苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ: Q:質問等回答編

Q-264:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.6;「老病死(+生で四苦)」を理解し克服する>

 

 医療関係者より御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングについて、ある医学誌に「健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれないが、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である」と書かれていました。

 タケハラコーチはどのように思われますか?

 

 vol.1自我から離れ、高い抽象度で物事を捉える技術

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28742699.html

 vol.2;肯定的立場で(affirmative

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28786054.html

 vol.3;否定的立場で(negative

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28812088.html

 vol.4;ケース&プラン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28852840.html

 vol.5;「『老病死(+生で四苦)』を理解し克服する」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28871834.html

 vol.6;「老病死(+生で四苦)」を理解し克服する

 

 

 これまでのvol.1~5を踏まえた上での御質問への回答です。

 

A:「コーチングは臨床心理や精神医療の世界にはなじまない」に一言でこたえると「誤解」。完全な誤解です。誤解の原因は「抽象度がない」からでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「抽象度がない」をシンプルに分類すると、1)そもそも知らない、2)知っているが実感していない、3)実感しているが実践できていない

 

 それを「心理的盲点」を意味するスコトーマの概念と絡めて説明すると、

1)     そもそも知らない =知識がない

2)     知っているが実感していない ≒重要度がない(低い)

3)   実感しているが実践できていない ≒役割(責任)がない(低い)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな問題・課題(case)を一撃で解決する方法(plan)があります。何でしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そう、ゴール設定です。もちろんゴールは1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 過去のしがらみとは一切関係なく自由な心でゴールを設定するから、役割(責任)が生まれ、重要度が上がり、まるでスポンジが水を吸収するように知識を得ていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 それが学習。

 PM-05-06~08:そもそも教育とは?-3-1~3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 学習とは「ゴールに向かうホメオスタシス活動」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ゴールが1)心から望むものであるほど、エネルギーが大きくなります。

ゴールが2)自分中心を捨て去ったものであるほど、抽象度が上がります。

そして、ゴールが3)現状の外であるほど、創造力が磨かれていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 前回(Q-263)御紹介したマズローの欲求階層説(自己実現理論)でいうと、「抽象度が上がる」とは、「生理的欲求(Physiological needs)」→「安全の欲求(Safety needs)」→「社会的欲求/所属と愛の欲求(Social needs/Love and belonging)」→「承認欲求(Esteem)」→「自己実現欲求(Self-actualization)」→「自己超越欲求(Self-transcendence)」という変化(進化)のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

 

 

 ゴール設定を行わないと、いつまでたっても高い抽象度次元がスコトーマに隠れたまま。 

当然、意識は情報空間(宇宙)の底面である物理空間に囚われています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そんな意識状態でも「身体的苦痛」を感じることはできます。しかし、その「身体的苦痛」を写像として生みだす本当の原因を見つけることはできず(case)、解決することもできません(plan)。

“本当の原因”を見つけ解決することなしに行う治療は、すべて対症療法です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

もちろん、「身体的苦痛」を解消することを否定するつもりはありません。

しかしながら、本当の原因を見つけ解決することなく「身体的苦痛」だけを解消してしまったなら、いずれはもっとひどい「苦痛」となってあらわれるでしょう。それがMUPSMultiple Unexplained Physical Symptoms:複数の医学的に説明不能な身体症状)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 「脳」と「心」は同じものの抽象度の違いであって、「脳と心」でひとつ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

それと同様に、「身体的苦痛」「心理的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」も同じものの抽象度の違いです。

(私自身は「スピリチャルペイン」は他を包摂していると思っています)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 人が不健康になるシンの原因は高次の情報空間にあります。

 その因をしっかり見極め解決することが根治療法。“根治”とは、ゴールを設定し、「自分の存在と価値」を自ら生みだし、しっかり実践していくことです。

 その結果として、スピリチュアルペインを克服することができ、well-beingが実現していきます。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 だから、私は「弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界」こそ、コーチング(&ヒーリング)を必要としていると思っています。医療・介護業界に限らず、本当はスピリチュアルペインを抱えてしまっている誰もがコーチングを必要としています。

 人類すべてがコーチングの対象です。

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 ヒーリングとコーチングの関係について、こちらをどうぞ↓

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-064:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 

 -追記2

 よく「なぜゴールを設定すると抽象度が上がるのか?」という御質問をいただきます。

 

 すべては縁起であり、縁起は双方向です。「ゴール設定→抽象度が上がる」だけではなく、「抽象度が上がる→ゴール設定」という双方向で相補的な関係です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 まずはゴールを設定しましょう。それも人生のあらゆる領域に(バランスホイール)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

そして、「ゴールに向かって意識的に抽象度を上げる」ことに取り組んでください。そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-182~185:家族がかんで… -06~09;「I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28683163.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

L-001~20201月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

L-023~20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

L-032~20204月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

 

 


Q-263:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.5;「『老病死(+生で四苦)』を理解し克服する」ために>

 

 医療関係者より御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングについて、ある医学誌に「健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれないが、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である」と書かれていました。

 タケハラコーチはどのように思われますか?

 

 vol.1自我から離れ、高い抽象度で物事を捉える技術

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28742699.html

 vol.2;肯定的立場で(affirmative

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28786054.html

 vol.3;否定的立場で(negative

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28812088.html

 vol.4;ケース&プラン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28852840.html

 vol.5;「『老病死(+生で四苦)』を理解し克服する」ために

 

 

 まずは医療・介護現場にコーチング(Authentic Coaching)がひろがり、誰もがゴールを見つけスピリチュアルペインを克服している。すると、老病死(+生で四苦)が縁でコーチングを実践しはじめた人たちがどんどん生命エネルギーをとりもどし、人生(世界)を輝かせ、社会全体および未来が豊かになっていく

 苫米地博士に学びながら、私はそのようなビジョンに向かっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 御質問への今回の回答は「そもそも論」。それは根源的なレベルでの課題発見であり(ケース)、より抽象度の高い次元での問題解決です(プラン)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 先に解決(結論)を言えば、「『老病死(+生で四苦)』を理解し克服する」

 

 じつは、四苦の克服そのものが、「抽象度を上げる」ことの因であり果であるといえます。双方向の縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *縁起について、こちらもどうぞ↓

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 「生老病死」という四苦を理解するためには、「生」「老」「病」、そして「死」をそれぞれゲシュタルト化し、より高次の抽象度次元で「生老病死(四苦)」とひとつに統合(connect the dots)する必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その統合=ゲシュタルト再構築が行なわれると、理解がさらに深まり、“意味”がわかります。ゴールとのつながりがはっきりと感じられるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 では、具体的に考えていきましょう。

 

 「健康でありたい」や「美しくありたい」という願うことは自然なことです。でも、それは原始的な欲望のあらわれであり、強力な煩悩です。その証拠に、健康や美容はお金と強く結びつき、巨大産業化しています。

 そこには「他人の視点」や「社会の価値観」がたっぷりと刷り込まれており、誰もが「仮想の自分」を追い求めているはずです。そんな3つのモノサシ」は「刷り込まれてきた考え方や価値観」の代表です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 マズローの欲求階層説(自己実現理論)で考えると、多くが最下層の「生理的欲求(Physiological needs)」レベルだったりします。高くても「承認欲求(Esteem)」レベルでしょう。その上の「自己実現欲求(Self-actualization)」や「自己超越欲求(Self-transcendence)」ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 認知科学者 苫米地英人博士は、この「欲求階層説」について、「人間の欲求が、最も抽象度の低い物理空間(脳幹レベルの欲求)から、しだいに抽象度の高い情報空間(前頭葉レベルの欲求)へと段階的に上がっていくことを説明したものだ」とコメントされています。

 その「抽象度の変化」そのものが、じつは「健康」と大きく関係します。

 

 そもそも「健康」とは何でしょう?

 

 …WHO的には「身体的に、精神的に、社会的に、そしてスピリチュアルに、完全に幸福な(満たされた、良好な)状態」のこと。単に「病気がない」とか、「弱っていない」ということではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 このWHO的「健康」には、少なくとも3つのスコトーマが潜んでいます↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 それに対して、苫米地理論における「健康」とは、「そのときの自分の状況にとって正常な状態」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

その「状況」や「正常」を決めるものがゴール。あくまで未来側からの判断です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 ここで苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店)から引用します(p2~)。博士が行間に込められたメッセージ(気)を感じてください。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 もちろん、健康でありたい、美しくありたいと思う気持ちを私は否定しません。そのために努力することも悪くはないでしょう。

 誰もが健康になりたい、やせて美しくなりたいと思っていて、メディアはその欲望をくすぐるさまざまな健康法を次々と紹介します。「健康市場」「健康産業」という言い方があるように、健康や美容にまつわる市場は日々拡大しており、その規模は2兆円ともいわれています。

 それなのに、健康ブームをあおる人たちは本当のことを決して言っていないように、私には思えるのです。

 それが何だか分りますか?

 それは健康も病気も、あなたの体はすべて脳に支配されているということ。

 健康を考えるにあたって、大事なのは脳だということです。

 

 ご存じの方も多いかもしれませんが、私はアメリカのイエール大学、カーネギーメロン大学やハーバード大学附属病院との共同研究などで機能脳科学、認知科学、計算言語学などの研究を行ってきました。その中で私が特に注目しつづけたのは、脳における情報処理が体に圧倒的な影響を与えることでした。

 

 たとえば、病気の患者さんには「呼吸が苦しい」「体が痛い」などの物理レベルのリアリティがあります。しかし、医師たちから「痛みはすぐになくなります」「必ずよくなりますよ」と診断され、患者自身も「必ずよくなる」という情報にリアリティを感じると、医学的な所見では回復の見こみがないと診断された患者さんでも、めきめきと回復することがあります。また反対に、回復が見込めるはずの患者さんでも「自分はもうダメだ」と思った場合には、病状がどんどん悪化してしまいます。

 

 つまり、「よくなる」「悪くなる」「自分は健康だ」「病気だ」など、自分の体に関して述べられるどんな情報にリアリティを感じているか、つまり、脳で情報をどのように処理しているかによって、体の状態が明らかに変わるのです。

 

 これは、聞き慣れない読者にとっては眉唾に感じられるかもしれません。「思うだけで体調が変わるなんて、おかしなことを言う」と思っている方も多いでしょう。

 しかし、これまでの私の本を一度でも読んだことがある人ならご存じのはずですが、認知科学の理論では不思議なことでも何でもありません。

 脳は頭蓋骨の中におさまっていて、外界と触れることがありません。脳にとっては「どういう情報が入力されるか」がすべてです。

 その入力される情報の中でも、人間は物理レベルのリアリティ(殴られた、腫瘍ができた等)より情報レベルのリアリティ(悲しい、痛い、負けたくない、治りたい等)に強く影響されます。

 私が多数の著書で解説してきた洗脳がその典型的な例です。

 私は大学で人工現実生成に関する研究を行っていましたが、被験者を催眠状態にして「君は目が見えないよ」と暗示をかけると、被験者は「先生、どうしよう!? 目が見えません!」といいながら、私が立っている場所をちゃんと迂回して部屋を歩きます。実際には目が見えているのに、「君は目が見えない」という情報を脳が処理しているため、「見えているのに、見えていない」という反応を体が示しているのです。

 こうした知見を医療の現場で活用してもらうため、私は長年、医師や看護師などの医療従事者に対してメディカル・コーチングの指導を行っています。それらのセッションでは、本書で詳しく解説する「情報空間のエネルギーを使って患者のリアリティを書き換え、治療に活かす技術」を教えています。

 引用終わり

 

 

物理的身体はマインド(脳と心)での情報処理の結果。抽象度を軸とした場合の情報空間の底面(=物理空間)への写像です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「脳と心」は同じもの。同じもの(マインド)の抽象度の違いです。「脳」のことを高次の情報空間では「心」と呼び、「心」のことを物理空間(情報空間の底面)では「脳」というだけのこと。
 生命(現象)はすべての抽象度次元にシームレスに存在しています。

 PM-01-11~17:超情報場仮説(理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 その理解と実践が「情報空間のエネルギーを使って患者のリアリティを書き換え、治療に活かす」ことを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

それが、私がコーチング(Authentic Coaching)を勧める理由のひとつです。

 

Q-264につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 超情報場理論(仮説)について、こちらもどうぞ↓

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28683163.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-064:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 

脳に免疫力をつければ病気にならない!

