苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

カテゴリ:PMⅠ:The Power of Mind Ⅰ > 01:苫米地理論とは?

PMThe Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-01抽象度とは? -1

 

「抽象度(ちゅうしょうど)」は、苫米地博士のことをご存じの方にはおなじみの言葉です。

 

 「抽象度」とは、情報空間http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.htmlにおける視点の高さを表すもので、分析哲学の中の存在論における「Levels of Abstraction」という概念の日本語訳です。

有名な話ですが、日本語訳の際に「抽象度」と造語されたのは苫米地博士です。

 

 例えば、我が家には「さくら」という名前の物理的実体が存在します。

ひとつ視点を上げてみると、「さくら」は「ラブラドールレトリーバー」となります。

 

さらに視点を上げると「犬」。さらに上がっていくと「哺乳類」→「動物」→「生物」となります。

この視点の移動を「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」と表現します。

 

私が「犬」という言葉をイメージしたとき、そのイメージはこの世に一匹しかいない我が家の「さくら」のことです。物理空間に実在する具体的な存在です。妻が私に「犬を散歩に連れて行って」とお願いしたとき、その「犬」とは「さくら」のことです。

その「さくら」の上位概念が「ラブラドールレトリーバー」です。

 

具体的な存在である「さくらという名のラブラドールレトリーバー」ではなく「ラブラドールレトリーバー」と考えた場合、「さくら」はもちろんカナダにいる「ラブラドール」も、今は生きていない過去に存在した「ラブラドール」も、これから生まれる未来の「ラブラドール」も、全て含まれることになります。

 

具体的な存在(物理空間での実在)が、抽象的な概念(情報空間での存在)へと変わったことを意味します。

 

そして「ラブラドールレトリーバー」の上位概念である「犬」という考え方をすると、「チワワ」や「ダックスフンド」、「柴犬」や「セントバーナード」などすべての犬種が含まれます。

 

当然その「犬」という概念には(ちょっと古いですけど)「ラッシー」「カール」「ベートーベン」といったTVや映画の中の犬も、「流れ星 銀」など空想上の犬も含まれます。

 

「犬」の上位概念である「哺乳類」と考えたときは、「牛」や「馬」、「猫」や「キリン」も含まれ、さらに上位の「動物」では「ヒラメ」や「カエル」、「ヘビ」や「ニワトリ」も含まれます。

 

もちろん「人間」である「わたし」や「あなた」もです。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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-追記-

 「抽象度」の名づけの親は認知科学者 苫米地英人博士。その苫米地博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022124日放送)で、とてもわかりやすく「抽象度」を解説されています。ぜひご覧ください(19分間です)↓

 Dr.苫米地 2022年の飛躍に苫米地用語「抽象度」を習得しよう - YouTube

 

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PMThe Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-02抽象度とは? -2

 

このように概念は階層を持ちます。

その階層を哲学や心理学では「フレーム」や「ゲシュタルト」と表現し、その階層を認識する視点の高さを「抽象度(ちゅうしょうど)」と呼びます。

 

階層は下位に下りるほどより具体的となっていきます。情報量が増えるのです。

反対に上位に上るほど具体的な情報は減り、より抽象的になっていきます。ただし、上位に上るほど潜在的な情報量は多くなります。

 

例えば、「犬」という概念は「ラブラドールレトリーバー」より具体的な情報は減りますが、「ラブラドール」や「チワワ」、「ブルドック」などすべての犬種を含んでいます。

 

ちなみに、この関係を数学的には、「『犬』は『ラブラドール』を包摂(または包含)する」、「『ラブラドール』は『犬』の外延である」と表現します。

 

 「抽象度が高い」ほど視点が上がるため、見渡せる情報世界は広くなります。

 よく「リーダーは俯瞰して思考せよ」などと表現されますが、この「俯瞰する」が抽象度を上げることに相当します。

 

抽象度が高いということは、それだけ高い視点より物事を見ており、よりたくさんの情報にアクセスすることが可能となるわけですので、あとで解説するスコトーマ(心理的盲点)を外しやすくなります。

 

 「組織はリーダーのレベルを超えることができない」や「リーダーの限界が組織の限界を決める」などの言葉は、リーダーの抽象度の高さが見渡せる情報世界(クリプキのいう可能世界)を決めてしまうことを表しています(本当に決めるかは、コンフォートゾーンなど他の概念やマインドの力も関わってきます)。

 

 一方、抽象度が高いほど見渡せる世界は広がるのですが、具体的な情報量は減っていくので漠然としていきます。それを「臨場感が下がる」と表現します。

 

 「ラブラドールレトリーバーをイメージしてください」と「生物をイメージしてください」では、だいぶ想像するものが違いますよね。

 

