイス氏の言葉でいうと「ゴールが先、認識が後」ということです。

 

 ゴールがすべてのはじまり!

 そして、そのゴールの設定のためにコーチングが必要!! です。

 

 

・考え方が変わると見え方が変わるという事、自分の考え方が変わると苦痛に思える事もなくなるんだろうと思った

 

 A:そのとおりです。そして、逆もまた真です。

 

 講演に参加されたほとんどの方々が日常の生活では意識していないと思いますが、私たちは確実に死に近づいています。一日経ったら、一日分残された時間が減っています。その経過の中で、静かに老いが進行し、やがて病としてあらわれ、そして必ず死に至ります。その生老病死のことを仏教では「四苦」と呼びます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

自殺や自殺企図の件数などを考えると日本はまだまだ生きづらい国といえるかもしれませんが、釈迦が生きた2600年前のインドと比較すると圧倒的に生活しやすいはずです。そんな日本の充実した社会システムが、「四苦(=生老病死の苦しみ)」をスコトーマに隠しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

そのスコトーマに隠れた「四苦」をいきなり認識してしまうのが医療や介護の現場です。その時の不安・恐怖、怒りといった情動が「四苦」をさらに増強します。苦しみの悪循環が起こってしまうのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

「考え方が変わると見え方が変わる」ということは真です。

その変化を、自分にとってよりよい方向に導いていくものがゴールといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

・心地良い空間が必ずしも理想の状態ではないということ(グチを言う、不満を言う)に妙に納得してしまいました

 

 A:私たちの無意識は常に「現状維持」です。昨日までの自分を強力に維持しようとしています。コーチングを未経験の人にとってはその「昨日までの自分」がコンフォートゾーンとなります。

コンフォートゾーンはIQを高め、能力を存分に発揮できる大切なものですが、一方で、さらにIQを高め、もっと能力を発揮する可能性を制限するものでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 昨日までの記憶でできたコンフォートゾーンを打ち破るためには、魅力的で(100% want toで)、現状を否定する(現状の外にある)ようなゴールが必要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そのゴールと「達成できる」という確信が、コンフォートゾーンをずらし、スコトーマを外し、潜在能力を開放します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 このブログで「心地よい空間」にとどまることなく生き続けた江戸時代の人物を取り上げました(F-033)。ぜひ確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533150.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

Q-037:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.7

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・スピリチュアルペインについての考え方がスコトーマに隠れていたというものが非常に印象的でした

 

 A:私の「スピリチュアルペイン」についての考えは、下記のブログ記事に書いています。まずはそちらを確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 ここでは「村田理論」について紹介します。

 村田理論は、京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部教授の村田久行先生が作られた理論です。その理論では、人の存在を「三つの柱で支えられた平面」と考えます。三つの柱とは、「時間存在(時間性)」「関係存在(関係性)」「自律存在(自律性)」です。

 「将来の目標(時間性)や自分を支えてくれる大切な関係(関係性)や自分の自己決定できる自由(自律性)があるとき、人の存在は安定し、多少の困難と遭遇しても、平面は水平性を保つことができる」と考えます。そして、「病にかかり死が近づくことで、これらの柱が崩れることを防ぎ、平面を保とうとするのがスピリチュアルケアである」とされています。

 

 村田理論における三つの柱は、コーチングを学び、実践することで強化することができます。よって、村田理論的にも医療現場へのコーチング導入は有効といえます。

そして、それは医療・福祉従事者自身を救うことにもなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430972.html

 

 「自己決定できる自由(自律性)」というのは、本来の教育が目的とするべきものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9034343.html

 

 医療・介護においても、教育においても、コーチングの効果は絶大です。

しかし、残念ながら、まだまだその必要性や有効性が十分には認識されていません。スコトーマに隠れたままだからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

病院や福祉施設、学校、行政の集まりや地域の会合等でマインドやコーチングに関する講演・講話を行っています。依頼等は下記メールアドレス宛に御連絡ください。(coachfor.m2@gmail.com)。

 

 

・スコトーマ 目のまえのものは見えていると思いがち 1.知識 2.重要性 3.役割 と言われたがまだまだ固定観念などにとらわれている

 

