Q-015:霧島市教育講演会(180124) Q&A vol.1
2018年1月24日(水)に霧島市(鹿児島県)で開催された「第12回学校保健研究協議会」にていただいた御質問・御意見に回答いたします。
今回は、講演後の質疑応答でいただいた質問にあらためてお答えします。
まずはH先生(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7030948.html)からの御質問です。
Q:今、受験生たちが非常に不安定な気持ちでいると思います。今日の講演内容をふまえて、受験生の心に火をつける漢字の一字とはどんなものでしょうか?
A:私は、仏教について40年以上、医学・医療を30年近く、そして苫米地理論やコーチングについて8年以上学んできました。そんな私が学んだすべてを90分の講演に詰め込みました。それをさらに「漢字一文字で」という御依頼…H先生、さすがです。
御質問をいただいたときは現状のコンフォートゾーン(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html)の外に引っ張りだされた感覚がしました。だからだと思いますが、肝心の一文字を答え忘れてしまいました。創造的回避(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.htmlです。
…講演中は「佐々木希ちゃんの『希』」とお答えした後、「講演タイトルがThe Power of Mindなので『力』です」と言い直しました。じつは最初にひらめいたのは「夢」でした。私は、世間一般で使われる「夢」という言葉のニュアンスが好きではありません。講演の内容を皆さんが間違ったイメージで記憶してしまうことを回避するために、「夢」は却下しました。
あらためて考えましたが、一文字で表現するなら、やはり「希」です(希望の「希」です)。
あえて他の単語を選ぶなら「信」です。「ゴール達成の確信」の「信」です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
ところで、講演翌日にH先生から質問の背景を教えていただきました。
俳優の武田鉄矢さんがセンター試験直前の受験生に毎年授業をされており、今年で10回目だったそうです。授業では漢字一文字を成り立ちから説明し受験生に贈っており、今年の漢字が「急」だったようです(「贈る言葉」ですね)。
なぜ「急」だったのかは、そのイベントをレポートしていた朝日新聞の記事を読んでもよくわかりませんでしたが、このブログの読者の方から教えていただきました(いつもコメントをありがとうございます)。
武田鉄矢さんが語った「急」の一文字は、「急いだり焦ったりしているのはあなた一人じゃないですよ。皆急いだり焦ったりしていると思えば気が楽になるでしょう」という意味合いだったようです。
試験直前の青年たちにそのような話をされた武田さんの気持ちはよくわかりますが、コーチとしてはその解説はNGです。なぜなら、他人との比較は一切意味がないからです。
次に、小学校の校長先生からいただいた質問です。
Q:今日は未来というキーワードがたくさんでてきました。未来の予想には「2030年問題」といわれるようなものもあり、今は存在しない仕事が生まれたり、今ある職業がなくなったり…「未来は先行き不透明」というような言葉で語られます。子供たちが生きていく未来について、教えていただけることがあればお願いします。
A:一般的に用いられる「未来」という言葉は時間軸上の未来であり、「現状の延長線上にある世界」のことです。「このままの続く時間軸上の未来」まで含めて、私たちコーチは「現状(SQ:Status Quo、ステイタス・クオ)」と呼んでいます。
時間は「過去から未来へ」ではなく、「未来から過去へ」と流れています。先に未来が存在しています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
先に存在する本当の“未来”を創造することができるのは、“現状の外”にゴールを設定することによってのみです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
本当の“未来”とは“現状の外”にあるもの
…したがって、“未来”は、必ず「予測不能」であり、常に「先行き不透明」です。
だからこそ、子供たちに「自分でゴールを設定し、自らの手で未来をつくりだす」ための知識とスキルを伝授してあげる必要があります。
それは親の、教師の、すべての大人の、未来に対するとても重要な役割であり責任です。
ところで、約30年後の未来については、認知科学者 苫米地英人博士がすでに示されています。「2050年 衝撃の未来予想」(TAC出版)を御参照ください。
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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199706.html
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)