抽象度が上がると具体的な情報量が減る分、より自由な想像を楽しむことはできますが、はっきりとしたイメージはしづらくなります(=臨場感が下がる)。

 

(つづく)

 

 

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-追記-

 「抽象度」の名づけの親は認知科学者 苫米地英人博士。その苫米地博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022124日放送)で、とてもわかりやすく「抽象度」を解説されています。ぜひご覧ください(19分間です)↓

 Dr.苫米地 2022年の飛躍に苫米地用語「抽象度」を習得しよう - YouTube

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-03抽象度とは? -3

 
抽象度が上がると具体的な情報量が減る分、より自由な想像を楽しむことはできますが、はっきりとしたイメージはしづらくなります(=臨場感が下がる)。

 

ちょっと思考実験をしてみましょう。

 

まず深呼吸を数回繰り返してください。

リラックスしたら、目をつぶり、「ラブラドールレトリーバーをなでている」場面をイメージしてください。実際に手を動かしたりしてありのままに感じてください。

 

どうですか?

 

柔らかい体毛の感触、弾むような息遣い、楽し気に揺れるしっぽ、うれしそうな瞳等々、あたかも目の前にいるように「ラブラドール」が感じられたのではないでしょうか。

 

では、同じようにリラックスして目をつぶったら、「生物をなでている」場面をイメージしてください。

 

先程と比べ、触れている感覚や見て、聞いている五感でのイメージが湧きづらい(作りにくい)のではないでしょうか。それが「臨場感が下がる」という体感です。

 

この「抽象度」と「臨場感」の関係は、コーチングはもちろん、ヒーリングにおいてもとても重要なポイントになりますのでぜひ実感されてください。

 

(つづく)

 

 

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-追記1-

 「抽象度が上がると臨場感は下がる」というのは、じつは、コーチング入門者向けです。認知科学者 苫米地英人博士は「臨場感についての認識の誤解」とおっしゃいます。

抽象度と臨場感はまったく異なる軸です。情報量の大小は臨場感には影響していません。

詳しくは下記記事で↓

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-追記2-

 「抽象度」の名づけの親は認知科学者 苫米地英人博士。その苫米地博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022124日放送)で、とてもわかりやすく「抽象度」を解説されています。ぜひご覧ください(19分間です)↓

 Dr.苫米地 2022年の飛躍に苫米地用語「抽象度」を習得しよう - YouTube

 


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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-04:情報空間-1

 

 これまで「抽象度とは、情報空間における視点の高さをあらわす言葉である」と説明しました。

 

では、「情報空間」とは何でしょうか?

 

じつは、前回の思考実験は、「私たちが生きているこの世界が情報の世界であることを理解するワーク」でもあります。

 

 「ラブラドールレトリーバー」と「生物」は抽象度http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.htmlの違う概念でした。

抽象度は情報量で変わるので、その二つは情報量が違う概念といえます。

 

抽象度が上がるほど具体的情報量が減り、その結果臨場感が下がりイメージしにくくなった(はっきりと感じられなくなった)ということは、臨場感は情報が決めているということになります(より正確には「情報の記憶」です)。

 

 動物の多くは世界と五感でつながっています。見える情報(視覚)、聞こえる情報(聴覚)、匂える情報(嗅覚)、味わえる情報(味覚)、そして触れる情報(触覚)です。

 

 脳(特に前頭葉)の発達した人間は、さらに言語情報も含め世界を認識しています。

五感+言語という六つの情報入力経路(=モーダルチャンネルなんと、この言葉も苫米地博士の造語です)により得られた情報を処理して、私たちは「世界」としているのです。

 

つまり、私たちにとって目の前の世界とは、どこまでいっても情報だけで構築されている「情報空間」であるわけです。

 

 その「情報空間」のうち、五感ではっきりと感じられる世界のことを特別に「物理空間」と呼びます。

 

物理空間には物理法則という共通のルールが存在します。

共通のルールは「制約」や「秩序」と言い表すこともできます。さらには「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」と考えることもできます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

(つづく)

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-05:情報空間-2

 

 総務省「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの活用実態に関する調査研究(平成27年)」によると、データ流通量は2005年の約1.6エクサバイトから2014年には約14.5エクサバイト(見込)となり、2005年から2014年の9年間で約9.3倍に増大しているそうです。

 

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総務省「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの活用実態に関する調査研究(平成27年)」より引用

 

情報量が増えているということは抽象度が下がっていることを意味しており、それはすなわち情報空間(情報宇宙)が下向きにますます拡大し続けていることを表しています。

 

 さらに、生命現象には時間という物理制約があることと合わせて考えると、「抽象度を調整し、本当に重要な情報のみを認識するスキル(=不要な情報はスコトーマに隠すスキル)」が情報化社会を生き抜く鍵であるといえます。