 A:私たちの認識には必ずスコトーマ(心理的盲点)があります。必ずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 講演時の体感を思いだしていただきたいのですが、スコトーマが外れるのは一瞬です。あっという間に目の前の世界が変化します。壁にぶつかった時、どうしていいかわからない時、自信を失ってしまった時などは、まずはリラックスして自分自身にこう語りかけてください。

 

「今はまだスコトーマでわからないだけ。必ず答えはある。必ず解決できる」と。

 

 私たちは目の前の世界をありのままには認識していません。「できない」と思う人には可能性が見えることはなく、「今はまだやり方がわからないけれど、必ずできる」と確信する人にはひらめきが訪れます。

 

 大切なことは、スコトーマの存在を忘れずに、今はまだスコトーマに隠れている解決策を探し続けること(思考し続けること)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 

・自分自身をリラックスさせて自分を前向きに未来にむけてコントロールすることの難しさを感じました

 

 A:上記回答の続きです。

 

 「スコトーマの存在を忘れずに、今はまだスコトーマに隠れている解決策を探し続けること(思考し続けること)」が大切であるのは事実です。

 

 しかし、その状態を維持することは簡単ではありません。不完全な現状に対して、あるいは不明瞭な未来に対して、不安や恐怖を感じてしまうからです。

 人は不安や恐怖を感じると大脳辺縁系が優位になってしまい、IQが下がってしまいます。その結果、創造性がしぼんでいきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

「自分自身をリラックスさせて自分を前向きに未来にむけてコントロールすることの難しさを感じました」という感想を述べられた気持ちはよくわかります。

しかし、コーチとしてはあえてその言葉を否定します。

 

 その言葉が、「難しい」→「だからリラックスしなくていい」「だから未来に向けてコントロールできなくても仕方がない」という創造的回避につながり、(未来をコントロールできないという)現状のコンフォートゾーンを維持する力となってしまうからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 あなたは自分自身をリラックスさせることができます。自分を未来に向けてコントロールすることができます。今はまだその方法を知らないだけです。

 ぜひ、コーチングを学んでください。

 

 

・携帯と自殺の関係について

 

 A:講演では米サンディエゴ州立大学心理学 Jean Twenge教授の研究を紹介しました。その研究で、「米国でスマホが一気に普及した2012年を境に、米国内で中高生の抑うつ症状や自殺念慮の経験者、自殺者が急増した」という結果が判明しています。

 

対象は米国の中学2年生~高校3年生の男女計50万人です。

「抑うつ症状や自殺念慮の経験」と「インターネットでのソーシャルメディアの使用状況」を調査し、1318歳の男女の自殺に関する米疾病予防管理センター(CDC)の統計データと関連づけました。

その結果、2010年から2015年までに中高生の自殺率は31%上昇(特に女子は65%上昇)し、「抑うつ症状を経験」は女子で16.7%から26.4%に上昇していることが判明しました。

さらに、その「自殺念慮や自殺につながりうる経験」は、デジタル端末使用が1日当たり1時間未満:29%、同2時間:33%、同5時間以上:48%と使用時間に比例して増加していることがわかりました。

その結果から、「親は子供にスマホの使用を12時間までに制限し、寝室には持ち込ませないという対策をとるべき」という提言がなされています。

 

 数多くの研究により、ギャンブルやアルコールと同じように、ソーシャルメディアについても依存の危険性が指摘されています。親の庇護下にある間は親が制限することで依存やその結果としての自殺・自殺念慮を防止できるかもしれませんが、それだけでは子供が自立した後に役立ちません。

 

 依存対策のためにも、教育の一環としてコーチングに取り組み、ゴール設定を通じて「自分自身をリラックスさせて自分を前向きに未来にむけてコントロールすること」を教えてあげることが大切だと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

医療・介護においても、教育においても、コーチングの効果は絶大です。

繰り返しになりますが、病院や福祉施設、学校、行政の集まりや地域の会合等でマインドやコーチングに関する講演・講話を行っています。

ぜひ遠慮なさらずにメールしてください。御連絡をお待ちしております(coachfor.m2@gmail.com)。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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180315講演会(スマホと自殺の関係)



Q-038:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.8

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・子どもたちに生きること、生きることの意味を伝えていくこと、とても大切なことだと感じました。自己肯定力が大切である、幼少期から伝えていきたいと感じました。否定的になってしまいますが、自分もかえていきたいと思います