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Q-262:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.4;ケース&プラン>

 

 医療関係者より御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングについて、ある医学誌に「健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれないが、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である」と書かれていました。

 タケハラコーチはどのように思われますか?

 

 vol.1自我から離れ、高い抽象度で物事を捉える技術

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28742699.html

 vol.2;肯定的立場で(affirmative

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28786054.html

 vol.3;否定的立場で(negative

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28812088.html

 vol.4;ケース&プラン

 

 

 まずは医療・介護現場にコーチング(Authentic Coaching)がひろがり、誰もがゴールを見つけスピリチュアルペインを克服している。すると、老病死(+生で四苦)が縁でコーチングを実践しはじめた人たちがどんどん生命エネルギーをとりもどし、人生(世界)を輝かせ、社会全体および未来が豊かになっていく

 苫米地博士に学びながら、私はそのようなビジョンに向かっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 今回は、ディベート(トゥールミンロジック)でいうところのケースサイドとプランサイドを念頭にまとめます。

 S-01-13:「問題解決力」の強度を測る2つの基準

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 まずはケースサイドから。

ケースサイドは「問題を見つける」こと。さらには、「その問題がいかに大きいか」「どれほど行動の必要性があるか」を示すことです。「ハーム」と「インヘレンシー」という2つのポイントがあります。詳しくはこちら↓

 S-01-14:ディベートを制する4つのポイント-1 <ハーム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 S-01-15:ディベートを制する4つのポイント-2 <インヘレンシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 私が感じている問題(ケース)をシンプルに表現すると、「スピリチュアルペインがスコトーマに隠れている」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スピリチュアルペインとは、「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」のこと。私はスピリチュアルペインこそがすべての苦痛の根源であると考えています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 多くの人は「自己の存在と意味がわからない」という苦しみ(=スピリチュアルペイン)を抱えている事実に気づいていません。正確に述べると、思春期に感じはじめ、大人になるにつれ考えなくなっていきます。

 L-00820201…-08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで、行われるべきか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24746334.html

 

 それは仕方がないことでもあります。「自己」を決定するブリーフシステム自体が他人や社会の価値観で作られるから。年を重ねるほど、本当の私ではない「自己」が強固になり、過去に閉じ込められていきます。その結果、スピリチュアルペインを抱えているという事実ごと忘れてしまうのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 忘れたからといって、完全に開放されているわけではありません。誰もがなんとなく感じている“生きづらさ”は、「『無人運転』『自動運転』を強いられている」ことから生じているはずです。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 忘れていたはずのスピリチュアルペインが一気に露わになるのが医療・介護の現場。老病死の臨場感が高いためにスコトーマが外れやすく、死とともに生(の意味)が突きつけられるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

 「死とともに生(の意味)が突きつけられる」ことで生じる苦痛を、1)(とくに若い)医療・介護従事者、2)“老病死”の当事者、3)“老病死”を支える家族(子ども世代・孫世代)に分けて考えてみましょう。

 

 

 1) (とくに若い)医療・介護従事者

 もう四半世紀以上も医療・介護の現場にいますが、出会った誰もが「苦しみがなくなってほしい」「楽になってほしい」と願いながら働いています。

ですが、老病死は避けられません。どんなに手を尽くしても、必ず最後は亡くなっていきます。それが現実。

 医療・介護を志した思いがピュアであるほど、厳しい現実とのギャップに苦しむことになります。認知的不協和です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 不協和をうまくマネージすることができないと、大脳辺縁系優位に陥ってしまいます。「戦うか、逃げるか」という心理状態です。結果、現場はピリピリ・ギスギスした雰囲気に包まれます。すると、緊張でミスが多くなり、心身の不調がますます起こりやすくなります。苦しみの悪循環です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 最近、立て続けに「医療従事者による患者さんへの虐待(疑い)」を見聞きしました。そのすべてに共通しているのは、職場で不安と不満がうごめいているという現実。

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 その根底には経営陣のお金に対する執着があったりします。一言でいうと「煩悩」です。トップの抽象度の低さが、医療従事者のマインドを蝕んでいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *私の苦い経験はこちら↓

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 2)“老病死”の当事者

 自分の人生がそんなに残されていないことを悟った時、スピリチュアルペインが一気に噴出するケースをたくさん経験します。怒り・苛立ちがめだつケース(fight)、ふさぎ込み気力がなくなってしまうケース(flight)など様々ですが、根底には“ある情動”が存在するように感じられます。

「自分がこの世から消えてなくなる」という自己喪失感です。

 さらに詳しく分析すると、「自分という存在そのものが消えてなくなる」ことと「自分という存在の価値がこの世から消えてしまう」ことの2つがあることがわかります。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 

 3)“老病死”を支える家族(子ども世代・孫世代)

 老病死(+生で四苦)の苦しみは、ホメオスタシス同調により、身近な家族にも静かに伝播していきます。縁起空間に染みがひろがっていくような感じで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *ホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 家族間で増幅しあった負のエネルギーが医療従事者に向けられると、ますます医療・介護の現場は緊張していきます。その一例はこちら↓

 F-049~:同じ人間なのだから診れるだろう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268336.html

 

 

スピリチュアルペインがスコトーマに隠れている

 

 では、問題(ケース)に対する解決はどうすればいいのでしょうか?

 

 その解決を考えるのがプランサイド。

 プランサイドにも2つのポイントがあります。「ディスアドバンテージ」と「ソルベンシー」です↓

 S-01-16:ディベートを制する4つのポイント-3 <ディスアドバンテージ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 S-01-17:ディベートを制する4つのポイント-4 <ソルベンシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html

 

 「スピリチュアルペインがスコトーマに隠れている」という問題に対する私の解は、「コーチングによりゴールを見つけ、(結果として)スピリチュアルペインを克服する」です。

 

 その詳細は下記ブログ記事にまとめています。ぜひ、参考にされてください。

 

 1)(とくに若い)医療・介護従事者向け↓

 Q-223~:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416549.html

 

 2)“老病死”の当事者&3)“老病死”を支える家族(孫世代)向け↓

 F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 3)“老病死”を支える家族(子ども世代)向け↓

 Q-177~:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408953.html

 

Q-263につづく)

 

 

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 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

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-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

L-001~20201月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

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L-023~20203月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

L-032~20204月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-3

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

 

 

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Q-261:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.3;否定的立場で(negative)>

 

 医療関係者より御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングについて、ある医学誌に「健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれないが、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である」と書かれていました。

 タケハラコーチはどのように思われますか?

 

私も御指摘の文章を読みました。そこにはこのように書かれていました。

(「〇〇医療」の部分だけ変更しています)

 

コーチングの当事者への適応は限定的

 意欲を引き出すものとして、目標への自発的な行動を促進するために、健康人に対してコーチングという手法がしばしば紹介される。コーチングとは、本人特有の感情や思考の動きを行動の力に変えることで目標達成や自己実現を促すコミュニケーション技術である。これは現状では、組織のマネジメントの対話の技術として、あるいは生産的で目的志向的な組織における人材開発、キャリアアップの手段として応用されている。〇〇医療の世界では治療者側のスキルの向上のために応用されている。本人自身が答えを見つけていくという点では心理療法と一致する面もある。しかし、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である。健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれない。

 

 vol.1自我から離れ、高い抽象度で物事を捉える技術

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28742699.html

 vol.2;肯定的立場で(affirmative

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28786054.html

 vol.3;否定的立場で(negative

 

 

 今回は否定的な立場(negative)での回答です。

 

意欲を引き出すものとして、目標への自発的な行動を促進するために、健康人に対してコーチングという手法がしばしば紹介される。

 

 前回は2つのモチベーションについて言及しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

いずれにせよ、モチベーションは結果です。ゴール設定の結果。

意欲」を引き出したから「目標への自発的な行動」が促進されるのではなく、ゴールを設定したから「意欲」が引き出され「自発的な行動」が加速するのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ただし、それは傍から見た評価。本人にとっては「あたりまえ」であり、呼吸と同じホメオスタシス活動です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「健康人に対してコーチング」も因果が反対。正しくは「コーチングでゴールを設定するから健康になる」です。そもそも「健康」の定義から見直す必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 コーチングの基礎にある苫米地理論における健康とは、「そのときの自分の状況にとっての正常な状態」。「状況」を生みだし「正常な状態」を定義するものがゴール。自由意思で設定した本物のゴール(Authentic Goals)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 

コーチングとは、本人特有の感情や思考の動きを行動の力に変えることで目標達成や自己実現を促すコミュニケーション技術である。

 

 コーチングとは、目標達成や自己実現を促すコミュニケーション技術である」には三重の誤りがあります。

 1つ、コーチングは目標達成が目的ではありません。ゴールは達成前に更新(再設定)するもの。その意味では永遠に「達成」はありません。

 2つ、コーチングは自己実現が目的ではありません。ゴールは自分中心を捨て去ったもの。自分のことではなく、豊かな社会や未来のことです。

詳しくはこちらをどうぞ(苫米地博士の動画リンクあり)↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 3つ、コーチングは単なる「技術」ではありません。その本質は「人が豊かに生きるためのプリンシプル」であり、高次の抽象度空間にひろがる叡智です。

苫米地博士は「コーチングとはインベストメントではありません。人が生きるプリンシプルを伝えるものです。そして、プリンシプルだからこそ、その後の人生に良い影響を与えるのです」と書かれています(「オーセンティック・コーチング」p47)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 もしも技術でもあるのなら、それは「自らの人生のゴールを強く達成しようとするときに、自然発火が起こり、自然に強烈な幸福感を感じるように導く技術」。博士の著書「イヤな気持ちを消す技術」(フォレスト出版)の最終章に記載されています。

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これは現状では、組織のマネジメントの対話の技術として、あるいは生産的で目的志向的な組織における人材開発、キャリアアップの手段として応用されている。

 

 この部分は前回(Q-260)の記載をお読みください。

 ところで、「組織のマネジメント」「対話」「生産的で目的志向的」「人材開発」「キャリアアップ」には共通する“ある概念”がべったりと貼り付いています。それは何でしょうか?

