PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-19:スコトーマ③ 地方に自治権はあるのか?

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

スコトーマ③ 地方に自治権はあるのか?

 

 前回述べたとおり、私は地域医療構想調整会議において、「リーダーはその職責として、将来推計人口に沿った未来ではなく、“現状の外”にあるオリジナルの未来のビジョンを提示してほしい」と訴えました。

 

 覚悟はしていましたが、その発言に対するリアクションは「そう言われてもね~」といった感じの消極的なものでした。「また余計なことを言って」という空気も感じました。

 会議中は「時間の流れ」に対する理解不足が原因と分析しましたが、後日、もう一つ大切な課題が潜んでいることに気がつきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

 地域医療構想は、厚生労働省が作成したガイドラインに沿って都道府県レベルで策定されることになっており、すでに全都道府県で策定済みです。より具体的なことについては二次医療圏で策定されることが原則で、その調整のために各圏域で調整会議が開催されています。私の住む地区では県の地域振興局で開催されています。

 

 つまり、国のガイドの下で県が策定し、県のリードの下で各地域が具体的に決めていくという流れなのです。計画をすみやかに進めるために国や県がリードするのは理解できます。

しかし、その進め方には配慮するべき点があります。

 

そもそも医療は国民の基本的人権の保障のためにあり、都市計画(まちづくり)に直結する大切な話でもあるので、構想の中心には常に地域住民がいるはずです。それなのに、まったく住民の立場が考慮されておらず、主役不在のまま話が進んでいるのが現実です。

 

みなさんは、御自身が住む地域の医療構想について御存知ですか?

今、どのような“調整”が進行中なのか把握されていますか?

 

残念ながら、私の住む医療圏域では、住民への説明会等は未開催です。三市一町ともです。

 

 県職員の方々はともかく、三市一町のリーダーの方々の会議中の言動がどこか消極的に感じられることがとても気になりました。「なぜだろう?」と思いめぐらしながら観察を続けているうちに、エフィカシーが不当に下がっていることに気がつきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

エフィカシーとは「自身のゴール達成能力の自己評価」です。

成功の鍵といえるエフィカシーは、「時間の流れ」を含む苫米地理論を学び、コーチングを実践することで高めることができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 さらに、エフィカシーを高めることだけでは解決できない、もっと根源的な理由があることにも気がつきました。地方自治に関わることでです。

 

 気がついたきっかけは「クラブ苫米地」での苫米地博士の講義でした。守秘義務の関係でその内容については開示できませんが、どうも地方自治をめぐる社会の認識に大きな改善点がありそうです。

 あらためて日本国憲法第八章「地方自治」を読んでみました。ひょっとしたら地域医療構想に関わる誰一人として気がついていない巨大なスコトーマがあるのかもしれません。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)