 

抽象度を下げることは容易にできますので、情報化社会を生き抜く鍵とは「抽象度を上げること」です。

 ここまでをまとめると、

 

・宇宙は情報空間であり、その中で一番下の抽象度に位置するのが物理空間である(物理も情報です念のため)

逆に表現すると、抽象度が最も低い物理空間の上に、広大な情報空間が階層的、多次元的に広がっている

・物理空間を底面とする情報空間(情報宇宙)は、どんどん(抽象度の)下向きに拡大している

・よって、「抽象度を上げること」で認識する情報量を調整する能力が、今後ますます重要となる

 

です。  

 

(つづく)

 

 

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-06:情報空間-3

 

 中国の西遊記に、孫悟空と釈迦のエピソードがでてきます。

 

 自慢の筋斗雲に乗り、世界の果てのような遠くにまで行った悟空がその証拠に自分の名前を柱に書いて残したら、その柱はじつは釈迦の指であったという話です。

「上には上がいるので慢心するな」という例えで使われています。

 

 例えば、「あの人の存在は大きい」と言うときは、それは「あの人の情報的な重要性(機能、役割、影響力)は大きい」という意味であり、「あの人の体は物理的に大きい」という意味ではないことは当たり前のように理解できると思います。

 

しかしながら、私たちは物理的な視点に囚われ、つい低い抽象度で物事を認識してしまいます。

 

苫米地理論を未体験のほとんどの方々は、西遊記のこの話で例えられる釈迦の存在の大きさは物理的な大きさであると無意識に理解しているはずです。

 

でも、この話は釈迦の情報空間における大きさの例えであり、それは釈迦の抽象度がとんでもなく高かったことを表しています。

 

(つづく)

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-07:情報空間-4

 

「無限に広がる大宇宙」というフレーズで始まる有名なアニメがありますが、私たちが認識する宇宙とは138億年前にビックバンで始まった物理空間上の宇宙だけではなく、その物理宇宙を底面とし、さらに情報量の大小を表す抽象度の軸まで含め構成されている広大なものです。

 

私たちがふだん宇宙のすべてだと思っている物理空間とは別の次元に、さらに空間(情報空間)が階層的にあり、そこに概念も含むこの世のすべてが存在しています。

 

難しく聞こえるかもしれませんが、ある概念は、どこかの抽象度(階層)に限定して存在しているのではありません。

 

例えば、「さくら」が「ラブラドールレトリーバー」であり、「犬」であり、「哺乳類」であり、「動物」であり、「生物」であるように、すべては様々な抽象度にまたがって同時に存在しています。

 

釈迦哲学でいうと、縁起として存在しています。

 

「世界は無限に広がる情報空間であり、ますます下向きに拡大している。その中で一番下の抽象度に位置するのが物理空間である」

 

では、私たちの目の前に広がる“現実”とは何でしょうか?

 

(つづく)

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-08サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)-1

 

 ホメオスタシス(Homeostasis)は「恒常性維持機能」と訳されます。

私たちが外部環境の変化にもかかわらず体温や血圧、心拍数などをある一定の幅に保つことができるのはこの機能によります。

 

健診などで血液検査を受けたことのある方は、血糖やコレステロール、肝機能を表すASTALT、腎機能を表すクレアチニン、体内のミネラル分であるカリウムなどすべての項目について基準値が決められていることを御存知だと思います。

この基準値を外れたときに「異常」と判定されるわけですが、この基準値の存在自体が「私たちの生命がホメオスタシスにより強力に維持されていること」を示唆しています。

 

 研修医の時に頚髄損傷の患者さんを担当させていただいたことがあります。直射日光に当たっているとみるみる体温が上昇することに大きな衝撃をうけました。通常では、直射日光に当たったからすぐに体温が上昇するということはありません。暑いと汗をかき、その汗が気化する際に熱を奪い、体温を下げる(上がらないようする)からです。

 

 私たちの体は、知らぬ間に、安定的な状態を維持しようとしています。

その強力な働きがホメオスタシスです。

 

(つづく)

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-09サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)-2

 

 ホメオスタシスは、呼吸や心拍のように秒単位のものから、生理周期のように月単位、さらには季節に合わせた年単位のものまであります。

 

人の一生を考えたときの「生まれて成長し、徐々に老いて病み、やがては死を迎える」という生老病死の変化も、人生という大きな単位でのホメオスタシスといえます。

 

 私たちの体が、外部環境に合わせて、あるいはその年代にふさわしいような、安定した状態を保とうとすることができるのは、生体と環境の間でフィードバック関係が成り立っているからです。

