PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-05そもそも教育とは?-2-3)望ましい知識・技能・規範

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-2-3)望ましい知識・技能・規範

 

 ところで、医学教育とは「医師をはじめ医療従事者を養成する教育」といえますが、この言葉には問題があります。

 

「養成する」というのは職業訓練です。

真の教育の目的は「自由」を手に入れるためといえますが、それがいつの間にか職業訓練にすり替わっているのが日本の現状です。

そのことは日本の医学教育からリベラルアーツがますます削られていることに表れています。

 

 職業訓練とは技能の話であり、低い抽象度次元での話です。

このまま医学教育が進むと、技能は優秀だが知識のない医師や看護師がますます増えていくでしょう。ここでいう知識とは具体的な、つまり抽象度の低い医学的専門知識のことではありません。自由に係るリベラルアーツのことで、なぜか「一般教養」と日本語訳されている知識のことです。

 

 具体的な専門知識が増えるだけでは、決していい医療従事者になることはできません。抽象度の高い世界がかえって認識しづらくなり、結果として「6)人間形成」に支障がでるからです。

 

知識が増えるということは、現状の最適化により巨大なスコトーマを生みだす危険とつねに背中合わせです。「専門バカ」という言葉はそのことを言い表しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

どんどん情報や知識が増えていくこれからの社会において、新たなスコトーマを生みだすことなくさらに学び続けるためには、「抽象度を上げること」が欠かせません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

したがって、情報宇宙の底面である物理空間を広げるための専門的知識はもちろんですが、高次元に情報空間(宇宙)を広げていくためのリベラルアーツこそがますます重要になります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 

 まとめると、「知識」とは情報空間にある「情報を概念化したもの」であり、「技能」とは「それを物理空間で発揮するもの」です。

 

さらに苫米地理論で追加すると、「抽象度を上げること」とそのための心の状態(意識状態)を作ることも「技能」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 「規範」に関しては割愛いたします。続編の「The Power of Mind Ⅱ」において、「マナー」や「ルール」とともに考察する予定です。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「規範」について、下記シリーズで考察しました↓

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html