 

*私の答えはこちら↓

F-027~:プロとアマの違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 

〇〇医療の世界では治療者側のスキルの向上のために応用されている。

 

 こちらも前回の記載を御確認ください。私は「まずは医療従事者がコーチングを学び、実践するべき」と考えています。

 PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

 

 

本人自身が答えを見つけていくという点では心理療法と一致する面もある。しかし、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である。

 

 弱った」状態では前頭前野をフルに働かせることはできず、当然、コーチングを十分に行うことはできません。だから、「弱った」状態からリカバーすることが先決。それは「不安を解消し、コンフォートゾーン(CZ)に復帰する」という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

そのときゴールがなければ、現状のCZを強化してしまう可能性が高まります。それは「現状維持の壁」が強固になるということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 そのままではきっと、不安解消と引き換えに、エネルギーと創造性を失うでしょう。災害時の心の動きでいえば「幻滅期」への突入です。

 F-240:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.4;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <実践編;レジリエンス>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28657999.html

 

 あるいは、「不安」と「不満」の間を行ったり来たりするはず。抽象度が変わらないからです。

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 必要なのはゴールです。1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するゴール。ゴールがあるからこそ、不安を解消することができ(ヒーリング)、不安を新たにうみだすことができます(コーチング)。

 

 「コーチングのために、まずはヒーリングが必要」「ヒーリングのために、じつはコーチングが有効」というのが私の実感です。

 Q-068~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切な

 Vol.5;ヒーリングとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

 Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 

健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれない。

 

 まずは医療従事者自身が「健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者」になること!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 医療・介護の現場がどんなに忙しく過酷であるか、私は痛いほど理解しています。だからこそ、しっかりコーチングを届けたいと願っています。ヒーリングやディベートとともに。

 Q-223~:コーチングが重要なのは理解しているが、医療現場は忙しすぎて実践できない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416549.html

 

 

 以上より、否定的な立場での私の意見は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 認知科学はコーチングの祖 ルー・タイスさんの言葉「ゴールが先、認識が後」「ゴールが先、現実は後」が正しいことを明らかにした(data)。「弱った人」とは、そもそもゴールがないか、ゴールを失っている人のこと(warrant)。

よって、「臨床心理や精神医療の世界にはなじまない」は誤りで、本当は「弱った人」ほどコーチングを必要としている(claim)。

 

 

コーチングが「臨床心理や精神医療の世界にはなじまない」ように感じられるのは、本物のコーチング(Authentic Coaching)がスコトーマに隠れたままだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 まずは医療・介護現場にコーチング(Authentic Coaching)がひろがり、誰もがゴールを見つけスピリチュアルペインを克服している。すると、老病死(+生で四苦)が縁でコーチングを実践しはじめた人たちがどんどん生命エネルギーをとりもどし、人生(世界)を輝かせ、社会全体および未来が豊かになっていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 苫米地博士に学びながら、私はそのようなビジョンに向かっています。

 

Q-262につづく)

 

 

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 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

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F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 

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Q-260:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.2;肯定的立場で(affirmative)>

 

 医療関係者より御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングについて、ある医学誌に「健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれないが、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である」と書かれていました。

 タケハラコーチはどのように思われますか?

 

私も御指摘の文章を読みました。そこにはこのように書かれていました。

(「〇〇医療」の部分だけ変更しています)

 

コーチングの当事者への適応は限定的

 意欲を引き出すものとして、目標への自発的な行動を促進するために、健康人に対してコーチングという手法がしばしば紹介される。コーチングとは、本人特有の感情や思考の動きを行動の力に変えることで目標達成や自己実現を促すコミュニケーション技術である。これは現状では、組織のマネジメントの対話の技術として、あるいは生産的で目的志向的な組織における人材開発、キャリアアップの手段として応用されている。〇〇医療の世界では治療者側のスキルの向上のために応用されている。本人自身が答えを見つけていくという点では心理療法と一致する面もある。しかし、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である。健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれない。

 

 vol.1自我から離れ、高い抽象度で物事を捉える技術

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28742699.html

 vol.2;肯定的立場で(affirmative

 

 

 今回は肯定的な立場(affirmative)での回答です。

 

意欲を引き出すものとして、目標への自発的な行動を促進するために、健康人に対してコーチングという手法がしばしば紹介される。

 

 意欲を引き出す」ための動機付けには、大きく分けて次の2種類があります。建設的動機付け(Constructive Motivation)と強制的動機付け(Coercive Motivation)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 建設的な場合、セルフトーク(内省言語)は「want to(~したい)」。その源泉は「価値」です。

自身が価値を置いている対象に向かうときの強い力は、「ホメオスタシス・フィードバック」と考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 強制的な場合のセルフトーク(内省言語)は「have to(~しなければならない)」。その源泉は「不安」「恐怖」です。脳でいうと扁桃体を含む大脳辺縁系が優位になりがちで、心身ともこわばり、能力が発揮できなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 私たちのマインドには、「自身が不安・恐怖を感じている対象を避けようとする働き」があります。「創造的回避」です。それもホメオスタシス・フィードバックといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

意欲」が引き出され、「目標への自発的な行動」が促進されるのは、自分で設定した目標に向かうとき。その目標のことを「ゴール」と呼びます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

コーチングとは、本人特有の感情や思考の動きを行動の力に変えることで目標達成や自己実現を促すコミュニケーション技術である。

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「エフィカシー」。

 

 ゴールは心から望むもので、自分中心を捨て、現状の外に設定するもの。それは「未来の自分のイメージ」であり、新たなコンフォートゾーンの源泉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 エフィカシーとは「ゴール達成能力の自己評価」のこと。よって、「未来の自分のイメージ」の確信度(=臨場感)がエフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールの世界(IImagination)の臨場感が強まると(VVividness)、そのイメージは現実化していきます(RReality)。つまり、どんどん目標を達成し、自己実現を重ねていくということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 私は、コーチングとは、「ゴール側(未来)の自分」と「現在の私」との間の「コミュニケーション技術」でもあると考えています。

 (↑次回、掘り下げます)

 

 

これは現状では、組織のマネジメントの対話の技術として、あるいは生産的で目的志向的な組織における人材開発、キャリアアップの手段として応用されている。

 

 …80年代から90年代にかけてのハーバード大ビジネススクールの研究(ジョン・P・コッター名誉教授)によると、「want to」と「have to」の生産性の差はなんと756倍です。通信機器の性能や速度が向上した現代では、もっと大きな差がでるはずです。

この研究が示すのは「人にはすごい潜在能力がある」と「すべてはマインド(脳と心)の使い方次第である」という事実。

 

 組織とは個人の(マインドの)集合体です。よって、組織の構成員がゴールを共有し、エフィカシーを高めあえば(コレクティブエフィカシー)、ますます能力が発揮されていきます。

 そのためのコーチングが「コーポレート・コーチング」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

〇〇医療の世界では治療者側のスキルの向上のために応用されている。

 

 日本医師会の日医e-ラーニングには「医師のためのメディカルサポートコーチング」という講座があります。すでに「治療者側のスキルの向上」のために“コーチング”が取り入れられています。

 日医HP>医師のみなさまへ>生涯教育on-line>日医e-ラーニング>生涯教育講座>

 (受講にはサインインが必要です)

 日本医師会生涯教育on-line:日医e-ラーニング (med.or.jp)

 

 

本人自身が答えを見つけていくという点では心理療法と一致する面もある。しかし、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である。

 

 弱った人」という表現を物理空間だけで考えないことが重要です。物理空間は「階層をもってひろがる巨大な情報空間」の一部にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 抽象度という軸をとる場合、物理空間は情報空間の底面です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 物理空間での「弱った」状態を身体的苦痛とすると、より高次の次元に心理・精神的苦痛があり、さらに社会的苦痛、スピリチュアルペインが存在していると考えることができます。

 L-001~20201月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

それらを個別に(部分として)みるのではなく、「トータルペイン」として捉えることが重要。その「部分と全体の双方向性」がわかってはじめてゲシュタルトができ、「弱った人」を丸ごと理解することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれない。

 

 自ら向上したいというエネルギー」が枯渇した状態ではコーチングを実践することはできません。その場合に必要なのはヒーリングです。

ヒーリングとコーチングの違いと共通点(&カウンセリングとの違い)をしっかり理解した上で、目の前の患者さんの状態(状況)に合わせてサポートすることが重要です。

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 

 以上より、肯定的な立場での私の意見は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 「弱った人」は様々な苦痛を抱えており、大脳辺縁系優位に陥りがち(data)。その状態では現状の外にゴールを設定することも、エフィカシーを上げることも不可能(warrant)。

 よって、コーチングは「臨床心理や精神医療の世界にはなじまない」といえる(claim)。

 

 

 次回は否定的な立場(negative)で回答いたします。

 

Q-261につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

 

-追記1

強制的な場合のセルフトーク(内省言語)は「have to(~しなければならない)」。その源泉は「不安」「恐怖」です。脳でいうと扁桃体を含む大脳辺縁系が優位になりがちで、心身ともこわばり、能力が発揮できなくなります

 

 直接的な強制だけでなく、間接的なものに対しても働きます。芥川龍之介ではないですが「ぼんやりとした不安」のようにはっきりしないものの方が、むしろ影響力が強かったりします。生権力(Bio-Power)は決して侮れません。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 

-追記2

 組織とは個人の(マインドの)集合体。よって、組織の構成員がゴールを共有し、エフィカシーを高めあえば(コレクティブエフィカシー)、ますます能力が発揮されていきます。そのためのコーチングを「コーポレート・コーチング」と呼びます

 

 苫米地博士が新刊「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の中でコーポレート・コーチングについて言及されています。以下、同書より引用します(p23~

 

 ◎いまこそ必要なコーポレート・コーチングのやり方

 では、コーポレート・コーチングのような企業を相手にしたコーチングはするべきではないのでしょうか?

 いえ、私はそうは言っていないのです。

 逆にいまこそ、コーポレート・コーチングは必要な時なのかもしれないと思っているくらいです。ただし、そのやり方は慎重にしないといけません。

 

 まず最初に、なぜ、いまコーポレート・コーチングが必要なのかをお話ししましょう。

 その理由は簡単で、コロナ社会が到来し、さまざまなものが強制的に変更させられているためです。

 わかりやすいのが電気自動車の登場です。

 (中略)

 ですから、電気自動車推進派は、リチウムイオン電池のことも、原発のことも一切口にせず、「電気自動車は走行時にCO2は出しません。クリーンで環境に優しく、人にも優しい技術です」としか言わないのです。

 困ったことに、世界中のマスコミがこれに右にならえで、電気自動車はクリーンだの大合唱です。

 こんな世界が到来している中で、いま最も重要なことは何かといえば、企業や組織の考え方を変えることなのです。

 確かに、コーチングをもっと広めて、一人ひとりの人間の思考を変え、ゴールを変えていけば、世界は変わるでしょう。しかし、それでは時間がかかり過ぎるのです。いまの世の中を変えたいのであれば、企業の考え方、プリンシプルを変えてしまうほうが早いのです。

 コーポレート・コーチングのゴールは企業の利益です。

 しかし、企業の利益とは「利潤の追求ではない。もっと別にありますよ」ということを社長以下、社員も理解すれば、企業風土は変わるでしょう。

 企業が変われば、やがて世界も変わるはずです。

 これがコーポレート・コーチングをいまこそ行うべきだと考える理由です。

 

 

-追記3

以上より、肯定的な立場での私の主張は

 

 「全然肯定していない」と感じた方がいらっしゃるのではw

 ブリーフシステムを止めて、自我から離れ考えることは、決して簡単ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 だからこそ、つねにトゥールミンロジックで考察することが必要。さらに止観(しかん)まで行えば理想的です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 

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-関連記事-

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

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F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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オーセンティック・コーチング



Q-259:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか? <vol.1自我から離れ、高い抽象度で物事を捉える技術

 

 医療関係者より御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングについて、ある医学誌に「健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれないが、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である」と書かれていました。

 タケハラコーチはどのように思われますか?