 

 さらに人間においては、進化の結果として、ホメオスタシスの能力が物理空間から情報空間http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.htmlにまで拡張しました。

映画を見ながらドキドキしたり、小説を読みながら泣いたりすることができるのは、仮想的な情報の世界ともホメオスタシスのフィードバック関係が成立しているからです。

 

今では当たり前のように感じられるかもしれませんが、この事実を世界に先駆けて理論化した「サイバーホメオスタシス仮説」を提唱されたのも苫米地博士です。

 

(つづく)

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-10サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)-3

 

 このホメオスタシスの概念を、先程の情報空間と組み合わせて考えてみましょう。

 

 ホメオスタシスとは、生体と外部環境との情報の応酬による安定化の働きでした。

通常の場合の外部環境とは物理空間を指しますが、脳が進化した人間の場合は情報空間にまで拡張しています。

 

その情報空間に働くホメオスタシスのフィードバックの強度を決めるものが「臨場感」です。臨場感が強いほど、ドキドキやワクワクが強くなります。

 

つまり、臨場感が“現実”を決めているのです。

 

 臨場感は抽象度が上がるほど弱くなっていくのですから、情報空間の上限、すなわち人が認識することができる宇宙の大きさを決めるポイントは、「どれだけ抽象度の高い世界に臨場感を感じることができるか」であるといえます。

 

抽象度を上げることができれば、すなわち、高い抽象度の情報空間に臨場感を感じることができれば、その人の宇宙は拡大します。

釈迦のような大きな存在になることができるのです。

 

 では、いよいよ苫米地理論(式)のベースである「超情報場仮説(理論)」に入ります。

 

(つづく)

 

 

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-追記-

 臨場感は抽象度が上がるほど低くなっていくのですから、情報空間の上限、すなわち人が認識することができる宇宙の大きさを決めるポイントは、「どれだけ抽象度の高い世界に臨場感を感じることができるか」であるといえます

 

通常は抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、(抽象度が上がるほど)臨場感は下がっていきます。ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。

詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-11超情報場仮説(理論)-1

 

 DNAという概念を御存知ですか。

 

 DNAdeoxyribonucleic acidの略で、日本語ではデオキシリボ核酸と呼びます。生物の遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質です。

デオキシリボース(五炭糖)、リン酸、塩基から構成される核酸であるDNAは、四つの塩基(A:アデニン、G:グアニン、C:シトシン、T:チミン)の配列により情報を記録します。

その情報によりアミノ酸が作られ、タンパク質ができ、臓器、そして体となっていきます。

 

つまり、情報が先にあり、その情報処理の結果として、物理空間に実体が現れているといえます。

 

この関係は、3Dプリンターを例に考えるとわかりやすいかもしれません。

どんなに高性能な3Dプリンターがあったとしても、まずはそこに情報を入力しなければ、決して物理空間に何かが生じることはありません。

もちろん、情報があればなんでも実体化するというわけではありませんが、しかし、入力する情報がなければ実体化しようがありません。

 

そして現在は、驚くようなものまで3Dプリンターでつくることができるようになっています。すでに最先端の医療現場では、事前にスキャンした体のデータからその人の正確な臓器のモデルを作り出し、埋め込むデバイスを手術前に加工したり、血管の走行を確認し手術時の手順を決めたりされています。

将来は再生医療と3Dプリンターの融合により、移植する臓器や骨を事前に作成することができるようになると想定されています。

 

情報が物理空間で実体化する

 

(つづく)

 

 

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PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-12超情報場仮説(理論)-2

 

情報が物理空間で実体化する

 

生命は情報によってコントロールされている極めて情報的な存在です。

もちろん、情報とはDNAに記録された遺伝的情報のことだけではなく、あるいはCTなどの検査により取得される物理空間を表現する情報だけではなく、心(マインド)の働きによる情報処理も含みます。

 

そのことを情報空間で考えると、より高い抽象度での情報(処理)が、下の階層でより具体的な情報(処理)とともに存在し、物理空間において写像として実体化しているということになります。

 

「生物」であり、「動物」であり、「哺乳類」であり、「犬」であり、「ラブラドールレトリーバー」である「さくら」が、そのすべての階層に同時に存在するように、生命はすべての階層に同時に存在しています。

 

そして、入力する情報により実体化するものが決まる3Dプリンターと同じように、より高い階層での情報処理が低い抽象度の階層での存在を決定します。生命でいうと、生命現象という情報が、物理空間にて身体として顕在化しているのです。

当然、情報を変えれば物理も変わることになります。

 

ちなみに、すべての階層において同時に存在する生命が、物理空間において存在し得なくなることを死と表現することができます。

 

(つづく)

 

 

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