PMⅠ:The Power of Mind

PM-04苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

PM-04-14抽象度を上げて死を克服するワーク:トータルハッピネス(Total Happiness) -前編-

 

 この章(第四章)では、医療・福祉現場での常識や取り組みを御紹介しながら、苫米地理論で考察していきます。

 

 

抽象度を上げて死を克服するワーク:トータルハッピネス(Total Happiness) -前編-

 

 スピリチュアルペインへの対処は、まだまだ健康な時に、もっといえば自分が死ぬなどととても想像ができないような若さを謳歌しているときにこそ開始するべきです。

老病死を自覚する段階では不安や恐怖により大脳辺縁系が容易に発火し、情動優位になってしまうからです。

 

スピリチュアルペインへの対処は、十分にリラックスし前頭前野を活性化させた状態で、高い抽象度の思考を行うことで可能となります。その中心は「自分の存在と意味」を徹底的に考え、確信することです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

コーチング的に表現すると、人生をかけて取り組むゴールの設定と高いエフィカシーを保つことといえます。それが死の恐怖を克服することにつながります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 

それではワークを行ってみましょう。ノートと筆記用具を準備してください。

 

 

まずは、深呼吸を繰り返してください。だんだんとゆっくり息を吐きましょう。そして、吐きながら体の力が抜けていくことをイメージしてください。頭、首、肩、腕、腰、足と徐々に力が抜けていきます。

額のあたりに明るい光を感じ、同時に下腹部にあたたかいエネルギーの塊を感じながら、ゆっくり呼吸を続けてください。あわてなくても大丈夫です。

 

十分にリラックスできたら、読み進めてください。

 

 

To give cure sometimes

To give relieve often

To give comfort always

 

与えよ ときに救いを

しばしば癒しを

そして、いつもやすらぎを

 

これは16世紀に生きたフランスの王室公式外科医 アンブロワーズ・パレの言葉です。

 

今とは時代が違いますが、医療・福祉従事者の果たすべき役割を「救い(cure)」、「癒し(relieve)」、「やすらぎ(comfort)」と表現し、さらにその重要度を「救い<癒し<やすらぎ」としました。

自分自身がやすらぎを感じて生きていなければ、老病死に苦しむ方々にやすらぎを与えることはできません。「やすらぎ」とは満たされている状態であり、ハッピーな状態です。

 

それではいよいよ、あなた自身のハッピーな状態をイメージしていきます。

緩和ケアの重要な概念である「トータルペイン」のペインという言葉を順番にハッピネスに置き換えていきまます。リラックスを続けながら、ゆっくりと思い浮かべてください。

 

「私にとって、身体的な幸せとはなんだろうか?」

 

「私にとって、心理的(精神的)な幸せとはなんだろうか?」

 

「私にとって、社会的な幸せとはどんなことだろうか?」

 

「私にとって、スピリチュアルな幸せ -すなわち自分の存在と意味が確信でき、その役割を目の前の宇宙に果たしている状態- とはどのようなことだろうか?」

 

 四つともイメージできたら、呼吸のコントロールは継続しながら、そのイメージをノートに書き留めてください。

ハッピーな自分が身体的にどんな状態で、心理的にはどんな感じで、社会的にはどのように生きているかを、「うれしい」「楽しい」「誇らしい」などの情動を表す言葉とともに書き込んでいきます。

 

そして、人生全体を俯瞰して自分の存在を感じながら、自分の果たしたい機能・役割を言葉に変えていきます。絵で描いてもかまいません。あわてず、焦らず、ゆったりとした気持ちでイメージし、幸せを味わいながら書き込んでください。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)