Q-032:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.2

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 

講演後記載していただいたアンケートをいただきました。すみやかに対応してくださったM師長にはあらためてお礼申し上げます。ありがとうございます。

 

 アンケート冒頭での「内容はわかりやすかったですか?」という問いに対して、10段階の目盛りで評価していただきました。これは医療現場でも疼痛の評価等に使われる方法で、VAS(バス、Visual Analog Scale)と呼ばれます。

当日(180315)の講演評価は3から10まで分布し、平均では8.39でした。

 

 現実社会では、誰からも同じように最高の評価を得られることはなく、極端に評価が分かれることも少なくはありません。「ものすごくよかった」と思う人がいれば、「全然よくなかった。最悪ッ」と感じる人がいるように。

 

 その「評価が大きく分かれること」の最大の理由が、マインドでの情報処理にあります。

 

 自分自身の認識⇄理解⇄評価⇄判断という情報処理の特徴を知り、それを自由意志でアップデートしていけば、その結果、認識する世界(宇宙)そのものを自在に構築することができるようになります。

 

 講演では、その一つの方法としてコーチングが役にたつことをお伝えしました。

 

 それではいただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・「want to」になったとしても自分のことだけだったら、結局うまくはいかないのではないか?

 

 A:そのとおりです。そして、御指摘されたことはとても重要なポイントです。

 

 「スピリチュアルペイン」をコーチングの視点で考察することが目的でしたので当日は(時間の関係で)お伝えしませんでしたが、苫米地式コーチングにおいて重要視するとても大切な概念があります。それは「抽象度」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 自分だけの「want to」は、ただの自分勝手です。

当然、それは組織や社会では許容されません。なぜなら、「自分を含めすべては他の何かとの関係性で成り立っている」からです。それを釈迦哲学では「縁起」といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 自分が心から望むゴールを追い求めると同時に、自分という感覚(自我)をどんどん拡張していくことが重要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

関連することをブログ記事(F-029)に書いています。ロサンゼルス・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手を「プロフェッショナル」というキーワードで考察していますので、ぜひ御確認ください。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8900334.html

 

 

・催眠を医療にどのように使うのですか?

 

 A:この御質問は講演そのものではなく、201710月に発売された苫米地英人博士の著書「完全版変性意識入門 自分のリミッターをはずす!」に関連する御質問です。その本に私のインタビュー記事が掲載されています(「医師の目から見た気功」)。

 

 御質問に一言で答えれば、「自己催眠に使う」です。

 

 認知科学以降、現実(reality)の定義は変わりました。

現実とは、一番臨場感の高いイメージのことです。それを理論化したものが「夢をかなえる方程式:I×V=R」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 「現実となりうるイメージは無数にあり、その中で一番臨場感が高いものが現実である」というこの方程式は、「すべての変化は心の中に生まれて、外に広がっていく」というルー・タイス氏の言葉を理論化したものです。

 

 しかし、実際には現実を自由自在に創造することは簡単ではありません。過去の記憶によりつくられたブリーフシステムが強力なコンフォートゾーンを形成しているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 コンフォートゾーンを維持する力となっているのはホメオスタシス(恒常性維持機能)です。生命維持レベルの強力な力により、コンフォートゾーンは強固に維持されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 

 だから私たちは、意識的にいくら「変わりたい」「変えたい」と願ったとしても、無意識下で(心から)思っていなければ、なかなか変わることができないのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 さらに、私たちはコンフォートゾーンの外側を認識することができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

 つまり、“現実”を超えるイメージを見つけること自体ができないのです。

 

 新たな現実を創造するためにコーチングが役にたちます。しかし、“現状の外”にゴールを設定しようにも、その“現状の外”はスコトーマの中にあるのでなかなか認識することができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そこで役立つのが「催眠」です。催眠(術)は人を変性意識状態にするために長年研究されてきた技術です。変性意識状態ではコンフォートゾーンを動かしやすくなり、スコトーマを外しやすくなります。

 

 繰り返しますが、「夢をかなえる方程式:I×V=R」」は「すべての変化は心の中に生まれて、外に広がっていく」というルー・タイス氏の言葉を理論化したものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 「まず自分自身の心を平和にする」

 

 そして、その心の平和を保ちながら医療・介護現場で働くことで「心の平和(安心、安らぎ、癒し等)」を外に広げていくそのために催眠を使います。

 

(つづく)

 
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苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

自分のリミッターをはずす! 完全版変性意識入門