 

 A:「生きることの意味」を考えることはとても重要なことです。本稿の最後(二つ下の質問)で再度取り上げます。

 

生きることそのものに意味を見いだすことができ、そしてまわりの人々も自分と同様に生きる意味を持つことを理解する人が一人またひとりと増えるたびに、世界は確実に平和に近づくと私は信じています。

 

 コーチングの元祖であるルー・タイス氏は、「すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく」と語りました。

 

 すべての変化はまず自分の心の中に生まれます。「幼少期から伝えていきたい(伝えている)」「自分もかえていきたい(かえていく)」というその思い(IImageImagination)が現実(RReality)をうみだすことを確信してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

・「心地よい空間」とは必ずしも理想的なものを意味しない、泣けることも心地よい空間

 

 A:関連することをQ-036F-033に書きました。御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533463.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533150.html

 

 私たちの無意識は常に「現状維持」です。その「現状」がコンフォートゾーンです。

 文字どおり「心地よいもの」もコンフォートゾーンとなりますが、「本当はイヤなこと」もコンフォートゾーンになってしまいます。「イヤでしょうがないのに続けている」「本当はやめたいのにやめられない」のは、現状がコンフォートゾーンになっているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 昔の方法論は「頑張ること」でした。本当はやりたくないことも努力して行う、あるいは根性でやり遂げるというものでした。

 認知科学以降は違います。コンフォートゾーンを現状からゴール側に変更することで、まるで呼吸をするかのように自然に成功していくのが現代の方法論です。

 

 すべての人がとてつもない潜在能力を秘めています。現状維持がコンフォートゾーンのときは、その力が覚醒することはありません。その力を現状の強化ではなく進化・向上のために用いるには、コンフォートゾーンをずらし続ける必要があります。

そのためにゴールを“現状の外”へ設定するのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

・過去にとらわれずに生きることが難しい

 

 A:多くの方は「時間の流れ」について理解することで、過去の呪縛から脱却することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

時間は未来から現在、現在から過去へと流れています。どんどん離れていく過去を見続けるのは無駄で、(クルっと180度回転して)これから近づいてくる未来を思い描けばいいのです。

簡単に例えると、「昨日の夜食べたものを悔いる(とらわれる)より、今日の夜何を食べるか楽しく考えよう!」という感じです。「今日の夜何を食べるか」を決めることに相当することがゴール設定といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

しかし、なかなか過去の呪縛から抜けだせないケースがあります。いわゆるトラウマ体験です。でも大丈夫!

心理学や認知科学の研究により、トラウマを持つ人に対して認知行動療法や薬物治療が有効であることがわかってきています。

 

 オランダの精神科医 キャサリン・トーマス氏らは、これらの治療後に扁桃体の過活動が低下し、前帯状皮質背側部や背外側前頭前皮質、海馬の働きが活発になることを明らかにしました。
 これは「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」を克服できることを意味しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 トラウマ処理の治療として、3歳から18歳までの子どもとその保護者のために考案された「トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)」や「眼球運動による脱感作と再処理法(EMDREye Movement Desensitization and Reprocessing)」があります。

 

 EMDRはアメリカの心理学者 フランシーン・シャピロ氏により1989年に発表された治療法です。アメリカだけでなく、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、イスラエル、北アイルランド等多くの国でPTSDPost Traumatic Stress Disorder、心的外傷後ストレス障害)に対する「実証された最も効果のある心理療法」とされています。

 

 日本臨床心理士会のHPには、「EMDRによって、否定的な題材が脳内にもともと貯蔵されている肯定的なネットワークと連結がなされることで、自身のより肯定的で機能している部分を使える状態になる」と記載されています。

 日本臨床心理士会HPhttp://www.jsccp.jp/near/interview12.php

 

 EMDRは、患者の眼球運動を通じてレム睡眠の状態を引き起こし、過酷な体験の記憶や感情を遠い過去の記憶のように錯覚させ、それを言語化し整理することによって、通常の記憶として置き換えていくというものです。

 

 繰り返しになりますが、「過去の呪縛」はゴール設定により克服できます。

未来を考えることで得られる目的、希望、志、夢といったものが健康や生そのものに大きく関係することに気がついた精神科医 ヴィクトール・E・フランクルは、ナチスによる強制収容所を生き抜いた後の研究により、「自由意志こそ人間の持つ傑出した特徴であり、エネルギーであること」を見いだしました。