 

私も御指摘の医学誌を読みました。そこにはこのように書かれていました。

(「〇〇医療」の部分だけ変更しています)

 

コーチングの当事者への適応は限定的

 意欲を引き出すものとして、目標への自発的な行動を促進するために、健康人に対してコーチングという手法がしばしば紹介される。コーチングとは、本人特有の感情や思考の動きを行動の力に変えることで目標達成や自己実現を促すコミュニケーション技術である。これは現状では、組織のマネジメントの対話の技術として、あるいは生産的で目的志向的な組織における人材開発、キャリアアップの手段として応用されている。〇〇医療の世界では治療者側のスキルの向上のために応用されている。本人自身が答えを見つけていくという点では心理療法と一致する面もある。しかし、弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまない手法である。健康度や問題意識が高く、自ら向上したいというエネルギーが充実している当事者の場合には適応になるかもしれない。

 

 vol.1自我から離れ、高い抽象度で物事を捉える技術

 

 

 苫米地式コーチング認定コーチ兼医師として、私は医療・介護の現場にコーチングを届ける活動を行っています。昨年度は、ある医療機関で、御要望に合わせて作成した1年間のプログラム(45分×12回、ワーク付き)に取り組んでいただきました。

 (医療におけるコーチングの必要性についてはこちらをどうぞ↓)

 PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

 

 コーチングを医療・介護の現場に届け、ひろげている

 

 それが私のど真ん中にある思いであることは間違いありませんが、コーチングと同じようにディベートも届けたいと思っています。その理由はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 ところで、皆さんはディベートと聞いて、どのようなことをイメージしますか?

 

 「ディベートは説得の技術である」や「ディベートは反論の技術である」といった印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか? 中には「ディベートは詭弁の技術である」と蔑んでいる方もいることでしょう。

 事実として、私は「論理武装しためんどくさい奴」といった陰口を叩かれたことがあります。

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 「説得」「反論」「詭弁」は完全な誤解!

論題を自らの情動と切り離し、相対化して、物事の裏表両方を見る視点を養えるのがディベート。その目的は「論理脳をフル活用して、シンの問題を見つけ、最短時間で最適解を見いだすこと」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

そのさらに先には「論理的思考を徹底的に極めることによって、論理という系の外に出る」という目的があります。

自分の頭で考えていると思っていても、たいていは他人に言われたことを利用して考えているだけ。それでは思考停止です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 もしも「コーチングの当事者への適応は限定的」という主張(claim)を盲目的に受け入れたなら、コーチングの可能性はスコトーマに隠れ認識できなくなります。

 反対に、「コーチングの当事者への適応は限定的」という主張(claim)を見下したなら、医療・介護現場へのコーチング導入のヒントを見失うでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「盲目的に受け入れる」や「見下す」という行為の根底には何らかの評価・判断があり、その評価・判断にはたいてい情動がはりついています。だから、つい短絡的かつ感情的になってしまうのです。「戦うか、逃げるか」といった感じで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

そもそも意識・無意識下の判断基準であるブリーフシステム自体が「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その「情動体験」や「情報」は他人や社会の価値観の影響下にあります。しかも、すべて過去。コーチングを実践していない人にとって、目の前にひろがる世界は“過去”の再合成に過ぎません。

Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編;人類には“今”しかない>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

よって、そもそも思考に自由はなく、過去に縛られた「無人運転」「自動運転」であるといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

さらに、不完全性定理により「この世に絶対的な真実はない」ことが明らかになりました。真実と思われることにも、必ず表と裏(光と影)が存在します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

それは「すべて相対的」ということ。だから、常に疑ってみることが大切なのであり、自身の軸で評価することが重要なのです。それが自由の前提条件です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

ディベートを学ぶことで、私たちは自我から離れ、自分の頭で物事を考え、一段高い抽象度で物事を捉えることができるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

  

 その上でゴール設定をしてはじめて、「自分自身の軸」を得られ、シンの自由を獲得することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20874002.html

 

 

論題を自らの情動と切り離し、相対化して、物事の裏表両方を見る視点を養えるのがディベート。その目的は「論理脳をフル活用して、シンの問題を見つけ、最短時間で最適解を見いだすこと」「論理的思考を徹底的に極めることによって、論理という系の外に出ること」

 

 

現代ディベート論理は、トゥールミンロジックと呼ばれています。

トゥールミンロジックは、イギリスの分析哲学者 スティーブン・トゥールミン(Stephen Edelston Toulmin1922~2009年)により、1960年代に提唱された論理構築法です。

いわゆる三段論法で代表される形式論理の方法論が実社会における論理構築の手段として適さないと考えて提唱された現代の論理技術です。

実際は別途、とくに米国のソール・クリプキ(Saul Aaron Kripke1940年~)以降の分析哲学の進化により人間の思考に近い論理学が分析哲学の世界では生まれてきましたが、60年代までは一階の述語論理(命題の内部構造である主語・述語の関係を中心に分析する論理)という三段論法が教えられており、これよりも優れた実践的な論理構築法として生み出されました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 トゥールミンロジックについて本気で学びたい方は、認知科学者 苫米地英人博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO)をお読みください。

Kindle版はこちら↓
Amazon.co.jp: ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方 eBook : 苫米地 英人:

 

 *手短に全体像を把握したい方はこちらをどうぞ↓

 S-01~:よりより“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 次回、御質問に対して肯定的な立場(affirmative)で回答いたします。

 

Q-260につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 私がディベート(トゥールミンロジック)を学ぶ中で驚いたのは、「競技ディベートにおいて、肯定側になるか否定側になるかは競技開始時のコイントスで決まる」ということ。自分が肯定側に立つのか、それとも否定側に立つのかは、直前にならないとわからないのです。

 

 つまり、「ディベーターに自分の意見は関係ない」ということ。

 だからこそ、論題を自らの情動と切り離し、相対化して、物事の裏表両方を見る視点を養うことができます。

 

 そして、それは「クライアントの利益100%」というコーチの心得を体得するためにも役立ちます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

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-関連記事-

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html


  

ディベートで超論理思考を手に入れる

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Q-258:私、立ち直れるかな? <後編;国家~地球+未来の視点で>

 

 医療・介護の現場で働いていると、もちろんうれしいこともありますが、辛く悲しいことが起こります。老病死(+生で四苦)の場だからです。

 医療・介護の現場は、一般の皆さんが思う以上に過酷です。

 PM-04-09:ますます緊張する医療・介護現場の福音となるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

 先日、医療事故に遭遇しました。そのとき関係者が発した言葉が、「先生、私、立ち直れるかな?」。

 

 セルフトークでいえば「第2段階」がヒーリングからコーチングに移行するとき。そのタイミングでしっかり届けることができるように、「立ち直る」ためのポイントをまとめます。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

前編;個人の視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html

 中編;組織~社会の視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28703188.html

 後編;国家~地球+未来の視点で

 

 

 今こそ自身のコンフォートゾーン(CZ)を疑うとき

今こそCZの外側に新たなゴールを設定するとき

 そして、今こそシンの自由を手に入れるとき

 

 今回は「『CZを吟味し、外側に飛び出す』ためのマインド(意識状態)づくり」がテーマです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

鍵は「抽象度を上げる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 つまり、個人→組織→国家→地球→未来を含む縁起空間 と視点を上げ、「自分(自我)」を拡張していくことがポイントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 では、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)を確認しながら、一緒に考えていきましょう(青色が引用部分)。

呼吸を意識に上げ、リラックスとゆらぎを得ながら読み進めてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

 不殺生戒を保障するために

 「人を殺すべからず」という善悪なき世界の唯一の例外は、戒であれば個人の内的な問題として意識されます。しかし戒は自分で守らなければそれまでです。では、戒と関係ない現代の人々にとって、「人を殺すべからず」はどのように守られるのでしょうか。政治でしょうか? 宗教でしょうか?

 どちらも違います。現代政治は国民の感情やリーダーの意志でいくらでも法律を変えてしまえます。聖徳太子でさえ高句麗からの依頼の百済出兵には反対していません。政治は戒をたやすく超えてしまいます。宗教は殺戮や戦争の歴史を見ればその任に堪えられないのは一目瞭然です。宗教洗脳で殺人は簡単に善行になってしまいます。

 不殺生を全人類がどうやって担保するか。それは、教育によってだと私は思います。人間とはなにか? 生命現象とはなにか? 社会行為とはなにか? と抽象化して考えていくことができれば、自分以外の人たちも認めることができます。自分の煩悩を抑えて周りの人たちの利益を考えることができます。

 

 博士が語られているのは教育の重要性。教育には「抽象化能力を磨き、自由を手に入れる」という大切な役割があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのためには煩悩のコントロールが必須。脳の機能でいえば、扁桃体含む大脳辺縁系を前頭前野でコントロールすることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

それなのに、前回取り上げたような差別と煩悩をむき出しにした既得権益(大人)の「不安・恐怖による支配」が、子どもたちのマインドを蝕みボロボロにしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9672774.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9817539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9817603.html

 

それではますます未来がhave toになってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 今、教育の現場に求められているのは、本気で子どものことを思う「利他心」です。社会が必要としているのも、お互いがお互いのことを思う「利他心」です。

それを鹿児島の先達 西郷隆盛は「克己」と語りました↓

 F-052:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 

 圧倒的な利他心を生む

 他者の利益を考える心を利他心と言います。抽象度を高めていくと、圧倒的な利他心が生まれてきます。そうなると殺人はもうできません。利他心とは、慈悲の別名と言っていいでしょう。

 圧倒的な利他心を生むには、脳を活性化させ、前頭前野を使った抽象度の高い思考に熟練し、行動を変えていくこと、つまり人間としての成長が必要です。それは近代社会では義務教育の仕事です。放っておいたら人間の本能は利己心です。教育しないと利他心は生まれません。慈悲は教育によって生まれるものなのです。

 

 「利他心」を生むために必要なことは(case)、「前頭前野を使った抽象度の高い思考に熟練し、行動を変えていくこと」。それ(plan)を一言でいえば「コーチング」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「エフィカシー」。

 

 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外 に設定するものがゴール。よって、ゴールを設定(再設定)するたびに、ますます「他者の利益を考える」ようになっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを達成する能力の自己評価がエフィカシー。エフィカシーが高まるほど、ゴールとして掲げた「他者の利益」がどんどん実現していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 今まで眠っていた無限に等しい能力が覚醒し、エネルギーと創造性を“爆発”させながら、真っすぐゴールに向かっていくからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 

 現代人はブッダ意識で行動できる

 前頭前野が進化した原始人が人類であり、教育によってブッダの慈悲を問題なく持てるのが現代の人間でしょう。自分の帰属した階級だけを優遇するとか、上から目線で“お恵み”を施すなどということはブッダの世界にはありません。帰属心もなければ、上下の意識もなく、一切が自分と同列であり、自分のためではなく他者のために生きています。

 IQを究極的に高めることのできる現代人なら、ブッダの次元で、だれかが苦しんでいれば救いたいと心から思い、行動を起こせるはずです。

 ブッダの次元でなくてよければ、利他は実は日常にあふれています。世の中のニュースを見ても、たとえばひき逃げや当て逃げなどをする人もいる一方で、事故現場などで周りにいる人が一生懸命、介抱したり、駅などでも具合が悪くて倒れた人を見たら、駅員や救急車に連絡したりして助けようとする行動を、多くの人が当たり前のように行っているでしょう。見ず知らずの人でも、見れば助けなくてはいけない状況だということはわかります。多くの情報を処理している現代人は、どうすればよりよいのか、見知らぬ相手へのとっさの場合でも判断できるのです。

 

 苫米地博士は「慈悲」の英訳として「compassion」を使われています。「mercy」は哀れみ(憐れみ)の意味が強すぎるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

余談ですが、哀れみ(憐れみ)と同情は違います。その違いは「〇〇」の有無。その「〇〇」はゴール達成の秘訣でもあります。詳しくはこちらで↓

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 ゴールに向かう過程で、人は自由になり、「帰属心もなければ、上下の意識もなく、一切が自分と同列であり、自分のためではなく他者のために生きている」という境地に到達します。私はその境地(意識状態)を“無敵”と呼んでいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 まずは慈悲的なゴール設定

