Q-365:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか? -A4<円融;一人ひとりの「仮の役割」を認め、慈しむ>
バランスホイールに関する御質問をいただきました。ありがとうございます。
その一部に回答いたします。
(変更を加えています)
Q:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態(=考えている状態)というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?
バランスホイールの円にメモしている程度で、頭の中で想いを馳せていたり、思い描いている感じなのでしょうか?
アファメーションにする際、ペンやタイピングで詳細に描写していく(言語空間に降ろしていく)というイメージであっておりますでしょうか?
頭の中にゴールがあって、アファメーションにする際に、初めて物理世界でゴールが表現される感じでしょうか?
A1<ノートとメモの違い>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33589654.html
A2<止;煩悩を意識する>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33604324.html
A3<観;抽象度を上げた世界から眺める>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33640525.html
A4<円融;一人ひとりの「仮の役割」を認め、慈しむ>
最初の回答(A1/F-362)の追記内で、「私は『コンセプチュアル・フローそのものに大きなエネルギーが内包されている』と感じている」と書きました。
「感じる(feel)」とは、「超言語・超論理の右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造を体感する」こと。「構造」とは「ゲシュタルト(Gestalt)」のことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
*「論理」についてはこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html
その「右脳空間に構築された巨大で抽象的な構造」の起点は、もちろんゴール。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
ゴールのポイントは
1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール) +4)自分中心を捨て去る の4つです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html
そのようなゴールを言語化せずに追求し続けることで、左脳言語野から右脳言語野へと移行することができます。そして、前頭前野外側部(論理)から前頭前野内側部(社会的情動)へと“超越”することができるようになります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html
それが「抽象度が上がる」ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
ゴールの抽象度が上がれば上がるほど、つまり自分中心を捨て去るほど、主語は「私は(が)…」から「私たちは(が)…」「社会は…」「未来が…」へと変化していきます。それは自我が拡張していくということです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
その「自我の拡張」はコーチングの成果といえます。「可能世界“w”から別の“w1”へ移行」した結果として起こる「関数pの再定義」です。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
「バラいろダンディ」(TOKYO MX、2021年12月13日放送回)より引用↓
コーチングの基本概念を習熟して新年に向けてエフィカシーをブーストしよう Dr.苫米地 2021年12月13日 - YouTube
「可能世界“w”から別の“w1”への移行」とは、ゲシュタルトが巨大化することでもあります。繰り返しますが、その結果として「関数pの再定義」が起こり、自我が拡張します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html
その変化を意識的に引き起こしていく思考法が「コンセプチュアル・フロー」です。
L-081:2021年3月… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html
そのコンセプチュアル・フローに内包されるエネルギーとは…
生命力!
「思考停止という病」(KADOKAWA、p79)の中で、苫米地博士は、生命現象を「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けること」と定義されています。
F-310:映画のおもしろさって… <vol.7;ゴール×抽象度×ゲシュタルト=〇〇〇〇>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32428293.html
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生命現象とは、ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けること
…これは「ゴールに向けて、抽象度を上げながら、ゲシュタルトを巨大化していく」というコンセプチュアル・フローとぴったり重なります。
だから、コンセプチュアル・フローは生命現象そのものであり、コンセプチュアル・フローによって生みだされるエネルギーと創造力は“生命力”そのものです。東洋哲学的に表現すると“気”。
私は「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けること」こそがコーチのブリーフだと思っています。“気”を大きくクリエイティブに育てていく存在がコーチです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
そんなコーチは、「『自己』を超えた視点で、高度な問題を発見する」という存在でもあります。未来(ゴール)の視点で“因”を生みだし、その“果”として「問題を解決する(解決に導く)」という存在です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
未来が“因”で、現在が“果”
…それがコーチングを実践する者にとっての因果関係。その“因”を生みだすものがゴールです。