 そのエネルギーの始まりがゴール設定です。そして、そのエネルギーが過去の呪縛を断ち切ります

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 もし、どうしても「過去の呪縛」を克服できない場合も心配はいりません。先に述べたとおり、現代医学はEMDRなどトラウマ克服の治療法を確立しています。

 

 話がそれますが、EMDRを応用したものに「一目ぼれの技術」があります。

 以前は苫米地博士のセミナーやワークスで守秘義務契約後に開示される技術でしたが、最近は書籍等で博士御自身が明かされています。

直近では「新・夢が勝手にかなう手帳 2018年度版」(サイゾー)にて、「恋愛だけでなく内部表現を書き換える技としても使える! 言葉を使わずに一瞬で相手を自分の虜にしてしまう禁断のテクニック」として詳しく解説されています。

 

苫米地式コーチングが強力なのは、言語での書き換えだけでなく、EMDRを応用したものも含む非言語での書き換えまで行っているからです。

 どうしても過去に囚われてしまうという人は、ぜひ一度、苫米地式認定コーチに相談してください(身体症状を伴うケース、ADL<日常生活動作>に支障があるケースなどは、必ず精神科等の医療機関を受診してください)。

 苫米地式コーチング公式サイト:http://tomabechicoaching.jp/

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2018




Q-039:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.9

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・ターミナルケアでのコーチング 実践できるような訓練(をもっと知りたい)

 

 A:すでに医療の現場にコーチングを導入しようとする取り組みは行われています。ネットで「コーチング メディカル」と検索するといろいろな団体や人物がヒットします。

 

 日本医師会の生涯教育on-line(日医e-ラーニング)にも、全23講座のひとつとして「医師のためのメディカルサポートコーチング」というテーマがあります。

 コーチングは、これから医療や介護の現場にどんどん広がっていくはずです。

 

「夜と霧」を書いた精神科医 ヴィクトール・E・フランクルが指摘していたように、目的、希望、志、夢といったものは、健康や生そのものに大きく関係します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 希望や夢は、時間の流れを知ったうえでゴールをしっかりと設定し、その達成を確信し続けることから生まれるものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 F-026で御紹介したように、お金(年収)だけで「人生の満足度(life evaluation)」や「感情面での幸福度(emotional well-being)」が決まるわけではありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html

 

 幸福な人生を送り、満足な最期を迎えるためには、「自分の存在と意味」や「生きる意味(=死ぬ意味)」を自分自身で見つけだし、確信することが欠かせません。そのための強力なサポートが当たり前のように医療や介護の現場でなされている未来を現実化したいと願っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

・モチベーションに関する内容が難しかった

 

 A:おそらく、今までの「モチベーション」という概念(あるいはゲシュタルト)そのものが揺さぶられたからだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 ちなみに、モチベーションをネットで検索すると、「1)動機づけ、2)物事を行うための、動機や意欲になるもの。刺激、熱意。」とあります(大辞林 第三版)。

 

 このことからもわかるように、一般的には、モチベーションは「何かを行うときのもとになるもの(あるもの)」としてとらえられています。確かに、世間には「モチベーションをしっかり高めてから取り組む状況」や「とにかくモチベーションを高めないことには続けられないこと」があります。モチベーションこそが成功の秘訣であり、いかに“やる気スイッチ”を入れることができるかを謳う方法論もあります。

 

 しかし、これらの考え方にはスコトーマに隠れている重要な事実があります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 それは「モチベーションが意識に上がるときは、そこにhave to(~ねばならない)が忍び込んでいる」ということです。

 

 我が家の子どもたちは放っておくと一日中ゲームをしています。朝から晩まですごい集中力を維持しながら、ず~~~っとゲームをし続けます。

 その間、子どもたちの心には「頑張っている」という感覚や意欲・熱意という言葉で表現されるようなエネルギッシュなものはないはずです。

 「やりたいからやっているだけ」というのが正直な感想であり、ゲームをしていることはごく自然な(あたりまえの)状態のはずです。

 

それは100% want to(~したい)だから可能となるホメオスタシス活動です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 