 慈悲を実践するにあたって一つ大事なことがあります。先ほどもふれましたがゴール設定をするのです。慈悲に関したゴールを設定すると、とうぜん役割も慈悲的なものになっていきます。それはもしかすると、あなたが思う以上に意味が深いことかもしれません。うまく慈悲的なゴール設定ができれば、そのゴールに従った慈悲に通じる行動を選べるようになるでしょう。そこには当然、抽象度の高い認識と選択が伴います。

ただし、いきなり最初から抽象度の高い選択が完璧にできたりはしません。最初は物まねでいいのです。「だれかが言ったからおれもゴールは世界平和にしよう」みたいなことでもかまいません。

「自分の幸せは、人を幸せにすることにあるんだ」ということが、自然とわかってくるのです。理解や気づきと行動は裏表です。行動したからこそ気づくこともあります。ですから、ある程度の理解を整えたら、実践あるのみです。

最初はまねでいい、ということは、見本を示す存在が必要です。だから私は若者に「おれのゴールは世界の戦争と差別をなくすこと」といつも言っています。いくらでもまねしてほしいと思います。まねでも、自分で行動しているところで本物ですし、やっていくうちに違うものがみつかるかもしれないでしょう。行動もなにもないところからはバージョンアップなどは無理なので、とにかく行動することです。

 

 博士がおっしゃるとおり、「理解や気づきと行動は裏表」。

 このブログをお読みの皆さんは、すでに理解は整っているはずです。だから、すぐに行動を。そう、ゴール設定(再設定)です。

 

 ゴールを設定(再設定)し、ゴール実現を確信する

 

 シンプルに考えると、well-beingに必要なのはゴールとエフィカシーだけ

 Q-144~191019/20 鹿児島セミナーレポート

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400287.html

 

 そのゴールとエフィカシーをしっかり学び実践するために、コーチングがあり、私たちコーチが存在します。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今こそコーチングを学び、実践し、ひろげ、伝えるとき。

 心の呪縛(リミッター)を打ち破り、自ら生みだす未来に向かって飛びだしてください。

 

Time to fly

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

「利他心」を生むために必要なことは(case)、「前頭前野を使った抽象度の高い思考に熟練し、行動を変えていくこと」。それ(plan)を一言でいえば「コーチング」です

 

 子どもと一緒に大人もセルフコーチングを学べる重要なプログラムがあります。詳しくは↓

 PM-05-33:子どもたちへの最大のプレゼント<後編;スピリチュアルペインはすでに始まっているのだから>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11386276.html

 

 

-追記2

 最初はまねでいい、ということは、見本を示す存在が必要です。だから私は若者に「おれのゴールは世界の戦争と差別をなくすこと」といつも言っています

 

 ...その博士のゴールに関して御質問をいただきました。当時の私の回答はこちら↓

 Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html

 

 今春(20224月)発売された「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の中で、苫米地博士御自身が言及されています。p.158~「『世界から戦争と差別をなくす』というゴールのその先」をお読みください。

 (上記リンク記事に追記しました)

 

 

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 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 

近未来のブッダ



Q-257:私、立ち直れるかな? <中編;組織~社会の視点で>

 

 医療・介護の現場で働いていると、もちろんうれしいこともありますが、辛く悲しいことが起こります。老病死(+生で四苦)の場だからです。

 医療・介護の現場は、一般の皆さんが思う以上に過酷です。

 PM-04-09:ますます緊張する医療・介護現場の福音となるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

 先日、医療事故に遭遇しました。そのとき関係者が発した言葉が、「先生、私、立ち直れるかな?」。

 

 セルフトークでいえば「第2段階」がヒーリングからコーチングに移行するとき。そのタイミングでしっかり届けることができるように、「立ち直る」ためのポイントをまとめます。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

前編;個人の視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html

 中編;組織~社会の視点で

 

 

 ゴールを設定し、その実現を確信していると(エフィカシー)、目の前のすべてがゴール達成のための挑戦に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 もちろん、「うれしい」「楽しい」ばかりではありません。ショックで打ちひしがれることもあれば、怒りに震えることもあるでしょう。理不尽であればあるほど。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 そんなときに心がけるべきことは、動物的な大脳辺縁系優位から人間的な前頭前野優位にリカバーすること。私はそれをヒーリングだと思っています。

 ヒーリングされた状態でなければコーチングはできません。そして、そのヒーリングのためにはコーチングが有効です。つまり、ヒーリングとコーチングは一体。

 F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 前回は個人の視点でまとめましたが、その知識と実践のメリットは個人レベルにとどまりません。すべては関係で成り立っているのですから当然です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 現代社会はますますコーチングを必要としています。

 その証拠に「私、立ち直れるかな?」を聞いた頃、日本ではこんなニュースが流れていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 

    北海道知床半島で観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没(R4.4/23

同じ会社の臨時船長が「知識のない社長が、人任せなのに、ベテラン社員を解雇したことが事故の背景にある」「従業員を大事にしない会社」と証言(北海道放送)

    「無添くら寿司」(山梨県甲府市)の30代店長が店の駐車場で焼身自殺(R4.4/1

 従業員や元従業員の詳細なパワハラ証言が報道されるも、会社側は否定。その後、会社側が遺族を恫喝していたことが報道される(週刊文春)

    熊本秀岳館高校サッカー部コーチが部員を暴行

監督がTVで涙の謝罪を行ったが、その裏で部員を強迫してもみ消しを画策していたことが発覚。さらに部員間での暴行問題も浮上(熊本日日新聞)

 

 

 これらの出来事には共通点があります。それは「不安・恐怖による支配が常態化している」ということ。

 F-035~:クライシス(危機)の本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 では、その「不安・恐怖による支配」の根底には何があるのでしょうか?

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)より引用します(p168)。ぜひ問題の本質について感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

 ◎現状維持がなぜダメなのか?

 現状維持がダメな理由については第1章でも書きましたが、人は限定合理性で生きているからです。

 限定合理性とは、人は生来的に変化を好む生き物だということです。同じことが続くことを好みません。ですから、お金持ちたちは有り余るほどお金を持っていても、もっとお金が欲しいと思うのです。人は、いまいくらお金を持っているのか、ではなく、いくら増えたのか、減ったのかにしか興味がないのです。

 人は本来、現状維持なんて大嫌いなのです。必ず、一定量の変化、特に増加を好ましく思うのです。

 その一方で、人は危険を避けます。生物として当然の行為で、慣れ親しんだ場所で安穏に暮らしていればそれで問題はないと考えます。

 つまり、人は変化は好きな一方で大きな変化は大嫌いなのです。

 これをいまの世の中に当てはめると、現状の世界がまったく変わらない中で、現状のシステムだけが肥大化していく理由が見えてきます。

 具体的に言えば、現在のコンフォートゾーンが維持される状態で、少しずつの変化が好まれている状態です。つまり、既得権益だけが肥大する社会なのです。

 これで得するのは誰かというと現在の格差社会の頂点に立つごく一部の人間だけです。巨大な資産は巨大な利益を生み、人々の労働で得た利益など比較にもなりません。

 いまの世の中は、富裕層にとってのコンフォートゾーンであり、それがいま全世界的に広がっている状態なのです。それが「現状」です。そこにいたら当然、格差社会と差別社会が広まるに決まっています。

 私たちはここにノーを突きつけなければならないのです。

 ですから、現状の外側にゴールを設定し、現状の外に出る必要があるのです。

 最後に自分のゴールが現状の外のゴールかを判断する簡単な基準を紹介しましょう。それはゴールについて考えた時、怖くなったり、不安になるか、どうかです。もしも不安になれば、これは現状の外のゴールです。

 そして、私たちコーチの仕事はクライアントに不安を作ることです。コーチは人生のあらゆる場面(バランスホイール)で現状の外のゴールを設定する手伝いをします。それは、人生のあらゆる場面に不安を作ることでもあります。つまり、コーチの仕事はカウンセラーとは正反対だということです。

 引用終わり

 

 

 私は、組織や社会にはびこる「不安・恐怖による支配」の根底には、「差別意識」と「煩悩肯定」があると考えています。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

現在のコンフォートゾーンが維持される状態で、少しずつの変化が好まれている状態です。つまり、既得権益だけが肥大する社会

 

 差別意識が「既得権益」を生みだし(強化し)、煩悩肯定が「肥大」を加速化させているのです。いずれにせよ、思考は停止しています。支配する側も、支配される側も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 だからこそ、コーチングが重要。

 コーチングによって設定するゴールが、エネルギーと想像性/創造性を生みだし、社会にはびこる束縛から自身を解放します。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 それが自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 その自由を手に入れるマインド(意識状態)をつくりあげることが教育の目的です。

ところが、差別と煩悩をむき出しにした既得権益(大人)の「不安・恐怖による支配」が、子どもたちのマインドを蝕みボロボロにしています。

PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

 

 サッカー部員は「不安・恐怖による支配」の被害者です。

 店長も船長も、縁がつながった人たちも皆、「不安・恐怖による支配」の被害者です。

 そして、今、世界中の人々が「格差社会の頂点に立つごく一部の人間」による「不安・恐怖による支配」の被害者になってしまっています。そうとは知らずに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それは仕組まれたコンフォートゾーン(CZ)にどっぷり嵌ってしまっている状態。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その証拠に、「コロナ」や「ウクライナ」に異を唱える人は、あからさまに非難され、社会的に抹殺されています。仕組まれたCZの外にいるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 今こそ自身のCZを疑うとき

今こそCZの外側に新たなゴールを設定するとき

 そして、今こそシンの自由を手に入れるとき

 

 

 次回は「『CZを吟味し、外側に飛び出す』ためのマインド(意識状態)づくり」を取り上げます。お楽しみに。

 

Q-258につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 先日(202251日)、元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム(Ivica Osim)さんがお亡くなりになりました。そのオシムさんの言葉を紹介します。

 

 いまの日本の選手は、なにをやるべきかを周りから決められている。

 ある程度やったら、「次、なにをやるんですか?」と聞いてくる。

 そうじゃなくて、自分で打ち破って進んでいくべきじゃないか?

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

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F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

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F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

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オーセンティック・コーチング




Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>

 

 医療・介護の現場で働いていると、もちろんうれしいこともありますが、辛く悲しいことが起こります。老病死(+生で四苦)の場だからです。

 よく患者さんの御家族から「(医療従事者の)皆さんは慣れているでしょうけど」と言われますが、老病死に苦しむ姿を見ることはやはり辛いものです。

 PM-04-09:ますます緊張する医療・介護現場の福音となるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

だから、どんなに経験豊かな医療人であっても、大脳辺縁系優位に陥ることが起こりえます。いわゆる「ファイト・オア・フライト」の状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

とくに予想外のことが突然起こってしまった場合、それが重大であればあるほど、不安・恐怖(Fear)、義務感(Obligation)、罪悪感(Guilty)といった感情に苦しむことになります。後々まで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 不安・恐怖が現場に蔓延してしまうと、さらにトラブルが起こりやすくなります。関わる人たちの心の中でwant tohave toに変わり、心身ともこわばるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 医療・介護の現場は、一般の皆さんが思う以上に、とてもとても過酷です(いろいろな意味で)。

 

 

 先日、医療事故に遭遇しました。そのとき関係者が発した言葉が、「先生、私、立ち直れるかな?」。

 

 すぐにでも「必ず立ち直れる」ことを(claim)、その根拠(warrant)と事実(data)とともにお伝えしたかったのですが、あまりに憔悴した様子をみて自重しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 コンフォートゾーンから大きく外れていたからです。大脳辺縁系優位から前頭前野優位にリカバーしていなければ、論理的な情報は届きません。

その時必要なのはヒーリングでした。「大丈夫」の一言だけで十分だったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 セルフトークでいえば「第2段階」がヒーリングからコーチングに移行するとき。そのタイミングでしっかり届けることができるように、「立ち直る」ためのポイントをまとめます。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

前編;個人の視点で

 

 

 まずは「『辛い記憶を引きずる』のはありえない」という事実を理解してください。

 Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 時間は未来から過去に向かって流れています。「辛い出来事」はすぐに過去になり、どんどん遠ざかっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「辛い記憶を引きずる」ように感じるのは、わざわざ遠ざかる「出来事」を「辛い」と思い出し、“今”にしてしまっているから。全部自分がやっていることを自覚しましょう。

 Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編(コーチング実践者~コーチ向け);人類には“今”しかない>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

 では「辛い出来事」はまったく気にせず、すっかり忘れてしまえばいいのでしょうか?