Q-204~:「縁起」と「因果」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html
ゴールを人生のあらゆる領域に設定し、バランスホイール全体に「想いを馳せ」続けるから、私たちは煩悩を意識に上げて「自己制御のバランスをとる」ことができます(止)。
Q-363:各エリアのゴールについて想いを馳せている… -A2<止;煩悩を意識する>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33604324.html
そこからもう一段引き上げた視点でバランスホイール全体を俯瞰する(=抽象度を上げた世界から眺める!)から、煩悩の火を消してあるがままの本当のRが観られるようになります。すると、脳力を全開にし、誰にとっても“幸福(well-being)”な可能世界w1を創造することができるようになります(観)。
Q-364:各エリアのゴールについて想い… -A3<観;抽象度を上げた世界から眺める>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33640525.html
その時、バランスホイール(バランスの輪)の各カテゴリのゴールは、巨大な一つのゲシュタルトとなっているはず。
それが「円融」であり、超バランスホイール(バランスの和)
…私はその境地が「〇〇(←漢字2文字)」であると確信しています。
最後に、苫米地博士の著書「夢がかなう脳! 『悟りの力』で脳力を全開にする究極メソッド」(PHP研究所、p95)より引用します。「〇〇」をイメージし、感じながら読み進めてください。Feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
一人ひとりの、それぞれに異なった「仮の役割」を認め、慈しむ
では、中途半端ではない「空」や「仮」の理解とはどんなものでしょうか。
まず、すべての存在が「空」なのはわかりきっていることです。けれども、隣でうるさい音を立てながらポップコーンを食べている人が、横にいる彼女の手を握っているとしたら、その人はいま、映画にデートという役割を持たせていることになります。
一方、自分はあくまでも娯楽という役割をこの映画に持たせています。また、前の席に座っている人は映画業界志望で、「勉強」という役割を映画に持たせているかもしれません。
つまり、映画という「空」なるものに「仮の役割」があるわけですが、それがどんな役割かは、映画を観ている観客それぞれによって違うわけです。すべての観客はそれぞれに異なった「仮の役割」を期待して、その映画との関係を結んでいる。それぞれがそれぞれにまったく違った関係性を結びつつ、しかも、いまこのとき、同じ映画館で一緒に映画を観ている。このように想像を働かせていくのも、「縁起」の思想の一つのあり方だといえます。
重要なのは、「空」なるものに「仮の役割」があり、しかもその「仮の役割」は決して一つではない、ということです。極限してしまえば、「仮の役割」は、人の数だけ違うといっても過言ではないでしょう。
いま挙げた映画のたとえの場合、眼前で上映されている映画に役割を持たせているのは、一人ひとりの観客です。その一人ひとりの、それぞれに異なった「仮の役割」を認め、慈しむ。それが大乗仏教的な発想だといえるでしょう。
なぜなら、「縁起」の思想によれば宇宙を成り立たせているのは「お互いの関係性」だからです。
私たち一人ひとりが「空」なる宇宙に「仮」なる役割を持たせることができる大変な、宇宙そのものと同じだけ重い存在であると知ることができる。それが中観の視点です。
「縁起」の思想によれば、宇宙とはさまざまな関係性によって成り立っているものです。ということは、逆にいえば、一人ひとり(あるいは一つひとつ)の存在は、お互いの関係性の中ではじめて成り立っているものであると同時に、すべてこの宇宙を構成し、成り立たせている、貴重な存在ということになるのです。
いうなれば、一人ひとりが、この移ろいゆく時空の中で、お互いに宇宙を生み出している不思議な存在ということになります。
そのことを認められるのが大乗仏教の思想なのです。
このように、「空観」と「仮観」の見方を繰り返し、両者のバランスを取った見方に到達すれば、オウム真理教のポアの論理のような考え方は出てきません。
このような、完全に「空観」「仮観」を理解したバランスのいい状態が大乗仏教の「中観」なのです。
引用終わり
私たち一人ひとりが「空」なる宇宙に「仮」なる役割を持たせることができる大変な、宇宙そのものと同じだけ重い存在であると知ることができる。それが中観の視点
…同様に、「空」なるバランスホイール(バランスの輪)のカテゴリに「仮」なる役割=ゴールを設定することができる。そのゴールは無限にあってよく、その一つひとつが中観宇宙そのもの。その中観宇宙が巨大な一つのゲシュタルトとなっていくのが、円融であり、超バランスホイール(バランスの和)…
そのようなイメージが、いただいた御質問と向き合っている間に湧き上がってきました。
…以上、私の回答です。
御質問ありがとうございました。
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
コンセプチュアル・フローは生命現象そのものであり、コンセプチュアル・フローによって生みだされるエネルギーと創造力は“生命力”そのものです。東洋哲学的に表現すると“気”
…では、「エネルギー&創造力=生命力=気」の正体(本質)は?
私の“確信”はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
-告知1-
2023年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html
次回の開催は2024年4月28日(日)の予定です(←再変更しました)。1ヶ月前に告知を行います。お楽しみに。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-303:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?
<vol.5;芸術とコーチング(Authentic Coaching)とリーダーシップに共通する境地>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32078054.html
F-327~:お大事に
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427730.html
L-097:2021年7月シークレットレクチャー -09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html
Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html
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