 21世紀の社会には、もう一般的なモチベーションの概念は必要ありません。

 ゴールさえしっかり設定することができれば、モチベーションは後から自然に生まれてきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 「モチベーションは、行動の原因ではなく、ゴール設定の結果であること」をしっかりと認識し、大切な人たちに伝えてあげてください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 

・トリックアートなどとてもわかりやすかったです。エフィカシーについて少しむずかしかったのでブログを拝見します

 

 A:ありがとうございます。講演ではトリックアートを用いることが多いのですが、それは楽しんでほしいという気持ちと驚くことでしっかりと記憶に刻んでほしいという思いがあるからです。さらに、「自分自身のマインド(脳と心)の無限の可能性を感じてほしい」と強く願っています。

講演中はたくさん笑っていただきました。皆さんに楽しんでいただき、とてもうれしく思います。

 

 エフィカシーは、コーチングにおいてとても重要な概念です。ゴールと合わせてツートップといってもいいくらいの知識です。

 このブログのフリーテーマでもたくさん取り上げていますので、ぜひ確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124530.html

 

 

・人生を明るくするコーチング(がもっと知りたい)

 

 A:コーチングを受けると人生が明るくなります。ハッピーになるからです。

 

 ハッピーになるのは、「心からやりたいゴール」に向かって生きるようになるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴールを設定でき、その達成を確信することができるようになると、目の前の世界すべてがゴールを達成するための重要な縁起として感じられるようになります。ゴール達成に関係ないものはスコトーマに隠れ認識できなくなり(気にならなくなり)、ゴールと関係あるものだけがRASを通過し認識にあがるようになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

 まずはコーチングについて、そしてマインド(脳と心)について学んでください。

 私が学んでいることは、このブログでアウトプットし続けます(守秘義務の範囲で)。ぜひフォローしてください。

 

そして、いつか本物のコーチにコーチングを受けてください。

人生がさらに明るくなることをお約束します。

苫米地式コーチング公式サイト(コーチ検索):http://tomabechicoaching.jp/search

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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Q-040:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.10

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・自分の気持ちを「やらねばならない」から「やってみよう」と変えていきたい

 

A2018531日に働き方改革関連法案が採決されました(衆院本会議)。いわゆる残業代ゼロ法案“こと「高度プロフェッショナル制度」を含む一括法案です。「高度プロフェッショナル制度」とは、「年収1075万円以上の一部専門職を対象に労働時間の規制から除外し、残業や休日労働に対して割増賃金が一切支払われない」というものです。

 

 「自分には関係ない」と思っている方は要注意です。

「実際は年収要件にトリックが存在し、誰にでも適用可能な“定額働かせ放題”を目的にしている」という報道があります。一説によると、労働者の搾取を正当化して使用者(会社側)だけが得をする仕組みになっているそうです。

 

 これから社会はますます生きづらくなっていくのでしょうか?

 

 医療・介護業界においては、すでに労働力不足(従事者不足)が危機的レベルに達しており、今後ますます高齢者が増える状況への対応が不可能になると予測されています。

社会全体はもちろんのこと、医療・介護業界はとくに、どんどん「have to化(~ねばならない化)」していくはずです。

 

 次世代のためにも、そのようなシステムとしてのエラーを改善していく取り組みは重要です。

しかしながら、私が最も重視しているのは、自分自身の自由意志で「have to」を「want to」に変えていくことです。

 

 私は、自身の体験から、経営者が職員のマインドについてまったく関心を持たないことは犯罪的行為であると思っています。まるで機械やロボットのように職員を扱い、用が済めば(または邪魔になれば)切り捨てるそんなひどい経営者が率いる組織は決して繁栄しないでしょう。

 

 しかし、もっと危険なのはマインドについての学習を重ね、認知科学や心理学の研究の成果を経営者自身の煩悩を満たすことに使う人たちです。それは経営のゴールの抽象度が低い状態といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 その場合、老獪な経営陣は職員の充実感や達成感、成長欲求といったものを巧妙に利用します。やりがいを搾取するのです。

 

 よって、単純に「want toか? have toか?」ということだけではなく、「それは本当に自分の意志なのか?」「過去の記憶によりそう思わされているのではないのか?」ということについて徹底的に検討し続ける必要があります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 思考し続け、ゴールを更新し続けるということです。

 

 