 

 それも一つの解決策かもしれませんが、私はお勧めしません。アクシデントが起こったということは、「何かがスコトーマに隠れていた」ということだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その「何か」を見つけだし(case)、しっかり共有し、次のアクシデントを防ぐ(なるべく最小限のダメージにとどめる)こと(plan)が重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その具体的な方法として「エクスプラネーション・パターン法」があります。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 「ゼロトラスト」は承知の上で、それでも「ゼロ」を目指すことが、責任ある大人の生き方のはず。

 F-228~:ゼロトラスト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

 

 責任をしっかり自覚すること、すなわち「自責」はリーダーの大切な資質です。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 そして、その「自責」は、豊かな(well-being)人生を送るための秘訣でもあります。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 *詳しくはこちら↓ 「人間関係」について考察しました。

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 では、責任をしっかり自覚しながら、アクシデントが起こってもしっかり立ち直り、ますます豊かな人生を送るためには何を心がければいいのでしょうか?

 

 そう、ゴール設定。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを設定(再設定)し、ゴール実現を確信する

 

 シンプルに考えると、well-beingに必要なのはゴールとエフィカシーだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そのゴールとエフィカシーをしっかり学び実践するために、コーチングがあり、私たちコーチが存在します。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 さぁ、コーチングを学んでみませんか?

 

Time to fly

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

Q-257につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 シンプルに考えると、well-beingに必要なのはゴールとエフィカシーだけ

 

 エフィカシーの上げ方について、認知科学者 苫米地英人博士が一般向けにもアップデートされました。博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)より引用します(p125)。

 

 

 ◎エスティームの新しい解釈

 鬱になるのは前頭前野の活性が下がって大脳辺縁系が優位になっているからです。エフィカシーが上げられない原因も同様で、大脳辺縁系の活性が優位になり、IQが下がっているからです。情動的になり、論理思考ができなくなってしまった脳を、前頭前野で思考できるようにすればエフィカシーも上がってきます。別の言葉で言えば、マインドの使い方を間違えているためにエフィカシーが上がってこないのです。マインドの使い方を変えていけば、エフィカシーも自然に上がってくるはずです。

 では、マインドの使い方をどう変えていけばいいのでしょうか?

 これについてはすでにいろんな書籍で書いていますので、そちらも参照してほしいのですが、本書で新しく伝えるのはエスティームの効用です。

 エスティームの意味は「尊重する」「高く評価する」という意味で、エフィカシーと似ているように聞こえますが、コーチングでは両者を明確に分けています。

 なぜなら、コーチングにおけるエスティームとは、社会の中での地位のことを指すからです。課長よりも部長の方が高いエスティームであり、部長よりも社長のほうが高いエスティームを持っているということです。

 しかし、社会的地位とは現状の中に居続けることで意味を成します。「私はこの会社の部長なんだ」ということに誇りを持っていればこそ、それを実現したいと思うわけです。つまり、エスティームを高めることは自分を現状に縛り付けることを意味します。ですから、エスティームはコーチングではクローズアップされることが少ない言葉になります。ただし、人間の心理とは不思議なものでエスティームが高い人はエフィカシーも高いことが往々にしてあります。

 ですから、今回、私はエスティームに新たな意味を追加し、再定義しました。この再定義によってエスティームはコーチングにおいて重要な言葉となります。

 エスティームの新しい定義とは自分の社会的地位を誇るのではなく、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というものです。部長や社長といった社会的な地位を誇るように、自分のゴールの高さを自ら評価し、誇るのです。

 これまでのエスティームは「私もとうとう社長にまで上りつめた。凄いな。私は」としみじみ思うことでした。しかし、これからのエスティームは「私のゴールは社会的貢献度がとても高い。現にあそこやあそこの国の人々の暮らしを豊かにできそうだ。私ってすごいなあ」としみじみと思うということです。

 自分が持っているゴールを誇ることでエスティームを高める。エスティームが高まれば、エフィカシーも自然に高まってくるのです。

 

 

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 第3回目(R4.6/19開催)のテーマは「ゴール」。詳細はこちら↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-065~水木しげるさんの「幸福の七か条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

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F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

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F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 

オーセンティック・コーチング



Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:現在の私は専業主婦をしています。この場合、主婦は職業のゴールなのでしょうか? それとも家庭のゴールなのでしょうか?

 職業としてはともかく、家庭としての現状の外というのがわかりません。

 そもそもバランスホイールは全て現状の外にゴールを設置する方が良いのでしょうか?

 

A:まずはコーチングにおける「職業(仕事)」の定義を確認しましょう。職業(仕事)とは、「自分の機能を社会に提供すること」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「社会に望まれること」「社会のニーズ」を見つけ出すことが職業(仕事)のゴール設定の1st.step。トゥールミンロジックでは「case-side」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

認知科学者 苫米地博士がブリーフシステムを数理哲学的定義で形式化されたバラダンでの講義(20211213日)でいうと、「新しい可能世界w1」を描くこと。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

具体的な機能の提供、すなわち「plan-side」は、日々「invent on the way」していきます。その様を苫米地博士は「行き当たりばったり方式」と表現されることがあります。

最初から「明確な役割・機能」「具体的な方法」が明らかな場合、それは現状の中といえます。

Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 「専業主婦」は家庭という社会に対して機能を提供することですので、もちろん職業(仕事)といえるはずです。今はまだスコトーマに隠れている「家庭という社会に望まれること」「家庭という社会のニーズ」を見つけること自体を楽しみながら、新たなゴールを設定してください。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 「バランスホイール」をしっかり考えることは、自分(自我)をあらためて定義する大切な機会になります。先ほど紹介した苫米地博士の講義でいうと、「関数pの再定義」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 具体的にいうと、私「CoacH T」のゴールのバランスホイールとして「職業(仕事)」「趣味」「健康」「ファイナンス」「家庭」といったカテゴリがあり、「職業」の中に「医師」「コーチ」という枠があるという感じ。それらは“私”を定義する大切な縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 もしも医師やコーチを辞めることになったら(事実、突然“失職”したことがありますw)、私は「職業;医師」や「職業;コーチ」と同じように「職業;専業主夫」のゴールを設定するでしょう。もちろん、100% want toで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *“失職”からの学びはこちら↓

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 ここで「職業(仕事)」と関連する重要な注意点をお伝えします。

 

 世間一般の感覚では職業とファイナンスが一体化しています。「稼いでいないから仕事ではない」といった感じ。それは社会的洗脳です。

 

 職業(仕事)=機能を提供する、価値を生みだす、役に立つ

 ファイナンス=機能・価値等を金銭的価値にかえる(厳密には金銭とは限りません)

 

 この両者をはっきり区別することが重要。下記記事を参考にされてください↓

 F-027~:プロとアマの違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 

では、「専業主婦(夫)」が職業ならば、「家庭」のゴールはどう考えればいいのでしょう?

 

 私自身は「家庭」のカテゴリでは、「健康」や「ファイナンス」と同じく、バランスを意識しています。「現状の外を志向する」というよりも、「最適な状態を維持する」という感覚です。

具体的には「いつもニコニコ」「とてもリラックス」「和気あいあい」という(文字どおりの)コンフォートゾーン(CZ)を家族全員が維持できるように心がけています。それは、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 『家庭という社会に望まれること』『家庭という社会のニーズ』を見つけ出しながらゴールを設定する」場合のようなCZの外を目指すことではなく、理想的な現状としてのCZを保つこと

 

 しかしながら、カウンセリングのように不安を解消することが目的ではありません。不安をしっかりコントロールしながら前頭前野優位を保ち、様々なカテゴリのゴールに挑み続けるマインドを維持することが目的です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 私はそれをヒーリングだと考えています。他のカテゴリのゴールが現状の外にしっかり設定されている(更新されている)ことを前提とした、コーチングと一体となったヒーリングです。

 詳しくは現在連載中の下記ブログ記事を参考にされてください↓

 F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 *コーチングとヒーリングの関係について、こちらもどうぞ↓

 Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

職業(仕事)=機能を提供する、価値を生みだす、役に立つ

 ファイナンス=機能・価値等を金銭的価値にかえる(厳密には金銭とは限りません)

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)から引用します(p48~)。

 

 ◎コーチが最初にクライアントに伝えること

 そもそもコーチには、最初に「職業とはお金儲けをする手段ではありません」とクライアントに伝える役割があります。

 これを最初に伝える理由は職業の定義をわかっていない人が多いからです。いま、ほとんどの日本人は職業=お金を稼ぐ手段だと信じて疑いません。

 しかし、本当にそうでしょうか?

 確かに資本主義社会では仕事をすると賃金が発生します。しかし、それは資本主義社会だからであって、共産主義社会ではそうではありません。

 共産主義社会では仕事をしたからといって賃金が発生する仕組みにはなっていないのです。しかしながら、共産主義国に職業がないかと言えば、そんなことはありません。

 職業=賃金というのは資本主義社会だから成り立つ論理であって、どこでも通用するものではないのです。

 では、職業とは何かというと、自分の機能を社会に提供するものです。自分の能力を社会に提供することこそが職業であり、賃金が入るか、入らないかは二の次です。いまの日本で職業に賃金が発生しているのは資本主義社会だからです。資本主義とは、社会に何か自分の機能を提供すれば、その対価を得るシステムなのです。なので、仕事をするとお金が入ってくるのです。

 つまり、お金と職業はイコールではありません。まずはこのことをしっかり理解してほしいのです。

 

 さて、お金と職業の関係ですが、いまの説明で納得できましたか?

 たぶん、しっくり来ていないでしょうね?

 

 「それは理想だろうけど、現実問題として、仕事をすることでお金を稼いでいるのだから、仕事=お金じゃないのか」あるいは「じゃあ、お金はどうやって稼ぐんだ?」という疑問で頭がいっぱいになっているはずです。

 ですから、本書ではこの部分をまずしっかり書いていこうと思います。

 そもそも「じゃあ、どうやってお金を稼ぐんだ」という疑問には「それはファイナンスのゴールを設定します」と答えます。「職業とファイナンスを分けて考えることで、しっかりしたゴールが見えてきますよ」と伝えます(詳細はのちほど)。

 また、「職業とは社会に自分の機能を提供するもの」という言葉を理想主義だと思ってしまう人も多いようです。しかし、その考え方はまさに拝金主義の影響としか思えません。

 一度、よく考えてみてください。かつて人類にはお金というシステムがなかった時代がありました。ところが、その時代であっても職業はあったはずです。

 例えば、力の強い者は重い荷物を運ぶことを職業としたでしょう。手先が器用な者は道具や生活必需品を作ることが職業だったでしょう。狩りが得意な者は狩りをし、ケガや病気を治すことに長けた者は医者になっていったのです。

 かつての共同体での生活を考えれば、それぞれが自分の機能とは何かを考え、それを人々に提供することで共同体の成員として認められ、職能を持った成員が増えることによって共同体は強固になっていったのです。

 職業とはこういうもので、そこにお金は何の関係もありません。

 これを古代の話だと言って一蹴しようとする人もいますが、それならば医者という職業を考えてみましょう。彼らはお金のために働いていますか? お金をもらわなければ治療をしませんか?

