Q-029:霧島市教育講演会(180124 QA vol.15finale

 

 2018124日(水)に霧島市(鹿児島県)で開催された「第12回学校保健研究協議会」にていただいた御質問・御意見に回答いたします(個人が特定される恐れがある場合は表現を変えています)。

 

 

・人を動かす、ゴールを達成するということ。先生の熱意を感じました。ゴールありきでの熱意なら、ゴール設定がまず大事なのかなと思いました

 

 A“熱意”について考えてみたいと思います。

 

まず理解していただきたいのは、「モチベーションが高いからゴールを達成するのではなく、しっかりとしたゴールがあるからモチベーションが高くなる」という因果関係です。

モチベーションは熱意のもとになるものではなく、ゴール設定の結果です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 PM-02-06http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html)で「コーチングはモチベーションを『建設的動機』と『強制的動機』の二つに分類します」と書きましたが、正確には四つに分類されます。「Constructive」「Negative」「Restrictive」「Inhabit」です。そのうち「Constructive」が「建設的動機」で、その源泉は「価値(value)」です。そして「Restrictive」が「強制的動機」で、その源泉は「不安・恐怖(fear)」です。

 

 例えば、家庭や職場内に「~すれば(or ~しなければ)」「怒られる」「嫌われる」「おこづかい(給料)が減らされる」「勘当(解雇)される」などの雰囲気(文化)があるのなら、そこでのモチベーションは「強制的動機」となり、結果として才能や潜在能力は大きく制限されてしまいます。可能性がどんどん潰されていくのです。

 そんな環境ではなかなか熱意は生まれません。

 まずはしっかりとゴール設定を行い、まわりにも働きかけながら常に「建設的動機(want to、~したい)」を維持することが重要です。

 

 ゴール設定によりモチベーションが生まれても、熱意はまだ生じません。
 
ゴールにより生まれたモチベーションをブーストするものがエフィカシーです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 エフィカシーとは「ゴール達成能力の自己評価」です。「私はゴールを達成できる」「私たちはやり遂げられる」といった確信ですが、過去に関係なく(何の根拠もなく)確信を持つことを可能とする重要な因が本物のコーチとの縁起です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 ゴールを設定し、エフィカシーが高まると心にがつきます。そのを熱意にまで昇華させるものが「抽象度の高さ」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 例えば、「我が子がすこやかに成長してほしい」→「学校でのいじめや差別をなくしたい」→「若い世代はもちろんすべての世代で自殺がなくなる社会を目指す」→「世界中の飢餓や貧困をなくし、争いを解決する」→「戦争や差別といった概念さえない未来を実現している」となるほど抽象度が上がっており、対象が広がり、時間を超越しています。

 もちろん抽象度が上がると臨場感は下がるのですが、より高い抽象度次元により高い臨場感を感じるほどエネルギーは高まっていきます。その抽象度が上がる過程で“熱意”へと変わっていくのです。

 

 コーチングに対して好意的な人でさえ、「そうそう、先生のゴールは世界平和ですもんね」など冷めたコメントを発してしまうことがあります。悪意なく、無意識的に。
 
そんなドリームキリングをものともせず進み続けることができるのは、「ゴール」「エフィカシー」「高い抽象度」が生みだす“熱意”が心の中にみなぎっているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 もし私の中にそんな“熱意”を見てくださったのなら、とてもうれしく思います。

 そのコーチとしての“熱意”は、ヒーラーとしての私の“気”でもあります。

 

 

・「寄り添う」ということ。隣にいるということではなく、未来空間で寄り添うということを感じることができました

 

 A:私たち人間は、情報空間にもホメオスタシスが働いています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 

 よって、人の場合、「寄り添う」ということは物理空間を共有することだけではなく、情報空間も共有していることが求められます。

「ゴールの共有」です。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

反対に、情報空間でしっかり「寄り添う」ことができれば、必ずしも物理空間を共有する必要はないくらいです。生物の中で遠距離恋愛が成立するのは人間だけではないでしょうか?(念のため物理空間は一番情報量の多い次元であり、情報空間の一部〔抽象度で並べ替える場合は底面〕です)

 
その情報空間には無限の可能性が眠っています。無数の可能世界が存在しています。スコトーマに隠れ認識することができないだけです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 可能世界(Possible World)の扉を開くのは、自らのマインド(脳と心)です。

 コーチングを学ぶことで、マインドを操作し、自らの意志で自分の人生を構築していくことができるようになります。それは自由を獲得していくことでもあります。

 

個人がよりよく幸せで豊かに生きられるためのコーチング 

それは同時に、世界をよりよく幸せで豊かにしていくためのコーチングです

 

世界平和を可能とするほどの強力なツールであるコーチングが“いのちの現場”で広がっていくことを、私は願い、そして信じています。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)