・自己肯定感を高める方法(がもっと知りたい)

 

A:自己肯定感が高まるほど、夢は実現しやすくなります。ゴールを達成したイメージの臨場感が高まるからです。

現実とは、「IImageImagination)」と「VVividness)」により生みだされるものです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 「やればできる」という言葉をよく耳にします。皆さまの多くが同意してくださると思いますが、「やればできる」と発言する人は、結局は行動に移さず、何かをやり遂げることはありません。

 

 「やればできる」という仮定自体が、「やっていない現状」を肯定しているからです。

 

 その場合、ホメオスタシスは「やっていない現状」を強力に維持するように働きます。そのため、一瞬「やろう!」と決意したとしても、すぐに無意識が「やらなくていい理由」を見つけてしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 大切なことは「すでにやっている(達成している)」というイメージをコンフォートゾーンにすることであり、その先に新たなゴールを設定することです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴール設定により「I」を生みだした後、アファメーション等によりそれをコンフォートゾーンとすると、ホメオスタシスがゴール達成に向けて働き始めます。その過程で自然と行動ができるようになり、「V」が高まっていきます。

 受験勉強で例えると、頑張って勉強したから「V」が高まるのではなく、ゴール設定の結果として自然に勉強しているうちに成績が上がり「V」が高まっていくという感じです。

 

 エフィカシーとは「ゴール達成能力の自己評価」ですが、それは単なる思い込みや暗示で高めるものではなく、ゴールに向かうホメオスタシス活動の積み重ねによって自ずと高まるものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 「自己肯定感を高める方法」についても、はじまりはゴールであるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

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Q-041:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.11finale

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問への回答は、今回が最終回です。

 

 

・本日は自分を振り返ることになってよかったのですが、医療者として患者の痛みを緩和する時に相手の意識、認識レベルが様々で難しいと思われます。対患者に対して臨床の中でどのように使うのかがやや不明瞭です

 

A:最初に「抽象度」について御確認ください。

「抽象度(ちゅうしょうど)」はまだまだ一般には認知されていませんが、今年のセンター試験の問題文中に登場するなど、徐々に理解が広がっている大切な概念です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 抽象度を念頭に考察すると、理論とその応用(実践方法)の関係がとてもクリアになります。

 

理論は、高い抽象度(次元)に存在している、とてもシンプルなものです。

例えば、アインシュタイン博士の特殊相対性理論より導きだされたE=mc2E:Energym:massc:constant…speed of light)のようなものです。

 

 そのシンプルな理論を現実の生活で用いる場合、抽象度が低くなる(情報量が多くなる)結果、様々な方法やバリエーションが生まれることになります。

 

例えば、御指摘の「医療者として患者の痛みを緩和する時」は、その患者さんの状況(年齢、病状、心理状態、家族構成など)に合わせて柔軟に対応することになります。同じ患者さんであっても、診察毎にその方法は変わる可能性があります。

私たちが存在する(と感じている)物理空間は、一番情報量の多い抽象度次元であり、情報宇宙の底面といえるものであるからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 

 釈迦は相手に合わせて対応を大きく変えたそうです。それを対機説法といいますが、相手の状況(知識、理解、抽象度など)によっては、質問に対する回答さえ変えていきます。

 

 今回の講演会で皆さんにお話しさせていただいたのは、コーチングについての抽象度の高い知識であり、とてもシンプルな理論(プリンシプル)の一部です。

 

 私もまだその深遠な世界を学んでいる段階ですが、その学びの先には情報処理システムとしての人間の理解があり、宇宙の解明があります。

そのさらに先には、自分の目の前に広がる宇宙を未来側から再構築していく力の覚醒が待っているはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 講演中の体験をぜひ思いだしてください。認識が一瞬で変化することを何度も体験されたはずです。認識が一瞬で変わったということは、目の前の世界が一瞬で変わったということと同義です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 目の前の世界はもちろん、人生そのものも一瞬で変えることができます。

 それがコーチングの力であり、もともとすべての人が持つ「The Power of Mind」です。

 

 その力をひとたび手にすれば、「対患者に対して臨床の中でどのように使うのか」は自由自在に、その場でうみだせるはずです。

 

Invent on the way

by Lou Tice

 

 

「霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> QA」完

 

 

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180315 医療講演会



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