 飛行機の中で急病人が出た場合、見てみぬふりをする医者はまずいないでしょう。「お金をもらわなければ治療しない」と言う医者はいないはずです。ということは職業とお金は関係ないのです。

 さきほども話した通り、社会に自らの機能を提供することでお金が入ってくるのはいまが資本主義社会だからです。社会に機能を提供すれば、お金が対価として自然に発生する社会に住んでいるから、お金が発生しているだけなのです。

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第3回目(R4.6/19開催予定)のテーマは「ゴール」。詳細は後日、このブログにてお知らせいたします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-217:家庭や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27388111.html

Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

オーセンティック・コーチング



Q-254:最近また頭痛がひどくなりました <vol.3;コロナ禍での頭痛を改善するポイント>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:私は若い頃から頭痛もちです。「頭痛と認知的不協和」を読ませていただき心を整えることで頭痛が良くなっていくことを実感していましたが、最近また頭痛がひどくなりました。バランスホイールを意識しながらゴールを見直しています。ぜひアドバイスをよろしくお願いいたします。

 

 vol.1;コーチは指示やアドバイスを行わない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28603601.html

 vol.2;スコトーマ外しの心得

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28623749.html

 vol.3;コロナ禍での頭痛を改善するポイント

 

 

A:冒頭で「仕掛け」て、中盤で「仕掛けに意味を持たせる主張」を書き、最後は「最初に意図的に仕掛けたアンバランスを、文章全体としてのゲシュタルトを作って解決する」という三段階

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ここまでの私の心の内を明かすと、

 

 仕掛け(vol.1);

コーチはクライアントに指示やアドバイスを出してはいけない

 =コンテンツには関わらない

 →アドバイスなしでどうやって「最近また頭痛がひどくなりました」を解決する?

 

 仕掛けに意味を持たせる主張(vol.2);

 答えは「スコトーマ外し」。多量の(それも具体的な)情報を提供しながら、同時に新たなスコトーマが生じてしまうのを防ぐ「スコトーマ外しの心得」がある

 =冒頭で「仕掛け」て、中盤で「仕掛けに意味を持たせる主張」を行い、最後は「最初に意図的に仕掛けたアンバランスを、全体としてのゲシュタルトを作って解決する」

↑ただし、その中盤(二段階目)の主張(claim)さえコーチは行わない

 

 今回は「意図的に仕掛けたアンバランスを、全体としてのゲシュタルトを作って解決する」。そのための準備として、まずは医学的情報を提供します。ディベートでいうと「事実(data)」「根拠(warrant)」にあたる情報です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 

 COVID-19によって、すっかり世界は変わってしまいました。その影響は様々な領域にひろがっています。もちろん、「健康」も例外ではありません。

 F-139:沈黙の春

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 20代から50代で過去1年間に頭痛や生理痛を経験したことがある男女824名を対象に行われた調査(第一三共ヘルスケア)にて、以下のことが指摘されています。

 【第一三共HC調査】頭痛の悩みが増加傾向‐コロナ禍で要因も多様化|薬事日報ウェブサイト (yakuji.co.jp)

 

    コロナ禍は生理痛より頭痛に影響が大きく、特に20代を中心に頭痛が増加している

    精神的ストレスや、テレビ・スマホによる肩こり・首こり、マスクなどが要因になっている可能性が考えられる

 

他の病気を原因としない頭痛のことを「一次性頭痛(primary headaches)」と呼びます。

1)片頭痛(migraine)、2)筋緊張型頭痛(TTHtension-type headaches)、3)三叉神経・自律神経性頭痛(TACstrigeminal autonomic cephalalgias)、4)その他の一次性頭痛疾患 の4つに分類されています。

 

 代表的なのは1)片頭痛と2)筋緊張型頭痛。コロナ禍ではともに増加していると考えられています。

 

 1)片頭痛の発症機序は「ストレスや環境の変化により脳血管を取り巻く三叉神経が刺激される →神経伝達物質放出 →血管周囲で炎症が発生し、血管が拡張する →刺激が脳に伝わり頭痛となる」。

 片頭痛の特徴は、光(例;明るい照明)や音(例;ドアを閉める音)などの刺激や気温・気圧といった環境変化により誘発されること。そのため「ステイホーム」といった環境変化やそれに伴うストレスが悪化要因になっていると考えられています。

 対策は「ストレスの原因を突き止め、それを取り除くこと」です。

 (↑この部分は後で取り上げます)

 

 2)筋緊張型頭痛もストレスの影響が多いとされています。

機序は「後頚部(首の後ろ)や肩、背中の筋肉が凝ったり張ったりする →神経が刺激される →刺激が脳に伝わり頭痛となる」です。

 体を動かすことが減ると、筋肉の伸び縮みが減ることで凝りや張りが悪化します。そのため、適度に休憩をとり、意識的にストレッチを行うことが勧められています。じつは目の疲れも一因となるため、まばたきをしっかり行い、遠くを見つめ(遠方凝視法)、遠くと近くを交互に見ること(遠近体操法)が推奨されています。

 

 さらに、コロナ禍で注目されているのが「マスク頭痛」(←正式な病名ではありません)。原因として、以下の4つが考えられています。

    マスク内の酸素低下と二酸化炭素増加

マスクの種類やつけ方で変わりますが、マスク内では酸素が87%に減り、二酸化炭素は30倍に増えるという報告があります

    蒸し暑さ

 マスク内の温度や湿度の上昇により、脳内の視床下部が刺激され、片頭痛が起こるとされています。気づかないまま脱水になってしまうことも原因になります

    耳への負担

 「ひもをかけている耳への負担 →首・肩・背中の凝りや張りが増悪 →筋緊張型頭痛発症」とされています。耳だけでなく、頭皮が圧迫されることで頭痛が起こることもあるそうです

    マスクを着用することによるストレス

 マスク着用そのものだけでなく、相手の表情が読み取りづらいこともストレスになっていると考えられています

 

その対策は簡単。工夫して「マスクを外す」w

メリット(solvency)とデメリット(disadvantage)をしっかり検討しながら、適宜実践してください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

 そのメリット/デメリットを論理的に判断するために、ディベートをマスターすることをお勧めします。詳しくはこちらで↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 

 ここまでを読んで、「最近また頭痛がひどくなりました」の理由として思い当たることはあるでしょうか?

 

 では、最後に重要なポイントをお伝えします。

 それは「頭痛を全抽象度でとらえる」「頭痛を情報空間のバグ(のアラーム)とみる」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 先程の「ストレスの原因を突き止め、それを取り除く」という方針は、決して間違ってはいません。しかし、意識が物理空間に囚われてしまったなら×。情報空間上の因果がスコトーマに隠れてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 生命(現象)は全抽象度次元にひろがる縁起

 

「因」は下の抽象度次元で「果」となり、その「果」はさらに下の階層(次元)で「因」となっています。物理空間での変化は、その最終的な写像です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25388178.html

 

縁起と因果をしっかり観ることが大切。

 例えば、頭痛は「身体的痛み」ですが、同時に「心理・精神的痛み」であり、「社会的痛み」であり、「スピリチュアルペイン」でもあります。

 L-001~20201月シークレットレクチャー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

 すべてを同時に観る「total」という視点

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その視点が「最近また頭痛がひどくなりました」という課題(case)=「w」を、「頭痛を克服した私」「病気と無縁な私」という解決(plan)=「w1」に導くはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 *「w」「w1」はこちらで↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、生命現象を「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続けること」と定義されています。

 (「思考停止という病」p.79

 

 やはり、「Goal comes 1st./ゴールが先」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「バランスホイールを意識しながらゴールを見直す」は大正解です。そのときに「total」という視点も意識に上げてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 「先にゴールがあり、その結果として健康=well-beingになる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

 

 今の「頭痛」は、さらなるwell-beingのための重要なきっかけ(縁)かもしれませんよ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 コロナに関連して、もうひとつ。

 

 先日(202246日)、国立成育医療研究センターが「COVID-19の治療を行っている病院では、医師・看護師ら医療従事者の90%がビタミンD不足である」と発表しました。

 感染リスクを避けるための「ステイホーム」により日光を浴びる機会が減っていることが主因とされています。

 

 この事実を知り、私は「鍵はやはりゴールだ」と確信しました。とくに「バランスホイール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 物理空間だけで考えると「コロナ禍→ステイホーム→日光減少→Vit.D不足」ですが、人生のあらゆる領域において現状の外にしっかりゴールがあると、結果としてこの因果が書き換わっていくはずです。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

  

-告知1

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-関連記事-

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-184~:「新型コロナ感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-237:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28210417.html

Q-249:病気をどのように考えていますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28540879.html

 

 

思考停止という病

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思考停止という病 eBook : 苫米地英人:

 



Q-253:最近また頭痛がひどくなりました <vol.2;スコトーマ外しの心得>

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:私は若い頃から頭痛もちです。「頭痛と認知的不協和」を読ませていただき心を整えることで頭痛が良くなっていくことを実感していましたが、最近また頭痛がひどくなりました。バランスホイールを意識しながらゴールを見直しています。ぜひアドバイスをよろしくお願いいたします。

 

 vol.1;コーチは指示やアドバイスを行わない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28603601.html

 vol.2;スコトーマ外しの心得

 

 

Aコーチはクライアントに指示やアドバイスを出してはいけない

=コンテンツには関わらない

 

 では、ゴールにも、現在のブリーフシステム(BS)にもかかわらないコーチは、一体何を行うのでしょうか?

 指示やアドバイスなしで行うこととは?

直接的なアドバイスをせずに「最近また頭痛がひどくなりました」を解決するためにはどうすればよいのでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

 答えは「スコトーマ外し」。スコトーマを外し、自ら解決できるように導くことです。

回答そのものを与える(授ける)のではなく、クライアントさん自ら見つけられるようにサポートするのがコーチの役目。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 もちろん、それは簡単なことではありません。クリアしなければならない3つの課題(case)があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 1つ目は「知識」。

そもそも知識がなければ、理解どころか、認識することさえできません。さらに厳しいのは、経験(とくに成功体験)を重ねるほど知識(認識)不足を自覚できなくなる点。そのような状態が「無明」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

 

ゴールを意識に上げながらしっかり知識を得ることができると、そのたびにスコトーマが外れる可能性が高まります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

知識とは「現状のwからゴール側のw1への到達可能性関数」のこと。知識により、ゴール(w1)を実現するチャンスがひろがります。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

余談ですが、知識を得る学習とは、「ゴールの世界(w1)を現実化しようするホメオスタシス活動」のことです。

 PM-05-06~08:そもそも教育とは?-3-1~3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 *ホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 2つ目の課題は「重要度(重要性)」。

 コーチングを受ける前の「重要度」は、過去の記憶でつくられたブリーフシステムが生みだしています。そのことに無自覚なままであれば、いつまで経っても人生は「無人運転」「自動運転」のまま。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 他人や社会に埋め込まれたアルゴリズムからの脱却は、“現状の外”へのゴール設定からはじまります。「Goal comes 1st./ゴールが先」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 3つ目の課題は「役割」、あるいは「責任」。

 知識があり、重要度が高くても、「自分には責任がない」と思った途端に認識しづらくなります。だから責任の自覚、すなわち「自責」が大事。

「自責」とは、自分の自由意思でこの世界を生き抜くという決意のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 以上が「スコトーマ外し」のための3つの課題。それらの課題をクリアしながらゴールを再設定するたびに(caseplan)、心は自由になっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 抽象度が上がる(上がりやすくなる)からです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

コーチはクライアントに指示やアドバイスを出してはいけない

=コンテンツには関わらない

 

 たいていの指示やアドバイスは、自由を奪い、むしろスコトーマを強化してしまいがち。

なぜなら、それはより抽象度が低い次元でのマネジメントの話だから。実際、情報量が多く具体的であるほど、素晴らしい指示やアドバイスであると評されるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 では、一方でスコトーマを外すために多量の(それも具体的な)情報を提供しつつ、その一方で新たなスコトーマが生じてしまうのを防ぐために、どうすればよいでしょうか?

