PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-22「抽象度を上げる」ときにマインド(脳と心)で起きる変化 -後編-

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

「抽象度を上げる」ときにマインド(脳と心)で起きる変化 -後編-

 

「抽象度を上げる」とは、「頭の中で理解が深まること」といえます。

この場合の“頭”とは、情報空間での情報処理を行う心のことです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 その時、物理空間の“頭”の中、すなわち脳内でも変化が生じています。

中枢神経系の神経伝達物質であるドーパミンが分泌されているのです。

 

 ドーパミンは食事で摂取したフェニルアラニンやチロシンを元に作られ、興奮した状態をつくるアドレナリン、不安や恐怖を引き起こすノルアドレナリンに変わります。

かつてはアドレナリンやノルアドレナリンの単なる前駆物質と考えられていましたが、ドーパミンそのものに、運動調節、ホルモン調節、快の感情や意欲・学習に関わる重要な働きがあることがわかってきました。

 

ドーパミンが減ると運動や思考が緩慢になってしまいます。

一般でも10歳老いるごとに10%のドーパミンニューロンが死滅するといわれており、年をとるごとに物理空間での身体の運動や情報空間での思考のスピードが遅くなる原因とされています。

病的にニューロン死が起きた結果ドーパミンが不足してしまう病気がパーキンソン病です。反対に、ドーパミンが増えすぎると幻覚や妄想などの問題を生じます。

 

 このようにドーパミンは運動系の脳内物質です。

したがって「抽象度を上げること」とは、マインド(情報的な心、物理的な脳)の高度な運動であるといえます。

 

 「抽象度を上げること」には二つの要素があります。

 

 一つは抽象度の上がった「高い視点」を発見すること。

そしてもう一つは、その「高い視点」から見たものを結び付けて統合することです。

 

 高い視点で情報を統合できるようになると、抽象化した情報を使って新しい何かを生みだすことができるようになります。その「新しい何か」とは、今まで誰も発見したことのないゲシュタルトです。そのゲシュタルトが生まれる瞬間が、俗にいう「ひらめき」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

その「ひらめき」こそが、アインシュタイン博士が言わんとした「解決(solve problems」です。

 

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(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)