 

その答えが「スコトーマ外しの心得」。それは

 

 冒頭で「仕掛け」て、中盤で「仕掛けに意味を持たせ」、最後は「冒頭に意図的に仕掛けたアンバランスを、話全体としてのゲシュタルトをつくって解決する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「人を動かす[超]話し方トレーニング」(ソフトバンククリエイティブ、開拓社より復刊)より引用します。

 

 

 スコトーマのジレンマを解消する書き方とは?

 

 第一章で読者の「スコトーマの話をしました。人間の脳は知っていることしか認識できないが、知っていると思った瞬間からスコトーマの原理が働いて認識できなくなるというジレンマがある、ということでした。

 このジレンマを解消する方法こそが、書き手が常に意識しなければならないことなのですが、ジレンマというくらいでなかなか一筋縄ではいきません。ここでは、この絡んだ縄を一つ一つ解いていきながら、相手に伝わる書き方の基本を学んでいきたいと思います。

 まず、書き手が相手(読み手)に伝えたい事柄があります。これが大前提で、なければなにも書けません。しかも、読み手が知らないような圧倒的な知識量の中から厳選された内容でなければなりません。

 

 多くの人が誤ってしまうのは(ある意味、やむを得ないことなのですが)、この圧倒的知識量に裏打ちされて、書き手としては臨場感たっぷりの内容を、書き手の臨場感そのままの状態で書いてしまうことです。つまり、「A」という内容を伝えたいとき、「A」と書くのが当たり前だと思っている人が圧倒的に多いのです。

 もちろん、それで伝わるケースもあります。読者が「A」に興味を抱いている場合、かつ「A」という内容を初めて知った場合などです。興味のあることで、なおかつ初めて知る内容ならば、読者は自然と食いついてきてくれます。当然、しっかりと読んでくれますから、しっかりと伝わる確率も断然高まります。

 しかし、不特定多数に向けて発信する場合(ブログのような媒体もここに入ります)、そういう読者ばかりではありません。あるいは不特定多数ではなく、プレゼン資料のような場合でも同様です。

 

 「A」という内容に興味がないと思われてしまった瞬間に読者はその内容を認識しなくなり、読んでくれるかどうかすら怪しくなります。ビジネスにおける企画書やプレゼン資料でも、読み手が興味、関心を示さないような内容であれば、たとえ読んでもらえたとしても認識には上がりません。

 読者には必ずスコトーマがあることを見越して、そのスコトーマに対するなんらかの手立て、工夫が必要になってきます。

 スコトーマを回避して、書き手の主張を読み手に認識してもらうには、二つの方法が考えられます。

 

 一つは「スコトーマのないところについてのみ語る」という方法です。読者が重要だと思っていることだけを語るのです。不特定多数の人が読む文章の場合は、全員がスコトーマにならないところを探すというのは困難ですが、なるべく多くの人が重要性を認識してくれるような、ごく一般的なことのみを語ればよいということになります。

 

 この方法のよいところは、読者にまず間違いなく認識してもらえる点です。読み手に「この書き手は重要なことを書いている」と思われることは、読んでもらうための大前提であると同時に、読んだ読者がきちんと内容を認識し、理解するための大前提でもあるのです。

 ただし、これだけでは読者にとって目新しい内容になる可能性は限りなく低くなってしまいます。たしかに読者が重要性を認識するには、読者がある程度知っている知識でなければなりません。しかし、読者に重要だと認識されたとしても、すでにある程度知っている内容が多くなれば、やがては「ああ、なんだ、これなら知っている」というスコトーマに入ってしまう危険性があります。

 

 重要だと認識されていることしか語れず、目新しいことを語ると認識されなくなるという、またしても例のジレンマに陥ってしまうことになります。

 このジレンマに対しても有効な方法があります。それは「スコトーマを外す」というものです。

 スコトーマを外すというのは、それまで重要だと思っていなかったこと、スコトーマに隠れて認識されていなかったことが実は重要なことなのだと読者に気付かせてあげるということです。

 「それが難しいからジレンマに陥ってしまうのだ」と思われるのも当然です。たしかに実際にやろうとすると簡単ではありませんが、方法論としてはとくに難しいものではありません。

 

 その方法論の第一は、「まず最初に誰でも知っている内容、あるいは重要だと思う内容について述べるが、そこで読者が知っている内容を裏切るようなことを述べる」のです。

 たとえば、先ほどの「教育論」。子どもを持つ親なら普通は子どもの教育に関心があるでしょう。親世代には比較的興味をもって読んでもらえるテーマですが、それに甘んじず、最初のところで「期待を裏切る」ような話を書くことで、一気に文章に引き込んでしまうという方法があるのです。

 

 あくまでも例ですが、もし、「親が子どもの教育に熱心になればなるほど、子どもの成績は下がります」などと書いてあったら、読み手はどう思うでしょうか。多くは親の自分の子どもの教育に熱心なはずです。「教育論」に関する文章を読もうという人ならなおさらです。

 

 読み手は、「親は子どもの教育にどうかかわっていくべきだろう」とか「どうすればもっと子どもが勉強するようになるだろう」などと思いながら読み始めています。そこへ「教育熱心な親は子どもの成績を下げる=あなたがやろうとしていることは、子どもの成績を下げる行為である」と読まされたら、どう思うのでしょう。

 「そんなバカな話はあるものか。だったら、子ども放っておけと言うのか」と、心穏やかならない状態になることでしょう。

 これがよいのです。実は、情動を利用するとスコトーマが外れやすくなるのです。とくに、「違和感」とか「反発」のような情動は、それを解決しなければ収まらないという気持ちになりますから、どうしても文章を読み進めずにはいられなくなるのです。ただし、最初だけで十分です。何度も連続して反発を抱かせてしまうと、読者が途中で読むのをやめてしまう恐れがあります。

 

 情動に働きかけるということは、別に怒らせなくても、喜ばせたってよいのではないかと思うかもしれません。たしかに、喜ばせる(いきなり共感してもらうようなことを書く)のも一つの手です。ただし、人間の脳には心地よいものよりも、違和感のあるものの方が認識に上がりやすいという性質があります。

 

 ですから、わざと読者の期待から外れる情報を出す方が効果的なのです。期待から外れた情報に接すると、脳はその情報に対する認識が増し、さらに、記憶にも残りやすくなります。

 もちろん、この違和感が、おもな言いたいことではありません。言いたいことは読み手の認識を高めてから出します。たとえば「一時的にではなく、本当の意味で学力が伸びるのは、子どもが自ら進んで、自分がやりたいと思って学習に取り組んだときです」といったことを述べます。

 

 ここが主たる主張になりますから、自身の体験や研究の成果などを稼働させて、持っている臨場感をフルに伝えます。論理的な裏付け、証拠のようなものも必要になるでしょう。

 読者は最初のところで違和感を覚えていますから、それを解消するべく読み進んでくれることでしょう。そこで、本当に言いたい内容を、説得力を持たせる形で語っていきます。

 

 もし、最初の違和感なしで、いきなり「一時的にではなく、本当の意味で学力が伸びるのは、子どもが自ら進んで、自分でやりたいと思って学習に取り組んだときです」と述べたとしたら、読者はどう思うでしょうか。

 好意的な読者でも「まあ、そうだよね」「でも、それが難しいんだよ」といった感じでしょうか。多くの読者は「そんなの当たり前」「他の人が言っているのと同じこと書いてある」といって、スコトーマによって認識しなくなってしまう可能性が高いでしょう。

 

 さて、違和感で読者の認識力を高め、言いたいことを述べたら終わりではありません。最後には読者の違和感を解消してあげる必要があります。文章の最初で怒らせたら、最後は仲直りする必要があるのです。読者を怒らせたままでは、次に書く文章を読んでもらえなくなる可能性があります。

 

 仲直りする最も有効な方法は、「怒らせた話とそのあとで語った話の両方を包み込むような、抽象度の高い結論で結ぶ」というものです。

 

 先ほどの例で言えば、「親が子どもの教育に熱心になればなるほど、子どもの成績は下がります」と書いて違和感を抱かせ、次に「一時的にではなく、本当の意味で学力が伸びるのは、子どもが自ら進んで、自分でやりたいと思って学習に取り組んだときです」と述べました。

 ですので、たとえば「親は子どもの教育に熱心になればなるほど子どもに押しつけてしまいがち。だが、それでは子どもの自主性は育たない。その熱心さというエネルギーは、子どもの自主性を伸ばす方向に向けてほしい」といったことを書いたらどうでしょうか。

 本題の部分で、「なぜ、子どもが自ら進んで取り組むと学力が伸びるのか(なぜ、無理強いするとダメなのか)」についてしっかりと述べていますから、その内容はすでに認識し、理解してくれているはずです。そこへ、最初の違和感を解消するように、「実はあなたは間違っていたわけではなく、ちょっとだけ力を入れる角度が違っていただけ。それを直せば、子どもの学習効果は格段に上がる」という意味のことを述べるわけです。そして、「子どもの自主性を伸ばす」ための具体的な方法論を書いてあげれば完璧です。

 

 冒頭で違和感を醸成し、情動を揺さぶっておいて本論を説得力のある形で提示し(この方法論は次章で記述します)、最後にすべてを包みこんで和解する。読者に最後まで読んでもらい、しっかりと理解してもらうための非常に有効な方法です。

 

 ちなみに、この方法論は小説にも利用できます。読んでおもしろい小説というのは、冒頭からいきなり読者の情動を揺さぶってきます。その揺さぶりをどこで解消してくれるだろうと思いながら最後まで一気に読んでしまったという経験は、小説を読む人なら誰でも経験があることでしょう。

 

 もっとも、情動を揺さぶるだけ揺さぶっておいて、最後に解消しないで、読後も違和感を持たせ続ける小説も少なくありません。小説の場合は情動を揺さぶられたままの読後感を好む読者も少なくないのでこれでもよいのですが、小説ではない一般的な文章の場合は、最後は読者の違和感を解消させるというのが鉄則です。

 

 書き手の臨場感を伝える際、読み手の臨場感を無視しては伝わりません。読者に知識がない(ゆえにスコトーマがある)ことについて語るからには、まったく違ったフレームワークでスコトーマが外れているものを先に見せて、実はそれが自分が主張したいフレームワークと深い関係がありますよというように見せていくと、読者のスコトーマを外せる可能性が格段に上がるのです。

 

 冒頭で「仕掛け」て、中盤で「仕掛けに意味を持たせる主張」を書き、最後は「最初に意図的に仕掛けたアンバランスを、文章全体としてのゲシュタルトを作って解決する」という三段階を知っているだけで、読者の認識、理解は格段に上がるはずです。ぜひ、試してみてください。

 引用終わり

 

 

 さらにコーチは、コンテンツに関わらないために、中盤の「主張(claim)」は直接的には行わず、「事実(data)」と「根拠(warrant)」の提供で働きかけます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 *ディベートについてはこちらで↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

Q-254につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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